JP3512724B2 - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の油圧制御装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0487—Friction gearings
- F16H57/0489—Friction gearings with endless flexible members, e.g. belt CVTs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
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- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0434—Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンからの動
力を入力する車両用自動変速機の油圧制御装置に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種の油圧制御装置は、自動変
速機に備える各種油圧アクチュエータを制御する主油圧
回路部に油圧ポンプからの吐出油の一部を供給し、油圧
ポンプからの吐出油の他の一部を自動変速機の潤滑系と
オイルクーラーに供給するように構成されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、高速走行時
は自動変速機の油温が上昇し易く、そのため、オイルク
ーラーへの供給油量を増加して、油温の上昇を制御する
ことが望まれる。本発明は、上記要望に適合した車両用
自動変速機の油圧制御装置を提供することを課題として
いる。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、エンジンからの動力を入力する車両用自動変
速機の油圧制御装置であって、自動変速機に備える各種
油圧アクチュエータを制御する主油圧回路部に油圧ポン
プからの吐出油の一部を供給し、油圧ポンプからの吐出
油の他の一部を自動変速機の潤滑系とオイルクーラーに
供給するものにおいて、潤滑系への供給油量とオイルク
ーラーへの供給油量とを変更可能な油量変更手段と、車
速が所定車速以上であるか否かを判別する車速判別手段
と、エンジン負荷が所定値以下であるか否かを判別する
負荷判別手段と、自動変速機の油温が所定温度以下であ
るか否かを判別する油温判別手段と、車速が所定車速以
上で、且つ、エンジン負荷が所定値以下である場合、お
よび、車速が所定車速以下で、且つ、自動変速機の油温
が所定温度以下である場合に、オイルクーラーへの供給
油量が増加し、潤滑系への供給油量が減少するように油
量変更手段を制御する制御手段とを備えている。 【０００５】エンジン負荷が所定値以下の低負荷時は潤
滑油量が少なくて済む。かくて、車速が所定車速以上の
高速走行時に、エンジンが低負荷状態という条件下で、
潤滑系への供給油量を減少させて、その分オイルクーラ
ーへの供給油量を増加させることにより、潤滑不足を生
ずることなく油温の上昇を抑制できる。また、潤滑系へ
の供給油量の減少により、フリクションロスを低減でき
ると共に、潤滑部に供給された油の撹拌によるオイル劣
化も抑制できる。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１を参照して、１はエンジン、
２は自動変速機であり、該変速機２は、平行に配置した
第１乃至第３の３本の軸３1，３2，３3を備え、第１軸
３1をダンパ４を介してエンジン１に連結すると共に、
第３軸３3をデフギア５を介して車両の駆動輪（図示せ
ず）に連結している。 【０００７】第１軸３1と第２軸３2との間にはベルト式
の無段変速機構６が設けられている。該無段変速機構６
は、第１軸３1に軸支した駆動プーリ６０と、第２軸３2
に固定した従動プーリ６１と、両プーリ６０，６１に巻
掛けしたベルト６２とで構成されており、各プーリ６
０，６１の可動シーブ６０ａ，６１ａを押圧する油室６
０ｂ，６１ｂの内圧を制御し、各プーリ６０，６１に対
するベルト６２の巻回径を変化させて無段変速を行う。 【０００８】無段変速機構６の入力側には、駆動プーリ
６０を第１軸３1に連結する前後進切換機構７が設けら
れ、また、無段変速機構７の出力側には、第２軸３2を
第３軸３3に連結する発進クラッチ８が設けられてい
る。図中９はパーキングギアである。 【０００９】前後進切換機構７は、第１軸３1に固定し
たサンギア７０と、第１軸３1に軸支したリングギア７
１と、サンギア７０とリングギア７１とに噛合する遊星
ギア７２と、遊星ギア７２を担持する、駆動プーリ６０
に連結されるキャリア７３とを有する遊星ギア機構で構
成されている。そして、キャリア７３を第１軸３1に連
結する前進クラッチ７４と、リングギア７１の回転を制
止する後進ブレーキ７５とを設け、前進クラッチ７４を
オンしたときに駆動プーリ６０が正転されて、前進方向
に動力が伝達され、後進ブレーキ７５をオンしたときに
駆動プーリ６０が逆転されて、後進方向に動力が伝達さ
れるようにしている。 【００１０】自動変速機２の油圧制御装置には、図２に
示す如く、各プーリ６０，６１の可動シーブ６０ａ，６
１ａや前進クラッチ７４や後進ブレーキ７５や発進クラ
ッチ８といった自動変速機２の各種油圧アクチュエータ
を制御する主油圧回路部１０が設けられており、エンジ
ン１で駆動される油圧ポンプ１１からの吐出油をレギュ
レータ１２で所定のライン圧に調圧して主油圧回路部１
０に供給している。主油圧回路部１０は、各プーリ６
０，６１の可動シーブ６０ａ，６１ａの油室６０ｂ，６
１ｂに供給する油圧を制御して自動変速を行う変速制御
部１３と、前進クラッチ７４と後進ブレーキ７５とへの
給排油の切換えを行うマニュアル弁１４と、発進クラッ
チ８の油圧を制御するクラッチ制御部１５とを備えてい
る。尚、変速制御部１３とクラッチ制御部１５とには、
車載コンピュータから成るコントローラ１６で制御され
る図示省略した電磁弁が組込まれている。コントローラ
１６には、エンジン１の回転速度ＮＥやスロットル開度
θや冷却水温ＴＷを検出する各センサ１７，１８，１９
や、車速Ｖを検出するセンサ２０や、自動変速機１の油
温ＴＡＴＦを検出するセンサ２１といった各種センサか
らの信号が入力されている。 【００１１】油圧ポンプ１１からの吐出油のうちレギュ
レータ１２でリークされた油は自動変速機１の潤滑系２
２とオイルクーラー２３とに供給される。ここで、潤滑
系２２への供給油圧（潤滑圧）は潤滑用レギュレータ２
４で調整されるようになっており、潤滑用レギュレータ
２４からのリーク油をオイルクーラー２３に供給するよ
うにしている。そして、潤滑用レギュレータ２４に、こ
れを左方の閉じ側に押圧する油室２４ａを設け、該油室
２４ａにコントローラ１６で制御される電磁弁２５を接
続して、該電磁弁２５により油室２４ａにライン圧を入
力する状態と、油室２４ａを大気開放する状態とに切換
え自在としている。油室２４ａにライン圧を入力する
と、潤滑圧が高くなり、潤滑系２２への供給油量が増加
して、オイルクーラー２３への供給油量が減少し、一
方、油室２４ａを大気開放すると、潤滑圧が低くなり、
潤滑系２２への供給油量が減少して、オイルクーラー２
３への供給油量が増加する。かくて、潤滑用レギュレー
タ２４と電磁弁２５とで潤滑系２２への供給油量とオイ
ルクーラー２３への供給油量とを変更する油量変更手段
が構成され、コントローラ１６で油量変更手段を制御す
る制御手段が構成される。 【００１２】コントローラ１６による電磁弁２５を介し
ての潤滑圧の制御の詳細は図３に示す通りであり、先
ず、Ｓ１のステップで車速Ｖが所定車速ＹＶ（例えば１
００Ｋｍ／ｈ）以上の高車速であるか否かを判別し、Ｖ
＜ＹＶであれば、Ｓ２のステップで自動変速機１の油温
ＴＡＴＦが所定温度ＹＴＡＴＦ（例えば０℃）以下の低
油温であるか否かを判別し、ＴＡＴＦ＞ＹＴＡＴＦであ
れば、Ｓ３のステップで電磁弁２５により油室２４ａに
ライン圧を入力して潤滑圧を通常値にする。 【００１３】また、Ｖ≧ＹＶであれば、Ｓ４のステップ
でスロットル開度θが所定開度Ｙθ（例えば１／８開
度）以下の低負荷状態であるか否かを判別し、θ＞Ｙθ
であればＳ３のステップに進んで潤滑圧を通常値にする
が、θ≦Ｙθであれば、Ｓ５のステップで電磁弁２５に
より油室２４ａを大気開放して潤滑圧を低下させる。ま
た、Ｓ２のステップでＴＡＴＦ≦ＹＴＡＴＦと判別され
たときも、Ｓ５のステップに進んで潤滑圧を低下させ
る。 【００１４】かくて、Ｖ≧ＹＶの高速走行状態で、且
つ、θ≦Ｙθの低負荷状態であれば、潤滑圧の低下でオ
イルクーラー２３への供給油量が増加して、高速走行時
に生じ易い油量の上昇が抑制され、更に、潤滑系２２へ
の供給油量が減少して、フリクションロスが低減される
と共に、油の撹拌によるオイル劣化が抑制される。 【００１５】また、低油温時は、潤滑系２２に供給され
た油が粘性増加で潤滑箇所に留まり易く、油面が低下し
てエアレーションを生じ易くなるが、本実施形態では、
低油温時に上記の如く潤滑圧の低下で潤滑系２２への供
給油量を減少させるため、油面の低下を抑制してエアレ
ーションタフネスを向上させることができる。 【００１６】尚、上記実施形態では、エンジン負荷を表
わすパラメータとしてスロットル開度θを用いたが、エ
ンジンの吸気負圧等の他のパラメータに基づいてエンジ
ンが低負荷状態か否かを判別するようにしても良い。ま
た、上記実施形態は無段式自動変速機の油圧制御装置に
本発明を適用したものであるが、多段式自動変速機の油
圧制御装置にも同様に本発明を適用できる。 【００１７】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高速走行時の油温上昇を有効に防止でき、更
に、フリクションロスを低減して、且つ、オイル劣化も
抑制できる。
力を入力する車両用自動変速機の油圧制御装置に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、この種の油圧制御装置は、自動変
速機に備える各種油圧アクチュエータを制御する主油圧
回路部に油圧ポンプからの吐出油の一部を供給し、油圧
ポンプからの吐出油の他の一部を自動変速機の潤滑系と
オイルクーラーに供給するように構成されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、高速走行時
は自動変速機の油温が上昇し易く、そのため、オイルク
ーラーへの供給油量を増加して、油温の上昇を制御する
ことが望まれる。本発明は、上記要望に適合した車両用
自動変速機の油圧制御装置を提供することを課題として
いる。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、エンジンからの動力を入力する車両用自動変
速機の油圧制御装置であって、自動変速機に備える各種
油圧アクチュエータを制御する主油圧回路部に油圧ポン
プからの吐出油の一部を供給し、油圧ポンプからの吐出
油の他の一部を自動変速機の潤滑系とオイルクーラーに
供給するものにおいて、潤滑系への供給油量とオイルク
ーラーへの供給油量とを変更可能な油量変更手段と、車
速が所定車速以上であるか否かを判別する車速判別手段
と、エンジン負荷が所定値以下であるか否かを判別する
負荷判別手段と、自動変速機の油温が所定温度以下であ
るか否かを判別する油温判別手段と、車速が所定車速以
上で、且つ、エンジン負荷が所定値以下である場合、お
よび、車速が所定車速以下で、且つ、自動変速機の油温
が所定温度以下である場合に、オイルクーラーへの供給
油量が増加し、潤滑系への供給油量が減少するように油
量変更手段を制御する制御手段とを備えている。 【０００５】エンジン負荷が所定値以下の低負荷時は潤
滑油量が少なくて済む。かくて、車速が所定車速以上の
高速走行時に、エンジンが低負荷状態という条件下で、
潤滑系への供給油量を減少させて、その分オイルクーラ
ーへの供給油量を増加させることにより、潤滑不足を生
ずることなく油温の上昇を抑制できる。また、潤滑系へ
の供給油量の減少により、フリクションロスを低減でき
ると共に、潤滑部に供給された油の撹拌によるオイル劣
化も抑制できる。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１を参照して、１はエンジン、
２は自動変速機であり、該変速機２は、平行に配置した
第１乃至第３の３本の軸３1，３2，３3を備え、第１軸
３1をダンパ４を介してエンジン１に連結すると共に、
第３軸３3をデフギア５を介して車両の駆動輪（図示せ
ず）に連結している。 【０００７】第１軸３1と第２軸３2との間にはベルト式
の無段変速機構６が設けられている。該無段変速機構６
は、第１軸３1に軸支した駆動プーリ６０と、第２軸３2
に固定した従動プーリ６１と、両プーリ６０，６１に巻
掛けしたベルト６２とで構成されており、各プーリ６
０，６１の可動シーブ６０ａ，６１ａを押圧する油室６
０ｂ，６１ｂの内圧を制御し、各プーリ６０，６１に対
するベルト６２の巻回径を変化させて無段変速を行う。 【０００８】無段変速機構６の入力側には、駆動プーリ
６０を第１軸３1に連結する前後進切換機構７が設けら
れ、また、無段変速機構７の出力側には、第２軸３2を
第３軸３3に連結する発進クラッチ８が設けられてい
る。図中９はパーキングギアである。 【０００９】前後進切換機構７は、第１軸３1に固定し
たサンギア７０と、第１軸３1に軸支したリングギア７
１と、サンギア７０とリングギア７１とに噛合する遊星
ギア７２と、遊星ギア７２を担持する、駆動プーリ６０
に連結されるキャリア７３とを有する遊星ギア機構で構
成されている。そして、キャリア７３を第１軸３1に連
結する前進クラッチ７４と、リングギア７１の回転を制
止する後進ブレーキ７５とを設け、前進クラッチ７４を
オンしたときに駆動プーリ６０が正転されて、前進方向
に動力が伝達され、後進ブレーキ７５をオンしたときに
駆動プーリ６０が逆転されて、後進方向に動力が伝達さ
れるようにしている。 【００１０】自動変速機２の油圧制御装置には、図２に
示す如く、各プーリ６０，６１の可動シーブ６０ａ，６
１ａや前進クラッチ７４や後進ブレーキ７５や発進クラ
ッチ８といった自動変速機２の各種油圧アクチュエータ
を制御する主油圧回路部１０が設けられており、エンジ
ン１で駆動される油圧ポンプ１１からの吐出油をレギュ
レータ１２で所定のライン圧に調圧して主油圧回路部１
０に供給している。主油圧回路部１０は、各プーリ６
０，６１の可動シーブ６０ａ，６１ａの油室６０ｂ，６
１ｂに供給する油圧を制御して自動変速を行う変速制御
部１３と、前進クラッチ７４と後進ブレーキ７５とへの
給排油の切換えを行うマニュアル弁１４と、発進クラッ
チ８の油圧を制御するクラッチ制御部１５とを備えてい
る。尚、変速制御部１３とクラッチ制御部１５とには、
車載コンピュータから成るコントローラ１６で制御され
る図示省略した電磁弁が組込まれている。コントローラ
１６には、エンジン１の回転速度ＮＥやスロットル開度
θや冷却水温ＴＷを検出する各センサ１７，１８，１９
や、車速Ｖを検出するセンサ２０や、自動変速機１の油
温ＴＡＴＦを検出するセンサ２１といった各種センサか
らの信号が入力されている。 【００１１】油圧ポンプ１１からの吐出油のうちレギュ
レータ１２でリークされた油は自動変速機１の潤滑系２
２とオイルクーラー２３とに供給される。ここで、潤滑
系２２への供給油圧（潤滑圧）は潤滑用レギュレータ２
４で調整されるようになっており、潤滑用レギュレータ
２４からのリーク油をオイルクーラー２３に供給するよ
うにしている。そして、潤滑用レギュレータ２４に、こ
れを左方の閉じ側に押圧する油室２４ａを設け、該油室
２４ａにコントローラ１６で制御される電磁弁２５を接
続して、該電磁弁２５により油室２４ａにライン圧を入
力する状態と、油室２４ａを大気開放する状態とに切換
え自在としている。油室２４ａにライン圧を入力する
と、潤滑圧が高くなり、潤滑系２２への供給油量が増加
して、オイルクーラー２３への供給油量が減少し、一
方、油室２４ａを大気開放すると、潤滑圧が低くなり、
潤滑系２２への供給油量が減少して、オイルクーラー２
３への供給油量が増加する。かくて、潤滑用レギュレー
タ２４と電磁弁２５とで潤滑系２２への供給油量とオイ
ルクーラー２３への供給油量とを変更する油量変更手段
が構成され、コントローラ１６で油量変更手段を制御す
る制御手段が構成される。 【００１２】コントローラ１６による電磁弁２５を介し
ての潤滑圧の制御の詳細は図３に示す通りであり、先
ず、Ｓ１のステップで車速Ｖが所定車速ＹＶ（例えば１
００Ｋｍ／ｈ）以上の高車速であるか否かを判別し、Ｖ
＜ＹＶであれば、Ｓ２のステップで自動変速機１の油温
ＴＡＴＦが所定温度ＹＴＡＴＦ（例えば０℃）以下の低
油温であるか否かを判別し、ＴＡＴＦ＞ＹＴＡＴＦであ
れば、Ｓ３のステップで電磁弁２５により油室２４ａに
ライン圧を入力して潤滑圧を通常値にする。 【００１３】また、Ｖ≧ＹＶであれば、Ｓ４のステップ
でスロットル開度θが所定開度Ｙθ（例えば１／８開
度）以下の低負荷状態であるか否かを判別し、θ＞Ｙθ
であればＳ３のステップに進んで潤滑圧を通常値にする
が、θ≦Ｙθであれば、Ｓ５のステップで電磁弁２５に
より油室２４ａを大気開放して潤滑圧を低下させる。ま
た、Ｓ２のステップでＴＡＴＦ≦ＹＴＡＴＦと判別され
たときも、Ｓ５のステップに進んで潤滑圧を低下させ
る。 【００１４】かくて、Ｖ≧ＹＶの高速走行状態で、且
つ、θ≦Ｙθの低負荷状態であれば、潤滑圧の低下でオ
イルクーラー２３への供給油量が増加して、高速走行時
に生じ易い油量の上昇が抑制され、更に、潤滑系２２へ
の供給油量が減少して、フリクションロスが低減される
と共に、油の撹拌によるオイル劣化が抑制される。 【００１５】また、低油温時は、潤滑系２２に供給され
た油が粘性増加で潤滑箇所に留まり易く、油面が低下し
てエアレーションを生じ易くなるが、本実施形態では、
低油温時に上記の如く潤滑圧の低下で潤滑系２２への供
給油量を減少させるため、油面の低下を抑制してエアレ
ーションタフネスを向上させることができる。 【００１６】尚、上記実施形態では、エンジン負荷を表
わすパラメータとしてスロットル開度θを用いたが、エ
ンジンの吸気負圧等の他のパラメータに基づいてエンジ
ンが低負荷状態か否かを判別するようにしても良い。ま
た、上記実施形態は無段式自動変速機の油圧制御装置に
本発明を適用したものであるが、多段式自動変速機の油
圧制御装置にも同様に本発明を適用できる。 【００１７】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高速走行時の油温上昇を有効に防止でき、更
に、フリクションロスを低減して、且つ、オイル劣化も
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明装置を適用する自動変速機の一例のス
ケルトン図 【図２】 図１の自動変速機の油圧制御装置を示す油圧
回路図 【図３】 潤滑圧の制御プログラムを示すフロー図 【符号の説明】 １ エンジン ２ 自動変速機 １０ 主油圧回路部 １１ 油圧ポンプ １６ コントローラ（制御手段） ２２ 潤滑系 ２３ オイルクーラー ２４ 潤滑用レギュ
レータ（油量変更手段） ２５ 電磁弁（油量変更手段）
ケルトン図 【図２】 図１の自動変速機の油圧制御装置を示す油圧
回路図 【図３】 潤滑圧の制御プログラムを示すフロー図 【符号の説明】 １ エンジン ２ 自動変速機 １０ 主油圧回路部 １１ 油圧ポンプ １６ コントローラ（制御手段） ２２ 潤滑系 ２３ オイルクーラー ２４ 潤滑用レギュ
レータ（油量変更手段） ２５ 電磁弁（油量変更手段）
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｆ１６Ｈ 59:72 Ｆ１６Ｈ 59:72
(72)発明者 津幡 義道
埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式
会社本田技術研究所内
(56)参考文献 特開 昭63−43063（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−242872（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−275168（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−199771（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−94106（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−113460（ＪＰ，Ａ)
実開 平２−121661（ＪＰ，Ｕ)
実開 平１−135254（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭64−41763（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16H 57/00 - 57/12
F16H 59/00 - 61/12
F16H 61/16 - 61/24
F16H 63/40 - 63/48
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 エンジンからの動力を入力する車両用自
動変速機の油圧制御装置であって、 自動変速機に備える各種油圧アクチュエータを制御する
主油圧回路部に油圧ポンプからの吐出油の一部を供給
し、油圧ポンプからの吐出油の他の一部を自動変速機の
潤滑系とオイルクーラーに供給するものにおいて、 潤滑系への供給油量とオイルクーラーへの供給油量とを
変更可能な油量変更手段と、 車速が所定車速以上であるか否かを判別する車速判別手
段と、 エンジン負荷が所定値以下であるか否かを判別する負荷
判別手段と、自動変速機の油温が所定温度以下であるか否かを判別す
る油温判別手段と、 車速が所定車速以上で、且つ、エンジン負荷が所定値以
下である場合、および、車速が所定車速以下で、且つ、
自動変速機の油温が所定温度以下である場合に、オイル
クーラーへの供給油量が増加し、潤滑系への供給油量が
減少するように油量変更手段を制御する制御手段とを備
える、 ことを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000268964A JP3512724B2 (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | 車両用自動変速機の油圧制御装置 |
| US09/946,581 US6527669B2 (en) | 2000-09-05 | 2001-09-05 | Hydraulic control apparatus for a vehicular automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
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