JP3498874B2 - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JP3498874B2
JP3498874B2 JP24873595A JP24873595A JP3498874B2 JP 3498874 B2 JP3498874 B2 JP 3498874B2 JP 24873595 A JP24873595 A JP 24873595A JP 24873595 A JP24873595 A JP 24873595A JP 3498874 B2 JP3498874 B2 JP 3498874B2
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pulley thrust
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英夫 小山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は駆動プーリおよび従動
プーリを独立に制御し、車両の走行状態またはエンジン
ブレーキ状態に対応した最適なプーリ推力でベルトの滑
りを防止するベルト式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルト式無段変速機は、特開昭6
1―218860号公報に開示されているように、駆動
プーリおよび従動プーリのそれぞれに入力トルクまたは
トルク比に対応した油圧が常時作用する第1の油室が設
けられ、駆動プーリおよび従動プーリに適切なトルク容
量を有するベルト挟圧力を確保するよう構成される。
【0003】また、駆動プーリおよび従動プーリの可動
シープのそれぞれに作用する第2油室が設けられ、変速
状態および正負トルク伝達状態に応じた油圧を供給また
は排出するよう構成されるので、常に必要な軸力を駆動
プーリまたは従動プーリに作用することができ、ベルト
スリップのない確実な動力伝達が可能とされている。
【0004】なお、駆動プーリおよび従動プーリは、そ
れぞれ独立に設けたリニアソレノイド等により油圧制御
が行われる構成のため、自由度の大きな変速制御が可能
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のベルト式無段変
速機は、駆動プーリおよび従動プーリの双方に第1油室
および第2油室を設けるため、駆動プーリおよび従動プ
ーリの油室構造が複雑となってコストアップを招く課題
がある。この発明はこのような課題を解決するためなさ
れたもので、その目的は構成が単純で、ベルトに滑りが
なく、フリクションロスを改善して応答性に優れたベル
ト式無段変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るベルト式無段変速機の制御手段は、駆動
プーリへ供給する入力トルクを演算して出力する入力ト
ルク発生手段と、入力トルクと実変速比に基づいて目標
推力を設定する目標推力設定手段と、実変速比に基づい
て実変速比にバランスするプーリ推力比を決定するプー
リ推力比決定手段と、目標エンジン回転数と実エンジン
回転数との回転数偏差を演算する偏差演算手段と、駆動
プーリ推力または従動プーリ推力のうち、一方を、目標
推力の値に設定するとともに、他方を、目標推力とプー
リ推力比の積の値または比に対応した値と、回転数偏差
に対応した値とに応じて決定するように駆動プーリ推力
および従動プーリ推力を決定するプーリ推力決定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動プ
ーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方を
目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値と、
目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏差に
対応した値との和で、目標推力以上の値に設定するプー
リ推力演算手段を備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、この発明に係るベルト式無段変速
機のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動
プーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方
を目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値
と、目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏
差に対応した値との偏差に反比例し、目標推力以上の値
に設定するプーリ推力演算手段を備えたことを特徴とす
る。
【0009】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力演算手段は、プーリ推力比が所定値以上の
場合には目標推力とプーリ推力比の積に対応した値を基
準とし、プーリ推力比が所定値を下回る場合には目標推
力とプーリ推力比の比に対応した値を基準として判定す
る判定手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明に係るベルト式無段変速機の制御手段
は、駆動プーリへ供給する入力トルクを演算して出力す
る入力トルク発生手段と、入力トルクと実変速比に基づ
いて目標推力を設定する目標推力設定手段と、実変速比
に基づいて実変速比にバランスするプーリ推力比を決定
するプーリ推力比決定手段と、目標エンジン回転数と実
エンジン回転数との回転数偏差を演算する偏差演算手段
と、プーリ推力比、目標推力および回転数偏差に基づい
て駆動プーリ推力および従動プーリ推力を決定するプー
リ推力決定手段と、を備えたので、プーリ推力比に対応
して駆動プーリの駆動プーリ推力または従動プーリの従
動プーリ推力の一方をベルトに滑りを生じさせない目標
推力に設定して駆動するとともに、他方を目標推力、プ
ーリ推力比および目標エンジン回転数に対応した目標推
力より大きな値に設定して駆動することができ、変速比
に対応した最適な駆動プーリ推力ならびに従動プーリ推
力を発生することができる。
【0011】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動プ
ーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方を
目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値と、
目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏差に
対応した値との和で、目標推力以上の値に設定するプー
リ推力演算手段を備えたので、常に最小の燃費でベルト
式無段変速機を駆動し、ベルトの滑りを防止することが
できる。
【0012】さらに、この発明に係るベルト式無段変速
機のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動
プーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方
を目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値
と、目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏
差に対応した値との偏差に反比例し、目標推力以上の値
に設定するプーリ推力演算手段を備えたので、常に最小
の燃費でベルト式無段変速機を駆動し、ベルトの滑りを
防止することができる。
【0013】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力演算手段は、プーリ推力比が所定値以上の
場合には目標推力とプーリ推力比の積に対応した値を基
準とし、プーリ推力比が所定値を下回る場合には目標推
力とプーリ推力比の比に対応した値を基準として判定す
る判定手段を備えたので、車両の状態に対応した変速制
御を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係るベルト式無段変速機
の要部全体構成図である。図1において、ベルト式無段
変速機(CVT)1は、入力軸2とカウンタ軸3との間
に配設された金属Vベルト機構4と、入力軸2と駆動プ
ーリ5との間に配設された遊星歯車式前後進切換機構2
0と、カウンタ軸3と出力部材(ディファレンシャル機
構29)との間に配設された発進クラッチ26とから構
成する。
【0015】また、ベルト式無段変速機(CVT)1
は、油圧ポンプ30、プーリ側圧制御バルブ40、変速
制御バルブ50、金属Vベルト機構4や発進クラッチ2
6に油圧を供給するための複数の油路30a〜30e、
エンジンの状態を表す信号および各種センサからの信号
に基づいて所定の演算、変換および処理を行い制御信号
を発生する制御手段60等を備える。なお、ベルト式無
段変速機(CVT)1は車両用として用いられるもので
あり、入力軸2はカップリング機構CPを介してエンジ
ン(ENG)の出力軸に繋がるとともに、ディファレン
シャル機構29に伝達される動力は図示しない左右の車
輪に伝達される。
【0016】金属Vベルト機構4は、入力軸2上に配設
された駆動プーリ5と、カウンタ軸3上に配設された従
動プーリ8と、駆動プーリ5と従動プーリ8間に巻掛け
られた金属Vベルト7から構成する。
【0017】駆動プーリ5は、入力軸2上の回転自在に
配設された固定プーリ半体5A、この固定プーリ半体5
Aに対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体5B
を備える。可動プーリ半体5Bの側方には固定プーリ半
体5Aに結合されたシリンダ壁5aで密閉された駆動側
シリンダ室6が形成され、油路30dを介して駆動側シ
リンダ室6に供給される油圧により、可動プーリ半体5
Bを軸方向に移動させるプーリ推力が発生する。
【0018】従動プーリ8は、カウンタ軸3に配設され
た固定プーリ半体8A、この固定プーリ半体8Aに対し
て軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体8Bを備え
る。可動プーリ半体8Bの側方には固定プーリ半体8A
に結合されたシリンダ壁8aで密閉された従動側シリン
ダ室9が形成され、油路30eを介して従動側シリンダ
室9に供給される油圧により、可動プーリ半体8Aを軸
方向に移動させるプーリ推力が発生する。
【0019】このように、駆動側シリンダ室6および従
動側シリンダ室9へ供給される油圧(プーリ側圧制御油
圧)を所望の値に制御することにより、金属Vベルト7
に滑りが発生しないプーリ推力が設定できるとともに、
駆動プーリ5および従動プーリ8のプーリ幅を可変する
ことができ、金属Vベルト7の巻掛け半径を連続的に変
化して変速比を無段階(連続)に変化することができ
る。
【0020】遊星歯車式前後進切換機構20は、入力軸
2に結合されたサンギア21、固定半体プーリ5Aに結
合されたキャリア22、後進用ブレーキ25により固定
保持可能なリングギア23、サンギア21とリングギア
23とを連結可能な前進用クラッチ24を備える。
【0021】前進用クラッチ24が係合されると、サン
ギア21、キャリア22およびリングギア23が入力軸
2と一体的に回転し、駆動プーリ5は入力軸2と同一方
向(前進方向)に駆動される。一方、後進用ブレーキ2
5が係合されると、リングギア23がサンギア21と逆
の方向に駆動され、駆動プーリ5は入力軸2と逆方向
(後進方向)に駆動される。
【0022】発進クラッチ26は、カウンタ軸3と出力
側部材との間の動力伝達を制御し、このクラッチが係合
する場合にはカウンタ軸3と出力側部材の動力伝達が可
能となる。発進クラッチ26が係合する場合には、金属
Vベルト機構4によって変速されたエンジン出力がギア
27a、27b、28a、28bを介してディファレン
シャル機構29に伝達され、ディファレンシャル機構2
9により図示しない左右の車輪に分割して伝達される。
また、発進クラッチ26の係合が解除された場合には、
動力伝達が行われないため、ベルト式無段変速機1は中
立状態となる。
【0023】発進クラッチ26の作動制御は、制御手段
60からクラッチ制御バルブ35に供給される信号によ
り行われ、油路30aおよび油路30bを介してクラッ
チ制御バルブ35から作動油圧を発進クラッチ26に提
供することよって実行される。
【0024】プーリ側圧制御バルブ40および変速制御
バルブ50は側圧制御バルブを構成し、制御手段60か
ら供給される制御信号に基づいてそれぞれ駆動側シリン
ダ室6および従動側シリンダ室9に供給する供給油圧
(プーリ側圧油圧)を制御する。
【0025】変速制御バルブ50は、それぞれ駆動側シ
リンダ室6および従動側シリンダ室9への油圧(プーリ
側圧油圧)を制御する2個の変速制御バルブを備え、バ
ルブの調整は制御手段60から供給される制御信号(ソ
レノイド電流IDR、IDN)で2個の変速制御バルブに設
けられたリニアソレノイドを独立に駆動して行う。な
お、駆動プーリ5および従動プーリ8のプーリ推力は、
それぞれ変速制御バルブ50から供給される駆動側プー
リ側圧(PDR)と駆動側シリンダ面積との積、従動側プ
ーリ側圧(PDN)と従動側シリンダ面積との積で表され
る。
【0026】制御手段60はマイクロプロセッサを基本
に、各種演算機能およびメモリ機能を備え、実行命令ソ
フトプログラムに従ってベルト式無段変速機1の全体を
制御する。また、制御手段60は、ベルト式無段変速機
1に配置された複数のセンサが検出したスロットル開度
信号(TH)、車速信号(V)、エンジン回転数信号
(NE)、駆動プーリ回転数信号(NDR)、従動プーリ
回転数信号(NDN)に基づいて車両の状態に対応した目
標エンジン回転数信号(NEO)、目標プーリ推力信号
(FL)、入力トルク信号(TIN)、プーリ推力比(R
FP)等を演算や予めメモリに設定したデータテーブルか
ら発生し、これらのデータから駆動プーリ推力信号(F
DR)、従動プーリ推力信号(FDN)を決定し、駆動プー
リ推力信号(FDR)および従動プーリ推力信号(FDN
を制御信号(ソレノイド電流IDR、IDN)に変換して変
速制御バルブ50のリニアソレノイドに供給する。
【0027】このように、この発明に係るベルト式無段
変速機1は、駆動プーリ5のプーリ推力と、従動プーリ
8のプーリ推力を独立に決定するリニアソレノイド駆動
の変速制御バルブ50を備え、制御手段60からの制御
信号(ソレノイド電流IDR、IDN)で独立に制御し、金
属Vベルト7の滑りを防止して所望の変速比を得るよう
構成する。
【0028】図2はこの発明に係るベルト式無段変速機
の変速制御バルブの構成図である。図2において、変速
制御バルブ50は、駆動側変速制御バルブ51および従
動側変速制御バルブ54から構成する。
【0029】駆動側変速制御バルブ51および従動側変
速制御バルブ54は、それぞれリニアソレノイド52、
リニアソレノイド55を備え、制御手段60から供給さ
れるソレノイド駆動電流IDR、IDNでスプール53、ス
プール56を駆動してバルブを調整し、油路30d、3
0eを介して所望の油圧を駆動プーリ5、従動プーリ8
に提供する。
【0030】駆動側シリンダ室6および従動側シリンダ
室9に提供された油圧は、それぞれ必要とされる可動プ
ーリ推力FDR、従動プーリ推力FDNで可動プーリ半体5
B、従動プーリ半体8Bを移動し、金属Vベルト7に滑
りを生じさせない挟圧で抑えるとともに、駆動プーリ5
および従動プーリ8のプーリ幅を可変することができ、
金属Vベルト7の巻掛け半径を連続的に変化して所望の
変速比を無段階(連続)に設定する。
【0031】このように、この発明に係るベルト式無段
変速機の変速制御バルブ50は、それぞれリニアソレノ
イド52、55を制御手段60から供給されるソレノイ
ド電流IDR、IDNで独立に制御するので、所望の駆動プ
ーリ推力FDR、従動プーリ推力FDNを駆動プーリ5およ
び従動プーリ8に供給することができる。
【0032】図3はこの発明に係るベルト式無段変速機
の制御手段要部ブロック構成図である。図3において、
制御手段60はマイクロプロセッサを基本にしてソフト
制御の各種演算機能、メモリ、判定機能、スイッチ機能
等で構成し、目標エンジン回転数発生手段61、偏差演
算手段62、入力トルク発生手段63、プーリ回転比演
算手段64、目標推力設定手段65、プーリ推力決定手
段66、プーリ推力比決定手段69を備える。
【0033】目標エンジン回転数発生手段61はROM
等のメモリを備え、図9のテーブル1に示すようなスロ
ットル開度(TH)をパラメータとした車速(V)―目
標エンジン回転数(NEO)特性のデータを予め設定して
おき、車速信号Vおよびスロットル開度信号THに対応
した目標エンジン回転数NEOデータを読み出し、目標エ
ンジン回転数信号NEOを偏差演算手段62に提供する。
【0034】偏差演算手段62は減算機能を備え、目標
エンジン回転数発生手段61から提供される目標エンジ
ン回転数信号NEOと図1に示すECUから供給されるエ
ンジン回転数信号NEの回転数偏差を演算し、偏差信号
(NEO−NE)をプーリ推力決定手段66に出力する。
【0035】入力トルク発生手段63はROM等のメモ
リを備え、図10のテーブル2に示すようなスロットル
開度(TH)をパラメータとしたエンジン回転数(NE
―入力トルク(TIN)特性のデータを予め設定してお
き、スロットル開度信号THおよびエンジン回転数信号
Eに対応した入力トルクTINデータを読み出し、入力
トルク信号TINを目標推力設定手段65に供給する。
【0036】プーリ回転比演算手段64は除算機能を備
え、駆動プーリ5側で検出した駆動プーリ回転数信号
(NDR)と従動プーリ8側で検出した従動プーリ回転数
信号(NDN)のプーリ回転数比(実変速比)を演算し、
プーリ回転数比(実変速比)RATを目標推力設定手段6
5に供給する。
【0037】目標推力設定手段65はROM等のメモリ
を備え、図11のテーブル3に示すような入力トルク
(TIN)をパラメータとしたプーリ回転数比(RAT)―
目標推力(FL)特性データを予め設定しておき、入力
トルク信号TINおよびプーリ回転数比RATに対応し、図
1に示す金属Vベルト7に滑りを発生しない目標推力F
Lデータを読み出し、目標推力信号FLをプーリ推力決定
手段66に出力する。
【0038】プーリ推力決定手段66は、プーリ推力演
算手段67、ソレノイド電流変換手段68を備え、偏差
演算手段62からの偏差信号(NEO−NE)、目標推力
設定手段65からの目標推力信号FLおよびプーリ推力
比決定手段69からのプーリ推力比RFPに基づいて駆動
プーリ推力FDR、従動プーリ推力FDNを演算し、駆動プ
ーリ推力FDRおよび従動プーリ推力FDNをそれぞれ駆動
ソレノイド電流IDR、従動ソレノイド電流IDNに変換し
て図2に示す変速制御バルブ50に供給してリニアソレ
ノイド52、55を駆動制御する。
【0039】プーリ推力比決定手段69は、プーリ回転
比演算手段64から供給されるプーリ回転数比(実変速
比)RATに基づいて実変速比RATにバランスするプーリ
推力比RFPを演算し、プーリ推力比RFPをプーリ推力決
定手段66に提供する。
【0040】図4にプーリ推力演算手段の要部ブロック
構成図を示す。図4において、プーリ推力演算手段67
は、駆動プーリ推力演算手段81、従動プーリ推力演算
手段82、判定手段87、切替手段88、90A、90
B、駆動プーリ推力出力手段91、従動プーリ推力出力
手段92を備える。
【0041】駆動プーリ演算手段81はソフト制御の各
種演算機能で構成し、駆動側演算手段(B)83および
駆動側演算手段(A)84を備える。駆動側演算手段
(A)84は乗算機能、減算機能で構成し、目標推力信
号FLとプーリ推力比RFPの積、偏差信号(NEO−NE
と係数Kの積xを演算した後、数1で表される駆動プー
リ推力FDRを演算し、駆動プーリ推力信号FDRを切替手
段88および切替手段90Aに提供する。
【0042】
【数1】FDR=FL×RFP−x ただし、x=K×(NEO−NE
【0043】駆動側演算手段(B)83は、加算機能、
減算機能、乗算機能および除算機能を備え、数2のzで
表される駆動プーリ推力FDRを演算し、駆動プーリ推力
信号FDRを切替手段90Aに提供する。
【0044】
【数2】 FDR=z=(2−1/RFP)×FL+K×(NEO−NE
【0045】従動プーリ演算手段82はソフト制御の各
種演算機能で構成し、従動側演算手段(A)85および
従動側演算手段(B)86を備える。従動側演算手段
(A)85は、除算機能、減算機能で構成し、目標推力
信号FLとプーリ推力比RFPの比、偏差信号(NEO
E)と係数Kの積xを演算した後、数3で表される従
動プーリ推力FDNを演算し、従動プーリ推力信号FDN
切替手段88および切替手段90Bに提供する。
【0046】
【数3】FDN=FL/RFP−x
【0047】従動側演算手段(B)86は、加算機能、
減算機能および乗算機能を備え、数4のyで表される従
動プーリ推力FDNを演算し、従動プーリ推力信号FDN
切替手段90Bに提供する。
【0048】
【数4】 FDN=y=(2−RFP)×FL+K×(NEO−NE
【0049】判定手段87はソフト制御の比較機能を備
え、入力トルク信号TINおよびプーリ推力比RFPに基づ
き、例えば符号化した判定信号HTを切替手段88に供
給し、切替手段88において駆動側演算手段(A)84
から提供される駆動プーリ推力信号FDR(=FL×RFP
−x)または従動側演算手段(A)85から提供される
従動プーリ推力信号FDN(=FL/RFP−x)を選択す
るよう制御する。
【0050】例えば、入力トルク信号TINが正(TIN
0)で、かつプーリ推力比RFPが1より大きい(RFP
1)場合、および入力トルク信号TINが負(TIN<0)
で、かつプーリ推力比RFPが1を下回る(RFP<1)場
合には、駆動プーリ推力信号FDR(=FL×RFP−x)
を選択するような判定信号HTを提供する。
【0051】一方、入力トルク信号TINが正(TIN
0)で、かつプーリ推力比RFPが1を下回る(RFP
1)場合、および入力トルク信号TINが負(TIN<0)
で、かつプーリ推力比RFPが1より大きい(RFP≧1)
場合には、従動プーリ推力信号FDN(=FL/RFP
x)を選択するような判定信号HTを提供する。
【0052】切替手段88はソフト制御のスイッチ機能
を備え、判定手段87から供給される判定信号HTに基
づいて駆動プーリ推力信号FDR(=FL×RFP−x)、
従動プーリ推力信号FDN(=FL/RFP−x)のいずれ
か一方を選択し、選択信号SOを比較手段89に供給す
る。
【0053】比較手段89はソフト制御の比較機能を備
え、切替手段88から供給される選択信号SOと目標推
力信号FLを比較し、比較結果に対応した、例えば符号
化した比較信号HOを出力し、切替手段90Aおよび切
替手段90Bの切替えを制御する。
【0054】切替手段90Aはソフト制御の3接点タイ
プスイッチ機能を備え、比較手段89からの比較信号H
Oに基づいて3種類の駆動プーリ推力信号FDRである、
目標推力信号FL、数1で表される駆動側演算手段
(B)84からの(FL×RFP−x)信号、数2で表さ
れる駆動側演算手段(A)83からのz信号のいずれか
を選択し、選択信号KSを駆動プーリ推力出力手段91
に供給する。
【0055】切替手段90Bはソフト制御の3接点タイ
プスイッチ機能を備え、比較手段89からの比較信号H
Oに基づいて3種類の従動プーリ推力信号FDNである、
目標推力信号FL、数3で表される従動側演算手段
(A)85からの(FL/RFP−x)信号、数4で表さ
れる従動側演算手段(B)86からのy信号のいずれか
を選択し、選択信号JSを従動プーリ推力出力手段92
に供給する。
【0056】例えば、選択信号SOが駆動プーリ推力信
号FDR(=FL×RFP−x)の場合、(FL×RFP−x)
とFLを比較し、(FL×RFP−x)がFLを超える場合
には切替手段90Aは駆動プーリ推力信号FDR(=FL
×RFP−x)を選択し、切替手段90Bは従動プーリ推
力信号FDN(FL)を選択するよう構成する。一方、
(FL×RFP−x)がFL以下の場合には切替手段90A
は駆動プーリ推力信号FDR(=FL)を選択し、切替手
段90Bは従動プーリ推力信号FDN(=y)を選択する
よう構成する。
【0057】また、例えば、選択信号SOが従動プーリ
推力信号FDN(=FL/RFP−x)の場合、(FL/RFP
−x)とFLを比較し、(FL/RFP−x)がFLを超え
る場合には切替手段90Bは従動プーリ推力信号F
DN(=FL/RFP−x)を選択し、切替手段90Aは駆
動プーリ推力信号FDR(=FL)を選択するよう構成す
る。一方、(FL/RFP−x)がFL以下の場合には切替
手段90Bは従動プーリ推力信号FDN(=FL)を選択
し、切替手段90Aは駆動プーリ推力信号FDR(=z)
を選択するよう構成する。
【0058】駆動プーリ推力出力手段91および従動プ
ーリ推力出力手段92はそれぞれバッファを備え、切替
手段90Aからの選択信号KS、切替手段90Bからの
選択信号JSに対応した駆動プーリ推力信号FDR、従動
プーリ推力信号FDNをプーリ推力記憶手段93および図
3に示すソレノイド電流変換手段68に提供する。
【0059】図5にこの発明に係るプーリ推力演算手段
の偏差信号(NEO−NE)―推力信号特性図を示す。図
5の特性は、目標エンジン回転数NEOとエンジン回転数
Eの偏差(NEO−NE)に対する駆動プーリ推力FDR
従動プーリ推力FDNの関係を表す。なお、この特性図
は、駆動プーリ推力FDRが(FL×RFP−x)で、(FL
×RFP−x)が目標推力FLに対して大きいか、または
小さい場合の駆動プーリ推力FDRおよび従動プーリ推力
DNの設定を示す。
【0060】(FL×RFP−x)が目標推力FLを超える
場合、従動プーリ推力FDNを目標推力FLに設定(FDN
=FL)に設定し、駆動プーリ推力FDRは(FL×RFP
x)に設定し、x{=K×(NEO−NE)}の偏差(N
EO−NE)の増加に対応して傾き−Kの直線で減少す
る。
【0061】偏差(NEO−NE)が0の場合、駆動プー
リ推力FDRは(FL×RFP)値をとり、偏差(NEO
E)が正の値で増加するにつれて減少し、偏差(NEO
−NE)が所定値で駆動プーリ推力FDRは目標推力F
L(FDR=FL)となる。
【0062】偏差(NEO−NE)が所定値を超えて増加
する場合、駆動プーリ推力FDRを目標推力FLに設定
(FDR=FL)するとともに、従動プーリ推力FDNを数
4に示すy{=(2−RFP)×FL+K×(NEO
E)}値に設定する。
【0063】この従動プーリ推力FDNは、図5の駆動プ
ーリ推力FDRが目標推力FLに設定(FDR=FL)される
偏差(NEO−NE)を超える値に対して目標推力FLと偏
差(NEO−NE)の和から、偏差(NEO−NE)が0の場
合の駆動プーリ推力FDR(=FL×RFP)と従動プーリ
推力FDN(=FL)の偏差(FL×RFP−FL)を減算し
た値(y)に設定する。
【0064】また、図示しないが、(FL/RFP−x)
が目標推力FLを超える場合、駆動プーリ推力FDRを目
標推力FLに設定(FDR=FL)、従動プーリ推力FRN
(FL/RFP−x)に設定し、x{=K×(NEO
E)}の偏差(NEO−NE)の増加に対応して傾き−K
の直線で減少する。
【0065】偏差(NEO−NE)が0の場合、従動プー
リ推力FRNは(FL/RFP)値をとり、偏差(NEO
E)が所定値で従動プーリ推力FRNは目標推力FL(F
RN=FL)となる。
【0066】偏差(NEO−NE)が所定値を超えて増加
する場合、従動プーリ推力FRNを目標推力FLに設定
(FDN=FL)するとともに、駆動プーリ推力FDRを数
2に示すz{=(2−1/RFP)×FL+K×(NEO
E)}値に設定する。
【0067】このように、駆動プーリ推力FDRおよび従
動プーリ推力FDNを常に目標推力FLよりも大きな値に
設定することができる。
【0068】図6はこの発明に係るプーリ推力演算手段
の偏差信号(NEO−NE)―推力信号の別実施例特性図
を示す。図6において、(FL×RFP−x)が目標推力
Lを超え、偏差(NEO−NE)が所定値を超えて増加す
る場合、駆動プーリ推力FDRを目標推力FLに設定(FD
R=FL)するとともに、従動プーリ推力FDNを数5に示
すy値に設定する。
【0069】
【数5】 FDN=y=FL 2/{RFP×FL−K×(NEO−NE)}
【0070】この従動プーリ推力FDNは、図6の駆動プ
ーリ推力FDRが目標推力FLに設定(FDR=FL)される
偏差(NEO−NE)を超える値に対し、数6の関係式で
駆動プーリ推力FDRを目標推力FLに設定(FDR=FL
し、算出したものである。
【0071】
【数6】 FDR/FDN={RFP×FL−K×(NEO−NE)}/FL
【0072】また、図示しないが、(FL/RFP−x)
が目標推力FLを超え、偏差(NEO−NE)が所定値を超
えて増加する場合、従動プーリ推力FDNを目標推力FL
に設定するとともに、駆動プーリ推力FDRを数7に示す
z値に設定する。
【0073】
【数7】FDR=z=FL 2/{(FL/RFP)−K×(N
EO−NE)}
【0074】次に、制御手段の動作を動作フロー図に基
づいて説明する。図7および図8にこの発明に係るベル
ト式無段変速機の制御手段の動作フロー図を示す。図7
において、ステップS1で各種センサからのセンサ信号
(TH、V、NDR、NDN、NE)を読み込む。ステップS
2では、スロットル開度THと車速Vから図9のテーブ
ル1に示す目標エンジン回転数NEOを発生する。
【0075】続いて、ステップS3〜S5において、駆
動プーリ回転数NDと従動プーリ回転数NDNの比からプ
ーリ回転数比RATの演算、スロットルTHとエンジン回
転数NEから図10のテーブル2に示す入力トルクTIN
の発生、入力トルクTINとプーリ回転数比RATから図1
1のテーブル3に示す目標推力FL設定を実行する。
【0076】次に、ステップS6で入力トルクTIN≧0
か否かの判定を行い、TIN≧0の場合にはステップS7
でプーリ回転数比(実変速比)RATをRAT、TIN<0
(減速時)の場合にはステップS8でプーリ回転数比
(実変速比)RATを(1/RAT)にそれぞれ設定してス
テップS9に移行する。
【0077】ステップS9では、ステップS7、ステッ
プS8のプーリ回転数比(実変速比)RATにより、図1
2のテーブル4に示すプーリ推力比RFPの設定を行う。
ステップS10では再度入力トルクTIN≧0か否かの判
定を行い、TIN≧0の場合にはステップS11に移行し
てプーリ推力比RFP≧1か否かの判定を行う。一方、ス
テップS10で入力トルクTIN<0の場合にはステップ
S12に移行してプーリ推力比RFP≧1か否かの判定を
行う。
【0078】ステップS11でプーリ推力比RFP≧1の
場合、またはステップ12でプーリ推力比RFP<1の場
合にはステップS20(状態A)に移行し、ステップS
11でプーリ推力比RFP<1の場合、またはステップ1
2でプーリ推力比RFP≧1の場合にはステップS30
(状態B)に移行する。
【0079】図8の動作フロー図に状態Aおよび状態B
の動作フローを示す。ステップS20の状態Aからステ
ップS21に移行して駆動プーリ推力FDRを(FL×R
FP−x)に設定し、ステップS22で駆動プーリ推力F
DR(FL×RFP−x)と目標推力FLの比較を行い、FDR
>FLならば駆動プーリ推力FDRを(FL×RFP−x)に
設定し、ステップS23に移行して従動プーリ推力FDN
を目標推力FLに設定する。
【0080】また、ステップS22でFDR≦FLならば
ステップS24で駆動プーリ推力FD Rを目標推力FL
設定した後、ステップS25に移行して従動プーリ推力
DNを数4に示すy値に設定する。
【0081】一方、ステップS30の状態Bからステッ
プS31に移行して従動プーリ推力FDNを(FL/RFP
−x)に設定し、ステップS32で従動プーリ推力FDN
(FL/RFP−x)と目標推力FLの比較を行い、FDN
Lならば従動プーリ推力FDNを(FL/RFP−x)に設
定し、ステップS33に移行して駆動プーリ推力FDR
目標推力FLに設定する。
【0082】また、ステップS32でFDN≦FLならば
ステップS34で従動プーリ推力FD Nを目標推力FL
設定した後、ステップS35に移行して駆動プーリ推力
DRを数2に示すz値に設定する。
【0083】なお、図8の動作フロー図において、yお
よびzの値をそれぞれ数5に示すy値、数7に示すz値
で置換えてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るベル
ト式無段変速機の制御手段は、駆動プーリへ供給する入
力トルクを演算して出力する入力トルク発生手段と、入
力トルクと実変速比に基づいて目標推力を設定する目標
推力設定手段と、実変速比に基づいて実変速比にバラン
スするプーリ推力比を決定するプーリ推力比決定手段
と、目標エンジン回転数と実エンジン回転数との回転数
偏差を演算する偏差演算手段と、プーリ推力比、目標推
力および回転数偏差に基づいて駆動プーリ推力および従
動プーリ推力を決定するプーリ推力決定手段と、を備
え、プーリ推力比に対応して駆動プーリの駆動プーリ推
力または従動プーリの従動プーリ推力の一方をベルトに
滑りを生じさせない目標推力に設定して駆動するととも
に、他方を目標推力、プーリ推力比および目標エンジン
回転数に対応した目標推力より大きな値に設定して駆動
することができ、変速比に対応した最適な駆動プーリ推
力ならびに従動プーリ推力を発生してフリクションロス
を改善することができる。
【0085】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動プ
ーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方を
目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値と、
目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏差に
対応した値との和で、目標推力以上の値に設定するプー
リ推力演算手段を備え、常に最小の燃費となるよう駆動
プーリ推力ならびに従動プーリ推力を設定できるので、
応答性および収束性を改善することができる。
【0086】さらに、この発明に係るベルト式無段変速
機のプーリ推力決定手段は、駆動プーリ推力または従動
プーリ推力の一方を目標推力に設定するとともに、他方
を目標推力とプーリ推力比の積または比に対応した値
と、目標エンジン回転数と実エンジン回転数の回転数偏
差に対応した値との偏差に反比例し、目標推力以上の値
に設定するプーリ推力演算手段を備え、常に最小の燃費
となるよう駆動プーリ推力ならびに従動プーリ推力を設
定できるので、応答性および収束性を改善することがで
きる。
【0087】また、この発明に係るベルト式無段変速機
のプーリ推力演算手段は、プーリ推力比が所定値以上の
場合には目標推力とプーリ推力比の積に対応した値を基
準とし、プーリ推力比が所定値を下回る場合には目標推
力とプーリ推力比の比に対応した値を基準として判定す
る判定手段を備え、車両の状態に対応した変速制御をき
め細かく行うので、フリクションロスおよび応答性を改
善することができる。
【0088】よって、構成が単純で、フリクションロス
が少なく、応答性および収束性に優れたベルト式無段変
速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るベルト式無段変速機の要部全体
構成図
【図2】この発明に係るベルト式無段変速機の変速制御
バルブの構成図
【図3】この発明に係るベルト式無段変速機の制御手段
要部ブロック構成図
【図4】プーリ推力演算手段の要部ブロック構成図
【図5】この発明に係るプーリ推力演算手段の偏差信号
(NEO−NE)―推力信号特性図
【図6】この発明に係るプーリ推力演算手段の偏差信号
(NEO−NE)―推力信号の別実施例特性図
【図7】この発明に係るベルト式無段変速機の制御手段
の動作フロー図
【図8】この発明に係るベルト式無段変速機の制御手段
の動作フロー図
【図9】スロットル開度(TH)をパラメータとした車
速(V)―目標エンジン回転数(NEO)特性図(テーブ
ル1)
【図10】スロットル開度(TH)をパラメータとした
エンジン回転数(NE)―入力トルク(TIN)特性図
(テーブル2)
【図11】入力トルク(TIN)をパラメータとしたプー
リ回転数比(RAT)―目標推力(FL)特性図(テーブ
ル3)
【図12】プーリ回転数比(1/RAT)―プーリ推力比
FP特性図(テーブル4)
【符号の説明】
1…ベルト式無段変速機、2…入力軸、3…カウンタ
軸、4…金属ベルト機構、5…駆動側可動プーリ、5
A,8A…固定プーリ半体、5B,8B…可動プーリ半
体、5a,8a…シリンダ壁、6…駆動側シリンダ室、
6a,8a…シリンダ壁、7…Vベルト、8…従動側可
動プーリ、9…従動側シリンダ室、20…遊星歯車式前
後進切換機構、21…サンギア、22…キャリア、23
…リングギア、24…前進用クラッチ、25…後進用ブ
レーキ、26…発進クラッチ、ギア27a,27b,2
8a,28b…ギア、29…ディファレンシャル機構、
30…油圧ポンプ、30a〜30e…油路、35…クラ
ッチ制御バルブ、40…プーリ側圧制御手段、50…変
速制御バルブ、51…駆動側変速制御バルブ、52,5
5…リニアソレノイド、53,56…スプール、54…
従動側変速制御バルブ、60…制御手段、61…目標エ
ンジン回転数発生手段、62…偏差演算手段、63…入
力トルク発生手段、64…プーリ回転比演算手段、65
…目標推力設定手段、66…プーリ推力決定手段、67
…プーリ推力演算手段、68…ソレノイド電流変換手
段、69…プーリ推力比決定手段、81…駆動プーリ推
力演算手段、82…従動プーリ推力演算手段、83…駆
動側演算手段(B)、84…駆動側演算手段(A)、8
5…従動側演算手段(A)、86…従動側演算手段
(B)、87…判定手段、88,90A,90B…切替
手段、89…比較手段、91…駆動プーリ推力出力手
段、92…従動プーリ推力出力手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−117530(JP,A) 特開 平1−116365(JP,A) 特開 平5−106728(JP,A) 特開 平5−196131(JP,A) 特開 平6−159490(JP,A) 特開 平5−141515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 F16H 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリ推力および従動プーリ推力を
    独立に制御可能な制御手段を備え、この制御手段は、
    転状態に応じた目標エンジン回転数になるように前記
    動プーリ推力および前記従動プーリ推力を個別に制御す
    ることにより変速比を制御するベルト式無段変速機にお
    いて、 前記制御手段は、 駆動プーリへ供給する入力トルクを演算して出力する入
    力トルク発生手段と、 前記入力トルクと実変速比に基づいて目標推力を設定す
    る目標推力設定手段と、 前記実変速比に基づいてこの実変速比にバランスするプ
    ーリ推力比を決定するプーリ推力比決定手段と、前記 目標エンジン回転数と実エンジン回転数との回転数
    偏差を演算する偏差演算手段と、前記駆動プーリ推力または前記従動プーリ推力のうち、
    一方を、前記目標推力の値に設定するとともに、他方
    を、前記目標推力とプーリ推力比の積の値または比に対
    応した値と、前記回転数偏差に対応した値とに応じて設
    定するように 前記駆動プーリ推力および前記従動プーリ
    推力を決定するプーリ推力決定手段と、 を備えたことを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記プーリ推力決定手段は、前記駆動プ
    ーリ推力または前記従動プーリ推力の一方を前記目標推
    力に設定するとともに、他方を前記目標推力と前記プー
    リ推力比の積または比に対応した値と、前記目標エンジ
    ン回転数と前記実エンジン回転数の前記回転数偏差に対
    応した値との和で、前記目標推力以上の値に設定するプ
    ーリ推力演算手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載のベルト式無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記プーリ推力決定手段は、前記駆動プ
    ーリ推力または前記従動プーリ推力の一方を前記目標推
    力に設定するとともに、他方を前記目標推力と前記プー
    リ推力比の積または比に対応した値と、前記目標エンジ
    ン回転数と前記実エンジン回転数の前記回転数偏差に対
    応した値との偏差に反比例し、前記目標推力以上の値に
    設定するプーリ推力演算手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のベルト式無段変速機。
  4. 【請求項4】 前記プーリ推力演算手段は、プーリ推力
    比が所定値以上の場合には前記目標推力と前記プーリ推
    力比の積に対応した値を基準とし、前記プーリ推力比が
    所定値を下回る場合には前記目標推力と前記プーリ推力
    比の比に対応した値を基準として判定する判定手段を備
    えたことを特徴とする請求項2〜請求項3記載のベルト
    式無段変速機。
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