JP3512441B2 - スロット付き導線フレーム及び集積回路パッケージを成形する方法 - Google Patents

スロット付き導線フレーム及び集積回路パッケージを成形する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集積回路に関し、特
に集積回路とそれに付随する電気導線とを成形して最終
製品とする間に用いるスロットを有する導線フレームに
関する。
【0002】
【発明の背景】トランスファー成形(transfer mold)装
置及び手順を用いて集積回路をパッケージするために、
種々の技術が従来用いられている。また、フリップ・チ
ップ・デザイン、小型アウトラインJ導線(SOJ)パ
ッケージング、及びリード・オン・チップ(LOC)パ
ッケージングなど、集積回路で種々の導線フレーム・デ
ザインが使われている。これらの技術は、集積回路を導
線フレームに取付け、集積回路を該導線フレーム上の導
電性導線にワイヤボンド結合することを含む。集積回路
と導線フレームとは、それからモールドに入れられて、
樹脂又は熱可塑性成形化合物がモールド・キャビティに
注入される。電導性導線の部分を含む集積回路の電気構
成要素は樹脂又は成形化合物にカプセル封じ(encapsula
tion) される。そのカプセル封じされたパッケージは硬
化され、ばりとりされ(deflash) 、特別の集積回路デザ
インの必要に応じて外部電導性導線が調製される(トリ
ミングされ、形成され、コーティングされる、等々)。
仕上がった製品は、プラスチック・ボディーにカプセル
封じされた集積回路であり、電導性導線がプラスチック
・ボディーから伸びている。成形プロセスの目的は、空
虚なスペースや欠陥をカプセル内に持たないで集積回路
及び付随の構成要素を完全に取り囲むプラスチック・カ
プセルを得ることである。
【0003】多くの集積回路をパッケージングするため
に従来の成形技術はうまく働いたけれども、より複雑で
小型の集積回路デザインが出現したために、仕上がった
集積回路パッケージ内に空虚なスペース、空気ポケッ
ト、又はその他の欠陥を持たないプラスチック・カプセ
ルを得ることがますます重要となった。モールド・キャ
ビティを不完全に充填してカプセル内に樹脂又は空虚な
スペースがあると、欠陥製品となる。在来のトランスフ
ァー成形技術は、2つのセクション又は半部を有するモ
ールドを使うが、それらは集積回路及びその付随の導線
フレームの両側に固着される。モールド半部は集積回路
及び導線フレームの回りにしっかりと締め合わされる
(サンドイッチされる)。在来のモールドは、成形化合
物の注入のためにモールドの上半部又はモールドの下半
部に開口部(モールド・フローゲート)を有する。注入
ポイント(フローゲート)に対向するモールドの部分
は、普通は樹脂が注入されるときに空気その他のガスが
モールド・キャビティから脱出することを可能にする1
個以上の小さな通気孔を有する。モールド・フローゲー
トに生じる圧力低下と、それを通る樹脂の流れとは、モ
ールド内の注入開口部にしばしば腐食と疲労とを生じさ
せる。注入開口部(底ゲート又は上ゲート)の腐食は、
モールドの使用寿命を限定する。
【0004】在来のモールドにおいて通気のために使わ
れる小さな開口部は、しばしば塞がれる。通気孔の閉塞
は、モールドの寿命を短縮し、或いは、塞がった通気孔
を開けるためにメインテナンスを強化することを必要と
する。集積回路のサイズが小さくされる(薄くされる)
に従って、既存のモールドのキャビティからより多くの
空気その他のガスが排除されなければならず、そのため
に閉塞の機会が増す。集積回路の寸法に新たな変化があ
る毎に新しいモールドを設計し直すのは非常に高価であ
り、時間が掛かる。成形プロセス中の樹脂流体の流れを
改善し、集積回路パッケージのカプセル封じを均一に
し、モールドの使用寿命を改善するために、スロット付
き導線フレームに対する需要が生じた。
【0005】
【発明の概要】本発明によると、集積回路パッケージの
ための従来のトランスファー成形技術に伴う欠点及び課
題は、本パッケージングの発明を使うことにより実質的
に小さくされ又は解消された。集積回路及びその付随の
導線フレームはモールド・キャビティ内に配置される。
集積回路及びそれから伸び出す導線の部分をカプセル封
じして、カプセル封じ済みパッケージを形成するために
成形化合物がモールド・キャビティに注入される。本発
明の1つの特徴によると、集積回路が取りつけられてい
る導線フレームはモールドの2つの半部の間に置かれ
る。導線フレームは、集積回路と付随の構成要素とをモ
ールド・キャビティ内に支持する。導線フレーム内の1
つの開口部又はスロットは、モールド・キャビティ内へ
の樹脂又は成形化合物の注入を可能にし、第2の開口部
又はスロットにより、空気及び余分の樹脂がモールド・
キャビティから脱出可能となる。第1の開口部は導線フ
レーム内の第2開口部から対向して配置される。本発明
は、集積回路のために導線フレームが設けられ、これは
モールド・ゲート又は樹脂フロー・スロット(flow slo
t)を包含し、その結果としてカプセル封じプロセス中に
モールド・キャビティへの樹脂の流れが一定となるとい
う点で顕著な技術的利点を有する。導線フレーム内のモ
ールド・ゲートは、モールドの使用寿命を向上させる。
成形プロセス中の腐食又は疲労は、モールド内の開口部
(上ゲート又は底ゲート)ではなくて導線フレーム上の
モールド・ゲートに生じる。
【0006】本発明は、モールド・キャビティ内の空
気、その他のガス又は余分の樹脂が脱出できるようにす
るために、導線フレーム内に通気孔又はスロットを有す
る導線フレームが集積回路のために設けられるという点
でもう一つの顕著な技術的利点を有する。導線フレーム
内の通気スロットは、種々のサイズ(厚み)の集積回路
でモールド・キャビティを首尾よく使うことを可能にす
るとともに、メインテナンスの要件を軽減しつつモール
ドの使用寿命を改善する。本発明の他の特徴によると、
集積回路と、集積回路から伸び出している導線の部分と
のカプセル封じの際に空気その他のガス及び余分の樹脂
がモールド・キャビティから脱出できるようにダミー・
キャビティがモールドに設けられる。本発明の顕著な技
術的利点は、ダミー・キャビティがモールド・キャビテ
ィに注入される余分の成形化合物のための容器を提供す
るということである。余分の成形化合物でのダミー・キ
ャビティの適切な充填は、成形プロセスの注入段階にお
いてモールド・キャビティ自体が適切に充填されたこと
を示す示度となる。本発明とその利点とをより完全に理
解するために、添付図面と関連させて以下の記述とを参
照する。
【0007】
【実施例】本発明の好ましい実施例とその利点とは、図
面の図1−4を参照することによりよく理解できる。種
々の図の同様の部分及び対応する部分が同様の数字で示
されている。図1を参照すると、本発明の導線フレーム
10は金属シートから成り、これは、0.008インチ
(約0.20mm)の適切な厚みを有するフル・ハード・
テンパー(full hard temper)CDA合金151などの種
々の金属合金から形成されることが出来、金、銀、その
他の金属でスポット鍍金されることが出来る。導線フレ
ーム10は、導線フレーム10には複数のカット・アウ
ト(cut-out) が打ち抜かれていて、所望の集積回路のた
めの導線コンフィギュレーションを画定している。特
に、導線コンフィギュレーションは、電力を受け取るの
に適した細長い平行な導線を伴う1対のパワー・バス(p
ower bus) 12及び14を備えている。導線16の第1
のグループはパワー・バス12に対してほぼ垂直にさら
されており、導線16は横並びの関係に配置されてい
る。導線18の第2グループは、パワー・バス14に対
してほぼ垂直に配置されており、導線18は横並びの関
係に配置されている。取りつけられる集積回路のデザイ
ンに応じて、必要なだけの数の導線16及び18を導線
フレーム10に設けることが出来る。
【0008】導線16及び18は、入力信号及び出力信
号を集積回路32に供給するのに使われる。導線フレー
ム10のカット・アウトも、導線延長部20の第1グル
ープと導線延長部22の第2グループとを画定する。導
線16と導線延長部20の間、及び、導線18と導線延
長部22との間の移行部として作用する支持バー24及
び26がそれぞれ導線フレーム10に設けられている。
集積回路のカプセル封じに続いて、カプセル封じ済みパ
ッケージの最終組立中に導線延長部28及び30と共に
支持バー24及び26が切断され又は切り取られる。支
持バー28及び30は、導線16、18及び集積回路3
2を囲むカプセル封じ済みパッケージのための付加的な
支持を提供するために導線フレーム10の両側にも設け
られている。本発明の重要な特徴は、スロット又は開口
部40を導線フレーム10の支持バー28のある端部に
設けたことである。導線フレーム10のスロット又は開
口部40は辺41、42及び43を有する矩形の一般的
形状を持っている。より詳細に後述するように、スロッ
ト40はモールド・キャビティ66への樹脂又は成形化
合物の流れを制御するためのフロー・ゲートとして作用
する。
【0009】本発明の他の重要な特徴は、スロット40
と対向させて導線フレーム10にスロット又は開口部5
0を設けたことである。スロット50は、辺51、52
及び53を有する矩形の一般的形状を持っている。スロ
ット50は、空気その他のガスがモールド・キャビティ
66から脱出するのを許す通気孔として作用する。ま
た、スロット50は、モールド・キャビティ66内の余
分の樹脂がダミー・キャビティ70から脱出するのを許
すが、これについては更に詳しく後述する。スロット5
0の流れ断面積は、好ましくはスロット40の流れ断面
積より大きい。図2に最も良く示されている様に、導線
フレーム10と、取りつけられている集積回路32と
は、適当な樹脂又は熱可塑性成形化合物でのカプセル封
じのためにモールド内に配置される。ノボラック(Novo
lac)エポキシ化合物は、集積回路をカプセル封じするの
に使うのに満足できる樹脂であることが分かっている。
モールド60は、上側モールド半部62と下側モールド
半部64とから成り、モールド60の各半部にモールド
・チェース(mold chase) 63及び65がそれぞれ形成
されている。モールド・チェース63とモールド・チェ
ース65とは、モールド半部又はセクション62及び6
4が互いに締め合わされたときに共同してモールド・キ
ャビティ66を画定する。集積回路32と、導線16及
び18を伴う導線フレーム10の部分とは、モールド・
キャビティ66で位置決めされる。導線フレーム10
は、カプセル封じプロセスが完了したとき、モールド6
0のためのパート・ライン(part line) を画定する。
【0010】下側モールド半部64は、スロット40と
連通するように配置された開口部68を一端に有する。
開口部68は、台形の一般的形状を有する。開口部68
は、成形化合物の流れを外部供給源(図示せず)からス
ロット40へ向ける漏斗として作用する。開口部68の
形状は、スロット40と共同して、樹脂又は成形化合物
がキャビティ66に注入されるときに一定の流量を生じ
させる。導線フレーム10が上側半部62と下側半部6
4との間に挟まれたとき、スロット40はキャビティ6
6への成形化合物の注入のための開口部又はフローゲー
トを提供する。樹脂がキャビティ66に注入されると
き、それに捉えられている空気又は他のガスはスロット
50を通って出てゆくことが出来る。導線フレーム10
はカプセル封じプロセスの完了後にモードル60から外
されるので、スロット40は反復使用からの腐食及び疲
労の危険にさらされない。従って、新しい導線フレーム
10と集積回路32とがモールド60内に置かれる毎
に、キャビティ66への成形化合物の流しこみを制御す
るために一貫した均一な寸法を持った新しいスロット4
0が使われる。スロット40付きの導線フレーム10
は、集積回路の反復されるカプセル封じの際にキャビテ
ィ66への一貫した成形化合物流入を保証する。
【0011】本発明の他の特徴は、下側モールド半部6
4にダミー・キャビティ70を設けたことである。ダミ
ー・キャビティ70は、キャビティ66から出る空気及
び余分の成形化合物を受け入れるために導線フレーム1
0及び通気孔又はスロット50に対して配置される。所
望ならば、樹脂注入システム(図示せず)は、少量の余
分な成形化合物をキャビティ66に注入するように設計
されてもよい。この計画された量の余分の成形化合物は
そのときダミー・キャビティ70内に捉えられて、キャ
ビティ66が適切に充填されたことを示す良い示度を提
供する。ダミー・キャビティ70が所望の量の余分の成
形化合物を内蔵していなければ、それは、キャビティ6
6も所要の量の成形化合物で充填されていないことを示
す示度となる。図2に最も良く示されている様に、ダミ
ー・キャビティ70は台形の断面を持っている。ダミー
・キャビティ70の容積は、実質的にモールド・キャビ
ティ66の容積より少ない。導線フレーム10と集積回
路32とは好都合に図2に示されている様にモールド6
0及びキャビティ66内に配置される。この配置は、樹
脂が下側モールド半部64の開口部68からスロット4
0を通してキャビティ66に流入し、スロット50を介
してダミー・キャビティ70に出てゆくための流路を提
供する。余分の成形化合物がダミー・キャビティ70を
充填するときに空気がダミー・キャビティ70から脱出
するのを許すために、小さなギャップ72を下側モール
ド半部64に設けることが出来る。
【0012】熱可塑性樹脂又は成形化合物は、予め選択
された圧力及び温度でのキャビティ66への注入を可能
にするために成形化合物を液状にする所望の温度まで熱
せられる。注入圧力及び温度は、成形化合物の種類と、
集積回路及び付随の構成要素の特性とによって変わる。
注入プロセスが完了して樹脂化合物が固体化するのを許
された後、モールド半部62及び64が開かれて、導線
フレーム10がカプセル封じされた集積回路32と共に
図3に示されている様に取り外される。成形化合物は既
に固体化していて、集積回路32と導線16及び18の
部分を囲むカプセル又はプラスチック・ボディー74を
形成している。外部導線20及び22がカプセル74か
ら伸びている。プロセスの後の段階において、支持バー
24及び27がプラスチック・ボディー74から切り取
られる。本発明の利点及び技術的長所は図4に最も良く
示されている。樹脂化合物が固まるとき、出来るカプセ
ル74は開口部68、モールド・キャビティ66及びダ
ミー・キャビティ70の内部形状に一致する。従来のモ
ールド設計において通気孔を塞いだかもしれない余分な
樹脂76は導線フレーム10と共に除去される。この余
分の樹脂はダミー・キャビティ70の一般的形態を有す
る。同様に、モールド60のフロー・ゲート部分内の樹
脂と導線フレーム40とともに除去され、開口部68及
びフロー・ゲート40の形態を有する。この材料は図4
に46で指示されている。本発明の重要な改良は、余分
の成形化合物76及び46を導線フレーム10とともに
除去することである。従って、下側モールド半部64の
ためのメインテナンス要件は著しく軽減し、モールド6
0の実効寿命は顕著に伸びる。
【0013】当業者は、スロット40、開口部68、ス
ロット50及びダミー・キャビティ70の形態は、射出
成形システムの運用要件に合うように変えられ得るもの
であることにすぐに注目するであろう。或る種の成形化
合物については、開口部68及びダミー・キャビティ7
0は円錐又は漏斗の一般的断面形状を有する。両方のス
ロット又は開口部40及び50が、正方形、半円又は楕
円の一部分の形状を含む代わりの形状で形成されてもよ
いけれども、これらに限定はされない。本発明は、キャ
ビティ66への成形化合物の流入を最適にするためにス
ロット40及び50を修正することを許すものである。
本発明は、パワー・バス12及び14を有する導線フレ
ーム10だけに使用することに限定されない。多くの導
線フレームは、集積回路を導線フレームに取りつけるた
めにダイ・パッド(die pad) 又はバー・パッド(bar pa
d) を使用する。スロット40(フロー・ゲート)及び
スロット50(通気孔)は、多様な導線フレーム・デザ
インで使えるものである。本発明を詳しく説明したけれ
ども、特許請求の範囲の欄において定義された発明の範
囲から逸脱することなく本発明に種々の変更、置換、及
び修正を行なうことが出来る。
【0014】以上の記載に関連して以下の各項を開示す
る。 (1) 集積回路に取りつけられるべく横並びの関係で
伸びる複数の細長い導線と、この導線フレームと、取り
つけられた集積回路とがモールド・キャビティ内に置か
れた後に導線フレームを通して成形化合物を注入するた
めの開口部とから成ることを特徴とする集積回路のため
の導線フレーム。 (2) 導線フレームを通して成形化合物を注入するた
めの開口部は、導線フレームの一部分を通る第1のスロ
ットを更に備えることを特徴とする上記(1)項に記載
の導線フレーム。 (3) 導線フレームを通る第1のスロットは導線フレ
ームの一部分に矩形の開口部を備えることを特徴とする
上記(2)項に記載の導線フレーム。 (4) キャビティへの樹脂の注入の際にモールド・キ
ャビティからの空気の脱出を許すための開口部を更に備
えることを特徴とする上記(1)項に記載の導線フレー
ム。 (5) 導線フレームを通して成形化合物を注入するた
めの開口部は、導線フレームの一部分を通る第1のスロ
ットを更に備え、空気の脱出を許すための開口部は、第
1のスロットに対抗する導線フレームの部分を通る第2
のスロットを更に備えることを特徴とする上記(4)項
に記載の導線フレーム。 (6) 第2のスロットは、第1のスロットの流路断面
積より大きな流路断面積を有することを特徴とする上記
(5)項に記載の導線フレーム。 (7) モールド・キャビティからの空気の脱出を許す
ための開口部は、モールド・キャビティからダミー・キ
ャビティへの流体連通を許す導線フレームの一部分のス
ロットを更に備えることを特徴とする上記(4)項に記
載の導線フレーム。(8) 集積回路のための導線フレ
ームであって、集積回路に取りつけられるべく横並びの
関係で伸びる複数の細長い導線と、該導線フレームと、
取りつけられた集積回路とがモールド・キャビティ内に
配置されたときに該導線フレームを通して空気が脱出す
るのを許す開口部とから成ることを特徴とする導線フレ
ーム。 (9) 導線フレームと、取りつけられた集積回路とが
モールド・キャビティ内に置かれたときに導線フレーム
を通して成形化合物を注入するための開口部を更に備え
ることを特徴とする上記(8)項に記載の導線フレー
ム。 (10) 導線フレームを通して成形化合物を注入する
ための開口部は、導線フレームの一部分を通る第1スロ
ットを更に備えることを特徴とする上記(9)項に記載
の導線フレーム。 (11) 空気を脱出させるための開口部は、第1スロ
ットに対向する導線フレームの部分を通る第2スロット
を更に備えることを特徴とする上記(10)項に記載の
導線フレーム。 (12) 第2のスロットは、第1のスロットの流路断
面積より大きな流路断面積を有することを特徴とする上
記(11)項に記載の導線フレーム。 (13) 空気の脱出のための開口部は、成形化合物が
モールド・ゲートを通してモールド・キャビティに注入
されている間にモールド・キャビティからダミー・キャ
ビティへの流体連通を許すために導線フレームの一部分
にスロットを更に備えることを特徴とする上記(10)
項に記載の導線フレーム。 (14) 空気の脱出のためのスロットは、モールド・
ゲートの流路面積より大きな流路面積を更に備えること
を特徴とする上記(13)項に記載の導線フレーム。 (15) 集積回路をプラスチック・ボディー内にカプ
セル封じするための方法であって、電気信号が該集積回
路に供給され且つ該集積回路から受信され得るように該
集積回路を電導導線を伴う導線フレームに取付け、該集
積回路と該導線の部分とがモールドのキャビティ内に位
置するように該集積回路をモールドの2つのセクション
の間に置き、該導線フレーム内の第1のスロットを該モ
ールドの部分を通る開口部と整列させ、該集積回路と、
その中に位置する導線の部分とをカプセル封じするため
に該モールドの開口部と該導線フレームの該第1スロッ
トとを通して該モールド・キャビティに成形化合物を注
入することから成ることを特徴とする方法。 (16) 第1のスロットと対向する導線フレームの第
2のスロットを設けるステップを更に備えており、これ
により空気その他のガス又は余分あ成形化合物がキャビ
ティから脱出できることを特徴とする上記(15)項に
記載の方法。 (17) 第2のスロットをモールド内のダミー・キャ
ビティに隣接させて配置するステップを更に備えること
を特徴とする上記(16)項に記載の方法。 (18) 第2スロットを通しての余分の樹脂の流れに
よってダミー・キャビティが少なくとも部分的に充填さ
れるまで成形化合物を導線フレームの第1スロットを通
してモールドのキャビティに注入するステップを更に備
えることを特徴とする上記(17)項に記載の方法。 (19) 集積回路と導線の部分とをカプセル封じする
プラスチック・ボディーを成形化合物が形成した後にモ
ールドのセクションを開き、導線フレームに付けられて
いるダミー・キャビティ内のプラスチック・ボディー及
び余分の成形化合物と共に導線フレームを取り外すステ
ップを更に備えることを特徴とする上記(18)項に記
載の方法。 (20) 導線フレームに付けられた余分の成形化合物
とともにモールドのパート・ラインから導線フレームを
取り外すステップを更に備えることを特徴とする上記
(17)項に記載の方法。 (21) 導線フレーム(10)は接着剤により集積回
路(32)に結合される。導線フレーム(10)は、集
積回路(32)のカプセル封じ中のモールド・キャビテ
ィ(66)への樹脂(72)の流れを一定にするための
モールド・ゲート(40)を含む。導線フレーム(1
0)は、空気及び余分の樹脂(76、44)をモールド
・キャビティ(66)からダミー・キャビティ(70)
へ向けるための通気孔(50)をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を取り入れた導線フレームの等角投影図
である。
【図2】図1の導線フレームを示す断面図であり、これ
に集積回路が取りつけられてモールド・キャビティ内に
配置されている。
【図3】図2のモールドから外された後の、導線フレー
ム及びカプセル封じされた集積回路を示す等角投影図で
ある。
【図4】図3の線4−4に沿って描かれた等角投影断面
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路に取り付けられるべく横並びの
    関係で伸びる複数の細長い導線と、 この導線フレームと、取り付けられた集積回路とが前記
    モールド・キャビティ内に置かれた後に導線フレームを
    通して成形化合物を注入するための開口部であって、導
    線フレームの一部分を通る第1のスロットを含む該開口
    部と、 キャビティへの成形化合物の注入の際に前記モールド・
    キャビティからの空気の脱出を許すための開口部であっ
    て、前記第1のスロットに対向する導線フレームの一部
    分を通る第2のスロットを含む該開口部とを備え、前記
    第2のスロットは、前記第1のスロットの流路断面積よ
    り大きな流路断面積を有することを特徴とする集積回路
    のための導線フレーム。
  2. 【請求項2】 前記モールド・キャビティからの空気の
    脱出を許すための開口部は、前記モールド・キャビティ
    からダミー・キャビティへの流体連通を許すために導線
    フレームの一部分にスロットを備えることを特徴とする
    請求項1に記載の導線フレーム。
  3. 【請求項3】 集積回路に取り付けられるべく横並びの
    関係で伸びる複数の細長い導線と、 この導線フレームと、取り付けられた集積回路とが前記
    モールド・キャビティ内に配置されるときに導線フレー
    ムを通して成形化合物を注入するための開口部であっ
    て、導線フレームの一部分を通る第1のスロットを含む
    該開口部と、 導線フレームと、取り付けられた集積回路とが前記モー
    ルド・キャビティ内に配置されるときに導線フレームを
    通して空気の脱出を許すための開口部であって、前記第
    1のスロットに対向する導線フレームの一部分を通る第
    2のスロットを含む該開口部とを備え、前記第2のスロ
    ットは、前記第1のスロットの流路断面積より大きな流
    路断面積を有することを特徴とする集積回路のための導
    線フレーム。
  4. 【請求項4】 前記モールド・キャビティからの空気の
    脱出を許すための開口部は、前記モールド・キャビティ
    からダミー・キャビティへの流体連通を許すために導線
    フレームの一部分にスロットを備えることを特徴とする
    請求項3に記載の導線フレーム。
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