JP2828749B2 - リードフレーム - Google Patents
リードフレームInfo
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Description
起因してパッケージに、樹脂の充てん不足や空洞が生ず
るのを防ぐことを目的とし、 樹脂封止するに際し、金型に配設された複数個のキャ
ビティに流入する樹脂の充てん時間が等しくなるよう
に、周辺部に該キャビティのそれぞれに対応して穿設さ
れた樹脂溜まりを有するように構成する。
ームに樹脂溜まりを設けて、それぞれの金型のキャビテ
ィに流入する樹脂の充てん時間をほゞ等しくし、カルに
近いキャビティで樹脂の充てん量不足や空洞が生じない
ようにしてなるリードフレームに関する。
く、ICの生産数量も飛躍的に拡大しており、それに伴っ
て、ICの製造技術、つまりウェーハの段階から半導体装
置として製品に仕上げるまでの一連の製造プロセスの製
造技術の重要性がますます増大している。
らマウントしてボンディングし、封止してマーキングす
るまでの工程であり、素子の微細化・高密度化、大容量
化に伴って、ICの製造コストに最も響く重要な工程にな
っている。
したりするためのパッケージを行うもので、種々のパッ
ケージ形態と封止方法が採られているが、製造効率がよ
くコストも安いことから、モールド技術を応用した樹脂
封止によるプラスチックパッケージが多用されている。
えるのに伴ってパッケージが大型化する傾向にあり、樹
脂封止技術がますます重要になっている。
る載置部にチップが固着され、インナーリードと呼ばれ
る端子部に金線などでワイヤボンディングされたリード
フレームを、封止金型にセットして封止樹脂を流し込ん
で行われる。
ステージ、13はサポートバー、14はダムバー、15はリー
ド、3はカル、4はランナ、5はゲート、6はキャビテ
ィ、10は下型、20は上型、30は金型装置である。
精密でしかも低い成形圧力で成形する必要があるため、
例えばエポキシ樹脂のような熱硬化性の樹脂を用いたト
ランスファ成形法の一種である低圧封入成形法によって
行われるのが一般的である。
成形用の金型の一例であり、衝合し合う上型20と下型10
とから構成されている。
されたリードフレーム1が、図示してないローディング
フレームと呼ばれる保持具によって運ばれ、2つの型1
0、20に挟持されて樹脂封止が行われる。
塑化させて金型に押し込むためのポット2a(材料室)が
設けられている。
よって複数個の成形品が得られるいわゆる多数個取りが
一般である。その場合には、ポット2aに連なってスプル
ー2bと呼ばれる注入孔を経由してカル3が設けられてい
る。
ィ)とか凸部(コア)などは、成形品の形状に応じて下
型10と上型20とに適宜設けられており、2つの型10、20
を衝合させたとき、所望の成形品が得られるように構成
されている。
た複数個のランナ4(湯道)が設けられている。
は、まず、スプルー2bを介してカル3に押し出される。
次いで、樹脂はそのカル3からランナ4を通り、最後に
分岐したゲート5からそれぞれのキャビティ6に充てん
される。
形、硬化の3つの段階を経て行われる。
ット2aの中で加熱され可塑化されて粘度が低下し流動し
易くなった第一段階の樹脂は、ランナ4を通ってキャビ
ティ6の中に充てんされるまで可塑化の第一段階にあ
る。そして、第二段階において、樹脂はキャビティ6の
すみずみまで十分に充てんされて所定の成形圧力に達
し、所望の形状が賦与される。この後、熱硬化性の樹脂
の場合には、例えば縮合重合とか付加重合とかいった化
学反応によって、第三段階の硬化が行われる。
ティ6の隅々まで樹脂が行き渡り、成形圧力が全部のキ
ャビティ6に一様に掛かって第二段階が終了してから、
第三段階の硬化が始まることが望ましい。
得られる成形品の数が増大したり、パッケージが大きく
なったりするにつれて、金型装置30の規模も大きくなっ
ており、ランナ4も長くなり、キャビティ6も数が増え
たり容積が大きくなったりしている。
と、カル3から隔たって周辺部のキャビティ6とでは、
樹脂が隅々まで充てんされるまでに時間差が生じる。
ビティ6の中の樹脂は、所定の成形圧力が十分に掛から
ない状態で流れが停止する。そうすると、熱硬化性樹脂
の性質として、早々に硬化が始まる。
じたり、成形品の中に空洞(ボイド)が生じることが間
々起きる。
合ってポット2aの数を増やしたマルチポット金型装置な
どがある。しかし、1回の成形によって得られる成形品
の数に制約があり、効率的な解決策になっていなかっ
た。
キャビティの数が増えたり容積が大きくなると、カルに
近いキャビティとカルから隔たったキャビティとの間で
樹脂の充てんに要する時間が異なってくる。
樹脂が充てん中なのでまだ十分に成形圧力が掛からない
にもかかわらず、カルに近い中央部のキャビティでは、
すでに樹脂の流れが停止し、硬化が始まるといった状態
が生じる。
は、成形圧力が不十分な状態で硬化が進行してしまい、
樹脂の充てん不足が生じたり、樹脂が硬化してしまうた
めに空気の逃げ場が無くなって成形品の中に空洞が生じ
る問題があった。
対する樹脂の充てん時間がほゞ等しくなるように、それ
ぞれのキャビティにセットされるリードフレームに容量
勾配をもった樹脂溜まりを設けてなるリードフレームを
提供することを目的としている。
された複数個のキャビティに流入する樹脂の充てん時間
が等しくなるように、周辺部に該キャビティのそれぞれ
に対応して穿設された樹脂溜まりを有するリードフレー
ムによって解決される。
ンナに列設されたゲートを介して順次流入するので、樹
脂の充てん時間がカルに近いキャビティほど短く、遠ざ
かるキャビティほど長くなる時間差を生じるのに対し
て、本発明においては、それぞれのキャビティの樹脂の
充てん時間がほゞ等しくなるようにしている。
け、その樹脂溜まりにキャビティに流入した樹脂が溜ま
るようにしている。
樹脂が流入し易くて充てん短時間で充てんが終わるの
で、充てん時間を引き延ばすために大きな容量になるよ
うにしている。そして、キャビティがカルから遠ざかる
に従って次第に樹脂が流入し難くくなって充てんに長い
時間を要するようになるので、樹脂溜まりの容積が順次
小さくなるようにしている。
キャビティに樹脂充てんされる時間がほゞ等しくなるよ
うにしてやれば、特にカルに近いキャビティで成形され
たパッケージで起こりがちな樹脂の充てん不足や空洞を
防ぐことができる。
要部の拡大斜視図である。
ステージ、13はサポートバー、14はダムバー、15はリー
ド、2は樹脂溜まり、3はカル、4はランナ、5はゲー
ト、6はキャビティ、10は下型である。
0.2mm程度の帯条を抜き打ち加工したりエッチングした
りして作られる。
て、中央部に半導体素子のチップがマウントされるステ
ージ12がサポートバー13に支持されて一段と低く設けら
れている。
横切って、複数本のリード15がステージ12に向かって配
設されている。
レードル部11に向かって穿設されている。
ナ4に複数個のゲート5が設けられており、そのゲート
5のそれぞれを介して複数個のキャビティ6が設けられ
ている。
ムバー14の内側の近傍をキャビティ6の境界内壁が挟む
ようにして支持される。そのため、衝合された下型10と
上型20との間には、リードフレーム1の厚み分だけ間隙
が空いている。
らリードフレーム1の厚み分の隙間を通って樹脂が流入
される。
てん時間は、カル3に最も近いキャビティ6から次第に
隔たっていくにつれてほゞ直線的に長くなっていく。
は、まず、カル3に最も近いキャビティ6が充てん完了
になった時点で、カル3から最も隔たったキャビティ6
で起こる樹脂の充てん不足分の容積を調べる。そして、
この容積を、カル3に最も近いキャビティ6に横架され
るリードフレーム1の樹脂溜まり2の容積とする。キャ
ビティ6の個数に対応して順次樹脂溜まり2の溶液を段
階的に小さくしていく。カル3から最も隔たったキャビ
ティ6に横架されるリードフレーム1には樹脂溜まり2
を設けなくてよい。
れる時間をほゞ等しくすることができる。
溜まり2を設けたが、他に設ける領域があれば、クレー
ドル部11に限定されることはない。
は、帯条を抜き打ちする場合ならば、その際に同時加工
することもできるし、シート単位の長さで加工してもよ
い。
で同時加工する法が効率的である。
手を加えずに、リードフレームに樹脂溜まりを設けるこ
とによって、それぞれのキャビティに流入する樹脂の充
てん時間をほゞ等しくなるように調整することができ
る。
て起こりがちな樹脂の充てん不足や空洞の発生を防ぐこ
とができる。
における歩留り向上に寄与するところが大である。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂封止するに際し、金型に配設された複
数個のキャビティに流入する樹脂の充てん時間が等しく
なるように、周辺部に該キャビティのそれぞれに対応し
て穿設された樹脂溜まりを有することを特徴とするリー
ドフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21751390A JP2828749B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | リードフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21751390A JP2828749B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | リードフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499361A JPH0499361A (ja) | 1992-03-31 |
JP2828749B2 true JP2828749B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16705410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21751390A Expired - Lifetime JP2828749B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | リードフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828749B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-17 JP JP21751390A patent/JP2828749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0499361A (ja) | 1992-03-31 |
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Legal Events
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