JPH1158449A - 半導体装置の樹脂封止成形金型 - Google Patents
半導体装置の樹脂封止成形金型Info
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Abstract
て、キャビティーの樹脂注入口に当たる側面の短辺から
ゲートを形成して、上下のキャビティー内へ流入する樹
脂をバランスさせ、均等に充填させることができるよう
にした半導体装置の樹脂封止成形金型を提供する。 【解決手段】 半導体装置を樹脂で封止するモールドパ
ッケージの成形に用いる上下キャビティーを有する成形
金型において、下キャビティー21の短辺中央部の内側
に、成形品の抜き勾配をもつ突起部22を設け、この突
起部22に内側に向かって上昇する底面24Aを有する
ゲート24を設ける。
Description
に係り、特に、半導体装置(IC)の樹脂封止成形金型
に関するものである。
成形は、金型を用いて行われている。その金型は、上金
型と下金型とで構成され、上金型には半導体装置を封止
し、モールドパッケージを形成する上キャビティー、熱
硬化性樹脂を加熱し、可塑化させるカル部、下金型には
そのタブレットを余熱するポット、可塑化された樹脂を
移送するランナー、半導体装置を封止し、モールドパッ
ケージを形成する下キャビティー、及びそのキャビティ
ー短辺にゲート部が設けられている。
ンドの上に半導体装置がボンディングされ、ワイヤーで
各リード端子と配線されている。まず、そのリードフレ
ームは、下金型にセットされ、熱硬化性樹脂のタブレッ
トがポット内に投入されると、上金型と下金型とが閉じ
られる。そして、可塑化された樹脂は、ランナーを通っ
て上下のキャビティー内へその短辺に設けられたゲート
から注入、充填されると共に保圧され、樹脂が硬化して
封止成形が完了する。
され、固着したランナー、カルの樹脂をゲートから除去
し、半導体装置の樹脂封止成形品を完成させる。図8は
従来の半導体装置の成形品を示す斜視図であり、1はモ
ールドパッケージ、2はリードを示す。
た従来の半導体装置の成形金型では、ゲートがリードフ
レームを挟んで対向する上下キャビティーの短辺より外
側へ形成され、下金型に設けてられている。このため、
半導体装置を封止する樹脂が流入するキャビティー内の
流路断面が上下で違う(上<下の状態)組立構造のモー
ルドパッケージを成形すると、そのゲートから注入され
た樹脂は、下キャビティー内に早く流入、充填され、そ
の先端の樹脂が上キャビティー内に回り込んでしまう。
下からの流入樹脂で挟まれることとなり、結果として、
モールドパッケージはボイドの有る成形品になってしま
うという問題点があった。本発明は、以上述べた問題点
を除去するために、半導体装置を樹脂封止する成形金型
において、キャビティーの樹脂注入口に当たる側面の短
辺からゲートを形成して、上下のキャビティー内へ流入
する樹脂をバランスさせ、均等に充填させることができ
るようにした半導体装置の樹脂封止成形金型を提供する
ことを目的とする。
成するために、 〔1〕半導体装置を樹脂で封止するモールドパッケージ
の成形に用いる上下キャビティーを有する成形金型にお
いて、下キャビティーの短辺中央部の内側に、成形品の
抜き勾配をもつ突起部を設け、この突起部に内側に向か
って上昇する底面を有するゲートを設けるようにしたも
のである。
ドパッケージの成形に用いる上下キャビティーを有する
成形金型において、下キャビティーの短辺コーナー部の
内側に、成形品の抜き勾配をもつ突起部を設け、この突
起部に内側に向かって上昇する底面を有するゲートを具
備するようにしたものである。 〔3〕半導体装置を樹脂で封止するモールドパッケージ
の成形に用いる上下キャビティーを有する成形金型にお
いて、下キャビティーの短辺が対向する上キャビティー
の短辺より内側に設定され、この内側の設定部に内側に
向かって上昇する底面を有するゲートを具備するように
したものである。
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の半導体
装置の樹脂封止成形金型の下キャビティー部を示す図で
あり、図1(a)はその平面図、図1(b)はその正面
図、図1(c)はその樹脂封止成形金型の下キャビティ
ーの要部斜視図である。また、図2はその金型による半
導体装置の封止成形工程断面図である。
を封止し、モールドパッケージを成形する上キャビティ
ー11、熱硬化性樹脂タブレット27を加熱し、可塑化
させるカル部12を上金型10に設けている。また、下
キャビティー21、ランナー23、ゲート24、熱硬化
性樹脂タブレット27を余熱するポット25を下金型2
0に設けている。なお、26はプランジャー成形装置、
28はリードフレームである。
ビティー21はその短辺中央部の内側に成形後、容易に
離形できるように抜き勾配をもつ突起部22が設けられ
ている。そして、この突起部22には、底面24Aが上
方に向かって傾斜するとともに、内側に狭まるテーパー
側面24B(図1参照)を有するゲート24を形成した
構造になっている。なお、30は金属細線(ワイヤ)で
ある。
金型を用いた樹脂封止の成形方法について図2を参照し
ながら説明する。 (1)まず、図2(a)に示すように、リードフレーム
28が下金型20にセットされると共に、ポット25内
に熱硬化性樹脂タブレット27が投入される。そして、
上金型10と下金型20が閉じられる。
に、加熱された熱硬化性樹脂タブレット27は、プラン
ジャー成形装置26により加圧される。カル部12で加
熱、可塑化された樹脂27′はランナー23を通って、
ゲート24から上下キャビティー11,21内へ注入さ
れる。そこで、図1(a)及び図1(b)に示すよう
に、下キャビティー21において、その短辺中央部の内
側の突起部22に、底面24Aが上方向に向かって傾斜
するとともに、内側に狭まるテーパー側面24Bを有す
るゲート24が形成されているので、可塑化された樹脂
27′は注入状態が変えられ、上下キャビティー11,
21内へ樹脂をバランス良く流入し、均等に充填され
る。
し、図2(c)に示すように、上下キャビティー11,
21内は注入圧力で保圧され、樹脂が硬化し、半導体装
置の封止成形が完了する。図3はこの半導体装置の樹脂
封止成形金型で成形され、後工程でリード部を加工した
モールドパッケージの斜視図を示す。この図において、
31は突起部22によって形成された切欠部である。な
お、従来例と同じ部分には同じ符号を付している。
型の下キャビティー短辺の内側中央に突起部を設け、そ
の突起部にゲートを形成した構造により、上下キャビテ
ィー内への樹脂の流入をバランスさせるようにしたの
で、上部と下部への樹脂が均等に充填されることにな
り、モールドパッケージは、従来のようにボイドが発生
することはなくなり、成形品における信頼性を確保する
ことができる。
る。図4は本発明の第2実施例の半導体装置の樹脂封成
形金型の下キャビティー部を示す図であり、図4(a)
はその平面図、図4(b)はその正面図である。この実
施例においては、下金型の構造及びゲートの位置が変わ
る他は第1実施例と同様である。
ように、下キャビティー41には、その短辺コーナー部
に内側へ成形後、容易に離形できるよう抜き勾配をもつ
突起部42が設けられている。そして、この突起部42
には、底面43Aが上方に向かって傾斜するとともに、
内側に狭まるテーパー側面43Bからなるゲート43を
成形した構造になっている。
ように、下キャビティー41において、その短辺コーナ
ー部の突起部42にゲート43が設けられているので、
可塑化された樹脂27′(図2参照)は、注入状態が変
えられ、上下キャビティー11,41内へバランス良く
流入し、均等に充填される。なお、10は上金型、40
は下金型である。
ド部を加工したモールドパッケージの斜視図を示す。こ
の図において、51は突起部42によって形成された切
欠部である。なお、第1実施例と同じ部分には、同じ符
号を付している。このように、第2実施例によれば、成
形金型の下キャビティー短辺のコーナー部に内側へ突起
部を設け、その突起部にゲートを形成した構造により、
上下キャビティ内への樹脂の流入をバランスさせるよう
にしたので、上部と下部への封止樹脂が均等に充填され
ることになり、モールドパッケージは、従来のようにボ
イドが発生することはなくなり、成形品における信頼性
を確保することができる。
る。図6は本発明の第3実施例の半導体装置の樹脂封成
形金型の下キャビティー部を示す図であり、図6(a)
はその平面図、図6(b)はその正面図である。下金型
の構成以外は上記実施例と同様である。ここで、図6
(a)及び図6(b)に示すように、下キャビティー6
1はその短辺が対向する上キャビティー11の短辺より
内側に設定してある。つまり、上キャビティー11より
内側に突出部分62が形成されている。その突出部分6
2の内側短辺にゲート63を設けた構造になっている。
このゲート63は底面63Aが上方に向かって傾斜する
とともに、内側に狭まるテーパー側面63Bからなる構
造になっている。
ように、下キャビティー61において、ゲート63を設
けた短辺は、対向した上キャビティー11の短辺より内
側に設定されているので、可塑化された樹脂27′(図
2参照)は注入状態が変えられ、上下キャビティー1
1,61内へバランスよく流入し、均等に充填される。
図7はこの金型で成形され、後工程でリード部を加工し
たモールドパッケージの斜視図である。この図におい
て、71は突出部分62によって形成された切欠部であ
る。なお、上記実施例と同じ部分には同じ符号を付して
いる。
型の下キャビティー短辺の内側に突起部を設ける代わり
に、その短辺が対向する上キャビティーの短辺より内側
に設定するだけの構造にしたので、ゲートはその突出部
分に制約されることなく、成形に最適な位置に形成する
ことができる。また、上下キャビティー内への樹脂の流
入をバランスさせることができ、均等に充填されるよう
にしたので、成形品における信頼性の向上がより期待で
きる。
型の下キャビティーの短辺中央部の内側に凸形状の突起
部を設けたり、第2実施例では、この突起部を短辺のコ
ーナー部に設けているが、その部分を円弧形状にしたゲ
ートを形成する等の変形を行うこともできる。また、本
実施例では、半導体装置の樹脂封止成形に適用したが、
他の電子部品の成形金型にも適用可能である。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、成形金型の下キャ
ビティー短辺の中央部の内側に突起部を設け、その突起
部に内側に向かって上昇する底面を有するゲートを形成
することにより、上下キャビティー内への樹脂の流入を
バランスさせるようにしたので、上部と下部への樹脂が
均等に充填されることになり、モールドパッケージは、
従来のようにボイドが発生することはなくなり、成形品
における信頼性を確保することができる。
金型の下キャビティーの短辺コーナー部の内側に突起部
を設け、その突起部に内側に向かって上昇する底面を有
するゲートを形成することにより、上下キャビティ内へ
の樹脂の流入をバランスさせるようにしたので、封止樹
脂が均等に充填されることになり、モールドパッケージ
には、従来のようにボイドが発生することはなくなり、
成形品における信頼性を確保することができる。
金型の下キャビティー短辺の内側へに突起部を設ける代
わりに、その短辺が対向する上キャビティーの短辺より
内側に設定するとともに、内側に向かって上昇する底面
を有するゲートを設けるようにしたので、ゲートはその
突出部分に制約されることなく、成形に最適な位置に形
成することができる。
をバランスさせることができ、均等に充填されるように
したので、成形品におけるさらなる信頼性の向上を図る
ことができる。
形金型の下キャビティー部を示す図である。
形金型を用いた半導体装置の封止成形工程断面図であ
る。
形金型を用いて成形され、後工程でリード部を加工した
モールドパッケージの斜視図である。
金型の下キャビティー部を示す図である。
形金型を用いて成形され、後工程でリード部を加工した
モールドパッケージの斜視図である。
成形金型の下キャビティー部を示す図である。
形金型を用いて成形され、後工程でリード部を加工した
モールドパッケージの斜視図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体装置を樹脂で封止するモールドパ
ッケージの成形に用いる上下キャビティーを有する成形
金型において、 下キャビティーの短辺中央部の内側に成形品の抜き勾配
をもつ突起部を設け、該突起部に内側に向かって上昇す
る底面を有するゲートを具備することを特徴とする半導
体装置の樹脂封止成形金型。 - 【請求項2】 半導体装置を樹脂で封止するモールドパ
ッケージの成形に用いる上下キャビティーを有する成形
金型において、 下キャビティーの短辺コーナー部の内側に成形品の抜き
勾配をもつ突起部を設け、該突起部に内側に向かって上
昇する底面を有するゲートを具備することを特徴とする
半導体装置の樹脂封止成形金型。 - 【請求項3】 半導体装置を樹脂で封止するモールドパ
ッケージの成形に用いる上下キャビティーを有する成形
金型において、 下キャビティーの短辺が対向する上キャビティーの短辺
より内側に設定され、該内側の設定部に内側に向かって
上昇する底面を有するゲートを具備することを特徴とす
る半導体装置の樹脂封止成形金型。
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