JP3512338B2 - ミキシングバケット - Google Patents

ミキシングバケット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はショベル系の土木
建設機械のアームの先端に取り付けられるミキシングバ
ケット、詳しくはパワーショベル,油圧ショベル,ショ
ベルローダなどの土木建設機械のアームの先端に連結さ
れて、例えば地盤の土質改良工事などに使用されるミキ
シングバケットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば土木工事において、現場の地盤が
軟弱である場合には、土の表面にセメントや石灰を混合
して作製された固化材を散布し、これらを現場で掘削し
て撹拌した後、埋め戻すという埋め戻しの技術が開発さ
れている。これらの作業には、ショベル系の土木建設機
械が用いられる場合がある。一般的に、このような土木
建設機械には、アームの先端に、撹拌機能を備えたミキ
シングバケットが取り付けられている。従来、このミキ
シングバケットとして、例えば特公平7−111063
号公報の「混合装置付バケット」などが知られている。
この従来バケットは、アームの先端に取り付けられるバ
ケット本体と、このバケット本体内に軸支されて、しか
も回転軸の外周面に撹拌羽根が植設された撹拌体と、こ
の撹拌体を回転する駆動部とを備えている。なお、この
回転軸は、バケット本体の両側板間に横架されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術のミキシングバケットによれば、このよう
に、撹拌体の回転軸がバケット本体の両側板間に横架さ
れた横型の撹拌体である。したがって、油圧モータなど
の駆動部がバケット本体の側板から外方に突出したり、
油圧モータの出力軸と回転軸とを連結する動力伝達系
が、同じくこの側板の外方に張り出していた。その結
果、地盤の掘削時に、これらの張り出し部分が比較的大
きな掘削抵抗となって、掘削がスムーズに行えないとい
う問題点があった。なお、このことは、ショベルバケッ
トに撹拌機能を備えたショベルローダ(ホイールロー
ダ)にも言及される。そこで、油圧モータをバケット本
体内に収納したり、回転軸内に収納することが考えられ
る。しかしながら、このようにすればバケットの内容積
が小さくなる(なお、回転軸に収納した場合は、回転軸
が大径化し、内容積が小さくなる)という、別の問題が
生じることになる。
【0004】ここでいうショベルローダとは、石炭,鉄
鉱石,土砂,アスファルト骨材,廃材などのばら物を掬
い上げて、目的地まで運ぶタイヤ走行式の車である。こ
のショベルバケットで掬い上げられたばら物は、掬い上
げられたままの状態、または、運搬時に振動が加わった
状態で目的地に運ばれる。したがって、その間、ショベ
ルバケット内のばら物は、粒子の大きさ,材質,比重な
どの差によって分離し、不均一な積み込み状態となりや
すい。そのため、例えばばら物が路盤材の場合には、運
搬された路盤材は、所定の路面上に排出されたときに不
均一となってしまう。そこで、前述したように、ショベ
ルバケットに撹拌機能を搭載すれば、運搬中、ばら物を
撹拌して均一化処理を行うことができるのである。
【0005】また、前記特公平7−111063号公報
の混合装置付バケットの場合には、回転体の駆動源であ
る油圧モータとは別に、プーリおよびベルト、または、
スプロケットおよび無端チェーン、さらにこれらを水密
的に外方から覆うケーシングなどを具備する動力伝達系
が取り付けられる。その結果、このような撹拌装置の全
体が大型化し、重量も嵩張るという問題点があった。さ
らに、この特公平7−111063号公報の混合装置付
バケットでは、撹拌混合後の土を、掘削後の土面に、直
接、落とし込んで埋め戻すためのスリット状の排出口
が、バケット本体の底部だけにしか設けられていない。
したがって、例えばそれぞれ個別に周辺状況が異なる工
事現場にあっては、真下に混合土を落とし込むよりも、
いくらか側方に落とし込んだ方が好都合な場合もある。
このようなとき、従来技術では、対応することができな
い。
【0006】
【発明の目的】この発明は、地盤の掘削時の掘削抵抗、
または、塊粉粒体の掬い取り時の掬い取り抵抗を低減す
ることができるミキシングバケットを提供することを、
その目的としている。また、この発明は、掘削時または
掬い取り時の駆動部の損傷を防止することができ、しか
もコンパクト化が図れるミキシングバケットを提供する
ことを、その目的としている。さらに、この発明は、コ
ンパクト化および軽量化が図れるミキシングバケットを
提供することを、その目的としている。さらにまた、こ
の発明は、撹拌体による撹拌物をバケット側方に排出す
ることができるミキシングバケットを提供することを、
その目的としている。そして、この発明は、撹拌物の撹
拌効率を高めることができ、しかもバケット本体の底部
に排出口を設けた場合には、撹拌物をスムーズに排出す
ることができるミキシングバケットを提供することを、
その目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、ショベル系の土木建設機械のアームの先端に取り付
けられたバケット本体と、このバケット本体の内部に軸
支された撹拌体と、この撹拌体を回転する駆動部とを備
えたミキシングバケットにおいて、上記バケット本体
は、前記アームが連結される元部板と、先部板と、元部
板と先部板とにその端同士がそれぞれ連結された一対の
側板とを有し、前記撹拌体は、前記先部板と元部板との
間に架け渡された回転軸と、この回転軸の外周面にその
放射外方に突出する撹拌羽根とを有し、前記駆動部は前
記元部板に取り付けられたミキシングバケットである。
【0008】ショベル系の土木建設機械としては、パワ
ーショベル,油圧ショベル,ショベルローダ(ホイール
ローダ)などが挙げられる。被撹拌物としては、例えば
掘削土の他に、石炭,鉄鉱石,土砂,アスファルト骨
材,廃材などのばら物などが挙げられる。バケット本体
の構造は限定されない。例えば、バケット本体の側部お
よび/または底部に、撹拌後の撹拌物を排出する排出口
が形成されたものでもよい。また、この排出口が形成さ
れていないものでもよい。撹拌体の本数は、1本でも請
求項5のように複数本でもよい。撹拌羽根の枚数は、1
枚でも複数枚でもよい。ただし、被撹拌物を良好に撹拌
できるように、例えば5〜10枚くらいが好ましい。駆
動部としては、例えば油圧モータ,電動モータなどが挙
げられる。また、回転軸の取り付け位置は、バケット本
体の先部と元部との間であれば、その両端部でも中央部
でもよい。
【0009】また、請求項2に記載した発明は、前記駆
動部が、前記バケット本体の元部板と、この元部板の
面に固着されたバケット補強枠との間に形成された内部
空間に収納された請求項1に記載のミキシングバケット
である。バケット補強枠とは、元部板の外面に固着され
て、バケット本体のアームとの取り付け部分を補強する
ための枠部材である。通常、樋状を有している。内部空
間の形状,大きさは限定されない。通常は、このバケッ
ト補強枠の形状にならったものとなる。
【0010】さらに、請求項3に記載した発明は、前記
バケット本体の一対の側板には撹拌物を排出するための
排出口がそれぞれ設けられた請求項1または請求項2に
記載のミキシングバケット前記駆動部の出力軸を、前記
撹拌体の回転軸に直結させた請求項1または請求項2に
記載のミキシングバケットである。
【0011】さらにまた、請求項4に記載した発明は、
前記バケット本体の側板、または、該バケット本体の側
板および底部に、撹拌後の撹拌物を排出する排出口を設
けた請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の
ミキシングバケットである。この排出口の形状,大き
さ,個数などは限定されない。例えば、スリット状,格
子状,丸穴状,楕円穴状でもよい。
【0012】そして、請求項5に記載した発明は、前記
バケット本体内に、2本の撹拌体が、互いに所定間隔を
あけて並設された請求項1〜請求項4のうちのいずれか
1項に記載のミキシングバケットである。撹拌体を回転
させる駆動部は、撹拌体に対応して複数台でもよいし、
一括して駆動させる1台でもよい。それぞれの撹拌体の
回転方向は任意の方向でよい。ただし、隣接するものど
うしを、互いに内回転(バケット底部の中央側への回
転)させれば、バケット本体の底部に排出口を設けた場
合に、この排出口から撹拌後の撹拌物を排出することが
できる。また、これとは回転方向が反対の外回転をさせ
れば、バケット本体の両側部および底部に排出口を設け
た場合において、これらの排出口を通して、その3方向
からほぼ均等に撹拌物を排出することができる。
【0013】
【作用】この発明によれば、駆動部により、バケット本
体の先部板と元部板との間に架けわたされた回転軸を回
転すると、撹拌羽根が回転する。その結果、バケット本
体内の被撹拌物が撹拌される。この際、この発明の撹拌
体は、従来のバケット本体の両側板間に横架された横型
に対して、略90度だけ位相された縦型となっている
(以下、この状態を縦型とする)。しかも、このように
縦型としたことで、従来バケットのように、撹拌体の駆
動部を、例えば側板の外面に沿わせる大がかりな動力伝
達系を配さなくても、単純にバケット本体の元部板に
り付けることができる。これにより、地盤の掘削時の掘
削抵抗、または、塊粉粒体の掬い取り時の掬い取り抵抗
を低減させることができる。
【0014】特に、請求項2に記載の発明によれば、駆
動部が、バケット本体の元部板と、バケット補強枠との
間の内部空間に収納されているので、掘削時または掬い
取り時の駆動部の損傷を防止することができ、しかもミ
キシングバケットのコンパクト化が図れる。
【0015】また、請求項3に記載の発明によると、
拌体により撹拌された撹拌物は、バケット本体の側板の
排出口からバケット外に排出される。この結果、現場の
状況に合わせて、撹拌体による撹拌物をバケット側方に
排出することができる
【0016】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
撹拌体により撹拌された撹拌物は、バケット本体の底部
の排出口からもバケット外に排出される。この結果、現
場の状況に合わせて、撹拌体による撹拌物をバケット外
に排出することができる。
【0017】さらにまた、請求項5に記載の発明によれ
ば、2本の撹拌体を回転して被撹拌物を撹拌する。撹拌
体が2本配設されているので、撹拌物の撹拌効率を高め
ることができる。しかも、これを請求項4に適用した場
合には、撹拌された撹拌物は、バケット本体の側部、ま
たは、この側部および底部の排出口からバケットの外に
排出される。例えば、隣接した撹拌体どうしを互いに内
回転させると、撹拌物をバケット本体の中央側に集め
て、バケット底部の排出口から円滑に排出することがで
きる。また、外回転させると、バケット本体の両側部、
底部の3方向からほぼ均等に撹拌物を排出することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係るミ
キシングバケットを説明する。まず、第1実施例のミキ
シングバケットを説明する。図1は、この発明の第1実
施例に係るミキシングバケットの正面図である。図2
は、この発明の第1実施例に係るミキシングバケットが
適用された油圧ショベルの斜視図である。図3は、この
発明の第1実施例に係るミキシングバケットの側面図で
ある。
【0019】図2において、10はこの発明の第1実施
例に係るミキシングバケットであり、このミキシングバ
ケット10は、油圧ショベル11のブーム12の先端部
に軸支されたアーム13の先端に取り付けられている。
16は油圧ショベル11の走行装置、17は旋回体、1
8は旋回体17に取り付けられて、ロッド18aの出し
入れによりブーム12を回動させる第1の油圧シリン
ダ、19はブーム12に取り付けられて、ロッド19a
の出し入れによりアーム13を回動させる第2の油圧シ
リンダ、20はアーム13に取り付けられて、ロッド2
0aの出し入れによりミキシングバケット10を回動操
作する第3の油圧シリンダである。以下、このミキシン
グバケット10の構造を詳細に説明する。
【0020】図2,図3に示すように、ミキシングバケ
ット10は、主に、各2個の軸受21を有する2枚のブ
ラケット22を介して、アーム13の先端に軸着される
バケット本体23と、このバケット本体23内に軸支さ
れた撹拌体26と、この撹拌体26を回転する駆動部の
一例である油圧モータ27とを備えている。バケット本
体23は、主に、互いに所定間隔だけ離間した一対の
30と、両側板30の端どうしを連結する先部板28
および元部板29と、このバケット本体23の底部であ
って、撹拌後の撹拌物を排出する排出口31とから構成
されている。先部板28の一端部には、5本の爪28a
が一定ピッチで突設されている。元部板29には、前記
一対のブラケット22が互いに所定間隔をあけて突設さ
れている。
【0021】両側板30の先端部の外面には、掘削され
た土をバケット内に導くガイド板30aが突設されてい
る。また、元部板29の外面には、この元部板29と同
じ長さで、しかも図3において下向き樋状のバケット補
強枠32が固着されている。その結果、この元部板29
とバケット補強枠32との間には、横長な内部空間Sが
形成されている。油圧モータ27は、この内部空間Sの
中間部に立設されている。なお、排出口31は、縦枠3
3および横枠34を格子状に組んで形成された排出口で
ある。前記撹拌体26は、回転軸24と、この回転軸2
4の外周面に、互いに180度配置された4組(計8
枚)の撹拌羽根25とを有している。この回転軸24は
中空軸であり、先部板28と、元部板29との間に、そ
れぞれ軸受支持ブラケット35を取り付け台とした一対
の軸受36を介して、縦型に架けわたされている。ま
た、この回転軸24の一端と、油圧モータ27の出力軸
の先端とが、カップリング37を介して直結されてい
る。そして、これらの撹拌羽根25は、回転軸24の軸
線方向に位置をかえて全周に均等になるように植設され
ている。
【0022】次に、このミキシングバケット10を適用
した油圧ショベル11による現場の地盤の土質改良工事
を説明する。図2に示すように、予め土質改良工事が行
われる地盤上に、所定量の固化材を散布しておく。ま
た、油圧モータ27により撹拌体26を所定方向に、例
えば30〜180rpmの回転速度で回転させる。次
に、油圧ショベル11を走行装置16によりこの現場ま
で移動し、その後、旋回体17を水平旋回させたり、ブ
ーム12およびアーム13を回動させたりすることで、
アーム13の先端にリンク連結されたミキシングバケッ
ト10により地盤を掘削する。掘削された土およびその
固化材は、回転中の撹拌体26の各撹拌羽根25により
撹拌される。そして、その撹拌物が、バケット本体23
の底部の格子状の排出口31から排出され、そのまま改
質土として、地盤上に落下して戻される。
【0023】このように、撹拌体26を、従来の横型の
撹拌体とは異なる縦型にしたので、例えば側板30の外
面に図外の動力伝達系を沿わせなくても、撹拌体26の
油圧モータ27を、単にバケット本体23の元部に取り
付けできる。よって、突出した動力伝達系を原因として
掘削時にかかっていた掘削抵抗の一部がなくなる。ま
た、油圧モータ27が内部空間Sに収納されたので、掘
削時の油圧モータ27の損傷を防ぐことができる。しか
も、ミキシングバケット10のコンパクト化も図ること
ができる。さらに、油圧モータ27の出力軸を回転軸2
4に直結させたので、ミキシングバケット10がさらに
コンパクトになる。しかも、これと同時に軽量化および
低コスト化を図ることができる。
【0024】次に、図4および図5に基づいて、この発
明の第2実施例に係るミキシングバケットを説明する。
図4は、この発明の第2実施例に係るミキシングバケッ
トの正面図である。図5は、この発明の第2実施例に係
るミキシングバケットの側面図である。図4,図5に示
すように、この第2実施例のミキシングバケット40
は、バケット本体23の底部に形成された排出口31だ
けでなく、側板30Aにも、撹拌後の撹拌物(改質土)
を排出する5つの排出口31Aを形成させたものであ
る。これらの排出口31Aは、左右の側板30Aに、そ
れぞれサイコロの5つ目状に切欠形成されている。
【0025】このように構成することで、撹拌物は、底
部の排出口31と、撹拌体26の回転方向の側にある側
板30Aの排出口31Aとから排出される。したがっ
て、現場の状況に合わせて、撹拌物をバケット本体23
の任意の側方に排出することができる。なお、排出口3
1を封止板などによって塞げば、この側方からだけで撹
拌物を排出することもできる。その他の構成,作用およ
び効果は、第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0026】次に、図6に基づいて、この発明の第3実
施例に係るミキシングバケットを説明する。図6は、こ
の発明の第3実施例に係るミキシングバケットの正面図
である。図6に示すように、この第3実施例のミキシン
グバケット50は、第2実施例のバケット本体を横長に
したバケット本体23Aを用い、これに2本の撹拌体2
6A,26Bを、互いに所定間隔をあけて縦型に並設さ
せた例である。このように構成することで、撹拌物の撹
拌効率を高めることができる。しかも、例えば両撹拌体
26A,26Bを互いに内回転させることで、撹拌物を
バケット本体23Aの中央側に集めて、底部の排出口3
1から円滑に排出することができる。すなわち、選択に
より、両側板30Aの排出口31Aからの排出量を抑え
ることができる。これとは反対に、撹拌体26A,26
Bの回転方向を外側に向ければ、排出口31,31Aを
通して、3方向からほぼ均等に撹拌物を排出することが
できる。これにより、現場の広い範囲に撹拌物を散布し
て、戻すことができる。その他の構成,作用および効果
は、第2実施例と同様であるので説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、このように撹拌体の
回転軸を、バケット本体の先部板と、アームが連結され
る元部板との間に架けわたし、この元部板に駆動部を取
り付けるようにしたので、地盤の掘削時の掘削抵抗、ま
たは、塊粉粒体の掬い取り時の掬い取り抵抗を低減する
ことができる。
【0028】特に、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の効果に加えて、駆動部を、バケット本体の元部
と、バケット補強枠との間の内部空間に収納するよう
にしたので、掘削時または掬い取り時の駆動部の損傷を
防止することができ、しかもミキシングバケットのコン
パクト化を図ることができる。
【0029】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または請求項2の効果に加えて、バケット本体の
側板に、撹拌後の撹拌物を排出する排出口を形成したの
で、撹拌体による撹拌物をバケット側方に排出すること
ができる
【0030】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1〜請求項3のうち、何れか1項の効果に加え
て、バケット本体の底部に、撹拌後の撹拌物を排出する
排出口を形成したので、撹拌体による撹拌物をバケット
外に排出することができる。
【0031】さらにまた、請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項1〜請求項4のうち、何れか1項の効果に加
えて、バケット本体内に、2本の撹拌体を、互いに所定
間隔をあけて並設するようにしたので、撹拌物の撹拌効
率を高めることができる。しかも、この発明を請求項4
に適用した場合には、隣接する撹拌体を内回転させるこ
とにより、バケット本体の底部の排出口から撹拌物をス
ムーズに排出することができる。また、これとは反対に
隣接の撹拌体を互いに外側に回転することで、バケット
本体の両側板および底部に設けられた排出口を通して、
その3方向からほぼ均等に撹拌物を排出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るミキシングバケッ
トの正面図である。
【図2】この発明の第1実施例に係るミキシングバケッ
トが適用された油圧ショベルの斜視図である。
【図3】この発明の第1実施例に係るミキシングバケッ
トの側面図である。
【図4】この発明の第2実施例に係るミキシングバケッ
トの正面図である。
【図5】この発明の第2実施例に係るミキシングバケッ
トの側面図である。
【図6】この発明の第3実施例に係るミキシングバケッ
トの正面図である。
【符号の説明】
10,40,50 ミキシングバケット、 11 油圧ショベル(ショベル系の土木建設機械)、 13 アーム、 23,23A バケット本体、 24 回転軸、 25 撹拌羽根、 26 撹拌体、 27 油圧モータ(駆動部)、 28 先部板(先部)、 29 元部板(元部)、 30,30A 側板(側部)、 31,31A 排出口、 32 バケット補強枠、 S 内部空間。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショベル系の土木建設機械のアームの先
    端に取り付けられたバケット本体と、 このバケット本体の内部に軸支された撹拌体と、 この撹拌体を回転する駆動部とを備えたミキシングバケ
    ットにおいて、 上記バケット本体は、前記アームが連結される元部板
    と、先部板と、元部板と先部板とにその端同士がそれぞ
    れ連結された一対の側板とを有し、 前記撹拌体は、前記先部板と元部板との間に架け渡され
    た回転軸と、この回転軸の外周面にその放射外方に突出
    する撹拌羽根とを有し、 前記駆動部は前記元部板に取り付けられたミキシングバ
    ケット。
  2. 【請求項2】 前記駆動部が、前記バケット本体の元部
    板と、この元部板の外面に固着されたバケット補強枠と
    の間に形成された内部空間に収納された請求項1に記載
    のミキシングバケット。
  3. 【請求項3】 前記バケット本体の一対の側板には撹拌
    物を排出するための排出口がそれぞれ設けられた請求項
    1または請求項2に記載のミキシングバケット
  4. 【請求項4】 前記バケット本体の底部に、撹拌後の撹
    拌物を排出する排出口を設けた請求項1〜請求項3のう
    ちのいずれか1項に記載のミキシングバケット。
  5. 【請求項5】 前記バケット本体内に、2本の撹拌体
    が、互いに所定間隔をあけて並設された請求項1〜請求
    項4のうちのいずれか1項に記載のミキシングバケッ
    ト。
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