JP3512103B2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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JP3512103B2
JP3512103B2 JP26436598A JP26436598A JP3512103B2 JP 3512103 B2 JP3512103 B2 JP 3512103B2 JP 26436598 A JP26436598 A JP 26436598A JP 26436598 A JP26436598 A JP 26436598A JP 3512103 B2 JP3512103 B2 JP 3512103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3電子銃インライ
ン型カラー受像管を使用した画像表示装置に用いられる
偏向ヨーク装置に係り、特に、ミスコンバーゼンスを補
正する補正コイルの偏向ヨーク装置への取り付け構造を
工夫した偏向ヨーク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の偏向ヨーク装置の一例を
示す一部破断の側面図、図19は図18のA−A断面図
である。まず、図18,図19を用いて偏向ヨーク装置
の一般的構成について説明する。
【0003】図18もしくは図19において、この偏向
ヨーク装置は、例えば一対の半環状のものを組み合わせ
たセパレータ1により、一方(図中の下側)が大径部と
され、他方(図中の上側)が小径部とされた漏斗状に形
成されている。なお、大径部は陰極線管の画面(フェイ
ス)側であり、小径部はネック側である。
【0004】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル2が装着され、外面には一対のサド
ル型の垂直偏向コイル3が装着され、セパレータ1は水
平偏向コイル2と垂直偏向コイル3とを電気的に絶縁し
て保持する。垂直偏向コイル3の外面にはフェライト等
からなるコア4が装着されている。なお、一対の水平偏
向コイル2の一方を21、他方を22と称することとす
る。
【0005】水平偏向コイル2は、ネック側の拡大部2
Aとフェイス側の拡大部2Bとを備え、ネック側の拡大
部2Aはセパレータ1の収納部1cに収納され、フェイ
ス側の拡大部2Bは後述するフランジ1bに収納され
る。垂直偏向コイル3は、ネック側の拡大部3Aとフェ
イス側の拡大部3Bとを備える。
【0006】このように構成される偏向ヨーク装置に
は、通常、偏向特性を補正する回路が必要であり、この
ような回路等を搭載した基板5がセパレータ1の側面に
取り付けられている。基板5の回路には高電圧が印加さ
れているので、基板5には、感電防止と回路等の保護の
ために絶縁素材で形成された保護カバー6が被せられて
いる。保護カバー6には複数の爪6aが形成されてお
り、保護カバー6はこの複数の爪6aによって基板5に
取り付けられる。なお、図18においては、保護カバー
6を断面にて示し、図19においては、保護カバー6を
省略している。
【0007】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ1a1,1a2,1a3なるフランジ(以下、ネック側
フランジと称する)1aが設けられており、フェイス側
にはフランジ(以下、フェイス側フランジと称する)1
bが設けられている。ネック側フランジ1aの最もネッ
ク側のフランジ1a1上には、一対の4Pコイルと称され
る4極の補正コイル7が嵌着されている。この補正コイ
ル7は、VCRと称されるコマエラーを補正するための
ものである。
【0008】最もフェイス側のフランジ1a3には、基板
5をセパレータ1に装着するための爪8が一体成形によ
って設けられている。基板5には、孔(図示せず)が形
成されており、この孔にフランジ1a3に設けた爪8が係
合するようになっている。一方、フェイス側フランジ1
bには、一対の板状のリブ9が一体成形によって設けら
れている。基板5はその下端部を一対のリブ9によって
挟まれて保持される。このようにして、基板5は、フラ
ンジ1a3に設けた爪8及びリブ9によって、セパレータ
1の側面に取り付けられる。
【0009】さらに、基板5にはリード線を接続するた
めの端子である複数のピン10が圧入されており、これ
らのピン10には、水平偏向コイル2のリード線2aや
垂直偏向コイル3のリード線3a、補正コイル7のリー
ド線7aがからませてある。また、この偏向ヨーク装置
に電流を供給するため、電源に接続するコネクタ11に
は、コネクタワイヤ12が接続されており、コネクタワ
イヤ12のリード線12aも基板5のピン10にからま
せてある。なお、コネクタワイヤ12は基板5を貫通し
てピン10に配線している。
【0010】そして、ピン10とリード線2a,3a,
7a,12aはそれぞれ半田付けされて電気的及び機械
的に基板5に接続される。保護カバー6はこれらのリー
ド線2a,3a,7a,12aの基板5への接続が終了
した後に基板5に装着される。なお、ここでは半田は図
示していない。
【0011】また、基板5には、後に説明するミスコン
バーゼンスを補正する補正コイル13(以下、差動コイ
ル13と称する)が装着されている。差動コイル13
は、円筒状の空洞部13a1を備えたボビン13aと、外
周面にネジが形成され、ボビン13a内に装着されるコ
ア13b(以下、ネジコア13bと称する)と、ボビン
13aに巻回される一対のコイル13cとを備えて構成
されている。
【0012】差動コイル13(ボビン13a)の長手方
向の端部には、弾性を有する爪13dが一体成形により
設けられている。差動コイル13は、基板5に設けた孔
(図示せず)に爪13dを係合させることによって、基
板5に取り付けられている。
【0013】ここで、差動コイル13の動作について説
明する。図20に示すように、差動コイル13は、一対
の水平偏向コイル21,22に接続される。水平偏向コイ
ル2 1,22は、+極と−極間に並列に接続されており、
差動コイル13の一対のコイル13cは水平偏向コイル
1,22に直列に接続されている。なお、+極とは電圧
が高い側であり、−極とは電圧が低い側を意味する。
【0014】ネジコア13bの位置をボビン13a内で
図20の矢印方向に移動させ、一対のコイル13cそれ
ぞれのインダクタンスを差動的に変化させる。これによ
り、水平偏向コイル21,22に流れる電流I21,I22
を調整し、水平偏向コイル2 1,22が発生する磁界の強
さを調整する。その結果、図21に示す画面の垂直方向
中央部において赤線(R)と青線(B)とが交差する変
位量であるXVミスコンバーゼンスを補正する。なお、
Gは緑線である。
【0015】次に、リード線2a,3a,7aの基板5
のピン10への配線について説明する。補正コイル7は
垂直偏向コイル3側の回路に接続される。周知の通り、
垂直偏向コイル3には数V程度の電圧しか印加されず、
水平偏向コイル2には1kV程度の電圧が印加されるの
で、水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3との間には高
い電位差が発生する。従って、補正コイル7のリード線
7aと水平偏向コイル2のリード線2aとは、絶縁のた
め、所定の沿面距離もしくは空間距離を確保することが
必要である。
【0016】そこで、補正コイル7のリード線7aを、
ネック側フランジ1aのフランジ1a1,1a2間に通し、
水平偏向コイル2のリード線2aをネック側フランジ1
aのフランジ1a2,1a3間に通すことにより、両者を分
けて配線する。これによって、ネック側フランジ1aの
フランジ1a1,1a3間の管軸方向(図18の上下方向)
の間隔は狭いものの、リード線2aとリード線7aとの
必要な沿面距離を容易に確保することが可能である。
【0017】また、垂直偏向コイル3のリード線3a
は、基板5のピン10の内、水平偏向回路から十分離れ
た位置に設けた垂直偏向回路用のピン10に配線され
る。
【0018】さらに、図20の端子A,B間に1kVも
の電圧が印加されると、差動コイル13と比べて水平偏
向コイル2の電気抵抗は格段に大きいため、水平偏向コ
イル21,22の両端(C,D間及びE,F間)には、非
常に高い電位差が生じる。
【0019】そのため、図19に示すように、水平偏向
コイル21,22の巻き始め線21S,22Sをセパレータ1
における図中上側の半体(α側)のフランジ1a2,1a3
間に通すと共に、水平偏向コイル21,22の巻き終わり
線21F,22Fをセパレータ1における図中下側の半体
(β側)のフランジ1a2,1a3間に通すように配線す
る。なお、リード線2aとは、巻き始め線21S,22S
巻き終わり線21F,22Fの総称である。これによって、
水平偏向コイル2のリード線2aにおける巻き始め側と
巻き終わり側との間の必要な沿面距離を確保するように
している。
【0020】なお、垂直偏向コイル3には、垂直偏向コ
イル3の電線を被覆する絶縁層が耐え得る電圧しか印加
されないので、垂直偏向コイル3の巻き始め線と巻き終
わり線に関しては、上述した水平偏向コイル2の場合の
ような絶縁距離を設ける必要がない。また、図18に示
すように、垂直偏向コイル3のリード線3aは、水平偏
向コイル2のリード線2aを配線するピン10とは十分
離れた位置のピン10に配線しているので、水平偏向コ
イル2と垂直偏向コイル3とがショートすることはな
い。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、超高
精細ディスプレイの需要が高まっていることから、偏向
ヨーク装置としては、従来より増して高品位であるこ
と、即ち、コンバーゼンス性能が優れていることが要求
されている。そこで、XHミスコンバーゼンスと称され
る画面の水平方向の左右端部で赤線と青線とが水平方向
にずれるミスコンバーゼンスを補正する補正コイルを備
えた偏向ヨーク装置が提案されている。その一例として
は、特開平7−162880号公報に記載のものや、こ
れをさらに改良した本出願人による先願、特願平9−2
11403号もしくは特願平10−13398号に記載
のものがある。
【0022】ここで、XHミスコンバーゼンスについて
説明する。図22(A),(B)は、水平偏向磁界のば
らつきによって生じるXHミスコンバーゼンスを示して
いる。図22(A)は水平偏向磁界のピンクッションが
強くなりすぎたために発生するX(水平)軸のピンクッ
ションミスコンバーゼンスパターン、図22(B)は水
平偏向磁界のピンクッションが弱くなりすぎたために発
生するX軸のバレルミスコンバーゼンスパターンであ
る。なお、実線はR(赤)、破線はB(青)の縦線の輝
線を示している。
【0023】図23はXHミスコンバーゼンスを補正す
るための回路の一例である。なお、図23において、図
20と同一部分には同一符号が付してある。図23にお
いて、差動コイル13と端子Bとの間には、XHミスコ
ンバーゼンス補正回路14を設けている。水平偏向コイ
ル2とXHミスコンバーゼンス補正回路14とは差動コ
イル13を介して直列に接続されている。XHミスコン
バーゼンス補正回路14は、並列接続された一対の補助
偏向コイル15と、補助偏向コイル15に並列接続され
た可変インダクタンスコイル16とよりなる。
【0024】可変インダクタンスコイル16は、一例と
して次のように構成される。図24において、可変イン
ダクタンスコイル16は、プラスチック樹脂等の絶縁素
材により形成された円筒状の空洞部16a1を備えたボビ
ン16aと、外周面にネジが形成され、ボビン16a内
に装着されるコア16b(以下、ネジコア16bと称す
る)と、ボビン16aに巻回されるコイル16cとを備
えて構成されている。
【0025】このように構成される可変インダクタンス
コイル16において、ネジコア16bをボビン16aの
長手方向に移動させることによって、コイル16cのイ
ンダクタンスを自在に調整することができる。そして、
可変インダクタンスコイル16のインダクタンスを調整
することによって、図23中の補助偏向コイル15に流
れる電流を変化させ、図22(A),(B)に示すXH
ミスコンバーゼンスを補正する。
【0026】なお、補助偏向コイル15を設ける位置
は、本出願人が特願平9−211403号もしくは特願
平10−13398号にて提案したように、水平偏向コ
イル2の内周部である窓部から外周部までの範囲で、水
平偏向コイル2と重ねて配置するか、水平偏向コイル2
の間に巻線することが望ましい。
【0027】以上説明したようなXHミスコンバーゼン
ス補正回路14を設けた偏向ヨーク装置は、XHミスコ
ンバーゼンス補正回路14を設けていない従来の偏向ヨ
ーク装置と比較して、偏向ヨーク装置に装着する部品
(補正コイル)の数が増えることになるので、差動コイ
ル13や可変インダクタンスコイル16を偏向ヨーク装
置のいかなる位置にいかなる状態で取り付けるかは、偏
向ヨーク装置を設計する上で重要な要素となる。
【0028】例えば、可変インダクタンスコイル16を
装着する位置によっては、可変インダクタンスコイル1
6と水平偏向コイル2や垂直偏向コイル3とがショート
してしまう虞がある。従って、可変インダクタンスコイ
ル16を装着する位置には、十分な配慮をすることが必
要となる。
【0029】また、可変インダクタンスコイル16を装
着する位置によっては、水平偏向コイル2や垂直偏向コ
イル3とのショートを回避するため、可変インダクタン
スコイル16と水平偏向コイル2や垂直偏向コイル3と
を大きく離す必要が生じ、偏向ヨーク装置が極度に大型
化してしまう。さらに、可変インダクタンスコイル16
を装着する位置によっては、偏向特性の調整がしにくく
なることもある。
【0030】このように、XHミスコンバーゼンス補正
回路14を設けた偏向ヨーク装置を実用化するには、可
変インダクタンスコイル16を最適な位置に装着するこ
とが必要であり、従来、この種の発明はなされていな
い。
【0031】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、水平偏向コイルと直列接続された補助偏向
コイルを有し、この補助コイルに流れる電流を調整して
ミスコンバーゼンスを補正する補正コイルを備えた偏向
ヨーク装置において、他のコイルとショートする虞のな
い偏向ヨーク装置を提供することを目的とする。また、
極力小型化することができる偏向ヨーク装置を提供する
ことを目的とする。さらに、偏向特性の調整が容易な偏
向ヨーク装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、以下の構成を有する。
即ち、請求項1は、巻き始め側のリード線と巻き終わり
側のリード線を有する水平偏向コイルと、垂直偏向コイ
ルと、一方が第1のフランジを有して小径部とされ、他
方が第2のフランジを有して大径部とされ、前記水平偏
向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁するセパレータ
とを備えた偏向ヨーク装置において、前記水平偏向コイ
ルに直列に接続された偏向補助コイルと、前記偏向補助
コイルに流れる電流を調節する可変インダクタンスコイ
ルを円筒状の空洞部を有するボビンに巻回し、前記空洞
部にコアを装着し、前記コアの位置を前記空洞部内で移
動させることによって陰極線管の画面の水平方向の左右
端部で赤線と青線とが水平方向にずれるXHミスコンバ
ーゼンスを補正する第1の補正コイルと、前記水平偏向
コイルと前記偏向補助コイルとの間に直列に接続された
差動コイルを円筒状の空洞部を有するボビンに巻回し、
前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位置を前記空洞
部内で移動させることによって陰極線管の画面の垂直方
向中央部で赤線と青線とが交差するXVミスコンバーゼ
ンスを補正する第2の補正コイルとを備え、前記第1の
補正コイルを、前記巻き始め側のリード線と前記巻き終
わり側のリード線の内、前記可変インダクタンスコイル
との電位差が小さい方のリード線を配線している側に配
置し、前記第1の補正コイルと前記第2の補正コイルと
を前記コアの移動方向が略平行となるように並べて配置
したことを特徴とする偏向ヨーク装置であり、請求項2
は、前記第1及び第2の補正コイルを絶縁物よりなるホ
ルダに装着し、このホルダを前記セパレータに取り付け
たことを特徴とする請求項記載の偏向ヨーク装置であ
り、請求項3は、前記第1及び第2の補正コイルを、前
記第1のフランジと前記第2のフランジとの間で、前記
第1,第2のフランジの内のより大きい方のフランジの
外周よりも内側に位置させるよう、前記ホルダを前記第
1のフランジに取り付けたことを特徴とする請求項
載の偏向ヨーク装置であり、請求項4は、前記第1及び
第2の補正コイルを、前記第1のフランジと前記第2の
フランジとの間で、前記第1,第2のフランジの内のよ
り大きい方のフランジの外周よりも内側に位置させるよ
う、前記ホルダを前記第2のフランジに取り付けたこと
を特徴とする請求項記載の偏向ヨーク装置であり、請
求項5は、前記ホルダは、前記第1の補正コイルを保持
する第1の面よりなる第1のコイル保持部と、前記第2
の補正コイルを保持する第2の面よりなる第2のコイル
保持部とを備え、前記第1のコイル保持部と前記第2の
コイル保持部とを折曲させたことを特徴とする請求項
乃至のいずれか1項に記載の偏向ヨーク装置であり、
請求項6は、巻き始め側のリード線と巻き終わり側のリ
ード線を有する水平偏向コイルと、垂直偏向コイルと、
一方が第1のフランジを有して小径部とされ、他方が第
2のフランジを有して大径部とされ、前記水平偏向コイ
ルと前記垂直偏向コイルとを絶縁するセパレータと、前
記セパレータの一の側面に装着され、複数の端子を有し
て前記水平偏向コイル及び前記垂直偏向コイルそれぞれ
のリード線がその端子に配線される基板とを備えた偏向
ヨーク装置において、前記水平偏向コイルに直列に接続
された偏向補助コイルと、前記偏向補助コイルに流れる
電流を調節する可変インダクタンスコイルを円筒状の空
洞部を有するボビンに巻回し、前記空洞部にコアを装着
し、前記コアの位置を前記空洞部内で移動させることに
よって陰極線管の画面の水平方向の左右端部で赤線と青
線とが水平方向にずれるXHミスコンバーゼンスを補正
する第1の補正コイルと、前記水平偏向コイルと前記偏
向補助コイルとの間に直列に接続された差動コイルを円
筒状の空洞部を有するボビンに巻回し、前記空洞部にコ
アを装着し、前記コアの位置を前記空洞部内で移動させ
ることによって陰極線管の画面の垂直方向中央部で赤線
と青線とが交差するXVミスコンバーゼンスを補正する
第2の補正コイルとを備え、前記第1の補正コイルを、
前記巻き始め側のリード線と前記巻き終わり側のリード
線の内、前記可変インダクタンスコイルとの電位差が小
さい方のリード線を配線している側であり、かつ、前記
セパレータの前記基板を装着していない他の側面に配置
すると共に、前記第2の補正コイルを、前記セパレータ
の前記基板を装着していない他の側面に配置する一方、
前記第1及び第2の補正コイルを前記セパレータに取り
付けられた1つのホルダに装着し、前記ホルダは、前記
第1の補正コイルを保持する第1の面よりなる第1のコ
イル保持部と前記第2の補正コイルを保持する第2の面
よりなる第2のコイル保持部とを備え、前記第1のコイ
ル保持部と前記第2のコイル保持部とを折曲させて成る
ことを特徴とする偏向ヨーク装置である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨーク装置に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
偏向ヨーク装置の第1実施例を示す斜視図、図2は本発
明の偏向ヨーク装置の第1実施例を示す側面図、図3は
本発明で用いる可変インダクタンスコイル16を示す斜
視図、図4は図3に示す可変インダクタンスコイル16
をボビンホルダ17に装着した状態を示す斜視図、図5
は本発明の偏向ヨーク装置の第1実施例の偏向特性調整
方法を説明するための一部破断の平面図、図6は本発明
の偏向ヨーク装置の第2実施例を示す斜視図、図7は本
発明の偏向ヨーク装置の第2実施例を示す側面図、図8
は本発明の偏向ヨーク装置の第2実施例で用いるボビン
ホルダ18を示す斜視図、図9〜図14は本発明の偏向
ヨーク装置の第3〜第8実施例を示す側面図、図15〜
図17は本発明の偏向ヨーク装置との比較例を示す側面
図である。なお、図1〜図17において、図18,図1
9と同一部分には同一符号を付すと共に、共通部分の図
示や説明を適宜省略している。
【0034】まず、本発明の偏向ヨーク装置を説明する
前に、比較例について説明する。図15〜図17は、図
18,図19に示す従来の偏向ヨーク装置を、基板5を
装着した側とは反対側(図18,図19の右側)より見
た側面図であり、可変インダクタンスコイル16をそれ
ぞれ図示の位置に装着した場合を示している。
【0035】図15〜図17において、図中右側が図1
9に示すα側であり、図中左側が図19に示すβ側であ
る。図19に示す例では、α側,β側はセパレータ1の
2つの半体に対応しているが、本願で言うα側とは、水
平偏向コイル2のリード線2aの内、可変インダクタン
スコイル16との電位差が小さい側のリード線である巻
き始め線21S,22Sを引き回している側を意味し、本願
で言うβ側とは、水平偏向コイル2のリード線2aの
内、可変インダクタンスコイル16との電位差が大きい
側のリード線である巻き終わり線21F,22Fを引き回し
ている側を意味する。
【0036】従って、α側,β側がセパレータ1の2つ
の半体のそれぞれに対応していない場合もある。さら
に、セパレータ1が2つの半体より構成されておらず、
分割していない一体型のセパレータの場合でも、α側,
β側という概念が存在する。
【0037】図15に示すように、可変インダクタンス
コイル16を、水平偏向コイル2の巻き終わり線21F
2Fを引き回しているβ側のネック側フランジ1aに取
り付けた場合を考える。このようにすると、可変インダ
クタンスコイル16と巻き終わり線21F,22Fとが近接
することになる。可変インダクタンスコイル16と巻き
終わり線21F,22Fとの間には高い電位差があるので、
可変インダクタンスコイル16と巻き終わり線21F,2
2Fとがショートしてしまう虞がある。
【0038】これを回避するため、可変インダクタンス
コイル16を巻き終わり線21F,2 2Fより離すべく、可
変インダクタンスコイル16を図15に示す位置より下
側に位置させると、可変インダクタンスコイル16が垂
直偏向コイル3のリード線3aに近接する。すると、可
変インダクタンスコイル16と垂直偏向コイル3のリー
ド線3aとの間にも高い電位差があるので、可変インダ
クタンスコイル16とリード線3aとがショートしてし
まう虞が発生することになる。
【0039】そこで、これらを回避するためには、図1
6に示すように、例えばフランジ1a3を外側に伸ばし、
可変インダクタンスコイル16を、水平偏向コイル2の
巻き終わり線21F,22Fや垂直偏向コイル3のリード線
3aより所定の空間距離だけ離してフランジ1a3に取り
付けることが必要となる。すると、偏向ヨーク装置は必
然的に大型化してしまう。
【0040】また、図17に示すように、可変インダク
タンスコイル16をフェイス側フランジ1bに直接取り
付ける場合を考えると、可変インダクタンスコイル16
と垂直偏向コイル3との間には所定の空間距離を設ける
必要があるので、可変インダクタンスコイル16を外側
に突出させた状態でフェイス側フランジ1bに取り付け
なければならない。従って、この場合も、偏向ヨーク装
置は必然的に大型化してしまう。
【0041】次に、以上の点を考慮して構成した本発明
の偏向ヨーク装置について詳細に説明する。 <第1実施例>図1もしくは図2において、この偏向ヨ
ーク装置は、例えば一対の半環状のものを組み合わせた
セパレータ1により、一方(図中の下側)が大径部とさ
れ、他方(図中の上側)が小径部とされた漏斗状に形成
されている。なお、大径部は陰極線管の画面(フェイ
ス)側であり、小径部はネック側である。なお、図2は
図1に示す偏向ヨーク装置を、基板5を装着した側とは
反対側より見た図である。
【0042】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル2(ここでは図示せず、図18参
照)が装着され、外面には一対のサドル型の垂直偏向コ
イル3が装着され、セパレータ1は水平偏向コイル2と
垂直偏向コイル3とを電気的に絶縁して保持する。垂直
偏向コイル3の外面にはフェライト等からなるコア4が
装着されている。なお、以下の説明でも、一対の水平偏
向コイル2の一方を21、他方を22と称することとす
る。
【0043】水平偏向コイル2は、図18で説明したよ
うに、ネック側の拡大部2Aとフェイス側の拡大部2B
とを備え、ネック側の拡大部2Aはセパレータ1の収納
部1cに収納され、フェイス側の拡大部2Bは後述する
フランジ1bに収納される。垂直偏向コイル3は、図1
8で説明したように。ネック側の拡大部3Aとフェイス
側の拡大部3Bとを備える。
【0044】このように構成される偏向ヨーク装置に
は、通常、偏向特性を補正する回路が必要であり、この
ような回路等を搭載した基板5がセパレータ1の側面に
取り付けられている。基板5の回路には高電圧が印加さ
れているので、基板5には、感電防止と回路等の保護の
ために絶縁素材で形成された保護カバー6が被せられ
る。なお、図1は、保護カバー6を基板5に装着してい
ない状態を図示している。
【0045】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ1a1,1a2,1a3なるフランジ(以下、ネック側
フランジと称する)1aが設けられており、フェイス側
にはフランジ(以下、フェイス側フランジと称する)1
bが設けられている。ネック側フランジ1aの最もネッ
ク側のフランジ1a1上には、一対の4Pコイルと称され
る4極の補正コイル7が嵌着されている。この補正コイ
ル7は、VCRと称されるコマエラーを補正するための
ものである。
【0046】最もフェイス側のフランジ1a3には、基板
5をセパレータ1に装着するための爪8が一体成形によ
って設けられている。基板5には、孔5aが形成されて
おり、この孔5aにフランジ1a3に設けた爪8が係合す
るようになっている。一方、フェイス側フランジ1bに
は、一対の板状のリブ9が一体成形によって設けられて
いる。基板5はその下端部を一対のリブ9によって挟ま
れて保持される。このようにして、基板5は、フランジ
1a3に設けた爪8及びリブ9によって、セパレータ1の
側面に取り付けられる。
【0047】さらに、基板5にはリード線を接続するた
めの端子である複数のピン10が圧入されている。ここ
では図示を省略しているが、ピン10には、水平偏向コ
イル2のリード線2aや垂直偏向コイル3のリード線3
a、補正コイル7のリード線7aをからませ、半田付け
される。また、図18で説明したように、この偏向ヨー
ク装置に電流を供給するため、電源に接続するコネクタ
11からのコネクタワイヤ12のリード線12aも基板
5のピン10にからませ、半田付けされる。
【0048】また、基板5には、図21に示すXVミス
コンバーゼンスを補正する補正コイル13(以下、差動
コイル13と称する)が装着されている。差動コイル1
3は、円筒状の空洞部13a1を備えたボビン13aと、
外周面にネジが形成され、ボビン13a内に装着される
コア13b(以下、ネジコア13bと称する)と、ボビ
ン13aに巻回される一対のコイル13cとを備えて構
成されている。なお、図1ではネジコア13bは図示し
ていない。
【0049】差動コイル13(ボビン13a)の長手方
向の端部には、弾性を有する爪13d(ここでは図示せ
ず、図19参照)が一体成形により設けられている。な
お、差動コイル13の長手方向とは、ネジコア13bが
移動する方向でもある。差動コイル13は、基板5に設
けた孔(図示せず)に爪13dを係合させることによっ
て、基板5に取り付けられている。差動コイル13の回
路構成は図20で説明した通りであり、差動コイル13
の動作も先に説明した通りである。
【0050】水平偏向コイル2のリード線2aや垂直偏
向コイル3のリード線3a、補正コイル7のリード線7
aを基板5のピン10に配線する際には、前述のよう
に、互いに必要な所定の沿面距離もしくは空間距離を確
保しつつ配線する。
【0051】水平偏向コイル2のリード線2aについて
説明すれば、図19に示すように、水平偏向コイル
1,22の巻き始め線21S,22Sをセパレータ1におけ
る図19中上側の半体(α側)のフランジ1a2,1a3間
に通すと共に、水平偏向コイル2 1,22の巻き終わり線
1F,22Fをセパレータ1における図19中下側の半体
(β側)のフランジ1a2,1a3間に通すように配線す
る。これによって、水平偏向コイル2のリード線2aに
おける巻き始め側と巻き終わり側との間の必要な沿面距
離を確保する。
【0052】さらに、本発明の偏向ヨーク装置は、図2
2(A),(B)で説明したXHミスコンバーゼンスを
補正するXHミスコンバーゼンス補正回路14を備えて
いる。図23に示すように、水平偏向コイル2とXHミ
スコンバーゼンス補正回路14とは差動コイル13を介
して直列に接続されている。XHミスコンバーゼンス補
正回路14は、並列接続された一対の補助偏向コイル1
5と、補助偏向コイル15に並列接続された可変インダ
クタンスコイル16とよりなる。
【0053】補助偏向コイル15は、本出願人が特願平
9−211403号もしくは特願平10−13398号
にて提案したように、水平偏向コイル2の内周部である
窓部から外周部までの範囲で、水平偏向コイル2と重ね
て配置するか、水平偏向コイル2の間に巻線することが
望ましい。
【0054】図1,図2に示す第1実施例では、可変イ
ンダクタンスコイル16は、ボビンホルダ17に取り付
けられ、このボビンホルダ17がネック側フランジ1a3
に装着されている。図2において、図中右側が可変イン
ダクタンスコイル16との電位差が小さい側のリード線
である巻き始め線21S,22Sを引き回しているα側であ
り、図中左側が可変インダクタンスコイル16との電位
差が大きい側のリード線である巻き終わり線21F,22F
を引き回しているβ側である。第1実施例では、可変イ
ンダクタンスコイル16を取り付けたボビンホルダ17
をα側に配置していることに特徴がある。
【0055】ここで、本発明で用いる可変インダクタン
スコイル16及びボビンホルダ17の詳細な構成につい
て説明する。図3において、可変インダクタンスコイル
16は、プラスチック樹脂等の絶縁素材により形成され
た円筒状の空洞部16a1を備えたボビン16aと、外周
面にネジが形成され、ボビン16a内に装着されるフェ
ライト等により形成されたコア16b(以下、ネジコア
16bと称する)と、ボビン16aのフランジ16a2,
16a3間に巻回されるコイル16cとを備えて構成され
ている。ネジコア16bには、例えば6角形の貫通もし
くは非貫通の穴16b1が形成されている。
【0056】本実施例では、ボビン16aは、コイル1
6cが巻回されていないコア保持部16a4を備えてお
り、ネジコア16bをコイル16cより外れた位置に位
置させるような場合でも、ネジコア16bが空洞部16
a1より脱落することはない。また、ボビン16aの長手
方向の両端部には、弾性を有する爪16dが一体成形に
より設けられている。
【0057】一方、ボビンホルダ17は、図4に示すよ
うに、コイル保持部17aと嵌着部17bとが一体成形
により略L字状に形成されている。コイル保持部17a
には一対の孔17a1が形成されており、この孔17a1に
可変インダクタンスコイル16の爪16dが係合して、
可変インダクタンスコイル16がボビンホルダ17に装
着される。嵌着部17bの両端部には爪17b1が形成さ
れており、この爪17b1をフランジ1a3に係合させるこ
とによって、ボビンホルダ17はフランジ1a3に嵌着さ
れる。
【0058】このように構成される可変インダクタンス
コイル16において、図3に示すような治具30を用
い、治具30をネジコア16bの穴16b1に差し込ん
で、ネジコア16bをボビン16aの長手方向に移動さ
せることによって、コイル16cのインダクタンスを自
在に調整することができる。なお、可変インダクタンス
コイル16の長手方向とは、ネジコア16bの移動する
方向でもある。そして、可変インダクタンスコイル16
のインダクタンスを調整することによって、図23中の
補助偏向コイル15に流れる電流を変化させ、図22
(A),(B)に示すXHミスコンバーゼンスを補正す
る。
【0059】このように、第1実施例では、可変インダ
クタンスコイル16をα側の側面に取り付けており、α
側に配線されているのは、水平偏向コイル2のリード線
2aの内、可変インダクタンスコイル16との電位差が
小さい巻き始め線21S,22Sである。可変インダクタン
スコイル16と巻き始め線21S,22Sとの間には、電線
を被覆している絶縁層が耐え得る電圧以下の電位差しか
ない。従って、可変インダクタンスコイル16が巻き始
め線21S,22Sに近接しても、また、仮に巻き始め線2
1S,22Sに接触したとしても、可変インダクタンスコイ
ル16と巻き始め線21S,22Sとがショートすることは
ない。
【0060】また、可変インダクタンスコイル16をボ
ビンホルダ17という絶縁物に取り付けているので、可
変インダクタンスコイル16と垂直偏向コイル3の拡大
部3Aやリード線3aとの間には、必要な沿面距離を確
保することができる。従って、可変インダクタンスコイ
ル16と拡大部3Aやリード線3aとが近接しても、可
変インダクタンスコイル16と拡大部3Aやリード線3
aとがショートすることはない。
【0061】それゆえ、可変インダクタンスコイル16
を巻き始め線21S,22Sやリード線3aより離すため、
フランジ1a3を外側に伸ばし、可変インダクタンスコイ
ル16を、巻き終わり線21F,22Fや拡大部3A及びリ
ード線3aより大きく離してフランジ1a3に取り付ける
必要はない。従って、図2より分かるように、偏向ヨー
ク装置を小型化することが可能となる。
【0062】偏向ヨーク装置の小型化のためには、可変
インダクタンスコイル16を、ネック側フランジ1aと
フェイス側フランジ1bとの間で、より大きいフランジ
であるフェイス側フランジ1bの外周よりも内側(管軸
側)となるように装着することが好ましい。また、可変
インダクタンスコイル16の長手方向は、管軸と直交す
るフランジ1aの面(即ち、画面)と平行であることが
好ましい。なお、フェイス側フランジ1bよりもネック
側フランジ1aの方が大きい場合には、可変インダクタ
ンスコイル16をネック側フランジ1aの外周よりも内
側(管軸側)となるように装着すればよく、ネック側フ
ランジ1aとフェイス側フランジ1bの内のより大きい
方のフランジよりも外側に突出させなければよい。
【0063】ところで、第1実施例の偏向ヨーク装置
は、差動コイル13の長手方向と、可変インダクタンス
コイル16の長手方向とが直交するように配置されてい
るので、図5に示すように、差動コイル13のネジコア
13bと可変インダクタンスコイル16のネジコア16
bの位置を調整する際に、治具30の向きが直交するこ
とになる。従って、ネジコア13b,16bの調整作業
がやりにくいので、作業時間が多くかかる。第1実施例
の構成は、ミスコンバーゼンス(偏向特性)の調整とい
う点では、好ましい実施形態とは言えない。
【0064】そこで、偏向特性の調整の容易化について
考慮したより好ましい実施形態である第2実施例につい
て、図6及び図7を用いて説明する。
【0065】<第2実施例>図6及び図7において、図
1及び図2と同一部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。図6,図7に示す第2実施例では、差動コイ
ル13と可変インダクタンスコイル16とが1つのボビ
ンホルダ18に取り付けられ、このボビンホルダ18が
ネック側フランジ1a3に装着されている。
【0066】図7において、図中右側が可変インダクタ
ンスコイル16との電位差が小さい側のリード線である
巻き始め線21S,22Sを引き回しているα側であり、図
中左側が可変インダクタンスコイル16との電位差が大
きい側のリード線である巻き終わり線21F,22Fを引き
回しているβ側である。第2実施例では、1つのボビン
ホルダ18に差動コイル13と可変インダクタンスコイ
ル16とを取り付け、このボビンホルダ18をα側に配
置していることに特徴がある。
【0067】ここで、ボビンホルダ18の詳細な構成に
ついて説明する。なお、可変インダクタンスコイル16
の構成は第1実施例と同一である。ボビンホルダ18
は、図8に示すように、可変インダクタンスコイル16
を保持する第1のコイル保持部18aと、差動コイル1
3を保持する第2のコイル保持部18cと、嵌着部18
bとが一体成形により形成されている。第1のコイル保
持部18aと第2のコイル保持部18cとは、2つの平
面がく字状に折曲した形状となっている。
【0068】即ち、図8に示す例では、第1のコイル保
持部18aと第2のコイル保持部18cにおける差動コ
イル13と可変インダクタンスコイル16を装着する側
の面は、180°未満の角度となっている。
【0069】そして、第1のコイル保持部18aには一
対の孔18a1が形成されており、この孔18a1に可変イ
ンダクタンスコイル16の爪16dが係合して、可変イ
ンダクタンスコイル16がボビンホルダ18に装着され
る。第2のコイル保持部18cには一対の孔18c1が形
成されており、この孔18c1に差動コイル13の爪13
dが係合して、差動コイル13がボビンホルダ18に装
着される。
【0070】嵌着部18bの両端部には爪18b1が形成
されており、この爪18b1をフランジ1a3に係合させる
ことによって、ボビンホルダ18はフランジ1a3に嵌着
される。なお、差動コイル13と可変インダクタンスコ
イル16の位置は逆であってもよい。
【0071】このように、第2実施例でも、可変インダ
クタンスコイル16をα側の側面に取り付けているの
で、可変インダクタンスコイル16と巻き始め線21S
2Sもしくは拡大部3Aやリード線3aとがショートす
ることはないので、偏向ヨーク装置を小型化することが
可能となる。
【0072】さらに、第2実施例の偏向ヨーク装置は、
ボビンホルダ18に、差動コイル13と可変インダクタ
ンスコイル16とをそれぞれの長手方向を平行に並べて
装着しているので、差動コイル13のネジコア13bと
可変インダクタンスコイル16のネジコア16bの位置
を調整する際、治具30の向きを同一方向とすることが
できる。治具30の位置を若干ずらすだけで、差動コイ
ル13のネジコア13bの調整から可変インダクタンス
コイル16のネジコア16bの調整へと、もしくは、可
変インダクタンスコイル16のネジコア16bの調整か
ら差動コイル13のネジコア13bの調整へと移ること
ができる。
【0073】従って、ネジコア13b,16bの調整作
業がやりやすく、作業時間を短縮化することができる。
このように、第2実施例の構成は、ミスコンバーゼンス
(偏向特性)の調整という点も、好ましい実施形態と言
える。
【0074】偏向ヨーク装置の小型化のためには、差動
コイル13及び可変インダクタンスコイル16を、ネッ
ク側フランジ1aとフェイス側フランジ1bとの間で、
より大きいフランジであるフェイス側フランジ1bの外
周よりも内側(管軸側)となるように装着することが好
ましい。また、差動コイル13及び可変インダクタンス
コイル16の長手方向は、管軸と直交するフランジ1a
の面(即ち、画面)と平行であることが好ましい。な
お、フェイス側フランジ1bよりもネック側フランジ1
aの方が大きい場合には、可変インダクタンスコイル1
6をネック側フランジ1aの外周よりも内側(管軸側)
となるように装着すればよく、ネック側フランジ1aと
フェイス側フランジ1bの内のより大きい方のフランジ
よりも外側に突出させなければよい。
【0075】第2実施例で用いているボビンホルダ18
は、第1のコイル保持部18aと第2のコイル保持部1
8cとがく字状に折曲した形状となっているので、図7
に示すように、差動コイル13及び可変インダクタンス
コイル16を、大径部側から小径部側に向かって管軸方
向に傾斜したコア4の外面にほぼ沿うように配置するこ
とができる。従って、図8に示すボビンホルダ18は、
偏向ヨーク装置を小型化するのに好適な形状である。
【0076】第2実施例では、差動コイル13及び可変
インダクタンスコイル16を、大径部側から小径部側に
向かって管軸方向に傾斜したコア4の外面にほぼ沿うよ
うに配置させるため、第1のコイル保持部18aと第2
のコイル保持部18cにおける差動コイル13と可変イ
ンダクタンスコイル16を装着する側の面を、180°
未満の角度で折曲させたが、偏向ヨーク装置の形状によ
っては、第1のコイル保持部18aと第2のコイル保持
部18cとを180°より大きい角度で折曲させた方が
よい場合もある。また、第1のコイル保持部18aと第
2のコイル保持部18cとを曲面で構成したり、1つの
曲面によってコイル保持部を構成してもよい。
【0077】また、第2実施例では、差動コイル13を
基板5に装着しないので、基板5を小型化することが可
能となり、それに併せて保護カバー6も小型化すること
が可能となる。
【0078】ところで、差動コイル13のネジコア13
b及び可変インダクタンスコイル16のネジコア16b
双方の位置調整を容易化するということを主目的とする
のであれば、差動コイル13と可変インダクタンスコイ
ル16の長手方向(即ち、ネジコア13b,16bの移
動方向)を平行にして、差動コイル13と可変インダク
タンスコイル16の双方を基板5に装着する構成として
もよい。
【0079】<第3実施例>図8に示すボビンホルダ1
8は、非常に好ましい実施形態であるが、本発明の偏向
ヨーク装置はこれに限定されず、図9に示す第3実施例
のように、コイル保持部がく字状に折曲していないボビ
ンホルダ19を用いてもよい。図9において、差動コイ
ル13と可変インダクタンスコイル16とは、1つの平
面よりなるコイル保持部19aに、それぞれの長手方向
を平行に並べて装着されている。ボビンホルダ19は、
嵌着部19bによってフランジ1a3に嵌着されている。
【0080】この第3実施例では、第2実施例よりは若
干大型化するものの、図15〜図17に示す比較例と比
較して小型化を図ることができ、可変インダクタンスコ
イル16がリード線2a,3aや拡大部3Aとショート
することもなく、また、偏向特性の調整も容易で、基板
5や保護カバー6も小型化することが可能となる。な
お、差動コイル13と可変インダクタンスコイル16の
位置は逆であってもよい。
【0081】<第4実施例>図10に示す第4実施例
は、差動コイル13と可変インダクタンスコイル16と
をボビンホルダ20に取り付け、このボビンホルダ20
をフェイス側フランジ1bに嵌着したものである。ボビ
ンホルダ20のフランジ1bへの嵌着手段は任意でよ
い。
【0082】以上説明した第2〜第4実施例では、ボビ
ンホルダ18,19,20に差動コイル13と可変イン
ダクタンスコイル16とを並べて取り付けているが、差
動コイル13に可変インダクタンスコイル16を取り付
けたり、逆に、可変インダクタンスコイル16に差動コ
イル13を取り付け、差動コイル13と可変インダクタ
ンスコイル16とが一体となったものをボビンホルダに
取り付けてもよい。
【0083】また、第1〜第4実施例では、ボビンホル
ダ17〜20を用いることによって可変インダクタン
スコイル16を偏向ヨーク装置に取り付けているが、ボ
ビンホルダを用いることなく、可変インダクタンスコイ
ル16をセパレータ1に直接取り付ける構成とすること
も可能である。図11〜図14は、可変インダクタンス
コイル16をセパレータ1に直接取り付けた実施例を示
している。
【0084】<第5実施例>図11に示す第5実施例
は、可変インダクタンスコイル16をフランジ1a3に直
接取り付けている。そして、可変インダクタンスコイル
16と垂直偏向コイル3の拡大部3Aやリード線3aと
の絶縁を図るため、垂直偏向コイル3の拡大部3Aと可
変インダクタンスコイル16との間に、フランジ1a3よ
りフランジ1b方向に伸びたリブ21をフランジ1a3に
一体成形により形成している。
【0085】<第6実施例>図12に示す第6実施例
は、可変インダクタンスコイル16をフランジ1a3に直
接取り付けている。そして、可変インダクタンスコイル
16と垂直偏向コイル3の拡大部3Aやリード線3aと
の絶縁を図るため、垂直偏向コイル3の拡大部3Aと可
変インダクタンスコイル16との間に、絶縁物よりなる
シート22を設けている。
【0086】<第7実施例>図13に示す第7実施例
は、可変インダクタンスコイル16をフランジ1a3に直
接取り付けている。そして、可変インダクタンスコイル
16と垂直偏向コイル3の拡大部3Aやリード線3aと
の絶縁を図るため、可変インダクタンスコイル16と、
垂直偏向コイル3の拡大部3Aにおける可変インダクタ
ンスコイル16との対向部分と、リード線3aの可変イ
ンダクタンスコイル16の近傍部分とを、絶縁物よりな
るチューブもしくはテープ23で被覆している。
【0087】なお、偏向ヨーク装置の組み立て作業を考
えると、第5〜第7実施例よりは、ボビンホルダ17〜
20を用いた第1〜第4実施例の方がより好ましい実施
形態である。
【0088】<第8実施例>以上説明した第1〜第7実
施例は、垂直偏向コイル3のリード線3aを、ネック側
の拡大部3Aより引き出している構成であるが、フラン
ジ状となった拡大部3Aがなく、リード線3aをフェイ
ス側の拡大部3Bより引き出している垂直偏向コイル3
を用いた偏向ヨーク装置も開発されている。図14に示
す第8実施例は、リード線3aをフェイス側の拡大部3
Bより引き出した構成の偏向ヨーク装置である。
【0089】この種の偏向ヨーク装置では、可変インダ
クタンスコイル16と垂直偏向コイル3(リード線3a
等)との距離を大きくとることができるので、可変イン
ダクタンスコイル16をボビンホルダに装着しなくて
も、また、リブ21,シート22,チューブもしくはテ
ープ23等の絶縁物を設けなくても、可変インダクタン
スコイル16と垂直偏向コイル3との絶縁を保つことが
できる。従って、可変インダクタンスコイル16をフラ
ンジ1a3に直接取り付けてもよい。勿論、可変インダク
タンスコイル16をボビンホルダに取り付けて、フラン
ジ1a3に装着してもよい。
【0090】ところで、第5〜第8実施例では、差動コ
イル13は、第1実施例と同様に、基板5に取り付ても
よく、可変インダクタンスコイル16に差動コイル13
を取り付けたり、逆に、フランジ1a3に差動コイル13
を取り付け、この差動コイル13に可変インダクタンス
コイル16を取り付けてもよい。
【0091】本発明は以上説明した実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能である。例えば、本発明の偏向ヨーク装置は、
サドル・サドル型に限定されるものではなく、サドル・
トロイダル型であってもよい。また、本発明は、XHミ
スコンバーゼンス補正回路14における補助偏向コイル
15を、水平偏向コイル2の内周部である窓部から外周
部までの範囲に配置する構成の偏向ヨーク装置に限定さ
れるものではなく、図23と同様の回路構成を有するも
のには全て適用することができる。
【0092】さらに、本実施例では、図23で説明した
ように、XHミスコンバーゼンス補正回路14を水平偏
向コイル2の巻き始め線21S,22S側に設けているた
め、可変インダクタンスコイル16をα側の側面に取り
付けたが、XHミスコンバーゼンス補正回路14を水平
偏向コイル2の巻き終わり線21F,22F側に設けた場合
には、可変インダクタンスコイル16をβ側の側面に取
り付ければよい。
【0093】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の偏向ヨー
ク装置によれば第1の補正コイル(可変インダクタン
スコイル)と第2の補正コイル(差動コイル)とを備
え、第1の補正コイルを、水平偏向コイルの巻き始め側
のリード線と巻き終わり側のリード線の内、可変インダ
クタンスコイルとの電位差が小さい方のリード線を配線
した側に配置し、第1の補正コイルと第2の補正コイル
とをそれぞれのコアの移動方向が略平行となるように並
べて配置することにより、他のコイルとショートする虞
をなくすことができる。また、偏向ヨーク装置を極力小
型化することも可能となる。また、偏向特性の調整が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図3】本発明で用いる可変インダクタンスコイル16
を示す斜視図である。
【図4】図3に示す可変インダクタンスコイル16をボ
ビンホルダ17に装着した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の偏向特性調整方法を説明
するための一部破断の平面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施例で用いるボビンホルダ18
を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す側面図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す側面図である。
【図12】本発明の第6実施例を示す側面図である。
【図13】本発明の第7実施例を示す側面図である。
【図14】本発明の第8実施例を示す側面図である。
【図15】本発明との比較例を示す側面図である。
【図16】本発明との比較例を示す側面図である。
【図17】本発明との比較例を示す側面図である。
【図18】従来例を示す側面図である。
【図19】図18のA−A断面図である。
【図20】水平偏向コイル2と補正コイル13との接続
を示す回路図である。
【図21】補正コイル13が補正するXVミスコンバー
ゼンスを示す図である。
【図22】XHミスコンバーゼンスを示す図である。
【図23】水平偏向コイル2と補正コイル13とXHミ
スコンバーゼンス補正回路14との接続を示す回路図で
ある。
【図24】従来例における可変インダクタンスコイル1
6を示す側面図である。
【符号の説明】
1 セパレータ 1a,1a1,1a2,1a3 ネック側フランジ 1b フェイス側フランジ 2,21,22 水平偏向コイル 21S,22S 巻き始め線 21F,22F 巻き終わり線 2a,3a リード線 3 垂直偏向コイル 4 コア 5 基板 10 ピン(端子) 13 補正コイル(差動コイル,第2の補正コイル) 13a,16a ボビン 13a1,16a1 空洞部 13b,16b コア(ネジコア) 13c,16c コイル 14 XHミスコンバーゼンス補正回路 15 補助偏向コイル 16 可変インダクタンスコイル(第1の補正コイル) 17,18,19,20 ボビンホルダ 17a,18a,18c,19a コイル保持部 17b,18b,19b 嵌着部 21 リブ 22 シート 23 チューブもしくはテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−162880(JP,A) 特開 平4−56045(JP,A) 特開 平10−27560(JP,A) 特開 平9−306386(JP,A) 特開 平7−312183(JP,A) 実開 昭63−18751(JP,U) 実開 昭57−201752(JP,U) 実開 平6−73853(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻き始め側のリード線と巻き終わり側のリ
    ード線を有する水平偏向コイルと、 垂直偏向コイルと、 一方が第1のフランジを有して小径部とされ、他方が第
    2のフランジを有して大径部とされ、前記水平偏向コイ
    ルと前記垂直偏向コイルとを絶縁するセパレータとを備
    えた偏向ヨーク装置において、 前記水平偏向コイルに直列に接続された偏向補助コイル
    と、 前記偏向補助コイルに流れる電流を調節する可変インダ
    クタンスコイルを円筒状の空洞部を有するボビンに巻回
    し、前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位置を前記
    空洞部内で移動させることによって陰極線管の画面の水
    平方向の左右端部で赤線と青線とが水平方向にずれるX
    Hミスコンバーゼンスを補正する第1の補正コイルと、 前記水平偏向コイルと前記偏向補助コイルとの間に直列
    に接続された差動コイルを円筒状の空洞部を有するボビ
    ンに巻回し、前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位
    置を前記空洞部内で移動させることによって陰極線管の
    画面の垂直方向中央部で赤線と青線とが交差するXVミ
    スコンバーゼンスを補正する第2の補正コイルとを備
    え、 前記第1の補正コイルを、前記巻き始め側のリード線と
    前記巻き終わり側のリード線の内、前記可変インダクタ
    ンスコイルとの電位差が小さい方のリード線を配線して
    いる側に配置し 前記第1の補正コイルと前記第2の補正コイルとを前記
    コアの移動方向が略平行となるように並べて 配置したこ
    とを特徴とする偏向ヨーク装置。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の補正コイルを絶縁物よ
    りなるホルダに装着し、このホルダを前記セパレータに
    取り付けたことを特徴とする請求項記載の偏向ヨーク
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の補正コイルを、前記第
    1のフランジと前記第2のフランジとの間で、前記第
    1,第2のフランジの内のより大きい方のフランジの外
    周よりも内側に位置させるよう、前記ホルダを前記第1
    のフランジに取り付けたことを特徴とする請求項記載
    の偏向ヨーク装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の補正コイルを、前記第
    1のフランジと前記第2のフランジとの間で、前記第
    1,第2のフランジの内のより大きい方のフランジの外
    周よりも内側に位置させるよう、前記ホルダを前記第2
    のフランジに取り付けたことを特徴とする請求項記載
    の偏向ヨーク装置。
  5. 【請求項5】前記ホルダは、前記第1の補正コイルを保
    持する第1の面よりなる第1のコイル保持部と、前記第
    2の補正コイルを保持する第2の面よりなる第2のコイ
    ル保持部とを備え、 前記第1のコイル保持部と前記第2のコイル保持部とを
    折曲させたことを特徴とする請求項乃至のいずれか
    1項に記載の偏向ヨーク装置。
  6. 【請求項6】巻き始め側のリード線と巻き終わり側のリ
    ード線を有する水平偏向コイルと、 垂直偏向コイルと、 一方が第1のフランジを有して小径部とされ、他方が第
    2のフランジを有して大径部とされ、前記水平偏向コイ
    ルと前記垂直偏向コイルとを絶縁するセパレータと、 前記セパレータの一の側面に装着され、複数の端子を有
    して前記水平偏向コイル及び前記垂直偏向コイルそれぞ
    れのリード線がその端子に配線される基板とを備えた偏
    向ヨーク装置において、 前記水平偏向コイルに直列に接続された偏向補助コイル
    と、 前記偏向補助コイルに流れる電流を調節する可変インダ
    クタンスコイルを円筒状の空洞部を有するボビンに巻回
    し、前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位置を前記
    空洞部内で移動させることによって陰極線管の画面の水
    平方向の左右端部で赤線と青線とが水平方向にずれるX
    Hミスコンバーゼンスを補正する第1の補正コイルと、 前記水平偏向コイルと前記偏向補助コイルとの間に直列
    に接続された差動コイルを円筒状の空洞部を有するボビ
    ンに巻回し、前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位
    置を前記空洞部内で移動させることによって陰極線管の
    画面の垂直方向中央部で赤線と青線とが交差するXVミ
    スコンバーゼンスを補正する第2の補正コイルとを備
    え、 前記第1の補正コイルを、前記巻き始め側のリード線と
    前記巻き終わり側のリード線の内、前記可変インダクタ
    ンスコイルとの電位差が小さい方のリード線を配線して
    いる側であり、かつ、前記セパレータの前記基板を装着
    していない他の側面に配置すると共に、前記第2の補正
    コイルを、前記セパレータの前記基板を装着していない
    他の側面に配置する一方、 前記第1及び第2の補正コイルを前記セパレータに取り
    付けられた1つのホルダに装着し、 前記ホルダは、前記第1の補正コイルを保持する第1の
    面よりなる第1のコイル保持部と前記第2の補正コイル
    を保持する第2の面よりなる第2のコイル保持部とを備
    え、前記第1のコイル保持部と前記第2のコイル保持部
    とを折曲させて成る ことを特徴とする偏向ヨーク装置。
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