JP3509922B2 - 風呂釜の浴槽循環管路接続装置 - Google Patents

風呂釜の浴槽循環管路接続装置

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JP3509922B2 JP05287894A JP5287894A JP3509922B2 JP 3509922 B2 JP3509922 B2 JP 3509922B2 JP 05287894 A JP05287894 A JP 05287894A JP 5287894 A JP5287894 A JP 5287894A JP 3509922 B2 JP3509922 B2 JP 3509922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風呂釜の器具本体と浴
槽とをつなぐ配管を浴槽に接続するのに用いられる循環
金具である浴槽循環管路接続装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、このような配管がおこなわれる風
呂釜は、たとえば図16に示すように構成されている。
この風呂釜1は、器具本体と浴槽8との間に配管である
循環管路2が設けられており、器具本体内には、この循
環管路2に沿って、バーナ3と、熱交換器4と、ポンプ
5と、温度サーミスタ6と、流水スイッチ7とが設定さ
れている。
【0003】このような風呂釜1では、ポンプ5を駆動
して、浴槽8内にためた水または温水を循環管路2の戻
り管2aにより器具本体内に引き込み、バーナ3により
加熱される熱交換器4を通すことにより熱交換が行われ
る。これにより加熱された温水が往き管2bを通って浴
槽8に導かれる。そして、この循環管路2の戻り管2a
と往き管2bとは、浴槽に装着された循環金具9(浴槽
循環管路接続装置)に接続される。
【0004】図17は、このような往き管2bと戻り管
2aとを循環金具9に接続して、温水を循環させる状態
を概略的に示している。なお、循環金具の実際の構造な
らびにこれに設けられる温水の流路は、実際には図示の
ものと異なり複雑であって、そのため、この例では循環
金具を説明するための概念図を用いている。図示されて
いるように、この循環金具9内に形成された第1の流路
12aと第2の流路12bとが浴槽8内に導かれてい
る。
【0005】図において、循環金具9が、浴槽8に対し
て正しく装着された状態では、第1の流路12aが上
に、第2の流路12bが下に位置されるようになってい
る。そして、第2の流路12bは下方へ曲げられてお
り、この循環金具9には、循環金具キャップ11が装着
されているとともに、このキャップ11内にフィルタ1
6が収容されている。また、このフィルタ16のかわり
に、例えばキャップ11の孔13,14,15にフィル
タを形成しているものもある。
【0006】この循環金具キャップ11には、これが循
環金具9に対して正しく装着された場合には、上記第2
の流路12bに対応して、その下方に位置するように開
口15が設けられている。したがって、循環金具9が器
具側から延びる配管(往き管2bと戻り管2a)と正し
く接続されていれば、図17に示す第2の流路12bと
第1の流路12aとが、それぞれ図16に示す往き管2
bと戻り管2aとに合うように接続されることになる。
これにより、浴槽内の温水もしくは水Aは、主として循
環金具キャップの孔13,14およびフィルタ16を通
って第1の流路12aおよび図18の戻り管2aを通っ
て器具本体内で加熱され、図16の往き管2bおよび循
環金具の第1の流路12bを通り、フィルタ16を通っ
て循環金具キャップ11の開口15からBとして注湯さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
風呂釜1では、施工の際に作業者が図16の器具本体か
ら延びる往き管2bと戻り管2aのペアチューブを浴槽
に装着される循環金具9に対して、その往き側と戻り側
を反対に接続してしまうことがある。
【0008】具体的には、施工現場においては、浴槽と
器具本体とはかなり離れていることもあり、器具本体か
ら延びているペアチューブの各管のどちらが往き側で、
戻り側なのかが、わかりにくい場合もあり、このような
誤接続は決してめずらしいことではない。
【0009】このため、循環金具9の第1の流路12a
に、図16の器具本体から延びる往き管2bを接続し、
第2の流路12bに戻り管2aを接続してしまうと、図
18に示すような流路を形成してしまう。すなわち、図
18によれば、循環金具9の第1の流路12aから、高
温の温水Bが出てくるため、その一部B1はフィルタ1
6を通り、循環金具キャップ11の内側にあたって孔1
3,14から浴槽内に出てゆく。ところが、高温の温水
の他の一部B2は、キャップ11の内側をまわって第2
の流路12bに入り込む。このため、浴槽内の温水Aと
ともに混じって温度が低下することなくそのまま、図1
6の戻り管2aを通って循環管路2をまわることにな
る。
【0010】このため、図18のように配管を誤って接
続してしまうと、ポンプ5を駆動して熱交換器4により
加熱させながら、浴槽内の水または温水を循環させる
と、浴槽8内の湯温が設定温度まで十分上昇しないうち
に、図19に示すように、循環管路2内の温水の急激な
温度上昇をまねく。このため、サーミスタ6が設定温度
以上を検出して、バーナ3を消し、ポンプ循環を切って
しまう、いわゆる早切れを生じてしまうという問題があ
った。また、極端な場合には、サーミスタ6が極端に高
い温度を検出すると、たとえば自動運転を行う器具で
は、温度を下げるため自動的に注水してしまい、水位上
昇を招くといった問題があった。
【0011】また、例えばこのような逆接続に対応でき
る形状の流路形成をした循環金具もしくは接続装置も知
られているが、その場合には、別の問題として以下のよ
うな欠点がある。すなわち、図19において、浴槽8内
の温水を使用したり、浴槽の栓を抜いたりした結果、浴
槽8の水位が循環金具9よりも低い位置まで下がると、
循環金具9の第1の流路12aと第2の流路12bの開
口を通って、循環管路2内に空気が侵入して、所謂水崩
れを生じることがある。
【0012】そのため、次に湯張りをして、追焚き運転
する際にポンプ5を駆動すると、循環管路2内の空気が
通過した後でないと、温水の循環動作を円滑に行うこと
ができず、ポンプ起動直後から安定した追焚き運転を行
うことができないという欠点があった。
【0013】この発明は、以上の点を解決するためにな
されたもので、風呂釜の循環管路と接続されるべきペア
チューブをどのように接続しても、風呂釜が早切れを生
じたり、自動器の場合,異常な水位上昇を招くことを防
止できるとともに、ポンプ駆動直後から安定した追焚き
運転を行うことができる風呂釜の浴槽循環管路接続装置
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、浴槽の壁面に装着される接続装置本体と、この接
続装置本体に設けられ、風呂釜循環管路の往管と戻り管
のいずれか一方がそれぞれ接続される第1の接続部及び
第2の接続部と、上記接続装置本体内で、上記第1の接
続部及び第2の接続部とそれぞれ連通するように形成さ
れた第1の流路及び第2の流路と、上記第1の流路及び
第2の流路とそれぞれ連通された浴槽への温水の第1の
出入口及び第2の出入口を有する流路切替えガイドと、
この流路切替えガイドの浴槽内側に固定されるフィルタ
ーカバーとを有しており、上記流路切替えガイドの上記
第1の出入口と第2の出入口とは、当該切替えガイドの
浴槽との関係における鉛直な中心線に関して左右位置に
それぞれ設けられているとともに、浴槽下側へもしくは
浴槽下側から温水を導く構造とされており、さらに、上
記流路切替えガイドには、上記第1の流路及び第2の流
路に対応して上記第1の出入口及び第2の出入口より上
方に水位保持手段を設けるとともに、上記フィルターカ
バーに緊密に当接して、このフィルターカバーの前面を
上記第1の出入口と第2の出入口に対応した各領域に区
分する隔壁が設けられており、浴槽下側へもしくは浴槽
下側から通される温水が、上記第1の出入口及び第2の
出入口対応して、上記フィルターカバーの側面部と前
面部に設けた上記隔壁で区分される領域に対応するフィ
ルターを通過する構成とした、風呂釜の浴槽循環管路接
続装置により、達成される。
【0015】好ましくは、前記流路切替えガイドの前記
水位保持手段近傍に、エア抜き孔を有する風呂釜の浴槽
循環管路接続装置により、達成される。
【0016】好ましくは、前記流路切替えガイドは、ほ
ぼ円形の案内面と、この案内面の中心付近でそれぞれ前
記第1の接続部及び第2の接続部と連通されるととも
に、案内面の中心線関して左右にほぼ半周するように設
けられた第1の通路及び第2の通路と、この第1の通路
及び第2の通路の上端付近に設けられた水位保持手段
と、この水位保持手段からそれぞれ半周ほど下降した位
置にそれぞれ設けた開口部でなる温水の第1の出入口及
び第2の出入口とを備えるように構成することもでき
る。
【0017】
【作用】上記構成によれば、浴槽循環管路接続装置の装
置本体が備える第1の流路と第2の流路の切替えガイド
には、左右対称の位置に浴槽への温水吐出口と浴槽温水
の吸い込み口(第1の出入口,第2の出入口)が形成さ
れている。このため、循環管路のペアチューブを上記第
1の流路もしくは第2の流路のいずれに対して接続して
も、風呂釜の早切れ等を生じることなく、浴槽の湯を設
定温度に焚き上げることができる。
【0018】また、上記流路の切替えガイドには、浴槽
への温水吐出口及び浴槽温水の吸い込み口より上方に水
位保持手段を有しているので、例えば浴槽の栓を抜いて
も、循環管路の水崩れを生じない。
【0019】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を添付図面を
参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施
例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ま
しい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以
下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない
限り、これらの態様に限られるものではない。
【0020】図1は、本実施例の浴槽循環管路接続装置
の全体を示す分解斜視図である。図において、浴槽循環
管路接続装置30は、浴槽50の側壁51−1に設けた
取り付け孔52に臨んで配置されるカバー本体32と、
浴槽側壁51−1の内側に配置され、パッキン31とを
介して取り付け孔52を利用することにより、上記カバ
ー本体32に対して固定される流路形成体33とを有し
ている。
【0021】さらに、浴槽循環管路接続装置30は、上
記流路形成体33より順次浴槽50に関して内側にそれ
ぞれ配置されるパッキン41及び流路案内部材35と、
この流路案内部材35と一体的に固定される流路切替え
ガイド部材37と、この切替えガイド37の周囲に装着
固定されるフィルターカバー39を有している。
【0022】ここで、上記カバー本体32と流路形成体
33とは浴槽循環管路接続装置本体を形成しており、図
示しない風呂釜からの高温の温水を導く第1の流路W1
と、浴槽側の水もしくは低温の温水を導く第2の流路W
2とを分離形成する。また、流路案内部材35と流路切
替えガイド部材37とは全体で流路切替えガイドを形成
し、上記第1の流路W1及び第2の流路W2とが連通さ
れて、各流路と浴槽50内とを繋ぐとともに、後述する
ようにしてこれらの流路を切り換えるものである。フィ
ルターカバー39は、上記第1の流路W1,第2の流路
W2により導かれる水または温水に混入するゴミや髪の
毛等を除去するようになっている。
【0023】具体的には、上記カバー本体は、背板43
を有する有底円筒体でなっており、この背板43には、
例えば図16における往管2bと連通するペアチューブ
の一方48が第1の接続部44を介して接続される。側
面には、第2の接続部45を介して例えば図16の戻管
2bと連通したペアチューブの他方49が接続される。
背板43には、上記第1の接続部44と一体にパイプ状
の突出部46が形成されており、この突出部46の外周
には雄ねじ部46aが形成されている。さらに、カバー
本体の浴槽側端部には、フランジ47が設けられ、この
フランジ47にはパッキンが装着されている。そして、
このフランジ47に対して、図1のリング状パッキン3
1とともに流路形成体33が浴槽50の内側から組付け
られる。
【0024】流路形成体33は、筒状本体51と、フラ
ンジ部52とを有している。筒状本体33には、その中
央部を貫通するように、孔54が設けられ、この孔54
の内周には、上記カバー本体の突出部46の周囲の雄ね
じ部46aと螺合すべき雌ねじ部が形成されている。こ
れにより、第1の接続部44を介して導入される温水等
はカバー本体と流路形成体33の中央部を貫通するよう
に第1の流路W1を形成する。
【0025】流路形成体33の筒状本体51には、上記
孔54を円周状に囲むように複数の貫通孔56が設けら
れている。これらの貫通孔56は、図1に示されている
ように、第2の接続部45と連通しており、上記第1の
流路W1の周囲で、この第1の流路W1とは略液密的に
区画された第2の流路W2を形成している。流路形成体
33のフランジ部52には、浴槽内側に向けて、複数の
小さな筒状でなる接続用突出部58が形成されている。
この固定突出部58の内周58aには、後述する流路切
替えガイド部材37の周囲のネジ孔37aに挿入される
固定用ネジを選択的に螺合させることにより、流路切替
えガイド部材37を回転方向に位置決めして固定できる
ようになっている。
【0026】流路形成体33とパッキン41を介して接
続される流路案内部材35は、図1に示すように円形板
状体でなっている。この流路案内部材35の構造は、図
11乃至図15に詳しく示されている。即ち、図11
は、流路案内部材の図1において背面側を示す背面図、
図12は浴槽内側から見た正面図、図13は側面図、図
14は部分断面図、図15は全体の断面図である。
【0027】これらの図面に示されているように、流路
案内部材35は、中央の貫通孔111の周囲に形成した
円筒体の下部を切欠いて形成した第1流路の案内部を有
している。具体的には、図12において、この切り欠き
円筒の上端及び下端を隔壁62,63でそれぞれ左右に
区画し、貫通孔112を囲むように、上記隔壁63を下
部に含んだ疑問符のような形状でなる隔壁113を有し
ている。この隔壁113の図13において右下部の切欠
き61が上記第1の流路W1の案内部の開始端61とな
っている。この第1の流路W1の案内部は、貫通孔11
2を図12において右側において半周するように上方に
導かれる第1の通路114となっている。
【0028】一方、図12おいて、左側が第2の流路W
2の案内部64となっている。この第2の流路W2の案
内部64は、貫通孔112の左側で略半周するように形
成されている。そして、この流路案内部材35は、流路
切替えガイド部材37に対して図1の点線で示すように
溶着固定され、上記第1の流路W1及び第2の流路W2
を流れる温水等を後述する当該流路切替えガイド部37
の案内面へと導くようになっている。また、図13に示
すように流路案内部材35の浴槽外側に向いた端面に
は、フランジ112が設けられている。このフランジ1
12は、図1の流路形成体33の筒状本体51の開口部
へパッキン41を介して挿入されるようになっている。
【0029】この流路案内部材35と流路切替えガイド
部材37とは、本実施例における浴槽循環管路接続装置
30の最も特徴的構造を備えている。流路切替えガイド
部材37の浴槽内側には、図1の上下方向に沿って隔壁
71ガ設けられている。この隔壁71の側面形状は、図
1に表されているように、フィルターカバー39の内面
に緊密に当接するように、長い円弧状縁部を備えてい
る。
【0030】これにより、フィルターカバー39の浴槽
内側に円周方向に沿って設けられた複数の網目状開口8
1を図1において左右両側に区分し、これらの区分に応
じて後述する流路切替えガイド部材37の各流路と接続
するようになっている。
【0031】図2乃至図4は、流路切替えガイド部材3
7の構造を詳しく示しており、図2は、図1の背面側か
らみた背面図、図3は、そのA−A線に沿った断面図、
図4は正面図である。図示されているように流路切替え
ガイド部材37は、薄い有底円筒体でなり、その底板7
2は、第1の流路W1および第2の流路W2を流れる温
水等が当たり、所定の流れをつくるように導かれる案内
面を構成している。この案内面72は、具体的には図2
に示すように、複雑な形状で一体に形成された隔壁によ
り所定の通路が形成されている。
【0032】即ち、図2において、流路切替えガイド部
材37は、同心状に形成された第1の隔壁73を有して
いる。この第1の隔壁73は、下端側が後述する温水の
各出入口に一体に接続されていることにより、図2に示
されているように円形の案内面72の外周側の通路と内
周側の通路とを区画している。具体的には、案内面72
は、上部が縦の隔壁78により左右に区分され、この隔
壁78に沿ったC−C線に関して、左隔壁75は、それ
ぞれ略半周するように、左外周通路95と左内周通路9
2とを区画している。
【0033】右隔壁74は、それぞれ案内面72を略半
周するようにして、右外周通路96と左内周通路93と
を区画しており、右隔壁74の上端と、左隔壁75の上
端との位置Lは、図12の流路案内部材35の開口部の
位置Xより高い位置に設定されている。そして、この右
隔壁74の上端と、左隔壁75の上端とは、流路案内部
材35の開口部とともに水位保持手段を形成している。
そして、第1隔壁73の上端Lを越えたところで、左右
の各内外周通路は連絡している。
【0034】さらに、案内面72には、上記第1の隔壁
74の内側に、これより小さな同心状に形成された第2
の隔壁79を有している。第2の隔壁79は、下端側が
中心線C−Cに沿って形成された中央隔壁97を一体に
有しており、図2においてこの中央隔壁97の近傍左側
に開口91を有していて、全体として図示されているよ
うに、記号の疑問符のような形状を呈している。尚、こ
の第2の隔壁79は、上述の流路案内部材35の隔壁1
13に対応して、これと略一致した形状になるように構
成されている。したがって、上記隔壁113と、この第
2の隔壁79とは互いの端面が溶着固定されて一体とな
り、それぞれ左右に流路を分離,切替える役割を果た
す。
【0035】そして、第2の隔壁79に区画された中心
部94の領域には、図1で示すように流路案内部材35
により導かれた第1の流路W1からの温水等が案内面7
2に当たり、矢印に示すように導かれて、左内周通路9
2及び左外周通路95を通って、この実施例では、流路
切替えガイド37の下部に導かれ、温水等の第1の出入
口76に至る。この第1の出入口76は、内側が曲面形
状とされた区画部材101により、浴槽に対して下側に
流れるように形成された二つの出入口76a,76bを
通って図1のフィルターカバー39の右側の領域から浴
槽内に導かれる。図5及び図6は、この第1の温水の出
入口76付近の構造を示す断面図であり、図5は、図4
に関してO−G線部分断面図、図6は同じくO−F線部
分断面図であり、矢印は温水の流れを示している。
【0036】一方、第2の隔壁79の下部の中央隔壁9
7の図2において右側近傍の領域98は、図1の流路案
内部材35の周囲を回って連通する第2の流路W2と接
続される。このように、図1のフィルターカバー39の
左側の領域から浴槽循環管路接続装置30内に導かれる
浴槽の水または温水は、点線で示す矢印のように、上記
第1の出入口76と同様の構造で形成された第2の出入
口77a,77bより右外周通路96に導かれて、右内
周通路93に導かれ領域98に至る。
【0037】この領域98から浴槽水等は流路案内部材
35により進路を90度変更されて、流路形成体33の
周囲の複数の貫通孔56に入り、第2の流路W2に流れ
込むことになる。したがって、第1の出入口76と第2
の出入口77とは、浴槽に対して下側の方向に温水等を
導くようになっており、しかも、中心線C−Cに関して
左右にそれぞれ設けられている。そして、循環管路接続
装置30のペアチューブ48,49の循環管路2に対す
る接続状態に応じて、上記第1の出入口76及び第2の
出入口77は、それぞれ、風呂釜からの高温の湯の出口
と、浴槽の温水の吸い込み口のいずれかの機能を果たす
ことになる。
【0038】これにより、図1において、施工の際等に
もしペアチューブ48,49を逆に接続してしまって
も、風呂釜からの高温の温水は、常に浴槽の下方に導か
れるから、従来のように高温の温水が循環金具の近傍で
ショートサーキットを生じて風呂釜の燃焼運転が早切れ
したり、誤った注水動作により、異常な水位上昇をする
といった事態を防止できる。あわせて、施工の際にペア
チューブの接続に際して従来のように、風呂釜から離れ
た箇所で、接続位置の判別を行うといった面倒な作業が
不要となるので、施工が容易となる。
【0039】さらに、この流路切替えガイド部材37の
左右の外周通路95,96の外側には、図2のLより上
方に、空気抜きの開口103,104が設けられてい
る。これら空気抜きの開口103,104は、外気と連
通していて、後述するような作用を発揮する。
【0040】本実施例の浴槽循環管路接続装置30は以
上のように構成されており、次に図7乃至図10を参照
しながら、本実施例の浴槽循環管路接続装置30の流路
切替えガイド部材37の働きにつき詳しく説明する。図
7は、図16に示す循環管路2を用いて、往管2b及び
戻り管2aの両方から浴槽に注湯及び注水を行って(ダ
ブル搬送)、湯張りをしている状態を示している。この
場合は、ペアチューブ48,49ともに、浴槽側に水ま
たは温水を送っており、このため、流路切替えガイド部
材37の第1の出入口76及び第2の出入口77からは
矢印で示すように、ともに水または温水が浴槽内に送り
込まれている。尚、図中S1は浴槽水位を示している。
【0041】次いで、図8に示すように、浴槽水位S1
は次第に上昇して流路切替えガイド部材37(循環金
具)より上までダブル搬送による湯張りが行われる。そ
して、図9に示すように、浴槽水位S1が循環金具より
上まで達したことを、例えば、図示しない循環管路2も
しくはこれと連通した箇所に配置された圧力センサで検
出すると、図16のポンプ5が駆動され、循環管路2に
よる循環加熱が行われる。
【0042】ここで、流路切替えガイド部材37は、流
路の切替えを行い、図示するように中心部94からは風
呂釜により加熱された高温の温水が導かれ、左内周通路
92及び左外周通路を経て第1の温水出入口76及びフ
ィルターカバー39の網目フィルター82(図1参照)
から浴槽下側へ向かって吐出される。一方、フィルター
カバー39の前面側の複数の網目フィルター81から吸
い込まれた浴槽内の水または温水は、第2の出入口から
流路切替えガイド部材37内に導かれる。この浴槽の水
または温水は、右外周通路96及び右内周通路93を通
って領域98から図1の流路案内部材35を経て、流路
形成体33により第2の流路W2となって、ペアチュー
ブ49及び往き管2bを経て風呂釜内へ送られる。
【0043】ここで、図9において、浴槽水位S1が循
環金具より上まで上昇したとき、流路切替えガイド部材
37の周壁105に囲まれた上部領域Aには、空気が滞
留して空気だまりができる。この状態でポンプ循環を行
うと、ポンプにエアがからんで騒音の原因となる。そこ
で、図9に示されているように、ポンプ始動時には、空
気抜きの開口104及び103により、領域Aから空気
を抜いて、温水で満たされた状態とする。
【0044】これにより、図10に示すように、Aの領
域では、第1の流路W1からの高温の湯と第2の流路W
2からの温度の低い温水とが多少混じるものの、空気だ
まりをなくすことができる。したがって、空気抜きの開
口103,104の孔径は、小さすぎると有効なエアー
抜きができないし、大きすぎるとショートサーキット量
が多くなって好ましくない。そこで、本実施例では、例
えば孔径を直径1mm程度に設定したところ好ましい結
果を得た。尚、この空気抜きの開口103,104は、
後述するように、より重要な機能を有している。
【0045】このようにして、浴槽の水または温水を循
環加熱した後、例えば風呂を使用した後に浴槽の栓を抜
いて浴槽内の湯を排出すると、浴槽水位S1は次第に下
がって図8の状態から図7の状態へと変化していく。こ
の過程で、循環金具,すなわち、特に流路切替えガイド
部材37内の各通路に満たされていた温水も図7の第1
の出入口76及び第2の出入口77から排出されること
になる。
【0046】ここで、本実施例の浴槽循環管路接続装置
30にあっては、流路切替えガイド部材37の第1の隔
壁73は、前述のように上方が開口していて下側が閉じ
た断面円形状に形成されている。そして、左隔壁75の
上端と右隔壁74の上端とはともに、循環金具が図1の
状態で浴槽に装着された場合に、流路案内部材35のX
の位置より高い位置Lに設定されている。このため、図
7のように水位が下がっても、流路切替えガイド部材3
7内で、左右内周通路92,93と中央領域94に滞留
し、保持されることとなる。
【0047】つまり、この第1の隔壁73及び第2の隔
壁79は、流路案内部材の下部切欠き(開口)61とと
もに、水位保持手段としてのトラップを形成しており、
浴槽水位S1が循環金具より低下しても、図7のLの位
置で、流路切替えガイド部材37に水等を滞留させるこ
とができる。これにより、水崩れ現象を生じて空気を循
環させてしまうことを有効に防止でき、ポンプ駆動直後
から追焚き燃焼運転を行うことができる。
【0048】このため、急激な浴槽水位S1の低下があ
った場合には、左右外周通路95,96の上端付近が負
圧となって、水位S1が所定のレベルを越えて低下する
と、トラップを有していても急激に水崩れを起こすこと
がある。しかしながら、本実施例の左右外周通路95,
96の上端付近には空気抜きの開口103,104が設
けられているので、急激な水位S1の低下があっても、
当該箇所の圧力がゆっくりと外気と等しくなるので、上
述のような水崩れを起こすことがない。
【0049】尚、本発明は上述の実施例に限定されな
い。実施例では、浴槽循環管路接続装置を通常の風呂釜
(単能器)に用いた例を示しているが、給湯機能つきの
自動風呂釜に用いてもよいことはもちろんである。
【0050】また、流路切替えガイド部材に設けられる
第1及び第2の出入口は、実施例のように左右対称位置
にもうけなくともよい。左右位置にそれぞれ配置されて
おり、かつ温水を浴槽に対して下側に導くようにすれ
ば、管路の逆接続に関して、実施例とほぼ同等の効果を
得ることができる。
【0051】さらに、水位保持手段は実施例と異なるト
ラップ構造であってもよい。すなわち、循環金具全体の
構成に対応して、その構造を種々に変更することがで
き、本発明の範囲は、上記第1及び第2の(温水の)出
入口を左右位置に設け、かつトラップ機構を有する循環
金具全てを含むものである。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、風
呂釜の循環管路と接続されるべきペアチューブの接続ミ
スを生じないので、風呂釜が早切れを生じたり、自動機
の場合,異常な水位上昇を招くことを防止できるととも
に、ポンプ駆動直後から追焚き燃焼運転を行うことがで
きる風呂釜の浴槽循環管路接続装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例としての浴槽循環管路接
続装置の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1の流路切替えガイド部材の背面図。
【図3】図2の流路切替えガイド部材のA−A線断面
図。
【図4】図1の流路切替えガイド部材の正面図。
【図5】図2の流路切替えガイド部材のO−G線断面
図。
【図6】図2の流路切替えガイド部材のO−F線断面
図。
【図7】本実施例による循環金具の流路切替えガイド部
材による湯張り初期の状態を示す説明図。
【図8】本実施例による循環金具の流路切替えガイド部
材による湯張り途中の状態を示す説明図。
【図9】本実施例による循環金具の流路切替えガイド部
材による湯張り途中の状態を示す説明図。
【図10】本実施例による循環金具の流路切替えガイド
部材による湯張り途中の状態を示す説明図。
【図11】流路案内部材の背面図。
【図12】流路案内部材の正面図。
【図13】流路案内部材の側面図。
【図14】流路案内部材の部分断面図。
【図15】流路案内部材の全体の断面図。
【図16】風呂釜と循環管路及び浴槽の関係を示す系統
図。
【図17】循環管路と循環金具とを正しく接続した状態
を示す説明図。
【図18】循環管路と循環金具とを誤接続した状態を示
す説明図。
【図19】循環管路と循環金具とを誤接続した場合の浴
槽温度の誤検出の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 風呂釜 2 循環管路 2a 戻り管 2b 往き管 3 バーナ 3a ガス弁 4 熱交換器 5 ポンプ 6 サーミスタ 7 流水スイッチ 8 浴槽 9 循環金具 W1 第1の流路 W2 第2の流路 11 循環金具キャップ 30 制御部 32 カバー枠体 33 流路形成体 35 流路案内部材 37 流路切替えガイド部材 39 フィルターカバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の壁面に装着される接続装置本体
    と、 この接続装置本体に設けられ、風呂釜循環管路の往管と
    戻り管のいずれか一方がそれぞれ接続される第1の接続
    部及び第2の接続部と、 上記接続装置本体内で、上記第1の接続部及び第2の接
    続部とそれぞれ連通するように形成された第1の流路及
    び第2の流路と、 上記第1の流路及び第2の流路とそれぞれ連通された浴
    槽への温水の第1の出入口及び第2の出入口を有する流
    路切替えガイドと、 この流路切替えガイドの浴槽内側に固定されるフィルタ
    ーカバーとを有しており、 上記流路切替えガイドの上記第1の出入口と第2の出入
    とは、当該切替えガイドの浴槽との関係における鉛直
    な中心線に関して左右位置にそれぞれ設けられていると
    ともに、浴槽下側へもしくは浴槽下側から温水を導く構
    造とされており、 さらに、上記流路切替えガイドには、上記第1の流路及
    び第2の流路に対応して上記第1の出入口及び第2の出
    入口より上方に水位保持手段を設けるとともに、上記フ
    ィルターカバーに緊密に当接して、このフィルターカバ
    ーの前面を上記第1の出入口と第2の出入口に対応した
    各領域に区分する隔壁が設けられており、 浴槽下側へもしくは浴槽下側から通される温水が、上記
    第1の出入口及び第2の出入口対応して、上記フィル
    ターカバーの側面部と前面部に設けた上記隔壁で区分さ
    れる領域に対応するフィルターを通過する構成としたた
    ことを特徴とする、風呂釜の浴槽循環管路接続装置。
  2. 【請求項2】 前記流路切替えガイドの前記水位保持手
    段近傍に、エア抜き孔を有することを特徴とする、請求
    項1に記載の風呂釜の浴槽循環管路接続装置。
  3. 【請求項3】 前記流路切替えガイドは、ほぼ円形の案
    内面と、 この案内面の中心付近でそれぞれ前記第1の接続部及び
    第2の接続部と連通されるとともに、案内面の中心線関
    して左右にほぼ半周するように設けられた第1の通路及
    び第2の通路と、 この第1の通路及び第2の通路の上端付近に設けられた
    水位保持手段と、 この水位保持手段からそれぞれ半周ほど下降した位置に
    それぞれ設けた開口部でなる第1の出入口及び第2の出
    入口とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載
    の風呂釜の循環管路接続装置。
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