JPS6159127B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は浴槽内の水を加熱する風呂釜を利用
してシヤワー用の水を加熱するシヤワー装置に関
するものである。

浴槽に隣接して、ガスバーナなどにより水を加
熱する熱交換器を有するバランスドフルー式ある
いは外焚式風呂釜を配置し、浴槽の一側壁の下部
に設けた吸込口から浴槽内の水を風呂釜の熱交換
器に吸込んで加熱し、加熱された水は浴槽の一側
壁の上部に設けた吐出口から浴槽内に吐出するよ
うにした構成の風呂の場合、上り湯やシヤワー用
の湯を得るためには浴槽の水を加熱するための熱
交換器とは別系統の瞬間湯沸器を設けなければな
らないため風呂釜が大型で構造が複雑となり、か
つ高価となる。

また、実公昭42−9313号公報記載のシヤワー装
置のように、浴槽と風呂釜とを連通させる吸入口
と吐出口に、給水栓に一端を連結した給水ホース
の他端と、一端にシヤワーヘツドを有するシヤワ
ーホースの他端を着脱自在に連結したものがあ
る。

この公知の装置はシヤワーのための瞬間湯沸器
を別に設ける必要がなくなつた点で優れている
が、浴槽の吸入口と吐出口と、各ホースの端部と
を着脱自在に連結するための装置において、問題
がある。

この考案はこのようなホースと浴槽の吸入口と
吐出口との連結分離を簡単かつ確実に行えるよう
にすることを目的とするものである。

すなわち、この発明は浴槽の一側壁に設けた吸
込口と吐出口にそれぞれホルダを固定し、このホ
ルダを利用して給水ホースとシヤワーホースの端
部に設けたカバーを被せるとともにその前端周縁
のパツキンを浴槽の内壁面に密着させてカバー内
と各ホースとを連通させるとともに各ホースを吸
込口と吐出口に連通させ、さらに各ホルダと各カ
バーには係脱自在の係合部を設けて使用中にホー
スが外れることのないようにしたシヤワー装置を
提供するものである。

以下にこの発明の装置を詳細に添付図面に示す
一実施例に基づいて説明する。

図において、１は浴槽、２はその一側に設けた
風呂釜である。この風呂釜の内部には公知のよう
にガスバーナとこのガスバーナで加熱する熱交換
器を設け、この熱交換器の吐出側を連通管３によ
り、浴槽１の側壁の吐出口に連通させ、同熱交換
器の吸込側は連通管４により浴槽１の側壁の吸込
口に連通している。第２図は吐出口側の連通管３
と浴槽１の結合状態を示し連通管３が浴槽１の側
壁を貫通して内端の鍔５と浴槽１の側壁間にパツ
キン６を挾み、連通管３の外側の雄ネジにねじ込
んだナツト７で締付けるようになつている。

Ａはホルダで、横向きコ字形で、その上下の辺
８は内外面が先窄まりのテーパ状となり、その先
端には連通管３の鍔５に係合する爪９を設け、こ
の両辺８に設けた孔１０に挿入したボルト１１と
ナツト１２で両辺８を締付けたときその内側のテ
ーパ面によりホルダＡが浴槽１の内壁面の方に動
いて連通管３の内端の吐出口に強固に固定される
ようにする。

Ｂは筒状カバーで、端壁１３と円筒壁１４から
なり、この円筒壁１４の前端周縁には浴槽１の内
壁面に密着するパツキン１５を取付けてある。

端壁１３の中央内側の凹所には管状部１６の後
端をはめて接着などの手段で一体に結合し、この
管状部１６の外周面に一対の係合部としての突起
１７を設ける。

また、前記ホルダＡの中央には管状部１６が着
脱自在に嵌合する嵌合筒１８を一体に形成し、こ
の嵌合筒１８内に前記突起１７が通過できる軸方
向の一対の溝１９を設け、嵌合筒１８の内端面に
は前記突起１７が係合する係合部として各溝１９
の内端から始まる螺旋状の傾斜面２０を形成して
ある。

２１は管状部１６内にはめた弁体で、バネ２２
で管状部１６の内端の弁口２３を閉鎖し、カバー
Ｂ内の水圧が一定圧力以上になると弁体２１が押
し開かれてカバーＢ内の水が端壁１３の中央の排
出口２４から排出されるようにする。

２５は円板状の弁板で、この弁板は端壁１３の
内側に当てがい、その中央の開口を端壁１３の内
周の環状部２６に回動自在にはめ、前記管状部１
６の外周の鍔２７で支持している。

また、上記弁板２５はゴムなどの弾性材料で作
られ、複数の開口２８を弁板２５の回転中心と同
心の円周上に等間隔で形成し、端壁１３にも同径
の複数の開口２９を同様の位置に配置して、両開
口２８，２９が一致するとカバーＢの内外が連通
し、両開口２８，２９が完全にずれるとカバーＢ
内は外部から遮断されるようにし、弁板２５の一
部に固定した摘片３０を一部の開口２９を通して
外部へ突出させ、この開口２９の側部には摘片３
０で弁板２５を回すための切欠３１を設ける。

３２はカバーＢの上側に設けたホース取付用ニ
ツプルで、このニツプルに第１図のようにシヤワ
ーホース３３を連結し、このホース３３の端部に
シヤワーヘツド３４を取付ける。

第１図のB′は第２図のカバーＢと同じもので、
連通管４の内端に対する取付手段なども全く同じ
である。しかし、カバーB′の場合は弁体２１やバ
ネ２２、排出口２４は不用である。ただし、管状
部１６や弁板２５、開口２８，２９は必要であ
る。また、このカバーB′の下部にもホース取付用
ニツプル３２を設け、このニツプル３２に給水ホ
ース３５を連結し、その端部を水道などの給水栓
３６に連結する。

なお、第１図の実施例では連通管３，４が直接
風呂釜２に連結してあるが、この間に可撓性ホー
スを取付ける場合もある。

この発明は上記の構成であり、各カバーＢ，
B′はその管状部１６を各ホルダＡの嵌合筒１８内
にはめて、突起１７を溝１９を経て管状部１６の
内端に至らせたのち、ホルダＢ，B′とともに管状
部１６を回し、突起１７を傾斜面２０に沿つて回
すことによりホルダＢ，B′が前進し、その前端の
パツキン１５が浴槽１の内壁面に密着して固定さ
れる。

こうして各カバーＢ，B′を各ホルダＡに固定し
たのち、各カバーＢ，B′の開口２９を弁板２５で
閉鎖した状態で風呂釜２のバーナに点火し、給水
栓３６を開くと、水道などからの清水がホース３
５を経てカバーB′内に流入し、その内部のホルダ
Ａの両側から吸込口を経て風呂釜２の熱交換器に
入り、ガスバーナで加熱されて連通管３に入り、
その端部の吐出口からホルダＡの両側を通り、カ
バーＢ、ニツプル３２、ホース３３を経てシヤワ
ーヘツド３４から温水が出てくる。

この場合、湯加減は給水栓３６の開き具合を加
減して流量を変化させて行う。また、こうしてシ
ヤワーを使用中において、水圧が高いと給水栓を
開きすぎたとき、風呂釜２の熱交換器がパンクす
るおそれがある。しかし、図示例のように吐出口
側のカバーＢにバネ２２で押された弁体２１で閉
じられている弁口２３を設けておけば、カバーＢ
内の水圧が危険な圧力となる前に弁体２１が水圧
で押し開かれて高圧の温水を浴槽１内に逃がすの
で危険はない。

また、風呂釜２の浴槽水の加熱用に用いる場合
は各カバーＢ，B′の弁板２５を回して弁板２５の
開口２８をカバーＢ，B′の開口２９に一致させる
と浴槽水が風呂釜２を循環して加熱される。

但し、弁板２５や開口２８，２９がなくともカ
バーＢ，B′を各ホルダＡから外しても浴槽水を風
呂釜２に循環させ得ることは勿論である。

この発明は上記のように従来のバランスドフル
ー式や外焚き式の風呂釜を利用して水道などから
の清水を加熱しシヤワーヘツドから放出させるこ
とができる公知の装置において、シヤワーホース
や給水ホースと浴槽の吐出口と吸込口の連結部は
これら吐出口と吸込口に固定したホルダにカバー
を被せ、ホルダに設けた嵌合筒にカバーの管状部
を挿入してカバーの係合部とホルダの係合部の係
合により結合させるものであるから、強固に取付
けられ、使用中に外れるおそれはなく、また、カ
バーはその前端周縁のパツキンが浴槽の内壁面に
密着するようになつているので給水ホースからの
給水や、シヤワーホースへ流入する温水が浴槽内
に漏洩するおそれはないなどの効果が得られる。
なお係合部としては図示例のような突起と傾斜面
の他に雄ネジと雌ネジなどの他の機構を利用する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の一実施例を示す一部縦
断側面図、第２図は同上要部の拡大縦断側面図、
第３図はカバーの拡大正面図、第４図はカバーの
管状部とホルダの一部切欠分解斜視図である。 １……浴槽、２……風呂釜、１６……管状部、
１７……突起、１８……嵌合筒、２０……傾斜
面、３３……シヤワーホース、３４……シヤワー
ヘツド、３５……給水ホース、３６……給水栓、
Ａ……ホルダ、Ｂ……カバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浴槽の一側に吸入口と吐出口を設け、吸込口
   から吸込んだ浴槽水を風呂釜により加熱して吐出
   口から浴槽内に吐出するようにした風呂釜を有
   し、前記吸入口には一端を給水栓に連結した給水
   ホースの他端を着脱自在に連結し、一端にシヤワ
   ーヘツドを有するシヤワーホースの他端を着脱自
   在に連結した装置において、前記吸込口と吐出口
   にホルダを固定し、前記給水ホースとシヤワーホ
   ースの各他端には、前記吸入口と吐出口のホルダ
   に被さり、かつ浴槽の内壁面に密着するパツキン
   を前端周縁に有する筒状カバーをそれぞれ連結し
   てこのカバー内を各ホースに連通させ、この各カ
   バーの端壁内側には各ホルダの端部の嵌合筒に嵌
   合する管状部を設け、この嵌合筒と管状部には着
   脱自在の係合部を設けたシヤワー装置。