JPH07298985A - 二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機 - Google Patents
二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機Info
- Publication number
- JPH07298985A JPH07298985A JP9354394A JP9354394A JPH07298985A JP H07298985 A JPH07298985 A JP H07298985A JP 9354394 A JP9354394 A JP 9354394A JP 9354394 A JP9354394 A JP 9354394A JP H07298985 A JPH07298985 A JP H07298985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- inner container
- boiled
- noodles
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47J—KITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
- A47J27/00—Cooking-vessels
- A47J2027/006—Cooking-vessels especially adapted for preparing pasta
Landscapes
- Commercial Cooking Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気ヒータ等の損傷が発生する心配が全くな
く、また、冷凍麺であっても加熱装置の格別の容量増大
を要せずに、茹麺の品質の低下のないように比較的に短
時間に麺を茹で上げることができる茹麺槽もしくは茹麺
機を提供する。 【構成】 本発明の茹麺機においては、上部開放の内側
容器41と、該内側容器の下部を取り囲み、該内側容器
と協働して蒸気空間50を画成する外側容器51とから
二重茹麺槽40が構成されている。該二重茹麺槽は、水
槽中に下部を水没させると共に内側容器41にある給水
口47を水槽に連通させて配設される。また、水槽中の
底部に配設された蒸気注入バルブ39に外側容器51の
底部が嵌合して蒸気空間50に蒸気供給を可能としてお
り、内側容器41の下部に穿設した複数の蒸気噴出口4
9a、49b、49cから蒸気を吹き出して麺を茹で上
げるようになっている。
く、また、冷凍麺であっても加熱装置の格別の容量増大
を要せずに、茹麺の品質の低下のないように比較的に短
時間に麺を茹で上げることができる茹麺槽もしくは茹麺
機を提供する。 【構成】 本発明の茹麺機においては、上部開放の内側
容器41と、該内側容器の下部を取り囲み、該内側容器
と協働して蒸気空間50を画成する外側容器51とから
二重茹麺槽40が構成されている。該二重茹麺槽は、水
槽中に下部を水没させると共に内側容器41にある給水
口47を水槽に連通させて配設される。また、水槽中の
底部に配設された蒸気注入バルブ39に外側容器51の
底部が嵌合して蒸気空間50に蒸気供給を可能としてお
り、内側容器41の下部に穿設した複数の蒸気噴出口4
9a、49b、49cから蒸気を吹き出して麺を茹で上
げるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、うどん、蕎麦、中華
麺、手延べそう麺、マカロニ、スパゲッティー等のいわ
ゆる麺類の調理に使用しうる茹麺容器及び同茹麺容器を
用いる茹麺機に関するものである。
麺、手延べそう麺、マカロニ、スパゲッティー等のいわ
ゆる麺類の調理に使用しうる茹麺容器及び同茹麺容器を
用いる茹麺機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】茹麺機は、所定の温度に加熱された水の
中に麺を浸漬して茹で上げるものであるが、そのための
水の加熱装置としては、種々の方式のものがある。その
一つとして、水槽の底部に電気ヒータを浸漬して設置
し、接触する水を抵抗熱によって加熱するものがある。
また、茹麺槽の底面の下方に、ガスバーナを適宜配置
し、これにより加熱するものもある(実公昭62−32
485号公報、実開平5−48824号公報参照)。
中に麺を浸漬して茹で上げるものであるが、そのための
水の加熱装置としては、種々の方式のものがある。その
一つとして、水槽の底部に電気ヒータを浸漬して設置
し、接触する水を抵抗熱によって加熱するものがある。
また、茹麺槽の底面の下方に、ガスバーナを適宜配置
し、これにより加熱するものもある(実公昭62−32
485号公報、実開平5−48824号公報参照)。
【0003】前述の実公昭62−32485号公報に記
載のものにおいては、ガスバーナの位置の工夫と循環水
路の付設により、循環する高温湯が効率的に麺に接触す
るようにしており、他方、実開平5−48824号公報
に記載のものにおいては、茹湯槽の底部に対流促進用空
気噴出管を設け、麺と湯との境界層を乱して伝熱が効果
的に行われるようになし、手早く茹で上げる工夫してい
る。
載のものにおいては、ガスバーナの位置の工夫と循環水
路の付設により、循環する高温湯が効率的に麺に接触す
るようにしており、他方、実開平5−48824号公報
に記載のものにおいては、茹湯槽の底部に対流促進用空
気噴出管を設け、麺と湯との境界層を乱して伝熱が効果
的に行われるようになし、手早く茹で上げる工夫してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】麺は、通常、小麦粉等
の穀粉に食塩等を混ぜてねり上げたものであるから、塩
分を含んでおり、また、製麺に際し、残粉も付着してい
る。従って、これを茹湯の中に入れると、塩分がとけ出
し、残粉が離脱して茹湯の中に混入する。これ等の塩分
や残粉が、例えば電気ヒータを浸漬した従来のもので
は、その電気ヒータに付着し、電気ヒータを損傷させる
ことがある。更に、循環水路を形成した従来の装置で
は、残粉等により、循環水路が閉塞してしまったり、汚
染箇所の清掃が難しかったりする。
の穀粉に食塩等を混ぜてねり上げたものであるから、塩
分を含んでおり、また、製麺に際し、残粉も付着してい
る。従って、これを茹湯の中に入れると、塩分がとけ出
し、残粉が離脱して茹湯の中に混入する。これ等の塩分
や残粉が、例えば電気ヒータを浸漬した従来のもので
は、その電気ヒータに付着し、電気ヒータを損傷させる
ことがある。更に、循環水路を形成した従来の装置で
は、残粉等により、循環水路が閉塞してしまったり、汚
染箇所の清掃が難しかったりする。
【0005】更に、最近では、冷凍しておいた麺を茹で
る場合が多くなったが、冷凍麺の温度は、常温のものに
比し非常に低いので、これを茹湯の中に入れると湯温が
急激に低下する。従って、茹で上げるまでの時間が長く
なるため、延びたり水分を多く含んだりという茹で上が
った麺の品質低下を招いている。そして、冷凍麺の茹で
上げに備えて、湯温の急激低下を防ぐには、電気ヒータ
等の加熱能力を大幅に増大したり、水槽の水量を大きく
しておくことも考えられるが、そのためには茹麺機のコ
スト増大が避けられない。
る場合が多くなったが、冷凍麺の温度は、常温のものに
比し非常に低いので、これを茹湯の中に入れると湯温が
急激に低下する。従って、茹で上げるまでの時間が長く
なるため、延びたり水分を多く含んだりという茹で上が
った麺の品質低下を招いている。そして、冷凍麺の茹で
上げに備えて、湯温の急激低下を防ぐには、電気ヒータ
等の加熱能力を大幅に増大したり、水槽の水量を大きく
しておくことも考えられるが、そのためには茹麺機のコ
スト増大が避けられない。
【0006】従って、本発明は、電気ヒータ等の損傷が
発生する心配が全くなく、また、冷凍麺であっても加熱
装置の格別の容量増大を要せずに、茹麺の品質の低下の
ないように比較的に短時間に麺を茹で上げることができ
る茹麺槽もしくは茹麺機を提供することを目的とするも
のである。また、本発明は、茹麺の需要個数が多くても
少なくても、安定した良品質の茹麺が得られる茹麺機を
提供することを目的とするものである。更に、本発明
は、加熱エネルギを有効に利用して、高品質の茹麺が得
られる省エネルギ型茹麺機を提供することを目的とする
ものである。
発生する心配が全くなく、また、冷凍麺であっても加熱
装置の格別の容量増大を要せずに、茹麺の品質の低下の
ないように比較的に短時間に麺を茹で上げることができ
る茹麺槽もしくは茹麺機を提供することを目的とするも
のである。また、本発明は、茹麺の需要個数が多くても
少なくても、安定した良品質の茹麺が得られる茹麺機を
提供することを目的とするものである。更に、本発明
は、加熱エネルギを有効に利用して、高品質の茹麺が得
られる省エネルギ型茹麺機を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の茹麺機においては、上部開放の内側容器
と、該内側容器の下部を取り囲み、該内側容器と協働し
て蒸気空間を画成する外側容器とから二重茹麺槽が構成
され、該二重茹麺槽が水槽中に下部を水没させると共に
前記内側容器にある給水口を前記水槽に連通させて配設
され、前記水槽中の底部に配設された蒸気注入バルブに
前記外側容器の底部が嵌合して前記蒸気空間に蒸気供給
を可能とし、前記内側容器の下部に穿設した複数の蒸気
噴出口から蒸気を吹き出して麺を茹で上げるように構成
されている。
め、本発明の茹麺機においては、上部開放の内側容器
と、該内側容器の下部を取り囲み、該内側容器と協働し
て蒸気空間を画成する外側容器とから二重茹麺槽が構成
され、該二重茹麺槽が水槽中に下部を水没させると共に
前記内側容器にある給水口を前記水槽に連通させて配設
され、前記水槽中の底部に配設された蒸気注入バルブに
前記外側容器の底部が嵌合して前記蒸気空間に蒸気供給
を可能とし、前記内側容器の下部に穿設した複数の蒸気
噴出口から蒸気を吹き出して麺を茹で上げるように構成
されている。
【0008】このような茹麺機は、全体構造としては、
高温高圧蒸気を発生する蒸気ボイラと、上部に水槽を備
えた茹麺機本体とから構成され、その水槽の底部には所
定間隔をおいて複数の蒸気注入バルブが配設され、その
蒸気注入バルブのそれぞれは開閉弁を介してボイラの蒸
気出口に連絡し、更にそれぞれの蒸気注入バルブの上部
には、前述の二重茹麺槽が配設されて構成される。
高温高圧蒸気を発生する蒸気ボイラと、上部に水槽を備
えた茹麺機本体とから構成され、その水槽の底部には所
定間隔をおいて複数の蒸気注入バルブが配設され、その
蒸気注入バルブのそれぞれは開閉弁を介してボイラの蒸
気出口に連絡し、更にそれぞれの蒸気注入バルブの上部
には、前述の二重茹麺槽が配設されて構成される。
【0009】
【作用】前述の構成の本発明によれば、高温高圧蒸気が
二重茹麺槽中の水の中へ放出され、水と接触、混合し、
二重茹麺槽中の水を茹麺に適した温度に上昇させるの
で、この中へ麺を入れて、適当な時間保持すれば、麺は
茹で上がる。好適には、水槽中に下部が水没した二重茹
麺槽の内側容器の中に麺が入れられる。蒸気ボイラから
の高温高圧蒸気は、開けられた開閉弁を通り、蒸気注入
バルブに至る。この蒸気の圧力は、蒸気注入バルブを開
け、蒸気は二重茹麺槽の蒸気空間内へ入り込み、蒸気噴
出口から内側容器内へ噴出する。この蒸気は、二重茹麺
槽の内側容器内の水及び入れられた麺を共に加熱し、麺
は茹で上がる。
二重茹麺槽中の水の中へ放出され、水と接触、混合し、
二重茹麺槽中の水を茹麺に適した温度に上昇させるの
で、この中へ麺を入れて、適当な時間保持すれば、麺は
茹で上がる。好適には、水槽中に下部が水没した二重茹
麺槽の内側容器の中に麺が入れられる。蒸気ボイラから
の高温高圧蒸気は、開けられた開閉弁を通り、蒸気注入
バルブに至る。この蒸気の圧力は、蒸気注入バルブを開
け、蒸気は二重茹麺槽の蒸気空間内へ入り込み、蒸気噴
出口から内側容器内へ噴出する。この蒸気は、二重茹麺
槽の内側容器内の水及び入れられた麺を共に加熱し、麺
は茹で上がる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1は、茹麺機の全体
系統を示したもので、蒸気ボイラ1は、蒸気配管3を介
して茹麺機本体5に連絡しており、蒸気ボイラ1によっ
て発生された蒸気が茹麺機本体5に供給されて後述する
ように使用される。茹麺機本体5の前面には、操作表示
盤があり、これには、各種の操作ボタン7と表示ランプ
9が対になって所要数設けられているが、その機能につ
いては後述する。
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1は、茹麺機の全体
系統を示したもので、蒸気ボイラ1は、蒸気配管3を介
して茹麺機本体5に連絡しており、蒸気ボイラ1によっ
て発生された蒸気が茹麺機本体5に供給されて後述する
ように使用される。茹麺機本体5の前面には、操作表示
盤があり、これには、各種の操作ボタン7と表示ランプ
9が対になって所要数設けられているが、その機能につ
いては後述する。
【0011】図2は、図1のII−II線に沿った断面図で
あり、茹麺機本体5の内部構造を示している。図2の茹
麺機本体5において、複数の脚11で支持された枠体1
3の上部に水槽15が設けられ、同水槽15の側部に上
限水位センサ17と、保護(下限)水位センサ19とが
設けられている。更に、図示しない給水設備、例えば水
道の蛇口に連絡した給水筒21が茹麺機本体5に立設さ
れ、その上端の水平延長部21aに給水口23が図示の
ように開口している。このように構成されているため、
給水筒21の下部に設けた電磁弁25を開くと、給水
(水道水)が給水筒21を通って、給水口23から水槽
15中に供給される。水位が上限水位に達すれば、上限
水位センサ17がこれを検知して電磁弁25を閉じ、給
水を停止する。水位が下限の保護水位以上になければ後
述するように操作ボタン等を押しても、始動しない。
あり、茹麺機本体5の内部構造を示している。図2の茹
麺機本体5において、複数の脚11で支持された枠体1
3の上部に水槽15が設けられ、同水槽15の側部に上
限水位センサ17と、保護(下限)水位センサ19とが
設けられている。更に、図示しない給水設備、例えば水
道の蛇口に連絡した給水筒21が茹麺機本体5に立設さ
れ、その上端の水平延長部21aに給水口23が図示の
ように開口している。このように構成されているため、
給水筒21の下部に設けた電磁弁25を開くと、給水
(水道水)が給水筒21を通って、給水口23から水槽
15中に供給される。水位が上限水位に達すれば、上限
水位センサ17がこれを検知して電磁弁25を閉じ、給
水を停止する。水位が下限の保護水位以上になければ後
述するように操作ボタン等を押しても、始動しない。
【0012】前述の蒸気配管3に連絡した比較的に大径
の分配管27が、枠体13の中央部を、水槽15の底面
とほぼ平行に延びており、その先端部には、排水弁31
を有する排水管29が垂下して設けられている。この分
配管27の側部からは、多数の分岐管33(本実施例で
は6本)が一旦水平方向に延出し、更に立ち上がってい
るが、この様子は、平面図である図3を参照すると明瞭
である。更に、短い鉛直分岐管35も2本、分配管27
の長手方向に隣接する分岐管33の中間で分配管27の
頂部に接続されている。これ等のL形の分岐管33や鉛
直分岐管35には、それぞれ、電動アクチュエータを搭
載した周知の電動ボールバルブのようなモータバルブ
(開閉弁)37が設けられ、その出口側の蒸気注入バル
ブ39の先端が水槽15の底面上に突出している。以上
の図2及び図3は、茹でるべき麺を受け容れる茹麺槽即
ち二重茹麺槽を省いた構造を示して複雑さを避けている
が、次の図4及び図5には、これを加えて全体構造を示
している。
の分配管27が、枠体13の中央部を、水槽15の底面
とほぼ平行に延びており、その先端部には、排水弁31
を有する排水管29が垂下して設けられている。この分
配管27の側部からは、多数の分岐管33(本実施例で
は6本)が一旦水平方向に延出し、更に立ち上がってい
るが、この様子は、平面図である図3を参照すると明瞭
である。更に、短い鉛直分岐管35も2本、分配管27
の長手方向に隣接する分岐管33の中間で分配管27の
頂部に接続されている。これ等のL形の分岐管33や鉛
直分岐管35には、それぞれ、電動アクチュエータを搭
載した周知の電動ボールバルブのようなモータバルブ
(開閉弁)37が設けられ、その出口側の蒸気注入バル
ブ39の先端が水槽15の底面上に突出している。以上
の図2及び図3は、茹でるべき麺を受け容れる茹麺槽即
ち二重茹麺槽を省いた構造を示して複雑さを避けている
が、次の図4及び図5には、これを加えて全体構造を示
している。
【0013】図4において、符号40は、二重茹麺槽を
示している。図2と対比してみると明らかなように、図
2の茹麺機本体5における上述の蒸気注入バルブ39の
各々に対応して二重茹麺槽40を所定数(実施例では8
個)配置したのが図4のものである。二重茹麺槽40の
設置状態即ち水槽15や、モータバルブ37との相対的
関係は、拡大図である図5に明確に示されている。
示している。図2と対比してみると明らかなように、図
2の茹麺機本体5における上述の蒸気注入バルブ39の
各々に対応して二重茹麺槽40を所定数(実施例では8
個)配置したのが図4のものである。二重茹麺槽40の
設置状態即ち水槽15や、モータバルブ37との相対的
関係は、拡大図である図5に明確に示されている。
【0014】図5において、前述したようにモータバル
ブ37の出口側の蒸気注入バルブ39は、水槽15の底
板15aを水密に貫いて突出している。そして、蒸気注
入バルブ39を囲んでフック板16がスポット溶接等の
適宜な手段で底板15aに固定されている。フック板1
6の詳細形状は、図6に示されている。二重茹麺槽40
は、主として深い内側容器41と、同内側容器のほぼ中
央より下部を囲繞する外側容器51とから構成されてい
る。図5は、二重茹麺槽40の組立状態を示している
が、分解図は図7に示されている。
ブ37の出口側の蒸気注入バルブ39は、水槽15の底
板15aを水密に貫いて突出している。そして、蒸気注
入バルブ39を囲んでフック板16がスポット溶接等の
適宜な手段で底板15aに固定されている。フック板1
6の詳細形状は、図6に示されている。二重茹麺槽40
は、主として深い内側容器41と、同内側容器のほぼ中
央より下部を囲繞する外側容器51とから構成されてい
る。図5は、二重茹麺槽40の組立状態を示している
が、分解図は図7に示されている。
【0015】図5及び図7を参照するに、内側容器41
は、鍋状の底を有する頂部開放の円筒状容器で、その胴
部の円筒形外面のほぼ長手方向中央部に鍔状のフランジ
(フランジ部)43が設けられ、更にそこから係止用爪
45が出ている。内側容器41の胴部にはフランジ43
より上方に、実施例では2個の給水口47が穿設され、
更にフランジ43の下方には、蒸気噴出口49a、49
b、49cが設けられている。蒸気噴出口49cは、鍋
底部の中心部に穿設され、上位の一対の噴出口49a
は、互いに円周方向に偏位して、更に具体的には直径方
向に180°対峙して、配置されている。中間部の一対
の噴出口49bは、噴出口49aと同様に互いに直径方
向に180°対峙しているが、噴出口49aに対し、円
周方向には1/4円周だけずれており、更に高さ方向に
は低位にある。蒸気噴出口49a、49b、49cは、
内側容器41と外側容器51とによって画成される蒸気
空間50に連絡している。蒸気空間50は、運転時、蒸
気注入バルブ39から放出、供給される高温高圧蒸気で
満たされる。
は、鍋状の底を有する頂部開放の円筒状容器で、その胴
部の円筒形外面のほぼ長手方向中央部に鍔状のフランジ
(フランジ部)43が設けられ、更にそこから係止用爪
45が出ている。内側容器41の胴部にはフランジ43
より上方に、実施例では2個の給水口47が穿設され、
更にフランジ43の下方には、蒸気噴出口49a、49
b、49cが設けられている。蒸気噴出口49cは、鍋
底部の中心部に穿設され、上位の一対の噴出口49a
は、互いに円周方向に偏位して、更に具体的には直径方
向に180°対峙して、配置されている。中間部の一対
の噴出口49bは、噴出口49aと同様に互いに直径方
向に180°対峙しているが、噴出口49aに対し、円
周方向には1/4円周だけずれており、更に高さ方向に
は低位にある。蒸気噴出口49a、49b、49cは、
内側容器41と外側容器51とによって画成される蒸気
空間50に連絡している。蒸気空間50は、運転時、蒸
気注入バルブ39から放出、供給される高温高圧蒸気で
満たされる。
【0016】なお、各噴出口49a、49b、49cの
口径や、噴出口49a及び49bの高さの差、円周方向
の偏位等は、使用される蒸気の圧力、茹麺槽の容積等の
条件に応じて種々変更されるものであり、本発明は、図
示のような配列、大きさのものに限定されないことは明
らかである。
口径や、噴出口49a及び49bの高さの差、円周方向
の偏位等は、使用される蒸気の圧力、茹麺槽の容積等の
条件に応じて種々変更されるものであり、本発明は、図
示のような配列、大きさのものに限定されないことは明
らかである。
【0017】外側容器51の開口縁は、内側に折り曲げ
られていて、内向フランジ(フランジ部)51aを形成
しているが、これは、前述の蒸気空間50を閉じる機能
を有する。更に、外側容器51の上胴部には、薄肉の延
長筒51bが密着して取り付けられている。そして前述
の内側容器41の係止爪45に対応して、結合具53が
延長筒51bの外側に取着されている。結合具53は、
係止爪45に係合するリングフック53aと、これを出
退するスィングレバー53bとを有する。スィングレバ
ー53bは、上方のピン53c(図7)を中心に枢動さ
れ、フックリング53aが、図5に示すようにして爪4
5に引っ掛けられて内側容器41と外側容器51とが連
結されて二重茹麺槽40となる。その際、フランジ43
と内向フランジ51aとの間に、Oリング55が挟装さ
れる。
られていて、内向フランジ(フランジ部)51aを形成
しているが、これは、前述の蒸気空間50を閉じる機能
を有する。更に、外側容器51の上胴部には、薄肉の延
長筒51bが密着して取り付けられている。そして前述
の内側容器41の係止爪45に対応して、結合具53が
延長筒51bの外側に取着されている。結合具53は、
係止爪45に係合するリングフック53aと、これを出
退するスィングレバー53bとを有する。スィングレバ
ー53bは、上方のピン53c(図7)を中心に枢動さ
れ、フックリング53aが、図5に示すようにして爪4
5に引っ掛けられて内側容器41と外側容器51とが連
結されて二重茹麺槽40となる。その際、フランジ43
と内向フランジ51aとの間に、Oリング55が挟装さ
れる。
【0018】次に、外側容器51が前述した蒸気注入バ
ルブ39と係合するための構造を説明する。外側容器5
1の底部中央には、筒状のジョイント57が貫設され、
その貫通孔(蒸気供給口)57aに蒸気注入バルブ39
の先端部を受け容れる。また、ジョイント57は、その
外周下端部に、外方へ反対方向に突出した係合ピン57
bを有している(図5、7、8参照)。この係合ピン5
7bは、水槽15の底のフック板16の切欠き部を通し
て挿入され、90度回転されて係止される。蒸気注入バ
ルブ39は、外側にOリング39aが嵌装され、更にば
ね偏倚のスプール39bが装着されている。従って、蒸
気注入バルブ39は、気密にジョイント57に挿着さ
れ、蒸気圧が加わると、自動的にスプール39bが動い
て、蒸気を噴き出す。
ルブ39と係合するための構造を説明する。外側容器5
1の底部中央には、筒状のジョイント57が貫設され、
その貫通孔(蒸気供給口)57aに蒸気注入バルブ39
の先端部を受け容れる。また、ジョイント57は、その
外周下端部に、外方へ反対方向に突出した係合ピン57
bを有している(図5、7、8参照)。この係合ピン5
7bは、水槽15の底のフック板16の切欠き部を通し
て挿入され、90度回転されて係止される。蒸気注入バ
ルブ39は、外側にOリング39aが嵌装され、更にば
ね偏倚のスプール39bが装着されている。従って、蒸
気注入バルブ39は、気密にジョイント57に挿着さ
れ、蒸気圧が加わると、自動的にスプール39bが動い
て、蒸気を噴き出す。
【0019】再び、図4に戻って、二重茹麺槽40の上
方には、皿状プレート61が置かれ、これは、水槽15
の外側に設けられた排水溝63に連なっている。皿状プ
レート61の平面図が図9に示されている。図9から推
察できるように、この茹麺機本体5には、8個の二重茹
麺槽40が設置されているから、8個の開口61aが設
けられている。各開口61aの縁部は、図4に明示され
るように絞られて上方に立ち上がっており、開口61a
の間は、平面状の底板でつながっている。更に、皿状プ
レート61の3辺の外縁61b、61c、61dは、折
り曲げられて上方に立ち上がっており、他方、排水溝6
3に面した一縁61eは、下方に折り曲げられている。
このため、茹で上がった麺を水切りする際に生ずる不要
な水分等は、開口61aから水槽15の中へ戻ることな
く、皿状プレート61の上を流れて、排水溝63の中へ
流れこむ。この不要な水は、図示しない排水ホース等を
通して、厨房内の排水施設に排出しうる。
方には、皿状プレート61が置かれ、これは、水槽15
の外側に設けられた排水溝63に連なっている。皿状プ
レート61の平面図が図9に示されている。図9から推
察できるように、この茹麺機本体5には、8個の二重茹
麺槽40が設置されているから、8個の開口61aが設
けられている。各開口61aの縁部は、図4に明示され
るように絞られて上方に立ち上がっており、開口61a
の間は、平面状の底板でつながっている。更に、皿状プ
レート61の3辺の外縁61b、61c、61dは、折
り曲げられて上方に立ち上がっており、他方、排水溝6
3に面した一縁61eは、下方に折り曲げられている。
このため、茹で上がった麺を水切りする際に生ずる不要
な水分等は、開口61aから水槽15の中へ戻ることな
く、皿状プレート61の上を流れて、排水溝63の中へ
流れこむ。この不要な水は、図示しない排水ホース等を
通して、厨房内の排水施設に排出しうる。
【0020】次に、以上説明した構造の茹麺機本体5を
使用して麺を茹でるプロセスを説明する。先ず、電源ス
イッチを入れると、水槽15には水が入っていないか
ら、保護水位センサ19が水の不存在を検知し、電磁弁
25を開かせる。給水は、給水筒21を通り、給水口2
3から水槽15内へ注入され、これは、上限水位センサ
17が水面を検知するまで続く。この給水は、二重茹麺
槽40の中には、内側容器41の給水口47から入り、
蒸気噴出口49a、49b、49cを逆に通り蒸気空間
50の中にも入る。上限水位センサ17が、上昇してき
た水面を検知すれば、電磁弁25を閉じて給水を停止す
る。
使用して麺を茹でるプロセスを説明する。先ず、電源ス
イッチを入れると、水槽15には水が入っていないか
ら、保護水位センサ19が水の不存在を検知し、電磁弁
25を開かせる。給水は、給水筒21を通り、給水口2
3から水槽15内へ注入され、これは、上限水位センサ
17が水面を検知するまで続く。この給水は、二重茹麺
槽40の中には、内側容器41の給水口47から入り、
蒸気噴出口49a、49b、49cを逆に通り蒸気空間
50の中にも入る。上限水位センサ17が、上昇してき
た水面を検知すれば、電磁弁25を閉じて給水を停止す
る。
【0021】次に、モータバルブ全開閉スイッチ(図示
せず)を押すと、8個のモータバルブ37が全て開き、
蒸気ボイラ1からの高温高圧蒸気が、蒸気注入バルブ3
9を通って蒸気空間50へ流入する。この高温高圧蒸気
は、蒸気空間50にあった水を、内側容器41の中へ蒸
気噴出口49a〜49cを通って押し出すと共に、自身
もこれ等の蒸気噴出口から噴出して、内側容器41内の
水を迅速に加熱し、沸騰させる。内側容器41及び外側
容器51は、ステンレス鋼のような比較的に良熱伝導性
材料で製作されているから、二重茹麺槽40の外側の給
水も加熱して、所要温度の湯とする。なお、前述のモー
タバルブ37の開閉は、特に安全上の見地から、ゆっく
りと行われるように開閉速度が設定されているので、高
温高圧蒸気は、ゆっくりと、かつスムーズに噴出される
ことになる。
せず)を押すと、8個のモータバルブ37が全て開き、
蒸気ボイラ1からの高温高圧蒸気が、蒸気注入バルブ3
9を通って蒸気空間50へ流入する。この高温高圧蒸気
は、蒸気空間50にあった水を、内側容器41の中へ蒸
気噴出口49a〜49cを通って押し出すと共に、自身
もこれ等の蒸気噴出口から噴出して、内側容器41内の
水を迅速に加熱し、沸騰させる。内側容器41及び外側
容器51は、ステンレス鋼のような比較的に良熱伝導性
材料で製作されているから、二重茹麺槽40の外側の給
水も加熱して、所要温度の湯とする。なお、前述のモー
タバルブ37の開閉は、特に安全上の見地から、ゆっく
りと行われるように開閉速度が設定されているので、高
温高圧蒸気は、ゆっくりと、かつスムーズに噴出される
ことになる。
【0022】以上のような準備の後、需要に応じた数の
麺を1食分づつ二重茹麺槽40の内側容器41の中に入
れる。そして、対応する操作ボタン7を押す。これによ
り、麺の入った二重茹麺槽40に対応するモータバルブ
37が開く。高温高圧蒸気は、注入バルブ39を通り、
蒸気空間50に入り、更に、内側容器41の蒸気噴出口
49a、49b、49cから内部に吹き出す。このよう
にして吹き出した蒸気により、内側容器41内の湯及び
麺は、加熱され、沸騰し、茹で上げられる。前述の蒸気
噴出口49a、49b、49cの配置により蒸気吹出音
は消され、かつ、麺は効果的に撹拌されて茹で上げが促
進される。麺が取り出されて内側容器41内の湯の量が
減れば、外側の水槽水(前述のように温められている)
が、給水口47を通って内側容器41内に補給される。
なお、前述の操作ボタン7等を含めて加熱用ボタンは、
水槽15内の水位が保護水位センサ19より上方になけ
れば、モータバルブ37を作動しない。
麺を1食分づつ二重茹麺槽40の内側容器41の中に入
れる。そして、対応する操作ボタン7を押す。これによ
り、麺の入った二重茹麺槽40に対応するモータバルブ
37が開く。高温高圧蒸気は、注入バルブ39を通り、
蒸気空間50に入り、更に、内側容器41の蒸気噴出口
49a、49b、49cから内部に吹き出す。このよう
にして吹き出した蒸気により、内側容器41内の湯及び
麺は、加熱され、沸騰し、茹で上げられる。前述の蒸気
噴出口49a、49b、49cの配置により蒸気吹出音
は消され、かつ、麺は効果的に撹拌されて茹で上げが促
進される。麺が取り出されて内側容器41内の湯の量が
減れば、外側の水槽水(前述のように温められている)
が、給水口47を通って内側容器41内に補給される。
なお、前述の操作ボタン7等を含めて加熱用ボタンは、
水槽15内の水位が保護水位センサ19より上方になけ
れば、モータバルブ37を作動しない。
【0023】次に、上述した麺の効果的な撹拌につい
て、二重茹麺槽40を概略的に示す図10を参照して以
下に詳細に説明する。図10において、蒸気空間50に
供給された蒸気は、各蒸気噴出口から内側容器41内に
噴出する。底部に穿設された蒸気噴出口49cから流入
した蒸気は、上方に向かい、内側容器41内に矢印Sc
で示す蒸気及び水の流れを形成し、麺Mを上方に押し上
げる。一方、この押し上げられた麺Mは、内側容器41
の上方部位にある蒸気噴出口49aから直径方向に対峙
して流入した蒸気により、それ以上の上動を制限され
る。また、直径方向に対峙したこの蒸気流は、互いに衝
突して下方へ流れる分流を発生し、この分流と蒸気流S
cの協働作用で麺Mは撹拌され揉みほぐされる。しか
も、内側容器41の下方部位には、蒸気噴出口49aか
ら90°偏位した位置に対の蒸気噴出口49bが形成さ
れていて、そこからの蒸気が、蒸気噴出口49aからの
各蒸気流とは90°位相をずらして、矢印Sbで示すよ
うに直径方向に対峙する方向に流れて、麺Mに、蒸気噴
出口49bからの蒸気流による撹拌とは異なった方向か
ら好適に撹拌作用を及ぼし、その結果、麺Mが複雑に踊
り、揉みほぐすことができる。
て、二重茹麺槽40を概略的に示す図10を参照して以
下に詳細に説明する。図10において、蒸気空間50に
供給された蒸気は、各蒸気噴出口から内側容器41内に
噴出する。底部に穿設された蒸気噴出口49cから流入
した蒸気は、上方に向かい、内側容器41内に矢印Sc
で示す蒸気及び水の流れを形成し、麺Mを上方に押し上
げる。一方、この押し上げられた麺Mは、内側容器41
の上方部位にある蒸気噴出口49aから直径方向に対峙
して流入した蒸気により、それ以上の上動を制限され
る。また、直径方向に対峙したこの蒸気流は、互いに衝
突して下方へ流れる分流を発生し、この分流と蒸気流S
cの協働作用で麺Mは撹拌され揉みほぐされる。しか
も、内側容器41の下方部位には、蒸気噴出口49aか
ら90°偏位した位置に対の蒸気噴出口49bが形成さ
れていて、そこからの蒸気が、蒸気噴出口49aからの
各蒸気流とは90°位相をずらして、矢印Sbで示すよ
うに直径方向に対峙する方向に流れて、麺Mに、蒸気噴
出口49bからの蒸気流による撹拌とは異なった方向か
ら好適に撹拌作用を及ぼし、その結果、麺Mが複雑に踊
り、揉みほぐすことができる。
【0024】本発明者等の実験によると、実施例のよう
な位置に合計5個の蒸気噴出口を設け、各蒸気噴出口の
口径をほぼ1.5mmとし、0.3〜0.4Kg/cm2の
圧力範囲に調節した蒸気を使用して、未冷凍の生中華麺
を茹でた場合、内側容器41の容量により若干の差はあ
ったが、内側容器内の湯温は1分少々で15℃から約1
00℃まで達し、短時間で、能率的に、しかも品質の良
い中華麺を茹で上げることができた。
な位置に合計5個の蒸気噴出口を設け、各蒸気噴出口の
口径をほぼ1.5mmとし、0.3〜0.4Kg/cm2の
圧力範囲に調節した蒸気を使用して、未冷凍の生中華麺
を茹でた場合、内側容器41の容量により若干の差はあ
ったが、内側容器内の湯温は1分少々で15℃から約1
00℃まで達し、短時間で、能率的に、しかも品質の良
い中華麺を茹で上げることができた。
【0025】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、様々な改変が可能である。例えば、実施例では、茹
麺機は8個の二重茹麺槽を備えていたが、この数は8個
以上でも以下でもよいことは勿論である。また、各二重
茹麺槽への蒸気配管に個別にモータバルブを設けていた
が、その場合、二重茹麺槽の数だけ高価なモータバルブ
が必要になるので、製造コストの低減のため、二重茹麺
槽を幾つかの系統に分け、系統毎にモータバルブを設け
るようにしてもよい。
したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、様々な改変が可能である。例えば、実施例では、茹
麺機は8個の二重茹麺槽を備えていたが、この数は8個
以上でも以下でもよいことは勿論である。また、各二重
茹麺槽への蒸気配管に個別にモータバルブを設けていた
が、その場合、二重茹麺槽の数だけ高価なモータバルブ
が必要になるので、製造コストの低減のため、二重茹麺
槽を幾つかの系統に分け、系統毎にモータバルブを設け
るようにしてもよい。
【0026】即ち、図11は、その場合の系統分けの一
例を示すもので、8個の二重茹麺槽401〜408への
図示しない蒸気配管は5系統〜に分かれおり、各系
統に1個のモータバルブ(図示せず)が関連している。
この場合、3個のモータバルブの省略になる。なお、実
際の電気もしくは電子回路は、当業者なら容易に設計可
能であるため図示しないが、各系統〜に対応する作
動スイッチ(図示せず)を図1に示した茹麺機本体の操
作指示盤に設けておき、茹でる麺の数に応じて1つ又は
複数の系統を選択し対応する作動スイッチを操作すれば
よい。例えば、2個の麺を茹でる場合には、系統を選
択して、その二重茹麺槽402、403に麺4を投入
し、系統に関連した作動スイッチを操作すればよい。
例を示すもので、8個の二重茹麺槽401〜408への
図示しない蒸気配管は5系統〜に分かれおり、各系
統に1個のモータバルブ(図示せず)が関連している。
この場合、3個のモータバルブの省略になる。なお、実
際の電気もしくは電子回路は、当業者なら容易に設計可
能であるため図示しないが、各系統〜に対応する作
動スイッチ(図示せず)を図1に示した茹麺機本体の操
作指示盤に設けておき、茹でる麺の数に応じて1つ又は
複数の系統を選択し対応する作動スイッチを操作すれば
よい。例えば、2個の麺を茹でる場合には、系統を選
択して、その二重茹麺槽402、403に麺4を投入
し、系統に関連した作動スイッチを操作すればよい。
【0027】また、実施例では、内側容器41及び外側
容器51からなる二重茹麺槽は皿状プレートに形成した
開口中に一体的に装着される構成となっていたが、外側
容器に相当する部分を予め皿状プレートに一体的に形成
しておき、この相当する部分に後から内側容器を嵌め込
んだ場合に二重茹麺槽が形成されるように構成してもよ
い。
容器51からなる二重茹麺槽は皿状プレートに形成した
開口中に一体的に装着される構成となっていたが、外側
容器に相当する部分を予め皿状プレートに一体的に形成
しておき、この相当する部分に後から内側容器を嵌め込
んだ場合に二重茹麺槽が形成されるように構成してもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、高温高圧
の蒸気を二重茹麺槽中に噴出させて水を加熱し、麺を茹
で上げるので、熱エネルギが残らず利用されて省エネル
ギであると共に、麺中の塩分や残粉が水中に溶け出して
も、何ら不具合を生じない。また、水槽中に配設した二
重茹麺槽の中に麺を一食づつ入れ、その中に高温高圧蒸
気を噴出して加熱し、麺を茹でるので、更に加熱が効率
的に行われると共に、入れる麺が冷凍麺であっても、温
度低下の影響が他に及ばず、効率的に茹でることができ
る。更に、必要な数の麺を、一食づつ二重茹麺槽内に入
れ、それに対応する開閉弁のみを開放して高温高圧蒸気
を供給、噴出させればよいので、必要な数の麺を短時間
に効率的に茹でることができる。更に麺の入れられる二
重茹麺槽の内側容器には、底部中央と、下胴部の相対す
る2対の位置に蒸気噴出口が形成され、これ等から蒸気
が噴出されるので、中の麺をほぐし、効率よく撹拌して
良質の茹麺を得ることができる。更に又、二重茹麺槽
は、内側容器と外側容器とが開閉自在の結合金具で連結
されて構成されているので、1タッチ動作で両容器を分
離し得、洗浄を簡単に行うことができる。
の蒸気を二重茹麺槽中に噴出させて水を加熱し、麺を茹
で上げるので、熱エネルギが残らず利用されて省エネル
ギであると共に、麺中の塩分や残粉が水中に溶け出して
も、何ら不具合を生じない。また、水槽中に配設した二
重茹麺槽の中に麺を一食づつ入れ、その中に高温高圧蒸
気を噴出して加熱し、麺を茹でるので、更に加熱が効率
的に行われると共に、入れる麺が冷凍麺であっても、温
度低下の影響が他に及ばず、効率的に茹でることができ
る。更に、必要な数の麺を、一食づつ二重茹麺槽内に入
れ、それに対応する開閉弁のみを開放して高温高圧蒸気
を供給、噴出させればよいので、必要な数の麺を短時間
に効率的に茹でることができる。更に麺の入れられる二
重茹麺槽の内側容器には、底部中央と、下胴部の相対す
る2対の位置に蒸気噴出口が形成され、これ等から蒸気
が噴出されるので、中の麺をほぐし、効率よく撹拌して
良質の茹麺を得ることができる。更に又、二重茹麺槽
は、内側容器と外側容器とが開閉自在の結合金具で連結
されて構成されているので、1タッチ動作で両容器を分
離し得、洗浄を簡単に行うことができる。
【図1】 本発明の実施例に係る茹麺機の全体構造を示
す概略図である。
す概略図である。
【図2】 二重茹麺槽を装着する前の、図1のII−II線
に沿う一部省略立断面図である。
に沿う一部省略立断面図である。
【図3】 図1のIII−III線に沿う一部省略平面図であ
る。
る。
【図4】 二重茹麺槽を装着した後の、図2に相当する
一部省略立断面図である。
一部省略立断面図である。
【図5】 図4に示した二重茹麺槽と、該二重茹麺槽及
び蒸気注入バルブの結合構造とを拡大して示す部分拡大
断面図である。
び蒸気注入バルブの結合構造とを拡大して示す部分拡大
断面図である。
【図6】 図5の上記結合構造におけるフック板の部分
平面図である。
平面図である。
【図7】 図5に対応した分解断面図である。
【図8】 図7に示した外側容器の部分底面図である。
【図9】 上述した茹麺機における皿状プレートを拡大
して示す部分平面図である。
して示す部分平面図である。
【図10】 上述した茹麺機における蒸気噴出口からの
噴出蒸気の作用について説明するための二重茹麺槽の概
要図である。
噴出蒸気の作用について説明するための二重茹麺槽の概
要図である。
【図11】 本発明の改変実施例の作動について説明す
るための要部平面図である。
るための要部平面図である。
1…蒸気ボイラ、5…茹麺機本体、15…水槽、37…
開閉弁(モータバルブ)、39…蒸気注入バルブ、40
…二重茹麺槽、41…内側容器、43…フランジ(フラ
ンジ部)、47…給水口、49a、49b、49c…蒸
気噴出口、50…蒸気空間、51…外側容器、51a…
内向フランジ(フランジ部)、53…結合具、57…ジ
ョイント、57a…貫通口(蒸気供給口)。
開閉弁(モータバルブ)、39…蒸気注入バルブ、40
…二重茹麺槽、41…内側容器、43…フランジ(フラ
ンジ部)、47…給水口、49a、49b、49c…蒸
気噴出口、50…蒸気空間、51…外側容器、51a…
内向フランジ(フランジ部)、53…結合具、57…ジ
ョイント、57a…貫通口(蒸気供給口)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川角 佐吉 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 上部開放の内側容器と、該内側容器の下
部を取り囲み、該内側容器と協働して蒸気空間を画成す
る外側容器とから麺を受け入れる二重茹麺槽が構成さ
れ、該二重茹麺槽が水槽中に下部を水没させると共に前
記内側容器にある給水口を前記水槽に連通させて配設さ
れ、前記水槽中の底部に配設された蒸気注入バルブに前
記外側容器の底部が嵌合して前記蒸気空間に蒸気供給を
可能とし、前記内側容器の下部に穿設した複数の蒸気噴
出口から蒸気を吹き出して麺を茹で上げることを特徴と
する茹麺機。 - 【請求項2】 前記蒸気噴出口は、前記内側容器の底部
中央と、前記内側容器の下胴部の相対する2対の位置と
に穿設され、相対する前記2対の蒸気噴出口は、円周方
向に互いに偏位すると共に上下方向に偏位していること
を特徴とする請求項1記載の茹麺機。 - 【請求項3】 高温高圧蒸気を発生する蒸気ボイラと、
上部に水槽を備えた茹麺機本体とからなり、前記水槽の
底部に所定間隔をおいて、複数の蒸気注入バルブが配設
され、前記水槽の中に、前記蒸気注入バルブに対応して
二重茹麺槽が下部を水没させて配設され、該蒸気注入バ
ルブの各々は、開閉弁を介して前記ボイラの蒸気出口に
連絡していることを特徴とする茹麺機。 - 【請求項4】 前記開閉弁は、開口径が徐々に変化しう
るモータバルブから構成されていることを特徴とする請
求項3記載の茹麺機。 - 【請求項5】 前記二重茹麺槽は、麺を受け容れる内側
容器と、前記蒸気注入バルブに嵌合すると共に、前記内
側容器と協働して蒸気空間を画成する外側容器とから構
成され、前記蒸気空間に連通した前記内側容器下部の蒸
気噴出口から高温高圧蒸気が吹き出すことを特徴とする
請求項3記載の茹麺機。 - 【請求項6】 前記二重茹麺槽の前記内側容器と前記外
側容器とは、それぞれに設けられたフランジ部で衝合し
て前記蒸気空間を画成すると共に、結合具で分離自在に
連結されていることを特徴とする請求項5記載の茹麺
機。 - 【請求項7】 底部が閉じ頂部が開放した内側容器と、
該内側容器の外側に該内側容器から離間して配置されて
該内側容器の下部を囲み、該内側容器との間に蒸気空間
を画成する外側容器とからなり、前記外側容器は、その
底部に前記蒸気空間に連通する蒸気供給口を有し、前記
内側容器は、前記外側容器の上縁部よりも上方の側壁部
に給水口を有すると共に、底部中央に形成された1個の
蒸気噴出口と、前記外側容器の上縁部よりも下方の側壁
部の上方部位及び下方部位にそれぞれ形成された各1対
の蒸気噴出口とを有し、一方の対の蒸気噴出口は、円周
方向に互いに180°偏位すると共に、他方の対の蒸気
噴出口に対して円周方向に90°偏位して配設されてい
る、二重茹麺槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9354394A JPH07298985A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9354394A JPH07298985A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298985A true JPH07298985A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14085193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9354394A Pending JPH07298985A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298985A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008055061A1 (en) | 2006-10-27 | 2008-05-08 | The Quaker Oats Company | Novel cooking method for porridge |
KR101067946B1 (ko) * | 2002-12-12 | 2011-09-26 | 에이켄고교가부시키가이샤 | 조리장치 |
JP2015181870A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 東京瓦斯株式会社 | 茹で麺機 |
JP2017119161A (ja) * | 2017-03-23 | 2017-07-06 | 東京瓦斯株式会社 | 茹で麺機 |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP9354394A patent/JPH07298985A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101067946B1 (ko) * | 2002-12-12 | 2011-09-26 | 에이켄고교가부시키가이샤 | 조리장치 |
WO2008055061A1 (en) | 2006-10-27 | 2008-05-08 | The Quaker Oats Company | Novel cooking method for porridge |
EP2391181A1 (en) * | 2006-10-27 | 2011-11-30 | The Quaker Oats Company | System for a cooking method for porridge |
JP2015181870A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 東京瓦斯株式会社 | 茹で麺機 |
JP2017119161A (ja) * | 2017-03-23 | 2017-07-06 | 東京瓦斯株式会社 | 茹で麺機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109303474B (zh) | 烹饪器具的控制方法 | |
US4204465A (en) | Steam and hot liquid dispensing device | |
JPH07298985A (ja) | 二重茹麺槽及びそれを使用する茹麺機 | |
RU2287976C2 (ru) | Автоматическая установка для варки макаронных изделий (варианты) | |
CN206822504U (zh) | 一种具有斜口蒸汽喷嘴的喷气式速热多用锅 | |
US4653389A (en) | Boilers or tanks for hot water | |
CN109124350B (zh) | 一种带沸水冲刷消毒杀菌的管线机控制方法 | |
JP6799781B2 (ja) | 注出装置 | |
KR20020074015A (ko) | 다수의 소형떡시루를 갖는 떡제조기 | |
CN211833914U (zh) | 烹饪器具 | |
JPH0340602B2 (ja) | ||
FI66735B (fi) | Kaffemaskin | |
CN209219967U (zh) | 一种基于沸腾溢出的管线机 | |
JP2018110694A (ja) | 給湯装置 | |
KR101264271B1 (ko) | 면류 조리기 | |
JP2018110695A (ja) | 給湯装置 | |
US7930911B1 (en) | Apparatus and method for cooking and dispensing starch | |
CN201510147U (zh) | 港式热奶茶的制作设备 | |
CN201281448Y (zh) | 一种管道即热式电热水器 | |
CN216438482U (zh) | 汤类食品加工设备 | |
CN219829580U (zh) | 一种热水供给装置 | |
JP2846658B2 (ja) | 飲料供給装置 | |
CN219479832U (zh) | 具有防滴漏功能的出水嘴及含有其的泡茶机 | |
CN210783967U (zh) | 一种电控出水的热饮机加热装置 | |
CN219515237U (zh) | 可去除浮沫的汤锅 |