JP3223107B2 - 風呂装置用の循環口金 - Google Patents
風呂装置用の循環口金Info
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Description
加熱装置の循環口金、特に、循環口金への循環用回路の
接続態様を間違っても正常に動作する循環口金に関す
る。
のが知られている。このものは、給湯器から浴槽への往
路を接続する為の第1接続管(1a)と浴槽から給湯器への
復路を接続する為の第2接続管(1b)とが設けられた口金
であり、この中空円盤状の口金本体(1) が、その軸線が
水平姿勢になる態様で浴槽(B) の側壁下部に取付けられ
る。前記口金本体(1) 内には、前記第2接続管(1b)から
前記口金本体(1) 内の中空室(10)を貫通して前記口金本
体(1) の周縁胴部下端に開口する吸引口(11a) を備える
吸引管(11)が連設され、前記中空室(10)とは区画されて
いる。そして、前記第1接続管(1a)は、前記中空室(10)
に連通され、この中空室(10)の胴部周縁下端には吐出口
(12)(12)が開口している。
用のポンプ(P) と、浴槽内の水位を測るための水位セン
サー(2) 、熱交換器(21)、水流スイッチ(24)、及び、こ
れを加熱する為のガスバーナ(22)とを備えた給湯器(A)
の強制循環回路(20)に接続される。通常は、前記強制循
環回路(20)の往路(2a)に前記第1接続管(1a)が接続さ
れ、前記強制循環回路(20)の復路(2b)に前記第2接続管
(1b)が接続された状態(以下、通常接続状態という)に
ある。そして、給湯器(A) は、前記浴槽(B) に並設状態
に設置される。
a)、復路(2b)が通常に接続された状態で、給湯器(A) を
循環加熱運転状態にすると、ポンプ(P) 、ガスバーナ(2
2)が作動して、第2接続管(1b)に連通する吸引管(11)か
ら浴槽(B) 内の湯が吸引されて、復路(2b)から給湯器
(A) 内に戻された後、前記熱交換器(21)によって加熱さ
れて往路(2a)から第1接続管(1a)を介して前記吐出口(1
2)(12)から浴槽(B) 内に吐出される。
比較的温度が高い場合であっても、前記吐出口(12)から
の吐出方向は、前記浴槽(B) の側壁に沿った下向きの方
向となるから、高温度の湯が入浴者に直接触れるような
不都合が生じにくい。上記通常接続状態とは逆に、前記
中空室(10)に連通する第2接続管(1b)側に往路(2a)を接
続し、他方の第1接続管(1a)側に復路(2b)を接続した場
合でも、前記吸引管(11)及び吐出口(12)が何れも口金本
体(1) の中空室(10)の下端部に並設されるから、給湯器
(A) を循環加熱運転状態とすると、ポンプ(P) により吐
出口(12)(12)から浴槽(B) 内の湯が吸引されて、同様に
強制循環加熱される。
強制循環回路(20)の一部及び前記循環口金を介して浴槽
(B) に湯張りする機能を備える。この湯張り機能の為
に、前記熱交換器(21)とは別に給湯用熱交換器(25)が設
けられ、これに接続される湯張り回路(23)から浴槽(B)
への湯張り動作を制御する為の湯張り制御装置(M) が設
けられている。
(M) の動作を円滑に実行させるには、浴槽(B) に給湯器
(A) を接続した際に、前記浴槽(B) 内の循環口金の取付
け高さに相当する水位値を検知する必要があり、通常
は、試運転段階において、前記湯張り制御装置(M) によ
り次の基準水位設定動作を実行させる。「前記湯張り回
路(23)から一定量の湯を浴槽(B) に供給した後前記吸引
管(11)が水没状態(浴槽水面によって閉塞された状態)
にあるかどうかを検知する動作」をくり返し、前記動作
をくり返す内に、前吸引管(11)が水没状態であることが
検知されると、その時の前記水位センサー(2) の検知水
位を基準水位として記憶し、基準水位設定動作が終了す
る。
記強制循環回路(20)に挿入した前記水流スイッチ(24)に
よって検知される。前記一定量の湯を浴槽(B) に供給し
た後ポンプ(P) を運転させたとき、前記吸引管(11)が水
没状態にならない限り強制循環回路(20)にはポンプ(P)
による循環流が生じないから、前記水流スイッチ(24)が
「オン」となれば、循環口金が水没状態になったと検知
されるのである。
逆の接続状態(以下、逆接続状態という)では、図1の
破線で示すように、吐出口(12)(12)から吸引されて吸引
管(11)から吐出されることとなり、この場合には、一定
量を浴槽(B) に供給した後、前記吐出口(12)(12)と浴槽
内水位が一致して前記吐出口(12)(12)が液面によって閉
塞されたとき、ポンプ(P) の運転によって水流スイッチ
(24)が「オン」となり、その後水位センサー(2) によっ
て水位が検知されてこれが基準水位となるが、この状態
では、前記中空室(10)内の上部には空気溜り生じるか
ら、前記吐出口(12)が水没状態になって前記水流スイッ
チ(24)が「オン」になるタイミングにバラツキが生じ、
従って、水位センサー(2) により検知される前記基準水
位にバラツキが生じる。
に、最近では、図1に示すように、前記口金本体(1) の
上端部に浴槽(B) 内と前記中空室(10)とを連通させるた
めの透孔(31)を設けている。この透孔(31)は、前記中空
室(10)の上端部に位置するから、前記逆接続状態におい
て上記基準水位設定動作を実行させると、浴槽(B) 内の
水位が前記透孔(31)の位置まで上昇しない限り水流スイ
ッチ(24)が「オン」とならないから、前記した水流スイ
ッチ(24)の動作の安定性が得られ、水流スイッチ(24)が
「オン」になった時には中空室(10)の全体が水没状態に
あるから水位センサー(2) により検知される前記基準水
位の安定性が確保される。
ところが、図2に示すように、浴槽(B) に取付けた口金
本体(1) の位置よりも前記浴槽(B) に並設する給湯器
(A) 内の水位センサー(2) の位置が高く、上記した通常
接続状態においては、上記基準水位設定動作の際の水位
センサー(2) による基準水位検知ができないという問題
がある。
前記条件で基準水位設定動作が実行されたとき、一定量
の湯の供給をくり返した後で、吸引管(11)が上記水没状
態になって水流スイッチ(24)が「オン」となった後、ポ
ンプ(P) の運転を停止して水位センサー(2) によって基
準水位を検知するとき、中空室(10)側に連通する往路(2
a)側が透孔(31)を介して大気と連通するから、給湯器
(A) の設定位置が前記したように高く、口金本体(1) よ
りも水位センサー(2) が高い場合には、ポンプ(P) によ
って、一旦強制循環回路(20)内に満たされた水は浴槽
(B) 内に戻されて、強制循環回路(20)内の水位は浴槽
(B) 内と一致し、水位センサー(2) は大気にさらされ
て、前記基準水位に相当する前記水位センサー(2) の検
知圧力が大気圧に一致した値となってしまう。本来は、
前記基準水位は、浴槽(B) 内の水位と水位センサー(2)
との水頭差(H0)に相当する負圧力になるべきであるが、
前記水頭差(H0)が0(ゲージ圧)と判定され、以後、こ
の値が基準水位として記憶されて、この記憶値(基準水
位)に基づいた設定水位まで湯張り制御装置により湯張
り動作が実行されると、満杯水位まで湯張りされても、
検知水位が設定水位に達しないから湯張りが継続され
て、浴槽(B) からオーバーフローしてしまうこととな
る。
たものであり、『浴槽(B) の側壁に沿って取付けられる
口金本体(1) と、前記口金本体(1) 内に形成される中空
室(10)と、前記口金本体(1) の周縁下部で前記中空室(1
0)と浴槽(B) 内とを連通する吐出口(12)と、前記口金本
体(1) の周縁下部にて前記吐出口(12)とは別に設けられ
た吸引口(11a) に連通し且前記口金本体(1) に内蔵され
る吸引管(11)とを具備し、湯張り機能、循環加熱機能を
備えると共に基準水位設定手段を備える給湯器(A) の強
制循環回路(20)の往路(2a)が前記中空室(10)に、前記強
制循環回路(20)の復路(2b)が前記吸引管(11)に夫々連通
接続される循環口金』において、何れの態様に接続され
たとしても、正確に基準水位設定が行えるようにするこ
とをその課題とする。
講じた請求項1の発明の解決手段は『前記基準水位設定
手段は、前記口金本体(1) の一部が水没するまでの湯を
前記給湯器(A) から供給した後にこの状態での浴槽(B)
内の貯留水を吸引して前記強制循環回路(20)を水で充満
した状態における浴槽(B) 内の前記貯留水の水面と前記
強制循環回路(20)に設けた水位センサー(2) の位置との
水頭差を前記水位センサー(2) によって検知し前記水頭
差を基準水位として記憶する手段であり、前記中空室(1
0)に連通接続されると共に浴槽(B) の側壁を貫通して外
部に突出する第1接続管(1a)と、前記吸引管(11)に接続
されると共に浴槽(B) の側壁を貫通して外部に突出する
第2接続管(1b)と、前記中空室(10)の上端部にて浴槽
(B) 内と連通するように設けられた透孔(31)と、前記吸
引管(11)の上部と前記浴槽(B) 内とを連通させる透孔(3
2)とを備え、前記透孔(31)は、前記第1接続管(1a)から
前記中空室(10)に至る水路の最低水位部、及び、前記第
2接続管(1b)から前記口金本体(1) 内の吸引管(11)に於
ける前記透孔(32)の形成部までの最低水位部よりも高い
位置に設けられ、前記透孔(32)は、前記吸引管(11)の上
部よりも上方の位置に配置され、前記各最低水位部の流
路断面は、前記水頭差を検知する時点での前記貯留水に
水没する高さに設定された』ことである。
よれば、通常接続状態にて、基準水位設定動作が実行さ
れると、最終的には、浴槽(B) 内には口金本体(1) の一
部が水没した水位に貯留されて前記透孔(32)が水没し、
この透孔(32)から吸引された水が強制循環回路(20)内に
充満した状態になり、この水位が水位センサー(2) によ
って検知されてこの検知水位が基準水位として記憶され
る。
上部よりも上方にあって、前記第1、第2接続管(1a)(1
b)の一部又はこれに接続される流路が共に前記貯留水の
水位よりも下位にあって水没状態にある。従って、給湯
器(A) の水位センサー(2) が前記口金本体(1) よりも高
い位置に設置されて、このときに一方の透孔(31)が前記
貯留水の上方の大気中に開放していても、第1、第2接
続管(1a)(1b)に接続される強制循環回路(20)内に水が充
満している状態が維持され、前記透孔(31)から強制循環
回路(20)内に空気が侵入して前記基準水位が「0」とし
て計測される、とした不都合が解消できる。
水位センサー(2) と浴槽(B) 内の貯留水との水頭差に相
当する相対値(ゲージ圧力)となる。逆接続状態では、
基準水位設定手段による基準水位設定動作において、前
記透孔(31)から空気が吸引されない状態となった時に、
強制循環回路(20)内が水で充満されて前記水位センサー
(2) により当該水位センサー(2) と浴槽(B) 内の貯留水
面との水頭差が検知される。このときも、前記第1接続
管(1a)から前記中空室(10)に至る水路の最低水位部、及
び、前記第2接続管(1b)から前記口金本体(1)内の吸引
管(11)に於ける前記透孔(32)の形成部までの最低水位部
よりも高い位置に設けられるから、給湯器(A) の前記設
置条件においても強制循環回路(20)内に空気が吸引され
て前記基準水位が「0」として計測される、との不都合
が解消できる。「前記口金本体(1) の一部が水没するま
での湯を前記給湯器(A) から供給した後にこの状態での
浴槽(B) 内の貯留水を吸引して前記強制循環回路(20)を
水で充満した状態における浴槽(B) 内の前記貯留水の水
面と前記強制循環回路(20)に設けた水位センサー(2) の
位置との水頭差を前記水位センサー(2) によって検知し
前記水頭差を基準水位として記憶する手段」である基準
水位設定手段としては、『給湯器(A) 内に、給湯用熱交
換器(25)に接続される湯張り回路(23)を設け、強制循環
用回路(20)にポンプ(P) 及び水流スイッチ(24)を設け、
前記湯張り回路(23)に湯張り弁(231) を設け、基準水位
設定動作の開始によって「前記湯張り弁(231) が開弁さ
れて前記湯張り回路(23)から一定量の湯を浴槽(B) に供
給した後前記湯張り弁(231) を閉じてポンプ(P) を運転
し、このとき水流スイッチ(24)が「オン」になったかど
うかを検知する動作」をくり返し、前記動作をくり返す
内に、前記水流スイッチ(24)が「オン」になるとその時
の前記水位センサー(2) の検知水位を基準水位として記
憶する』手段としてもよい。
おいて『前記吸引管(11)を口金本体(1) の中心に設けた
略水平方向の管路とこれの一端から垂下する管路とから
なる略L字状の管路とし、前記第1接続管(1a)の一部の
流路断面が前記吸引管(11)の前記略水平方向の管路より
も低く設定され、前記吸引管(11)の流路の最上位部に前
記透孔(32)を設けた』ことである。
基準水位設定動作の際、前記透孔(32)が水没した状態で
は、確実に第1、第2接続管(1a)(1b)の流路が共に、浴
槽(B) 内の貯留水に水没状態にある。従って、前記基準
水位設定手段が、浴槽(B) への一定量の給水又は給湯を
した後、ポンプ(P) を運転させて強制循環回路(20)を含
む回路に循環流が生じるか否かを、前記強制循環回路(2
0)内の水流スイッチ(24)によって検知し、この水流スイ
ッチ(24)が「オン」となった後の時点で、上記基準水位
を測定してその測定値を基準水位として記憶する場合
に、水流スイッチ(24)が「オン」となった前記時点の直
後に前記基準水位の測定動作を実行しても、強制循環回
路(20)内に充満した水が浴槽(B) 内に戻ってしまって測
定ミスをする、とした不都合が生じない。
おいて、『一端が吸引管(11)に接続された空気吸引回路
(30)を設け、前記空気吸引回路(30)の他端を浴槽(B) 側
に開放する透孔(32)とし、この透孔(32)を前記透孔(31)
と同じ高さに設定した』ことである。このものでは、通
常接続状態と逆接続状態のどちらにおいても、基準水位
設定動作の際、口金本体(1) から浴槽(B) 内の貯留水を
吸引して前記強制循環回路(20)を水で充満した状態とな
る透孔(31)又は透孔(32)が水没した水位は同じになり、
前記基準水位が同じになる。
(A) との接続が通常接続状態、逆接続状態の何れであっ
ても、前記基準水位が「0」として計測される、との不
都合が解消できるから、正確に基準水位設定が行える。
請求項2の発明は、前記請求項1の発明の効果に加え
て、強制循環回路(20)内が水で充満した直後に基準水位
検知動作が実行できる利点がある。
が通常接続状態と逆接続状態の何れの場合にも同じにな
る。
上記した従来の循環用口金と同様に、浴槽(B) の側壁に
添設固定され、浴槽(B) の外部に並設される給湯器(A)
内の強制循環回路(20)とは図7に示す様に接続されて、
この給湯器(A) の前記給湯用熱交換器(25)から浴槽(B)
内に湯張りできると共に、浴槽(B) 内の湯を前記給湯器
(A) の熱交換器(21)によって循環加熱できるものであ
る。
金本体(1) と、この口金本体(1) にを包囲するカバー
(4) と、前記口金本体(1) の背面に設けた筒部(13)に螺
合する締め付け筒(5) と、この締め付け筒(5) に接続さ
れる前記第1、第2接続管(1a)(1b)とからなる。前記口
金本体(1) は、前記中空室(10)の中心に位置する水平管
路(111) とその前方端で下方に屈曲する垂下管路(112)
からなる吸引管(11)を具備し、前記水平管路(111) とこ
れの外周に位置する前記筒部(13)とは同心に設定されて
いる。
の円板状の背面の中央部から前記水平管路(111) と前記
筒部(13)とが同心状に後方に突出する形態となってい
る。そして、前記カバー(4) は前記中空室(10)の外周部
と前面部を被覆している。前記締め付け筒(5) には、前
記水平管路(111) に外嵌する筒部(51)が同心状態に設け
られ、前記締め付け筒(5) が前記筒部(13)に螺合される
と前記水平管路(111) に前記筒部(51)が外嵌される寸法
関係にある。そして、前記締め付け筒(5)の背面壁に連
設した第1接続管(1a)が前記中空室(10)と連通し、前記
筒部(51)と前記第2接続管(1b)とが連通している。
(銅)管としてある。この第1、第2接続管(1a)(1b)
は、金属製の前記締め付け筒(5) に設けた接続筒部にロ
ー付けによって固着されている。なお、前記締め付け筒
(5) が螺合される前記口金本体(1) はこの例では合成樹
脂製である。上記構成の循環口金は、浴槽(B) の側壁(B
1)に設けた開口(H) から前記筒部(13)を突出させる態様
で前記口金本体(1) が装着され、浴槽(B) の側壁(B1)と
前記口金本体(1) の背面との間に第1パッキング(52)を
介装し、前記締め付け筒(5)の開放端部に設けたつば部
(53)と前記浴槽(B) の側壁(B1)の外面との間に第2パッ
キング(54)を介在させ、この状態で前記締め付け筒(5)
を前記筒部(13)に螺合締め付けることにより、前記口金
本体(1) が前記(B1)に添設固定される。そして、この状
態では、前記第1、第2パッキング(52)(54)により循環
口金と前記側壁(B1)に設けた開口(H) との間の水密が確
保されたものとなる。
様にして、図7に示すように、上記給湯器(A) の往路(2
a)、復路(2b)が接続して使用される。通常、前記給湯器
(A)の強制循環回路(20)は金属製となっているから、前
記第1、第2接続管(1a)(1b)の接続端部に前記往路(2
a)、復路(2b)の端部が挿入されてロー付けによって外周
気密状態に接続される。
び図6に示すように、前記吸引管(11)の下端開放部を挟
んでその左右に開口する一対の吐出口(12)(12)が形成さ
れており、この吐出口(12)(12)を介して浴槽(B) 内と前
記中空室(10)とが連通している。この循環口金に、前記
強制循環回路(20)が通常接続状態に接続されて、給湯器
(A) を試運転すると、湯張り制御装置(M) に含まれる基
準水位設定手段の作用により前記給湯用熱交換器(25)の
下流側の湯張り回路(23)に設けた湯張り弁(231)が開弁
されて、「前記湯張り回路(23)から一定量の湯を浴槽
(B) に供給した後、前記湯張り弁(231) を閉じてポンプ
(P) を運転し、このとき水流スイッチ(24)が「オン」に
なったかどうかを検知する動作」をくり返し、前記動作
をくり返す内に、前記水流スイッチ(24)が「オン」にな
るとその時の前記水位センサー(2) の検知水位を基準水
位として記憶し、基準水位設定動作が終了する。
ン」となる時点は、前記吸引管(11)に設けた透孔(32)が
浴槽(B) 内の貯留水に水没した時点となる。このとき、
前記第2接続管(1b)の内側端部となる吸引管(11)の水平
管路(111) 及び第1接続管(1a)が水没状態にあるから、
ポンプ(P) によって吸引されて強制循環回路(20)内に充
満した水が、前記ポンプ(P) の停止状態においても浴槽
(B) 内に戻ることがなく、給湯器(A) 内の水位センサー
(2) と浴槽(B) 内の貯留水の水面との水頭差が前記水位
センサー(2) によって計測される。
(B) に供給することをくり返すうちに透孔(31)が水没す
ると水流スイッチ(24)が「オン」となるから、この時点
で、水位センサー(2) の検知水位を記憶すれば、この値
は、水位センサー(2) と浴槽(B) 内の貯留水の水頭差
(相対圧力:ゲージ圧)に一致することとなる。従っ
て、水位センサー(2) を挿入した強制循環回路(20)内が
空気によって置換される不都合も生じない。
1)とポンプ(P) を運転状態とした循環加熱状態でも、口
金本体(1) からの吐出温水が、浴槽(B) の底面に向かう
ものとなるから、入浴者にとって不快感が生じる心配が
ない。なお、前記した実施の形態では、透孔(32)を透孔
(31)の下方に形成したが、図8に示すように、前記吸引
管(11)の垂下管路(112) の上方に、中空室(10)から区画
された空気吸引回路(30)が連通接続され、その上端が中
空室(10)の構成壁の前面部に開放される構成であっても
よい。このものでは、通常接続状態と逆接続状態の何れ
の場合においても前記基準水位設定動作の際、口金本体
(1) から浴槽(B) 内の貯留水を吸引して前記強制循環回
路(20)を水で充満した状態となる。透孔(31)又は透孔(3
2)が水没した水位はほぼ同じになり、設定される基準水
位がほぼ同じになる。
一定量の湯を浴槽(B) に供給した後でポンプ(P) を運転
して浴槽(B) 内の湯を循環させるべく作動させたときに
水流スイッチ(24)が「オン」になった時点(以下、強制
循環回路(20)の入口側の水没検知時点という)の直後の
浴槽(B) 内の貯留水面と水位センサー(2) との水頭差を
基準水位として記憶したが、強制循環回路(20)の入口側
の前記水没検知時点で湯張り回路(23)から一定量(例え
ば10リットル)の湯を浴槽(B) に供給した直後の前記
水頭差を基準水位として記憶する構成としてもよい。
明図
明図
ーナ (2) ・・・水位センサー (23)・・・湯張り
回路 (1a)・・・第1接続管 (24)・・・水流ス
イッチ (1b)・・・第2接続管 (25)・・・給湯用
熱交換器 (2a)・・・往路 (52)・・・第1パ
ッキング (2b)・・・復路 (111) ・・水平管
路 (10)・・・中空室 (112) ・・垂下管
路 (11)・・・吸引管 (A) ・・・給湯器 (12)・・・吐出口 (B) ・・・浴槽 (20)・・・強制循環回路 (M) ・・・湯張り
制御装置 (21)・・・熱交換器 (P) ・・・ポンプ 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 浴槽(B) の側壁に沿って取付けられる口
金本体(1) と、前記口金本体(1) 内に形成される中空室
(10)と、前記口金本体(1) の周縁下部で前記中空室(10)
と浴槽(B) 内とを連通する吐出口(12)と、前記口金本体
(1) の周縁下部にて前記吐出口(12)とは別に設けられた
吸引口(11a) に連通し且前記口金本体(1) に内蔵される
吸引管(11)とを具備し、湯張り機能、循環加熱機能を備
えると共に基準水位設定手段を備える給湯器(A) の強制
循環回路(20)の往路(2a)が前記中空室(10)に、前記強制
循環回路(20)の復路(2b)が前記吸引管(11)に夫々連通接
続される循環口金において、前記基準水位設定手段は、
前記口金本体(1) の一部が水没するまでの湯を前記給湯
器(A) から供給した後にこの状態での浴槽(B) 内の貯留
水を吸引して前記強制循環回路(20)を水で充満した状態
における浴槽(B) 内の前記貯留水の水面と前記強制循環
回路(20)に設けた水位センサー(2) の位置との水頭差を
前記水位センサー(2) によって検知し前記水頭差を基準
水位として記憶する手段であり、前記中空室(10)に連通
接続されると共に浴槽(B) の側壁を貫通して外部に突出
する第1接続管(1a)と、前記吸引管(11)に接続されると
共に浴槽(B) の側壁を貫通して外部に突出する第2接続
管(1b)と、前記中空室(10)の上端部にて浴槽(B) 内と連
通するように設けられた透孔(31)と、前記吸引管(11)の
上部と前記浴槽(B) 内とを連通させる透孔(32)とを備
え、前記透孔(31)は、前記第1接続管(1a)から前記中空
室(10)に至る水路の最低水位部、及び、前記第2接続管
(1b)から前記口金本体(1) 内の吸引管(11)に於ける前記
透孔(32)の形成部までの最低水位部よりも高い位置に設
けられ、前記透孔(32)は、前記吸引管(11)の上部よりも
上方の位置に配置され、前記各最低水位部の流路断面
は、前記水頭差を検知する時点での前記貯留水に水没す
る高さに設定された風呂装置用の循環口金。 - 【請求項2】 前記吸引管(11)を口金本体(1) の中心に
設けた略水平方向の管路とこれの一端から下方に屈曲す
る管路とからなる略L字状の管路とし、前記第1接続管
(1a)の一部の流路断面が前記吸引管(11)の前記略水平方
向の管路よりも低く設定され、前記吸引管(11)の流路の
最上位部に前記透孔(32)を設けた請求項1に記載の風呂
装置用の循環口金。 - 【請求項3】 一端が吸引管(11)に接続された空気吸引
回路(30)を設け、前記空気吸引回路(30)の他端を浴槽
(B) 側に開放する透孔(32)とし、この透孔(32)を前記透
孔(31)と同じ高さに設定した請求項1又は2に記載の風
呂装置用の循環口金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07995696A JP3223107B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 風呂装置用の循環口金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07995696A JP3223107B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 風呂装置用の循環口金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09273814A JPH09273814A (ja) | 1997-10-21 |
JP3223107B2 true JP3223107B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=13704768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07995696A Expired - Lifetime JP3223107B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 風呂装置用の循環口金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3223107B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP07995696A patent/JP3223107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09273814A (ja) | 1997-10-21 |
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