JP3506513B2 - 組合せ秤用振動フィーダ - Google Patents

組合せ秤用振動フィーダ

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JP3506513B2
JP3506513B2 JP33907694A JP33907694A JP3506513B2 JP 3506513 B2 JP3506513 B2 JP 3506513B2 JP 33907694 A JP33907694 A JP 33907694A JP 33907694 A JP33907694 A JP 33907694A JP 3506513 B2 JP3506513 B2 JP 3506513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組合せ秤において、例
えば計量ホッパまたは供給ホッパ等の物品収容槽に物品
を供給するのに使用する振動フィーダに関し、特にその
振動の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、振動フィーダは、物品を搬送さ
せるためのトラフに振動源を設け、この振動源によって
トラフを振動させて、トラフ上の物品を所定の搬送方向
へ搬送させるものである。組合せ秤用として、振動フィ
ーダを使用する場合、組合せ秤の計量精度を高める点か
ら、振動フィーダから供給ホッパや計量ホッパに供給す
る物品の量がほぼ一定量となることが望ましい。そのた
め、トラフにおける物品の搬送開始端に大量の物品があ
っても、搬送されていく間に、これら多量の物品を順次
ばらばらとし、物品の搬送方向に平均的な量で各物品が
並ぶようにする必要がある。
【0003】このような目的のために、例えば実開昭5
8−53714号公報に開示されているような振動フィ
ーダが提案されている。この振動フィーダでは、投入端
部に供給された物品を搬出端部から搬出するように、振
動源によって振動を加えられる1つのトラフが、このト
ラフの物品の搬送方向(投入端部から搬出端部に向かう
方向)に対して全体として斜め下方を向くように傾斜し
ており、その物品の搬送方向に対して少なくとも1つの
段差を有し、その段差のうち搬出端部側にあるもの程、
傾斜角度が大きくなるように、傾斜角度を異ならせてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような振動フィー
ダでは、トラフに段差を形成し、その段差の前後におい
て傾斜角度が異なるので、搬送されていく間に、物品を
ばらばらにすることができる。しかし、搬送される物品
によって、このような振動フィーダでも、充分に物品を
ばらばらにすることができなかった。例えば、物品が包
装フィルムにパックされたスナック菓子で、その包装寸
法が100乃至140mmの矩形状で、物品1個1個の
重量が30乃至50gで互いに重なりやすい物品であっ
て、供給ホッパや計量ホッパへ、2乃至4個ずつのよう
な少量の物品を供給する必要があるような場合には、少
量ずつ供給できるように、物品をばらばらにすることが
できなかった。
【0005】また、このような振動フィーダで搬送され
る物品には、この他にトラフに付着しやすいものもあ
る。このような物品の場合、振動を加えても、トラフか
ら容易に剥離できず、供給ホッパや計量ホッパにほぼ所
定量ずつ供給することができにくいことがある。
【0006】本発明は、比較的小型でかつ軽量の物品で
も、ほぼ所定量ずつ供給ホッパや計量ホッパに、物品を
供給することができる振動フィーダを提供することを目
的とする。
【0007】また、本発明は、トラフに付着しやすい物
品でも、ほぼ所定量ずつ供給ホッパや計量ホッパに供給
することができる振動フィーダを提供することを目的と
する。
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、一方の
端部に物品の投入部を有し他方の端部に前記物品の搬出
部を有するトラフと、電源手段から印加された励起電圧
に応じて前記投入部から前記搬出部側に前記物品を搬送
するように前記トラフを振動させる振動源と、前記搬出
部での前記物品の存在の有無を検出する物品検出手段と
を、具備している。前記電源手段は、前記物品検出手段
が前記物品の非検出状態から前記物品の検出状態になる
まで前記励起電圧を前記振動源に印加し、その印加期間
が、前記搬出部から物品収容槽に前記物品を供給する際
に印加する電圧と同じ電圧を印加する第1の期間と、こ
の励起電圧よりも高い励起電圧を印加する第2の期間と
を含むものである。
【0011】 本第2の発明では、第1の発明におい
て、前記第2期間が前記物品検出手段の非検出状態に応
動して開始される。本第3の発明は、本第1または第2
の発明において、前記第1及び第2の期間が終了して
も、上記物品検出手段が非検出状態のとき、再び第1及
び第2の期間を繰り返すものである。
【0012】 本第4の発明では、トラフが、全体とし
て物品の搬送方向に向かって斜め下方に傾斜し、前記搬
送方向に対して少なくとも1個の段差を有し、その段差
の前後において傾斜が異なるものとされている。
【0013】 本第5の発明では、トラフが、水平面に
対して45°以下の角度をなす弾性手段によって、基台
に振動可能に結合されている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】本第1の発明では、トラフの搬出部に物品が存
在していないとき、トラフの搬出部に物品が到達するま
で、励起電圧が印加される。この励起電圧の印加期間に
は、搬出部から物品収容槽に物品を供給する際に印加す
る電圧よりも高い励起電圧を印加する第2の期間が含ま
れているので、重なりあっているような物品が、第2の
期間内に、ばらばらとされ、第1の期間にそのばらばら
とされた物品が搬送される。
【0020】 本第2の発明では、第2期間が前記物品
検出手段の非検出状態に応動して開始されるので、即
ち、搬出部に物品が存在していない状態で、まず重なり
あっている物品がばらばらにされた後に、搬送が行われ
る。本第3の発明では、第1及び第2の期間が終了して
も、上記物品検出手段が非検出状態のとき、再び第1及
び第2の期間を繰り返すので、完全に重なりあっている
物品をばらばらにできなかった場合にも、再び上記の動
作によりばらばらにすることができる。
【0021】 本第4の発明では、トラフを、全体とし
て物品の搬送方向に向かって斜め下方に傾斜し、搬送方
向に対して少なくとも1個の段差を有し、その段差の前
後において傾斜が異なるものとしているので、物品が搬
送されている間に、徐々にばらばらとなるし、付着しや
すい物品であっても搬送される。
【0022】 また、本第5の発明では、トラフが水平
面に対して45°以下の角度をなす弾性手段によって、
基台に振動可能に結合されているので、トラフに加えら
れる振動の振幅の上下方向成分は、物品を搬送させる水
平方向の成分と同等かそれ以上の大きさである。物品を
ばらばらにしたり、付着しやすい物品をトラフから剥離
するには、上下方向の成分が有効である。従って、この
上下方向成分が大きいので、物品を益々ばらばらにした
り、剥離したりしやすくなる。
【0023】
【実施例】図1に示すように、本発明の基礎となる振動
フィーダ2は、例えば円柱状に構成された支持台4の上
面に配置されている。この支持台4の周囲には、組合せ
秤の一部を構成する複数台の物品収容槽、例えば供給ホ
ッパ6が配置されており、これら供給ホッパ6にそれぞ
れ物品を供給するように、振動フィーダ2が、各供給ホ
ッパ6に対応して配置されている。
【0024】各供給ホッパ6の下方には、これら供給ホ
ッパ6に対応して計量ホッパ8が設けられている。各計
量ホッパ8は、支持台4内に各計量ホッパ8に対応して
設けたロードセル(図示せず)に結合されている。この
ロードセルは、各計量ホッパ8に対応する供給ホッパ6
から供給された物品の重量を計量する。このようにして
計量された各計量ホッパ8内の物品の重量を種々に組み
合わせて、合計重量が予め定めた目標重量に等しいか最
も近い組合せを選択する組合せ演算が行われ、その選択
された組合せを構成する計量ホッパ8から物品を排出す
る。物品を排出した計量ホッパ8には、その上部の供給
ホッパ6から物品が供給され、上記の組合せ演算が行わ
れる。これと並行して空になった供給ホッパ6には、対
応する振動フィーダ2から物品が供給される。
【0025】上記の組合せ演算は、重量を直接に組み合
わせたが、各物品の重量がほぼ基準重量と一定の場合に
は、計量ホッパ8の物品の総重量を基準重量で除算し
て、各計量ホッパ8内の物品の総個数を算出し、これを
組合せしてもよい。また、各計量ホッパ8の下方に補助
ホッパを設け、計量ホッパ8で計量した物品を補助ホッ
パに移し、空になった計量ホッパ8には供給ホッパ6か
ら物品を供給して計量し、各計量ホッパ及び各補助ホッ
パの物品の重量を組み合わせてもよい。或いは、供給ホ
ッパ6を除去し、直接に振動フィーダ2によって各計量
ホッパ8に物品を供給するようにしてもよい。この場
合、各計量ホッパ8が物品収容槽となる。
【0026】振動フィーダ2は、支持台4の上面上にバ
ネ10によって弾性支持されている水平な基台12を有
している。この基台12の上方にトラフ14が配置され
ている。このトラフ14は、底部16と、その両側に位
置する側壁18とを有している。
【0027】この振動フィーダ2は、供給ホッパ6側に
あるトラフ14の端部、即ち搬出端部にまで、これとは
反対側にあるトラフ14の端部、即ち投入端部に供給さ
れた物品を搬送するもので、トラフ14の底部16は、
投入端部から搬出端部に向かって全体として斜め下方に
傾斜している。
【0028】この底部16には、少なくとも1個の、例
えば本実施例では、投入端部側から順に3個の段部2
0、22、24が形成されている。段部20の後ろ側、
即ち投入端部側の底部16は、搬出端部側に向かって上
向きに約1.2乃至2°傾斜している。即ち上り傾斜と
なっている。これは、投入端部に供給された物品を一時
的に貯留するためである。
【0029】段部20の前側、即ち搬出端部側の底部1
6(言い換えれば段部22の後ろ側の底部16)は、略
水平に形成されている。また、段部22の前側の底部1
6(即ち、段部24の後ろ側の底部16)は、搬出端部
側に向かって下向きに約3.5°傾斜している。さら
に、段部24の前側の底部16は、搬出端部側に向かっ
て下向きに約6°傾斜している。即ち、段部22よりも
前側の部分は、下り傾斜となっており、さらに搬出端部
に近づく程、その傾斜が大きくなる。
【0030】このように段部20、22、24が設けら
れているので、振動をこのトラフ14に加えたとき、こ
れら段部20、22、24に到達した物品が大きくバウ
ンドするので、物品がばらける上に、段部22から搬出
端部側に向かうに従って下り傾斜が順次大きくなるの
で、益々物品がばらける。
【0031】このトラフ14は、弾性手段、例えば板バ
ネ26、28と取付部30、32とを介して基台12に
弾性支持されている。これら板バネ26、28の一端
は、段部22、24に固定され、他端が、基台12に間
隔を隔てて位置している取付部30、32に固定されて
いる。これら板バネ26、28は、水平面となす角度θ
が、0°よりも大きく45°以下、例えば35°となる
ように配置されている。
【0032】このように0°よりも大きく45°以下と
したのは、後述するようにトラフ14に振動を与えた場
合、角度θを45°以下とすると、振動の振幅のうち上
下方向の成分、即ち物品をばらばらにする方向の成分
が、物品を搬出側に搬送する水平方向成分に等しいかこ
れよりも大きくなり、より物品をばらばらにすることが
できるからである。なお、角度θを余り小さくすると、
上下方向の成分が大きくなりすぎ、物品を余り搬送する
ことができなくなるので、本実施例では、角度θを35
°としている。
【0033】段部22、24間の底部16から下方に向
かって突出するように、吸引鉄心34が設けられてい
る。トラフ14が非振動の状態で、吸引鉄心34と予め
定めたギャップをおいて位置するように、振動源、例え
ば電磁石36が配置されている。この電磁石36は、取
付台38によって基台12に固定されている。
【0034】この電磁石36には、振動フィーダ2を振
動させるために、交番電圧例えば図3に示すような矩形
波電圧が繰り返し印加される。この矩形波電圧の正のレ
ベルの部分が電磁石36に印加されている期間t1に、
電磁石36は磁界を発生する。この磁界によって、吸引
鉄心34が板ばね26、28の作用力に抗して電磁石3
6に吸引される。矩形波電圧の零レベルの部分が電磁石
36に印加されている期間t2に、電磁石36は磁界を
発生せず、板ばね26、28の作用力によって元の状態
に復帰する。このように矩形波電圧の正のレベルの部分
と零レベルとが交互に供給することが繰り返されること
によって、連続的にトラフ14が振動し、その振動数
は、矩形波電圧の周波数と等しくt1+t2=tを1周
期とする1/tとなる。また、この振動の振幅は、正の
レベルの部分に比例する。
【0035】このような振動フィーダ2は、トラフ14
の質量と、板バネ26、28のバネ定数とによって定ま
る固有振動数を有しているので、振動フィーダ2の振動
数を固有振動数に一致させた場合、共振し、振動の振幅
が最も大きくなる。しかし、完全に共振状態とすると、
振幅が大きくなりすぎるので、矩形波電圧の周波数は、
固有振動周波数と若干異なった周波数、例えばわずかに
高い周波数とされている。高い周波数とするのは、振動
フィーダ2に供給されている物品の質量が変化し、固有
振動周波数が小さくなっても、共振状態とならないよう
にするためである。
【0036】このような矩形波電圧を発生するために、
図2に示すように、例えば商用交流電源40からの交流
電圧を整流平滑化回路42によって直流化し、電源手
段、例えばインバータ44に供給して、矩形波電圧を発
生し、これを電磁石36に供給している。このインバー
タ44には、例えばCPU等によって構成された制御部
46が設けられており、これによって矩形波電圧の正の
レベルを変更したり、この変更している時間を調整する
ことができる。
【0037】インバータ44は、例えばトラフ14の投
入端部に、トラフ14に付着しやすい物品がある状態で
は、矩形波電圧の発生開始から、後述する設定時間Tの
間、正のレベルの部分の値を、定常状態での正のレベル
の部分(例えばトラフの搬出端部に位置する物品を予め
定めた量だけ供給ホッパ6に供給するときに電磁石36
に印加する正のレベルの部分で、連続的に振動フィーダ
2を振動させても、電磁石36が焼損しないレベルであ
って、一般には、このようなレベルの最大値を使用す
る。)の値Vよりも大きくしてある。正のレベルが大き
な電圧を印加することによって、振動の振幅が大きくな
り、トラフ14に付着している物品を剥離することがで
きる。しかし、余り大きくすると、吸引鉄心34と電磁
石36との衝突等の問題が生じるので、衝突が生じない
範囲内で正のレベルの大きな電圧を印加することが望ま
しい。
【0038】 そこで、この例では、定常状態の正のレ
ベルの1.4倍の正のレベル1.4Vを印加している。
この正のレベルは、必ずしも1.4倍に限ったものでは
なく、搬送する物品の質量等によっても変化するが、最
大で1.5倍程度が望ましいが、必ずしも、この数値に
限るものでない。最小でも当然にVよりも大きな値であ
る。なお、Vの値は、例えば定常状態での振幅が約10
mmとなるように、板バネ26、28の弾性定数等も考
慮して選択されている。一般の振動フィーダでは、振幅
は2mm程度であるので、この振動フィーダ2は、強振
幅型のものである。
【0039】また、このような大きな電圧を長時間にわ
たって印加すると、大きな振幅での振動が長時間続くこ
とになり、供給ホッパ6への供給過多が生じたり、板ば
ね26、28の曲げ応力が増大することによって板ばね
26、28の耐久性が損なわれたり、電磁石36の発熱
量が増加することによって電磁石の寿命を縮めたりす
る。
【0040】そこで、定常状態での振動時間(トラフ1
4の搬出端部付近にある物品を、上記正のレベルVの状
態で、ほぼ所定量を供給ホッパ6に投入するために振動
させる振動時間)よりも短い時間、例えば定常状態での
振動時間の約20パーセントから50パーセントを設定
時間Tが占めるように、設定時間Tを設定している。こ
の実施例では、定常状態での振動時間を1秒と設定して
いるので、その40パーセントを占める400m秒に設
定時間Tを設定している。しかし、必ずしも、この数値
に限るものではない。
【0041】図4(a)は、t1の区間の正のレベルが
1.4Vである矩形波電圧を400m秒にわたって電磁
石36に印加し、その後、残りの600m秒にわたっ
て、t1の区間の正のレベルがVである矩形波電圧を電
磁石36に印加したときの振動の振幅を表したものであ
る。同図(b)は、t1の区間の正のレベルがVである
矩形波電圧を1000m秒にわたって電磁石36に印加
したときの振動の振幅を表したものである。なお、いず
れにおいても、固有振動数は29.8Hz、矩形波電圧
の周波数は30.5Hzである。
【0042】いずれの場合においてもオーバーシュート
が生じているが、定常の振幅以上の振幅に同図(a)の
場合には、約100m秒でなり、同図(b)の場合、約
250m秒でなる。また、定常の振幅以上の振幅を維持
する期間は、同図(a)の場合、約500m秒であり、
同図(b)では約600m秒である。また、オーバーシ
ュートのピーク値は、同図(a)の場合の方が大きい。
【0043】従って、同図(a)の方が、速やかに定常
振幅以上の振幅になり、またその最大振幅も大きく、速
やかに定常振幅に復帰しているので、トラフ14に付着
している物品を剥離することができるし、板ばね26、
28や電磁石36の破損を生じることがない。また、そ
の後の定常振幅によって、供給ホッパ6に物品を供給す
ることができる。
【0044】なお、このように制御する場合、制御部4
6は、ソフトウェアタイマーを備え、組合せ演算の結
果、或る供給ホッパ6に物品を供給する必要が生じた場
合、その供給ホッパ6に対応する振動フィーダ2の制御
部46のタイマーを作動させ、設定時間Tが経過したか
否かを計時し、経過するまでの間、正のレベルを1.4
Vとする制御信号をインバータ44に供給する。設定時
間Tの経過後に、タイマーによって、定常状態での振動
時間から設定時間Tを減算した時間が経過した否かを計
時し、経過するまでの間、正のレベルをVとする制御信
号をインバータ44に供給し、上記減算した時間が経過
したとき、振動フィーダ2を停止させるように、インバ
ータ44に停止信号を供給する。
【0045】なお、図1において、符号50で示すの
は、トラフ14の搬出端部に物品が存在しているか否か
を検出する物品検出手段、例えば光学式等のセンサで、
この物品検出手段50によって物品が検出されない場
合、図示しない物品供給装置によって投入端部に物品が
供給される。この後に、振動フィーダ2が、これに対応
する供給ホッパ6が空であるか否かとは無関係に振動を
開始し、この振動は、物品検出手段50が物品を検出す
るまで継続される。
【0046】また、符号48で示すのは、トラフ14の
搬出端部に設けたストッパーで、トラフ14が振動し
て、供給ホッパ6に物品を供給している間には、実線で
示すように搬出端部を開いて、搬出端部から物品を供給
ホッパ6に供給できるようにし、トラフ14の搬出端部
に物品が存在せず、搬出端部まで物品を搬送させるため
に振動フィーダ2が振動している間には、点線で示すよ
うに搬出端部を閉じて、物品が誤って余分に供給ホッパ
6に供給されることを防止する。
【0047】 上記の例は、振動フィーダ2によって物
品を供給ホッパ6に供給する場合に関するものである
が、本発明の1実施例は、トラフ14の搬出端部に物品
が存在しないことを、物品検出手段50が検出したこと
に応動して、トラフ14の搬出端部にまで物品を搬送さ
せる場合にも、励起電圧の正のレベルを一部だけ高くす
るものである。他の構成は、第1の実施例と同一である
ので、その詳細な説明は省略する。
【0048】即ち、図5に示すように、物品検出手段5
0が物品の非検出状態となると、物品検出手段50が物
品検出状態になるまで、インバータ42に励起電圧を発
生させる。この励起電圧は、正のレベルを振動フィーダ
2を連続運転しても、電磁石36等が焼損しないレベル
であって、搬出端部に物品が存在している場合に、供給
ホッパ6に物品を供給するために印加するレベルVとし
た電圧(例えば定格電圧)の期間T2と、Vよりも高い
電圧、例えば1.4Vとする期間T1とを含んでいる。
なお、期間T1、T2におけるt1、t2は、第1の実
施例と同様に設定されている。
【0049】そして、この期間T1とT2とを1サイク
ルとして、物品検出手段50が物品検出状態になるま
で、このサイクルを繰り返す。なお、物品検出状態とな
ると、このサイクルの途中であっても、インバータ44
による電圧の供給は、停止される。
【0050】このサイクルは、例えば搬送される物品の
性状によって、例えば投入端部に供給された物品を、正
のレベルをVとした状態で、搬出端部に搬送するまでに
要すると予測される時間であり、物品が重なりやすい、
例えば包装フィルムにパックされたスナック菓子で、そ
の包装寸法が100乃至140mmの矩形状で、物品1
個1個の重量が30乃至50gのものの場合、1.5秒
乃至2秒と設定されている。この期間は、物品の性状や
トラフ14の長さ等によって決まるものであり、必ずし
もこの数値に限ったものでない。
【0051】このサイクルの開始から例えば400m秒
乃至500m秒の間を、期間T1としている。この期間
T1の長さは、電磁石36等の焼損や板ばね26、28
等の曲げ応力や、電磁石36と吸引鉄心34との衝突等
を考慮して定めたもので、必ずしもこの数値に限ったも
のではない。このように振動開始時から正のレベルを高
くすると、振動の初期状態で物品をばらばらにすること
ができ、その後の正のレベルがVの部分による振動によ
って物品を搬送することができる。さらに、トラフ14
には、少なくとも1個の段差が設けられているので、こ
の段差を通過する際に、さらに物品がばらばらにされ
る。
【0052】このように1サイクルが経過しても、まだ
物品が搬出端部にまで到達していない場合、例えば物品
の重なりの程度が大きく、物品が充分にばらばらになっ
ていない場合に、このようなことが生じるが、この場合
には、上述したように物品が搬出端部に到達するまで、
サイクルが繰り返される。
【0053】このような制御を行うため、制御部44
は、物品検出手段50が物品非検出状態を報知する信号
を供給すると、ソフトウェアタイマーに期間T1を設定
し、期間T1が経過したか否かを計時し、期間T1が経
過していないとき、物品検出手段50が物品検出状態を
報知する信号を供給していないと、正のレベルを1.4
Vとする制御信号をインバータ44に供給する。そし
て、期間T1が経過したとき、タイマーに期間T2を設
定し、この期間T2が経過したか否かを計時し、期間T
2が経過していないとき、物品検出手段50が物品検出
状態を報知する信号を供給していないと、正のレベルを
Vとする制御信号をインバータ44に供給する。そし
て、期間T2が経過すると、再び期間T1から上述した
動作を繰り返す。そして、期間T1またはT2の間に、
物品検出状態を報知する信号が供給されると、その時点
でインバータ44に励起電圧の発生を停止させる。
【0054】 なお、上記の実施例では、期間t1の間
に正のレベルを1.4Vとしたが、例えば図6に示すよ
うに、正のレベルはVのままとして、かつ期間tもその
ままにして期間t1を定常状態のt1よりも長くして、
即ちディューティ比を大きくして、電磁石36に印加さ
れる電圧の平均電圧を大きくしてもよい。
【0055】また、上記の両実施例では、トラフ14に
段差20、22、24を有するものを示したが、段差を
有しない底部が平坦なトラフを使用することもできる。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、物品をト
ラフの投入部から搬出部に搬送する間に印加する電圧の
一部を、通常の電圧よりも高い電圧としているので、重
なりやすい物品を搬送する際でも、その物品をばらばら
にすることができる。
【0060】 請求項2記載の発明によれば、通常の電
圧よりも高い電圧を振動の開始の初期に印加しているの
で、まず重なりあっている物品をばらばらにした状態
で、搬送することができる。従って、より正確に搬出端
部に物品をほぼ所定量ずつ供給することができる。
【0061】 請求項3記載の発明によれば、通常の電
圧とこれよりも高い電圧を励起電圧として使用する状態
を、繰り返し行うので、物品の重なりが大きくて、なか
なかばらばらにできない物品であっても確実にばらばら
にすることができ、しかも焼損等の問題が生じない。
【0062】 請求項4記載の発明によれば、トラフ
を、全体として物品の搬送方向に向かって斜め下方に傾
斜し、搬送方向に対して少なくとも1個の段差を有し、
その段差の前後において傾斜が異なるものとしているの
で、物品を益々ばらばらにすることができるし、付着し
やすい物品であっても剥離を容易にすることができる。
【0063】 請求項5記載の発明によれば、トラフを
水平面に対して45°以下の角度をなす弾性手段によっ
て、トラフに振動可能に結合しているので、トラフに加
えられる振動の振幅の上下方向成分は、物品を搬送させ
る水平方向の成分と同等かそれ以上の大きさにすること
ができ、より一層物品をばらばらにすることができる
し、付着しやすい物品を容易にトラフから剥離すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動フィーダの基礎となる振動フ
ィーダの概略の構成を示す図である。
【図2】図1の振動フィーダのブロック図である。
【図3】図1の振動フィーダにおいて使用する矩形波電
圧の波形図である。
【図4】図1の振動フィーダにおける振動波形及び通常
の矩形波電圧を印加した場合の振動波形を示す図であ
る。
【図5】本発明による振動フィーダの1実施例において
使用する矩形波電圧の波形図である。
【図6】同実施例の変形例において使用する矩形波電圧
の波形図である。
【符号の説明】
2 振動フィーダ 12 基台 14 トラフ 20 22 24 段差 26 28 板ばね(弾性手段) 36 電磁石(振動源) 44 インバータ(電源手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 27/32 B65G 27/08 B65G 27/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部に物品の投入部を有し他方の
    端部に前記物品の搬出部を有するトラフと、電源手段か
    印加された励起電圧に応じて前記投入部から前記搬出
    部側に前記物品を搬送するように前記トラフを振動させ
    る振動源と、前記搬出部での前記物品の存在の有無を検
    出する物品検出手段とを、具備し、前記電源手段は、前
    記物品検出手段が前記物品の非検出状態から前記物品の
    検出状態になるまで前記励起電圧を前記振動源に印加
    し、その印加期間が、前記搬出部から物品収容槽に前記
    物品を供給する際に印加する電圧と同じ電圧を印加する
    第1の期間と、この励起電圧よりも高い励起電圧を印加
    する第2の期間とを含むことを特徴とする組合せ秤用振
    動フィーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組合せ秤用振動フィーダ
    において、前記第2期間が前記物品検出手段の非検出状
    態に応動して開始されることを特徴とする組合せ秤用振
    動フィーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の組合せ秤用振動
    フィーダにおいて、前記第1及び第2の期間が終了して
    も、上記物品検出手段が非検出状態のとき、再び第1及
    び第2の期間を繰り返すことを特徴とする組合せ秤用振
    動フィーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の組合せ秤用
    振動フィーダにおいて、前記トラフが、全体として物品
    の搬送方向に向かって斜め下方に傾斜し、前記搬送方向
    に対して少なくとも1個の段差を有し、その段差の前後
    において傾斜が異なることを特徴とする組合せ秤用振動
    フィーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の組合せ
    秤用振動フィーダにおいて、前記トラフは、水平面に対
    して45°以下の角度をなす弾性手段によって基台に振
    動可能に結合されていることを特徴とする組合せ秤用振
    動フィーダ。
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