JP3836969B2 - 物品の振動式搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラフ上に供給される物品を、トラフを振動させて一定重量ずつ供給する振動式搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スナック菓子のような物品を袋詰めする場合、組合せ計量装置により定量ずつ切り出すようにしている。
図8に、組合せ計量装置の機構部の概略側面図を示す。物品Mは、供給シュート40を介して背の低い円錐形分散フイーダ41の中央に供給される。そして、分散フイーダ41の振動により、放射状に配置された複数の振動フイーダ1に分散供給される。次に、物品Mは各振動フイーダ1に搬送されて、円周上に複数配置されたプールホッパ42に送られ、計量動作に合わせて一時的にプールされた後、プールホッパ42の排出ゲート43が開放されて計量ホッパ44に投入される。ロードセルのような計量手段45は、各計量ホッパ44にプールされている物品Mの重量Wを計量して計量信号を出力する。重量Wが計量された物品Mは、計量ホッパ44の排出ゲート46が開放されて集合シュート47で集合され、排出シュート48に排出される。この排出された物品Mは、図示しない包装機により包装されて目標重量の袋詰め商品となる。各計量ホッパ44には投入目標値が設定されており、計量値の目標値に対する大小に応じて、振動フイーダ1の振幅または振動時間を調節して、計量値が投入目標値に合致するように制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この制御は計量ホッパの計量値、すなわち搬送装置よりも下流側での計量値を読み取って行われるものであり、振動フイーダの搬送量をリアルタイムで精度よく読み取って行うものではないので、時間遅れが大きくなり、応答性が悪い。そのため、投入量(搬送量)の制御を精度よく行うのが難しい。
また、従来の振動フイーダの搬送量の制御は、駆動エネルギ(駆動電力)を変えることで行っているが、フイーダの振幅を大きくして搬送量を大きくすると電磁コイル部分の発熱量が大きくなり、かつ、消費エネルギが増加する。
さらに振動フイーダを停止させるときは、駆動エネルギを遮断しても慣性によって物品が搬送されるので搬送量の誤差が大きくなる。
【0004】
本発明は、上記のような課題を解決して、搬送量をリアルタイムで精度よく制御できるとともに、消費エネルギが少なくてすみ、さらに停止時の応答性のよい振動式搬送装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するためも手段】
上記目的を達成するために、本発明の一構成に係る物品の振動式搬送装置は、加振器によりトラフを振動させてトラフに載荷された物品を振動方向に搬送する搬送装置であって、前記加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段とを備え、前記重量検出手段で検出された物品の重量に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させることで前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御するものである。
上記構成によれば、駆動周波数の変化により振幅を変化させるので、駆動周波数を常に共振点に近づけることにより、駆動エネルギを有効に利用できる。
【0006】
また、本発明の他の構成に係る物品の振動式搬送装置は、加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段とを備え、前記物品の搬送にブレーキをかけるときは、前記重量検出手段で検出された物品の重量に基づいて、トラフの振幅を減衰させる方向に前記加振器の駆動周波数を変化させるものである。
上記構成によれば、駆動周波数を変えてトラフの振幅を急激に減衰させたのち駆動エネルギを断つことで、応答性の高いブレーキをかけることができる。
【0008】
また、本発明のさらに他の構成に係る物品の振動式搬送装置は、加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段と、前記トラフ上の物品の重量に対応した前記トラフの振動系の振幅−駆動周波数特性を複数記憶した記憶手段とを備え、前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御するときは、前記重量検出手段で検出された物品の重量に対応する振幅−駆動周波数特性に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させるものである。
上記構成によれば、搬送装置よりも下流側ではなく、搬送装置のトラフ上で物品の重量を重量検出手段により検出し、その重量に対応する記憶された振幅−駆動周波数特性に基づいて、調整しようとする振幅に対応する駆動周波数に変化させるので、トラフの振幅を直ちに変更しようとする振幅に移行させることができ、応答性が向上する。また、加振器の駆動周波数を変化させているから、駆動エネルギを有効に利用できる。
【0010】
また、本発明のさらに他の構成に係る物品の振動式搬送装置は、加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフの振幅を検出する振幅検出器と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出器と、検出した物品の重量のもとで前記駆動周波数を変化させたときの前記振幅検出器の検出振幅値と駆動周波数との関係を物品の重量に対応させて記憶する記憶手段とを備え、前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御するときは、検出された物品の重量に対応する前記記憶手段に記憶された振幅−駆動周波数特性に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させるものである。
【0011】
振幅−駆動周波数特性は物品の重量によって変化するのであるが、上記構成によれば、検出された物品の重量に対応する振幅−駆動周波数特性を記憶手段に記憶させ、その記憶内容に基づいて、調整しようとする振幅に対応する駆動周波数に変化させているから、トラフの振幅を一層精度よく、変更しようとする振幅に移行させることができる。また、加振器の駆動周波数を変化させているから、駆動エネルギを有効に利用できる。さらに、振幅検出器を用いて装置の振幅−駆動周波数特性を装置の運転中に求めて記憶手段に記憶させることもできるので、装置の特性変化に敏感に追従できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、振動フイーダの概略側面図を示す。この振動フイーダ1は、加振器2と、この加振器2にブラケット3を介して取り付けられているトラフ4とを有している。また、前記加振器2は、当該振動フイーダ1が取り付けられる架台5に、複数のゴムまたはコイルばねのような防振用ないし免振用の弾性体6を介して取り付けられたベース7と、このベース7に取り付けられた電磁石8と、ベース7の前部と後部にボルトB1 によりそれぞれ一端部9aが取り付けられ、他端部9bがボルトB2 によりそれぞれ前記ブラケット3に取り付けられて平行に配置されている一対の板ばね9と、前記ブラケット3に固着されて前記電磁石8に対向する可動鉄心10とを備えている。前記可動鉄心10は、一方の板ばね9の他端部9bに対応した位置でブラケット3に固定されている。前記電磁石8には、スイッチング素子12およびコントローラ13で構成されたインバータのような周波数および駆動電流を可変に制御する手段を備えた駆動電源11から給電される。
【0013】
前記スイッチング素子12は、コントローラ13から出力される駆動制御信号Cd に基づく周波数fd と電流量Id の交流駆動電流を電磁石8に給電し、電磁石8の可動鉄心10の吸引力と板ばね9のばね定数kによって定まる振幅Aでもって、トラフ4を水平姿勢のままで矢印V方向に振動させ、トラフ4上の物品Mを矢印P方向(水平方向)に搬送する。前記加振器2、ブラケット3、弾性体6、ベース7および板ばね9を含むトラフ4の振動系の共振周波数fn は、次式で求められる。
fn =(1/2π)(k/m)1/2
ただし、m=(m1 ×m2 )/(m1 +m2 )、kはばね定数、m1 はばね上重量、m2 はばね下重量である。
本実施形態では、共振周波数fn が商用電源周波数に近い周波数となるように設定し、これによって、少ない駆動エネルギでトラフ4の振幅が大きくなるように構成している。
【0014】
搬送方向前側の板ばね9の両端部のブラケット3およびベース7への固定部の近傍には、4つの歪ゲージ14a〜14dが装着されている。この装着部Uは、振動時に板ばね9の弾性歪が大きい部分である。つまり、一対の板ばね9,9とブラケット3とベース7とにより、平行四辺形の形状を保って変形する一種のロバーバル機構が構成されているので、板ばね9は、一端部9aを支点として他端部9bが移動する際に、ボルトB1 ,B2 の近傍、つまり固定部の近傍が屈曲し、この部分に大きな弾性歪が発生する。歪ゲージ14a〜14dで検出された歪量は、図1の重量検出回路15に入力され、ブラケット3、トラフ4、可動鉄心10などの既知の装置重量が風袋として差し引かれたトラフ4上の物品Mの重量が検出される。このように、歪ゲージ14a〜14dと重量検出回路15で、重量検出器23を構成している。
【0015】
図2は、板ばね9の歪ゲージ14a〜14dの配設位置を示す正面図である。板ばね9は矩形であり、長手方向の一端部9aにベース7に取り付けるための取付孔H1 が、他端部9bにブラケット3に取り付けるための取付孔H2 がそれぞれ形成されている。各取付孔H1 ,H2 に前記ボルトB1 ,B2 が挿通される。歪ゲージ14a,14cは取付孔H2 の近傍で、歪ゲージ14b,14dは取付孔H1 の近傍で、それぞれの固定部よりも板ばね9の中央よりの位置に、接着剤で貼り付けられており、その出力リードがフレキシブル配線シート16の4本の配線16a〜16dに接続されて、図3に示すブリッジ回路17を構成している。
【0016】
図3は、ブリッジ回路17と、重量検出回路15の構成を示す図である。重量検出回路15は、第1〜第4の積分器19a〜19dと、第1,第2の分圧器20,21と、信号処理回路22とを有している。ブリッジ回路17の歪ゲージ14aと14cの接続点cは直流定電圧電源18に接続され、歪ゲージ14bと14dの接続点dは接地されている。また、歪ゲージ14aと14bの接続点aは第1の積分器19aに接続され、歪ゲージ14cと14dの接続点bは第2の積分器19bに接続されている。他方、接続点cと接地との間には、抵抗器R1 ,R2 の直列体で構成された第1の分圧器20と、抵抗器R3 ,R4 の直列体で構成された第2の分圧器21とが接続されており、第1の分圧器20の出力電圧は第3の積分器19cに、第2の分圧器21の出力電圧は第4の積分器19dにそれぞれ入力される。信号処理回路22には、接続点cの電圧VC 、接続点dの接地電位、積分器19a,19bの出力電圧Va ,Vb 、積分器19cから共通電圧Vcom ,積分器19dから参照電圧Vref がそれぞれ入力され、トラフ4上の重量Wが算出される。つまり、重量Wはブリッジ回路17で得られた振動する重量信号の平均値として求められる。
【0017】
図4は、本実施形態の振動系の振動特性を示す図である。共振周波数fn は、前述したように板ばね9のばね定数kと、ばね上重量m1 とばね下重量m2 で定まるので、トラフ4上の物品Mの重量Wに応じて変化し、図4に示すように、重量WがW1 から大きな値W2 に変化するとfn1からfn2のように低くなる。他方、板ばね9の振幅Aは、駆動電流Id の大きさと、その周波数fd によって変化し、駆動電流Id が大きいほど、また、駆動周波数fd が共振周波数fn に近づくほど大きくなる。したがって、たとえば、駆動電流Id とその周波数fd1が同一であっても、重量WがW1 からW2 に変化すると、振幅はA1 からA2 に変化する。
【0018】
振動フイーダ1の搬送量は、発明者による検討の結果、(トラフ上の物品の重量W)×(板ばねの振幅A)×(振動時間T)×(係数)で定まることがわかった。したがって、そのいずれかの値を調整することで、搬送量を調節することができ、単位時間ごとの搬送量は、トラフ上の物品の重量Wまたは板ばねの振幅Aを調節することで調整できる。前記係数は、板ばね9の振動方向Vとトラフ4の搬送方向Pとの角度ずれ、物品の種類による滑りの差等を修正するためのもので、経験的に求められる。なお、トラフ4の搬送方向Pの振幅を板ばね9の振幅とみなしてもよく、その場合、前記係数の値が異なってくる。
【0019】
図1のデータ記憶手段24は、トラフ4上の物品の重量Wをパラメータとした、加振器2の駆動周波数fd と板ばね9の振幅Aのデータを記憶している。駆動周波数fd は、例えばスイッチング素子12の動作周期から得られる。このデータは、例えば、実際に振動フイーダ1を駆動して搬送し、そのときの物品の重量Wを上述の方法で求めるとともに、振幅Aを、前記歪ゲージ14a〜14dの歪量から求めるか、または別途設けた光学的な振幅センサで実測することにより得られる。記憶したデータは、運転時に生じた新たなデータで逐次更新する。振幅検知手段25は、重量検出器23で検出された物品の重量Wと駆動周波数fd とに対応する振幅Aを、データ記憶手段24から読み出して出力する。
【0020】
次に、搬送量演算手段26は、振幅検知手段25から入力された振幅Aと、重量検出器23から入力された物品の重量Wと、振幅検知手段25において検出されるか、またはコントローラ13から出力される制御信号Cd の継続時間から求められる搬送時間(加振器2の動作時間)Tとに基づき、搬送量Sw を算出する。搬送量制御手段27は、搬送量制御信号Cswをコントローラ13に出力し、駆動周波数fd を調整することにより振幅Aを変更して、入力された搬送量Sw と目標搬送量との差が許容範囲内となるように補正する。
【0021】
コントローラ13は、スイッチング素子12の開閉周波数、つまり駆動周波数を調整することにより、振幅Aが指令された振幅になるように制御する。例えば、図4において、駆動周波数がfd で、重量がW1 であったとき、駆動周波数を共振周波数fn1に近づけたfd3にすると、振幅がA3 のように大きくなる。したがって、搬送量を1.2倍に補正したい場合、搬送量制御手段27は、振幅が1.2倍となる駆動周波数fd3をデータ記憶手段24から読み出して、この周波数に設定させるための搬送量制御信号Cswをコントローラ13に出力する。また、重量がW1 から大きな値W2 に変化すると、共振周波数はfn1からfn2のように低くなり、振幅AはA1 からA2 のように小さくなる。
【0022】
また、従来装置では駆動電力の供給を止めても慣性によって物品のオーバーラン(トラフ4からの過剰な排出)を防止することはできなかったが、本実施形態では、加振器の駆動電力を変えなくても駆動周波数を変えることでトラフの振幅を急激に変えることができる。そこで、搬送装置にブレーキをかける場合、駆動周波数を変えてトラフの振幅を急激に減衰させてから駆動電力を断つ。これにより、トラフ上の物品に応答性の高いブレーキをかけることができる。したがって、計量ホッパ等に対する物品の供給制御をより高精度に行うことができる。
【0023】
本実施形態によれば、トラフ4上の物品の重量Wが直接検出され、データ記憶手段に記憶された共振周波数特性に基づいてトラフの振幅を制御することができるので、目標とする振幅値に直ちに移行させることができ、それだけ応答性のよい搬送制御を実現することができる。
また、共振周波数特性はトラフ上の物品の重量に応じて変化するが、物品の重量に応じた周波数特性に基づいてトラフの振幅を制御するので、より細かな搬送制御を実現することができる。
さらに、振動周波数fd を変化させて共振周波数に近づけることができるので、加振器2の駆動エネルギを有効に利用できる。
【0024】
この実施形態では、重量Wに応じて異なる共振周波数特性を用いて振幅Aを求めたが、重量Wの変化幅が小さい場合、平均的な重量Wについての単一の共振周波数特性データのみをデータ記憶手段24に記憶させておき、これを用いて振幅Aを検知することもできる。
また、データ記憶手段24が、トラフ4上の物品の重量Wをパラメータとした駆動周波数fd と振幅Aとの関係を示すデータを記憶しているので、振動式搬送装置の作動開始時から搬送量の調整が実行される。このため試験運転の必要がなく、稼働率を高めることができる。
【0025】
図5は、本発明の第2実施形態を示す図で、図1と同一符号はそれぞれ同一部分または相当部分を示している。本実施形態は、重量検出器23を、ロードセル30と重量検出回路15とで構成したものである。本実施形態のロードセル30は、固定側が架台5に支持部材31を介して支持され、可動側に支持部材32を介して保持架台50が取り付けられて、架台5に支持されている振動フイーダ1の全重量を計量するように構成されている。他の構成とその作用は第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0026】
本実施形態によってもやはり、搬送量Sw がリアルタイムで精度よく得られ、エネルギを節約でき、また、応答性に優れた高精度の搬送量制御が可能になり、さらに、試運転の必要をなくして稼働率を高めることができる。
【0027】
図6は本発明の第3実施形態を示す。この実施形態では、振幅検出器33によってトラフ4の振幅を検出し、その振幅検出値AAから重量を求め、共振周波数特性に基づいて加振器2の周波数を変更して、トラフ4の振幅を変更する。つまり、振幅検出器33を、歪ゲージ14と振幅検出回路33とで構成し、歪ゲージ14の振動する歪量から板ばね9の振幅AAを検出する。この歪ゲージ14の振動の歪量は板ばね9の変形量に対応している。歪ゲージ14で、板ばね9の振動時の撓み量の大きい部分に装着されている。前記第1実施形態では、板ばねに4つの歪ゲージを配置してブリッジ回路を構成し、温度補償、ねじれなどによる計量誤差を補償したが、高い検出精度を必要としない場合は、1つの歪ゲージを板ばねの歪量の大きい部分に配設し、この歪ゲージ14の検出した板ばね9の歪量から板ばね9の振幅を検出することができる。
【0028】
データ記憶手段24には、図4に示した振幅−駆動周波数特性が記憶されている。搬送量演算手段26は、スイッチング素子12から得られた動作時の駆動周波数fd と、振幅検出器33で検出された板ばね9の検出振幅値AAとに基づき、データ記憶手段24に記憶された共振特性から、物品の重量Wを求め、搬送量Sw を演算して出力する。搬送量制御手段27は、入力された搬送量Sw と目標搬送量を比較し、その差が許容範囲を越えているときは、その差が許容値以下になる駆動周波数に変化させる搬送量制御信号Cswを、コントローラ13に出力する。
【0029】
また、データ記憶手段24は、新たにスイッチング素子12から駆動周波数fd が、振幅検出器33から検出振幅値AAが入力されると、つまり、新たなデータが入力されると、上述の容量で重量Wを求め、重量Wに対応させて検出振幅値AAと駆動周波数fd の関係を示す図4の共振周波数特性を記憶する。
【0030】
図7は、本発明の第4実施形態を示す図で、図1および図6と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。本実施形態は、歪ゲージによって、板ばねの振幅に加えて物品の重量も求める構成としたものである。図7において、33は振幅検出器で、歪ゲージ14と振幅検出回路33で構成され、振幅検出回路33は歪ゲージ14の振動する歪量から板ばね9の振幅AAを検出する。データ記憶手段24には、スイッチング素子12から得られた動作時の駆動周波数fd と、重量検出器23で検出されたトラフ上の物品の重量Wと、振幅検出器33で検出された板ばね9の検出振幅値AAが入力され、新たなデータが入力されると、重量Wに対応させて検出振幅値AAと駆動周波数fd の関係を示す図4の共振周波数特性を記憶する。
【0031】
重量検出器23および搬送量演算手段26は、前記第1実施形態と同じ演算を行って搬送量を算出する。搬送量制御手段27は、重量検出器23から入力された重量Wに対応する振幅−駆動周波数特性をデータ記憶手段24から読み出し、搬送量演算手段26からの搬送量Sw と目標搬送量との差が許容値以下になる駆動周波数に変化させる搬送量制御信号Cswをコントローラ13に出力する。
【0032】
本実施形態によれば、第1実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、データ記憶手段24がデータを逐次書き替えるので、搬送装置の振動特性の変化に追従して精度の高い搬送量制御が可能になる。
【0033】
また、本実施形態においても、重量検出器23を図5の第2実施形態と同様なロードセル型とすることができる。
【0034】
なお、第1〜第4実施形態において、トラフの振幅を検出する手段は歪ゲージによって検出するものに限られるものではなく、光学的検知手段、電気的検知手段であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明の一構成によれば、加振器の駆動周波数を変えてトラフの振幅を制御しているので、加振器の駆動エネルギを有効に利用して、消費エネルギを節約できる。
【0036】
また、本発明の他の構成によれば、物品の搬送にブレーキをかけるとき、トラフの振幅を減衰させる方向に加振器の駆動周波数を変化させ、振幅を急激に減衰させてから駆動を停止すれば、トラフの搬送量に応答性の高いブレーキ制御をかけることができ、次工程への搬送量を高精度で制御できる。
【0038】
本発明のさらに他の構成によれば、搬送装置よりも下流側ではなく、搬送装置のトラフ上で物品の重量を重量検出手段により検出し、その重量に対応する記憶された振幅−駆動周波数特性に基づいて、調整しようとする振幅に対応する駆動周波数に変化させるので、トラフの振幅を直ちに変更しようとする振幅に移行させることができ、応答性が向上する。また、加振器の駆動周波数を変化させているから、駆動エネルギを有効に利用できる。
【0040】
本発明のさらに他の構成によれば、トラフの振幅を検出する振幅検出器とトラフ上の物品の重量を検出する重量検出器とを備え、物品の重量に対応する振幅−駆動周波数特性を記憶手段に記憶させ、その記憶内容に基づいて、調整しようとする振幅に対応する駆動周波数に変化させているから、トラフの振幅を一層精度よく変更しようとする振幅に移行させることができる。また、加振器の駆動周波数を変化させているから、駆動エネルギを有効に利用できる。さらに、振幅検出器を用いて装置の振幅−駆動周波数特性を装置の運転中に求めて記憶手段に記憶させることもできるので、装置の特性変化に敏感に追従できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る振動フイーダの構成を示す概略側面図である。
【図2】第1実施形態の板ばねの歪ゲージの配設位置を示す正面図である。
【図3】第1実施形態のブリッジ回路と重量検出回路の構成を示す図である。
【図4】第1実施形態の振動系の振動特性を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る振動式搬送装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る振動式搬送装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る振動式搬送装置の構成を示す図である。
【図8】組合せ計量装置の機構部の概略側面図である。
【符号の説明】
1…振動フイーダ、2…加振器、3…ブラケット、4…トラフ、5…架台、6…防振用の弾性体、7…ベース、8…電磁石、9…板ばね、10…可動鉄心、11…駆動電源、12…スイッチング素子、13…コントローラ、14a〜14d…歪ゲージ、15…重量検出回路、16…フレキシブル配線シート、16a〜16d…配線、17…ブリッジ回路、18…直流定電圧電源、19a〜19d…積分器、20,21…分圧器、22…信号処理回路、23…重量検出器、24…データ記憶手段、25…振幅検知手段、26…搬送量演算手段、27…搬送量制御手段、30…ロードセル、31,32…支持部材、33…振幅検出器、34…振幅検出回路、A…板ばねの振幅、AA…板ばねの検出振幅値、Cd …駆動制御信号、Csw…搬送量制御信号、fd …駆動周波数、Id …駆動電流、M…物品、Sw …搬送量、T…搬送時間、W…物品の重量。
Claims (4)
- 加振器によりトラフを振動させてトラフに載荷された物品を振動方向に搬送する搬送装置であって、
前記加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段とを備え、
前記重量検出手段で検出された物品の重量に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させることで前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御する物品の振動式搬送装置。 - 加振器によりトラフを振動させてトラフに載荷された物品を振動方向に搬送する搬送装置であって、
前記加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段とを備え、
前記物品の搬送にブレーキをかけるときは、前記重量検出手段で検出された物品の重量に基づいて、トラフの振幅を減衰させる方向に前記加振器の駆動周波数を変化させる物品の振動式搬送装置。 - 加振器によりトラフを振動させてトラフに載荷された物品を振動方向に搬送する搬送装置であって、
前記加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出手段と、前記トラフ上の物品の重量に対応した前記トラフの振動系の振幅−駆動周波数特性を複数記憶した記憶手段とを備え、
前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御するときは、前記重量検出手段で検出された物品の重量に対応する振幅−駆動周波数特性に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させる物品の振動式搬送装置。 - 加振器によりトラフを振動させてトラフに載荷された物品を振動方向に搬送する搬送装置であって、
前記加振器の駆動周波数を可変に制御する周波数調整手段と、前記トラフの振幅を検出する振幅検出器と、前記トラフとベースとを連結するばね部材に設けられた歪ゲージおよび重量検出回路からなり、前記トラフ上の物品の重量を検出する重量検出器と、検出した物品の重量のもとで前記駆動周波数を変化させたときの前記振幅検出器の検出振幅値と駆動周波数との関係を物品の重量に対応させて記憶する記憶手段とを備え、
前記トラフの振幅を指令された振幅になるように制御するときは、検出された物品の重量に対応する前記記憶手段に記憶された振幅−駆動周波数特性に基づいて、前記加振器の駆動周波数を変化させる物品の振動式搬送装置。
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