JPH11227717A - 振動式搬送装置 - Google Patents

振動式搬送装置

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JPH11227717A
JPH11227717A JP3445498A JP3445498A JPH11227717A JP H11227717 A JPH11227717 A JP H11227717A JP 3445498 A JP3445498 A JP 3445498A JP 3445498 A JP3445498 A JP 3445498A JP H11227717 A JPH11227717 A JP H11227717A
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trough
weight
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Yasuaki Morinaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転条件を表示する表示器の表示画面に、ト
ラフの振幅、搬送量、およびトラフ上の物品重量のうち
少なくとも1つを表示できる振動式搬送装置を得る。 【解決手段】 物品が載置されたトラフ4を振動させて
トラフ4に載荷された物品Mを振動方向に搬送する振動
式搬送装置1の運転条件を表示する表示器23を備え、
この表示器23の表示画面100に、前記トラフ4の振
幅を表示する振幅表示手段67、搬送量ΣSw を表示す
る搬送量表示手段69およびトラフ4上の物品重量Wを
表示す重量表示手段70のうち、少なくとも1つを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラフ上に供給さ
れる物品を、トラフを振動させて搬送する振動式搬送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スナック菓子のような物品を袋
詰めする場合、組合せ計量装置により定量ずつ切り出す
ようにしている。図7に、組合せ計量装置の機構部の概
略側面図を示す。物品Mは、供給シュート40を介して
背の低い円錐形分散フイーダ41の中央に供給される。
そして、分散フイーダ41の振動により放射状に配置さ
れた複数の振動フイーダ1に分散供給され、各振動フイ
ーダ1の振動により搬送されて、円周上に複数配置され
たプールホッパ42に送られ、計量動作に合わせて一時
的にプールされた後、プールホッパ42の排出ゲート4
3が開放されて計量ホッパ44に投入される。
【0003】ロードセルのような計量手段45は、各計
量ホッパ44にプールされている物品Mの重量Wを計量
して計量信号を出力する。重量Wを示す計量信号は組合
せ演算されて、組合せ目標値を含む許容範囲内の重量ま
たは個数を与える1つ以上の計量ホッパ44が選択さ
れ、その計量ホッパ44の排出ゲート46が開放され
て、物品Mが集合シュート47で集合され、排出シュー
ト48に排出される。この排出された物品Mは、タイミ
ングゲート49から図示しない包装機に供給され、包装
されて目標重量の袋詰め商品となる。各計量ホッパ44
には投入目標値が設定されており、実際の計量値の投入
目標値に対する大小に応じて、振動フイーダ1の振幅ま
たは振動時間を調節して、計量値が投入目標値に合致す
るように制御している。
【0004】振動フィーダ1の計量運転中に、振動フィ
ーダ1の振動強度および動作時間の調整、分散テーブル
41への物品Mの供給量の調整は、図8に示す表示器の
フィーダ調整画面100上で行われる。この調整画面1
00は、各振動フィーダ1の運転条件を表示しており、
その中段の表示窓80には、振動フィーダ1の振動強度
が表示されている。この強度は、振動フィーダ1への駆
動入力のレベルを0〜99で表したパラメータにより表
示されるものであって、供給電力に正比例した数値では
なく、例えば、振動フィーダ1の駆動回路に設けたサイ
リスタの点弧角の調整範囲を等分割したような値であ
る。図8中の強度キー51の右側にある○内の数字1〜
16は振動フィーダ1のナンバを示しており、各数字の
上のバーの高さは、そのナンバの振動フィーダ1が調整
されている強度を示している。
【0005】図7の計量ホッパ44による1回の計量期
間内(以下、「1計量期間」という)の振動フィーダ1
の動作時間は、表示窓81に表示されている。前記○内
の数字1〜16の下のバーの高さは、各振動フィーダ1
の調整されている動作時間を示している。左下の59
は、図7の分散フィーダ41に1計量期間に供給される
物品Mの重量を表示する分散重量表示部で、その右側の
表示窓60に重量が表示される。この重量は、図7の分
散フィーダ41の下部に配置された重量検出器(図示せ
ず)により測定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
フィーダ調整画面に表示されるのは、振動フィーダ1の
強度と、1計量期間のフィーダ動作時間と、1計量期間
に分散フィーダに供給される物品の重量であるから、実
際の各フィーダによる1計量期間の搬送量は、計量ホッ
パで計量されるまで判らない。また、フィーダの搬送量
の調整は、前回までの計量ホッパによる計量値を基に、
フィーダの強度(駆動電力)を表示窓80に表示された
パラメータの値から推定で目標搬送量となるように調整
しているが、このパラメータは、振動フィーダ1の実際
の振幅には正比例しないため、例えば設定されている強
度が45のとき、搬送量を10%ほど増加させるには強
度を10%増しの50にすることでは実現できないた
め、熟練者でなければ調整が難しいという問題点があっ
た。
【0007】また、フィーダが故障して実際の搬送量が
低下した場合、リアルタイムで検知することができない
ため、組合せ計量装置の動作停止などの措置が遅れ、計
量再開が遅れて稼働率が低下するという問題点もあっ
た。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決して、
振動式搬送装置の運転条件を表示する表示器の表示画面
に、トラフの振幅、搬送量、および物品重量のうち少な
くとも1つを表示することを第1の目的とする。また、
振動式搬送装置に故障が発生したとき、リアルタイムで
報知できる振動式搬送装置を得ることを第2の目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一構成に係る振動式搬送装置は、物品が載
置されたトラフを振動させてトラフに載荷された物品を
振動方向に搬送する振動式搬送装置であって、前記振動
式搬送装置の運転条件を表示する表示器と、その表示画
面に前記トラフの振幅を表示する振幅表示手段、トラフ
による搬送量を表示する搬送量表示手段およびトラフ上
の物品重量を表示する重量表示手段のうち少なくとも1
つとを備えているものである。上記構成によれば、フィ
ーダの実際の運転状態が表示器に表示されるので、運転
条件の調整が容易になる。
【0010】本発明の好ましい実施形態においては、さ
らに前記トラフの振幅を検知する振幅検知器を備えてい
る。上記構成によれば、トラフの振幅をリアルタイムで
検出して前記表示器に表示できる。
【0011】本発明の他の好ましい実施形態において
は、前記トラフの振動系の振幅−重量特性を記憶する記
憶手段と、検知された振幅から前記振幅−重量特性に基
づいてトラフ上の物品重量を求める重量検出手段とを備
えている。上記構成によれば、ロードセルのような重量
検知器を用いないでトラフ上の物品重量を検出して前記
表示器に表示できる。
【0012】本発明の他の好ましい実施形態において
は、さらに前記振動式搬送装置への供給電力と前記振幅
検知器で検知された振幅とに基づいて振動式搬送装置の
故障を判定する故障判定器を備えている。上記構成によ
れば、振動系が故障したとき、リアルタイムで故障を認
知できる。
【0013】本発明の他の好ましい実施形態において
は、前記トラフ上の物品の重量を検知する重量検知器を
備えている。上記構成によれば、トラフ上の物品の重量
をリアルタイムで検出して前記表示器に表示できる。
【0014】本発明の他の好ましい実施形態において
は、前記トラフの振動系の振幅−重量特性を記憶する記
憶手段と、検知された重量から前記振幅−重量特性に基
づいてトラフの振幅を求める振幅検出手段とを備えてい
る。上記構成によれば、トラフの振幅を計測器を設ける
ことなく検出できる。
【0015】本発明の他の好ましい実施形態において
は、さらに、得られた振幅および物品の重量から搬送量
を求める搬送量演算手段を備えている。上記構成によれ
ば、トラフの搬送量をリアルタイムで算出して前記表示
器に表示できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面に基づいて説明する。図1に、振動フイーダの概略側
面図を示す。この振動フイーダ1は、加振器2と、この
加振器2にブラケット3を介して取り付けられているト
ラフ4とを有している。前記加振器2は、当該振動フイ
ーダ1が取り付けられる架台5に複数のゴムまたはコイ
ルばねのような防振用の弾性体6を介して取り付けられ
たベース7と、このベース7に取り付けられた電磁石8
と、ベース7の前部と後部にボルトB1 によりそれぞれ
一端部9aが取り付けられ、他端部9bがボルトB2 に
よりそれぞれ前記ブラケット3に取り付けられて平行に
配置されている一対の板ばね9と、前記ブラケット3に
固着されて前記電磁石8に対向する可動鉄心10とを備
えている。前記可動鉄心10は一方の板ばね9の他端部
9bに対応した位置でブラケット3に固定されている。
前記電磁石8には、商用の交流電源11からスイッチン
グ素子12を介して給電されている。
【0017】前記スイッチング素子12は、コントロー
ラ13から出力される駆動制御信号Cd に基づく周波数
fd と電流量id の交流駆動電流を電磁石8に給電し、
電磁石8の可動鉄心10の吸引力と板ばね9のばね定数
kによって定まる振幅Aでもって、トラフ4を水平姿勢
のままで矢印V方向に振動させ、トラフ4上の物品Mを
矢印P方向(水平方向)に搬送する。
【0018】このように構成された振動系の共振周波数
fn は、次式で求められる。 fn =(1/2π)(k/m)1/2 ただし、m=(m1 ×m2 )/(m1 +m2 )、kはば
ね定数、m1 はばね上重量、m2 はばね下重量である。
本実施形態では、共振周波数fn が商用電源周波数に近
い周波数となるように設定し、これによって、小電力で
トラフ4の振幅が大きくなるように構成している。
【0019】搬送方向前側の板ばね9の両端部のブラケ
ット3およびベース7への固定部の近傍には、1つの歪
ゲージ14が装着されている。この装着部は、振動時に
板ばね9の弾性歪が大きい部分である。つまり、一対の
板ばね9,9とブラケット3とベース7とにより、平行
四辺形の形状を保って変形する一種のロバーバル機構が
構成されているので、板ばね9は、一端部9aを支点と
して他端部9bが移動する際に、ボルトB1 ,B2 の近
傍、つまり固定部の近傍が屈曲し、この部分に大きな弾
性歪が発生する。
【0020】図2は、本実施形態におけるトラフ4の振
動系の振動特性を示す図である。この振動系は、加振器
2、ブラケット3、架台5および弾性体6からなる。共
振周波数fn は、前述したように板ばね9のばね定数k
と、ばね上重量m1 とばね下重量m2 で定まるので、ト
ラフ4上の物品Mの重量Wに応じて変化し、図2に示す
ように、重量WがW1 から大きな値W2 に変化するとf
n1からfn2のように低くなる。他方、板ばね9の振幅A
は、駆動電流id の大きさと、その周波数fdによって
変化し、駆動電流id が大きいほど、また、駆動周波数
fd が共振周波数fn に近づくほど大きくなる。したが
って、たとえば、駆動電流id とその周波数fd1が同一
であっても、重量WがW1 からW2 に変化すると、振幅
はA1 からA2 に変化する。
【0021】図1の振動フイーダ1の搬送量ΣSw は、
発明者による検討の結果、(トラフ上の物品の重量W)
×(板ばねの振幅A)×(振動時間T)×(係数)で定
まることがわかった。したがって、そのいずれかの値を
調整することで、搬送量ΣSw を調節することができ、
単位時間ごとの搬送量Sw は、トラフ上の物品の重量W
または板ばねの振幅Aを調節することで調整できる。前
記係数は、板ばね9の振動方向Vとトラフ4の搬送方向
Pとの角度ずれ、物品の種類による滑りの差等を修正す
るためのもので、経験的に求められる。なお、トラフ4
の搬送方向Pの振幅を板ばね9の振幅とみなしてもよ
く、その場合、前記係数の値が異なってくる。
【0022】図1の歪ゲージ9と振幅検出回路15は、
歪ゲージ9の歪量からトラフ4の搬送方向の振幅Aを検
出する振幅検知器16を構成している。また、データ記
憶手段17は、加振器2の駆動周波数fd におけるトラ
フ4の振幅Aに対応するトラフ4上の物品の重量Wのデ
ータを記憶している。このA−Wデータは図3に示され
ており、例えば、実際に図1の振動フイーダ1を駆動し
て搬送し、そのときのトラフ4上の物品の重量Wと、ト
ラフ4の振幅Aを歪ゲージ14の歪量から求めることに
より得られる。重量検出手段18は、振幅検知器16か
ら入力されたトラフ4の振幅Aとに対応する物品の重量
Wをデータ記憶手段17から読み出して出力する。
【0023】次に、搬送量演算手段19は、振幅検知器
16から入力される振幅Aと、重量検知手段18から入
力される物品の重量Wと、制御盤22で設定されている
動作時間Tとから搬送量ΣSw を算出する。搬送量制御
手段20は、入力された搬送量ΣSw と目標搬送量との
差を振幅Aまたは動作時間Tの調節により補正する搬送
量制御信号Cswを、コントローラ13に出力する。コン
トローラ13は、スイッチング素子12の点弧角を調節
して駆動電流id を調整することにより振幅Aが指令さ
れた振幅になるように制御するか、または加振器2の動
作時間Tが指令された時間となるように制御し、制御盤
22にその修正データaを送出して表示器23の表示デ
ータを書き換える。
【0024】前記コントローラ13における制御は、例
えば、図2において、駆動周波数がfd1で、重量がW1
であったとき、駆動電流id を大きくすると、振動特性
曲線が上方にずれた破線で示す形となって振幅がA3 の
ように大きくなり、また、重量がW1 から大きな値W2
に変化すると、振幅がA1 からA2 のように小さくなる
特性に基づいて行う。
【0025】21は故障判定器で、加振器2に入力され
る駆動電力Pと振幅検知器16で検知された振幅Aの関
係が、振動系が正常なときのトラフ4上の物品の重量W
の変動によるP−A特性の変化よりも、あるしきい値を
超えて大きく変化したとき、振動系の故障と判断して故
障信号を出力する。これにより、管理者はリアルタイム
でフィーダの振動系の異常を知ることができる。
【0026】22は制御盤で、図8に示したフィーダ調
整画面を表示する表示器23を備えている。図4は本実
施形態のフィーダ調整画面100を示す図である。この
フィーダ調整画面100には、加振器2に入力される駆
動電力P〔W〕、1計量期間のフィーダ動作時間T〔s
ec〕、トラフ4の振幅A〔mm〕および1計量期間の
フィーダの搬送量ΣSw 〔g/回〕が数値でもって表示
される。前記電力Pおよび動作時間Tは、制御盤22か
ら図1のコントローラ13に与えられる駆動指令信号に
より設定される値であり、振幅Aは振幅検知器16で検
知された値であり、搬送量ΣSw は搬送量演算手段19
で算出された値である。
【0027】本実施形態におけるフィーダの運転条件の
調整手順は、まず、計量運転中、図示していない表示器
の運転画面に表示されているフィーダキーをクリックす
ると、図4のフィーダ調整画面100が表示される。こ
の画面100上の電力キー61をクリックすると、中段
の電力キー61に選択マーク62が表示されて電力調整
モードとなる。次に、下段の左矢印キー53および右矢
印キー54で調整する振動フィーダ1のナンバを選択す
ると、上段の表示窓50に選択されたフィーダのナンバ
が表示される。下段の上矢印キー55および下矢印キー
56で駆動電力Pを調整すると、表示窓63に調整した
電力値が表示され、終了キー57をクリックするとその
フィーダの電力設定が終了し、その振動フィーダ1は設
定された電力Pが供給されて作動し始め、これに伴って
中段の振幅キー66の表示窓67の振幅値表示が切り換
わり、更に、搬送量キー68の表示窓69の搬送量値の
表示が切り換わる。
【0028】次に、中段の時間キー64をクリックする
と、1計量期間の振動フィーダ1の動作時間調整モード
となる。左矢印キー53および右矢印キー54で調整す
る振動フィーダ1のナンバを選択し、次に、上矢印キー
55および下矢印キー56で動作時間を調整すると、表
示窓65に調整した時間値が表示され、終了キー57を
クリックするとその振動フィーダ1の時間設定が終了
し、その振動フィーダ1は設定された動作時間で作動
し、これに伴って搬送量キー68の表示窓69の搬送量
値の表示が切り換わる。
【0029】振動フィーダ1の振幅Aを調整するとき
は、中段の振幅キー66をクリックすると振幅調整モー
ドとなる。左矢印キー53および右矢印キー54で調整
する振動フィーダ1のナンバを選択し、次に、上矢印キ
ー55および下矢印キー56で振幅を調整すると、表示
窓67に調整した振幅値が表示され、終了キー57をク
リックするとそのフィーダの振幅設定が終了し、その振
動フィーダ1は設定された振幅値で作動し始め、これに
伴って電力キー61の表示窓63の電力値表示が切り換
わり、搬送量キー68の表示窓69の搬送量値の表示が
切り換わる。
【0030】振動フィーダ1の搬送量を調整するとき
は、搬送量キー68をクリックすると搬送量調整モード
となる。左矢印キー53および右矢印キー54で調整す
る振動フィーダ1のナンバを選択し、次に、上矢印キー
55および下矢印キー56で搬送量ΣSw を調整する
と、表示窓69に調整した搬送量値が表示され、終了キ
ー57をクリックするとそのフィーダの搬送量設定が終
了し、その振動フィーダ1は設定された搬送量値で作動
し始め、これに伴って電力キー61の表示窓63の電力
値表示が切り換わり、振幅キー66の表示窓67の振幅
値表示が切り換わる。下段の70はトラフ4上の物品M
の重量表示部で、表示窓71に重量検出手段18(図
1)で検出された物品の重量値が表示される。
【0031】以上の設定動作で搬送量ΣSw が目的とす
る値になったときは終了キー57をクリックして全ての
調整作業を終了するが、目的搬送量にならなかったとき
は、電力または時間の再設定を行う。
【0032】本実施形態によれば、図1に示した振動式
搬送装置の制御盤22の表示器23に、トラフ4の加振
器2の駆動電力P、1計量期間の動作時間T、検知され
た振幅Aおよび搬送量ΣSw を表示するとともに、各項
目をそれぞれ調整可能に構成したので、トラフ4の運転
状態の調整が容易となる。また、トラフ4の振幅Aを振
幅検知器16で直接検知するので、リアルタイムで振幅
Aを検知できる。
【0033】また、データ記憶手段17に、トラフ4の
振幅Aとトラフ4上の物品の重量Wとの関係を示すデー
タ(図3)を記憶させ、振幅検知器16で検知したトラ
フ4の振幅Aからトラフ4上の物品の重量Wを検出する
ので、トラフ4上の物品の重量をロードセルのような計
量器を用いないでリアルタイムで検知できる。
【0034】また、トラフ4の1計量期間の搬送量ΣS
w を搬送量演算手段19によりリアルタイムで算出で
き、この得られた搬送量ΣSw に基づいて振動フイーダ
1の搬送量ΣSw が搬送量制御手段20によってオンラ
インで制御されるので、応答性に優れた精度の高い制御
が行える。
【0035】さらに、振動フィーダ1の駆動電力Pとト
ラフ4の振幅Aの関係が正常な範囲を超えたとき振動系
の故障を報知する故障判定器21を設けたので、フィー
ダの振動系の故障をリアルタイムで認知することができ
る。
【0036】図5は、本発明の第2実施形態に係る振動
式搬送装置の構成を示す図である。図において、図1と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
24は歪ゲージ14の歪量からトラフ4上の物品の重量
Wを検出する重量検出回路で、歪ゲージ14と重量検出
回路24で重量検知器25を構成している。26は振幅
検出手段で、重量検知器25で検知された重量Wに対応
するトラフ4の振幅Aを、当該振動フィーダ1の駆動に
用いる1つの駆動周波数fd についてのW−A特性デー
タ(図3)を記憶しているデータ記憶手段17から読み
出して出力する。
【0037】搬送量演算手段19は、重量検知器25か
ら入力される重量Wと、振幅検出手段26から入力され
る振幅Aと、制御盤22で設定されている動作時間Tと
から搬送量ΣSw を算出する。搬送量制御手段20は、
入力された搬送量ΣSw と目標搬送量を比較し、その差
が許容範囲を超えているときは、目標搬送量となる方向
に駆動電流id を増減させる搬送量制御信号Cswをコン
トローラ13に送出する。本第2実施形態によれば、第
1実施形態の振幅検知器16に代えて重量検知器25を
設けることで、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0038】図6は、本発明の第3実施形態に係る振動
式搬送装置の構成を示す図で、図において、図1または
図5と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示して
いる。本実施形態は、歪ゲージ14の歪量からトラフの
振幅Aを検知する振幅検知器16と、前記歪ゲージ14
の歪量からトラフ上の物品の重量Wを検知する重量検知
器25とを備えたものである。
【0039】本第3実施形態によれば、第1実施形態お
よび第2実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、
データ記憶手段17を要しないので、構成が更に簡単に
なる。
【0040】なお、前記各実施形態では、振動式搬送装
置の運転条件を表示する表示器23に、図4に示した加
振器の駆動電力表示手段63、1回の動作時間表示手段
65、トラフの振幅表示手段67、搬送量表示手段69
およびトラフ上の物品重量表示手段71を設けたが、ト
ラフの振幅を表示する振幅表示手段67、搬送量を表示
する搬送量表示手段69および物品重量を表示する重量
表示手段71のうち1つ以上を備えたものであればよ
い。
【0041】また、図1,5,6に示したように、歪ゲ
ージ14を板ばね9に取付け、この歪ゲージ14の歪量
からトラフ4の振幅、およびトラフ4上の物品Mの重量
を検知したが、トラフ4の振幅を検出する手段は光学的
検知手段、電気的検知手段であってもよく、またトラフ
4上の物品Mの重量を検知する手段もロードセルなどの
計量器であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の振動式搬
送装置は、前記振動式搬送装置の運転条件を表示する表
示器と、その表示画面に前記トラフの振幅を表示する振
幅表示手段、トラフによる搬送量を表示する搬送量表示
手段またはトラフ上の物品重量を表示する重量表示手段
の少なくとも1つとを備えたものであるから、フィーダ
の実際の運転状態が表示器に表示されるので、運転条件
の調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る振動式搬送装置の
構成を示す概略図である。
【図2】第1実施形態の振動系の振動周波数とトラフの
搬送方向の振幅の関係を示す特性図である。
【図3】第1実施形態のデータ記憶手段に記憶されてい
る振幅−重量特性を示す図である。
【図4】第1実施形態の制御盤の表示器のフィーダ調整
画面を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る振動式搬送装置の
構成を示す概略図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る振動式搬送装置の
構成を示す概略図である。
【図7】組合せ計量装置の機構部を示す概略側面図であ
る。
【図8】従来の制御盤の表示器のフィーダ調整画面を示
す図である。
【符号の説明】
1…振動フイーダ、2…加振器、3…ブラケット、4…
トラフ、5…架台、6…防振用の弾性体、7…ベース、
8…電磁石、9…板ばね、10…可動鉄心、11…商用
電源、12…スイッチング素子、13…コントローラ、
14…歪ゲージ、15…振幅検知回路、16…振幅検出
回路、17…データ記憶手段、18…重量検出手段、1
9…搬送量演算手段、20…搬送量制御手段、21…故
障判定器、22…制御盤、23…表示器、24…重量検
出回路、25…振幅検知器、59…分散重量表示部、5
8,60,63,65,67,69,71…表示窓、6
1…電力キー、63…時間キー、66…振幅キー、68
…搬送量キー、70…トラフ上重量表示部、100…フ
ィーダ調整画面、A…トラフの振幅、a…修正データ、
Csw…搬送量制御信号、fd …駆動周波数、id …駆動
電流、P…駆動電力、M…物品、ΣSw …搬送量、T…
動作時間、W…物品の重量。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が載置されたトラフを振動させてト
    ラフに載荷された物品を振動方向に搬送する振動式搬送
    装置であって、 前記振動式搬送装置の運転条件を表示する表示器と、そ
    の表示画面に前記トラフの振幅を表示する振幅表示手
    段、トラフによる搬送量を表示する搬送量表示手段およ
    びトラフ上の物品重量を表示する重量表示手段のうち少
    なくとも1つとを備えた振動式搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに前記トラフの
    振幅を検知する振幅検知器を備えた振動式搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記トラフの振動系
    の振幅−重量特性を記憶する記憶手段と、検知された振
    幅から前記振幅−重量特性に基づいてトラフ上の物品重
    量を求める重量検出手段とを備えた振動式搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、さらに前記
    振動式搬送装置への供給電力と前記振幅検知器で検知さ
    れた振幅とに基づいて振動式搬送装置の故障を判定する
    故障判定器を備えた振動式搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記トラフ
    上の物品の重量を検知する重量検知器を備えた振動式搬
    送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記トラフの振動系
    の振幅−重量特性を記憶する記憶手段と、検知された重
    量から前記振幅−重量特性に基づいてトラフの振幅を求
    める振幅検出手段とを備えた振動式搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または6において、さらに、得
    られた振幅および物品の重量から搬送量を求める搬送量
    演算手段を備えた振動式搬送装置。
JP3445498A 1998-02-17 1998-02-17 振動式搬送装置 Pending JPH11227717A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249590A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Yamato Scale Co Ltd デジタル秤用フィーダ及びそれを備えたデジタル秤
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CN111422567A (zh) * 2019-01-10 2020-07-17 昕芙旎雅有限公司 零件供给器用控制器及零件供给器

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