JP2002145436A - 電磁振動式の搬送装置およびこれを備えた計量装置 - Google Patents

電磁振動式の搬送装置およびこれを備えた計量装置

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JP2002145436A JP2001263629A JP2001263629A JP2002145436A JP 2002145436 A JP2002145436 A JP 2002145436A JP 2001263629 A JP2001263629 A JP 2001263629A JP 2001263629 A JP2001263629 A JP 2001263629A JP 2002145436 A JP2002145436 A JP 2002145436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単かつ低コストで、効率の良い搬送
駆動を行う電磁振動式の搬送装置およびこれを備えた計
量装置を提供する。 【解決手段】 電磁振動式の搬送装置1は、物品Mを搬
送する搬送部4と、搬送部4を振動させて物品Mを搬送
させる電磁式加振器2とを備えると共に、周波数制御部
14、時間検出部15および周波数設定部16を備え
る。周波数制御部16は、加振器2の駆動電源13の駆
動周波数を制御する。時間検出部15は、駆動周波数を
変化させた際に、各周波数における加振器2の駆動電流
が基準電流値を越えている時間幅Tを検出する。周波数
設定部16は、検出された時間幅Tに基づいて実駆動周
波数を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送部を電磁的に
振動させて物品を搬送する電磁振動式の搬送装置および
これを備えた計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の搬送装置では、物品が載置され
るトラフのような搬送部をブラケットを介してベース上
に支持し、ブラケットを電磁石で前後に振動させて搬送
部の上の物品を搬送するようにされている。この場合、
物品の搬送を効率良く行うために、電磁石を駆動する電
源の駆動周波数は搬送装置の固有振動数に合うようにさ
れる。
【0003】従来、駆動周波数を搬送装置の固有振動数
に合致させる方法として、インバータを用いて駆動周波
数を可変設定し、供給電力が最大となる時の駆動周波数
で実際の搬送駆動を行うようにしたもの(特許2770
295号公報)や、駆動周波数を可変設定して、電流が
最大となる駆動周波数を自動的に求め、その時の駆動周
波数で搬送装置を駆動するもの(特開平7−06018
8号公報)などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、供給電力が最
大となる時の駆動周波数で実際の搬送駆動を行うように
した前者の搬送装置では、電力算出のために電圧および
電流の検出回路が必要であり、構成が複雑になる。ま
た、電流が最大となる駆動周波数を自動的に求める後者
の搬送装置では、電流を常に検出してその最大値を算出
するために、演算部と相当容量の記憶部が必要になり、
構成が複雑でコスト増を招く。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決し
て、簡単かつ低コストの構造により、効率の良い搬送駆
動を行うことのできる電磁振動式の搬送装置およびこれ
を備えた計量装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電磁振動式の搬送装置は、物品を搬送
する搬送部と、前記搬送部を振動させて物品を搬送させ
る電磁式加振器と、前記加振器の駆動電源の駆動周波数
を制御する制御部と、前記駆動周波数を変化させた際
に、各周波数における前記加振器の駆動電流が基準電流
値を越えている時間幅を検出する時間検出部と、前記検
出された時間幅に基づいて実駆動周波数を設定する周波
数設定部とを備えている。
【0007】上記構成によれば、制御部により加振器の
駆動電源の駆動周波数を変化させた際に、時間検出部が
各周波数における加振器の駆動電流が基準電流値を越え
ている時間幅を検出し、さらに周波数設定部は検出され
た前記時間幅に基づいて実駆動周波数を設定する。した
がって、電圧もしくは電流の検出回路、演算部、および
大容量の記憶部を必要とすることなく、搬送装置の固有
振動数に近い駆動周波数で搬送部を振動させることがで
きるから、簡単かつ低コストの構造により、効率の良い
搬送駆動を行うことができる。
【0008】本発明の好ましい実施形態においては、前
記時間検出部は前記駆動電流が基準電流値を越えると作
動する素子を備え、前記素子の作動状態により前記時間
幅を検出する。または、前記時間検出部は、基準電流値
に相当する電圧と前記駆動電流に相当する電圧とを比較
して出力信号を出す電圧比較器を備え、前記電圧比較器
の出力状態により前記時間幅を検出する。この構成によ
れば、時間検出部を簡単かつ低コストの構造にして、効
率の良い搬送駆動を行うことができる。
【0009】本発明の好ましい実施形態においては、基
準電流値を記憶する記憶部と、前記駆動電流の電流値を
検出する検出手段とを備え、前記時間検出部は、検出し
た電流値と基準電流値とに基づいて、前記時間幅を検出
する。この構成によれば、搬送する物品の種類や搬送部
の種類に応じた基準電流値を、記憶部から読み出して使
用できるので、搬送装置の種々の態様に応じて効率の良
い搬送駆動を行うことができる。
【0010】また、本発明の好ましい実施形態において
は、前記周波数設定部は、時間幅の変化に基づいて実駆
動周波数を設定する。したがって、時間幅にばらつきが
あっても、時間幅の変化に応じた実駆動周波数を設定で
きる。
【0011】さらに、本発明の好ましい実施形態におい
ては、前記時間検出部による検出は搬送装置の試験運転
時に実行され、前記設定された実駆動周波数での駆動は
実運転時に実行される。したがって、実運転時には最初
から、適切な実駆動周波数で効率のよい搬送が行われ
る。
【0012】また、本発明に係る電磁振動式の搬送装置
を備えた計量装置は、前記構成の電磁振動式の搬送装置
を備え、さらに各電磁振動式の搬送装置によって搬送さ
れた物品を計量する計量部を備え、各電磁振動式の搬送
装置ごとに個別に実駆動周波数が前記周波数設定部によ
り設定されるものとしている。
【0013】上記構成によれば、計量装置の個々の搬送
装置ごとに、それらの搬送装置の固有振動数に近い実駆
動周波数で搬送部を振動させることができるので、効率
の良い搬送駆動を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係
る電磁式の搬送装置の概略構成を示す。この搬送装置1
は、加振器2と、この加振器2にブラケット3を介して
取り付けられているトラフ(搬送部)4とを有する。ま
た、前記加振器2は、この搬送装置1が取り付けられる
架台5に複数の防振用の弾性体6を介して取り付けられ
たベース7と、このベース7に取り付けられた電磁石8
と、ベース7の前部および後部と前記ブラケット3との
間にボルトB1によって取り付けられた一対の平行な板
ばね9と、前記ブラケット3に固着されて前記電磁石8
に対向する可動鉄心10とを備えている。前記可動鉄心
10は一方の板ばね9の上端部に対応した位置でブラケ
ット3に固定されている。駆動電源であるインバータ1
3から前記電磁石8に給電して、板ばね9を介してブラ
ケット3を、水平姿勢に配置されるトラフ4に対してほ
ぼ水平で若干上向きとなる振動方向Vに振動させること
により、搬送部であるトラフ4に載せられた物品Mが搬
送方向Pに送られる。
【0015】前記インバータ13には、商用交流電源1
1を直流に変換する直流電源12から電力供給が行わ
れ、その駆動周波数は周波数制御部14によって制御さ
れる。インバータ13から加振器2の電磁石8に供給さ
れる駆動電流の大きさは時間検出部15によって検出さ
れる。すなわち、時間検出部15は、実際の装置稼働時
(実運転時)に先立つ試験運転においてインバータ13
から電磁石8に供給される駆動電流が予め設定される基
準電流値を越えている時間幅を、駆動電流の大きさに相
当するものとして検出する。
【0016】図3は、時間検出部15の構成の一例を示
す。時間検出部15は、可振器2の駆動電流が基準電流
値を越えると作動するフォトカプラ21のような素子
と、フォトカプラ21の作動状態により前記時間幅を検
出する出力・カウンタ回路22とを備えている。フォト
カプラ21は、発光ダイオード21aと受光側トランジ
スタ21bからなり、入力側の発光ダイオード21a
に、例えば0.4Aに設定された基準電流値を越える駆
動電流が流れると、受光側トランジスタ21bへON信
号を出し続ける。出力・カウンタ回路22は、例えば基
準パルスが発生する時間カウンタを、発光ダイオード2
1aから受光側トランジスタ21bがON信号を受けて
いる間作動させ、そのパルス数をカウントすることによ
って、時間幅を検出する。これにより、時間検出部15
を簡単かつ低コストの構造にして、効率の良い搬送駆動
を行うことができる。
【0017】実運転時の前記駆動周波数は、図1の周波
数設定部16から前記周波数制御部14に設定指令を与
えることにより設定される。つまり、周波数設定部16
は、試験運転における前記駆動周波数の変化に対し前記
時間検出部15によって検出された時間幅が所定の基準
時間幅を越えたときの駆動周波数を実運転時の駆動周波
数として設定する機能を有する。共振周波数またはその
近傍では、振幅および駆動電流が大きくなって、前記基
準電流値を越える時間幅が基準時間幅を越えるので、そ
のときの駆動周波数を実運転時に使用する。この駆動周
波数の設定は、実運転中に行ってもよい。つまり、実運
転中の適宜のタイミングで駆動周波数を連続的に変化さ
せて、基準電流値を越えている時間幅を検出し、その時
間幅が所定の基準時間幅を越えたときの駆動周波数を新
たな駆動周波数として設定する。
【0018】図2は、前記構成の電磁式の搬送装置1を
振動フィーダとして備えた組合せ計量装置30の機構部
の概略側面図を示す。物品Mは、供給シュート31を介
して背の低い円錐形分散フィーダ32の中央に供給され
る。そして、分散フィーダ32の振動により、放射状に
配置された複数の振動フィーダ(搬送装置)1に分散供
給される。次に、物品Mは各振動フィーダ1で搬送され
て、円周上に複数配置したプールホッパ33に送られ、
計量動作に合わせて一時的にプールされた後、プールホ
ッパ33の排出ゲート34が開放されて計量ホッパ35
に投入される。各計量ホッパ35は、これに連結された
ロードセルのような重量検出器36とともに計量部37
を構成しており、重量検出器36が各計量ホッパ35に
収納されている物品Mの重量を検出して計量信号を出力
する。計量された物品Mは、計量ホッパ35の排出ゲー
ト38が開放されて集合シュート39で集合され、排出
シュート40を経て、その下端のタイミングゲート41
から排出される。この排出された物品Mは、図示しない
包装機により包装されて目標重量の袋詰め商品となる。
【0019】つぎに、第1実施形態にかかる電磁振動式
の搬送装置(振動フィーダ)1の試験運転における動作
を、図4,図5の波形図、および図6のフロー図を参照
して以下に説明する。この例では、加振器2の駆動電源
の駆動周波数は、自動的に搬送装置1の固有振動数に近
い実駆動周波数に設定される。
【0020】まず、図1の加振器2の駆動電源であるイ
ンバータ13の駆動周波数fが、周波数制御部14によ
って初期値(例えば70Hz)に設定され、フィーダ強
度を一定にして、加振器2が例えば約2秒間駆動される
(図6のステップS1)。この駆動状態のもとで、例え
ば1.5sec間の過渡応答後、往復振動1回(1パル
ス)当たり、加振器2の電磁石8に流れる駆動電流が
0.4Aの基準電流値を越えている時間(時間幅)が時
間検出部15により検出される(ステップS2)。その
後、例えば約8sec、搬送装置1を停止させ、完全に
振動がなくなるまで待つ。なお、時間幅の平均値が0μ
sec付近のときは、搬送装置1はほとんど振動してい
ないので、長時間停止させておく必要がない。この場合
2secだけ停止させる。
【0021】加振器2の往復振動の1回における駆動電
流は、図4にA,Bで示すような波形となる。波形A,
Bの頂点は最大振幅点に合致する。また、ここでは加振
器2への印加電圧は一定とされており、この条件のもと
では、加振器2の振動振幅が大きいほど駆動電流値が大
きくなる。すなわち、駆動周波数fが搬送装置1の固有
振動数に近くなるほど、駆動電流値が大きくなり、それ
だけ基準電流値を越えている時間も長くなる。
【0022】例えば、図4では、波形Bの駆動電流のと
きよりも波形Aの駆動電流のときの方が、駆動周波数f
は搬送装置1の固有振動数に近い。そこで、時間検出部
15によるステップS2の検出動作では、図5に示すよ
うに、駆動電流iが所定の基準電流値(例えば、ia=
0.4A )を越えて、フォトカプラ21の発光ダイオ
ード21aが受光側トランジスタ21bへON信号を出
力している時間幅Tを検出する。この時間幅Tが大きい
ほど駆動電流iは大きいと見なすことができる。時間幅
Tの検出は、出力・カウンタ回路22により、基準パル
スを発生する時間カウンタを、発光ダイオード21aか
ら受光側トランジスタ21bがON信号を受けている間
作動させ、そのパルス数をカウントすることによって行
う。
【0023】つぎに、駆動周波数を70Hzから例えば
0.5Hz減少させて69.5Hzにして、ステップS
1、S2と同様に加振器2が駆動され、時間幅Tが検出
される。さらに、駆動周波数を0.5Hz減少させて同
様に加振器2が駆動され、時間幅Tが検出され、以下、
これが繰り返される(ステップS3)。そして、各駆動
周波数で基準電流値ia(0.4A)を越える時間幅T
を、図示しないメモリに記憶させる(ステップS4)。
【0024】そして、周波数設定部16により、駆動周
波数が30Hzになるまでに、時間幅Tの平均値が前回
の値を例えば3回連続して下回ったか否か判断される
(ステップS5)。3回連続して下回った場合、下回り
始めるときの駆動周波数付近に、共振周波数(実駆動周
波数)が存在するとみなして、ステップS7に進む。3
回連続して下回る前に、駆動周波数が30Hzになった
場合、フィーダ強度を少し増幅させて、ステップS1に
戻る。
【0025】ステップS7では、下回り始めるときの駆
動周波数の2Hz高い駆動周波数fに設定して、ステッ
プS1と同様に加振器2が駆動される。そして、ステッ
プS2と同様に時間幅Tが検出される(ステップS
8)。つぎに、当該駆動周波数を例えば0.1Hz減少
させて、ステップS7、S8と同様に加振器2が駆動さ
れ、時間幅Tが検出される。さらに、駆動周波数を0.
1Hz減少させて同様に加振器2が駆動され、時間幅T
が検出され、以下、これが繰り返される(ステップS
9)。そして、各駆動周波数で基準電流値ia(0.4
A)を越える時間幅Tを、メモリに記憶させる(ステッ
プS10)。
【0026】つぎに、周波数設定部16により、駆動周
波数が30Hzになるまでに、時間幅Tの平均値が前回
の値を3回連続して下回ったか否か判断される(ステッ
プS11)。3回連続して下回った場合、下回り始める
ときの駆動周波数を共振周波数(実駆動周波数)と設定
する。3回連続して下回る前に、駆動周波数が30Hz
になった場合、フィーダ強度を少し増幅させて、ステッ
プS1に戻る。なお、この例では、時間幅Tの平均値が
前回の値を3回連続して下回ったか否かで判断している
が、1回または2回下回ったか否かで判断してもよい。
また、時間幅Tの平均値に代えて、または時間幅Tの平
均値とともに、時間幅Tの変化を考慮して上記判断を行
ってもよい。これにより、時間幅Tにばらつきがあって
も、時間幅Tの変化に応じた実駆動周波数を設定でき
る。
【0027】周波数設定部16は、このときの駆動周波
数を実運転時の実駆動周波数として設定するように周波
数制御部14に指令を与える。これにより、実運転時に
は、インバータ13の実駆動周波数は、上記した手順で
設定された駆動周波数、すなわち、搬送装置1の固有振
動数と同一または近似した駆動周波数となる。こうし
て、加振器2の駆動電源の駆動周波数は、自動的に搬送
装置1の固有振動数に近い実駆動周波数に設定される。
したがって、電流もしくは電圧の検出回路、演算部およ
び大容量の記憶部を必要としない、簡単かつ低コストの
構造で、効率の良い搬送駆動を行うことができる。
【0028】図2の組合せ計量装置30では、各搬送装
置つまり各振動フィーダ1ごとに、上記した手順によ
り、個別に実運転時の駆動周波数fが周波数設定部16
により設定される。すなわち、一般的に各振動フィーダ
1は個々に固有振動数が異なるので、個別に駆動周波数
fを設定することにより、各振動フィーダ1はいずれも
効率の良い搬送動作を行うことができる。
【0029】なお、この実施形態では、時間検出部15
に、駆動電流が基準電流値を越えると作動するフォトカ
プラのような素子21を備え、この素子21の作動状態
により時間幅Tを検出するものを用いているが、これに
代えて、図7に示すように、基準電流値に相当する電圧
と、駆動電流に相当する電圧とを比較して出力信号を出
す電圧比較器23を備え、電圧比較器23の出力状態に
より時間幅Tを検出する時間検出部15Aを用いてもよ
い。
【0030】図7において、電圧比較器23は、可振器
2の駆動電流を電圧に変換した駆動電圧と、例えば±1
5Vのような基準電圧(VCC、VDD)とを比較して、O
N、OFFの信号を出力するOPアンプ24からなる。
出力・カウンタ回路25は、例えば基準パルスが発生す
る時間カウンタを、OPアンプ24からON信号が出力
している間作動させ、そのパルス数をカウントすること
によって、時間幅を検出する。これにより、時間検出部
15を簡単かつ低コストの構造にして、効率の良い搬送
駆動を行うことができる。
【0031】つぎに、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態と異なり、図8に示すよ
うに、記憶部51、変更部52および選択部53を備え
ている。
【0032】記憶部51は、基準電流値や基準時間幅を
記憶する手段である。この記憶部51には、相異なる複
数の基準電流値ia ,ib …、および基準時間幅Ta ,
Tb…を記憶可能である。これらの基準電流値ia ,ib
…、および基準時間幅Ta,Tb の少なくとも一方は、
変更部52により外部から変更できるようにされてい
る。また、これら基準電流値および基準時間幅は、選択
部53によって、それらの1つが前記記憶部51から選
択的に読み出され時間検出部45や周波数設定部16に
入力できるようにされている。
【0033】また、図9に示すように、時間検出部45
は、可振器2の駆動電流(アナログ)をアナログ・ディ
ジタル変換するA/D変換器41とCPU40を備えて
いる。CPU40は、駆動電流(ディジタル)が基準電
流値(しきい値)を越えている間、基準パルスが発生す
る時間カウンタを作動させ、そのパルス数をカウントす
るカウンタ手段42、およびカウントされたパルス数に
よって時間幅を演算する演算手段43を備えている。そ
の他の構成は第1実施形態と同様である。
【0034】つぎに、第2実施形態にかかる電磁振動式
の搬送装置1Aの試験運転における動作を、図10のフ
ロー図を参照して以下に説明する。まず、図8の加振器
2の駆動電源であるインバータ13の駆動周波数fが、
周波数制御部14によって初期値に設定され、この状態
で加振器2が駆動される(図10のステップP1)。こ
の駆動状態のもとで、加振器2の電磁石8に流れる駆動
電流が基準電流値を越えている時間幅Tが時間検出部4
5により検出される(ステップP2)。
【0035】時間検出部45によるステップP2の検出
動作では、駆動電流iが、選択部53により記憶部51
から選択して読み出された所定の基準電流値(ia )を
越えている時間幅Tを検出する。時間幅Tの検出は、カ
ウンタ手段42により、駆動電流(ディジタル)が基準
電流値を越えている間、基準パルスが発生する時間カウ
ンタを作動させて、そのパルス数をカウントし、演算手
段43により、カウントされたパルス数によって時間幅
Tを演算することによって行う。
【0036】時間検出部45で検出された時間幅Tは、
周波数設定部16で所定の基準時間幅(Ta )と比較さ
れる。このとき、検出された時間幅Tが基準時間幅Ta
を越えていないと(ステップP3)、周波数制御部14
がインバータ13の駆動周波数fを所定値α(例えば
0.1Hz)だけ歩進変更して、加振器2がさらに駆動
される(ステップP4)。以下、同様にして、検出され
た時間幅Tが基準時間幅Ta を越えるまで、駆動周波数
fを歩進変更するというステップP2〜P4の動作が繰
り返される。
【0037】検出された時間幅Tが基準時間幅Ta を越
えているとき(ステップP3)、周波数設定部16が、
このときの駆動周波数を実運転時の駆動周波数として設
定するように周波数制御部14に指令を与える(ステッ
プP5)。これにより、実運転時には、インバータ13
の実駆動周波数は、上記した手順で設定された駆動周波
数、すなわち、搬送装置1Aの固有振動数と同一または
近似した駆動周波数となる。したがって、電流もしくは
電圧の検出回路、演算部および大容量の記憶部を必要と
しない、簡単かつ低コストの構造で、効率の良い搬送駆
動を行うことができる。
【0038】また、搬送装置1Aにおいて、搬送する物
品Mの種類が変わったり、トラフ4を別の種類のものに
置き換えたときには、搬送装置1Aの固有振動数も変わ
る。これに対応できるように、記憶部51には、物品M
の種類ごとおよびトラフ4の種類ごとに異なる複数の基
準電流値ia ,ib …、および基準時間幅Ta ,Tb…
が記憶されており、これら複数の基準電流値および基準
時間幅の中から、外部からの指令に基づいて、対応する
基準電流値iや基準時間幅を選択部53により読み出
し、その基準電流値を時間検出部45に、基準時間幅を
周波数設定部16にそれぞれ入力することで、搬送物品
Mの変更等にも対応して効率の良い搬送動作を行わせる
ことができる。このような対応は、前記組合せ計量装置
30の各振動フィーダ1Aごとに行われる。
【0039】なお、記憶部51に記憶される基準電流値
および基準時間幅は、変更部52により任意の値に変更
できるので、搬送する物品Mの種類等が始めに予定され
ていなかった新たなものに変更された場合でも、簡単に
対応して効率の良い搬送動作を行わせることができ、汎
用性が拡大する。
【0040】
【発明の効果】本発明の電磁振動式の搬送装置は、駆動
周波数の変化に対し検出された時間幅が基準時間幅を越
えたときの駆動周波数を実駆動周波数として設定する構
成であるから、搬送装置の固有振動数に近い駆動周波数
で搬送装置を振動させることができ、簡単かつ低コスト
の構造により、効率の良い搬送駆動を行うことができ
る。
【0041】また、本発明の電磁振動式の搬送装置を備
えた計量装置によれば、前記構成の電磁振動式の搬送装
置を備え、さらに各電磁振動式の搬送装置によって搬送
された物品を計量する計量部を備え、各電磁式振動の搬
送装置ごとに個別に実駆動周波数が周波数設定部により
設定されるので、計量装置の個々の搬送装置ごとに効率
の良い搬送駆動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電磁振動式の搬送
装置を示す側面図である。
【図2】同搬送装置を備えた組合せ式計量装置の機構部
の概略側面図である。
【図3】同搬送装置の時間検出部の一例を示す構成図で
ある。
【図4】同搬送装置における駆動電流の波形図である。
【図5】同搬送装置における時間幅検出部の動作説明図
である。
【図6】同搬送装置の駆動周波数設定動作を示すフロー
図である。
【図7】同搬送装置の時間検出部の他例を示す構成図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態に係る電磁振動式の搬送
装置を示す側面図である。
【図9】同搬送装置の時間検出部の一例を示す構成図で
ある。
【図10】同搬送装置の駆動周波数設定動作を示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
1…搬送装置(振動フィーダ)、2…加振器、4…トラ
フ(搬送部)、13…インバータ(駆動電源)、14…
周波数制御部、15…時間検出部、16…周波数設定
部、21…素子(フォトカプラ)、23…電圧比較器、
37…計量部、M…物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F037 AA02 BA03 CA11 CA14 CB04 CC03 CC05 5D107 AA12 BB04 BB05 BB06 CD05 CD06 CD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を搬送する搬送部と、 前記搬送部を振動させて物品を搬送させる電磁式加振器
    と、 前記加振器の駆動電源の駆動周波数を制御する制御部
    と、 前記駆動周波数を変化させた際に、各周波数における前
    記加振器の駆動電流が基準電流値を越えている時間幅を
    検出する時間検出部と、 前記検出された時間幅に基づいて実駆動周波数を設定す
    る周波数設定部とを備えた電磁振動式の搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記時間検出部は前
    記駆動電流が基準電流値を越えると作動する素子を備
    え、前記素子の作動状態により前記時間幅を検出する電
    磁振動式の搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記時間検出部は、
    基準電流値に相当する電圧と前記駆動電流に相当する電
    圧とを比較して出力信号を出す電圧比較器を備え、前記
    電圧比較器の出力状態により前記時間幅を検出する電磁
    振動式の搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、基準電流値を記憶す
    る記憶部と、前記駆動電流の電流値を検出する検出手段
    とを備え、前記時間検出部は、検出した電流値と基準電
    流値とに基づいて、前記時間幅を検出する電磁振動式の
    搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記周波数設定部は、時間幅の変化に基づいて実駆動周波
    数を設定する電磁振動式の搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記加振器の駆動電流が基準電流値を越えている基準時間
    幅を記憶する記憶部を備え、前記周波数設定部は、前記
    検出された各周波数における時間幅が前記基準時間幅を
    越えたときの駆動周波数を実駆動周波数として設定する
    電磁振動式の搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかにおいて、前
    記時間検出部による検出は搬送装置の試験運転時に実行
    され、前記設定された実駆動周波数での駆動は実運転時
    に実行される電磁振動式の搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の電磁
    振動式の搬送装置を備え、さらに各電磁振動式の搬送装
    置によって搬送された物品を計量する計量部を備え、各
    電磁振動式の搬送装置ごとに個別に実駆動周波数が前記
    周波数設定部により設定される計量装置。
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