JP3506495B2 - 光磁気ディスク記録再生装置および記録再生方法 - Google Patents

光磁気ディスク記録再生装置および記録再生方法

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JP3506495B2
JP3506495B2 JP18482494A JP18482494A JP3506495B2 JP 3506495 B2 JP3506495 B2 JP 3506495B2 JP 18482494 A JP18482494 A JP 18482494A JP 18482494 A JP18482494 A JP 18482494A JP 3506495 B2 JP3506495 B2 JP 3506495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク記録再
生装置および記録再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】書換可能な光ディスクである光磁気ディ
スクはすでに実用化されている。しかし、現行の光磁気
ディスクは情報を書き換える場合、一旦旧情報を消去し
てから新情報を記録する必要があったため、データ転送
速度が遅いといった欠点があった。この欠点を克服する
ため、オーバライト方式の提案がなされている。従来の
磁界変調方式では、例えば特開平3−214447号公
報に示されており、レーザー光を連続的に照射しなが
ら、磁界の向きを記録すべきデータに対応させて反転さ
せる方式である。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の磁界変調
記録方式について説明する。図15は従来の磁界変調記
録方式の基本構成を示す摸式図である。図において、1
21は光磁気ディスクであり、122はレーザ光であ
り、123は磁界変調ヘッドである。
【0004】磁界変調記録方式は、光磁気ディスク12
1にレーザ光122を連続照射しつつ外部磁界の向きを
信号に応じて反転することによって記録を行うものであ
る。光磁気ディスク121上の記録したい領域にレーザ
光122を照射することで、記録磁性層をキュリー温度
以上に加熱する。この時、光磁気ディスク121を挟ん
で光学ピックアップの反対側に設けられた磁界変調ヘッ
ド123に流す電流の方向を、記録したいデータの
“1”か“0”かに対応して反転することで、“N”か
“S”かの磁界が発生する。
【0005】光磁気ディスク121上のレーザ光122
によって加熱された領域は、光磁気ディスク121の回
転に伴いレーザ光122の照射位置から外れて行く。そ
れに従って、この領域の温度は低下し、記録磁性層のキ
ュリー温度以下に低下した時にデータの“1”か“0”
かに対応した“N”か“S”かの磁界が記録される。こ
の方式では、書換え信号は記録前の磁化方向とは無関係
に記録されるため、オーバーライトが可能となる。
【0006】このように、基本的に記録ピット自体が表
現することのできる値が“0”または“1”の2値情報
であり、記録密度を向上させるためにはピット長やピッ
ト間隔を小さくすることにより、線方向にはある程度の
高密度化は可能であるが、この場合、再生可能なピット
長やピット間隔はレーザ光のスポット径に依存している
ため、再生における高密度化が制限されることになる。
【0007】これを図16を参照して詳細に説明する。
図16は収差のない光学系におけるMTF(Modul
ation Transfer Function)を
示す図である。一般に、記録再生における周波数特性
は、光学系の伝達関数であるMTFで表現される。収差
のない光ピックアップの光学系におけるMTFは横軸を
空間周波数とすると図16のようになる。波長λ、対物
レンズの開口数NAとするとMTF=0での空間周波数
は2NA/λで表され、これをカットオフ周波数と呼
ぶ。
【0008】カットオフ周波数におけるピット長は信号
の再生が可能な限界値を示しており、これより小さなピ
ットを情報として読み出すことができない。通常、安定
的に再生ができる目安としてカットオフ周波数の半分が
選ばれており、これから求められるピット長が最短ピッ
ト長となる。
【0009】したがって、磁界変調記録方式において高
密度記録を行う場合、記録に際しては印加磁界を高速変
調することにより高密度化が可能であるが、再生に関し
ては再生時に読み取ることのできるピット長が上述のM
TF特性によって決定されるために高密度記録化に限界
が生じることになる。そこで、以下に示す超解像再生方
式が提案されている。
【0010】図17は特開平5―73977号公報に示
された従来の光磁気記録媒体の略断面図である。図にお
いて、透明基板101の上に比較的低い保持力を有する
第一の磁性層103と、この第一の磁性層103より高
い保持力を有し、第一の磁性層103と交換結合された
第2の磁性層105を設け、前記第一の磁性層103と
第二の磁性層105との間に、第一の磁性層103のキ
ュリー温度および第二の磁性層105のキュリー温度よ
り低いキュリー温度を有する第三の磁性体104を設け
てある。
【0011】図18は図17の媒体における再生時の様
子を示す図である。図18(a)は媒体の光スポット付
近を光ヘッド側から見た模式図で、光スポットと光スポ
ットで加熱された部分の温度分布の様子を示す。また、
図18(b)は媒体の光スポット付近を光スポットの走
査方向に並行な断面からみた模式図で、各磁性層の磁化
の様子を示す。また、図18(c)は光スポットの光強
度分布とその有効範囲を示す模式図である。
【0012】図において、情報の再生時に、光ビームが
照射された領域の一部の高温領域において第三の磁性層
104の磁化を消滅させて超解像膜としてマスク作用を
行い、第一の磁性層103の磁化を一方向に配向させ、
マスク領域の情報が光ビームによって検出されないよう
にする。このようにして、光スポットの一部にマスクを
かけ不要な情報の混入を防ぐことにより光学系のカット
オフ周波数よりも高い空間周波数の情報を読み出すこと
が可能となり、超解像再生方式と呼ばれている。また、
このような、光ビームによって熱せられた高温部にマス
ク領域を生じさせる方式では光ビームの進行する方向に
対して後方よりに高温部が生じるため、光スポットの有
効開口は三日月形となる。このような超解像再生方式を
あぶり消し方式と呼ぶ。
【0013】また、特開平5−101472号公報によ
ると、図19に示したように、少なくとも再生層111
と、メモリ層112と、記録層113を有する光磁気記
録媒体115に対する情報を転写し、高光強度照射で外
部記録磁界によって再生層111と、メモリ層112
と、記録層113の三層を磁化する記録方式をとり、記
録情報の再生は、図20に示したように再生スポット内
における温度分布による高温領域において限定的にメモ
リ層112の情報を再生層111に転写させながら読み
出す。この場合、再生層111が超解像膜として働き、
特開平5−73977号公報の場合とは逆に高温部位外
をマスクすることになる。このような、光ビームによっ
て熱せられた高温部でマスクが消滅する方式では、光ビ
ームの進行する方向に対して後方よりに高温部が生じる
ため、光スポットの有効開口は紡錘形となる。このよう
な超解像再生方式をあぶり出し方式と呼ぶ。
【0014】このように、高密度記録のできる磁界変調
記録方式と高密度再生のできる磁気超解像方式である
が、あぶり出し方式においては有効開口が紡錘形である
ため記録ピットに対して有効開口面積を大きく取ること
ができず、また、あぶり消し方式では有効開口が三日月
形であるため、図21(a)に模式図で示したように、
そのまま再生しようとすると隣のピットが光スポット内
に入り込んでくるために磁界変調記録と磁気超解像記録
の両方を組み合わせても線方向に高密度化された記録ピ
ットに対して、再生限界ピット長をより小さくすること
が難しかった。例えば、図22(a)は、磁界変調記録
による高密度記録を行った場合のパターンを超解像現象
を用いた三日月形の有効開口で読もうとした場合の特定
のピットに着目した開口占有率を計算したものである。
この例では、ピット幅、および読み出しビーム幅はレー
ザービーム径の1/6とし、横軸にレーザービーム径で
正規化した読み出し位置、縦軸に読み出しビームの有効
開口内における着目したピットの占める割合を示したも
のである。これは図21(b)に相当する場合である。
この例では、着目したピットの開口占有率は最大でも5
0%に達することはなく、残りの部分は走査方向に隣接
したピットの情報が混入してくるため着目したピットの
情報を正しく読みとることができないことが分かる。逆
に、着目したピットの情報はピット幅の数倍にわたって
現れ、隣接ピットの再生情報に混入していることが分か
る。このような、ピット間の情報の干渉により、再生信
号の低下や不要な再生ジッタを生じることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の光磁気ディスク
記録再生装置および記録再方法は、上記のように記録ピ
ット形状と再生スポット形状が一致していない場合には
再生信号に隣接ピット間の干渉が起こり、符号間干渉や
ジッタの発生、C/Nの低下となって現れるという問題
点があり、記録ピット形状と再生スポット形状の一致を
どのように図るかが課題であった。
【0016】本発明は上記のような課題を解消するため
になされたもので、再生スポット形状を記録ピット形
状に一致させ最適な超解像現象を実現し、より高密度
記録再生を行うことができる光磁気ディスク記録再生装
置および記録再生方法を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁気ディ
スク記録再生装置は、透明基板上に形成された光磁気記
録膜および超解像膜を備えた光磁気ディスクに情報を記
録し再生する光磁気ディスク記録再生装置であって、記
録時に、磁界変調記録により再生スポットの径よりも十
分に小さい三日月形状の記録ピットを形成して情報を記
録する記録スポットと、再生時に、情報が記録されてい
るトラック上を走査して情報を再生する再生スポット
と、この再生スポットに隣接して走査方向に先行する予
熱スポットとを形成する光ヘッドを備え、再生時に、上
記予熱スポットで加熱された上記超解像膜の高温部分が
光磁気ディスクの回転方向にずれて上記再生スポットの
走査方向の先頭部分をマスキングし、上記再生スポット
の実効的な再生領域の形状を、上記記録ピットの三日月
形状に合致させるようにしたものである。上記構成によ
れば、予熱領域を制御することにより走査スポットの実
効スポット形状を制御して、走査スポットの進行方向側
に弦の有る三日月形の実効スポット形状を得ることがで
き、記録ピット形状と再生スポット形状を一致させるこ
とができるので、再生信号に隣接ピット間の干渉が生じ
ないため、符号間干渉やジッタの発生がなく、C/Nの
低下が生じない。
【0018】また、上記再生スポットと、これに先行す
る予熱スポットとが、波長の異なるレーザ光であり、再
生時に、予熱スポットからの反射光が再生信号に重畳し
ない ように除去する光学経路上に配設された波長フィル
タを備えたたものである。上記構成によれば、予熱用の
光スポットからの反射光が波長フィルタによって除去さ
れて再生信号に重畳しないので、高密度で記録された信
号を正確に再生することができる。
【0019】また、1つのレーザ光源から出射されたレ
ーザ光の光路上に配設され、上記レーザ光を曲げること
で上記再生スポットとこれに先行する予熱スポットとを
形成する電気光学素子を備えたものである。上記構成に
よれば、1つのレーザ光源で、再生スポットと予熱スポ
ットとを形成できる。
【0020】
【0021】本発明に係る光磁気ディスク記録再生方法
は、透明基板上に形成された光磁気 記録膜および超解像
膜を備えた光磁気ディスクに、情報を記録するときは磁
界変調記録により再生スポットの径よりも十分に小さい
三日月形状の記録ピットを形成して記録し、上記光磁気
ディスクに記録した情報を再生するときは、情報が記録
されているトラック上を再生スポットと、この再生スポ
ットに隣接して走査方向に先行する予熱スポットとで走
査し、上記予熱スポットで加熱された上記超解像膜の高
温部分が光磁気ディスクの回転方向にずれて上記再生ス
ポットの走査方向の先頭部分をマスキングして上記再生
スポットの実効的な再生領域の形状を、上記記録ピット
の三日月形状に合致させるようにしたものである。上記
構成によれば、記録時に磁界変調記録により再生スポッ
トの径よりも十分に小さい三日月形状の記録ピットを形
成して記録し、再生時に、予熱スポットで加熱された上
記超解像膜の高温部分で再生スポットの走査方向の先頭
部分をマスキングし、再生スポットの実効的な再生領域
の形状を記録ピットの三日月形状に合致させることで、
高密度で記録された信号を正確に再生することができ
る。
【0022】
【0023】
【実施の形態】実施の形態1. 図1は本発明の実施の形態1における光磁気ディスク装
置を示すブロック図であり、図において、1は光ヘッ
ド、2は光磁気ディスク、3はモータである。4は光ヘ
ッド1に取り付けられた予熱ヘッドで、光ヘッド1が光
磁気ディスク上に作るスポットに隣接してスポットを作
るように調整されている。5および8はLDドライバ、
6は再生アンプ、23はA/Dコンバータ、9は復調回
路、7はモーター制御回路、10はマイクロコンピュー
タである。
【0024】図2は光磁気ディスクの模式図である。光
磁気ディスク2は、透明基板24とその表面に形成され
た超解像膜25、光磁気記録膜26、及び保護層27よ
り構成されている。図3は光磁気ディスクに磁界変調記
録で記録した場合の記録ピットの模式図である。図4は
再生時の熱分布と実効スポット形状を示す摸式図であ
る。図5はあぶり消し方式の超解像膜を持つ光磁気ディ
スクを予熱して実効スポット形状の制御を行った場合の
開口占有率の計算結果の一例を示す図である。図6は順
回転再生時と逆回転再生時の信号出力の実験結果の一例
を示す図である。図7は記録周波数と順回転・逆回転再
生時の信号出力の実験結果の一例を示す図である。
【0025】次に、図に基づいて実施の形態1の動作を
説明する。光磁気ディスク2には図3(a)に示したよ
うに、磁界変調記録で記録したような三日月形の記録ピ
ットが書き込まれているものとする。この光磁気ディス
ク2を図1に示した予熱ヘッド4を持つ装置で再生す
る。再生時には、予熱ヘッド4で作られた予熱スポット
により、再生スポットに先行して予熱を行う。図4に示
したように予熱により光磁気ディスク2上の温度が上が
り、一定の温度を越えるとその領域の情報は読み出せな
くなり、マスキング領域となる。スポットの走査にした
がって予熱スポットが移動し、その領域から予熱スポッ
トが外れると今度は熱拡散等の効果により冷却され、再
び情報が読み出せるようになる。そこで、マスキング領
域の消滅する場所に再生スポットを照射することによ
り、再生スポットの進行方向側の欠けた三日月形の実効
スポットを得ることが出来る。これは通常の予熱スポッ
ト無しの超解像再生で得られる実効スポット(図3
(b))とは反対側が欠けた三日月形となり、図3
(c)に示したように磁界変調記録によって書き込まれ
た記録パターンの作る三日月形と向きが一致している。
この様に記録パターンと再生スポット形状を一致させる
ことにより線方向に隣接したピットの情報が再生信号中
に混入することを防ぎ、高線密度で記録された信号を正
確に再生することができるようになる。
【0026】図5に示したのは、書き込みピット長をレ
ーザービーム径の1/6となるように書き込みを行い、
再生時の再生スポット幅がやはりレーザービーム径の1
/6になるように超解像再生を行なった場合の開口占有
率を算出した一例である。図5(a)は予熱を行わない
場合で図3(b)に相当し、図5(b)は予熱を行い実
効スポット形状を記録パターンに一致させた場合で図3
(c)に相当する場合の特定ピットに着目した開口占有
率を示す。予熱無しの場合には開口占有率はこの例の場
合最大でも50%に達せず、対して予熱を行った場合に
は最大の開口占有率は100%であり、隣接ピットの情
報の混入を低減することができることが分かる。
【0027】次に、予熱を行わない場合と予熱を行い実
効スポット形状を記録パターンに一致させた場合との効
果を比較するために、予熱手段を持たない通常の光磁気
ディスク再生装置で再生時に順回転、逆回転をして実効
スポットの向きを入れ換えて、実験を行った。この場合
の再生信号の実験結果の一例を示す。図6は再生信号の
一例であり、図6(a)は順回転、図6(b)は逆回転
再生時の実験結果である。再生信号より逆回転再生の方
が高品質の再生信号が得られていることが分かる。ま
た、図7は記録周波数と再生信号のC/Nの関係を表す
実験結果の一例である。この実験系のカットオフ(光学
的空間周波数の制限により、再生できなくなる周波数)
は記録ピット周波数4MHz付近であるが、カットオフ
付近においては丸印で表した順回転再生時に比べて三角
印で示した逆回転再生の方が高いC/Nが得られている
ことが分かる。
【0028】このように、再生時に再生スポット形状を
記録ピットパターンに一致させることによって高密度記
録された情報を再生することが出来るようになる。
【0029】実施の形態2. 図8は本発明の実施の形態2を示す図であり、高温領域
で読み出しができなくなる、いわゆるあぶり消しタイプ
の磁気超解像膜を持つ光磁気ディスク使った場合の例
である。予熱手段により高温領域を作り出すことで、マ
スク領域を形成するため予熱スポットの数と位置、加え
て予熱スポットと再生スポットの照射パワーをコントロ
ールすることにより実効スポット形状をコントロールす
ることが出来る。図8(a)は1つの予熱スポットによ
り逆向きの三日月形状の再生スポットを作ったものであ
る。図8(b)は再生スポットの照射パワーを高めに
し、前後の欠けた亜鈴形としたものである。また、図8
(c)は2つの予熱スポットを使用し、実効スポットの
縦横とも絞り込んだものである。このように、あぶり消
しタイプの磁気超解像と予熱手段とを組み合わせること
により再生スポットの実効スポット形状をコントロール
することが出来る。
【0030】実施の形態3. 図9は本発明の実施の形態3を示す図であり、高温領域
で読み出しが出来るようになる、いわゆるあぶり出しタ
イプの磁気超解像膜をもった光磁気ディスク使った場
合の例である。予熱手段により高温領域を作り出すこと
で、読み出し可能領域を形成するため予熱スポットの数
と位置、加えて予熱スポットと再生スポットの照射パワ
ーをコントロールすることで実効スポット形状をコント
ロールすることが出来る。図9(a)は1つの予熱スポ
ットにより2つの紡錘形が前後に並んだ形の再生スポッ
ト実効開口を実現している。また、図9(b)では予熱
スポットを走査線上からずらすことにより、走査方向に
細長い超解像再生スポット形状を実現している。このよ
うに、あぶり出しタイプの磁気超解像と予熱手段とを組
み合わせることにより再生スポットの実効スポット形状
をコントロールすることが出来る。
【0031】実施の形態4. 図10は本発明の実施の形態4を示す図であり、予熱手
段を光ヘッド内に組み込んだ場合の一例を示している。
図において、11は対物レンズ、12は偏光子、13は
ダイクロイックミラー、14はレーザーダイオード、1
5は光検出子、16は予熱用レーザーダイオード、17
は波長フィルタ、18は偏光子である。
【0032】次に動作の説明をする。レーザーダイオー
ド14と予熱用レーザーダイオード16は異なる波長を
発振し、レーザーダイオード14の方を予熱用レーザー
ダイオード16よりも短波長にしてある。ここで、レー
ザーダイオード14の発振波長をλ1、予熱用レーザー
ダイオード16の発振波長をλ2とする。レーザーダイ
オード14と予熱用レーザーダイオード16から出た光
は、λ1は反射、λ2は透過するように作られたダイク
ロイックミラー13により、ほぼ同軸同心に合成され
る。この合成された光は偏光子12を通り、対物レンズ
11で光磁気ディスク2の記録面上に集光される。記録
面上に集光されたときにレーザーダイオード14の光と
予熱用レーザーダイオード16の光が作るスポットが少
しずれて、図4の様に予熱スポットが再生スポットに先
行するようにしてある。つまり、予熱スポットの作るマ
スキング領域により、再生スポットの一部がマスクさ
れ、走査方向が欠けた三日月形の実効開口を作るように
調整されている。
【0033】ディスク面で反射された光は、予熱スポッ
トからの反射光と再生スポットからの反射光が混ざった
状態で再び対物レンズ11を透過し、偏光子12でその
一部が反射される。波長フィルタ17はλ1を透過し、
λ2を透過しないように作られており、波長フィルタ1
7により再生スポットからの反射光のみを選択して透過
させる。透過光は偏光子18により偏光の直交した二つ
の成分に分けられ光検出子15により電気信号に変換さ
れて再生信号になる。このように波長の異なる二つのレ
ーザーダイオードを使用することにより、再生スポット
と予熱スポットを分離して再生スポットからの信号のみ
を使って再生することが出来る。
【0034】実施の形態5. 図11は本発明の実施の形態5を示す図であり、図にお
いて、2は光磁気ディスク、11は対物レンズ、12は
偏光子、14はレーザーダイオード、15は光検出子、
19は電気光学素子(EO素子)である。次に動作につ
いて説明する。レーザーダイオード14から出た光はE
O素子19、偏光子12を通り、対物レンズ11により
磁気ディスク2の記録面に照射される。この時、EO
素子19に電圧が加えられると、光路は曲げられ焦点位
置がずれることになる。そこで、図12に示したよう
に、このEO素子19による光路のずれを利用し、時間
的に変化する電圧をEO素子19に加えることによって
一つのレーザーダイオード14から予熱スポットと再生
スポットの両方の効果を得ることが出来る。
【0035】実施の形態6. 図13は本発明の実施の形態6を示す図であり、図にお
いて、20はEOドライバ、21はクロック信号発生
器、22はアナログゲート回路、23はA/Dコンバー
タである。また、図14はその動作の様子を示すタイミ
ング図である。図11の様に構成された装置において、
そのまま再生信号を取り出した場合には、予熱動作中に
近接するピットからの情報が混入する可能性がある。そ
こで、図13に示したようにアナログゲート回路22を
そなえ、予熱動作中の再生信号を取り除いて、再生信号
から再生動作中の信号のみを取り出すようにする。この
動作を図14を用いて説明する。まず、マイクロコンピ
ュータ10による、制御信号に応じてクロック信号発生
器21により、クロック信号を発生する。このクロック
信号に応じて予熱動作と再生動作を切り換えるわけであ
るが、この例ではクロック信号がHiの時に予熱動作、
Loの時に再生動作を行うものとする。
【0036】予熱動作時にはクロック信号とマイクロコ
ンピュータ10からの信号により、レーザーダイオード
14の出力を予熱用に切り換える。レーザーダイオード
14から出たレーザー光はEO素子19により光路を曲
げられる。EOドライバは再生位置より少し先行した位
置を予熱出来るように制御され、さらに、ディスクの回
転に追従してレーザー光を導き効率よく予熱出来るよう
になっている。予熱動作に用いたレーザー光は、本来信
号として再生する必要の無いものであるが、予熱位置と
再生位置は近接しているため、予熱動作に用いたレーザ
ー光の大半は、再生時とほぼ同様の光路を通って光検出
器15まで到達し、電気信号に変換、さらに再生アンプ
6により増幅されて再生信号として取り出される。この
ままでは、再生信号に不要な情報が混入し、正しくデー
タとして読み出せないことになる。そこで、再生アンプ
6からの信号をアナログゲート回路22に通し、予熱動
作時にはゲートを閉じて再生信号を出力しないようにす
る。
【0037】再生動作時には、クロックに従い、再生用
の出力でレーザーダイオード14を動作させる。EO素
子19も、再生位置にビームを導くように制御され、さ
らに、ディスクの回転に追従してレーザー光を導き効率
よく再生動作が出来るようになっている。記録面で反射
されたレーザー光は偏光子12により、光検出器15ま
で導かれて、電気信号に変換され、さらに再生アンプ6
により増幅されて再生信号として取り出される。この再
生信号はアナログゲート回路22を通されるが、再生動
作時にはゲートを開きそのまま再生信号として出力され
る。次に、再生信号はA/Dコンバータ23により、デ
ジタルデータに変換され、再生データとなる。
【0038】このように、時間的に分割して予熱動作と
再生動作を行う場合に、各々の動作に同期して、再生信
号の処理を行うことによって、正しい再生信号のみを取
り出すことが出来る。
【0039】
【発明の効果】この発明に係る光磁気ディスク記録再生
装置および記録再生方法は、以上説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。
【0040】透明基板上に形成された光磁気記録膜およ
び超解像膜を備えた光磁気ディスクに、磁界変調記録に
より再生スポットの径よりも十分に小さい三日月形状の
記録ピットを形成して情報を記録し、再生時に、再生ス
ポットとこの再生スポットに 隣接して走査方向に先行す
る予熱スポットで情報が記録されているトラック上を走
査し、上記予熱スポットで加熱された上記超解像膜の高
温部分で再生スポットの走査方向の先頭部分をマスキン
グして上記再生スポットの実効的な再生領域の形状を、
上記記録ピットの三日月形状に合致させるようにしたの
で、再生信号に隣接ピット間の干渉が生じないため、符
号間干渉やジッタの発生がなく、C/Nの低下が生じな
い。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の光磁気ディスク装置
を示す模式図である。
【図2】 光磁気ディスクの模式図である。
【図3】 実施の形態1の記録ピットパターンと再生ス
ポット形状を示す模式図である。
【図4】 実施の形態1の再生時の予熱スポット、マス
ク領域、再生スポット形状を示す模式図である。
【図5】 実施の形態1の再生時の特定ピットに着目し
た開口占有率算出例を示す図である。
【図6】 光磁気ディスクの順回転時と逆回転時の再生
信号の実験結果の一例を示す図である。
【図7】 光磁気ディスクの順回転時と逆回転時の記録
周波数と再生信号のC/Nの実験結果の一例を示す図で
ある。
【図8】 本発明の実施の形態2の予熱スポット、マス
ク領域、再生スポットの形状を示す模式図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の予熱スポット、再生
スポット、読み出し可能領域を示す模式図である。
【図10】 本発明の実施の形態4の光磁気ディスク装
置と、その予熱スポット、再生スポットの形状を示す模
式図である。
【図11】 本発明の実施の形態5の光磁気ディスク装
置と、その予熱スポット、再生スポットの形状を示す模
式図である
【図12】 実施の形態5における動作を示す図であ
る。
【図13】 本発明の実施の形態6の光磁気ディスク装
置と、その予熱スポット、再生スポットの形状を示す模
式図である。
【図14】 実施の形態6における動作の様子を示すタ
イミング図である。
【図15】 従来の磁界変調記録方式の基本構成を示す
模式図である。
【図16】 収差のない光学系におけるMTFを示す図
である。
【図17】 従来の磁気超解像媒体の一例を示す図であ
る。
【図18】 従来の磁気超解像媒体による再生の様子を
示す模式図である。
【図19】 従来の磁気超解像媒体の一例を示す図であ
る。
【図20】 従来の磁気超解像媒体による再生の様子を
示す模式図である。
【図21】 順回転再生時における記録ピットパターン
と再生スポットの関係を表す模式図である。
【図22】 順回転時の特定ピットに着目した開口占有
率算出例を示す図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド、2,121 光磁気ディスク、3 モー
タ、4 予熱ヘッド、5LDドライバ、6 再生アン
プ、7 モータ制御回路、8 LDドライバ、9復調回
路、10 マイクロコンピュータ、11 レンズ、1
2,18 偏光子、13 ダイクロイックミラー、14
レーザーダイオード、15 光検出子、16 予熱用
レーザーダイオード、17 波長フィルタ、19 電気
光学素子、20 EOドライバ、21 クロック信号発
生器、22 アナログゲート回路、23 A/Dコンバ
ータ、24 透明基板、25 超解像膜、26 光磁気
記録膜、27 保護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−29235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/10 - 11/105

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に形成された光磁気記録膜お
    よび超解像膜を備えた光磁気ディスクに情報を記録し再
    生する光磁気ディスク記録再生装置において、 記録時に、磁界変調記録により再生スポットの径よりも
    十分に小さい三日月形状の記録ピットを形成して情報を
    記録する記録スポットと、再生時に、情報が記録されて
    いるトラック上を走査して情報を再生する再生スポット
    と、この再生スポットに隣接して走査方向に先行する予
    熱スポットとを形成する光ヘッドを備え、 再生時に、上記予熱スポットで加熱された上記超解像膜
    の高温部分が光磁気ディスクの回転方向にずれて上記再
    生スポットの走査方向の先頭部分をマスキングし、上記
    再生スポットの実効的な再生領域の形状を、上記記録ピ
    ットの三日月形状に合致させるようにしたことを特徴と
    する光磁気ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記再生スポットと、これに先行する予
    熱スポットとが、波長の異なるレーザ光であり、再生時
    に、予熱スポットからの反射光が再生信号に重畳しない
    ように除去する光学経路上に配設された波長フィルタを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の光磁気ディス
    ク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 1つのレーザ光源から出射されたレーザ
    光の光路上に配設され、上記レーザ光を曲げることで上
    記再生スポットとこれに先行する予熱スポットとを形成
    する電気光学素子を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の光磁気ディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 透明基板上に形成された光磁気記録膜お
    よび超解像膜を備えた光磁気ディスクに、情報を記録す
    るときは磁界変調記録により再生スポットの径よりも十
    分に小さい三日月形状の記録ピットを形成して記録し、 上記光磁気ディスクに記録した情報を再生するときは、
    情報が記録されているトラック上を再生スポットと、こ
    の再生スポットに隣接して走査方向に先行する予熱スポ
    ットとで走査し、上記予熱スポットで加熱された上記超
    解像膜の高温部分が光磁気ディスクの回転方向にずれて
    上記再生スポットの走査方向の先頭部分をマスキングし
    て上記再生スポットの実効的な再生領域の形状を、上記
    記録ピットの三日月形状に合致させるようにしたことを
    特徴とする光磁気ディスク記録再生方法。
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