JPH10228645A - 光学的情報記録媒体の記録再生方法および記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録媒体の記録再生方法および記録再生装置

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JPH10228645A
JPH10228645A JP3181697A JP3181697A JPH10228645A JP H10228645 A JPH10228645 A JP H10228645A JP 3181697 A JP3181697 A JP 3181697A JP 3181697 A JP3181697 A JP 3181697A JP H10228645 A JPH10228645 A JP H10228645A
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JP3181697A
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Kenji Narumi
建治 鳴海
Naoyasu Miyagawa
直康 宮川
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録密度の光ディスクを安定に記録ま
たは再生する場合、あるいは前の記録マークを完全に消
去し、良好なエラーレートを得る場合、特別の光学素子
または切り換え機構を追加する必要がある。 【解決手段】 判別器105により光ディスク101の
記録密度を判別し、その判別結果に応じて、高周波重畳
制御器106が高周波重畳器107を制御し、記録密度
の低い光ディスクを記録または再生するときには、記録
密度の高い光ディスクを記録または再生するときより
も、半導体レーザ110の高周波重畳電流の変調度を大
きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報を記録・
再生する光学的情報記録媒体の記録再生方法および記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学的に情報を記録する媒体とし
て、光ディスク、光カード、光テープなどが提案・開発
されている。その中でも光ディスクは、大容量かつ高密
度に情報を記録・再生できる媒体として注目されてい
る。
【0003】以下に、従来の光ディスクの記録再生方法
について、図面を参照しながら説明する。
【0004】図10は、光ディスクとして相変化型のも
のを用いた場合の、従来の記録再生装置の構成を示すも
のである。
【0005】101は情報を記録再生する光ディスク
で、102は記録再生装置全体を制御するシステム制御
器である。103は記録する情報に応じて記録信号を発
生させる記録信号処理器で、104は記録信号に応じて
半導体レーザ110の強度を変調させるレーザ変調器で
ある。107は半導体レーザに高周波を重畳させる高周
波重畳器であり、109は光ディスク101を回転させ
るスピンドルモーターである。111はレーザ光の放射
角を平行にするコリメータレンズで、112はレーザ光
のスポット形状を変化させるビーム整形プリズムであ
る。113はレーザ光の偏光方向によって光路を分岐さ
せるビームスプリッタであり、114はレーザ光の偏光
状態を変化させるλ/4板、115はレーザ光を絞り込
んで集束スポットとする対物レンズである。116、1
17はそれぞれディテクタレンズとシリンドリカルレン
ズであり、再生情報及びサーボ信号を検出するためのも
のである。118はレーザ光から、再生情報およびサー
ボ用の電気信号を得るための検出器である。又、108
は検出器118により検出された信号を処理するための
再生信号処理器である。
【0006】次に、この従来の光ディスクの記録再生装
置の動作について説明する。
【0007】まず情報を再生する場合には、高周波重畳
器107は、半導体レーザ110の駆動電流に数百MHz
の高周波を重畳する。これは、光ディスク101で反射
した戻り光によってレーザ光のノイズが増加して再生信
号のS/N(信号対雑音比)が低下することがあるがこ
れを防ぐためであり、例えば「光学」第14巻第5号p
377〜384(「高周波電流重畳法による半導体レー
ザ搭載ビデオディスクプレーヤのレーザノイズ低減
法」)に記載されている。
【0008】次に、半導体レーザ110から出射したレ
ーザ光はコリメータレンズ111により平行光となり、
ビーム整形プリズム112によりそのスポット形状が円
形になる。そして対物レンズ115によりレーザ光は回
折限界まで絞り込まれた集束スポットとなり光ディスク
101に照射される。光ディスク101からの反射光は
ビームスプリッタ113を経由して検出器118へと導
かれる。検出器118により情報再生のための信号やサ
ーボ動作のための信号を得る。
【0009】また、情報を記録する場合には、記録する
情報に応じて2値化された信号をレーザ変調器104に
入力する。レーザ変調器104は2値化信号に応じて半
導体レーザ110の駆動電流を変調する。2値化信号に
応じて光ディスク101に照射されるレーザ光の強度が
変化し、光ディスク101上に信号が記録される。
【0010】ここで、光ディスク101へのレーザ照射
と情報の記録再生について説明する。図11は光ディス
ク101として相変化ディスクを用いた場合のレーザ光
の強度(a)と記録状態(b)を説明するものである。
【0011】対物レンズ115により絞り込んだ強いレ
ーザ光(レーザ光の強度Pp)を光ディスク101の記録
膜に照射して記録膜の温度を融点以上に上昇させると、
溶融部分は急速に冷却されて非晶質(アモルファス)状
態の記録マーク501になる。また、記録膜の温度を融
点近傍まで上昇させる程度のレーザ光(レーザ光の強度
Pb)を集束して照射すると、照射部の記録膜は結晶化温
度以上に昇温し、徐冷されて結晶状態になる。よって、
2値化された記録信号に応じて、レーザ光の強度をPp
Pbの間で変調することにより、情報(記録マーク)を記
録/消去することができる。
【0012】次に、光ディスク101からの再生は以下
のようにして行なう。記録膜は、非晶質状態と結晶状態
とでは、反射率などの光学的特性が異なるので、弱いレ
ーザ光(レーザ光の平均強度Pr)を集束して光ディスク
に照射し、その反射光量の変化を検出すると記録データ
の再生信号が得られる。再生信号処理器108によって
2値化等の信号処理を行ない、復調、エラー訂正を施し
て所要の再生情報を得ることができる。
【0013】ところで、情報の記録再生の光学的な分解
能は記録再生に用いるレーザ光の波長と対物レンズ11
5の開口数(NA)によって決定される。これはレーザ
光の波長とレンズの開口数により、光ディスク101上
で絞ることのできるレーザ光の集束スポットのサイズが
決まってしまうからである。レーザ光の集束スポットの
サイズが微小になれば、その分だけ光ディスク媒体のガ
イド溝方向の記録密度(線密度)を上げることや、光デ
ィスク媒体のガイド溝ピッチをより小さくすることによ
り半径方向の記録密度を上げることができる。
【0014】したがって高密度に記録された情報を記録
再生するためには、より波長の短いレーザ光を使用する
か、開口数の大きいレンズを使用する必要がある。開口
数が大きすぎると、ディスクの傾きに対して集束スポッ
トの収差が大きくなり再生性能が劣化するので、レンズ
の開口数を上げるのには限界がある。
【0015】そのため現在、赤色半導体レーザの実用化
やさらに波長の短い青色半導体レーザの開発が進められ
ている。例えば、現在コンパクトディスク(CD)等に
使用されている780nmのレーザ光を430nmに置き換えれ
ば、レンズの開口数が同じでも分解能を1.8倍にするこ
とができる。
【0016】一方、波長の短いレーザ光を用いて高密度
に記録または再生できる光ディスク装置を構成した場
合、その光ディスク装置で高密度の光ディスクだけでな
く、コンパクトディスク等の低密度の光ディスクをも記
録または再生する、すなわち媒体互換性を保つことが望
まれている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高密度
の光ディスクに対応した微小な集束スポットサイズのレ
ーザ光を低密度の光ディスクの記録再生に使用すると、
記録マークの大きさやガイド溝ピッチに比べて集束スポ
ットのサイズが小さすぎるために、サーボ信号が歪むと
いう欠点が生ずる。以下に図を用いてその一例を具体的
に説明する。
【0018】図12(a)、(c)は従来の記録再生装
置で記録密度の異なる2種類のディスクを再生したとき
のレーザ光のスポットとディスクの関係を示すものであ
る。また、図12(b)、(d)は従来の記録再生装置
で記録密度の異なる2種類のディスクを再生する場合の
トラッキングエラー信号の状態を示すものである。
【0019】高密度の光ディスクで情報が再生できるよ
うにレーザ光の集束スポット301のサイズ(集束スポ
ットの強度分布の半値全幅)をwa まで絞り込むと、集
束スポット301が半径方向(図12(a)中のABの
方向)にトレースした場合、(b)のようなトラッキン
グエラー信号が得られる。
【0020】一方、相対的に低密度の光ディスクを再生
するときには、ガイド溝ピッチに対して集束スポット3
01のサイズwa は小さすぎる。そのため、集束スポッ
ト301が半径方向(図12(c)中のCDの方向)に
トレースした場合、(d)のようにトラッキングエラー
信号が歪む現象が生ずる。その結果、サーボ制御動作が
不安定になり、光ディスクへの適正な記録再生をするの
が困難であった。
【0021】また、第2の課題として、書き換え型の光
ディスクでは、情報をオーバーライトして記録する際に
以前記録していた記録マークが完全に消去されず、その
結果情報を再生するときにエラーレートが悪化すること
があるという問題もあった。以下にこの問題点を図を用
いて説明する。
【0022】図13は、従来の記録再生装置に相変化光
ディスク媒体を用いた場合の、記録時と消去時における
レーザ光の集束スポットのディスク半径方向の強度分布
を示すものである。また、図14(a)は書き換え前の
光ディスク上の記録マークの状態を示し、図14(b)
は書き換え後の光ディスク上の記録マークの状態を示す
ものである。
【0023】記録時と消去時のレーザ光の集束スポット
のサイズがほぼ等しい場合、記録したマーク501を完
全に消去することは困難であり、図14(b)に示すよ
うに消し残りのマーク1401が生ずる。この消し残り
のマーク1401が再生信号に影響を与えるため、情報
再生のエラーレートが悪化するという問題が生じてい
た。
【0024】この問題を解決するために、情報を消去す
るときに波長の異なるレーザ光を使用する方法が特開平
6−338058に開示されている。しかしこの方法で
は特別の光学素子または切り換え機構を必要とし、光学
系の部品点数が増大する欠点が残っていた。
【0025】本発明は、上記従来技術の各課題を解決す
るもので、特別の光学素子または切り換え機構を追加す
ることなく、複数の異なる記録密度の光ディスクを記録
または再生することができる光学的情報記録媒体の記録
再生方法及び記録再生装置を提供することを目的とする
ものである。
【0026】また本発明は、特別の光学素子または切り
換え機構を使用することなく、記録していた記録マーク
を完全に消去し、再生情報の良好なエラーレートを得る
ことができる光学的情報記録媒体の記録再生方法及び記
録再生装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、半
導体レーザから発せられたレーザ光を光学的情報記録媒
体に照射して情報の記録または再生を行ない、情報の再
生時及び/又は記録時に半導体レーザの駆動電流に高周
波電流を重畳する光学的情報記録媒体の記録再生方法で
あって、記録密度の異なる少なくとも2種類の光学的情
報記録媒体を記録または再生する場合に、記録密度の低
い光学的情報記録媒体を記録または再生するときには、
記録密度の高い光学的情報記録媒体を記録または再生す
るときよりも、高周波重畳電流による変調度を大きくす
る光学的情報記録媒体の記録再生方法である。
【0028】請求項2の本発明は、半導体レーザから発
せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情報
の記録または再生を行ない、情報の再生時及び/又は記
録時に半導体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する
光学的情報記録媒体の記録再生方法であって、記録密度
の異なる少なくとも2つの領域を有する光学的情報記録
媒体を記録または再生する場合に、光学的情報記録媒体
上の記録密度の低い領域を記録または再生するときに
は、光学的情報記録媒体上の記録密度の高い領域を記録
または再生するときよりも、高周波重畳電流による変調
度を大きくする光学的情報記録媒体の記録再生方法であ
る。
【0029】請求項4の本発明は、半導体レーザから発
せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情報
の記録または再生を行ない、情報の再生時及び/又は記
録時に半導体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する
光学的情報記録媒体の記録再生方法であって、再生専用
領域と記録再生領域の2方式の領域を有する光学的情報
記録媒体を記録または再生する際に、再生専用領域を再
生するときと記録再生領域を記録または再生するときと
で、高周波重畳電流による変調度を異ならせる光学的情
報記録媒体の記録再生方法である。
【0030】請求項7の本発明は、半導体レーザから発
せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情報
の記録及び消去を行ない、少なくとも情報の消去時に半
導体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する光学的情
報記録媒体の記録再生方法であって、情報の記録および
消去のそれぞれに対応してレーザ光の強度を変調する際
に、レーザ光の強度が情報の消去に対応するときの高周
波重畳電流による変調度を、レーザ光の強度が情報の記
録に対応するときの高周波重畳電流による変調度よりも
大きくする光学的情報記録媒体の記録再生方法である。
【0031】請求項9の本発明は、半導体レーザから発
せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情報
の記録または再生を行なう光学的情報記録媒体の記録再
生装置であって、情報の再生時及び/又は記録時に半導
体レーザの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器
と、光学的情報記録媒体の記録密度を判別する判別器
と、その判別結果に応じて高周波重畳器による変調度を
制御する高周波重畳制御器と、前記レーザ光を整形し、
その整形されたレーザ光を光学的情報記録媒体上に絞り
込む光学系とを備えた光学的情報記録媒体の記録再生装
置である。
【0032】請求項11の本発明は、半導体レーザから
発せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情
報の記録または再生を行なう光学的情報記録媒体の記録
再生装置であって、情報の再生時及び/又は記録時に半
導体レーザの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器
と、光学的情報記録媒体上の再生専用領域と記録再生領
域とを判別する判別器と、その判別結果に応じて高周波
重畳器による変調度を制御する高周波重畳制御器と、レ
ーザ光を整形し、その整形されたレーザ光を光学的情報
記録媒体上に絞り込む光学系とを備えた光学的情報記録
媒体の記録再生装置である。
【0033】請求項12の本発明は、半導体レーザから
発せられたレーザ光を光学的情報記録媒体に照射して情
報の記録及び消去を行なう光学的情報記録媒体の記録再
生装置であって、情報の記録時又は消去時に半導体レー
ザの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器と、情報
の記録および消去に応じて半導体レーザのレーザ光の強
度を変調させるレーザ変調器と、情報の記録および消去
に応じて高周波重畳器による変調度を制御する高周波重
畳制御器と、レーザ光を整形し、その整形されたレーザ
光を光学的情報記録媒体上に絞り込む光学系とを備えた
光学的情報記録媒体の記録再生装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態に
係る光学的情報記録媒体の記録再生装置の構成を説明す
るものである。
【0035】半導体レーザ110は、高密度の光ディス
クを再生するための短波長のものである。高周波重畳制
御器106はシステム制御器102からの制御信号によ
り高周波重畳器107による重畳電流の変調度を変化さ
せる。
【0036】判別器105は、記録または再生する光デ
ィスクが高密度なものか低密度なものかを判別する。こ
れは、光ディスクの記録密度によって異なる情報をあら
かじめその光ディスクの特定の領域に記録しておき、そ
の領域を再生することにより判別する。または、光ディ
スクの記録密度によって光ディスクのカートリッジの形
状を異ならせておき、その形状を機械的に識別するな
ど、別の方法で判別しても良い。そのほかの構成は従来
の記録再生装置と同様である。
【0037】次に、上記実施の形態1の記録再生装置の
再生時の動作について、図1を用いて説明する。
【0038】まず、判別器105の判別結果が高密度の
光ディスクであった場合、その結果に従って高周波重畳
制御器106は、高周波重畳器107による重畳電流の
変調度を小さくするような制御信号を出力する。このと
きの重畳電流の変調度は光ディスク101からの戻り光
によるノイズが再生信号のS/Nに影響を与えない程度
にする。
【0039】次に、高周波重畳器107は、半導体レー
ザ110の駆動電流に数百MHz の高周波を重畳する。半
導体レーザ110から出射したレーザ光はコリメータレ
ンズ111により平行光となる。そしてビーム整形プリ
ズム112によりそのスポット形状を円形にする。そし
て対物レンズ115によりレーザ光は絞り込まれ、その
集束スポットが光ディスク101に照射される。光ディ
スク101からの反射光はビームスプリッタ113を経
由して検出器118へと導かれる。この検出器118に
より情報再生のための信号やサーボ動作のための信号を
得る。
【0040】一方、判別器105の判別結果が低密度の
光ディスクであった場合、その結果に従って高周波重畳
制御器106は、高周波重畳器107による重畳電流の
変調度を大きくするような制御信号を出力する。高周波
重畳器107は、半導体レーザ110を高周波を重畳し
た電流で駆動する。その後の動作は、半導体レーザ11
0から発せられたレーザ光の高周波重畳電流による変調
度が大きい点を除けば前述と同様である。
【0041】次に、本実施の形態の記録再生装置の動作
をより具体的に説明する。
【0042】図2(a)、(c)は半導体レーザの高周
波重畳の変調度を示すものである。また、図2(b)、
(d)は半導体レーザから発せられたレーザ光の時間平
均のスペクトラムを示すものである。
【0043】高密度の光ディスクでは、(a)に示すよ
うに高周波重畳の変調度を小さくする。その結果レーザ
光の強度が高周波で変調されると同時に、レーザ光の発
振波長も高周波で変調される。すなわちレーザ光の波長
が変調と同期してシフトする。ここで、レーザのモード
ホップ現象によりレーザ光の波長は離散的にシフトする
ので、時間平均では、レーザ光は(b)に示すように発
振波長λ0 近傍にスペクトラムの半値全幅Δλaで発振
モードが生ずる形態となる。
【0044】これに対し、低密度の光ディスクでは
(c)に示すように、(a)のときよりも高周波の重畳
変調度を相対的に大きくするので、レーザ光の波長シフ
ト量も大きくなる。そしてレーザ光の時間平均でのスペ
クトラムは、(d)に示すように発振波長を中心として
(λ01)から(λ02)までの範囲に広がって、
(b)よりも多数の発振モードが分布する形態となり、
スペクトラムの半値全幅はΔλbとなる。
【0045】図3は、高密度の光ディスクを再生すると
きの、半導体レーザから発せられたレーザ光が光ディス
ク101に至るまでの光路と集束スポットの形状を示し
たものである。
【0046】高密度の光ディスクでは、レーザ光の波長
はλ0 の近傍のみに分布しているので、ビーム整形プリ
ズム112からはレーザ光は角度θで平行に出射され、
対物レンズ115により集束スポットのサイズ(集束ス
ポットの強度分布の半値全幅)waに集束され、集束ス
ポット301の形状は図3(b)のようになる。
【0047】図4は、低密度の光ディスクを再生すると
きの、レーザ光が光ディスク101に至るまでの光路と
集束スポットの形状を示したものである。
【0048】低密度の光ディスクでは、レーザ光のスペ
クトラムは広がっている。そのため、ビーム整形プリズ
ム112に波長分散(屈折率の波長依存性)の大きな素
子を用いると、(λ01)の光に対しては、(a)に
示すようにビーム整形プリズム112は(θ-θ1)の角
度で出射し、(λ02)の光に対しては、(b)に示
すように(θ+θ2)の角度で出射する。
【0049】その結果、レーザ光の波長がλ0 からシフ
トしたときには対物レンズ115の光軸に対してレーザ
光は垂直に入射しなくなる。この場合、(c)に示すよ
うに光ディスク101上でのレーザ光の集束スポットの
位置がλ=λ0 のときに対してシフトする。そして時間
平均では(d)に示すように集束スポット301は広が
り、集束スポット301の長軸方向のサイズ(集束スポ
ットの強度分布の半値全幅)はwaより大きなwbにな
る。
【0050】図5(a)、(c)は、本実施の形態の記
録再生装置で記録密度の異なる2種類のディスクを再生
したときのレーザ光のスポットとディスクの関係を示す
ものである。また、図5(b)、(d)は、本実施の形
態の記録再生装置で記録密度の異なる2種類のディスク
を再生する場合のトラッキングエラー信号の状態を示す
ものである。
【0051】高密度の光ディスクではレーザ光の集束ス
ポット301のサイズをwa まで絞り込む。集束スポッ
ト301が半径方向(図5(a)中のABの方向)にト
レースした場合、(b)のようなトラッキングエラー信
号が得られる。
【0052】一方、相対的に低密度の光ディスクではデ
ィスク半径方向にwb に広がった集束スポット301で
再生を行なう。集束スポット301が半径方向(図5
(c)中のCDの方向)にトレースした場合、高密度の
光ディスクの場合と同様に、(d)のような歪みのない
トラッキングエラー信号が得られ、安定なサーボ動作で
ディスクを再生することが可能となる。
【0053】以下に、本実施の形態の効果を数値を用い
て具体的に説明する。
【0054】本実施の形態では、半導体レーザ110と
して波長が680nm のものを使用した。高周波重畳器10
7はモジュール型のもので、モジュールの端子に印加す
る電圧によって高周波重畳電流の変調度を変えることが
できるものである。高周波重畳電流の重畳周波数は350M
Hzである。
【0055】また、ビーム整形プリズム112には材料
としてSF11(半導体レーザ110の発振波長付近で
の波長分散は1.04×10-4)を用い、屈折率0.01の変化に
対してビーム整形プリズムからの出射角が0.25度変化す
るように作製した。対物レンズ115のNAは0.6、焦
点距離は4mmとした。
【0056】光ディスク101として相変化型光ディス
クを用いた。光ディスクの基板は直径130mm、厚さ0.6mm
のポリカーボネート樹脂で、保護膜ZnS-SiO2, 記録
膜Te-Sb-Ge, 保護膜ZnS-SiO2, 反射膜Alを成膜
した。
【0057】記録密度の異なる2種類の光ディスクに対
応してガイド溝ピッチの異なる2種類の基板を用意し
た。高密度光ディスクAの基板のガイド溝ピッチは1.6
μm、低密度光ディスクBの基板のガイド溝ピッチは2.4
μmとした。
【0058】まず、高密度光ディスクAを再生するため
に、高周波重畳電流の変調度を+1dBm(重畳電流の振幅
値)とし、レーザ光のスペクトラムの半値全幅Δλa
0.5nmとした。この時のビーム整形プリズムからの出射
角度のずれは1.3×10-3 度となった。そしてレーザ光の
波長がΔλaシフトしたときに集束スポットの位置は0.0
9μmシフトし、集束スポットのディスク半径方向のサイ
ズwaは0.60μmであった。高密度光ディスクAをスピン
ドルモーター109で回転させてこの集束スポットを照
射し、フォーカスサーボを動作させたところトラッキン
グエラー信号は歪まなかった。しかしこの条件での低密
度光ディスクBではトラッキングエラー信号に歪みが生
じた。
【0059】次に、低密度光ディスクBを再生するため
に、高周波重畳電流の変調度を大きくして+12dBm(重畳
電流の振幅値)とし、レーザ光のスペクトラムの半値全
幅Δλbを2.8nmとした。この時のビーム整形プリズムか
らの出射角度のずれは7.3×10-4度となった。そして、
レーザ光の波長がΔλbシフトしたときに集束スポット
の位置は0.51μmシフトし、集束スポットのディスク半
径方向のサイズwbは0.78μm であった。低密度光ディ
スクBをスピンドルモーター109で回転させてこの集
束スポットを照射し、フォーカスサーボを動作させたと
ころトラッキングエラー信号に歪みは発生せず、トラッ
キングサーボも安定に動作した。
【0060】以上のように、本発明に係る実施の形態に
よれば、記録密度の異なる各種の光ディスクに対応して
高周波重畳電流の変調度を変化させることにより、それ
ぞれの光ディスクに最適な集束スポットのサイズで情報
を記録または再生することが可能である。
【0061】なお、本実施の形態では、光ディスクを再
生する場合について説明したが、記録密度の異なる光デ
ィスクに対して記録する場合においても、記録密度の低
い光ディスクに記録するときの高周波重畳電流の変調度
を、記録密度の高い光ディスクに記録するときの高周波
重畳電流の変調度よりも大きくすれば、再生する場合と
同様の効果が得られる。
【0062】また、本実施の形態では、各ディスクごと
に記録密度が異なるものとしたが、同一のディスク内に
記録密度の異なる複数の領域を有し、各領域ごとに高周
波重畳電流の変調度を異ならせるものであっても同様の
効果が得られる。
【0063】また、ディスクは相変化型のものだけでな
く、光磁気ディスクのように磁化の方向により記録され
るもの、再生専用ディスクのようにディスク基板上のく
ぼみ(ピット)で記録されるものなどでもよい。さら
に、これら異なる記録方式のものを組み合わせたもので
もよい。いずれも、記録密度ごとに高周波重畳電流の変
調度を異ならせることにより同様の効果が得られる。
【0064】また、同一の記録密度でも、ピットを形成
する再生専用領域と、記録マークを形成する記録再生領
域では最適なレーザ光の集束スポットのサイズが異なる
場合がある。例えば、記録再生領域においてガイド溝と
ガイド溝の間のランドにも情報を記録する場合には、線
密度およびガイド溝方向の密度が同じでも、記録再生領
域のガイド溝のピッチは再生専用領域の一連のピット列
の半径方向のピッチの2倍となるので、記録再生領域で
はディスク半径方向の集束スポットのサイズを大きくす
る方が望ましい。このようなときには再生専用領域と記
録再生領域で高周波重畳電流の変調度を異ならせること
により、各領域で最適なトラッキングエラー信号を得
て、安定に情報を再生できる効果が得られる。
【0065】また、高周波重畳電流の変調度を相対的に
小さくして記録または再生する場合、高周波電流の重畳
を停止(変調度が0に相当)しても良い。この場合には
高周波重畳制御器による高周波重畳器の制御がオン/オ
フのみになるので、高周波重畳制御器の構成が簡単なも
のになるという効果がある。 (実施の形態2)図6は、本発明の第2の実施の形態の
光学的情報記録媒体の記録再生装置の構成を説明するも
のである。
【0066】図6において、高周波重畳制御器106は
記録信号処理器103からの2値化信号により高周波重
畳器107による重畳電流の変調度を変化させる。その
ほかの構成は従来の記録再生装置と同様である。
【0067】次に本実施の形態の記録再生装置の動作に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0068】記録情報は記録信号処理器103により所
定の符号化方式で符号化し、2値化した信号にする。こ
の2値化信号をレーザ変調器104と高周波重畳制御器
106に入力する。レーザ変調器104は、2値化信号
に従ってレーザ光が情報の記録に対応する強度Ppまたは
情報の消去に対応する強度Pbで発光するように変調す
る。また高周波重畳制御器107は、2値化信号に従っ
て、レーザ光がPbで発光しているときの高周波重畳電流
の変調度をPpで発光しているときの高周波重畳電流の変
調度よりも大きくするように制御する。
【0069】図7は、情報の書き換え動作を行なうとき
のレーザ光の強度の変化(a)、高周波重畳の変調度の
変化(b)、光ディスクの半径方向の集束スポットサイ
ズの変化(c)を説明するものである。
【0070】図8は、本実施の形態の記録再生装置の、
記録時と消去時におけるレーザ光の集束スポットのディ
スク半径方向の強度分布を示すものである。
【0071】また、図9(a)は書き換え前の光ディス
ク上の記録マークの状態を示し、(b)は書き換え後の
光ディスク上の記録マークの状態を示すものである。
【0072】前述した第1の実施の形態の場合と同様の
動作により、高周波重畳電流の変調度を大きくすると集
束スポットのサイズが大きくなる。そして、図7
(a)、(b)に示すように、レーザ光の強度がPbの時
(消去時に対応)の高周波重畳電流の変調度を、レーザ
光の強度がPpの時(記録時に対応)の高周波重畳電流の
変調度よりも大きくすると、図7(c)に示すように、
レーザ光の集束スポットのサイズが変化する。
【0073】すなわち、図8(b)に示すように、消去
時のレーザ光の集束スポットのサイズwbは、記録時の
集束スポットのサイズwa(図8(a)に示す)よりも
大きくなる。
【0074】その結果、図9(a)、(b)に示すよう
に、wa の集束スポットで記録された記録マークは、w
aよりも大きなwbの集束スポットによって完全に消去さ
れる。したがって、従来の記録再生装置での書き換え動
作の時(図14(a)、(b)参照)のような消し残り
1401が生ずることはなく、エラーレートの低い良好
な再生情報が得られることになる。
【0075】以上のように、本発明にかかる第2の実施
の形態によれば、半導体レーザの発光強度に同期して高
周波重畳電流の変調度を変化させることにより、情報の
オーバーライト時に、以前の記録マークを完全に消去す
ることができ、安定に情報を再生することが可能とな
る。
【0076】なお、本実施の形態では、レーザ光の強度
がPpの時(情報の記録に対応)もPbの時(情報の消去に
対応)も高周波電流を重畳する場合について述べたが、
レーザ光の強度がPpの時には高周波電流を重畳しない、
すなわち高周波重畳電流の変調度を0にした場合でも同
様の効果が得られる。その場合は、高周波重畳制御器に
よる高周波重畳器の制御がオン/オフのみになるので、
高周波重畳制御器の構成が簡単なものになるという効果
もある。
【0077】また、本実施の形態では、相変化光ディス
クの場合について説明したが、光磁気ディスク等の他の
種類の光ディスクであっても良い。
【0078】また、上記の各実施の形態における記録再
生装置の構成や各光学素子の材料・形状は上述したもの
に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で媒体や
装置に応じた適切なものに設定することが可能であるこ
とは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、記録密度の異なる少なくとも2種類の光学的情
報記録媒体を記録または再生する場合に、記録密度の低
い光学的情報記録媒体を記録または再生するときには、
記録密度の高い光学的情報記録媒体を記録または再生す
るときよりも、高周波重畳電流による変調度を大きくす
るので、特別の光学素子または切り換え機構を追加する
ことなく、複数の異なる記録密度の光ディスクに対して
情報を安定に記録または再生できるという長所を有する
また本発明は、情報の記録および消去のそれぞれに対応
してレーザ光の強度を変調する際に、レーザ光の強度が
情報の消去に対応するときの高周波重畳電流による変調
度を、レーザ光の強度が情報の記録に対応するときの高
周波重畳電流による変調度よりも大きくするので、特別
の光学素子または切り換え機構を使用することなく、記
録していた記録マークを完全に消去し、再生情報の良好
なエラーレートを得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の記録再生装置の構
成図である。
【図2】同図(a)は、同第1の実施の形態における高
密度の光ディスクを再生するときの半導体レーザへの重
畳電流を説明する図、同図(b)は、そのときのレーザ
光のスペクトラムを説明する図、同図(c)は、同第1
の実施の形態における低密度の光ディスクを再生すると
きの半導体レーザへの重畳電流を説明する図、同図
(d)は、そのときのレーザ光のスペクトラムを説明す
る図である。
【図3】同図(a)は、同第1の実施の形態における高
密度の光ディスクを再生するときのレーザ光の光路を説
明する図、同図(b)は、そのときのレーザ光の集束ス
ポットを示す図である。
【図4】同図(a)は、同第1の実施の形態における低
密度の光ディスクを再生するときのレーザ光の光路の一
例を説明する図、同図(b)は、同低密度の光ディスク
を再生するときのレーザ光の光路の別の一例を説明する
図、同図(c)は、同低密度の光ディスクを再生すると
きのレーザ光の集束スポットの位置の変化を説明する
図、同図(d)は、そのときのレーザ光の時間平均の集
束スポットを説明する図である。
【図5】同図(a)は、同第1の実施の形態における高
密度の光ディスクへの記録状態と集束スポットを示す
図、同図(b)は、その場合の高密度の光ディスクにお
けるトラッキングエラー信号を示す図、同図(c)は、
同第1の実施の形態における低密度の光ディスクへの記
録状態と集束スポットを示す図、同図(d)は、その場
合の低密度の光ディスクにおけるトラッキングエラー信
号を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の記録再生装置の構
成図である。
【図7】同図(a)は、同第2の実施の形態における書
き換え時のレーザ光の強度の変化を説明する図、同図
(b)は、そのときの高周波重畳電流の変調度の変化を
説明する図、同図(c)は、そのときの半径方向のスポ
ットサイズの変化を説明する図である。
【図8】同図(a)は、同第2の実施の形態における記
録時の集束スポットの半径方向の強度分布を示す図、同
図(b)は、同第2の実施の形態における消去時の集束
スポットの半径方向の強度分布を示す図である。
【図9】同図(a)は、同第2の実施の形態における書
き換え前の光ディスクへの記録状態を示す図、同図
(b)は、同第2の実施の形態における書き換え後の光
ディスクへの記録状態を示す図である。
【図10】従来の記録再生装置の構成図である。
【図11】同図(a)は、従来の記録再生装置での記録
時のレーザ光の強度の変化を説明する図、同図(b)
は、そのときの光ディスクへの記録状態を示す図であ
る。
【図12】同図(a)は、従来の記録再生装置における
高密度の光ディスクへの記録状態と集束スポットを示す
図、同図(b)は、そのときのトラッキングエラー信号
を示す図、同図(c)は、従来の記録再生装置における
低密度の光ディスクへの記録状態と集束スポットを示す
図、同図(d)は、そのときのトラッキングエラー信号
を示す図である。
【図13】同図(a)は、従来の記録再生装置における
記録時の集束スポットの半径方向の強度分布を示す図、
同図(b)は、従来の記録再生装置における消去時の集
束スポットの半径方向の強度分布を示す図である。
【図14】同図(a)は、従来の記録再生装置における
書き換え前の光ディスクへの記録状態を示す図、同図
(b)は、従来の記録再生装置における書き換え後の光
ディスクへの記録状態を示す図である。
【符号の説明】
101 光ディスク 102 システム制御器 103 記録信号処理器 104 レーザ変調器 105 判別器 106 高周波重畳制御器 107 高周波重畳器 108 再生信号処理器 109 スピンドルモーター 110 半導体レーザ 111 コリメータレンズ 112 ビーム整形プリズム 113 ビームスプリッタ 114 λ/4板 115 対物レンズ 116 ディテクタレンズ 117 シリンドリカルレンズ 118 検出器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザから発せられたレーザ光を
    光学的情報記録媒体に照射して情報の記録または再生を
    行ない、前記情報の再生時及び/又は記録時に前記半導
    体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する前記光学的
    情報記録媒体の記録再生方法であって、記録密度の異な
    る少なくとも2種類の前記光学的情報記録媒体を記録ま
    たは再生する場合に、記録密度の低い前記光学的情報記
    録媒体を記録または再生するときには、記録密度の高い
    前記光学的情報記録媒体を記録または再生するときより
    も、前記高周波重畳電流による変調度を大きくすること
    を特徴とする光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  2. 【請求項2】 半導体レーザから発せられたレーザ光を
    光学的情報記録媒体に照射して情報の記録または再生を
    行ない、前記情報の再生時及び/又は記録時に前記半導
    体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する前記光学的
    情報記録媒体の記録再生方法であって、記録密度の異な
    る少なくとも2つの領域を有する光学的情報記録媒体を
    記録または再生する場合に、前記光学的情報記録媒体上
    の記録密度の低い領域を記録または再生するときには、
    前記光学的情報記録媒体上の記録密度の高い領域を記録
    または再生するときよりも、前記高周波重畳電流による
    変調度を大きくすることを特徴とする光学的情報記録媒
    体の記録再生方法。
  3. 【請求項3】 記録密度が高い場合の情報の記録時また
    は再生時は、前記高周波電流の重畳を停止することを特
    徴とする請求項1、又は2記載の光学的情報記録媒体の
    記録再生方法。
  4. 【請求項4】 半導体レーザから発せられたレーザ光を
    光学的情報記録媒体に照射して情報の記録または再生を
    行ない、前記情報の再生時及び/又は記録時に前記半導
    体レーザの駆動電流に高周波電流を重畳する前記光学的
    情報記録媒体の記録再生方法であって、再生専用領域と
    記録再生領域の2方式の領域を有する光学的情報記録媒
    体を記録または再生する際に、前記再生専用領域を再生
    するときと前記記録再生領域を記録または再生するとき
    とで、前記高周波重畳電流による変調度を異ならせるこ
    とを特徴とする光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  5. 【請求項5】 記録再生領域ではガイド溝とランドの両
    方に情報を記録し、前記記録再生領域を記録または再生
    するときには、前記再生専用領域を再生するときより
    も、前記高周波重畳電流による変調度を大きくすること
    を特徴とする請求項4記載の光学的情報記録媒体の記録
    再生方法。
  6. 【請求項6】 再生専用領域を再生するときには、前記
    高周波電流の重畳を停止することを特徴とする請求項5
    に記載の光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  7. 【請求項7】 半導体レーザから発せられたレーザ光を
    光学的情報記録媒体に照射して情報の記録及び消去を行
    ない、少なくとも前記情報の消去時に前記半導体レーザ
    の駆動電流に高周波電流を重畳する前記光学的情報記録
    媒体の記録再生方法であって、前記情報の記録および消
    去のそれぞれに対応して前記レーザ光の強度を変調する
    際に、前記レーザ光の強度が前記情報の消去に対応する
    ときの前記高周波重畳電流による変調度を、前記レーザ
    光の強度が前記情報の記録に対応するときの前記高周波
    重畳電流による変調度よりも大きくすることを特徴とす
    る光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  8. 【請求項8】 レーザ光の強度が前記情報の記録に対応
    するとき、前記高周波電流の重畳を停止することを特徴
    とする請求項7記載の光学的情報記録媒体の記録再生方
    法。
  9. 【請求項9】 半導体レーザから発せられたレーザ光を
    光学的情報記録媒体に照射して情報の記録または再生を
    行なう光学的情報記録媒体の記録再生装置であって、前
    記情報の再生時及び/又は記録時に前記半導体レーザの
    駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器と、前記光学
    的情報記録媒体の記録密度を判別する判別器と、その判
    別結果に応じて前記高周波重畳器による変調度を制御す
    る高周波重畳制御器と、前記レーザ光を整形し、その整
    形されたレーザ光を前記光学的情報記録媒体上に絞り込
    む光学系とを備えたことを特徴とする光学的情報記録媒
    体の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 光学的情報記録媒体は、記録密度の異
    なる少なくとも2つの領域を有するものであって、前記
    判別器は前記少なくとも2つの領域の各記録密度も判別
    できることを特徴とする請求項9記載の光学的情報記録
    媒体の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 半導体レーザから発せられたレーザ光
    を光学的情報記録媒体に照射して情報の記録または再生
    を行なう光学的情報記録媒体の記録再生装置であって、
    前記情報の再生時及び/又は記録時に前記半導体レーザ
    の駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器と、前記光
    学的情報記録媒体上の再生専用領域と記録再生領域とを
    判別する判別器と、その判別結果に応じて前記高周波重
    畳器による変調度を制御する高周波重畳制御器と、前記
    レーザ光を整形し、その整形されたレーザ光を前記光学
    的情報記録媒体上に絞り込む光学系とを備えたことを特
    徴とする光学的情報記録媒体の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 半導体レーザから発せられたレーザ光
    を光学的情報記録媒体に照射して情報の記録及び消去を
    行なう前記光学的情報記録媒体の記録再生装置であっ
    て、前記情報の記録時又は消去時に前記半導体レーザの
    駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳器と、前記情報
    の記録および消去に応じて半導体レーザのレーザ光の強
    度を変調させるレーザ変調器と、前記情報の記録および
    消去に応じて前記高周波重畳器による変調度を制御する
    高周波重畳制御器と、前記レーザ光を整形し、その整形
    されたレーザ光を前記光学的情報記録媒体上に絞り込む
    光学系とを備えたことを特徴とする光学的情報記録媒体
    の記録再生装置。
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