JP2003317340A - 光磁気ディスク装置および磁壁移動型光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気ディスク装置および磁壁移動型光磁気記録媒体

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JP2003317340A
JP2003317340A JP2002127412A JP2002127412A JP2003317340A JP 2003317340 A JP2003317340 A JP 2003317340A JP 2002127412 A JP2002127412 A JP 2002127412A JP 2002127412 A JP2002127412 A JP 2002127412A JP 2003317340 A JP2003317340 A JP 2003317340A
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Yasumori Hino
泰守 日野
Toshio Matsumoto
年男 松本
Toshihiko Suzuki
利彦 鈴木
Katsumi Arisaka
克己 有坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録・再生パラメータを効率良く学習する光
磁気ディスク装置およびこれに用いられる磁壁移動型光
磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 コントローラ121の制御の下で、磁壁
移動型の光磁気ディスク101に設けられたテストトラ
ックの一周以内の領域に、光磁気ディスク101の記録
層をキューリ温度とする最小の記録パワーPminを所
定倍して得られる均一な記録パワーで、試し書きを行
う。試し書きされたテストトラックを複数のセクション
単位で再生パワーを変化させながら再生し、ジッタ検出
器112により検出されるジッタ値に基いて適切な再生
パワーPrを求める。また、この再生パワーPrを用い
て、オフトラック量および記録パワーを適切に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光の照射に
よる温度上昇を利用して情報の記録および消去を行い、
且つ磁気光学効果を利用して記録信号の読み出しを行う
光磁気記録媒体およびこれを用いて情報の記録再生を行
う光磁気ディスク装置に関する。特に、再生時のレーザ
光による記録媒体の温度上昇によって、光ビームの光学
的な分解能を越えて微小磁区の再生を行う超解像再生方
式を用いる磁壁移動型光磁気記録媒体およびこれを用い
る光磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体に光ビームを照射
し、その反射光を検出して情報の再生が行える光メモリ
として、位相ピットによって情報を記録したROM型の
メモリ、光ビームの照射によって記録膜に孔を開けて情
報を記録するライトワンス型の光メモリ、光ビームの照
射によって記録膜の結晶相を変化させて記録を行う相変
化型光メモリ、光ビームの照射と磁界の印加によって記
録層の磁化方向を変化させて記録を行う光磁気メモリな
ど、種々の光メモリが提案されている。
【0003】これらの光メモリにおいて、信号の再生分
解能はほとんど再生光の波長λと対物レンズの開口数
(NA)で決まり、検出限界のピット周期はほぼλ/
(2・NA)であった。しかし、再生光の波長を短くし
たり、対物レンズの開口数を大きくすることは容易でな
いため、記録媒体や再生方法を工夫して情報の記録密度
を上げる試みがなされている。特に光磁気記録媒体(光
磁気ディスク)では情報の記録密度を上げるための様々
な試みが提案されている。
【0004】線密度を向上させる技術として、特開平6
−290496号公報には、再生用光ビームに差し掛か
った磁壁を次々と移動させ、この磁壁の移動を検出する
ことによって前記の波長と対物レンズの開口数で決まる
検出限界を越えて再生分解能を向上させる磁壁移動再生
方式が開示されている(DWDD方式:DomainW
all Displacement Detectio
n方式もしくは磁壁移動型光磁気記録媒体と呼ぶ)。
【0005】この方式は、再生用光ビームによる記録媒
体の温度上昇に伴う記録媒体上の温度勾配に起因して発
生する磁壁の駆動力を用いたものである。この方式を用
いると、記録媒体の線密度方向の再生能力を、再生用光
ビームの分解能の約4倍程度まで向上させることができ
る。この方式によって再生時の分解能は向上するが、高
密度化を行うためには記録時の分解能の向上も必要とな
る。
【0006】線密度方向に光ビームの分解能を越えて記
録を行うための技術として磁界変調記録方式がある。こ
れは、光ビームによって記録媒体をキューリ温度以上に
加熱し、この領域に記録データに応じて変調された外部
磁界を加えることによって記録を行う方式である。
【0007】これらの2つの方式を組み合わせることに
よって、100nm/bit程度の線密度が実現されて
いる。このような記録媒体では、再生膜がある一定の温
度領域にある場合に再生信号が発生するので、再生信号
の状態を適切に保つためには、再生レーザパワーを適切
に設定する必要が生じる。再生時の記録媒体の温度上昇
を利用して超解像再生を行う記録媒体の再生パワーを適
切に設定する方法が、特開平8−63817号公報およ
び特開平9−282729号公報において提案されてい
る。
【0008】特開平9−282729号公報には、セク
ター中のデータ記録領域の前に再生パワー設定領域を設
け、この部分で再生パワーの設定を行うことが開示され
ている。この領域でレーザパワーを変化させると、再生
信号の振幅はある再生パワーで大きく変化する。この再
生信号振幅がある一定のレベルよりも大きくなる点を検
出する。この時の検出された再生パワーに一定の値を加
えたパワーを再生パワーとすれば、再生信号強度を検出
して再生パワーを設定することになるので、常に最適な
再生パワーの設定が可能となる。また、特開平8−63
817号公報で述べられている方法は、異なった長さの
記録マークで再生信号の振幅を検出することにより、再
生信号の振幅だけではなく、再生系の周波数特性を含め
て再生パワーを適切に設定するものである。
【0009】また、高密度化を実現するためには、再生
パワーだけではなく、記録パワーについても適切に設定
する必要がある。適切な記録パワーは、光ディスクドラ
イブのフォーカス誤差、ディスクの反りやドライブのタ
ーンテーブルの傾きなどで発生するチルト、ディスクの
持つ内周と外周部での感度差、メディアメーカ間での記
録媒体の差、光磁気ディスク装置や記録媒体の汚れ、光
磁気ディスク装置やメディアの経時変化などの様々な要
因で、大きく変化する。初期の光磁気ディスク装置で
は、メディアメーカによって記録媒体上に予め記録され
た推奨記録パワー値を読み出し、この値を使って記録す
る方法が用いられていた。
【0010】しかしながら、様々な変動要因に対して、
記録再生の安定性の確保や装置間の互換性の確保が非常
に困難であるという理由で、光磁気ディスク装置が、記
録媒体の挿入時などに記録パワーの学習を行う方式が主
流となっている。この記録パワーの学習は、内周部もし
くは外周部に設けられたテストトラックへの試し書きで
行われる。
【0011】従来の記録パワーの学習の手順は、以下の
ようになる。光ディスク内周のテストトラックに、セク
ター毎にもしくは複数のセクター単位で、所定のパター
ンを所定の記録パワーで記録する。この時、記録パワー
学習を行うセクター(試し書きおよび試し書きした信号
の読み出しを行うセクター)に隣接した2本のトラック
のセクターにも、同一の記録パワーで記録が行われる。
この理由は、高い記録パワーでトラックを記録した場
合、隣接トラックを破壊するクロスライト現象によって
もエラー発生が増加するため、記録パワーの学習の際に
は、隣接トラックにも試し書きを行い、隣接トラックか
らクロスライト現象が生じない程度に記録パワーを調整
することが必要となるからである。このように試し書き
を行ったトラックを再生し、エラーレートもしくは再生
信号のジッタを検出する。この動作を、記録パワーを変
化させながら複数回行うことによって、エラーレートも
しくはジッタが最小となる記録パワーを求める。記録パ
ワーの学習は、ディスクの交換時やドライブの庫内温度
の変化時もしくは所定の時間間隔で行われる。
【0012】超解像を用いた光磁気ディスク装置では、
記録パワーと再生パワーの両方を学習する必要がある。
このため、まず、記録媒体のリードイン領域にメディア
メーカによって記録されている推奨記録パワーでテスト
トラックに記録を行い、この記録されたデータを用いて
再生パワーの学習を行い、その後記録パワーの学習を行
い、さらに再度再生パワーの学習を行う、という学習方
法が用いられている。これらの学習によって十分なエラ
ーレートが確保できない場合には、再度これらの手順を
繰り返すことによって記録・再生パワーの学習が行われ
る。近年のトラック密度の向上に伴って、記録パワーや
再生パワーの最適化方法は、高密度の光ディスクを実現
するために不可欠な技術となりつつある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】DWDD方式のような
超解像方式を用いた光磁気ディスク装置では、データ再
生に最適な再生パワーが存在し、上述したように最適な
再生パワーに設定するために再生パワー学習機能が必要
となる。また同時に、安定な記録再生を行うために、隣
接した3トラックを用いて適切な記録パワーを求める記
録パワー学習機能も必要となる。
【0014】記録パワーおよび再生パワーの2つのパワ
ー学習を行う場合、再生パワーの学習には適切な記録パ
ワーで記録されたトラックのデータを再生する必要があ
り、記録パワーの学習には適切な再生パワーが必要とな
る。このように適切な記録パワーと適切な再生パワーが
相互に依存関係にあるので、これらのパワーを学習する
には、上述したように、記録パワーおよび再生パワーの
学習を複数回繰り返すという非常に複雑な手順が必要と
なっていた。パワーの学習は、前述したように、ディス
クの交換時やドライブの庫内温度の変化時もしくは所定
の時間間隔で行われる必要があるが、パワー学習の複雑
な手順のために、ディスク交換から記録・再生の準備が
完了するまでに数秒〜10秒程度の時間が必要となって
いる。
【0015】従って、ムービなどのAV用記録機として
光磁気ディスク装置を用いる場合、ディスク交換後すぐ
に記録が始められないという大きな問題が生じる。ま
た、記録媒体の温度が大きく変わった場合に、従来のパ
ワー学習方法では、適切なパワー学習が行えなくなると
いう課題もある。この点について、以下、具体的に説明
を行う。
【0016】図15(a)は、磁壁移動型光磁気記録媒
体における記録パワーとエラーレートの関係を示したも
のである。図15(a)の実線は記録媒体の温度が25
℃の場合、破線は記録媒体の温度が65℃の場合の記録
パワーとエラーレートの関係を表す。25℃での適切な
記録パワーは、エラーレートが1E−3以下となる範囲
の下限のパワー6.9mWと上限のパワー9.3mWの
中心である8.1mWとなる。
【0017】記録媒体のリードイン領域には、25℃で
の最適記録パワーがメディアメーカによって記録されて
いる。従来の光磁気ディスク装置は、この最適記録パワ
ー8.1mWをリードイン領域から読み出し、この記録
パワーでテストトラックに試し書きを行う。そして、試
し書きを行った前記テストトラックを、再生パワーを段
階的に変化させながら再生し、各再生パワーに対するエ
ラーレートを計測する。最適な再生パワーは、エラーレ
ートが1E−3以下となる範囲の下限のパワーと上限の
パワーの中心値として求まる。
【0018】図15(b)に、磁壁移動型光磁気記録媒
体における再生パワーとエラーの関係を示す。図15
(b)の実線は記録媒体の温度が25℃の場合、破線は
記録媒体の温度が65℃の場合の、再生パワーとエラー
の関係を表す。図15(b)に実線で示すように、記録
媒体の温度が25℃の場合には、エラーレートが1E−
3以下となる範囲の下限のパワー1.9mWと上限のパ
ワー2.9mWの中心である2.4mWが、適切な再生
パワーとして学習される。
【0019】しかしながら、記録媒体の温度が65℃の
場合には、図15(b)に破線で示したように、エラー
レートが1E−3以下となる範囲が存在しないために、
再生パワーの学習は不可能となる。これは、再生パワー
を学習するために試し書きを行った際の記録パワーが適
切でないことが原因である。記録媒体の温度が65℃の
場合に、リードイン領域に記録された25℃における最
適記録パワー8.1mWで記録を行うと、図15(a)
に破線で示した65℃時の記録パワー特性から分かるよ
うに、記録パワーが過多となりエラーレートが増加す
る。このエラーレートの増加が、再生パワーの学習を不
可能とする原因である。
【0020】このように従来の記録・再生パワー学習方
法は、記録媒体の温度が変わった場合に学習が不可能と
なるという問題があった。この問題は、記録媒体の温度
が変化した場合のみならず、光ディスクドライブのフォ
ーカス誤差、ディスクの反りやドライブのターンテーブ
ルの傾きなどで発生するチルト、ディスクの持つ内周と
外周部での感度差、メディアメーカ間での記録媒体の
差、光磁気ディスク装置や記録媒体の汚れ、光磁気ディ
スク装置やメディアの経時変化などでも同様に発生する
ので、超解像記録媒体を用いた光磁気ディスク装置では
大きな課題となっていた。
【0021】また、記録媒体の温度が高い場合、メデイ
アメーカの推奨記録パワーでテストトラックに記録を行
うと、過大なパワーで記録を行ったのと同等となり、テ
ストトラックが破壊されて記録再生特性が変化し、適切
な記録再生パラメータの学習が行えなくなるという課題
も有していた。この課題は、記録パワーの学習時にも発
生する。記録パワーの学習は、前述したように、クロス
ライトによるエラーレートの増加も検出する必要がある
ので、通常、メディアメーカの推奨パワーの0.7倍〜
1.3倍程度のパワー範囲で記録パワーを変化させて学
習が行われる。この場合、記録媒体の温度が高いと特に
過大なパワーで記録を行うことになり、テストトラック
の破壊という問題が更に深刻となる。
【0022】また、超解像方式を用いない従来の光ディ
スクでは、トラック密度を高くすると隣接トラックから
のクロストークが発生し、これがエラー原因となるため
に、再生光ビームの半値幅程度がトラック密度の限界と
なっていた。しかし、DWDD再生方式は、隣接トラッ
クからのクロストークが、微分再生を行うことによって
無視できるほど小さくできるので、超解像方式を用いな
い従来の光ディスクと比べると遙かに高いトラック密度
を実現できる可能性がある。このDWDDの特徴を生か
してトラック密度を向上する場合、再生時には超解像の
効果によりトラック密度の向上が行えるが、記録時には
超解像の効果が働かないために、記録時の分解能や記録
時のパワー精度やトラッキングの精度が、トラック記録
密度の限界を決定することになる。ここで、ディスクの
傾きによって発生するオフトラックが問題となる。すな
わち、オフトラックは、トラッキングの制御を完全に行
っても発生し、制御的に解消できない誤差であるので、
従来は、光ディスクのトラックピッチをこの誤差量だけ
増加させて設定することによって、この問題を解決して
いた。しかしながら、記録密度の向上に伴い、このオフ
トラック量に伴うトラック密度の減少が無視できない問
題となっている。例えば、波長660nm、NA=0.
6の光学系を用いて実現されているトラック密度は、
0.6μm/トラック程度である。このトラックピッチ
の中で、ディスクの傾きによって発生するオフトラック
によるトラック密度の減少量は、±15mradのディ
スクの傾きを想定した場合、約0.1μmとなる。これ
はトラックピッチの約15%を占める大きな量である。
このため、高密度の光ディスクを実現するためには、デ
ィスクの傾きによって発生するオフトラックを解消する
ことも、解決すべき課題の一つであった。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明にかかる第1の光磁気ディスク装置は、磁
壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを照射して情報の記
録或いは再生を行う光磁気ディスク装置において、前記
光磁気記録媒体の記録層をキューリ温度とする最小の記
録パワーである記録開始パワーを検出する記録開始パワ
ー検出手段を備え、前記記録開始パワーに所定値を乗算
あるいは加算をした記録パワーで試し書きを行う再生パ
ワー検出試し書き制御手段と、前記光磁気記録媒体の再
生信号からエラーと相関のある指標値を検出する指標値
検出手段と、前記再生パワー検出試し書き制御手段によ
って記録された領域を複数の部分に分割し、各部分領域
毎に再生パワーを変化させながら再生を行い、各部分領
域を再生した再生パワーと当該部分領域の再生信号から
前記指標値検出手段によって検出された指標値との関係
に基づき再生パワーの設定を行う再生パワー設定手段を
備えたことを特徴とする。
【0024】この構成は、記録開始パワーと適切な記録
パワーとの比率は、記録媒体の温度、ディスクの傾き、
フォーカスの状態、あるいは光磁気ディスク装置間の個
体差等に関わらず、ほぼ一定であるという原理に基づ
き、記録開始パワーと所定値から適切な記録パワーを設
定するものである。これにより、記録開始パワー検出手
段により記録開始パワーを検出すれば、再生パワー検出
用の試し書きを行う際の適切な記録パワーを容易に設定
することが容易となる。
【0025】上記の課題を解決するために、本発明にか
かる第2の光磁気ディスク装置は、磁壁移動型光磁気記
録媒体に光ビームを照射して前記光磁気記録媒体に設け
られたテストトラックに試し書きを行い、前記光磁気記
録媒体を用いた情報の再生または記録を行うための記録
再生パラメータを設定する光磁気ディスク装置におい
て、前記テストトラックにおける一周以内の領域に所定
の試し書きパワーで試し書きを行う再生パワー検出試し
書き制御手段と、前記光磁気記録媒体の再生信号からエ
ラーと相関のある指標値を検出する指標値検出手段と、
前記再生パワー検出試し書き制御手段によって記録され
た領域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワ
ーを変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した
再生パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検
出手段によって検出された指標値との関係に基づき再生
パワーの設定を行う再生パワー設定手段を備えたことを
特徴とする。
【0026】従来の光磁気ディスク装置において再生パ
ワー学習を行う際に、記録媒体の温度が上昇した場合な
どのドライブ環境が変化した場合に、記録時のエラーが
増大することによって再生パワーの学習が不可能となる
原因は、隣接トラックからのクロスライトにあった。こ
れに対して、本発明の光磁気ディスク装置では、テスト
トラックにおける一周以内の領域に試し書きを行うこと
により、隣接トラックからのクロスライトが発生しない
状態で再生パワー学習を行う。これにより、安定な再生
パワー学習が行えるという効果が得られる。
【0027】なお、磁壁移動型でない磁気記録媒体を用
いて情報の記録再生を行う従来の光磁気ディスク装置に
おいて、隣接トラックを記録して再生パワーの学習を行
う必要があったのは、再生信号に影響を与えエラーの要
因となる隣接トラックからのクロストークが、再生パワ
ーに依存してその量が変化するためである。このため、
従来の光磁気ディスク装置における最適な再生パワーと
は、隣接トラックからのクロストークを最小としなが
ら、かつ再生トラックの再生状態を最適にするパワーで
あった。従って、必ず隣接トラックを記録した状態での
再生パワー学習が必要となっていた。一方、磁壁移動型
光磁気記録媒体の場合、再生時には、光磁気記録媒体か
ら読み出した信号を微分処理することにより、隣接トラ
ックからのクロストークの影響を殆ど無視できる。この
ため、再生パワーの学習の際に、隣接トラックからのク
ロストークの影響を考慮する必要がなく、隣接トラック
に試し書きをしなくても適切な再生パワー学習が行え
る。
【0028】本発明にかかる第3の光磁気ディスク装置
は、前記光磁気記録媒体の記録層をキューリ温度とする
最小の記録パワーである記録開始パワーを検出する記録
開始パワー検出手段を備え、前再生パワー検出試し書き
制御手段が試し書きを行う際の前記所定試し書き記録パ
ワーを、前記記録開始パワーに所定値を乗じて得られる
記録パワーに設定する構成である。
【0029】この構成は、記録開始パワーと適切な記録
パワーとの比率は、記録媒体の温度、ディスクの傾き、
フォーカスの状態、あるいは光磁気ディスク装置間の個
体差等に関わらず、ほぼ一定であるという原理に基づ
き、記録開始パワーと所定値から適切な記録パワーを設
定するものである。これにより、記録開始パワーを検出
すれば、適切な記録パワーを容易に設定することが可能
となる。
【0030】本発明にかかる第4の光磁気ディスク装置
は、前記再生パワー検出試し書き制御手段が、前記所定
値を前記光磁気記録媒体のリードイン領域から読み出す
構成である。
【0031】本発明にかかる第5の光磁気ディスク装置
は、第1の光磁気ディスク装置において、前記記録開始
パワー検出手段が、前記光磁気記録媒体の記録領域を複
数の部分領域に分割し、各部分領域毎に記録パワーを変
化させながら前記光磁気記録媒体に磁壁移動を生じさせ
ない再生パワーで再生可能な記録マークを記録する記録
開始パワー検出用試し書き制御手段と、前記記録開始パ
ワー検出試し書き制御手段によって記録された前記部分
領域を前記光磁気記録媒体に磁壁移動を生じさせない再
生パワーで再生し前記部分領域に記録した記録データと
再生信号の相関を検出する相関検出手段と、前記部分領
域を記録した前記記録パワーと前記分領域を再生して得
られる前記相関値との関係に基づき記録開始パワーを決
定する記録開始パワー決定手段で構成されたものであ
る。
【0032】従来の光磁気ディスク装置では、リードイ
ン領域に記録された記録パワーを用いてテストトラック
に記録を行っていた。このため、記録媒体の温度が上昇
した状態でその記録パワーで記録を行うと記録パワーが
過多となり、テストトラックの記録再生特性が変化し
て、記録再生パラメータを正しく設定できなかった。ま
た、テストトラックは、記録パワーや再生パワーなどの
変動を監視するために定期的な記録再生が繰り返される
ので、繰り返し記録に対しても記録再生特性が変化しな
いことが求められ、過多なパワーでの記録を出来るだけ
制限する必要がある。これに対して、上記の構成では、
磁壁移動型光磁気記録媒体の記録層がキューリ温度とな
る最小の記録パワー(記録開始パワー)の検出は、光磁
気記録媒体に磁壁移動を生じさせない範囲でなされるの
で、光磁気記録媒体に過多なパワーが投入される危険性
が全くなく、記録開始パワーを安定に検出することが可
能となる。
【0033】本発明にかかる第6の光磁気ディスク装置
は、第3の光磁気ディスク装置において、前記再生パワ
ー設定手段により設定された再生パワーと、前記記録開
始パワー検出手段により検出された記録開始パワーとの
比率を求め、前記比率を再生パワー係数として記憶する
再生パワー係数算出手段と、前記記録開始パワー検出手
段により再検出された再検出記録開始パワーに前記再生
パワー係数を乗じた値を再生パワーに設定する再生パワ
ー補正手段を備えた構成である。
【0034】この構成は、温度やディスクの傾きなどに
より再生特性が変化した場合であっても、最適な再生パ
ワーは、磁壁移動型光磁気記録媒体の記録層がキューリ
温度となる最小の記録パワー(記録開始パワー)に比例
するという原理に基づくものである。この構成によれ
ば、再生パワーを一旦設定した後に再生特性が変化した
場合に、記録開始パワーのみを再検出して再生パワー係
数を乗じるだけで再生パワーを補正することができ、従
来の光磁気ディスク装置のように試し書きを繰り返す必
要がない。従って、再生パワーの再学習手順を簡略化で
き、光磁気ディスク装置のパフォーマンスや連続記録に
対する性能を向上できるという効果をもたらす。
【0035】本発明にかかる第7の光磁気ディスク装置
は、前記第6の光磁気ディスク装置において、前記再生
パワー補正手段による再生パワーの補正を、定期的、温
度変化時、および再生開始時の少なくともいずれかにお
いて行う構成である。
【0036】本発明にかかる第8の光磁気ディスク装置
は、前記第6の光磁気ディスク装置において、前記テス
トトラックで検出された前記記録開始パワーと前記記録
開始パワー検出手段によって検出された前記再検出記録
開始パワーの比率が所定の値を超えた場合、前記再生パ
ワー設定手段により再生パワーを再設定し、前記再生パ
ワー設定手段によって再設定された再設定再生パワーと
前記再検出記録開始パワーとので比率を求めた値を再生
パワー係数とする再生パワー係数算出手段を持つ構成で
ある。
【0037】これによって、記録媒体の温度が変化した
場合でも、より精度良く再生パワーを設定することが可
能となる。
【0038】本発明にかかる第9の光磁気ディスク装置
は、上記の課題を解決するために、磁壁移動型光磁気記
録媒体に光ビームを照射して情報の記録或いは再生を行
う光磁気ディスク装置において、前記光磁気記録媒体の
記録層をキューリ温度とする最小の記録パワーである記
録開始パワーを検出する記録開始パワー検出手段を備
え、前記記録開始パワーに所定値を乗算あるいは加算を
した記録パワーでオフトラック量を変化させながら試し
書きを行うオフトラック量検出試し書制御手段と、前記
光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある指標
値を検出する指標値検出手段と、前記オフトラック量検
出試し書き制御手段によって記録された領域を所定再生
パワーで再生し、前記指標値検出手段により検出された
前記部分領域の指標値と前記各部分領域試し書を行った
記録時のオフトラック量との関係に基づきオフトラック
量の設定を行うオフトラック量設定手段を備えたことを
特徴とする。従来の光磁気ディスク装置では、前述した
ように、試し書き記録および再生を行うトラックに隣接
したトラックにも記録を行い、最適オフトラック量を求
める必要があった。本発明にかかる第9の光磁気ディス
ク装置は、磁壁移動型光磁気記録媒体においては、隣接
トラックの記録状態に関わらず、溝の中心に記録を行っ
た場合に最良の再生特性が得られるという原理に基づ
き、再生信号から検出される指標値に基づきオフトラッ
ク量を適切に設定するものである。しかも、最良の再生
特性が得られるオフトラック量はディスクの傾きによっ
て変化しないので、ディスクの傾きに影響されずに常に
溝の中心を検出できる。従来の光ディスクでは、ディス
クの傾きによって制御不能なオフトラックが発生し、ト
ラック密度を制限する要因となっていた。これに対し
て、本発明にかかる第9の光磁気ディスク装置では、デ
ィスクの傾きが発生した場合でも常に溝の中心が検出で
きるので、トラック密度の高い光磁気記録媒体の記録再
生が可能であるという格段の効果ももたらす。
【0039】本発明にかかる第10の光磁気ディスク装
置は、磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを照射して
試し書きを行い、前記光磁気記録媒体を用いた情報の再
生または記録を行うための記録再生パラメータを設定す
る光磁気ディスク装置において、前記テストトラックに
おける一周以内の領域を複数の部分領域に分割し、各部
分領域にオフトラック量を変化させながら所定試し書き
記録パワーで試し書きを行うオフトラック量検出試し書
制御手段と、前記光磁気記録媒体の再生信号からエラー
と相関のある指標値を検出する指標値検出手段と、前記
オフトラック量検出試し書き制御手段によって記録され
た領域を所定再生パワーで再生し、前記指標値検出手段
により検出された前記部分領域の指標値と前記各部分領
域試し書を行った記録時のオフトラック量との関係に基
づきオフトラック量の設定を行うオフトラック量設定手
段を備えたことを特徴とする。
【0040】この構成によれば、第9の光磁気ディスク
装置と同様に、トラック密度の高い光磁気記録媒体の記
録再生が可能であるという格段の効果をもたらす。
【0041】本発明にかかる第11の光磁気ディスク装
置は、前記第10の光磁気ディスク装置において、前記
光磁気記録媒体の記録層をキューリ温度とする最小の記
録パワーである記録開始パワーを検出する記録開始パワ
ー検出手段を備え、前記オフトラック量検出試し書き手
段が前記試し書きを行う際の記録パワーを、前記記録開
始パワーに所定値を乗じて得られる記録パワーに設定す
る構成である。
【0042】この構成も、前記第3の光磁気ディスク装
置と同様の原理により、オフトラック量検出用の試し書
きの際の記録パワーを適切な値に容易に設定することが
可能となるという効果をもたらす。
【0043】本発明にかかる第12の光磁気ディスク装
置は、前記第9の光磁気ディスク装置において、前記オ
フトラック量検出試し書き制御手段が、前記所定値を前
記光磁気記録媒体のリードイン領域から読み出す構成で
ある。
【0044】本発明にかかる第13の光磁気ディスク装
置は、前記第9の光磁気ディスク装置において、所定試
し書きパワーで試し書きを行う再生パワー検出試し書き
制御手段と、前記光磁気記録媒体の再生信号からエラー
と相関のある指標値を検出する指標値検出手段と、前記
再生パワー検出試し書き制御手段によって記録された領
域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワーを
変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した再生
パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検出手
段によって検出された指標値との関係に基づき再生パワ
ーの設定を行う再生パワー設定手段によって設定された
再生パワーを前記オフトラック量検出試し書き制御手段
によって記録された領域を再生する際の再生パワーとす
るものである。
【0045】この構成は、再生パワー学習後にオフトラ
ック学習を行うと、再生パワーが適切に設定されている
のでオフトラックの検出精度が向上するという原理に基
づくものである。この構成によれば、記録再生時のパラ
メータ設定手順が簡単になり、ディスク挿入時から実際
に記録再生を開始するまでの時間が短縮されるという効
果が得られる。
【0046】本発明にかかる第14の光磁気ディスク装
置は、前記第9の光磁気ディスク装置において、前記オ
フトラック量設定手段によって設定されたオフトラック
量に基づき前記テストトラックを複数の部分に分割し、
各分領域毎に記録パワーを変化させながら隣接トラック
も含めて試し書きを行う記録パワー検出試し書き制御手
段と、前記記録パワー検出試し書き制御手段によって記
録された領域を所定再生パワーで再生し、前記指標値検
出手段により検出された前記部分領域の指標値と前記各
部分領域試し書を行った記録時の記録パワーとの関係に
基づき記録パワーの設定を行う記録パワー設定手段を備
えた構成である。
【0047】このように、オフトラック学習後にさらに
隣接トラックを含めた記録パワーの学習を行えば、最適
な記録パワー学習が最も短時間で行える。これにより、
記録再生時のパラメータ設定手順が簡単になり、ディス
ク挿入時から記録再生を開始するまでの時間が短縮され
るという効果が得られる。
【0048】本発明にかかる第15の光磁気ディスク装
置は、前記第13の光磁気ディスク装置において、テス
トトラックにおける一周以内の領域に所定試し書きパワ
ーで試し書きを行う再生パワー検出試し書き制御手段
と、前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関の
ある指標値を検出する指標値検出手段と、前記再生パワ
ー検出試し書き制御手段によって記録された領域を複数
の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワーを変化させ
ながら再生を行い、各部分領域を再生した再生パワーと
当該部分領域の再生信号から前記指標値検出手段によっ
て検出された指標値との関係に基づき再生パワーの設定
を行う再生パワー設定手段によって設定された再生パワ
ーを前記記録パワー量検出試し書き制御手段によって記
録された領域を再生する際の再生パワーとする構成であ
る。
【0049】このように、再生パワー学習後にオフトラ
ック学習を行い、さらにこれらの学習で適切に設定され
た再生パワーおよびオフトラック量に基づいて記録パワ
ーの設定を行うことにより、記録パワーを精度よく設定
することができる。この構成によっても、記録再生時の
パラメータ設定手順が簡単になり、ディスク挿入時から
実際に記録再生を開始するまでの時間が短縮されるとい
う効果が得られる。
【0050】本発明にかかる第16の光磁気ディスク装
置は、前記第13の光磁気ディスク装置において、前記
記録パワー検出試し書き制御手段が記録を行う下限の記
録パワーを前記記録開始パワーに第1の所定値を乗じて
得られる値に設定し、記録を行う上限の記録パワーを前
記記録開始パワーに前記第1の所定値よりも大きい第2
の所定値を乗じて得られる値に設定する構成である。
【0051】この構成によれば、テストトラックを記録
する際の記録パワーの範囲を、テストトラックに過多な
パワーが投入されないように制限でき、テストトラック
の破壊を防止することができる。
【0052】本発明にかかる第17の光磁気ディスク装
置は、第16の光磁気ディスク装置において、前記記録
パワー検出試し書き手段が、前記第1の所定値および前
記第2の所定値を前記光磁気記録媒体のリードイン領域
から読み出す構成である。
【0053】本発明にかかる第18の光磁気ディスク装
置は、前記第13の光磁気ディスク装置において、前記
記録パワー設定手段により設定された記録パワーと、前
記記録開始パワー検出手段により検出された記録開始パ
ワーとの比率を求め、前記比率を記録パワー係数として
記憶する記録パワー係数算出手段と、前記記録開始パワ
ー検出手段により再検出された再検出記録開始パワーに
前記記録パワー係数を乗じた値を記録パワーに設定する
記録パワー補正手段を備えた構成である。
【0054】この構成は、温度やディスクの傾きなどに
より再生特性が変化した場合であっても、最適な記録パ
ワーは、磁壁移動型光磁気記録媒体の記録層がキューリ
温度となる最小の記録パワー(記録開始パワー)に比例
するという原理に基づくものである。この構成によれ
ば、記録パワーを一旦設定した後に再生特性が変化した
場合に、記録開始パワーのみを再検出して記録パワー係
数を乗じるだけで記録パワーを補正することができ、従
来の光磁気ディスク装置のように試し書きを繰り返す必
要がない。従って、記録パワーの再学習手順を簡略化で
き、光磁気ディスク装置のパフォーマンスや連続記録に
対する性能を向上できるという効果をもたらす。
【0055】本発明にかかる第19の光磁気ディスク装
置は、第18の光磁気ディスク装置において、前記記録
パワー補正手段による記録パワーの再設定を、定期的、
温度変化時、および記録開始時の少なくともいずれかに
おいて行う構成である。
【0056】本発明にかかる第20の光磁気ディスク装
置は、前記第18の光磁気ディスク装置において、前記
テストトラックで検出された前記記録開始パワーと前記
記録開始パワー検出手段によって検出された前記再検出
記録開始パワーの比率が所定の値を超えた場合、前記記
録パワー設定手段により記録パワーを再設定し、前記記
録パワー設定手段によって再設定された再設定記録パワ
ーと前記再検出記録開始パワーとので比率を求めた値を
記録パワー係数とする記録パワー係数算出手段を持つ構
成である。
【0057】これによって、記録媒体の温度が変化した
場合でも、より精度良く記録パワーを設定することが可
能となる。
【0058】本発明にかかる第1の磁壁移動型光磁気記
録媒体は、上記の課題を解決するために、少なくとも記
録層と中間層と再生層の3層を有する磁壁移動型光磁気
記録媒体において、所定の温度条件で前記記録層がキュ
ーリ温度となる最小の記録パワーと前記記録層に情報を
記録するのに適切な記録パワーの比率がリードイン領域
に記録されていることを特徴とする。
【0059】この磁壁移動型光磁気記録媒体によれば、
光磁気ディスク装置において、記録層がキューリ温度と
なる最小の記録パワーを検出し、リードイン領域から読
み出した比率を乗じることにより、最適な記録パワーを
簡単に設定することが可能となる。
【0060】本発明にかかる第2の磁壁移動型光磁気記
録媒体は、第1の磁壁移動型光磁気記録媒体において、
所定の温度条件で前記記録層がキューリ温度となる最小
の記録パワーと、テストトラックに記録を行うパワーの
下限値および上限値のそれぞれの比率がリードイン領域
に記録されている。
【0061】この構成によれば、テストトラックを記録
する際の記録パワーの範囲を、テストトラックに過多な
パワーが投入されないように制限でき、テストトラック
の破壊を防止することができる。
【0062】本発明にかかる第21の光磁気ディスク装
置は、放射線状に複数のセグメントに分割されたテスト
トラックを持つ磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを
照射して情報の再生または記録を行う光ディスク装置に
おいて、前記テストトラックの前記セグメントの境界で
記録再生パラメータを変更する制御部を持つことを特徴
とする。
【0063】従来の光磁気ディスク装置では、記録再生
パラメータを書き換え単位毎にしか変更できないため
に、学習に多くの時間が必要であった。上記の構成で
は、書き換え単位に関係なく、セグメントの境界で記録
再生パラメータを書き換えるので、従来にない高速のパ
ラメータ学習が行えるという効果をもたらす。
【0064】前記第21の光磁気ディスク装置におい
て、前記記録再生パラメータを変更する制御部がレーザ
制御部であることが好ましい。あるいは、前記記録再生
パラメータを変更する制御部がサーボ制御部であること
が好ましい。
【0065】上記の目的を達成するために、本発明にか
かる第22の光磁気ディスク装置は、磁壁移動型光磁気
記録媒体に試し書きを行い情報の再生または記録を行う
ための記録再生パラメータを設定する光磁気ディスク装
置において、記録が開始される記録パワーを検知する手
段と、前記検知された記録開始パワー値に所定の値を乗
算或いは加算した記録パワーで試し書きを行う手段と、
前記試し書きされた記録マークを再生パワーを変化させ
ながら再生し、最適な再生パワーを決定する手段とを備
えることを特徴とする。
【0066】上記の目的を達成するために、本発明にか
かる第23の光磁気ディスク装置は、磁壁移動型光磁気
記録媒体に試し書きを行い情報の再生または記録を行う
ための記録再生パラメータを設定する光磁気ディスク装
置において、記録が開始される記録パワーを検知する手
段と、前記検知された記録開始パワー値に所定の値を乗
算或いは加算した記録パワーを設定する手段と、オフト
ラック量を変化させながら、前記記録パワーで試し書き
を行う手段と、前記試し書きされた記録マークを再生
し、最適なオフトラック量を決定する手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0067】上記の目的を達成するために、本発明にか
かる第24の光磁気ディスク装置は、磁壁移動型光磁気
記録媒体に光ビームを照射して情報の記録或いは再生を
行い、記録再生のためのパラメータを設定する光磁気デ
ィスク装置において、オフトラック量を変化させなが
ら、試し書きを行う手段と、前記試し書きされた記録マ
ークを再生し、最適なオフトラック量を決定する手段
と、前記最適なオフトラック量で、記録パワーを変化さ
せながら試し書きを行う手段と、試し書きされた記録マ
ークを再生し、最適な記録パワーを決定する手段を備え
ることを特徴とする。
【0068】上記の目的を達成するために、本発明にか
かる第25の光磁気ディスク装置は、磁壁移動層、メモ
リ層、それらの層よりキュリー温度が低く、かつそれら
の層間に設けられた遮断層を少なくとも備える磁壁移動
型光磁気記録媒体に光ビームを照射して情報の記録或い
は再生を行い、記録再生のためのパラメータを設定する
光磁気ディスク装置において、記録パワーを変化させな
がら試し書きを行う手段と、前記試し書きされた記録マ
ークを前記遮断層のキュリー温度以上に前記媒体を昇温
せしめない再生パワーで再生し、記録が開始される記録
開始パワーを検知する手段を有することを特徴とする。
【0069】
【発明の実施の形態】本発明の実施をするための最良の
形態の一つを、図面と共に記載する。もっとも、本発明
は、以下の実施例に限定されるものではない。
【0070】以下、本実施形態にかかる光磁気ディスク
装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、
本実施形態にかかる光磁気ディスク装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0071】図1において、101は磁壁移動型光磁気
記録媒体(以下、光磁気ディスク101と称する)、1
02は光磁気ディスク101を回転させるためのスピン
ドルモータ、103はスピンドルモータ102を駆動す
るドライバ、104はデータの記録および読み出しに用
いるNA=0.6、波長660nmの光学ヘッド、10
5はフォーカス・トラッキングアクチュエータを駆動す
るドライバ、106はレーザの駆動を行うレーザドライ
バ、107は光学ヘッド104を移動させる移相ドライ
バ、108はP偏光とS偏光の信号を加算または差動演
算する差動/加算アンプ、109は加算信号からピット
部の検出を行うピット検出部、110はピットから記録
用のクロックを生成するPLL、111はデータの復調
を行う復調器、112は再生信号のジッタを検出するジ
ッタ検出器、113は記録開始パワーの検出を行うため
に用いる相関検出器、114はピット検出信号からセグ
メントのタイミングを検出するタイミング検出器であ
る。115は、スピンドルモータ103、フォーカス・
トラッキングドライバ105、および移相ドライバ10
7を制御するサーボ制御部である。116は、レーザの
パワーをコントロールするレーザ制御部、117は記録
データの変調を行う変調器、118は記録信号の選択を
行う切り替え器、119は磁界の駆動を行う磁気ヘッド
ドライバ、120は記録媒体に記録磁界を加える磁気ヘ
ッド、121は各ブロックのコントロールを行うコント
ローラ、122はエラー訂正およびエラー訂正符号化を
行うECC、123はホストとのインターフェースであ
る。
【0072】<光磁気ディスク構造の説明>ここで、光
磁気ディスク101の構造について説明する。光磁気デ
ィスク101は、サンプルサーボでトラッキングを行
う。図2(a)および(b)を参照して、光磁気ディス
ク101のフォーマットを説明する。図2(a)に示す
ように、光磁気ディスク101は、1周のトラックが1
280個のセグメント201に分割されている。
【0073】図2(b)は、図2(a)に示す領域Aの
一部を拡大して示す。図2(b)に示すように、セグメ
ント201の各々は、ピット部202およびデータ記録
領域203から成る。データ記録領域203には溝20
4が構成され、ピット部202には、トラッキングエラ
ー制御信号を生成する第1のウォブルピット205およ
び第2のウォブルピット206とアドレスピット207
が形成されている。
【0074】また記録トラックは、互いにサーボ極性が
異なる第1の記録トラック208および第2の記録トラ
ック209で構成される。記録トラックは、図2(a)
および(b)に示した切り替え位置で第1の記録トラッ
ク208と第2の記録トラック209とが1周毎に切り
替えられ、ディスク全体として見れば連続する螺旋状構
造となっている。
【0075】前記螺旋状記録トラックは、図2(a)に
示すように、ディスク外周方向に複数のゾーン210に
分割されている。サーボ制御部115は、ゾーン210
のそれぞれの間で線速度がほぼ一定となるように、スピ
ンドルモータドライバ103を介して、スピンドルモー
タ102をコントロールする。複数のゾーン210のう
ち最内周のゾーンには、記録パワー等の学習を行うため
に用いられる領域であるテストトラック211と、この
光磁気ディスク101を使用するために必要な各種情報
が記録されたリードイン領域212が含まれる。
【0076】光磁気ディスク101は、直径50.8m
mの円盤であり、第1の記録トラック208および第2
の記録トラック209の間隔すなわちトラックピッチ
は、0.5μmである。
【0077】図3に、本実施形態の光磁気ディスク10
1の断面を拡大して示す。光磁気ディスク101は、ポ
リカーボネートからなる透明な基板301上に、記録膜
の保護と媒体の光学的特性を調整するための誘電体層3
02、磁壁の移動を利用して情報を検出するための再生
層303、再生層と記録層の間の交換結合を制御するた
めの中間層304、情報を保持しておく記録層305、
記録膜の保護を行う誘電体層306の各層を、マグネト
ロンスパッタ法によって順次積層することによって形成
される。さらにこれらの層の上に、磁気ヘッド120
(図1参照)を摺動させるためのオーバコート層307
が、スピンコート法によって形成されている。
【0078】誘電体層302は、例えばSiN等を材料
とし、層の厚さは約30nm〜90nm程度である。再
生層303は、例えばGdFeCo等を材料とし、層の
厚さは約40nm〜100nm程度である。中間層30
4は、例えばTbFe等を材料とし、層の厚さは約5n
m〜10nm程度である。記録層305は、例えばTb
FeCo等を材料とし、層の厚さは約20nm〜100
nm程度である。誘電体層306は、例えばSiN等を
材料とし、層の厚さは約50nm〜100nm程度であ
る。
【0079】光ディスク101に照射された光ビームに
より、中間層304が温度上昇してキューリ温度を超え
ると、記録層305と再生層303との間の交換結合が
遮断されると共に、光ディスク101上の温度勾配によ
って再生層303の磁壁が移動する。これにより、記録
層305の微小磁区情報が拡大され、微小記録磁区の超
解像再生が実現される。
【0080】<光磁気ディスク装置の一連の動作の説明
>ここで、図1を参照しながら、本実施形態にかかる光
磁気ディスク装置の動作の概要を説明する。図1の光磁
気ディスク装置は、インターフェース123に接続され
たホスト(図示せず)からの指令によって動作を行う。
データの記録は、コントローラ121の司令のもと、以
下の手順で行われる。まず、ホストから送られた記録デ
ータに、ECC122が誤り訂正符号を付加し、変調器
117へ送る。変調部117は、記録データを17RL
L符号に符号化し、磁気ヘッドドライバ119へ送る。
磁気ヘッドドライバ119は、記録データに応じた磁界
を光磁気ディスク101に加えるように記録用磁気ヘッ
ド120を駆動する。これと同時に、レーザドライバ1
06が、光学ヘッド104から照射するレーザの記録パ
ワーを、17RLL符号のチャンネルクロックに応じて
変調する。
【0081】記録時に用いられるクロックは、第2のウ
ォブルピット206を基準に、PLL110によって生
成される。また、17RLL符号化されたデータは、セ
グメント201のデータ記録領域203に分散して記録
される。
【0082】次に、データの再生について説明する。デ
ータの再生も、前記したデータの記録と同様に、インタ
ーフェース123を介してホストからの読み出しコマン
ドによって開始される。
【0083】コントローラ121の司令のもと、光ヘッ
ド104が、光磁気ディスク101上の目的の位置にシ
ークを行い、目的の位置からP、S信号を読み出し、差
動/加算アンプ108へ送る。差動/加算アンプ108
が、P、S信号から差動信号を検出して復調器111へ
送る。復調器111は、差動信号をPR(1,−1)に
等価後、ビタビ復調する。復調器111がPR(1,−
1)に等価を行うことによって微分検出となり、隣接ト
ラックからのクロストークが無視できる。これによって
クロストークに影響されない安定な復調が可能となる。
復調されたデータは、ECC122によって誤り訂正さ
れ、インターフェース123を介してホストに転送され
る。このとき、ECC122でエラー訂正されたシンボ
ル数が分かるので、エラーレートの演算が可能となる。
【0084】<パワー学習の動作>本実施形態の光磁気
ディスク装置は、光磁気ディスク101の交換時、庫内
温度が大きく変化した場合、および、光磁気ディスク1
01の挿入から所定の間隔で、最適な再生パワー、オフ
トラック、および記録パワーの学習を順次行う。
【0085】最初に、図4を参照しながら、最適再生パ
ワーPr、オフトラック量、および最適記録パワーPw
の学習動作の概略について説明する。
【0086】ステップS101において、サーボ制御部
115が、コントローラ121の指示により、フォーカ
ス・トラッキングドライバ105、スピンドルモータド
ライバ103、および移相ドライバ107を制御し、光
ディスク101のテストトラック211にアクセスす
る。
【0087】次に、ステップS102において、テスト
トラック211を用いて、記録開始パワーPminの学
習を行う。Pminは、光ディスク101がキューリ温
度に到達するのに必要な最小の記録レーザパワーであ
る。なお、Pminの学習方法については後に詳述す
る。
【0088】そして、ステップS103において、12
80個のセグメント201で構成されるテストトラック
211に、1トラックのみ記録(試し書き)を行う。こ
の記録は、光磁気ディスク101のリードイン領域21
2に記録されている最適記録パワー比α(最適記録パワ
ーPwと記録開始パワーPminの比)を読み出し、記
録信号切り替え器118を変調器117側へ切り替え、
レーザ制御部116の記録パワーを、Pminとαとの
積(以下、Pmin*αと表記する)に設定することに
より行う。なお、このステップS103における記録パ
ワーであるPmin*αを、以降、試し書きパワーP
w’と称する。
【0089】αは、メディアメーカが光磁気ディスク1
01の特性として決定しリードイン領域212に記録す
べき係数である。本実施形態ではαは約1.5である。
光ディスク101の温度やディスクの傾き、フォーカス
の状態や光磁気ディスク装置間の個体差などの種々の条
件によってPminも変化するが、最適記録パワーPw
(Pw’)とPminの比率であるαは、これらの条件
に関わらず、常にほぼ一定となる。この比率αは、光磁
気ディスク101の設計によって変化するが、通常、
1.2〜1.6程度である。従って、光磁気ディスク装
置において記録開始パワーPminを検出し、これをα
倍することによって、試し書きパワーPw’を最適な値
に設定することができる。
【0090】次のステップS104において、試し書き
パワーPw’で記録されたテストトラック211を用い
て、最適な再生パワーPrの学習を行う。ステップS1
04の詳細については、後に詳述する。
【0091】次に、ステップS105において、ステッ
プS104で設定された再生パワーPrを用いてオフト
ラック量の学習を行う。この詳細についても後述する。
【0092】そして、ステップS106において、ステ
ップS104で設定された再生パワーおよびステップS
105で設定されたオフトラック量を用いて、最適な記
録パワーPwの学習を行う。ステップS103で決定さ
れた記録パワー(試し書きパワーPw’)も、ステップ
S102で求めたPminおよびαから得られるので、
ある程度適切な記録パワーであると言えるが、αの値は
メディアメーカにより予め決定されたものなので、さら
に精度の良い記録パワー設定を行うためには、テストト
ラック211を用いた記録パワーの学習を再度行うこと
が好ましいからである。すでに、ステップS104およ
びS105で再生パワーおよびオフトラック量の学習が
完了しており、最適な再生パワーPrおよびオフトラッ
ク量が決定されているので、簡単に記録パワーの学習を
行うことができる。なお、このステップS106の詳細
についても後述する。
【0093】最後に、ステップS107において、ステ
ップS106の再学習により得られた記録パワーPwと
Pminの比β(β=Pw/Pmin)と、再生パワー
PrとPminの比γ(γ=Pr/Pmin)を演算
し、コントローラ121のメモリにβ、γの値を格納す
ることにより、テストトラック211での学習処理は完
了する。
【0094】なお、本実施形態にかかる光磁気ディスク
装置は、光磁気ディスク装置の環境温度変動などに対応
して記録パワー等を補正するために、光磁気ディスク1
01の挿入後に温度変化があった場合や所定の時間が経
過する毎、あるいは記録を開始する時等に、記録パワー
等の学習を再度行う。ただし、この際に図4に示した学
習手順をすべて実行するのではなく、コントローラ12
1のメモリに格納したβおよびγの値を用いて、簡略化
された手順で学習を行うことにより、記録パワー等を補
正する。なお、この記録パワー等の補正の詳細な手順に
ついては後述する。このように、βおよびγの値を用い
て簡略化された手順で記録パワー等の補正を行うことに
より、定期的にもしくは装置温度が大きく変化した場合
に初期と同じ学習を再度繰り返す必要があった従来の光
磁気ディスク装置と比較して、学習に要する時間を短縮
できるという利点がある。これは、AVなどの連続的な
映像を記録する場合にもすみやかに記録動作を開始でき
るので、特に有利である。
【0095】以下、上述したステップS102、S10
4、S105、およびS106のそれぞれの詳細、並び
に、記録パワー等の補正手順の詳細について説明する。
【0096】[ステップS102の詳細]ステップS1
02では、記録開始パワーPminの検出を行うための
試し記録に用いる記録マークの長さを、光学ヘッド10
4の持つ光学的な分解能λ/(2NA)以上とし、光磁
気ディスク101の超解像効果を使用せずに再生の行え
るマーク長(ここでは約1μm)とする。光磁気ディス
ク101は、遮断層304がキューリ温度以下の場合、
記録層305と再生層303が完全に交換結合し、超解
像効果のない従来の光磁気ディスクと同様の再生特性が
得られる。この状態では光ビームの温度分布が再生信号
強度に影響しないため、再生パワーが磁壁移動再生パワ
ー以下であっても、従来の光磁気ディスクと同様に広い
再生パワー範囲で信号を読み出すことができる。再生パ
ワーを所定の値に設定すれば簡単に再生信号が得られる
ので、Pminの検出も容易となる。
【0097】Pminの検出手順は以下のとおりであ
る。本光磁気ディスク装置は、コントローラ121の制
御の下で、記録信号切り替え器118を相関検出器11
3側へ切り替えることにより、相関検出器113が出力
する相関データを磁気ヘッドドライバ119へ送る。磁
気ヘッドドライバ119は、相関データに応じた磁界
を、記録用磁気ヘッド120により光磁気ディスク10
1へ加える。
【0098】これと同時に、レーザ制御部116は、タ
イミング検出器114の検出信号をもとにレザードライ
バ106をコントロールし、1280個のセグメント2
01で構成されるテストトラック211に対して記録を
行う。このとき、レーザ制御部116は、図5に示すよ
うに、80セグメント単位で、記録パワーを0.2mW
刻みでW1からW16まで段階的に変化させ、約1μm
のマークをそれぞれ記録する。この操作により、ディス
ク1周内でW1〜W16の16種類の記録パワーで記録
されたテストトラック211が形成される。
【0099】なお、W1の値および記録パワーを変化さ
せる刻み値は、光磁気ディスク101のリードイン領域
212にメディアメーカによって記録された所定の温度
における適切な記録パワーPwmおよびこのPwmと前
記所定の温度における記録開始パワーの比であるαから
算出される。光磁気ディスクの温度を−20℃〜70℃
と想定して十分に記録開始パワーPminが検出できる
パワー範囲の下限としてW1=Pwm/α*0.7、上
限としてW16=Pwm/α*1.3を満たすよう決定
される。本実施形態では、α=1.57、Pwm=8m
W、W1=3.6mW、W16=6.6mW、刻み値は
0.2mWである。
【0100】図5に示すように、本実施形態では、ディ
スク1周分の第2の記録トラック209のみをテストト
ラック211としてテスト記録を行い、隣接する第1の
記録トラック208にはテスト記録を行わない。なお、
ここではディスク1周分に相当する1280個のセグメ
ントの全てにテスト記録を行ったが、必ずしも1周分の
全セグメントにテスト記録を行う必要はない。また、第
2の記録トラック209ではなく、第1の記録トラック
208をテストトラック211として用いてもよい。
【0101】このテストトラック211を所定の再生パ
ワー(本実施形態では1mW)で再生し、記録したパタ
ーンとの相関を相関検出器113で80セグメントごと
に検出する。「記録したパターンとの相関」とは、例え
ば、記録したデータパターンの1の部分を1とし、0の
部分を−1として再生信号に掛けた後、その結果を足し
合わせることによって演算される。この検出結果は、コ
ントローラ121の内部メモリに保存される。記録パワ
ーW1〜W16と相関値との関係は、図6に示すよう
に、ある記録パワーから急激に相関値が大きくなり、一
定の値に収束する。コントローラ121は、相関値が大
きく変化している範囲を抽出して直線近似した場合に相
関値がゼロとなる記録パワーを演算し、求められた値を
記録開始パワーPminとする。
【0102】なお、テストトラック211を再生する際
の再生パワーは、光磁気ディスク101の磁壁移動再生
パワー以下とする。その理由は、光磁気ディスク101
を磁壁移動再生パワー以下で再生する場合、磁壁移動を
用いない従来の光磁気ディスクと同様に広い温度範囲で
十分な再生信号が得られるからである。光磁気ディスク
の温度が広い範囲で変化した場合を想定しても再生信号
が得られる再生パワーを簡単に選択できる。例えば、本
実施形態では、再生パワーを0.5mWに設定すれば、
−20℃〜70℃の温度範囲で十分な再生信号を得るこ
とができる。ところが、再生パワーを磁壁移動再生パワ
ー以上に設定すると、温度変化によって再生信号強度が
変化するために、相関値も大きく変化して、安定な記録
開始パワーの決定が行えない。
【0103】このようにPminを学習すれば、Pmi
nと最適記録パワーPwの比率(α)がほぼ一定である
ので、次のステップS103においてPminから適切
な記録パワーが決定できる。これにより、従来の課題で
あった、最適記録パワーの学習には最適な再生パワーが
必要で、最適な再生パワーの学習には最適な記録パワー
が必要であるという、再生パワーと記録パワーの相互依
存関係を解消できるという大きな効果を奏する。
【0104】[ステップS104の詳細]ステップS1
04の再生パワーの学習手順を説明する。レーザ制御部
116は、タイミング検出器114の検出信号をもとに
レザードライバ106をコントロールして、図5に示し
たように80セグメント単位に段階的に異なる記録パワ
ーで記録されたテストトラック211を、図7に示すよ
うに再生パワーをR1からR16まで0.1mW刻みで
変化させて再生する。なお、R1およびR16並びに刻
み値は、−20℃〜70℃の温度範囲で確実にDWDD
の適切再生パワーが検出できるという条件を満たすよう
に決定され、本実施形態では、R1=1.7mW、R1
6=3.2mW、刻み値は0.1mWである。この時、
ジッタ検出器112が、R1〜R16の各再生パワーに
対するジッタ値を検出し、コントローラ121の内部メ
モリに保存する。
【0105】再生パワーR1〜R16とジッタの関係
は、図8に示すように、下に凸の関数であり最小値を持
つ。コントローラ121は、ジッタが所定値以下となる
再生パワーの範囲(図8に示すRa〜Rbの範囲)の中
心の値を演算し、求められた値を再生パワーPrとす
る。すなわち、Pr=(Ra+Rb)/2となる。前記
RaおよびRbを決定する基準となるジッタ値は、EC
C122の訂正能力の限界であるビットエラーレートよ
りも1桁程度良いビットエラーレートに相当するジッタ
値になるように決定される。本実施形態では、ビットエ
ラーレート1E−3に相当するジッタ13.5%であ
る。
【0106】このように、本実施形態の光磁気ディスク
装置は、記録開始パワーPminを検出し、光磁気ディ
スク101のリードイン領域212に予め記録されたα
とPminとを乗じて得られた試し書きパワーPw’で
テストトラック211に記録を行い、このテストトラッ
ク211を用いて再生パワー学習を行う。従って、光磁
気ディスクの温度変化、光ディスクドライブのフォーカ
ス誤差、ディスクの反りやドライブのターンテーブルの
傾きなどで発生するチルト、ディスクの持つ内周と外周
部での感度差、メディアメーカ間での記録媒体の差、光
磁気ディスク装置や記録媒体の汚れ、光磁気ディスク装
置やメディアの経時変化などに影響されずに、再生パワ
ー学習が可能である。例えば、本実施形態の光磁気ディ
スク装置は、光磁気ディスク101の温度が65℃の場
合でも、安定な再生パワー学習を行うことが可能であっ
た。
【0107】また、本実施形態の光磁気ディスク装置
は、光磁気ディスク101の1周分以下のテストトラッ
ク211を用いて再生パワーの学習を行うことによっ
て、隣接トラックからのクロスライトを防止できる。こ
れにより、従来課題となっていた隣接トラックからのク
ロスライトによる再生パワー学習不良も回避でき、安定
な再生パワーを実現できた。
【0108】なお、本実施形態では、最適な再生パワー
PrをRaとRbの中間値としたが、これは一例であっ
て、再生パワーマージンの配分の観点からRaとRb間
を所定の比率で分割する点を最適再生パワーPrとして
決定してもよい。
【0109】[ステップS105の詳細]ステップS1
05におけるオフトラック量の学習手順について説明す
る。
【0110】記録信号切り替え器118を変調器117
側に切り替えることにより、変調器117からの記録デ
ータを磁気ヘッドドライバ119へ送る。磁気ヘッドド
ライバ119は、変調器117からの記録データに応じ
た磁界を、記録用磁気ヘッド120により光磁気ディス
ク101に加える。
【0111】これと同時に、レーザ制御部116は、記
録パワーを試し書きパワーPw’(Pmin*α)に設
定し、1280個のセグメント201で構成されるテス
トトラック211に、タイミング検出器114の検出信
号をもとにレーザを変調し、テスト記録を行う。また、
このとき、サーボ制御部115は、フォーカス・トラッ
キングドライバ105をコントロールして、80セグメ
ントごとに、オフトラック量をD1からD16まで8n
m刻みで変化させ記録する。この記録は、光磁気ディス
ク101の内周側と外周側の両方にオフトラックさせて
行う。すなわち、D1〜D16のオフトラック量は正負
の値を持つ。この操作により、テストトラック211に
は、図9に示すように、ディスク1周内に、D1〜D1
6の16種類のオフトラック量で記録されたトラックが
形成される。
【0112】図9に示すように、本実施形態では、ディ
スク1周分の第2の記録トラック209のみをテストト
ラック211としてテスト記録を行い、隣接する第1の
記録トラック208にはテスト記録を行わない。なお、
ここではディスク1周分に相当する1280個のセグメ
ントの全てにテスト記録を行ったが、必ずしも1周分の
全セグメントにテスト記録を行う必要はない。また、第
2の記録トラック209ではなく、第1の記録トラック
208をテストトラック211として用いてもよい。
【0113】このテストトラック211を、前記ステッ
プS104の再生パワー学習で求めた最適再生パワーP
rで再生する。この時、ジッタ検出器112が、D1〜
D16の各オフトラック量に対するジッタ値を検出し、
コントローラ121の内部メモリに保存する。
【0114】オフトラック量D1〜D16とジッタとの
関係は、図10に示すように、最小値を持った下に凸の
関数となる。コントローラ121が、ジッタが所定値以
下となるオフトラック量の範囲(図10に示すDa〜D
b)の中心値Doを演算し、求められたDoをトラック
オフセットとして設定する。すなわち、Do=(Da+
Db)/2である。なお、前記DaおよびDbを決定す
る際に基準となるジッタ値は、ECC122の訂正能力
の限界であるビットエラーレートよりも1桁程度良いビ
ットエラーレートに相当するジッタ値となるように決定
される。本実施形態では、ビットエラーレート1E−3
に相当するジッタ13.5%である。
【0115】このように、オフトラック量の学習を行う
ことによって、溝中心に対してDC的に数nmの精度で
のトラッキング検出が可能となる。これにより、本実施
形態の光磁気ディスク装置は、NA=0.6、λ=66
0nmの光学ヘッドを用いながら、従来不可能であった
0.5μm/トラックのトラック密度を実現できた。こ
の理由を詳述すれば以下のとおりである。
【0116】DWDD方式を用いない従来の光ディスク
では、記録時と再生時共にトラックずれが生ずる可能性
があり、記録時に発生したオフトラックと再生時に発生
したオフトラックを再生信号から分離することは不可能
であった。しかもディスクの傾きにより、トラッキング
誤差信号に現れないオフトラックが発生する。このトラ
ッキング誤差信号に現れないオフトラックは、トラッキ
ング位置を溝から直接検出するのではなく、溝から回折
する回折光を用いて検出するために生ずる。また、従来
の光ディスクでは、オフトラックしてもジッタが大きく
変化しないために、再生信号からオフトラック量を精度
良く検出することは、非常に困難であった。
【0117】しかしながら、本実施形態にかかる光磁気
ディスク101は、DWDD方式を用いた光磁気ディス
クであるため、オフトラックさせて記録した再生信号の
ジッタを検出することによって、物理的な溝の中心位置
を容易に検知することができる。光ビームが溝の中心に
ある場合、磁壁は、溝間にあるランドの影響を最も受け
難いため、安定な磁壁移動が起こる。DWDD方式の再
生信号は、磁壁の移動によって得られるので、安定な磁
壁移動が実現されている場合に、ジッタが最良となる。
すなわち、ジッタ最小の点を検出することにより、溝の
中心を検出することが可能となる。
【0118】[ステップS106の詳細]ステップS1
06における最適記録パワーPwの学習手順について説
明する。
【0119】記録信号切り替え器118を変調器117
側に切り替え、変調器117からの記録データを磁気ヘ
ッドドライバ119へ送る。磁気ヘッドドライバ119
は、変調器117からの記録データに応じた磁界を、記
録用磁気ヘッド120により光磁気ディスク101に加
える。
【0120】これと同時に、レーザ制御部116が、タ
イミング検出器114の検出信号をもとにレーザドライ
バ106をコントロールして、1280個のセグメント
201で構成されるテストトラック211に対し、図1
1に示すように、80セグメントごとに、記録パワーを
P1からP16まで16段階に変化させながら記録を行
う。この時、P1とP16、つまり記録パワーの学習を
行うパワー範囲の下限値および上限値は、ステップS1
02で決定したPminに所定の値であるε、ζを掛け
て得られる。すなわち、P1=ε*Pmin、P16=
ζ*Pminとなる。この係数ε、ζは、メディアメー
カによって決定され、リードイン領域212に記録され
ている。本実施形態では、リードイン領域212からε
=0.9、ζ=1.8を読み出し、P1およびP16を
決定した。
【0121】ステップS106では、図11に示すよう
に、第2の記録トラック209の両側に隣接する第1の
記録トラック208にも、80セグメントごとに記録パ
ワーをP1〜P16まで変化させながら、同様に記録を
行う。そして、記録を行った3本のテストトラック21
1の中心テストトラック(図11では第2の記録トラッ
ク209)を、ステップS104で求めた最適再生パワ
ーPrで再生する。この時、ジッタ検出器112が、8
0セグメント単位で検出したジッタ値を、コントローラ
121の内部メモリに保存する。記録パワーP1〜P1
6とジッタとの関係は、図12に示すように、最小値を
持った下に凸の関数となる。コントローラ121は、ジ
ッタが所定値以下となる範囲(図12ではPa〜Pb)
の中心値を求め、最適記録パワーPwとして設定する。
すなわち、Pw=(Pa+Pb)/2である。
【0122】このように、オフトラック量をステップS
105で学習した最適オフトラック量に設定した状態
で、隣接トラックを含めた3本のテストトラック211
に試し書きを行って記録パワーの学習を行うことによ
り、最適記録パワーPwを最も短時間で学習することが
できる。ここで、3本のテストトラック211に試し書
きを行う理由は、隣接トラックからのクロスライトに対
して、より広いパワーマージンを確保した記録パワー設
定が可能となるからである。従来は、オフトラックによ
るクロスライトとパワー過多によるクロスライトが区別
できないため、オフトラック学習を行う場合、オフトラ
ック量と記録パワーの両方を変化させて2次元で学習を
行う必要があるので、膨大な手順が必要であった。本発
明の光磁気ディスク装置は、オフトラック学習を隣接ト
ラックの記録なしで行えるため、クロスライトの原因を
過多な記録パワーだけに限定できる。このため、少ない
手数で記録パワー学習が行える。なお、この実施形態で
は、より適切な記録パワーを設定するために3本のテス
トトラックでのパワー学習を行っているが、記録パワー
をPmin*βとすることも可能である。
【0123】[パワー再設定の詳細]図13を参照しな
がら、本実施形態にかかる光磁気ディスク装置が環境温
度変動などに対応するために定期的に行う、記録パワー
および再生パワーの補正の手順を説明する。前述したよ
うに、これらのパワーの補正の際には、図4に示した手
順を全て実行するのではなく、ステップS106で求め
てメモリに格納されているβ、γを用いて、簡略化され
た手順で学習を行う。なお、オフトラック量は、学習に
より一旦適切な値に設定すれば、その後に環境温度等が
変化しても殆ど変動しないので、補正は不要である。
【0124】まず、ステップS201において、光磁気
ディスク装置は、テストトラック211にアクセスす
る。
【0125】次に、ステップS202で、テストトラッ
ク211を用いて、記録可能な最小の記録パワーPmi
n’の検出を行う。なお、ステップS202の詳細は、
ステップS102と同様である。
【0126】そして、ステップS203において、ステ
ップS202で検出されたPmin’に、ステップS1
07でコントローラ121のメモリに格納されたβおよ
びγをそれぞれ掛けることにより、補正後の記録パワー
および再生パワーを求める。すなわち、補正後の記録パ
ワーをPw’、再生パワーをPr’とすると、Pw’=
β*Pmin’、Pr’=γ*Pmin’と表せる。こ
れは、光磁気ディスク101の温度をキューリ温度まで
上げるのに必要な最小パワーPmin’と、最適再生パ
ワーPr’および最適記録パワーPw’が、ほぼ比例関
係にあるという発見に基づいている。
【0127】図14に、温度毎の最適記録パワーおよび
最適再生パワーと、図13に示した手順により求められ
た補正記録パワーおよび補正再生パワーとの関係を示
す。なお、図14に示す補正記録パワーおよび補正再生
パワーの値は、25℃において求められたβおよびγの
値に基づき、温度条件を0℃〜50℃の範囲で5℃毎に
異ならせて、図13の手順に従って検出されたものであ
る。
【0128】図14から分かるように、各温度におい
て、補正記録パワーおよび補正再生パワーの値は、最適
記録パワーおよび最適再生パワーとほぼ一致している。
しかしながら、補正前と補正後における光磁気ディスク
101の温度差が大きくなるほど、最適パワーと補正パ
ワーとの誤差が大きくなることが分かる。従って、温度
変化が大きい場合は、βおよびγの値に対しても若干の
補正が必要となる。光磁気ディスク101の温度変化は
Pmin’/Pminとして検出できるので、Pmi
n’/Pminが所定の範囲を超えた場合、S104、
S106、およびS107を再実行し適切なβ・γを再
検出することによって、より適切な記録パワーおよび再
生パワーの決定が行える。なお、オフトラック量は温度
変化により殆ど変化しないので、再検出の必要はない。
【0129】S106およびS107を再実行する条件
は、 Pmin’/Pmin≦0.95 または、 Pmin’/Pmin≧1.05 の場合とすることが好ましい。
【0130】これは光磁気ディスク101の持つ15%
程度のパワーマージンに、光磁気ディスク101の温度
変化分として割与えられる部分が、通常5%程度となる
ためである。
【0131】なお、本実施形態では、ジッタがある所定
値以下になる2点から最適記録パワーを決定したが、ジ
ッタ値を2次関数や4次関数などに近似してジッタの最
小値を求めてもよい。また、本実施形態ではエラーの指
標値としてジッタを用いたが、ジッタ以外であってもエ
ラーと相関のある指標値であれば、本発明の効果を得る
ことができる。
【0132】上述したように、本実施形態にかかる光磁
気ディスク装置は、従来複雑な行程が必要であった超解
像を用いた光磁気ディスクの記録パワー・再生パワー・
オフトラックの学習を、非常に短いステップで実行する
ことができる。
【0133】また、本実施形態の光磁気ディスク装置
は、複数のセグメントの集合を一つの単位として記録パ
ワーや再生パワーなどのパラメータを変化させて記録も
しくは再生を行う。本実施形態の光磁気ディスク装置の
記録時に用いられるクロックは、第2のウォブルピット
を基準にPLL110によって生成されるため、ディス
クの位置と完全に同期したクロックとなる。このクロッ
クを用いて記録位置を管理することにより、ディスクの
偏心による記録位置誤差が発生しないので、100μm
程度の長さしかない微小なセグメント単位に各種パラメ
ータの変更が可能となる。従来の光磁気ディスク装置で
は、ECCブロックが書き換え単位となっているので、
ECCブロック単位でパラメータを変化させて学習を行
っており、ディスク1回転内で多くのパラメータを変化
させて学習を行うことが非常に困難であった。これに対
して本実施形態の光磁気ディスク装置では、パラメータ
を変更する単位をセグメントの境界とし、ディスク1回
転内で多くのパラメータを変更して学習行え、極めて短
時間で学習を完了させることができる点において優れて
いる。
【0134】なお、本実施形態では、光磁気ディスクの
トラックが螺旋状である場合を例示したが、トラックが
円周状に構成されている場合であっても同様の効果を得
られる。また、本実施形態において具体的に示した記録
パワー等の種々のパラメータ値は、あくまでも例示であ
り本発明を限定するものではない。
【0135】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、DWD
D方式を用いた超解像記録媒体に対する適切な記録パワ
ーおよび再生パワーを極めて効率的に学習する光磁気デ
ィスク装置と、この光磁気ディスク装置に適用される光
磁気記録媒体を提供することが可能となる。またオフト
ラックを減少させることによって、トラック密度を向上
させることにも寄与し、従来に比べて大容量の光磁気記
録媒体およびこれを用いる光磁気ディスク装置の提供が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる光磁気ディスク
装置の構成図
【図2】 本発明の一実施形態にかかる光磁気ディスク
の説明図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の
一部の拡大図
【図3】 磁壁移動型光磁気記録媒体の動作原理を説明
する模式図
【図4】 本発明の一実施形態にかかる記録再生パラメ
ータ設定手順を示すフローチャート
【図5】 記録開始パワーPminを検出する場合のテ
ストトラックの状態を示す説明図
【図6】 記録パワーと相関値の関係を示すグラフ
【図7】 最適再生パワーを検出する場合のテストトラ
ックの状態を示す説明図
【図8】 再生パワーとジッタの関係を示すグラフ
【図9】 最適オフトラック量を検出する場合のテスト
トラックの状態を示す説明図
【図10】 オフトラックとジッタの関係を示すグラフ
【図11】 最適記録パワーを検出する場合のテストト
ラックの状態を示す説明図
【図12】 記録パワーとジッタの関係を示すグラフ
【図13】 本実施形態にかかる記録・再生パワー補正
手順を示すフローチャート
【図14】 最適記録・再生パワーおよび補正記録・再
生パワーと温度の関係を示すグラフ
【図15】 (a)は磁壁移動型光磁気記録媒体におけ
る記録パワーとエラーレートとの関係を示すグラフ、
(b)は磁壁移動型光磁気記録媒体における再生パワー
とエラーレートとの関係を示すグラフ
【符号の説明】
101 磁壁移動型光磁気記録媒体 102 スピンドルモータ 103 スピンドルモータドライバ 104 光学ヘッド 105 フォーカス・トラッキングドライバ 106 レーザドライバ 107 移相ドライバ 108 差動/加算アンプ 109 ピット検出部 110 記録用のPLL 111 復調器 112 ジッタ検出器 113 相関検出器 114 タイミング検出部 115 サーボ制御部 116 レーザ制御部 117 変調器 118 切り替え器 119 磁気ヘッドドライバ 120 磁気ヘッド 121 コントローラ 122 ECC 123 インターフェース 201 セグメント 202 プリピット領域領域 203 データ記録領域 204 溝 205 第1のウォブルピット 206 第2のウォブルピット 207 アドレスピット 208 第1の記録トラック 209 第2の記録トラック 210 ゾーン 211 テストトラック 212 リードイン領域 301 基板 302 誘電体層 303 再生層 304 中間層 305 記録層 306 誘電体層 307 オーバコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/09 G11B 7/09 C 7/125 7/125 C (72)発明者 松本 年男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 利彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 有坂 克己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5D075 AA03 CD11 5D090 AA01 BB10 CC01 CC04 CC18 DD03 EE03 EE11 JJ12 KK03 5D118 AA16 BA01 BB06 BD01 BF02 BF03 CA13 CD20 5D119 AA09 AA23 BA01 BB05 DA01 DA05 EA10 HA19 HA23 HA44 5D789 AA09 AA23 BA01 BB05 DA01 DA05 EA10 HA19 HA23 HA44

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを
    照射して情報の記録或いは再生を行う光磁気ディスク装
    置において、 前記光磁気記録媒体の記録層をキューリ温度とする最小
    の記録パワーである記録開始パワーを検出する記録開始
    パワー検出手段を備え、 前記記録開始パワーに所定値を乗算あるいは加算をした
    記録パワーで試し書きを行う再生パワー検出試し書き制
    御手段と、前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと
    相関のある指標値を検出する指標値検出手段と、 前記再生パワー検出試し書き制御手段によって記録され
    た領域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワ
    ーを変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した
    再生パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検
    出手段によって検出された指標値との関係に基づき再生
    パワーの設定を行う再生パワー設定手段を備えたことを
    特徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを
    照射して前記光磁気記録媒体に設けられたテストトラッ
    クに試し書きを行い、前記光磁気記録媒体を用いた情報
    の再生または記録を行うための記録再生パラメータを設
    定する光磁気ディスク装置において、 前記テストトラックにおける一周以内の領域に所定の試
    し書きパワーで試し書きを行う再生パワー検出試し書き
    制御手段と、 前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある
    指標値を検出する指標値検出手段と、 前記再生パワー検出試し書き制御手段によって記録され
    た領域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワ
    ーを変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した
    再生パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検
    出手段によって検出された指標値との関係に基づき再生
    パワーの設定を行う再生パワー設定手段を備えたことを
    特徴とする光磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記光磁気記録媒体の記録層をキューリ
    温度とする最小の記録パワーである記録開始パワーを検
    出する記録開始パワー検出手段を備え、 前再生パワー検出試し書き制御手段が試し書きを行う際
    の前記所定試し書き記録パワーを、前記記録開始パワー
    に所定値を乗じて得られる記録パワーに設定する請求項
    2に記載の光磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記再生パワー検出試し書き制御手段
    が、前記所定値を前記光磁気記録媒体のリードイン領域
    から読み出すことを特徴とする請求項1に記載の光磁気
    ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記記録開始パワー検出手段が、 前記光磁気記録媒体の記録領域を複数の部分領域に分割
    し、各部分領域毎に記録パワーを変化させながら前記光
    磁気記録媒体に磁壁移動を生じさせない再生パワーで再
    生可能な記録マークを記録する記録開始パワー検出用試
    し書き制御手段と、 前記記録開始パワー検出試し書き制御手段によって記録
    された前記部分領域を前記光磁気記録媒体に磁壁移動を
    生じさせない再生パワーで再生し前記部分領域に記録し
    た記録データと再生信号の相関を検出する相関検出手段
    と、 前記部分領域を記録した前記記録パワーと前記分領域を
    再生して得られる前記相関値との関係に基づき記録開始
    パワーを決定する記録開始パワー決定手段で構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光磁気ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記再生パワー設定手段により設定され
    た再生パワーと、前記記録開始パワー検出手段により検
    出された記録開始パワーとの比率を求め、前記比率を再
    生パワー係数として記憶する再生パワー係数算出手段
    と、 前記記録開始パワー検出手段により再検出された再検出
    記録開始パワーに前記再生パワー係数を乗じた値を再生
    パワーに設定する再生パワー補正手段を備えたことを特
    徴とする請求項3に記載の光磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記再生パワー補正手段による再生パワ
    ーの補正を、定期的、温度変化時、および再生開始時の
    少なくともいずれかにおいて行う請求項6に記載の光磁
    気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記テストトラックで検出された前記記
    録開始パワーと前記記録開始パワー検出手段によって検
    出された前記再検出記録開始パワーの比率が所定の値を
    超えた場合、 前記再生パワー設定手段により再生パワーを再設定し、
    前記再生パワー設定手段によって再設定された再設定再
    生パワーと前記再検出記録開始パワーとので比率を求め
    た値を再生パワー係数とする再生パワー係数算出手段を
    持つことを特徴とする請求項6に記載の光磁気ディスク
    装置。
  9. 【請求項9】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビームを
    照射して情報の記録或いは再生を行う光磁気ディスク装
    置において、 前記光磁気記録媒体の記録層をキューリ温度とする最小
    の記録パワーである記録開始パワーを検出する記録開始
    パワー検出手段を備え、 前記記録開始パワーに所定値を乗算あるいは加算をした
    記録パワーでオフトラック量を変化させながら試し書き
    を行うオフトラック量検出試し書制御手段と、 前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある
    指標値を検出する指標値検出手段と、 前記オフトラック量検出試し書き制御手段によって記録
    された領域を所定再生パワーで再生し、前記指標値検出
    手段により検出された前記部分領域の指標値と前記各部
    分領域試し書を行った記録時のオフトラック量との関係
    に基づきオフトラック量の設定を行うオフトラック量設
    定手段を備えたことを特徴とする光磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビーム
    を照射して試し書きを行い、前記光磁気記録媒体を用い
    た情報の再生または記録を行うための記録再生パラメー
    タを設定する光磁気ディスク装置において、 前記テストトラックにおける一周以内の領域を複数の部
    分領域に分割し、各部分領域にオフトラック量を変化さ
    せながら所定試し書き記録パワーで試し書きを行うオフ
    トラック量検出試し書制御手段と、 前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある
    指標値を検出する指標値検出手段と、 前記オフトラック量検出試し書き制御手段によって記録
    された領域を所定再生パワーで再生し、前記指標値検出
    手段により検出された前記部分領域の指標値と前記各部
    分領域試し書を行った記録時のオフトラック量との関係
    に基づきオフトラック量の設定を行うオフトラック量設
    定手段を備えたことを特徴とする光磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記光磁気記録媒体の記録層をキュー
    リ温度とする最小の記録パワーである記録開始パワーを
    検出する記録開始パワー検出手段を備え、 前記オフトラック量検出試し書き手段が前記試し書きを
    行う際の記録パワーを、前記記録開始パワーに所定値を
    乗じて得られる記録パワーに設定する請求項10に記載
    の光磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記オフトラック量検出試し書き制御
    手段が、前記所定値を前記光磁気記録媒体のリードイン
    領域から読み出すことを特徴とする請求項9に記載の光
    磁気ディスク装置。
  13. 【請求項13】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビーム
    を照射して前記光磁気記録媒体に設けられたテストトラ
    ックに試し書きを行い、前記光磁気記録媒体を用いた情
    報の再生または記録を行うための記録再生パラメータを
    設定する光磁気ディスク装置において、 所定試し書きパワーで試し書きを行う再生パワー検出試
    し書き制御手段と、 前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある
    指標値を検出する指標値検出手段と、 前記再生パワー検出試し書き制御手段によって記録され
    た領域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワ
    ーを変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した
    再生パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検
    出手段によって検出された指標値との関係に基づき再生
    パワーの設定を行う再生パワー設定手段によって設定さ
    れた再生パワーを前記オフトラック量検出試し書き制御
    手段によって記録された領域を再生する際の再生パワー
    とすることを特徴とする請求項9に記載の光磁気ディス
    ク装置。
  14. 【請求項14】 前記オフトラック量設定手段によって
    設定されたオフトラック量に基づき前記テストトラック
    を複数の部分に分割し、各分領域毎に記録パワーを変化
    させながら隣接トラックも含めて試し書きを行う記録パ
    ワー検出試し書き制御手段と、 前記記録パワー検出試し書き制御手段によって記録され
    た領域を所定再生パワーで再生し、前記指標値検出手段
    により検出された前記部分領域の指標値と前記各部分領
    域試し書を行った記録時の記録パワーとの関係に基づき
    記録パワーの設定を行う記録パワー設定手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項9に記載の光磁気ディスク装置。
  15. 【請求項15】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビーム
    を照射して前記光磁気記録媒体に設けられたテストトラ
    ックに試し書きを行い、前記光磁気記録媒体を用いた情
    報の再生または記録を行うための記録再生パラメータを
    設定する光磁気ディスク装置において、 前記テストトラックにおける一周以内の領域に所定試し
    書きパワーで試し書きを行う再生パワー検出試し書き制
    御手段と、 前記光磁気記録媒体の再生信号からエラーと相関のある
    指標値を検出する指標値検出手段と、 前記再生パワー検出試し書き制御手段によって記録され
    た領域を複数の部分に分割し、各部分領域毎に再生パワ
    ーを変化させながら再生を行い、各部分領域を再生した
    再生パワーと当該部分領域の再生信号から前記指標値検
    出手段によって検出された指標値との関係に基づき再生
    パワーの設定を行う再生パワー設定手段によって設定さ
    れた再生パワーを前記記録パワー量検出試し書き制御手
    段によって記録された領域を再生する際の再生パワーと
    することを特徴とする請求項13に記載の光磁気ディス
    ク装置。
  16. 【請求項16】 前記記録パワー検出試し書き制御手段
    が記録を行う下限の記録パワーを前記記録開始パワーに
    第1の所定値を乗じて得られる値に設定し、記録を行う
    上限の記録パワーを前記記録開始パワーに前記第1の所
    定値よりも大きい第2の所定値を乗じて得られる値に設
    定する請求項13記載の光磁気ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記記録パワー検出試し書き手段が、
    前記第1の所定値および前記第2の所定値を前記光磁気
    記録媒体のリードイン領域から読み出す請求項16記載
    の光磁気ディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記記録パワー設定手段により設定さ
    れた記録パワーと、前記記録開始パワー検出手段により
    検出された記録開始パワーとの比率を求め、前記比率を
    記録パワー係数として記憶する記録パワー係数算出手段
    と、 前記記録開始パワー検出手段により再検出された再検出
    記録開始パワーに前記記録パワー係数を乗じた値を記録
    パワーに設定する記録パワー補正手段を備えたことを特
    徴とする請求項13に記載の光磁気ディスク装置。
  19. 【請求項19】 前記記録パワー補正手段による記録パ
    ワーの補正を、定期的、温度変化時、および記録開始時
    の少なくともいずれかにおいて行う請求項18に記載の
    光磁気ディスク装置。
  20. 【請求項20】 前記テストトラックで検出された前記
    記録開始パワーと前記記録開始パワー検出手段によって
    検出された前記再検出記録開始パワーの比率が所定の値
    を超えた場合、 前記記録パワー設定手段により記録パワーを再設定し、
    前記記録パワー設定手段によって再設定された再設定記
    録パワーと前記再検出記録開始パワーとので比率を求め
    た値を記録パワー係数とする記録パワー係数算出手段を
    持つことを特徴とする請求項18に記載の光磁気ディス
    ク装置。
  21. 【請求項21】 少なくとも記録層と中間層と再生層の
    3層を有する磁壁移動型光磁気記録媒体において、 所定の温度条件で前記記録層がキューリ温度となる最小
    の記録パワーと前記記録層に情報を記録するのに適切な
    記録パワーの比率がリードイン領域に記録されているこ
    とを特徴とする磁壁移動型光磁気記録媒体。
  22. 【請求項22】 所定の温度条件で前記記録層がキュー
    リ温度となる最小の記録パワーと、テストトラックに記
    録を行うパワーの下限値および上限値のそれぞれの比率
    がリードイン領域に記録されていることを特徴とする請
    求項21に記載の磁壁移動型光磁気記録媒体。
  23. 【請求項23】 放射線状に複数のセグメントに分割さ
    れたテストトラックを持つ磁壁移動型光磁気記録媒体に
    光ビームを照射して情報の再生または記録を行う光ディ
    スク装置において、 前記テストトラックの前記セグメントの境界で記録再生
    パラメータを変更する制御部を持つことを特徴とする光
    ディスク装置。
  24. 【請求項24】 前記記録再生パラメータを変更する制
    御部がレーザ制御部であることを特徴とする請求項23
    に記載の光ディスク装置。
  25. 【請求項25】 前記記録再生パラメータを変更する制
    御部がサーボ制御部であることを特徴とする請求項23
    に記載の光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 磁壁移動型光磁気記録媒体に試し書き
    を行い情報の再生または記録を行うための記録再生パラ
    メータを設定する光磁気ディスク装置において、 記録が開始される記録パワーを検知する手段と、 前記検知された記録開始パワー値に所定の値を乗算或い
    は加算した記録パワーで試し書きを行う手段と、 前記試し書きされた記録マークを再生パワーを変化させ
    ながら再生し、最適な再生パワーを決定する手段とを備
    えることを特徴とする光磁気ディスク装置。
  27. 【請求項27】 磁壁移動型光磁気記録媒体に試し書き
    を行い情報の再生または記録を行うための記録再生パラ
    メータを設定する光磁気ディスク装置において、 記録が開始される記録パワーを検知する手段と、 前記検知された記録開始パワー値に所定の値を乗算或い
    は加算した記録パワーを設定する手段と、 オフトラック量を変化させながら、前記記録パワーで試
    し書きを行う手段と、前記試し書きされた記録マークを
    再生し、最適なオフトラック量を決定する手段とを備え
    ることを特徴とする光磁気ディスク装置。
  28. 【請求項28】 磁壁移動型光磁気記録媒体に光ビーム
    を照射して情報の記録或いは再生を行い、記録再生のた
    めのパラメータを設定する光磁気ディスク装置におい
    て、 オフトラック量を変化させながら、試し書きを行う手段
    と、 前記試し書きされた記録マークを再生し、最適なオフト
    ラック量を決定する手段と、 前記最適なオフトラック量で、記録パワーを変化させな
    がら試し書きを行う手段と、 試し書きされた記録マークを再生し、最適な記録パワー
    を決定する手段を備えることを特徴とする光磁気ディス
    ク装置。
  29. 【請求項29】 磁壁移動層、メモリ層、それらの層よ
    りキュリー温度が低く、かつそれらの層間に設けられた
    遮断層を少なくとも備える磁壁移動型光磁気記録媒体に
    光ビームを照射して情報の記録或いは再生を行い、記録
    再生のためのパラメータを設定する光磁気ディスク装置
    において、 記録パワーを変化させながら試し書きを行う手段と、 前記試し書きされた記録マークを前記遮断層のキュリー
    温度以上に前記媒体を昇温せしめない再生パワーで再生
    し、記録が開始される記録開始パワーを検知する手段を
    有することを特徴とする光磁気ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7471601B2 (en) 2004-06-03 2008-12-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk recording/reproducing method, optical disk recording/reproducing apparatus and optical disk

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