JP3506324B2 - 舵取り装置付の台車を用いた搬送設備 - Google Patents

舵取り装置付の台車を用いた搬送設備

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JP3506324B2
JP3506324B2 JP25151799A JP25151799A JP3506324B2 JP 3506324 B2 JP3506324 B2 JP 3506324B2 JP 25151799 A JP25151799 A JP 25151799A JP 25151799 A JP25151799 A JP 25151799A JP 3506324 B2 JP3506324 B2 JP 3506324B2
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啓祐 武馬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物運搬用の搬送
台車を床に設けられた走行レールに沿って走行させる台
車式搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】空港の手
荷物搬送設備のように、単体の貨物を様々な行き先へ迅
速に搬送する必要がある搬送設備では、高速走行が可能
な有軌道式の搬送台車を採用する場合が多い。このよう
な台車式搬送設備として、床に設けられた走行レールに
沿って搬送台車を走行させる床置式のものがあるが、こ
の場合には、搬送台車の進路を切り換えるために走行レ
ールを分岐合流させる必要がある。
【0003】リニアモータを駆動源とする台車式搬送設
備において搬送台車の進路を切り換える方法として、本
線の走行レール、および本線から分岐する分岐線の走行
レールに沿ってそれぞれリニアモータの固定子を配列
し、搬送台車の進路を本線から分岐線に切り換える場合
に、分岐部において、前記固定子から発生する磁界を制
御することにより、搬送台車の先頭側に水平面内で回転
モーメントを生じさせ、分岐線の方向に搬送台車の進路
を切り換えるようにしたものが知られている(特開平7
−250407号公報)。
【0004】しかし、このような構成の台車式搬送設備
では、搬送台車の走行速度が高速になると、分岐部にお
いて搬送台車の進路を確実に切り換えるのは容易でな
く、信頼性に欠ける。
【0005】このほか、分岐部において、分岐線に接続
可能な部分レールと、本線に接続可能な部分レールとを
スライドフレーム上に設け、スライドフレームを水平方
向に切り換え移動させることにより、部分レールを介し
て本線を分岐線に接続したり、分岐線を本線から切り離
したりして、搬送台車の進路を切り換えるようにしたも
のも知られている(特開平9−323644号公報)。
【0006】しかし、このような構成の台車式搬送設備
では、スライドフレームを水平方向に切り換え移動させ
る動作時間が長くなるので、システムのサイクルタイム
が延びてしまい、貨物を迅速に搬送できない。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、高速走行のもとでも円滑かつ確実に搬送台車の進
路を切換えできる台車式搬送設備を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に係る台車式搬送設備は、貨
物運搬用の搬送台車を床に設けられた走行レールに沿っ
て走行させるものであって、前記走行レールの両側に沿
ってガイドレールが設けられ、前記搬送台車に、前記両
ガイドレールの内側面に接触する内側ガイド体と、前記
両ガイドレールの外側面に接触・離間可能な外側ガイド
体と、前記外側ガイド体を前記両ガイドレールのいずれ
か一方の外側面に選択的に接触させるよう選択動作する
選択接触機構とが取り付けられ、前記走行レールの分岐
部または合流部の手前で床側に、搬送台車と共に移動す
る前記選択接触機構を駆動して前記選択動作を行わせる
駆動機構が設置され、前記選択接触機構は、搬送台車の
左右両側に張り出して先端部で前記外側ガイド体を保持
し、かつ、搬送台車の前後軸心回りに第1および第2の
方向に揺動自在に設定された揺動体と、1対の押上げ片
を有し、前記駆動機構により駆動されて両押上げ片で選
択的に揺動体を押し上げて前記第1と第2の方向に揺動
させる選択部材とを備えている
【0009】 前記台車式搬送設備によれば、搬送台車
が走行レールの分岐部または合流部の手前に達すると、
床側の駆動機構が搬送台車側の選択接触機構を駆動する
ことにより、両ガイドレールのいずれか一方の外側面に
選択的に外側ガイド体が接触し、選択されたガイドレー
ルを内側ガイド体と外側ガイド体とで挟んだ状態で、ガ
イドレールに沿って搬送台車の進路が選択されるので、
高速走行のもとでも搬送台車の進路の切換えを円滑かつ
確実に行うことができる。さらに、前記選択接触機構に
おいて、選択部材がそのいずれか一方の押上げ片で揺動
体を第1および第2の方向のいずれかに選択的に押し上
げると、揺動体の押し上げられた側の先端部に保持され
る外側ガイド体が浮き上がって、内側ガイド体との協働
による一方のガイドレールの挟み付けが解除されると共
に、揺動体のもう片方の先端部に保持されている外側ガ
イド体は下降して、対応する内側ガイド体との間で、他
方のガイドレールを挟み付けるので、搬送台車が、他方
のガイドレールに沿った進路に円滑かつ確実に切り換え
られる。
【0010】
【0011】
【0012】 また、本発明の請求項2に係る台車式搬
送設備は、請求項の構成において、前記選択部材が、
前記搬送台車に往復回動自在に支持され、一方向への回
動により一方の押上げ片を揺動体に進出させ他方向への
回動により他方の押上げ片を揺動体に進出させるものと
している。
【0013】この構成によれば、選択部材の回動によ
り、両押上げ片の一方を選択的に揺動体に進出させて揺
動体を第1および第2の方向のいずれかに押し上げるの
で、簡単な構成により、搬送台車の進路を円滑かつ確実
に切り換えることができる。
【0014】 また、本発明の請求項3に係る台車式搬
送設備は、請求項の構成において、前記選択部材が被
ガイド体を有し、前記駆動機構は前記被ガイド体をガイ
ドする選択ガイド体と、この選択ガイド体を第1の位置
と第2の位置に選択的に移動させることにより、選択部
材を前記両方向に選択的に回動させる駆動機とを有して
いる。
【0015】この構成によれば、床側の駆動機構におい
て、駆動機が選択ガイド体を第1および第2の位置のい
ずれかに選択的に移動させると、搬送台車が駆動機構上
を通過するとき、搬送台車側の選択部材の被ガイド体が
前記選択ガイド体のガイドにより移動し、選択部材が前
記両方向のいずれかに選択的に回動するので、搬送台車
の進路を円滑かつ確実に切り換えることができる。
【0016】 また、本発明の請求項4に係る台車式搬
送設備は、請求項1からのいずれかの構成において、
前記内側ガイド体が搬送台車の前後部に左右1対ずつ配
置され、前記外側ガイド体は前記ガイドレールを挟んで
内側ガイド体の外側に位置するように各内側ガイド体に
対応して1つずつ配置されている。
【0017】この構成によれば、搬送台車は、前部にお
いて外側ガイド体と内側ガイド体とでガイドレールを挟
むだけでなく、後部においても同じガイドレールを外側
ガイド体と内側ガイド体とで挟んで走行するので、ガイ
ドレールによる搬送台車のガイドがより円滑になり、搬
送台車の走行が安定良く行われる。
【0018】 また、本発明の請求項5に係る台車式搬
送設備は、請求項1からのいずれかの構成において、
前記内側ガイド体および外側ガイド体が自由回転するロ
ーラからなる。
【0019】この構成によれば、ガイドレールを挟む外
側ガイド体および内側ガイド体と、ガイドレールとの間
の摺動摩擦を小さくできるので、ガイドレールによる搬
送台車のガイドが円滑になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図2は本発明の一
実施形態に係る台車式搬送設備における搬送路の分岐部
を示す平面図である。この台車式搬送設備は、図1に斜
視図で示す貨物運搬用の搬送台車1を、図2に示す搬送
路2に沿って走行させるものであって、搬送路2には搬
送台車1が載架されて走行する2本の走行レール3,3
が床に設けられている。搬送路2の分岐部2aでは、本
線の走行レール3A,3Aから分岐線の走行レール3
B,3Bが分岐させてある。走行レール3は、図10に
示すように、搬送路2の両側で床Gに突設された柱4
1,41間に横架されるレール支持部材42の上に支持
される。
【0021】また、両走行レール3の外側には、走行レ
ール3に沿ってそれぞれガイドレール4A,4Bが設け
られている。なお、搬送路2の分岐部2aにおいて、分
岐線の走行レール3Bが搬送路2内を横切って分岐する
側では、本線の走行レール3Aの外側にガイドレール4
Aが延設され、分岐線の走行レール3Bが搬送路2内を
横切らずに分岐する側(図2の下側)では、本線の走行
レール3Aの外側から分岐線の走行レール3Bの外側に
わたってガイドレール4Bが延設されている。搬送路2
の幅方向中間位置には、搬送台車1の駆動源であるリニ
アモータの固定子5が、搬送路2に沿って所定の間隔で
敷設されている。この固定子5は、前記レール支持部材
42の上に支持されたフレーム43に取り付けられてい
る。
【0022】前記搬送台車1の本体を形成するフレーム
19の下部の前後には、図1に示すように、左右の走行
レール3に載架される車輪6が左右1対ずつ回転自在に
装着されている。また、フレーム19の前後部には、前
記両ガイドレール4A,4Bの内側面に接触する内側ガ
イド体7が左右1対ずつ設けられている。これらの内側
ガイド体7は、鉛直な軸心を回転中心として自由回転す
るフリーローラからなる。
【0023】また、前記フレーム19の上部には、両ガ
イドレール4A,4Bの外側面に接触・離間可能な外側
ガイド体8を、両ガイドレール4A,4Bのいずれか一
方の外側面に選択的に接触させる選択動作を行う選択接
触機構9が取り付けられている。この選択接触機構9
は、搬送台車1の左右両側に張り出して先端部で前記外
側ガイド体8を保持し、かつ、搬送台車1の前後軸心P
の回りに第1および第2の方向(搬送路2の進行方向に
向かって左側おび右側の方向)に揺動自在に設定された
揺動体10と、1対の押上げ片15A,15Bを有し、
両押上げ片15A,15Bで選択的に揺動体10を前記
第1と第2の方向に揺動させる選択部材16とを備えて
いる。
【0024】前記揺動体10は、図4に斜視図で示すよ
うに、搬送台車1の前後方向に延びる左右1対の縦枠部
材17,17と、これら両縦枠部材17,17を連結す
る前後1対の横枠部材18,18とからなる枠体であ
り、両横枠部材18の中間部が揺動中心とされている。
【0025】揺動体10の平面図を示す図5(A)のよ
うに、横枠部材18の揺動中心は、搬送台車1のフレー
ム19(図1)上に固定された枢軸部材20により揺動
自在に支持されている。図5(B)の背面図に示すよう
に、揺動体10の横枠部材18は、その揺動中心から左
側に延びる左側部分18aと、揺動中心から右側に延び
る右側部分18bとが鉛直面内でなす角度が、180°
より若干小さい角度となるように設定されており、例え
ば左側部分18aが水平姿勢のとき、右側部分18bが
水平姿勢より若干上方に向かって傾斜した姿勢となる。
【0026】各縦枠部材17の前後両端には、図5
(C)の側面図に示すように、外側ガイド体8を支持す
るL字状の支持部材21が垂設され、これら支持部材2
1の縦材21aの下部に固定された横材21bに外側ガ
イド体8が支持されている。外側ガイド体8も、内側ガ
イド体7と同様に、鉛直な軸心を回転中心として自由回
転するフリーローラからなる。これらの外側ガイド体8
は、図3に示すように、前記ガイドレール4A,4Bを
挟んで内側ガイド体7の外側に位置するように、各内側
ガイド体7に1対1に対応付けて配置されている。
【0027】前記選択部材16は、図6に示すように、
平面視でくの字形の回動アーム22を有し、その回動ア
ーム22の両端にそれぞれ押上げ片15A,15Bが取
り付けられている。押上げ片15A,15Bは、回動ア
ーム22の延長方向に対して所定の角度をなすように取
り付けられた板部材であり、搬送台車1の前進側に向く
先端部には、前方に向けて下降傾斜するガイド面15A
a,15Baが形成されている。すなわち、図7に平面
図で示すように、回動アーム22の片側が搬送台車1の
幅方向に延びる姿勢のとき、回動アーム22の他の片側
の先端の押上げ片15A(15B)が、例えば、搬送台
車1の進行方向Fに向くようにされている。
【0028】回動アーム22の中間位置は鉛直軸心を持
つ回動中心とされ、この回動中心が、搬送台車1のフレ
ーム19に固定された軸支部材23により、水平面内で
往復回動自在に支持されている。前記回動アーム22の
両端に近い下面には、図6に示すように、後述する駆動
機構30によりガイドされる被ガイド体24が、それぞ
れ支持部材25を介して取り付けられている。これらの
被ガイド体24は、鉛直な軸心を回転中心として自由回
転するフリーローラからなる。
【0029】前記選択部材16の被ガイド体24をガイ
ドする前記駆動機構30は、図2に示すように、搬送路
2における床G側、この例では、床Gに取り付けられた
フレーム43に設置されており、前記フレーム43に取
付部材31を介して取り付けられた選択ガイド体32
と、この選択ガイド体32を第1の位置と第2の位置に
選択的に移動させることにより、台車1上の選択部材1
6を前述した両方向に選択的に回動させる駆動機33と
を有する。
【0030】前記選択ガイド体32は、基端が前記取付
部材31に支軸34を介して揺動自在に支持され、先端
部が搬送路2の内側に向けてくの字形に折り曲げられた
1対のリンク片35A,35Bと、両リンク片35A,
35Bの先端間を支軸36を介して連結する連接棒37
とからなるリンク機構である。
【0031】 駆動機33は、搬送路2の幅方向に向け
て配置されたシリンダからなり、固定子5を支持するフ
レーム43に対して、マウント38を介して水平面内で
揺動可能となるように支持されている。この駆動機33
の進退ロッド39は、図11に示すように、前記選択ガ
イド体32の一方のリンク片35Bに垂設された連結部
材40の下端に、ピン46を介して連結されている。こ
れにより、駆動機33の進退駆動で、選択ガイド体32
は、その一方のリンク片35Aのくの字形の先端部35
Aaが搬送路2の幅方向外方に張り出す第1の位置と、
他方のリンク片35Bのくの字形先端部35Baが搬送
路2の幅方向外方に張り出す第2の位置とに選択的に移
動する。
【0032】また、図8に示すように、搬送台車1のフ
レーム19の前後面には、それぞれ前後に突出する緩衝
用のバンパ44が取り付けられている。フレーム19の
下面には、図9に示すように、搬送路2に敷設されるリ
ニアモータの固定子5から発生する磁界に反応するリニ
アモータの二次導体であるリアクションプレート45が
設けられている。
【0033】なお、図示しないが、搬送台車1上には、
フレーム19に装着した取付部材を介して、貨物(例え
ば空港の手荷物1つ)を直接載せるトレーが取り付けら
れ、搬送路2を走行して指定された行き先に到達する
と、前記トレーが図示しない駆動機構により搬送路2の
側方に向けて傾斜させられ、貨物をトレーから排出する
ようにされている。
【0034】さらに、フレーム19の下面には、搬送台
車1の行き先や、行路の途中で選択する分岐部や合流部
のデータを書き込んだ図示しないIDカードが取り付け
られている。また、搬送路2の床の前記駆動機構30
(図1)の設置位置の手前には、前記IDカードに書き
込まれたデータを読み取る図示しない読取機が設置さ
れ、読取機の読み取ったデータに応じて前記駆動機構3
0が駆動される。なお、IDカードの代わりに、バーコ
ードを用いることもできる。
【0035】つぎに、前記実施形態の動作について説明
する。図1の搬送路2の2本の走行レール3上に車輪6
を介して走行可能に載架された搬送台車1は、図2の搬
送路2に敷設されたリニアモータの固定子5から発生す
る磁界に、搬送台車1側のリアクションプレート45
(図9)が作用することにより、搬送路2に沿って進行
する。
【0036】搬送台車1が、搬送路2の分岐部2aに向
けて進行するとき、搬送台車1では、図3に示すよう
に、選択部材16における回動アーム22の進行方向F
に向かって右側の押上げ片15Bが、揺動体10の前部
の横枠部材18の右側部分18bの下に潜り込んで、図
5(B)に示すように、揺動体10が第1の方向に傾い
ているものとする。すなわち、揺動体10は、その左半
部が水平姿勢で、右半部が水平姿勢より若干上方に浮き
上がった傾斜姿勢にあり、左側の外側ガイド体8が左側
のガイドレール4Aの外側面に接触した状態となる。
【0037】このとき、搬送台車1は、図3に示す内側
ガイド体7と外側ガイド体8とで左側のガイドレール4
Aを挟んで、ガイドレール4Aのガイドにより搬送路2
に沿って進行している。なお、ガイドレール4Aは、前
部の内側ガイド体7と対応する外側ガイド体8とで挟ま
れるだけでなく、後部の内側ガイド体7と対応する外側
ガイド体8とでも挟まれるので、ガイドレール4Aによ
る搬送台車1のガイドが安定良く行われる。また、内側
ガイド体7および外側ガイド体8はフリーローラからな
るので、ガイドレール4Aを挟む内側ガイド体7および
外側ガイド体8と、ガイドレール4Aとの間の摺動摩擦
を小さくでき、ガイドレール4Aによる搬送台車1のガ
イドが円滑になる。
【0038】搬送台車1が、図2の搬送路2の分岐部2
aの手前の駆動機構30の設置位置に近づくと、搬送路
2の床側に設けられた図示しない読取機が、搬送台車1
の下面に設けられた図示しないIDカードに書き込まれ
たデータを読み取り、その読取データに応じて駆動機構
30が選択的に作動する。
【0039】すなわち、前記読取データが、次の分岐部
2aで搬送台車1の進路を分岐路側に切り換えることを
指示している場合には、駆動機構30の駆動機33がロ
ッド39を進出駆動して、図12に示すように、選択ガ
イド体32が第2の位置、つまり右側のリンク片35B
のくの字形の先端部35Baが搬送路2の進行方向Fに
向かって右側に張り出す位置に移動する。
【0040】これにより、前記駆動機構30の上を搬送
台車1が通過するとき、選択部材16における回動アー
ム22の右側にある被ガイド体24が駆動機構30にお
ける選択ガイド体32の右側リンク片35Bのくの字形
の先端部35Baにガイドされて、選択部材16は、図
12に鎖線で示すように、その左側の押上げ片15Aが
搬送台車1の進行方向Fに向く位置まで回動する。これ
により、搬送台車1を前方からみた図13のように、左
側の押上げ片15Aで揺動体10の横枠部材18の左側
部分18aが押し上げられて、左側の外側ガイド体8の
左側ガイドレール4Aへの接触が解除されるとともに、
揺動体10の横枠部材18の右側部分18bが水平姿勢
となって、右側の外側ガイド体8が右側ガイドレール4
Bの外側面に接触する。これにより、以後、搬送台車1
は、右側のガイドレール4Bにガイドされて走行する。
すなわち、図2の搬送路2の分岐部2aで、搬送台車1
は、その進路が、分岐路側に切り換えられ、分岐線の走
行レール3B,3Bに沿って走行する。
【0041】なお、前記実施形態では、搬送台車1の進
路を搬送路2の本線から分岐線に切り換える場合につい
て説明したが、搬送路2の分岐線から本線に合流する場
合でも、前記分岐線への切換えの場合と同様にして行う
ことができる。すなわち、搬送台車1が分岐線から本線
に矢印51で示す方向に入るときは、ガイドレール4B
の外側面に外側ガイド体8が接触するよう揺動体を揺動
させ、本線を矢印52で示す方向に直進するときは、ガ
イドレール4Aの外側面に外側ガイド体8が接触するよ
う揺動体を揺動させる。
【0042】このようにして、搬送路の本線から分岐線
に搬送台車1の進路を切り換える場合や、分岐線から本
線に合流する場合に、搬送台車1の走行速度が高速であ
っても、円滑かつ確実にその切換えを行うことができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の台車式搬送設備
によれば、搬送台車に、前記両ガイドレールの内側面に
接触する内側ガイド体と、前記両ガイドレールの外側面
に接触・離間可能な外側ガイド体と、前記外側ガイド体
を前記両ガイドレールのいずれか一方の外側面に選択的
に接触させる選択動作を行う選択接触機構とが取り付け
られ、前記走行レールの分岐部または合流部の手前で床
側に、搬送台車と共に移動する前記選択接触機構を駆動
して前記選択動作を行わせる駆動機構が設置されている
ため、高速走行のもとでも搬送台車の進路の切換えを円
滑かつ確実に行うことができる。さらに、前記選択接触
機構において、選択部材がそのいずれか一方の押上げ片
で揺動体を第1および第2の方向のいずれかに選択的に
押し上げると、揺動体の押し上げられた側の先端部に保
持される外側ガイド体が浮き上がって、内側ガイド体と
の協働による一方のガイドレールの挟み付けが解除され
ると共に、揺動体のもう片方の先端部に保持されている
外側ガイド体は下降して、対応する内側ガイド体との間
で、他方のガイドレールを挟み付けるので、搬送台車
が、他方のガイドレールに沿った進路に円滑かつ確実に
切り換えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る台車式搬送設備にお
ける搬送台車を示す斜視図である。
【図2】同台車式搬送設備における搬送路の一部を示す
平面図である。
【図3】同搬送台車の平面図である。
【図4】同搬送台車における揺動体の斜視図である。
【図5】(A)は同揺動体の後部の平面図、(B)は同
揺動体の背面図、(C)は(A)における矢印Cの方向
から見た側面図である。
【図6】前記搬送台車における選択部材の斜視図であ
る。
【図7】同選択部材の平面図である。
【図8】前記搬送台車の側面図である。
【図9】同搬送台車の正面図である。
【図10】搬送路の横断面図である。
【図11】同搬送路に設けられる駆動機構を示す正面図
である。
【図12】同駆動機構の動作を示す平面図である。
【図13】選択接触機構の動作を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】 1…搬送台車、3,3A,3B…走行レール、4A,4
B…ガイドレール、7…内側ガイド体、8…外側ガイド
体、9…選択接触機構、10…揺動体、15A,15B
…押上げ片、16…選択部材、24…被ガイド体、30
…駆動機構、32…選択ガイド体、33…駆動機、G…
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 13/00 B61B 13/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物運搬用の搬送台車を床に設けられた
    走行レールに沿って走行させる台車式搬送設備であっ
    て、 前記走行レールの両側に沿ってガイドレールが設けら
    れ、 前記搬送台車に、前記両ガイドレールの内側面に接触す
    る内側ガイド体と、前記両ガイドレールの外側面に接触
    ・離間可能な外側ガイド体と、前記外側ガイド体を前記
    両ガイドレールのいずれか一方の外側面に選択的に接触
    させるよう選択動作する選択接触機構とが取り付けら
    れ、 前記走行レールの分岐部または合流部の手前で床側に、
    搬送台車と共に移動する前記選択接触機構を駆動して前
    記選択動作を行わせる駆動機構が設置され、 前記選択接触機構は、 搬送台車の左右両側に張り出して先端部で前記外側ガイ
    ド体を保持し、かつ、搬送台車の前後軸心回りに第1お
    よび第2の方向に揺動自在に設定された揺動体と、 1対の押上げ片を有し、前記駆動機構により駆動されて
    両押上げ片で選択的に揺動体を押し上げて前記第1と第
    2の方向に揺動させる選択部材とを備えている 台車式搬
    送設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記選択部材は、前
    記搬送台車に往復回動自在に支持され、一方向への回動
    により一方の押上げ片を揺動体に進出させ他方向への回
    動により他方の押上げ片を揺動体に進出させる台車式搬
    送設備。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記選択部材は被ガ
    イド体を有し、前記駆動機構は前記被ガイド体をガイド
    する選択ガイド体と、この選択ガイド体を第1の位置と
    第2の位置に選択的に移動させることにより、選択部材
    を前記両方向に選択的に回動させる駆動機とを有してい
    る台車式搬送設備。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、前
    記内側ガイド体は搬送台車の前後部に左右1対ずつ配置
    され、前記外側ガイド体は前記ガイドレールを挟んで内
    側ガイド体の外側に位置するように各内側ガイド体に対
    応して1つずつ配置されている台車式搬送設備。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記内側ガイド体および外側ガイド体は自由回転するロー
    ラからなる台車式搬送設備。
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