JP2005153681A - 荷物搬送台車の走行経路切替え装置 - Google Patents

荷物搬送台車の走行経路切替え装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 荷物搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置において、その切り替え動作を短時間で確実に行うことにより、荷物搬送台車による荷物の搬送効率を高くすること。
【解決手段】 ガイドレールと第1及び第2のトロリー線を有する連絡走行路が形成されているターンテーブルを備え、このターンテーブルを電動モータにより旋回して搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置であって、前記電動モータの回転速度を制御するインバータ制御手段と、前記ターンテーブルの旋回を制動して停止させる制動手段と、前記ターンテーブルを所定の正確な停止位置に位置決めすると共に、その停止位置において固定する位置決め固定手段とから成り、前記ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えるとき、高速で旋回させる第1段階と、低速で旋回させる第2段階と、ブレーキを掛けて停止させる第3段階と、正確な停止位置に位置決めしてその停止位置に固定する第4段階の動作を行わせることである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、荷物を積み下ろしする多数のステーション間を連絡するように設置され、荷物搬送台車を走行させる走行路において、この走行路の分岐部に設けられる走行経路切替え装置に関するものである。この走行経路切替え装置の切り替えを高速化することにより、荷物搬送台車の走行経路の切替えにおいて、次々に到達する荷物搬送台車が走行経路切替え装置の手前で待たされる時間を可及的に短くして、荷物搬送台車による荷物の搬送速度を高めるものである。
従来は、段ボールシートなどの物品をローラコンベアによる搬送経路に沿って搬送する場合に、搬送装置のレイアウトの都合上、ローラコンベアによる搬送経路を切替えたり、また、この経路切替え点において、搬送されている物品の向きを変更する必要がある。このため、分岐点におけるターンテーブルに物品の向きを変更する機能を設けることが必要である。
他方、搬送方向が互いに直角の一対のローラコンベアによる方向転換装置を設け(図6参照)、この一対のローラコンベアを備えたターンテーブルの回転と、一対のローラコンベアの作動位置、不作動位置の切替えによって、ローラコンベアによる搬送経路に沿って搬送される物品の走行経路の切替え、及び当該物品の向きを変更するものが、特公平7−96405号公報に記載されている。この公知のものは、ターンテーブル上に設ける一対のローラコンベアを一方向のみに設けたものでは物品を受け渡した後、再びターンテーブルを逆方向に旋回させて元の位置へ復帰させる必要があり、この旋回復帰に要する時間のために、経路切替え能率が劣ることから、前記ターンテーブル上に直角方向に各々一対のローラコンベアを配置して設けたものである。これらの一対のローラコンベアを、ローラコンベア表面から交互に下降させ、あるいはローラコンベア表面位置まで上昇させるようにして、旋回復帰動作を不要にしてローラコンベア間の受け渡しの能率を高めたものである。
しかし、このターンテーブル上に設けた各対のローラコンベア上の物品の送り方向を変えるためには、ターンテーブル上のローラコンベアを上昇させたり、降下させたりする必要があるために、このものでは物品を次々に高速で搬送する設備に適したものではない。
他方、遊園地において人を乗り物に載せて軌道を走行させる場合に、その軌道の途中に分岐軌道を設けて走行経路を適宜切替えるものがある。この分岐軌道の分岐部に設ける分岐軌道切換装置(図7(a)参照)が、特開平11−105706号公報に記載されている。
そして、上記分岐軌道切換装置は、幹線軌道と二つの分岐軌道との延長軸線の交点となる位置に設けられた回転支持軸と、その周囲に設けられた支持ローラによって回転可能に支持されている円形回転基台と、この円形回転基台上に幹線軌道からいずれかの分岐軌道に緩やかな湾曲形状で連結する連結軌道と、この連結軌道の両側に配置され乗り物に搭載されて該乗り物を自走駆動する可逆転電動モータに給電する2本の連結給電ダクトと、上記回転支持軸に一体的に固定された大歯車に噛み合うピニオン歯車を出力軸に設けたモータとで構成されている(図7(b)参照)。
しかし、このような分岐軌道切換装置では、モータの回転により切換え制御をしているため、所定の分岐軌道に連結軌道を短時間で正確に位置決めすることができない。
上記従来のターンテーブルを荷物搬送台車のループ式走行路における走行経路切替え用のターンテーブルに適用すると、その切替え操作の所要時間が長いために、次々に到着する荷物搬送台車のターンテーブル直前での待ち時間が長くなってしまう。
特公平7−96405号公報 特開平11−105706号公報
この発明は、荷物搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置において、その切り替え動作を短時間で確実に行うことにより、荷物搬送台車による荷物の搬送効率を高くすることである。
〔解決手段1〕(請求項1に対応)
上記課題解決のために講じた解決手段1は、ガイドレールと第1及び第2のトロリー線を有する連絡走行路が形成されているターンテーブルを備え、このターンテーブルを電動モータにより旋回して搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置を前提として、次の(イ)〜(ニ)によって構成されるものである。
(イ) 前記電動モータの回転速度を制御するインバータ制御手段と、
(ロ) 前記ターンテーブルの旋回を制動して停止させる制動手段と、
(ハ) 前記ターンテーブルを所定の正確な停止位置に位置決めすると共に、その停止位置において固定する位置決め固定手段と、
(ニ) 前記ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えるとき、高速で旋回させる第1段階と、低速で旋回させる第2段階と、ブレーキを掛けて停止させる第3段階と、正確な停止位置に位置決めしてその停止位置に固定する第4段階の動作を行わせて、高速で且つ正確に走行路を切り替えること。
〔作 用〕
インバータ制御によって電動モータの回転速度を制御して、第1段階ではターンテーブルを高速で旋回させ、第2段階では低速に減速し、第3段階でブレーキを掛けて停止させる。このように、最初は高速でありブレーキを掛けるときは低速になっているから、短時間で所定の停止位置の極めて近くに停止させることができる。そして、第4段階で位置決め固定手段によって、停止位置の修正と固定動作を行うことにより、短時間で正確な停止位置へ移動させて固定することができる。
このように、ターンテーブルを高速で旋回させた後、急速に停止させると共に、正確な位置決めを行いその位置に固定することにより、ターンテーブルの旋回による走行経路の迅速な切替えを行うことができる。
〔解決手段2〕(請求項2に対応)
上記課題解決のために講じた解決手段2は、ガイドレールと第1及び第2のトロリー線を有する連絡走行路が形成されているターンテーブルを備え、このターンテーブルを電動モータにより旋回して搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置を前提として、次の(イ)〜(ト)によって構成されるものである。
(イ) 前記第1のトロリー線は前記連絡走行路の一方側に設けられ、また前記第2のトロリー線は前記連絡走行路の他方側に設けられており、
(ロ) 前記ターンテーブルには、第1及び第2の集電子を有する集電用アームが取り付けられており、
(ハ) 前記走行経路切替え装置の固定フレーム上に取り付けられている電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、前記集電用アームの旋回範囲においてその旋回経路に沿う略半円形状に配線されており、
(ニ) 前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、前記略半円形状の両端部分が導通部になり、その中央部分が前記両導通部の間を絶縁する絶縁部となっており、
(ホ) 前記両端部分の各導通部では、前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線が逆に配置されており、
(ヘ) 前記第1及び第2の集電子は、前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線に摺接することにより、前記ターンテーブル上の第1及び第2のトロリー線に対して電力又は制御信号を供給するように成されており、
(ト) 前記ターンテーブルが旋回されて連絡走行路の左右が逆になった場合でも、前記第1のトロリー線と第2のトロリー線へ接続する電源用トロリー線と制御信号用トロリー線を自動的に切り替えること。
〔作 用〕
上記ターンテーブルが旋回されると、上記集電用アームに設けられた第1及び第2の集電子は、固定フレーム上に取り付けられている電源用トロリー線及び制御信号用トロリー線に対してそれぞれ摺接して、前記ターンテーブル上のに設けられた第1及び第2のトロリー線に対して電力及び制御信号を供給する。前記第1及び第2のトロリー線は、前記ターンテーブル上の連絡走行路を挟んでそれぞれ反対側に設けられているから、ターンテーブルが旋回すると前記第1及び第2のトロリー線はその位置が反転して、電力が供給されている側と制御信号が供給されている側も同様に反転することになる。
しかし、前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、前記略半円形状の両端部分の各導通部ではそれらの配置が逆にされているため、ターンテーブルが旋回した場合でも電力が供給されている側と制御信号が供給される側が変わることなく、ターンテーブルの旋回前と同じ状態が保持されることになる。
このように、ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えたとき、このターンテーブル上に設けられた第1及び第2のトロリー線に供給する電力及び制御信号を、自動的に切り替えることができる。
そこで、ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えた後、別途、切換えスイッチ等を操作することにより電力と制御信号を切り替えるものと比較すれば、極めて短時間で確実に走行路の切換えを完了することができる。
〔実施態様1〕(請求項3に対応)
実施態様1は、上記解決手段2の走行経路切替え装置において、さらに次の(イ)〜(ニ)の構成を具備するものである。
(イ) 上記電動モータの回転速度を制御するインバータ制御手段と、
(ロ) 上記ターンテーブルの旋回を制動して停止させる制動手段と、
(ハ) 前記ターンテーブルを所定の正確な停止位置に位置決めすると共に、その停止位置において固定する位置決め固定手段と、
(ニ) 前記ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えるとき、高速で旋回させる第1段階と、低速で旋回させる第2段階と、ブレーキを掛けて停止させる第3段階と、正確な停止位置に位置決めしてその停止位置に固定する第4段階の動作を行わせて、高速で且つ正確に走行路を切り替えること。
〔作 用〕
上記要件(イ)〜(ニ)は、解決手段1に相当するものであるから、上記解決手段1の作用と同じである。
この発明の効果を請求項毎に整理すれば、次のとおりである。
(1) 請求項1及び請求項3に係る発明
ターンテーブルを旋回させて走行路を切り替えるとき、最初の段階では高速で旋回させ、制動を掛けるときには低速に減速されているため、所定の停止位置と極めて近い位置に停止することができる。即ち、次の段階で、位置決め固定手段によって所定の停止位置まで移動させ停止位置の修正をし得る位置に停止することができる。次に、位置決め固定手段により所定の停止位置に移動させて修正した後、その位置において固定するから、極めて短時間の内にターンテーブルを旋回させて走行路の切替えを完了することができる。
したがって、走行路における走行経路切替え装置の手前で荷物搬送台車が詰まることがなく、待機する必要もないので、荷物の搬送効率を著しく高くすることができる。
(2) 請求項2及び請求項3に係る発明
ターンテーブル上の集電用アームに設けられた第1及び第2の集電子が摺接する電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、略半円形状の両端部分の各導通部においてそれらの配置が逆にされているため、ターンテーブルを旋回させて走行路を切り替えるとき、ターンテーブル上に設けられた第1及び第2のトロリー線に供給する電力と制御信号を自動的に同時に切り替えることができる。
したがって、極めて短時間のうちにターンテーブルを旋回させて走行路の切替えを完了することができるから、走行路における走行経路切替え装置の手前で荷物搬送台車が詰まることがなく、待機する必要もないので、荷物の搬送効率を著しく高くすることができる。
荷物の積み下ろしをするステーション間に配設される分岐走行路を備えたループ式走行路等の分岐部に設けられる本発明の「走行経路切替え装置」について、図1〜図5に基づいて以下に説明する。
図1(a)は、荷物の積み下ろしするステーション1,1間を繋ぐ分岐走行路2を備えたループ式走行路3のレイアウトを示すものであり、図1(b)は、二つのループ式走行路3,3を走行経路切替え装置6を介して接続したレイアウトを示すものである。前記走行経路切替え装置6は、分岐走行路2とループ式走行路3との分岐やループ式走行路3相互の接続に設けられるものである。
上記ループ式走行路3には、荷物の搬送効率を向上させるために、多数の荷物搬送台車7が配置されており、これらの荷物搬送台車7は、必要に応じてループ式走行路3から分岐走行路2や別のループ式走行路3へ切り替えられて、所定のステーション1において荷物の積み下ろしをするために移動されるものである。
このループ式走行路3を走行する荷物搬送台車7は、速度が約60km/hと非常に速く、且つこれらの間隔を狭くして短時間に多数の荷物搬送台車7が通過できるようにするために、前記走行経路切替え装置6の切替え速度は高速であることが要求される。走行経路の切替えが遅いと、その直前で何台かの荷物搬送台車7が詰まった状態で待機を余儀なくされるため、搬送効率が著しく低下することになる。
因みに、上記ステーション1は、集荷場又は倉庫などにおいて荷物を搬入、又は搬出するための装置であり、ローラコンベアなどで構成されている。
このループ式走行路3や分岐走行路2は、図3及び図4に示された走行経路切替え装置6における連絡走行路8と同様の構成を備えている。即ち、断面がU字状の溝部(溝状凹部40に対応するもの)の両側部にガイドレール(ガイドレール20に対応するもの)が配置され、また前記U字状の溝部の一側部に給電用トロリー線(第1又は第2のトロリー線21又は22に対応するもの)、他側部に制御信号用トロリー線(第2又は第1のトロリー線22又は21に対応するもの)がそれぞれ配置されており、その上部がカバープレート(カバープレート18に対応するもの)によって覆われることにより構成されている。
荷物搬送台車7には、前記ガイドレールに案内されて移動するボギー(図示省略)がその下部に取り付けられており、この荷物搬送台車7は、これに搭載されている駆動モータによって走行駆動され、前記ガイドレールに案内されて前記カバープレート上を走行する。前記駆動モータに供給する電力と制御用の信号は、前記U字状の溝部内に配置されている給電用トロリー線と制御信号用トロリー線から、前記ボギー上に設けられた集電子(図示省略)を介して受け取ることができる。
また、荷物搬送台車7は、走行用のレール上を走るように構成したものでもよい。この場合は、上記走行路の両側に走行用レールを敷設する必要がある。
図2は、走行経路切替え装置6における走行経路の切替え手順を概念的に示したものである。
この図2(a)は、荷物搬送台車7が走行路のa方向から、走行経路切替え装置6の緩やかに湾曲した連絡走行路8のA、Bを経て走行路のc方向に走行できるように切替えらた状態を示している。
また、図2(c)は、上記走行経路切替え装置6により、荷物搬送台車7が走行路のb方向からc方向に走行できるように切替えられた状態を示している。
そして、図2(b)は、図2(a)の状態から、図2(c)の状態に切り替えられる途中の状態を示している。
この走行経路の切替えに要する時間が、約5秒以内で済むように走行経路切替え装置6が構成されており、この走行経路切替え装置6は、次から次へと走行してくる荷物搬送台車7をその直前で待機させることなしに、所定の走行路へ切替えることができる。
次に、上記走行経路切替え装置6の構成について、図3〜図5を参照しながら説明する。
図3は、走行経路切替え装置6において、その上部のカバープレート18を除いた場合の平面概略図、図4は走行経路切替え装置6の縦断面概略図、また図5は、図4のX−X断面概略図と部分拡大図である。
この走行経路切替え装置6は、ピット12内に設けられたフレーム支持柱13と、このフレーム支持柱13の上部に取付けられたカバープレートサポート枠11と、このカバープレートサポート枠11に設けられた円形状の固定フレーム10と、この円形状の固定フレーム10の内側においてベースフレーム15に対して旋回自在に支持されたターンテーブル14と、このターンテーブル14を伝動機構を介して旋回させる電磁ブレーキ付き電動モータ29と、前記ターンテーブル14の上部を覆うカバープレート18とから構成されている。
上記走行経路切替え装置6を構成するターンテーブル14は、荷物搬送台車7が通る連絡走行路8を備えると共に、ピット12の底部に設置されたベースフレーム15に固定されている固定軸16上において、旋回自在に支持されている。即ち、前記固定軸16上には旋回台16aが固定され、また前記ターンテーブル14の下部フレーム25の底部に固定された回転軸17には旋回フレーム26が取り付けられており、さらに前記旋回台16aと旋回フレーム26との間には旋回ベアリングが介在されている。そして、ターンテーブル14の旋回は、ベースフレーム15上に設置された電磁ブレーキ付き電動モータ29により、減速機30及び小ピニオン19を介して旋回フレーム26と一体の外周ギヤを回転させることにより行われる。
さらに、上記ターンテーブル14の連絡走行路8を形成する溝状凹部40の側部には、荷物搬送台車7をガイドするガイドレール20と、その下方に取り付けられ荷物搬送台車7の駆動モータ(図示省略)等に電力と制御信号を供給する第1のトロリー線21及び第2のトロリー線22が設けられている。また、前記ターンテーブル14の外側領域において設置されている走行路3や分岐走行路2には、前述したとおり、給電用トロリー線と制御信号用トロリー線が走行路に沿って設けられている。例えば、走行路3の一方側(図3において左側)に給電用トロリー線が設けられているとすれば、走行路3の他方側(図3において右側)に制御信号用トロリー線が設けられていることになる。
そして、前記第1のトロリー線21又は第2のトロリー線22への電力又は制御信号の供給は、前記ターンテーブル14の下方外周部に取り付けられた集電用アーム23上に設けられている第1の集電子35及び第2の集電子36と、前記固定フレーム15に取り付けられたトロリー線支持部材24上に配線されている電源用トロリー線27及び制御信号用トロリー線28との摺接により行われる(図5(c),(d)参照)。前記集電用アーム23上の第1の集電子35及び第2の集電子36は、前記ターンテーブル14の溝状凹部40内の前記第1のトロリー線21及び第2のトロリー線22にそれぞれ接続されている。また、前記電源用トロリー線27は給電用電源(図示省略)に接続されており、前記制御信号用トロリー線28は、荷物搬送台車7の走行を制御する制御装置に接続され、制御信号を受け取るようになっている。
次に、前記電源用トロリー線27及び制御信号用トロリー線28と、前記第1の集電子35及び第2の集電子36について、図5(a)〜(d)を参照しながら説明する。
ピット12内のベースフレーム15上にトロリー線支持部材24が設けられており、このトロリー線支持部材24には電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28が、ターンテーブル14上の集電用アーム23の旋回範囲に対応して、上方からみて略半円弧状に配線される。前記電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28の半円弧状の両端部分は、それぞれ第1の導通部A及び第2の導通部Bとされ、これらの両導通部を除く中央部分は該両導通部A,Bを隔離する絶縁部Cとなっている(図5(b)参照)。これらの電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28は、導通部Aと導通部Bとでは上下が逆の配置になっている(図5(c),(d)参照)。この構成により、ターンテーブル14上の集電用アーム23が第1の導通部Aに位置するときは(図5(c)参照)、給電用電源は電源用トロリー線27と第1の集電子35を経て、ターンテーブル14の溝状凹部40内の第1のトロリー線21に接続されると共に、制御信号は制御信号用トロリー線28と第2の集電子36を経てターンテーブル14上の第2のトロリー線22に接続される。そして、集電用アーム23が第2の導通部Bに位置するときは(図5(d)参照)、給電用電源は電源用トロリー線27と第2の集電子36を経てターンテーブル14上の第2のトロリー線22に接続され、また制御信号は制御信号用トロリー線28と第1の集電子35を経てターンテーブル14側の第1のトロリー線21に接続される。
上記ターンテーブル14の旋回駆動、停止、及び位置決めは、上記電磁ブレーキ付き電動モータ29とテーパー状ロックピン32により実行される。この作動は、まず高速(周速度60m/min)で旋回しているターンテーブル14が所定の位置まで旋回したとき、インバータ制御によって高速から低速(周速度5m/min)に減速する。その後、次の所定位置まで旋回したとき、電磁ブレーキにより制動を掛けて停止させる。しかし、このような停止制御だけでは、所定の正確な停止位置に対して僅かではあるが誤差(±10mm以内)を発生する。そこで、この誤差を補正すると共に、所定位置において確実に固定(ロック)するために、先端に向かって先細にされたテーパー状ロックピン32を複数個所に設ける(図3及び図4参照)。このテーパー状ロックピン32は、固定フレーム10に取り付けられたエアーシリンダー31により、ターンテーブル14側に設けられたテーパーピン受け金具33に対して出し入れすることができ、このテーパー状ロックピン32をテーパーピン受け金具33に挿入することにより、素早く停止位置が修正されターンテーブル14を所定の正確な停止位置に固定することができる。
このように、走行経路切替え装置6のターンテーブル14は、高速で、しかも、所定の正確な位置に短時間で切替えられて固定されるので、荷物搬送台車7が走行経路切替え装置6の手前で待機する必要がなくなり、搬送効率を大いに向上することができる。
次に、走行経路切替え装置6の作動について、図3〜図5を参照しながら説明する。
図3に示されている旋回位置、即ち、ターンテーブル14に設けられた連絡走行路8によりループ式走行路3が形成される旋回位置においては、ターンテーブル14に取り付けられた集電用アーム23は電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28の第1の導通部Aに位置している(図5(c)参照)。この旋回位置では、給電用電源が電源用トロリー線27と第1の集電子35を経てターンテーブル14上の第1のトロリー線21(図3の連絡走行路8の左側のトロリー線)に接続され、また制御信号は制御信号用トロリー線28と第2の集電子36を経てターンテーブル14上の第2のトロリー線22(図3の連絡走行路8の右側のトロリー線)に接続されている。
この図3に示されている旋回位置から、ターンテーブル14を時計回りに約160°旋回させて、前記ループ式走行路3を分岐走行路2へ切り替える動作について説明する。
(1) 先ず最初に、ターンテーブル14を停止位置にロックしているテーパー状ロックピン32をエアーシリンダー31により解除する。
(2) ロックが解除されると、電磁ブレーキ付き電動モータ29を駆動してターンテーブル14を高速で時計回りに旋回させ、第1の所定位置まで旋回したときインバータ制御によって低速に減速し、第2の所定位置まで旋回したとき制動を掛けて停止させる。
前記ターンテーブル14が旋回を開始すると、電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28の導通部Aにあった集電用アーム23は、絶縁部Cを通り導通部Bへと移動する。前記集電用アーム23が絶縁部Cにあるときは、前記集電用アーム23上の第1及び第2の集電子35,36は電力や制御信号を受け取ることができないため、ターンテーブル14上の第1及び第2のトロリー線21,22には何も供給されない。
(3) 前記ターンテーブル14が停止すると、エアーシリンダー31によりテーパー状ロックピン32を突出させる。このテーパー状ロックピン32は、ターンテーブル14側のテーパーピン受け金具33に進入することにより、ターンテーブル14の停止位置を所定の正確な位置へ修正すると共に、このターンテーブル14が旋回しないように固定する。
このようにターンテーブル14が旋回して、ループ式走行路3を分岐走行路2へ接続するように切り替えられた旋回位置においては、ターンテーブル14に取り付けられた集電用アーム23が、電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28の第2の導通部Bに位置することになる(図5(d)参照)。前記第2の導通部Bでは、電源用トロリー線27と制御信号用トロリー線28の配置が、導通部Aとは上下逆になっているから(図5(c),(d)参照)、給電用電源が電源用トロリー線27と第1の集電子36を経てターンテーブル14上の第2のトロリー線22(図3の連絡走行路8の右側のトロリー線)に接続され、また制御信号は制御信号用トロリー線28と第1の集電子35を経てターンテーブル14側の第1のトロリー線21(図3の連絡走行路8の左側のトロリー線)に接続されることになる。
上記のように、ターンテーブル14を旋回、停止、又は位置決めする作動は、上記走行経路切替え装置6の切替えを制御する制御装置からの指令に基づいて行われる。
以上のように、ターンテーブル14が旋回することによって、第1のトロリー線21と第2のトロリー線22の位置が左右入れ替わっても、給電側(図3の左側)に位置するトロリー線には常に給電用電源が接続され、また制御信号側(図3の右側)に位置するトロリー線には常に制御信号が接続されることになり、上記ループ式走行路3や分岐走行路2の左右側に設置されている給電用トロリー線と制御信号用トロリー線の配置と整合する構成となっている。
走行路のレイアウトを示す図であり、(a)は荷物の積み下ろしをするステーション間を繋ぐ分岐走行路を備えたループ式走行路を示しており、(b)は二つのループ式走行路を走行経路切替え装置を介して接続したものを示している。 走行経路切替え装置の走行経路の切替え手順を概念的に示したものである。 走行経路切替え装置において、カバープレートを除去したときの概略平面図である。 走行経路切替え装置の概略縦断面図である。 電源用トロリー線及び制御信号用トロリー線と、第1の集電子及び第2の集電子について説明する図であり、(a)は図4のX−X概略断面図、(b)は電源用トロリー線と制御信号用トロリー線の模式図、(c)及び(d)は導通部A((a)のZ部)及び導通部Bでの各トロリー線と各集電子の拡大模式図である。 従来の向転換装置の概念的な平面図であり、互いに直角に設けられた二対のローラコンベアの各対を交互に昇降できるようにして、物品の方向を切替えするためのものである。 従来の分岐軌道切換装置の概略図であり、(a)は軌道の分岐部に設けられた分岐軌道切換装置の概念的な平面図、(b)は分岐軌道切換装置の概略縦断面図である。
符号の説明
1 :ステーション
2 :分岐走行路
3 :ループ式走行路
6 :走行経路切替え装置
7 :荷物搬送台車
8 :連絡走行路
10 :円形状の固定フレーム
11 :カバープレートサポート枠
12 :ピット
13 :フレーム支持柱
14 :ターンテーブル
15 :ベースフレーム
16 :固定軸
16a:旋回台
17 :回転軸
18 :カバープレート
19 :小ピニオン
20 :ガイドレール
21 :第1のトロリー線
22 :第2のトロリー線
23 :集電用アーム
24 :トロリー線支持部材
25 :下部フレーム
26 :旋回フレーム
27 :電源用トロリー線
28 :制御信号用トロリー線
29 :電磁ブレーキ付き電動モータ
30 :減速機
31 :エアーシリンダー
32 :テーパー状ロックピン
33 :テーパーピン受け金具
35 :第1の集電子
36 :第2の集電子
40 :溝状凹部

Claims (3)

  1. ガイドレールと第1及び第2のトロリー線を有する連絡走行路が形成されているターンテーブルを備え、このターンテーブルを電動モータにより旋回して搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置であって、
    前記電動モータの回転速度を制御するインバータ制御手段と、
    前記ターンテーブルの旋回を制動して停止させる制動手段と、
    前記ターンテーブルを所定の正確な停止位置に位置決めすると共に、その停止位置において固定する位置決め固定手段とから成り、
    前記ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えるとき、高速で旋回させる第1段階と、低速で旋回させる第2段階と、ブレーキを掛けて停止させる第3段階と、正確な停止位置に位置決めしてその停止位置に固定する第4段階の動作を行わせて、高速で且つ正確に走行路を切り替えることを特徴とする荷物搬送台車の走行経路切替え装置。
  2. ガイドレールと第1及び第2のトロリー線を有する連絡走行路が形成されているターンテーブルを備え、このターンテーブルを電動モータにより旋回して搬送台車用の走行路を切り替える走行経路切替え装置であって、
    前記第1のトロリー線は前記連絡走行路の一方側に設けられ、また前記第2のトロリー線は前記連絡走行路の他方側に設けられており、
    前記ターンテーブルには、第1及び第2の集電子を有する集電用アームが取り付けられており、
    前記走行経路切替え装置の固定フレーム上に取り付けられている電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、前記集電用アームの旋回範囲においてその旋回経路に沿う略半円形状に配線されており、
    前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線は、前記略半円形状の両端部分が導通部になり、その中央部分が前記両導通部の間を絶縁する絶縁部となっており、
    前記両端部分の各導通部では、前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線が逆に配置されており、
    前記第1及び第2の集電子は、前記電源用トロリー線と制御信号用トロリー線に摺接することにより、前記ターンテーブル上の第1及び第2のトロリー線に対して電力又は制御信号を供給するように成されており、
    前記ターンテーブルが旋回されて連絡走行路の左右が逆になった場合でも、前記第1のトロリー線と第2のトロリー線へ接続する電源用トロリー線と制御信号用トロリー線を自動的に切り替えることを特徴とする荷物搬送台車の走行経路切替え装置。
  3. 上記電動モータの回転速度を制御するインバータ制御手段と、
    上記ターンテーブルの旋回を制動して停止させる制動手段と、
    前記ターンテーブルを所定の正確な停止位置に位置決めすると共に、その停止位置において固定する位置決め固定手段とから成り、
    前記ターンテーブルを旋回して走行路を切り替えるとき、高速で旋回させる第1段階と、低速で旋回させる第2段階と、ブレーキを掛けて停止させる第3段階と、正確な停止位置に位置決めしてその停止位置に固定する第4段階の動作を行わせて、高速で且つ正確に走行路を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の荷物搬送台車の走行経路切替え装置。
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