JP3411268B2 - 搬送台車式搬送システム - Google Patents
搬送台車式搬送システムInfo
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- JP3411268B2 JP3411268B2 JP2000358141A JP2000358141A JP3411268B2 JP 3411268 B2 JP3411268 B2 JP 3411268B2 JP 2000358141 A JP2000358141 A JP 2000358141A JP 2000358141 A JP2000358141 A JP 2000358141A JP 3411268 B2 JP3411268 B2 JP 3411268B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は搬送台車式搬送シ
ステムに関し、特に、走行する搬送台車の進路を切換え
る為の構造を改善したものに関する。
ステムに関し、特に、走行する搬送台車の進路を切換え
る為の構造を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 空港等の手荷物搬送システムのよう
に、単体の貨物を様々な行き先へ迅速に搬送する必要が
ある搬送システムでは、高速走行が可能な有軌道式の搬
送台車を採用する場合が多い。このような搬送台車式搬
送システムとして、搬送台車を走行レールに沿って走行
させるものがあるが、この場合、搬送物を様々な行き先
へ搬送するために走行レールを分岐・合流させてある。
に、単体の貨物を様々な行き先へ迅速に搬送する必要が
ある搬送システムでは、高速走行が可能な有軌道式の搬
送台車を採用する場合が多い。このような搬送台車式搬
送システムとして、搬送台車を走行レールに沿って走行
させるものがあるが、この場合、搬送物を様々な行き先
へ搬送するために走行レールを分岐・合流させてある。
【0003】従来、走行レールの分岐部において搬送台
車の進路を切換える技術として、特開平7−25040
7号公報には、本線の走行レール及び本線から分岐する
支線の走行レールに沿ってリニアモータの固定子を配列
させ、搬送台車の進路を本線から支線に切換える場合
に、分岐部において固定子から発生する磁界を制御する
ことにより、搬送台車の先頭側に水平面内で回転モーメ
ントを生じさせ、支線の方向に搬送台車の進路を切換え
るようにしたものが開示されている。
車の進路を切換える技術として、特開平7−25040
7号公報には、本線の走行レール及び本線から分岐する
支線の走行レールに沿ってリニアモータの固定子を配列
させ、搬送台車の進路を本線から支線に切換える場合
に、分岐部において固定子から発生する磁界を制御する
ことにより、搬送台車の先頭側に水平面内で回転モーメ
ントを生じさせ、支線の方向に搬送台車の進路を切換え
るようにしたものが開示されている。
【0004】また、特開平9−323644号公報に
は、走行レールの分岐部付近において、支線に接続可能
な部分レールと本線に接続可能な部分レールとをスライ
ドフレーム上に設け、スライドフレームを水平方向に切
換え移動させることにより、部分レールを介して本線を
支線に接続したり支線を本線から切離したりして、搬送
台車の進路を切換えるようにした技術が開示されてい
る。
は、走行レールの分岐部付近において、支線に接続可能
な部分レールと本線に接続可能な部分レールとをスライ
ドフレーム上に設け、スライドフレームを水平方向に切
換え移動させることにより、部分レールを介して本線を
支線に接続したり支線を本線から切離したりして、搬送
台車の進路を切換えるようにした技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、特開平7−
250407号公報の技術では、搬送台車の走行速度が
高速になると、搬送台車の進路を確実に切換えるのが容
易でなく信頼性に欠けるという課題がある。また、特開
平9−323644号公報の技術では、スライドフレー
ムを水平方向に切換え移動させる為の切換え時間が長く
なるため、搬送システムのサイクルタイムが延びて貨物
を迅速に搬送できないという課題がある。
250407号公報の技術では、搬送台車の走行速度が
高速になると、搬送台車の進路を確実に切換えるのが容
易でなく信頼性に欠けるという課題がある。また、特開
平9−323644号公報の技術では、スライドフレー
ムを水平方向に切換え移動させる為の切換え時間が長く
なるため、搬送システムのサイクルタイムが延びて貨物
を迅速に搬送できないという課題がある。
【0006】本発明の目的は、搬送台車の進路を確実・
円滑・迅速に切換えることができる搬送台車式搬送シス
テムを提供すること、搬送台車の進路切換えの為の構造
を簡単化した搬送台車式搬送システムを提供すること、
等である。
円滑・迅速に切換えることができる搬送台車式搬送シス
テムを提供すること、搬送台車の進路切換えの為の構造
を簡単化した搬送台車式搬送システムを提供すること、
等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の搬送台車式
搬送システムは、搬送台車を走行させる走行レールに沿
って走行レールの左右両側に2本のガイドレールを設置
し、これらガイドレールの内側面及び外側面に夫々接す
る2組の内側ガイド体及び2組の外側ガイド体を設けた
搬送台車を有する搬送システムにおいて、前記2組の外
側ガイド体の一方又は他方をガイドレールに係合させ且
つ2組の外側ガイド体の他方又は一方をガイドレールか
ら離脱させるように切換える為のガイド切換え機構であ
って、搬送台車に鉛直軸心回りに回動可能に支持された
左右方向に長いセレクタアームと、2組の外側ガイド体
に夫々固定的に連結され且つセレクタアームの両端部に
作動的に連結された左右1対のカム部材とを備え且つ搬
送台車に装備されたガイド切換え機構と、前記走行レー
ルの分岐部付近又は合流部付近に設置され、ガイド切換
え機構を駆動して外側ガイド体の係合/離脱の切換えを
行う切換え駆動機構とを備え、前記切換え駆動機構によ
りセレクタアームを回動させることにより1対のカム部
材を前後方向向きの軸心回りに夫々回動させて、外側ガ
イド体の係合/離脱の切換えを行うように構成したこと
を特徴とするものである。
搬送システムは、搬送台車を走行させる走行レールに沿
って走行レールの左右両側に2本のガイドレールを設置
し、これらガイドレールの内側面及び外側面に夫々接す
る2組の内側ガイド体及び2組の外側ガイド体を設けた
搬送台車を有する搬送システムにおいて、前記2組の外
側ガイド体の一方又は他方をガイドレールに係合させ且
つ2組の外側ガイド体の他方又は一方をガイドレールか
ら離脱させるように切換える為のガイド切換え機構であ
って、搬送台車に鉛直軸心回りに回動可能に支持された
左右方向に長いセレクタアームと、2組の外側ガイド体
に夫々固定的に連結され且つセレクタアームの両端部に
作動的に連結された左右1対のカム部材とを備え且つ搬
送台車に装備されたガイド切換え機構と、前記走行レー
ルの分岐部付近又は合流部付近に設置され、ガイド切換
え機構を駆動して外側ガイド体の係合/離脱の切換えを
行う切換え駆動機構とを備え、前記切換え駆動機構によ
りセレクタアームを回動させることにより1対のカム部
材を前後方向向きの軸心回りに夫々回動させて、外側ガ
イド体の係合/離脱の切換えを行うように構成したこと
を特徴とするものである。
【0008】この搬送台車式搬送システムでは、搬送台
車を走行させる走行レールに沿って走行レールの左右両
側に2本のガイドレールが設置され、搬送台車の進路が
分岐する分岐部においては、2本のガイドレールの一方
が一方の分岐路へ連続的延び、2本のガイドレールの他
方が他方の分岐路へ連続的に延びるように設置される。
尚、この分岐部において走行レールも勿論分岐してい
る。
車を走行させる走行レールに沿って走行レールの左右両
側に2本のガイドレールが設置され、搬送台車の進路が
分岐する分岐部においては、2本のガイドレールの一方
が一方の分岐路へ連続的延び、2本のガイドレールの他
方が他方の分岐路へ連続的に延びるように設置される。
尚、この分岐部において走行レールも勿論分岐してい
る。
【0009】ガイド切換え機構により、2組の外側ガイ
ド体の一方又は他方がガイドレールに係合し且つ2組の
外側ガイド体の他方又は一方がガイドレールから離脱す
るように切換えられるため、2組の外側ガイド体の一方
又は他方とそれに対応する2組の内側ガイド体の一方又
は他方が係合するガイドレールに、搬送台車がガイドさ
れて走行レールを走行する。依って、前記分岐部付近以
外においては、左右2本のガイドレールのうちの1本を
省略可能である。
ド体の一方又は他方がガイドレールに係合し且つ2組の
外側ガイド体の他方又は一方がガイドレールから離脱す
るように切換えられるため、2組の外側ガイド体の一方
又は他方とそれに対応する2組の内側ガイド体の一方又
は他方が係合するガイドレールに、搬送台車がガイドさ
れて走行レールを走行する。依って、前記分岐部付近以
外においては、左右2本のガイドレールのうちの1本を
省略可能である。
【0010】さて、搬送台車が走行レールの分岐部の手
前にさしかかると、その分岐部付近に設置された切換え
駆動機構により、搬送台車に装備されたガイド切換え機
構が駆動されて、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが
行われ、2組の外側ガイド体の一方又は他方がガイドレ
ールに係合し、そのガイドレールが連続的に延びる分岐
路を搬送台車が走行するように進路が切換えられる。
前にさしかかると、その分岐部付近に設置された切換え
駆動機構により、搬送台車に装備されたガイド切換え機
構が駆動されて、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが
行われ、2組の外側ガイド体の一方又は他方がガイドレ
ールに係合し、そのガイドレールが連続的に延びる分岐
路を搬送台車が走行するように進路が切換えられる。
【0011】ガイド切換え機構には、搬送台車に鉛直軸
心回りに回動可能に支持された左右方向に長いセレクタ
アームと、2組の外側ガイド体に夫々固定的に連結され
且つセレクタアームの両端部に作動的に連結された左右
1対のカム部材が設けられ、切換え駆動機構によりセレ
クタアームが鉛直軸心回りに回動され、これにより1対
のカム部材が前後方向向きの軸心回りに夫々回動され
て、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが行われる。
心回りに回動可能に支持された左右方向に長いセレクタ
アームと、2組の外側ガイド体に夫々固定的に連結され
且つセレクタアームの両端部に作動的に連結された左右
1対のカム部材が設けられ、切換え駆動機構によりセレ
クタアームが鉛直軸心回りに回動され、これにより1対
のカム部材が前後方向向きの軸心回りに夫々回動され
て、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが行われる。
【0012】請求項2の搬送台車式搬送システムは、請
求項1の発明において、前記ガイド切換え機構は、搬送
台車に回動自在に支持され且つ1対のカム部材の回動軸
心部分に夫々に固定的に連結された前後方向向きの1対
のロッド部材と、各ロッド部材に固定的に連結されて対
応する外側ガイド体を保持するアーム部材とを有するこ
とを特徴とするものである。1対のカム部材が前後方向
向きの軸心回りに夫々回動すると、1対のロッド部材と
共に各ロッド部材に連結されたアーム部材も夫々前後方
向向きの軸心回りに回動されて、外側ガイド体の係合/
離脱の切換えが確実に行われる。
求項1の発明において、前記ガイド切換え機構は、搬送
台車に回動自在に支持され且つ1対のカム部材の回動軸
心部分に夫々に固定的に連結された前後方向向きの1対
のロッド部材と、各ロッド部材に固定的に連結されて対
応する外側ガイド体を保持するアーム部材とを有するこ
とを特徴とするものである。1対のカム部材が前後方向
向きの軸心回りに夫々回動すると、1対のロッド部材と
共に各ロッド部材に連結されたアーム部材も夫々前後方
向向きの軸心回りに回動されて、外側ガイド体の係合/
離脱の切換えが確実に行われる。
【0013】請求項3の搬送台車式搬送システムは、請
求項2の発明において、前記セレクタアームの両端部側
にガイド部を設けると共に、1対のカム部材に夫々形成
されて対応するガイド部に係合して案内される1対のカ
ム溝を設けたことを特徴とするものである。セレクタア
ームが鉛直軸心回りに回動すると、セレクタアームの両
端部側の1対のガイド部に対応する1対のカム溝が夫々
案内されて、1対のカム部材が夫々前後方向向きの軸心
回りに確実且つ円滑に回動される。
求項2の発明において、前記セレクタアームの両端部側
にガイド部を設けると共に、1対のカム部材に夫々形成
されて対応するガイド部に係合して案内される1対のカ
ム溝を設けたことを特徴とするものである。セレクタア
ームが鉛直軸心回りに回動すると、セレクタアームの両
端部側の1対のガイド部に対応する1対のカム溝が夫々
案内されて、1対のカム部材が夫々前後方向向きの軸心
回りに確実且つ円滑に回動される。
【0014】請求項4の搬送台車式搬送システムは、請
求項1〜3の何れかの発明において、前記ガイド切換え
機構は、セレクタアームの左右両端部分に夫々装備され
て下方へ突出した1対の従動ローラを有し、前記切換え
駆動機構は、前後方向向きの軸心回りに揺動する揺動体
と、この揺動体を揺動駆動するアクチュエータと、揺動
体の左右両端部分に設けられて1対の従動ローラが夫々
係合可能な1対の係合カム部を有し、前記切換え駆動機
構は、揺動体を揺動させて1対の係合カム部の一方又は
他方を搬送台車の1対の従動ローラの一方又は他方に係
合させて、セレクタアームを一方又は他方に回動させる
ことを特徴とするものである。
求項1〜3の何れかの発明において、前記ガイド切換え
機構は、セレクタアームの左右両端部分に夫々装備され
て下方へ突出した1対の従動ローラを有し、前記切換え
駆動機構は、前後方向向きの軸心回りに揺動する揺動体
と、この揺動体を揺動駆動するアクチュエータと、揺動
体の左右両端部分に設けられて1対の従動ローラが夫々
係合可能な1対の係合カム部を有し、前記切換え駆動機
構は、揺動体を揺動させて1対の係合カム部の一方又は
他方を搬送台車の1対の従動ローラの一方又は他方に係
合させて、セレクタアームを一方又は他方に回動させる
ことを特徴とするものである。
【0015】切換え駆動機構においては、前後方向向き
の軸心回りに揺動する揺動体が設けられ、この揺動体が
アクチュエータにより揺動駆動される。揺動体の左右両
端部分には1対の従動ローラが夫々係合可能な1対の係
合カム部が設けられ、揺動体が揺動されて1対の係合カ
ム部の一方又は他方が搬送台車の1対の従動ローラの一
方又は他方に係合して、セレクタアームが一方又は他方
に回動されて、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが確
実且つ迅速に行われる。
の軸心回りに揺動する揺動体が設けられ、この揺動体が
アクチュエータにより揺動駆動される。揺動体の左右両
端部分には1対の従動ローラが夫々係合可能な1対の係
合カム部が設けられ、揺動体が揺動されて1対の係合カ
ム部の一方又は他方が搬送台車の1対の従動ローラの一
方又は他方に係合して、セレクタアームが一方又は他方
に回動されて、外側ガイド体の係合/離脱の切換えが確
実且つ迅速に行われる。
【0016】請求項5の搬送台車式搬送システムは、請
求項1〜4の何れかの発明において、各組の内側ガイド
体は前後1対の内側ガイド体からなり、各組の外側ガイ
ド体は前後1対の外側ガイド体からなることを特徴とす
るものである。搬送台車がガイドレールにガイドされる
ガイド性を高め、走行台車の進路の切換えも円滑・確実
に行うことができる。
求項1〜4の何れかの発明において、各組の内側ガイド
体は前後1対の内側ガイド体からなり、各組の外側ガイ
ド体は前後1対の外側ガイド体からなることを特徴とす
るものである。搬送台車がガイドレールにガイドされる
ガイド性を高め、走行台車の進路の切換えも円滑・確実
に行うことができる。
【0017】請求項6の搬送台車式搬送システムは、請
求項5の発明において、前記内側ガイド体と外側ガイド
体の各々は、遊転ローラからなることを特徴とするもの
である。遊転ローラからなる内側ガイド体及び外側ガイ
ド体とガイドレールの間に作用する摩擦抵抗を低減し、
ガイドレールによる搬送台車のガイドが円滑になる。
求項5の発明において、前記内側ガイド体と外側ガイド
体の各々は、遊転ローラからなることを特徴とするもの
である。遊転ローラからなる内側ガイド体及び外側ガイ
ド体とガイドレールの間に作用する摩擦抵抗を低減し、
ガイドレールによる搬送台車のガイドが円滑になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、搬送台
車を走行レールに沿って走行させて搬送物を様々な行き
先へ搬送する搬送台車式搬送システムに、本発明を適用
した場合の一例である。尚、搬送台車の進行方向に向か
って前後左右を前後左右として説明する。
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、搬送台
車を走行レールに沿って走行させて搬送物を様々な行き
先へ搬送する搬送台車式搬送システムに、本発明を適用
した場合の一例である。尚、搬送台車の進行方向に向か
って前後左右を前後左右として説明する。
【0019】この搬送システムでは、例えば、図1に示
すように、本線2を走行する搬送台車1の進路を支線3
に切換えることができ、図2に示すように、支線3を走
行する搬送台車1を本線2に合流させることができるも
のであり、図3〜図8に示すように、走行レール4に沿
って走行レール4の両側に2本のガイドレール5が設置
され、搬送台車1に2組の内側ガイド輪23と2組の外
側ガイド輪25とガイド切換え機構30が設けられ、走
行レール4の分岐部6(本線2から支線3への分岐部
6)の手前付近に切換え駆動機構40が設置されてい
る。尚、ガイドレール5については走行レール4の少な
くとも片側に1本設ければよい
すように、本線2を走行する搬送台車1の進路を支線3
に切換えることができ、図2に示すように、支線3を走
行する搬送台車1を本線2に合流させることができるも
のであり、図3〜図8に示すように、走行レール4に沿
って走行レール4の両側に2本のガイドレール5が設置
され、搬送台車1に2組の内側ガイド輪23と2組の外
側ガイド輪25とガイド切換え機構30が設けられ、走
行レール4の分岐部6(本線2から支線3への分岐部
6)の手前付近に切換え駆動機構40が設置されてい
る。尚、ガイドレール5については走行レール4の少な
くとも片側に1本設ければよい
【0020】図8は走行レール4の分岐部6及びその付
近を示す平面図であり、走行レール4として、本線2に
2本の本線走行レール4Aが敷設され、支線3に2本の
支線走行レール4Bが敷設され、分岐部6において2本
の本線走行レール4Aから2本の支線走行レール4Bが
夫々分岐している。走行レール4は、図14に示すよう
に、例えば床に突設された複数の柱8aに複数のレール
支持部材8bの上に支持されている。尚、図2に示す走
行レール4の合流部7において、2本の支線走行レール
4Bが2本の本線走行レール4Aに夫々合流している。
近を示す平面図であり、走行レール4として、本線2に
2本の本線走行レール4Aが敷設され、支線3に2本の
支線走行レール4Bが敷設され、分岐部6において2本
の本線走行レール4Aから2本の支線走行レール4Bが
夫々分岐している。走行レール4は、図14に示すよう
に、例えば床に突設された複数の柱8aに複数のレール
支持部材8bの上に支持されている。尚、図2に示す走
行レール4の合流部7において、2本の支線走行レール
4Bが2本の本線走行レール4Aに夫々合流している。
【0021】但し、図1、図2に示すように、走行レー
ル4の分岐部6と合流部7の付近において、本線走行レ
ール4Aと支線走行レール4Bに対応するガイドレール
5のうち、それらレール4A,4Bが交差する部位を含
む所定長さ部分のガイドレール5は省略されている。本
線2及び支線3には、図8に示すように、搬送台車1の
駆動源であるリニアモータの複数の固定子9が設けられ
ている。複数の固定子9は走行レール4に沿って所定間
隔おきに敷設され、各固定子9はレール支持部材8bの
上に支持されたフレーム8cに取付けられている。
ル4の分岐部6と合流部7の付近において、本線走行レ
ール4Aと支線走行レール4Bに対応するガイドレール
5のうち、それらレール4A,4Bが交差する部位を含
む所定長さ部分のガイドレール5は省略されている。本
線2及び支線3には、図8に示すように、搬送台車1の
駆動源であるリニアモータの複数の固定子9が設けられ
ている。複数の固定子9は走行レール4に沿って所定間
隔おきに敷設され、各固定子9はレール支持部材8bの
上に支持されたフレーム8cに取付けられている。
【0022】図3〜図7に示すように、搬送台車1は、
台車フレーム10、搬送物を収容する収容ボックス1
5、左右2本の走行レール4を夫々転動する2組の走行
輪20であって各組に前後1対設けられた走行輪20、
左右2本のガイドレール5の内側面及び外側面に夫々接
する2組の遊転輪からなる内側ガイド輪23(内側ガイ
ド体に相当する)及び2組の遊転輪からなる外側ガイド
輪25(外側ガイド体に相当する)、2組の外側ガイド
輪25の一方又は他方をガイドレール5に係合させ且つ
2組の外側ガイド輪25の他方又は一方をガイドレール
5から離脱させるように切換える為のガイド切換え機構
30等を備えている。
台車フレーム10、搬送物を収容する収容ボックス1
5、左右2本の走行レール4を夫々転動する2組の走行
輪20であって各組に前後1対設けられた走行輪20、
左右2本のガイドレール5の内側面及び外側面に夫々接
する2組の遊転輪からなる内側ガイド輪23(内側ガイ
ド体に相当する)及び2組の遊転輪からなる外側ガイド
輪25(外側ガイド体に相当する)、2組の外側ガイド
輪25の一方又は他方をガイドレール5に係合させ且つ
2組の外側ガイド輪25の他方又は一方をガイドレール
5から離脱させるように切換える為のガイド切換え機構
30等を備えている。
【0023】台車フレーム10は、前後方向向きの水平
な左右1対の左右フレーム10aの両端部に、左右方向
向きの水平な前後1対の前後フレーム10bを連結し、
これら前後フレーム10bに、前後1対の三角枠状のサ
イドフレーム10cを夫々起立状に連結した構造であ
り、1対の前後フレーム10bにバンパー12が夫々取
付けられている。1対のサイドフレーム10cの上端部
には、それらを連結するバー部材11が架着され、この
バー部材11に収容ボックス15の背面部側が回動自在
に枢支された状態で、収容ボックス15は傾斜姿勢でサ
イドフレーム10cに支持されている。
な左右1対の左右フレーム10aの両端部に、左右方向
向きの水平な前後1対の前後フレーム10bを連結し、
これら前後フレーム10bに、前後1対の三角枠状のサ
イドフレーム10cを夫々起立状に連結した構造であ
り、1対の前後フレーム10bにバンパー12が夫々取
付けられている。1対のサイドフレーム10cの上端部
には、それらを連結するバー部材11が架着され、この
バー部材11に収容ボックス15の背面部側が回動自在
に枢支された状態で、収容ボックス15は傾斜姿勢でサ
イドフレーム10cに支持されている。
【0024】各走行輪20はブラケット21に水平軸心
回りに回動自在に支持され、前後フレーム10bの各々
の左右両端部に1対のブラケット21が夫々鉛直軸心回
りに回動自在に取付けられている。2組の内側ガイド輪
23において、各組の内側ガイド輪23は前後1対の内
側ガイド輪23からなり、これら4つの内側ガイド輪2
3は、4つのブラケット21の下側に夫々鉛直軸心回り
に回動自在に取付けられている。各内側ガイド輪23の
回動軸心は、それを取付けたブラケット21の回動軸心
と一致し、台車フレーム10に対してブラケット21が
回動しても内側ガイド輪23の位置は変化しない。
回りに回動自在に支持され、前後フレーム10bの各々
の左右両端部に1対のブラケット21が夫々鉛直軸心回
りに回動自在に取付けられている。2組の内側ガイド輪
23において、各組の内側ガイド輪23は前後1対の内
側ガイド輪23からなり、これら4つの内側ガイド輪2
3は、4つのブラケット21の下側に夫々鉛直軸心回り
に回動自在に取付けられている。各内側ガイド輪23の
回動軸心は、それを取付けたブラケット21の回動軸心
と一致し、台車フレーム10に対してブラケット21が
回動しても内側ガイド輪23の位置は変化しない。
【0025】2組の外側ガイド輪25において、各組の
外側ガイド輪25は前後1対の外側ガイド輪25からな
り、これら4つの外側ガイド輪25は、次に詳述するガ
イド切換え機構30の4つのアーム部材34の下端部側
に夫々鉛直軸心回りに回動自在に取付けられている。
外側ガイド輪25は前後1対の外側ガイド輪25からな
り、これら4つの外側ガイド輪25は、次に詳述するガ
イド切換え機構30の4つのアーム部材34の下端部側
に夫々鉛直軸心回りに回動自在に取付けられている。
【0026】次に、ガイド切換え機構30について説明
する。図3〜図7に示すように、ガイド切換え機構30
は、搬送台車1に鉛直軸心回りに回動可能に支持された
左右方向に長いセレクタアーム31と、2組の外側ガイ
ド輪25に夫々固定的に連結され且つセレクタアーム3
1の両端部に作動的に連結された左右1対のカム部材3
2と、搬送台車1に回動自在に支持され且つ1対のカム
部材32の回動軸心部分に夫々に固定的に連結された前
後方向向きの1対のロッド部材33と、各ロッド部材3
3に固定的に連結されて対応する外側ガイド輪25を保
持するアーム部材34と、セレクタアーム31の左右両
端部分に夫々装備されて下方へ突出した1対の従動ロー
ラ35等を備えている。
する。図3〜図7に示すように、ガイド切換え機構30
は、搬送台車1に鉛直軸心回りに回動可能に支持された
左右方向に長いセレクタアーム31と、2組の外側ガイ
ド輪25に夫々固定的に連結され且つセレクタアーム3
1の両端部に作動的に連結された左右1対のカム部材3
2と、搬送台車1に回動自在に支持され且つ1対のカム
部材32の回動軸心部分に夫々に固定的に連結された前
後方向向きの1対のロッド部材33と、各ロッド部材3
3に固定的に連結されて対応する外側ガイド輪25を保
持するアーム部材34と、セレクタアーム31の左右両
端部分に夫々装備されて下方へ突出した1対の従動ロー
ラ35等を備えている。
【0027】台車フレーム10の中央部分の上部に、枠
状の取付フレーム36が連結されている。図9に示すよ
うに、この取付フレーム36には、アーム収容部36a
と、左右1対のカム収容部36bが形成され、アーム収
容部36aと各カム収容部36bとを仕切りる各湾曲状
の隔壁36cには、前後方向に長い貫通孔36dが形成
されている。
状の取付フレーム36が連結されている。図9に示すよ
うに、この取付フレーム36には、アーム収容部36a
と、左右1対のカム収容部36bが形成され、アーム収
容部36aと各カム収容部36bとを仕切りる各湾曲状
の隔壁36cには、前後方向に長い貫通孔36dが形成
されている。
【0028】セレクタアーム31はその長さ方向中央部
を後方へ屈曲させたヘの字状に形成され、その大部分が
取付フレーム36のアーム収容部36aに収容され、セ
レクタアーム31の屈曲した中央部分が取付フレーム3
6の枢支部36eに回動可能に枢支されている。この状
態で、セレクタアーム31の両端部分が夫々貫通孔36
dを貫通して1対のカム収容部36bへ延び、カム収容
部36bにおいて、セレクタアーム31の両端部側に水
平軸心回りに回動自在に支持されたガイドローラ31a
(ガイド部に相当する)が夫々設けられている。
を後方へ屈曲させたヘの字状に形成され、その大部分が
取付フレーム36のアーム収容部36aに収容され、セ
レクタアーム31の屈曲した中央部分が取付フレーム3
6の枢支部36eに回動可能に枢支されている。この状
態で、セレクタアーム31の両端部分が夫々貫通孔36
dを貫通して1対のカム収容部36bへ延び、カム収容
部36bにおいて、セレクタアーム31の両端部側に水
平軸心回りに回動自在に支持されたガイドローラ31a
(ガイド部に相当する)が夫々設けられている。
【0029】図9に示すように、1対のカム部材32は
左右対称形状であり、取付フレーム36の1対のカム収
容部36bに夫々収容されている。次に、左側のカム部
材32につて詳細に説明するが、右側のカム部材32は
左側のカム部材32に対して左右対称構造であるので説
明を省略する。
左右対称形状であり、取付フレーム36の1対のカム収
容部36bに夫々収容されている。次に、左側のカム部
材32につて詳細に説明するが、右側のカム部材32は
左側のカム部材32に対して左右対称構造であるので説
明を省略する。
【0030】図10〜図12に示すように、左側のカム
部材32は前方程左右の厚みを増すブロック状の部材か
らなり、左方へ突出する前後2つの連結部32aに、左
側のロッド部材33が挿通した状態で固定されている。
このカム部材32の右側面32bは、ほぼセレクタアー
ム31の回動軸心を中心とする円弧面に形成され、カム
部材32にはこの右側面32b側からカム溝32cが形
成され、このカム溝32cがセレクタアーム31のガイ
ドローラ31aに係合して案内される。
部材32は前方程左右の厚みを増すブロック状の部材か
らなり、左方へ突出する前後2つの連結部32aに、左
側のロッド部材33が挿通した状態で固定されている。
このカム部材32の右側面32bは、ほぼセレクタアー
ム31の回動軸心を中心とする円弧面に形成され、カム
部材32にはこの右側面32b側からカム溝32cが形
成され、このカム溝32cがセレクタアーム31のガイ
ドローラ31aに係合して案内される。
【0031】カム溝32cは、その前端部分から後方且
つ下方へ滑らかに傾斜して延び、しかも、全長に亙って
右側面32bからの深さがほぼ同じになるように形成さ
れている。セレクタアーム31と共にガイドローラ31
aが鉛直軸心回りに回動されると、そのガイドローラ3
1aにカム溝32cが案内されて、カム部材32が軸部
材33と共に前後軸心回りに回動される。鉛直軸心回り
に回動するガイドローラ31aが、カム部材32のカム
溝32cにスムースに係合し得るように、カム溝32c
はその上下位置に応じて適当に捩じれた形状になってい
る。
つ下方へ滑らかに傾斜して延び、しかも、全長に亙って
右側面32bからの深さがほぼ同じになるように形成さ
れている。セレクタアーム31と共にガイドローラ31
aが鉛直軸心回りに回動されると、そのガイドローラ3
1aにカム溝32cが案内されて、カム部材32が軸部
材33と共に前後軸心回りに回動される。鉛直軸心回り
に回動するガイドローラ31aが、カム部材32のカム
溝32cにスムースに係合し得るように、カム溝32c
はその上下位置に応じて適当に捩じれた形状になってい
る。
【0032】1対のロッド部材33は、取付フレーム3
6の左右両端部分を挿通して延び、両端部において1対
のサイドフレーム10cに夫々挿通状に回動自在に支持
されている。つまり、各ロッド部材33に連結されたカ
ム部材32は、そのロッド部材33を介して台車フレー
ム10に回動可能に支持されている。各ロッド部材33
の前後両端部にアーム部材34が夫々外嵌状に固定さ
れ、各アーム部材34はロッド部材33から外側下方へ
延び、その先端部分に外側ガイド輪25が鉛直軸心回り
に回動可能に取付けられいてる。尚、各アーム部材34
は隣接するサイドフレーム10cの前側においてロッド
部材33に連結されている。
6の左右両端部分を挿通して延び、両端部において1対
のサイドフレーム10cに夫々挿通状に回動自在に支持
されている。つまり、各ロッド部材33に連結されたカ
ム部材32は、そのロッド部材33を介して台車フレー
ム10に回動可能に支持されている。各ロッド部材33
の前後両端部にアーム部材34が夫々外嵌状に固定さ
れ、各アーム部材34はロッド部材33から外側下方へ
延び、その先端部分に外側ガイド輪25が鉛直軸心回り
に回動可能に取付けられいてる。尚、各アーム部材34
は隣接するサイドフレーム10cの前側においてロッド
部材33に連結されている。
【0033】さて、このガイド切換え機構30において
は、ガイドローラ31aがカム溝32cの前端付近に係
合すると、図11に実線で示すように、そのカム部材3
2が内側下方に傾く姿勢になり、ガイドローラ31aが
カム溝32cの後端付近に係合すると、図11に鎖線で
示すように、そのカム部材32が水平姿勢になり、セレ
クタアーム31と共にガイドローラ31aが回動するこ
とで、カム部材32がロッド部材33と共に回動して前
記2つの姿勢に切換えられる。
は、ガイドローラ31aがカム溝32cの前端付近に係
合すると、図11に実線で示すように、そのカム部材3
2が内側下方に傾く姿勢になり、ガイドローラ31aが
カム溝32cの後端付近に係合すると、図11に鎖線で
示すように、そのカム部材32が水平姿勢になり、セレ
クタアーム31と共にガイドローラ31aが回動するこ
とで、カム部材32がロッド部材33と共に回動して前
記2つの姿勢に切換えられる。
【0034】ところで、セレクタアーム31の右半部が
左右方向に向くと、左側のガイドローラ31aが左側の
カム溝32cの前端付近に係合し、右側のガイドローラ
31aが右側のカム溝32cの後端付近に係合し、ま
た、セレクタアーム31の左半部が左右方向に向くと、
左側のガイドローラ31aが左側のカム溝32cの後端
付近に係合し、右側のガイドローラ31aが右側のカム
溝32cの前端付近に係合する。そして、セレクタアー
ム31と共にガイドローラ31aが回動することによ
り、左側のカム部材32(ロッド部材33)と右側のカ
ム部材32(ロッド部材33)が同方向に回動する。
左右方向に向くと、左側のガイドローラ31aが左側の
カム溝32cの前端付近に係合し、右側のガイドローラ
31aが右側のカム溝32cの後端付近に係合し、ま
た、セレクタアーム31の左半部が左右方向に向くと、
左側のガイドローラ31aが左側のカム溝32cの後端
付近に係合し、右側のガイドローラ31aが右側のカム
溝32cの前端付近に係合する。そして、セレクタアー
ム31と共にガイドローラ31aが回動することによ
り、左側のカム部材32(ロッド部材33)と右側のカ
ム部材32(ロッド部材33)が同方向に回動する。
【0035】一方のガイド部材32が水平姿勢になった
ときに、そのガイド部材32に対応する一方の外側ガイ
ド輪25がガイドレール5に係合し、この状態で、他方
の内側下方へ傾く姿勢のガイド部材32に対応する他方
の外側ガイド輪25がガイドレール5から上方へ離脱す
るように構成されている。それ故、切換え駆動機構40
によりセレクタアーム31を回動させることにより、1
対のカム部材32を前後方向向きの軸心回りに夫々回動
させて、2組の外側ガイド輪25の一方又は他方をガイ
ドレール5に係合させ且つ2組の外側ガイド輪25の他
方又は一方をガイドレール5から離脱させるように切換
えることができる。
ときに、そのガイド部材32に対応する一方の外側ガイ
ド輪25がガイドレール5に係合し、この状態で、他方
の内側下方へ傾く姿勢のガイド部材32に対応する他方
の外側ガイド輪25がガイドレール5から上方へ離脱す
るように構成されている。それ故、切換え駆動機構40
によりセレクタアーム31を回動させることにより、1
対のカム部材32を前後方向向きの軸心回りに夫々回動
させて、2組の外側ガイド輪25の一方又は他方をガイ
ドレール5に係合させ且つ2組の外側ガイド輪25の他
方又は一方をガイドレール5から離脱させるように切換
えることができる。
【0036】前記切換え駆動機構40について説明す
る。図8、図13、図14に示すように、切換え駆動機
構40は、前後方向向きの軸心回りに揺動する揺動体4
1と、この揺動体41を揺動駆動するアクチュエータで
ある電動シリンダ42と、揺動体41の左右両端部分に
設けられて1対の従動ローラ35が夫々係合可能な1対
の係合カム部43を有する。
る。図8、図13、図14に示すように、切換え駆動機
構40は、前後方向向きの軸心回りに揺動する揺動体4
1と、この揺動体41を揺動駆動するアクチュエータで
ある電動シリンダ42と、揺動体41の左右両端部分に
設けられて1対の従動ローラ35が夫々係合可能な1対
の係合カム部43を有する。
【0037】走行レール4の分岐部6の手前において、
レール支持部材8bに支持フレーム45が支持され、そ
の支持フレーム45に前後方向向きの軸部材46が回動
自在に取付けられ、その軸部材46に揺動体41が固定
されている。電動シリンダ42は支持フレーム45の下
側に左右方向向きに配設され、連結部材47により支持
フレーム45(走行レール4)に固定的に連結され支持
されている。軸部材46には上下に長いリンク部材48
の上端部が固着され、このリンク部48の下端部が電動
シリンダ42の出力部42aに回動可能に連結され、電
動シリンダ42により、その出力部42aを進退駆動す
ることにより、リンク部材48と軸部材46を介して、
揺動体14を図14に実線で示す姿勢と鎖線で示す姿勢
に亙って揺動させることができる。
レール支持部材8bに支持フレーム45が支持され、そ
の支持フレーム45に前後方向向きの軸部材46が回動
自在に取付けられ、その軸部材46に揺動体41が固定
されている。電動シリンダ42は支持フレーム45の下
側に左右方向向きに配設され、連結部材47により支持
フレーム45(走行レール4)に固定的に連結され支持
されている。軸部材46には上下に長いリンク部材48
の上端部が固着され、このリンク部48の下端部が電動
シリンダ42の出力部42aに回動可能に連結され、電
動シリンダ42により、その出力部42aを進退駆動す
ることにより、リンク部材48と軸部材46を介して、
揺動体14を図14に実線で示す姿勢と鎖線で示す姿勢
に亙って揺動させることができる。
【0038】各係合カム部43は、前方に向かって外側
へ傾斜する鉛直なテーパ案内面43aと、このテーパ案
内面43aの前側に連続する鉛直な直線案内面43bを
有する。図14に実線で示すように、揺動体41が右側
下方に傾いた状態では、左側の係合カム部43が従動ロ
ーラ35と同じ高さ位置となって有効になり、右側の係
合カム部43は従動ローラ35に係合しない位置に下が
る。また、図14に鎖線で示すように、揺動体41が左
側下方に傾いた状態では、右側の係合カム部43が従動
ローラ35と同じ高さ位置となって有効になり、左側の
係合カム部43は従動ローラ35に係合しない位置に下
がる。
へ傾斜する鉛直なテーパ案内面43aと、このテーパ案
内面43aの前側に連続する鉛直な直線案内面43bを
有する。図14に実線で示すように、揺動体41が右側
下方に傾いた状態では、左側の係合カム部43が従動ロ
ーラ35と同じ高さ位置となって有効になり、右側の係
合カム部43は従動ローラ35に係合しない位置に下が
る。また、図14に鎖線で示すように、揺動体41が左
側下方に傾いた状態では、右側の係合カム部43が従動
ローラ35と同じ高さ位置となって有効になり、左側の
係合カム部43は従動ローラ35に係合しない位置に下
がる。
【0039】例えば、図13に鎖線で示すように、左半
部が左右方向を向くセレクタアーム31を、時計回りに
回動させて右半部を左右方向に向かせる場合、搬送台車
1が切換え駆動機構40に達する前に、揺動体41を揺
動させて左側下方に傾く姿勢に切換え右側の係合カム部
43を有効にする。この状態で、搬送台車1が切換え駆
動機構40の上側を通過するとき、右側の従動ローラ3
5がテーパ案内面43aに案内されて外側へ移動し、こ
れにより、セレクタアーム31が時計回りに回動して、
従動ローラ35が直線案内面43bに達するとセレクタ
アーム31の右半部が左右方向に向くようになる。
部が左右方向を向くセレクタアーム31を、時計回りに
回動させて右半部を左右方向に向かせる場合、搬送台車
1が切換え駆動機構40に達する前に、揺動体41を揺
動させて左側下方に傾く姿勢に切換え右側の係合カム部
43を有効にする。この状態で、搬送台車1が切換え駆
動機構40の上側を通過するとき、右側の従動ローラ3
5がテーパ案内面43aに案内されて外側へ移動し、こ
れにより、セレクタアーム31が時計回りに回動して、
従動ローラ35が直線案内面43bに達するとセレクタ
アーム31の右半部が左右方向に向くようになる。
【0040】尚、右半部が左右方向を向くセレクタアー
ム31を、時計回りに回動させて左半部を左右方向に向
かせる場合には、揺動体41を揺動させて右側下方に傾
く姿勢に切換え左側の係合カム部43を有効にする。こ
のように、切換え駆動機構40によりセレクタアーム3
1を回動させることにより1対のカム部材32を前後方
向向きの軸心回りに夫々回動させて、外側ガイド輪25
の係合/離脱の切換えを行うようにしてある。
ム31を、時計回りに回動させて左半部を左右方向に向
かせる場合には、揺動体41を揺動させて右側下方に傾
く姿勢に切換え左側の係合カム部43を有効にする。こ
のように、切換え駆動機構40によりセレクタアーム3
1を回動させることにより1対のカム部材32を前後方
向向きの軸心回りに夫々回動させて、外側ガイド輪25
の係合/離脱の切換えを行うようにしてある。
【0041】上記搬送台車式搬送システムの作用・効果
について説明する。この搬送台車式搬送システムでは、
搬送台車1を走行させる走行レール4に沿って走行レー
ル4の左右両側のうちの少なくとも片側に1本のガイド
レール5が設置され、搬送台車1の進路が本線2から支
線3へ分岐する分岐部6においては、一方のガイドレー
ル5が本線2(一方の分岐路)へ連続的延び、他方のガ
イドレール5が支線3(他方の分岐路)へ連続的に延び
るように設置される。
について説明する。この搬送台車式搬送システムでは、
搬送台車1を走行させる走行レール4に沿って走行レー
ル4の左右両側のうちの少なくとも片側に1本のガイド
レール5が設置され、搬送台車1の進路が本線2から支
線3へ分岐する分岐部6においては、一方のガイドレー
ル5が本線2(一方の分岐路)へ連続的延び、他方のガ
イドレール5が支線3(他方の分岐路)へ連続的に延び
るように設置される。
【0042】ガイド切換え機構30により、2組の外側
ガイド輪25の一方又は他方がガイドレール5に係合し
且つ2組の外側ガイド輪25の他方又は一方がガイドレ
ール5から離脱するように切換えられる。そして、2組
の外側ガイド輪25の一方又は他方とそれに対応する左
右の2組の内側ガイド輪23の一方又は他方が係合する
ガイドレール5に、搬送台車1がガイドされて走行レー
ル4を走行する。
ガイド輪25の一方又は他方がガイドレール5に係合し
且つ2組の外側ガイド輪25の他方又は一方がガイドレ
ール5から離脱するように切換えられる。そして、2組
の外側ガイド輪25の一方又は他方とそれに対応する左
右の2組の内側ガイド輪23の一方又は他方が係合する
ガイドレール5に、搬送台車1がガイドされて走行レー
ル4を走行する。
【0043】さて、図1、図8に示すように、本線2か
ら右側へ分岐する支線3を設けた場合を考える。この分
岐部6の手前付近まで本線2を走行する搬送台車1にお
いては、2組の外側ガイド輪25の一方又は他方がガイ
ドレール5に係合した状態で、搬送台車1はガイドレー
ル5にガイドされて走行する。ここで、分岐部6の手前
付近まで左側の外側ガイド輪25がガイドレール5に係
合した状態から、分岐部6において搬送台車1の進路を
本線2から支線3に切換えるものとする。
ら右側へ分岐する支線3を設けた場合を考える。この分
岐部6の手前付近まで本線2を走行する搬送台車1にお
いては、2組の外側ガイド輪25の一方又は他方がガイ
ドレール5に係合した状態で、搬送台車1はガイドレー
ル5にガイドされて走行する。ここで、分岐部6の手前
付近まで左側の外側ガイド輪25がガイドレール5に係
合した状態から、分岐部6において搬送台車1の進路を
本線2から支線3に切換えるものとする。
【0044】搬送台車1が分岐部6の手前にさしかかる
と、その分岐部6付近に設置された切換え駆動機構40
により、搬送台車1に装備されたガイド切換え機構30
が駆動され、左側の外側ガイド輪25がガイドレール5
から離脱し、右側の外側ガイド輪25がガイドレール5
に係合するように、外側ガイド輪25の係合/離脱の切
換えが行われる。その結果、右側の外側ガイド輪25が
係合するガイドレール5に搬送台車1がガイドされ、そ
のガイドレール5が連続的に延びる支線3を走行するよ
うに、分岐部6における進路切換えが行われる。
と、その分岐部6付近に設置された切換え駆動機構40
により、搬送台車1に装備されたガイド切換え機構30
が駆動され、左側の外側ガイド輪25がガイドレール5
から離脱し、右側の外側ガイド輪25がガイドレール5
に係合するように、外側ガイド輪25の係合/離脱の切
換えが行われる。その結果、右側の外側ガイド輪25が
係合するガイドレール5に搬送台車1がガイドされ、そ
のガイドレール5が連続的に延びる支線3を走行するよ
うに、分岐部6における進路切換えが行われる。
【0045】分岐部6の手前付近まで左側の外側ガイド
輪25がガイドレール5に係合した状態で、分岐部6に
おいて搬送台車1の進路を切換えず本線2を走行させる
場合には、切換え駆動機構40によりガイド切換え機構
30を駆動しないようにし、左側の外側ガイド輪25を
ガイドレール5に係合させたままで搬送台車1を走行さ
せる。尚、図2に示すように、本線2と支線3の合流部
7においては、特に、切換え駆動機構40によりガイド
切換え機構30を駆動しなくても、支線3を走行する搬
送台車1を本線2に合流させることができる。但し、合
流部3の下流付近にも切換え駆動機構40を設置し、外
側ガイド輪25の係合/離脱の切換えを行うようにして
もよい。
輪25がガイドレール5に係合した状態で、分岐部6に
おいて搬送台車1の進路を切換えず本線2を走行させる
場合には、切換え駆動機構40によりガイド切換え機構
30を駆動しないようにし、左側の外側ガイド輪25を
ガイドレール5に係合させたままで搬送台車1を走行さ
せる。尚、図2に示すように、本線2と支線3の合流部
7においては、特に、切換え駆動機構40によりガイド
切換え機構30を駆動しなくても、支線3を走行する搬
送台車1を本線2に合流させることができる。但し、合
流部3の下流付近にも切換え駆動機構40を設置し、外
側ガイド輪25の係合/離脱の切換えを行うようにして
もよい。
【0046】この搬送台車式搬送システムによれば、ガ
イド切換え機構30に、搬送台車1に鉛直軸心回りに回
動可能に支持された左右方向に長いセレクタアーム31
と、2組の外側ガイド輪25に夫々固定的に連結され且
つセレクタアーム31の両端部に作動的に連結された左
右1対のカム部材32を設けたので、切換え駆動機構4
0によりセレクタアーム31を鉛直軸心回りに回動する
ことにより1対のカム部材32を前後方向向きの軸心回
りに夫々回動させて、外側ガイド輪25の係合/離脱の
切換えを行うことができる。
イド切換え機構30に、搬送台車1に鉛直軸心回りに回
動可能に支持された左右方向に長いセレクタアーム31
と、2組の外側ガイド輪25に夫々固定的に連結され且
つセレクタアーム31の両端部に作動的に連結された左
右1対のカム部材32を設けたので、切換え駆動機構4
0によりセレクタアーム31を鉛直軸心回りに回動する
ことにより1対のカム部材32を前後方向向きの軸心回
りに夫々回動させて、外側ガイド輪25の係合/離脱の
切換えを行うことができる。
【0047】このように作動するセレクタアーム31と
1対のカム部材32を備えたガイド切換え機構30によ
り、外側ガイド輪25の係合/離脱の切換え、即ち、搬
送台車1の進路の切換えを確実・円滑・迅速に行うこと
ができる。つまり、搬送台車1の進路を切換える信頼性
が高まると共に、進路切換えの為の時間を短縮できるた
め、搬送システムのサイクルタイムを短縮して貨物を迅
速に搬送できるようになる。しかも、この切換えの為の
構造の主要部となるガイド切換え機構30が簡単な構造
になり、設備コスト的にも有利になる。
1対のカム部材32を備えたガイド切換え機構30によ
り、外側ガイド輪25の係合/離脱の切換え、即ち、搬
送台車1の進路の切換えを確実・円滑・迅速に行うこと
ができる。つまり、搬送台車1の進路を切換える信頼性
が高まると共に、進路切換えの為の時間を短縮できるた
め、搬送システムのサイクルタイムを短縮して貨物を迅
速に搬送できるようになる。しかも、この切換えの為の
構造の主要部となるガイド切換え機構30が簡単な構造
になり、設備コスト的にも有利になる。
【0048】ガイド切換え機構30は、搬送台車1に回
動自在に支持され且つ1対のカム部材32の回動軸心部
分に夫々に固定的に連結された前後方向向きの1対のロ
ッド部材33と、各ロッド部材33に固定的に連結され
て対応する外側ガイド輪25を保持するアーム部材34
とを有するので、1対のカム部材32が前後方向向きの
軸心回りに夫々回動するとことで、1対のロッド部材3
3と共に各ロッド部材33に連結されたアーム部材34
も夫々前後方向向きの軸心回りに回動するため、外側ガ
イド輪25の係合/離脱の切換えを確実に行うことがで
きる。
動自在に支持され且つ1対のカム部材32の回動軸心部
分に夫々に固定的に連結された前後方向向きの1対のロ
ッド部材33と、各ロッド部材33に固定的に連結され
て対応する外側ガイド輪25を保持するアーム部材34
とを有するので、1対のカム部材32が前後方向向きの
軸心回りに夫々回動するとことで、1対のロッド部材3
3と共に各ロッド部材33に連結されたアーム部材34
も夫々前後方向向きの軸心回りに回動するため、外側ガ
イド輪25の係合/離脱の切換えを確実に行うことがで
きる。
【0049】セレクタアーム31の両端部側にガイドロ
ーラ31aを設けると共に、1対のカム部材32に夫々
形成されて対応するガイドローラ31aに係合して案内
される1対のカム溝32cを設けたので、セレクタアー
ム31を鉛直軸心回りに回動させることにより、1対の
カム部材32を夫々前後方向向きの軸心回りに確実且つ
円滑に回動させることができる。
ーラ31aを設けると共に、1対のカム部材32に夫々
形成されて対応するガイドローラ31aに係合して案内
される1対のカム溝32cを設けたので、セレクタアー
ム31を鉛直軸心回りに回動させることにより、1対の
カム部材32を夫々前後方向向きの軸心回りに確実且つ
円滑に回動させることができる。
【0050】ガイド切換え機構30は1対の従動ローラ
35を有し、切換え駆動機構40は揺動体41と電動シ
リンダ42と係合カム部43を有するので、切換え駆動
機構40において、揺動体41を揺動させて1対の係合
カム部43の一方又は他方を搬送台車1の1対の従動ロ
ーラ35の一方又は他方に係合させて、セレクタアーム
30を一方又は他方に確実に回動させることかでき、こ
れにより、外側ガイド輪25の係合/離脱の切換えを確
実且つ迅速に行うことができる。
35を有し、切換え駆動機構40は揺動体41と電動シ
リンダ42と係合カム部43を有するので、切換え駆動
機構40において、揺動体41を揺動させて1対の係合
カム部43の一方又は他方を搬送台車1の1対の従動ロ
ーラ35の一方又は他方に係合させて、セレクタアーム
30を一方又は他方に確実に回動させることかでき、こ
れにより、外側ガイド輪25の係合/離脱の切換えを確
実且つ迅速に行うことができる。
【0051】各組の内側ガイド輪23は前後1対の内側
ガイド輪23からなり、各組の外側ガイド輪25は前後
1対の外側ガイド輪25からなるので、搬送台車1がガ
イドレール5にガイドされるガイド性を高め、走行台車
1の進路の切換えも円滑・確実に行うことができる。内
側ガイド輪23と外側ガイド輪25の各々は、遊転ロー
ラからなるので、これら遊転ローラからなる内側ガイド
輪23体及び外側ガイド輪25とガイドレール5の間に
作用する摩擦抵抗を低減し、ガイドレール5による搬送
台車1のガイドを円滑にすることができる。
ガイド輪23からなり、各組の外側ガイド輪25は前後
1対の外側ガイド輪25からなるので、搬送台車1がガ
イドレール5にガイドされるガイド性を高め、走行台車
1の進路の切換えも円滑・確実に行うことができる。内
側ガイド輪23と外側ガイド輪25の各々は、遊転ロー
ラからなるので、これら遊転ローラからなる内側ガイド
輪23体及び外側ガイド輪25とガイドレール5の間に
作用する摩擦抵抗を低減し、ガイドレール5による搬送
台車1のガイドを円滑にすることができる。
【0052】前記実施形態の変形例について説明する。
1〕前記内側ガイド輪23と外側ガイド輪25の代わり
に、ガイドレール5に摺動自在に係合する内側ガイド体
と外側ガイド体を設けてもよい。2〕前記従動ローラ3
5の代わりに、揺動体41の1対の係合カム42部を単
に摺動自在に係合する従動体を設けてもよい。3〕切換
え駆動機構40のアクチュエータとして、電動シリンダ
42以外に、エアシリンダ、油圧シリンダ42、電動モ
ータ等を適用可能である。
1〕前記内側ガイド輪23と外側ガイド輪25の代わり
に、ガイドレール5に摺動自在に係合する内側ガイド体
と外側ガイド体を設けてもよい。2〕前記従動ローラ3
5の代わりに、揺動体41の1対の係合カム42部を単
に摺動自在に係合する従動体を設けてもよい。3〕切換
え駆動機構40のアクチュエータとして、電動シリンダ
42以外に、エアシリンダ、油圧シリンダ42、電動モ
ータ等を適用可能である。
【0053】4〕切換え駆動機構40において、揺動体
41の代わりに水平移動体を設け、この左右に水平移動
可能な水平移動体を設けると共に、この水平移動体の左
右両端部分に1対の従動ローラが夫々係合可能な1対の
係合カム部を設けてもよい。この場合、1対の係合カム
部間の間隔を小さくし、アクチュエータにより水平移動
体を左右に移動させて、1対の係合カム部の一方又は他
方を搬送台車の1対の従動ローラの一方又は他方に係合
させることができる。5〕その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、前記変形例以外の種々の変更を付加した
形態で実施することが可能である。
41の代わりに水平移動体を設け、この左右に水平移動
可能な水平移動体を設けると共に、この水平移動体の左
右両端部分に1対の従動ローラが夫々係合可能な1対の
係合カム部を設けてもよい。この場合、1対の係合カム
部間の間隔を小さくし、アクチュエータにより水平移動
体を左右に移動させて、1対の係合カム部の一方又は他
方を搬送台車の1対の従動ローラの一方又は他方に係合
させることができる。5〕その他、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、前記変形例以外の種々の変更を付加した
形態で実施することが可能である。
【0054】
【発明の効果】 請求項1の搬送台車式搬送システムに
よれば、搬送台車が走行レールの分岐部の手前にさしか
かると、分岐部付近に設置された切換え駆動機構により
搬送台車に装備されたガイド切換え機構を駆動して、2
本のガイドレールに対する外側ガイド体の係合/離脱の
切換えを行うことができ、これにより、2組の外側ガイ
ド体の一方又は他方がガイドレールに係合し、その外側
ガイド体とそれに対応する2組の内側ガイド体の一方又
は他方によって搬送台車がガイドレールにガイドされ、
そのガイドレールが連続的に延びる分岐路を搬送台車が
走行するように進路を切換えることができる。
よれば、搬送台車が走行レールの分岐部の手前にさしか
かると、分岐部付近に設置された切換え駆動機構により
搬送台車に装備されたガイド切換え機構を駆動して、2
本のガイドレールに対する外側ガイド体の係合/離脱の
切換えを行うことができ、これにより、2組の外側ガイ
ド体の一方又は他方がガイドレールに係合し、その外側
ガイド体とそれに対応する2組の内側ガイド体の一方又
は他方によって搬送台車がガイドレールにガイドされ、
そのガイドレールが連続的に延びる分岐路を搬送台車が
走行するように進路を切換えることができる。
【0055】ガイド切換え機構に、搬送台車に鉛直軸心
回りに回動可能に支持された左右方向に長いセレクタア
ームと、2組の外側ガイド体に夫々固定的に連結され且
つセレクタアームの両端部に作動的に連結された左右1
対のカム部材を設けたので、切換え駆動機構によりセレ
クタアームを鉛直軸心回りに回動することにより1対の
カム部材を前後方向向きの軸心回りに夫々回動させて、
外側ガイド体の係合/離脱の切換えを行うことができ
る。
回りに回動可能に支持された左右方向に長いセレクタア
ームと、2組の外側ガイド体に夫々固定的に連結され且
つセレクタアームの両端部に作動的に連結された左右1
対のカム部材を設けたので、切換え駆動機構によりセレ
クタアームを鉛直軸心回りに回動することにより1対の
カム部材を前後方向向きの軸心回りに夫々回動させて、
外側ガイド体の係合/離脱の切換えを行うことができ
る。
【0056】このように作動するセレクタアームと1対
のカム部材を備えたガイド切換え機構により、外側ガイ
ド体の係合/離脱の切換え、即ち、搬送台車の進路の切
換えを確実・円滑・迅速に行うことができる。つまり、
搬送台車の進路を切換える信頼性が高まると共に、進路
切換えの為の時間を短縮できるため、搬送システムのサ
イクルタイムを短縮して貨物を迅速に搬送できるように
なる。しかも、この切換えの為の構造の主要部となるガ
イド切換え機構が、セレクタアームと1対のカム部材を
備えた簡単な構造になり、設備コスト的にも有利にな
る。
のカム部材を備えたガイド切換え機構により、外側ガイ
ド体の係合/離脱の切換え、即ち、搬送台車の進路の切
換えを確実・円滑・迅速に行うことができる。つまり、
搬送台車の進路を切換える信頼性が高まると共に、進路
切換えの為の時間を短縮できるため、搬送システムのサ
イクルタイムを短縮して貨物を迅速に搬送できるように
なる。しかも、この切換えの為の構造の主要部となるガ
イド切換え機構が、セレクタアームと1対のカム部材を
備えた簡単な構造になり、設備コスト的にも有利にな
る。
【0057】請求項2の搬送台車式搬送システムによれ
ば、ガイド切換え機構は、搬送台車に回動自在に支持さ
れ且つ1対のカム部材の回動軸心部分に夫々に固定的に
連結された前後方向向きの1対のロッド部材と、各ロッ
ド部材に固定的に連結されて対応する外側ガイド体を保
持するアーム部材とを有するので、1対のカム部材が前
後方向向きの軸心回りに夫々回動することで、1対のロ
ッド部材と共に各ロッド部材に連結されたアーム部材も
夫々前後方向向きの軸心回りに回動するため、外側ガイ
ド体の係合/離脱の切換えを確実に行うことができる。
ば、ガイド切換え機構は、搬送台車に回動自在に支持さ
れ且つ1対のカム部材の回動軸心部分に夫々に固定的に
連結された前後方向向きの1対のロッド部材と、各ロッ
ド部材に固定的に連結されて対応する外側ガイド体を保
持するアーム部材とを有するので、1対のカム部材が前
後方向向きの軸心回りに夫々回動することで、1対のロ
ッド部材と共に各ロッド部材に連結されたアーム部材も
夫々前後方向向きの軸心回りに回動するため、外側ガイ
ド体の係合/離脱の切換えを確実に行うことができる。
【0058】請求項3の搬送台車式搬送システムによれ
ば、セレクタアームの両端部側にガイド部を設けると共
に、1対のカム部材に夫々形成されて対応するガイド部
に係合して案内される1対のカム溝を設けたので、セレ
クタアームを鉛直軸心回りに回動させることにより、1
対のカム部材を夫々前後方向向きの軸心回りに確実且つ
円滑に回動させることができる。
ば、セレクタアームの両端部側にガイド部を設けると共
に、1対のカム部材に夫々形成されて対応するガイド部
に係合して案内される1対のカム溝を設けたので、セレ
クタアームを鉛直軸心回りに回動させることにより、1
対のカム部材を夫々前後方向向きの軸心回りに確実且つ
円滑に回動させることができる。
【0059】請求項4の搬送台車式搬送システムによれ
ば、ガイド切換え機構は1対の従動ローラを有し、切換
え駆動機構は揺動体とアクチュエータと1対の係合カム
部を有するので、切換え駆動機構において、揺動体を揺
動させて1対の係合カム部の一方又は他方を搬送台車の
1対の従動ローラの一方又は他方に係合させて、セレク
タアームを一方又は他方に確実に回動させることかで
き、これにより、外側ガイド体の係合/離脱の切換えを
確実且つ迅速に行うことができる。
ば、ガイド切換え機構は1対の従動ローラを有し、切換
え駆動機構は揺動体とアクチュエータと1対の係合カム
部を有するので、切換え駆動機構において、揺動体を揺
動させて1対の係合カム部の一方又は他方を搬送台車の
1対の従動ローラの一方又は他方に係合させて、セレク
タアームを一方又は他方に確実に回動させることかで
き、これにより、外側ガイド体の係合/離脱の切換えを
確実且つ迅速に行うことができる。
【0060】請求項5の搬送台車式搬送システムによれ
ば、各組の内側ガイド体は前後1対の内側ガイド体から
なり、各組の外側ガイド体は前後1対の外側ガイド体か
らなるので、搬送台車がガイドレールにガイドされるガ
イド性を高め、走行台車の進路の切換えも円滑・確実に
行うことができる。
ば、各組の内側ガイド体は前後1対の内側ガイド体から
なり、各組の外側ガイド体は前後1対の外側ガイド体か
らなるので、搬送台車がガイドレールにガイドされるガ
イド性を高め、走行台車の進路の切換えも円滑・確実に
行うことができる。
【0061】請求項6の搬送台車式搬送システムによれ
ば、内側ガイド体と外側ガイド体の各々は、遊転ローラ
からなるので、これら遊転ローラからなる内側ガイド体
及び外側ガイド体とガイドレールの間に作用する摩擦抵
抗を低減し、ガイドレールによる搬送台車のガイドを円
滑にすることができる。
ば、内側ガイド体と外側ガイド体の各々は、遊転ローラ
からなるので、これら遊転ローラからなる内側ガイド体
及び外側ガイド体とガイドレールの間に作用する摩擦抵
抗を低減し、ガイドレールによる搬送台車のガイドを円
滑にすることができる。
【図1】本発明の実施形態に係る搬送台車式搬送システ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
【図2】搬送台車式搬送システムの説明図である。
【図3】搬送台車の斜視図である。
【図4】搬送台車の平面図である。
【図5】搬送台車の側面図である。
【図6】搬送台車の正面図である。
【図7】搬送台車の分解斜視図である。
【図8】走行レールの分岐部とその付近の切換え駆動機
構を含む平面図である。
構を含む平面図である。
【図9】ガイド切換え機構の要部の斜視図である。
【図10】ガイド切換え機構のカム部材とロッド部材の
平面図である。
平面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】図10のXII 矢視図である。
【図13】切換え駆動機構の平面図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線断面図である。
1 搬送台車
4 走行レール
5 ガイドレール
23 内側ガイド輪
25 外側ガイド輪
30 ガイド切換え機構
31 セレクタアーム
31a ガイドローラ
32 カム部材
32c カム溝
33 ロッド部材
34 アーム部材
35 従動ローラ
40 切換え駆動機構
41 揺動体
42 電動シリンダ
43 係合カム部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−87436(JP,A)
特開 昭51−21608(JP,A)
特開 昭51−18022(JP,A)
特開 平7−250407(JP,A)
特開 平9−323644(JP,A)
実開 昭56−102267(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B61B 13/00
Claims (6)
- 【請求項1】 搬送台車を走行させる走行レールに沿っ
て走行レールの左右両側に2本のガイドレールを設置
し、これらガイドレールの内側面及び外側面に夫々接す
る2組の内側ガイド体及び2組の外側ガイド体を設けた
搬送台車を有する搬送システムにおいて、 前記2組の外側ガイド体の一方又は他方をガイドレール
に係合させ且つ2組の外側ガイド体の他方又は一方をガ
イドレールから離脱させるように切換える為のガイド切
換え機構であって、搬送台車に鉛直軸心回りに回動可能
に支持された左右方向に長いセレクタアームと、2組の
外側ガイド体に夫々固定的に連結され且つセレクタアー
ムの両端部に作動的に連結された左右1対のカム部材と
を備え且つ搬送台車に装備されたガイド切換え機構と、 前記走行レールの分岐部付近又は合流部付近に設置さ
れ、ガイド切換え機構を駆動して外側ガイド体の係合/
離脱の切換えを行う切換え駆動機構とを備え、 前記切換え駆動機構によりセレクタアームを回動させる
ことにより1対のカム部材を前後方向向きの軸心回りに
夫々回動させて、外側ガイド体の係合/離脱の切換えを
行うように構成したことを特徴とする搬送台車式搬送シ
ステム。 - 【請求項2】 前記ガイド切換え機構は、搬送台車に回
動自在に支持され且つ1対のカム部材の回動軸心部分に
夫々に固定的に連結された前後方向向きの1対のロッド
部材と、各ロッド部材に固定的に連結されて対応する外
側ガイド体を保持するアーム部材とを有することを特徴
とする請求項1に記載の搬送台車式搬送システム。 - 【請求項3】 前記セレクタアームの両端部側にガイド
部を設けると共に、1対のカム部材に夫々形成されて対
応するガイド部に係合して案内される1対のカム溝を設
けたことを特徴とする請求項2に記載の搬送台車式搬送
システム。 - 【請求項4】 前記ガイド切換え機構は、セレクタアー
ムの左右両端部分に夫々装備されて下方へ突出した1対
の従動ローラを有し、 前記切換え駆動機構は、前後方向向きの軸心回りに揺動
する揺動体と、この揺動体を揺動駆動するアクチュエー
タと、揺動体の左右両端部分に設けられて1対の従動ロ
ーラが夫々係合可能な1対の係合カム部を有し、 前記切換え駆動機構は、揺動体を揺動させて1対の係合
カム部の一方又は他方を搬送台車の1対の従動ローラの
一方又は他方に係合させて、セレクタアームを一方又は
他方に回動させることを特徴とする請求項1〜3の何れ
かに記載の搬送台車式搬送システム。 - 【請求項5】 各組の内側ガイド体は前後1対の内側ガ
イド体からなり、各組の外側ガイド体は前後1対の外側
ガイド体からなることを特徴とする請求項1〜4の何れ
かに記載の搬送台車式搬送システム。 - 【請求項6】 前記内側ガイド体と外側ガイド体の各々
は、遊転ローラからなることを特徴とする請求項5に記
載の搬送台車式搬送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358141A JP3411268B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 搬送台車式搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358141A JP3411268B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 搬送台車式搬送システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002160627A JP2002160627A (ja) | 2002-06-04 |
JP3411268B2 true JP3411268B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=18830093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358141A Expired - Fee Related JP3411268B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 搬送台車式搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3411268B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI291447B (en) | 2003-12-26 | 2007-12-21 | Murata Machinery Ltd | Track guided vehicle system |
JP5338752B2 (ja) * | 2010-06-23 | 2013-11-13 | 村田機械株式会社 | 搬送車システム |
JP6105840B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2017-03-29 | 株式会社Ihi | 台車搬送システム |
CN109664899B (zh) * | 2018-12-28 | 2024-04-05 | 江苏飞梭智行设备有限公司 | 悬挂式变轨系统 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000358141A patent/JP3411268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002160627A (ja) | 2002-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |