JP3505879B2 - 計器用発光指針 - Google Patents

計器用発光指針

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JP3505879B2 JP25769795A JP25769795A JP3505879B2 JP 3505879 B2 JP3505879 B2 JP 3505879B2 JP 25769795 A JP25769795 A JP 25769795A JP 25769795 A JP25769795 A JP 25769795A JP 3505879 B2 JP3505879 B2 JP 3505879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両その他各種産
業機器用計器に係り、特に、当該計器に採用するに適し
た発光指針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両用計器に採用される発
光指針は、図乃至図にて示すごとく、指針本体10
と、筒状ボス20と、キャップ30とにより構成されて
いる。指針本体10は、回動中心部10aから半径方向
に延出してなる指針部10bを有するように、導光材料
により形成されており、この指針本体10は、回動中心
部10aの裏面に装着した筒状ボス20にて、環板状文
字盤40の中央穴部41及び環状導光板50の中央穴部
51を通り、計器本体60の回動軸61に軸支されてい
る。
【0003】指針本体10の回動中心部10aには、断
面逆台形形状の空所11が指針部10bの幅方向に開口
して形成されており、この空所11の上壁内面11aに
は、光拡散板12が固着されている。しかして、両ラン
プ70a、70bから導光板50内に導入された光が、
中央穴部51の周壁からなる断面テーパ状反射壁51a
により反射されて、ボス20の周壁に沿い進行し指針本
体10の回動中心部10a内にその裏面から入射する。
このように入射した光は、回動中心部10aの空所11
の前後両傾斜状反射壁11b、11cにより指針部10
b内に向け反射される。これにより、指針部10bが、
その内部全体にて照明されて、その表面11dの全長に
亘り発光するようになっている。
【0004】なお、指針部10bの表面11dは、ホッ
トスタンプ等により着色した膜でもって被覆されてい
る。また、図にて、符号22は、ボス20の上端つば
部21上に固定したバランサを示し、符号70はメータ
ケースを示す。キャップ30は、図乃至図にて示す
ごとく、両キャップ部30a、30bにより、回動中心
部10aの近傍に位置する指針部10bの後壁13及び
両側壁14、15を覆うように、遮光性材料により一体
に形成されている。
【0005】両キャップ部30a、30bには、指針本
体10の回動中心部10aを挿入してなる切り割り状挿
入部31が、キャップ部30aの周壁の一部からその上
壁及びキャップ部30bの上壁にかけて形成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
発光指針では、加工上の問題から、キャップ30の挿入
部31の内壁31aと、これに対向する指針部10bの
後壁13及び両側壁14、15と間において、狭隙が、
にて符号Aにより示す円でもって囲まれる部分にて
例示するように、必然的に形成される。
【0007】このため、回動中心部10a内に入射した
光の一部が、両反射壁11b、11cにより反射される
ことなく、空所11内に入射した後、この空所11の幅
方向両側を通してキャップ部30a内に侵入し上記狭隙
を通り指針部10bの表面側へ漏出する。また、導光板
50の反射壁51により反射された光の一部が、回動中
心部10a内に入射することなく、キャップ部30aの
周壁とこれに対向するボス20の上端つば部21との間
からキャップ部30a内に侵入し上記狭隙を通り指針部
10bの表面側へ漏出する。
【0008】その結果、回動中心部10aの近傍に位置
する指針部10bの両側にて輝度が高くなり、指針部1
0bの表面の輝度がその全長に亘り一様にならないとい
う不具合が生じている。そこで、本発明は、このような
ことに対処するため、キャップや指針部の形状に工夫を
加えて、指針部とキャップとの対向壁間から外部への光
の漏洩を防止するようにした計器用発光指針を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1、2に記載の発明によれば、指針部の回動
中心部近傍に位置する周壁のうち両側壁とこれら両側壁
に対するキャップの両対向壁との間の挟隙から外部への
光の漏洩を阻止する遮光部を当該キャップに設けた。
【0010】これにより、光が指針部内に進行すること
なくキャップ内に漏れても、この漏洩光の上記狭隙から
外部への漏出が上記遮光部により防止され得る。その結
果、指針部の表面の輝度をその全長に亘り一様にするこ
とができる。ここで、請求項に記載の発明のように、
導光性指針本体が、回動中心部内にその裏面から導入さ
れた光を、当該回動中心部の空所の反射壁により指針部
内に反射する構成を有する場合光が回動中心部内に入
射することなくキャップ内に直接漏洩したときでも、上
述と同様に狭隙から外部への漏出が上記遮光部により防
止され得る。
【0011】また、請求項に記載の発明のように、キ
ャップの両対向壁から指針部の上記両側壁に沿い延出し
上記空所内に屈曲する両遮光壁により上記遮光部を構成
すれば、かかる簡単な構成の付加でもって、請求項1
記載の発明と同様の効果を達成できる
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1及び図2に基づいて説明する。図1及び図2は、図
乃至図に示した計器用発光指針に本発明が適用された
例を示している。本実施の形態においては、図乃至図
に示したキャップ30において、キャップ部30aに
代えて、キャップ部30cを採用したことにその構成上
の特徴がある。
【0013】キャップ部30cは、上述したキャップ部
30aの切り割り状挿入部31に両遮光壁32を付加し
た構成となっている。両遮光壁32は、切り割り状挿入
部31の左右両側のうち空所11の上壁11aに対応す
る部分から指針本体10の回動中心部10aの両側に沿
い平行に延出し、その先端部32aにて、図1にて示す
ごとく互いに対向する方向に拡散板12の下面側にてL
字状に屈曲して形成されている。ここで、拡散板12の
両側下面とこれに対向する各遮光板32の先端部32a
は互いに密着している。その他の構成は、図乃至図
に示したものと同様であるので、同一部分には、同一符
号を付してその説明は省略する。
【0014】このように構成した本実施の形態において
は、導光板50から指針本体10の回動中心部10a内
に導入された光の一部が、両反射壁11b、11cによ
り反射されることなく、空所11内に入射し、この空所
11の幅方向両側を通りキャップ部30c内に侵入した
り、或いは、導光板50の反射壁51により反射された
光の一部が、回動中心部10a内に入射することなく、
キャップ部30cの周壁とこれに対向するボス20の上
端つば部21との間からキャップ部30c内に侵入して
も、このような侵入光が、上述のように構成した両遮光
壁32により遮断される。
【0015】従って、キャップ部30cの挿入部31の
内壁31aと、これに対向する指針本体10の回動中心
部10aの後壁13及び両側壁14、15と間に狭隙が
形成されていても、この狭隙を通して光が外部に漏出す
ることがない。このため、指針部10bの表面全体の輝
度を一様に確保できる。この場合、上述のごとく、拡散
板12の両側下面とこれに対向する各遮光板32の先端
部32aが互いに密着している。従って、上述したキャ
ップ部30c内への侵入光の外部への漏出がより一層確
実に防止できる。
【0016】次に、上記実施の形態の第1変形例につい
て図3を参照して説明する。この第1変形例において
は、上記実施の形態にて述べたキャップ部30cにおい
て、両遮光壁32に代えて、両遮光壁33を採用したこ
とにその構成上の特徴がある。これら両遮光壁33は、
切り割り状挿入部31の左右両側のうち空所11の上壁
11aに対応する部分から指針本体10の回動中心部1
0aの両側に沿い平行に延出し、その先端部33aに
て、図3にて示すごとく互いに対向する方向に拡散板1
2の上面側にてL字状に屈曲して形成されている。ここ
で、両遮光板33の各先端部33aとこれに対向する指
針部10bの下面部とは互いに密着している。なお、拡
散板12は、両遮光壁33の各先端部33aの下面に亘
り装着されている。その他の構成は、上記実施の形態と
同様である。
【0017】このように構成した本第1変形例によって
も、両遮光板33を設けたことにより、上記実施の形態
と同様に、挿入部31の内壁31aと、これに対向する
指針部10bの後壁13及び両側壁14、15と間の狭
隙を通り、外部へ光が漏出することがない。その結果、
上記実施の形態と同様の効果を達成できる
【0018】
【0019】なお、本発明の実施にあたっては、以下に
述べるように、本発明を種々変形して実施してもよい。 車両用計器の指針に限ることなく、各種産業機器の計
器用指針に本発明を適用して実施してもよい。 上記実施の形態では、指針本体10内に導光板50か
ら光を導入する例について説明したが、これに限らず、
指針本体10内に、両反射壁11b、11cを構成する
空所11に代えて、単一のチップからなる発光素子を設
けてなる自発光指針に対して、本発明を適用して実施し
てもよい。 上記実施の形態では、キャップを両キャップ部30
b、30cにより構成した例について説明したが、これ
に代えて、両キャップ部30b、30cのうちキャップ
部30bを廃止するとともに、指針部10bの後端部を
廃止して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計器用発光指針の一実施の形態を示す
要部の横断面図である。
【図2】同要部の縦断面図である。
【図3】上記実施の形態の第1変形例を示す要部横断面
図である。
【図4】従来の車両用計器の概略縦断面図である。
【図5】図4の計器の発光指針の斜視図である。
【図6】図4の発光指針の横断面図である。
【符号の説明】
10・・・指針本体、10a・・・回動中心部、10b
・・・指針部、11・・・空所、11b、11c・・・
反射壁、11d・・・表面、13・・・後壁、14、1
5・・・側壁、20・・・ボス、30・・・キャップ、
30b、30c・・・キャップ部、32、33・・・遮
光壁、32a、33a・・・先端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 11/28 G01D 13/28 G12B 11/00 G12B 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器本体(60)に軸支される回動中心
    部(10a)から半径方向に延出する指針部(10b)
    を有し、前記回動中心部内にその裏面から導入された光
    を、当該回動中心部に設けた空所(11)でもって形成
    される反射壁(11b、11c)により前記指針部内に
    反射してその表面(11d)の全長に亘り発光させる導
    光性指針本体(10)と、 前記指針部の前記回動中心部近傍に位置する両側壁及び
    後壁(13乃至15)を覆うキャップ(30、30b、
    30c)とを備えた計器用発光指針において、 前記指針部の前記両側壁(14、15)とこれら両側壁
    に対する前記キャップの両対向壁(31a)との間の挟
    隙から外部への光の漏洩を阻止する遮光部(32)を前
    記キャップに設けてなることを特徴とする計器用発光指
    針。
  2. 【請求項2】 前記空所が前記指針部の幅方向に開口し
    ており、 前記遮光部が、前記キャップの両対向壁から前記指針部
    の前記両側壁に沿い延出し前記空所内に屈曲する両遮光
    壁(32)により構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の計器用発光指針。
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