JP3407502B2

JP3407502B2 - 計器用発光指針

Info

Publication number: JP3407502B2
Application number: JP25370295A
Authority: JP
Inventors: さとし杉浦
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1995-09-29
Publication date: 2003-05-19
Anticipated expiration: 2015-09-29
Also published as: JPH0996550A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両その他各種産
業機器用計器に係り、特に、当該計器に採用するに適し
た発光指針に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の計器用発光指針において
は、図５にて示すように、指針部１ｂを回動中心部１ａ
から半径方向に延出させてなる指針本体１と、指針部１
ｂの回動中心部１ａ近傍に位置する両側壁及び後壁を覆
うキャップ２とを備えたものがある（特公平４−７８１
２４号公報参照）。

【０００３】ここで、回動中心部１ａには、空所３が断
面逆三角形状に形成されており、この空所３の上壁に相
当する位置にて形成したスリット部４内には、光拡散板
５が空所３内を臨むようにして挿入されている。しかし
て、回動中心部１ａ内にその裏面から導入された光が、
空所３の傾斜状反射壁３ａにより指針部１ｂ内に向け反
射される。これにより、指針部１ｂが、その表面全長に
亘り発光するようになっている。

【０００４】また、反射壁３ａにより反射された光がキ
ャップ２の裏面側開口から漏洩しないようにするため、
キャップ２の裏面側開口が蓋６により閉鎖されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような発
光指針では、空所３から指針部１ｂの表面側への透過光
が光拡散板５により拡散され、また、キャップ２の裏面
側開口を介する反射壁３ａの反射光の外部への漏出が蓋
６により遮断されるとしても、光拡散板５及び蓋６が別
部材として構成されているため、部品点数や組み付け工
数の増加を招くという不具合がある。

【０００６】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、計器用発光指針において、その構成部材をで
きる限り一体に構成することにより、回動中心部に設け
た空所から指針部の表面側への透過光の拡散や当該空所
の反射壁からの反射光の外部への漏洩光の緩和を確保し
つつ、部品点数や組み付け工数の軽減を図ることを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１及び５に記載の発明によれば、光拡散板と
調光板とを含むように一体に形成した一体部材を具備す
るので、回動中心部に設けた空所から指針部の表面側へ
の透過光の拡散や当該空所の反射壁からの反射光の外部
への漏洩光の緩和を確保しつつ、この種計器用発光指針
の構成部材の部品点数や組み付け工数の軽減を図ること
ができる。

【０００８】また、請求項２に記載の発明によれば、ボ
スと光拡散板とを含むように一体に形成した一体部材を
具備するので、回動中心部に設けた空所から指針部の表
面側への透過光の拡散を確保しつつ、この種計器用発光
指針の構成部材の部品点数や組み付け工数の軽減を図る
ことができる。また、請求項３及び５に記載の発明によ
れば、ボス、光拡散板及び調光板のうち少なくとも二つ
を含むように一体に形成した一体部材を具備するので、
請求項１及び２に記載の発明の一方の作用効果を達成で
きる。

【０００９】また、請求項４及び５に記載の発明によれ
ば、前記ボス、前記光拡散板及び前記調光板を含むよう
に一体に形成した一体部材を具備するので、請求項１及
び２に記載の発明の双方の作用効果を達成できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の実施の形態
を図１及び図２に基づいて説明する。図１は、車両用計
器に採用される発光指針に本発明が適用された例を示し
ている。この発光指針は、図１及び図２にて示すごと
く、指針本体１０と、筒状ボス２０と、キャップ３０と
を備えている。

【００１１】指針本体１０は、導光材料からなる指針部
１０ａを備えており、この指針部１０ａは、その回動中
心部１１の裏面に装着した筒状ボス２０により、環板状
文字盤４０の中央穴部４１及び環状導光板５０の中央穴
部５１を通り、計器本体６０の回動軸６１に軸支されて
いる。指針部１０ａの回動中心部１１には、断面逆台形
形状の空所１２が指針部１０ａの幅方向に開口して形成
されており、この空所１２には、指針部１０ａの長手方
向及びその下側を臨むように、傾斜状の両反射壁１２
ａ、１２ｂが形成されている。

【００１２】しかして、両ランプ７０ａ、７０ｂから導
光板５０内に導入された光が、中央穴部５１の周壁から
なる傾斜状反射壁５１ａにより反射されて、ボス２０の
周壁に沿い進行し指針部１０ａの回動中心部１１内にそ
の裏面から入射する。このように入射した光は、回動中
心部１１の空所１２の両傾斜状反射壁１２ａ、１２ｂに
より反射され、指針部１０ａの表面１３をその全長に亘
り発光させるようになっている。

【００１３】なお、指針部１０ａの表面１３は、ホット
スタンプ等により着色した膜でもって被覆されている。
また、図１にて、符号７０は回路基板を示す。キャップ
３０は、図１及び図２にて示すごとく、指針部１０ａの
回動中心部１１近傍に位置する両側壁及び後壁を覆うよ
うに、遮光性材料により図２にて示すごとく一体にかつ
略コ字状に形成されている。なお、キャップ３０は、そ
の開口部３１の下部にて指針部１０ａの下側に開口して
いる。

【００１４】次に、本発明の要部の構成する一体部材８
０について説明する。この一体部材８０は、両光拡散板
８１及び８２と、これら両光拡散板８１及び８２を連結
する連結板８３とを有するように、図２にて示す形状に
て光拡散材料により形成されている。連結板８３は、図
２にて図示右側上端隅角部から上方に延出する延出部８
３ａを備えており、この延出部８３ａには、光拡散板８
１が図２にて図示矢印方向にＬ字状に延出して形成され
ている。そして、この光拡散板８１は、空所１２の上壁
に形成したスリット部１２ｃ内に図１にて示すごとく挿
入されて、空所１２内に露呈している。

【００１５】また、光拡散板８２は、連結板８３の図２
にて図示左端から図示矢印方向にＬ字状に延出し、キャ
ップ３０の開口部３１の下部内側に挿入されている。な
お、光拡散板８２は光拡散板８１に対し直交する向きに
形成されている。このように構成した本第１の実施の形
態においては、一体部材８０の指針部１０ａに対する組
み付けは次のようにして行う。

【００１６】先ず、図２にて示すごとく、ボス２０と一
体の指針本体１０、キャップ３０及び一体部材８０を別
々に準備する。そして、一体部材８０の光拡散板８１を
空所１２のスリット部１２ｃ内に、図２にて図示矢印方
向から挿入する。これにより、光拡散板８２が、空所１
２の反射壁１２ｃに外方から対向して位置する。このと
き、連結板８３は、回動中心部１１の反射壁１２ａと光
拡散板８２との間の部分に当接する。

【００１７】このように一体部材８０を組み付けた状態
において、導光板５０から指針部１０ａの回動中心部１
１内に導入された光の一部が、両反射壁１２ａ、１２ｂ
により反射されることなく、空所１２内に入射すると、
この入射光の一部が光拡散板８１により拡散されて指針
部１０ａの表面側へ透過する。このため、指針部１０ａ
のうち空所１２に対向する部分の表面の輝度が他の部分
に比べて高くなることがなく、指針部１０ａの表面全長
に亘り一様な輝度を維持できる。

【００１８】また、両反射壁１２ａ、１２ｂにより反射
された光の一部が、指針部１０ａの長手方向に進むこと
なく、回動中心部１１の一部を通りキャップ３０の開口
部３１に向けて進み、光拡散板８２により拡散される。
このため、指針部１０ａの下側の光拡散板８２近傍部分
の輝度が指針部１０ａの表面の輝度に比べて高くなるこ
とがなく、その結果、指針部１０ａの表面に対する視認
性を良好に維持できる。

【００１９】かかる場合、上述のように、両光拡散板８
１、８２を単一の一体部材８３により一体に形成するよ
うにしたので、部品点数の軽減を図ることができるのは
勿論のこと、両光拡散板８１、８２の組み付け工数を軽
減できる。本発明の第２の実施の形態を図３及び図４に
基づいて説明する。この第２の実施の形態においては、
上記第１の実施の形態にて述べた一体部材８０に代え
て、図３及び図４にて示すごとく、一体部材９０が採用
されている。

【００２０】この一体部材９０は、ボス９１と、両光拡
散板９２、９３と、連結板９４とを有するように、図４
に示す形状にて、光拡散材料により一体に形成されてい
る。ボス９１は、上記第１の実施の形態にて述べたボス
２０に対応するもので、このボス９１は、ボス２０に代
えて、計器本体６０の回動軸６１に軸支されている。光
拡散板９３は、その中央部にて、ボス９１と同軸的に一
体となっており、この光拡散板９３に形成した両開口部
９３ａ、９３ｂには、指針部１０ａの回動中心部１１の
裏面に形成した両突起１１ａ、１１ｂが挿入されてい
る。

【００２１】ここで、光拡散板９３のキャップ３０の開
口部３１に対応する周壁部９３ｃが、上記第１の実施の
形態にて述べた光拡散板８２と同様の役割を果たす。な
お、上述のような回動中心部１１の両突起１１ａ、１１
ｂの両開口部９３ａ、９３ｂへの挿入により、指針部１
０ａがボス９１を介して回動軸６１に軸支される。光拡
散板９２は、光拡散板９３に垂設した連結板９４からＬ
字状に延出して形成されており、この光拡散板９２は、
光拡散板８１に代えて、空所１２のスリット部１２ｃ内
に挿入されて、当該光拡散板８１と同様の役割を果た
す。その他の構成は上記第１の実施の形態と同様であ
る。

【００２２】このように構成した本第２の実施の形態に
おいては、一体部材９０の指針部１０ａに対する組み付
けは次のようにして行う。先ず、図４にて示すごとく、
指針本体１０（ボス２０が廃止されている）、キャップ
３０及び一体部材９０を別々に準備する。そして、一体
部材９０の光拡散板９２を空所１２のスリット部１２ｃ
内に挿入しつつ、光拡散板９３の両開口部９３ａ、９３
ｂ内に指針部１０ａの両突起１１ａ、１１ｂを挿入す
る。然る後、ボス９１を計器本体６０の回動軸６１に軸
支する。

【００２３】かかる場合、上述のように、ボス９１及び
両光拡散板９２、９３を単一の一体部材９０により一体
に形成するようにしたので、部品点数のより一層の軽減
を図ることができるのは勿論のこと、両光拡散板９２、
９３の組み付け工数を軽減できる。その他の作用効果は
上記第１の実施の形態と同様である。なお、本発明の実
施にあたっては、車両用計器の指針に限ることなく、各
種産業機器の計器用指針に本発明を適用して実施しても
よい。

【００２４】また、本発明の実施にあたっては、上記各
実施の形態にて述べた光拡散板８３及び光拡散板９３の
周壁部９３ｃの各表面に遮光性塗料を塗布すれば、これ
ら光拡散板８３及び周壁部９３ｃからの外部への光の漏
洩を確実に防止できる。また、本発明の実施にあたって
は、各光拡散板８３、９２は、光を減光し或いは遮断す
る材料からなる調光板により構成されていてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の計器用発光指針の第１の実施の形態を
示す概略断面図である。

【図２】図１の指針本体、キャップ及び一体部材の分解
斜視図である。

【図３】本発明の計器用発光指針の第２実施の形態を示
す概略断面図である。

【図４】図３の指針本体、キャップ及び一体部材の分解
斜視図である。

【図５】従来の計器用発光指針の概略縦断面図である。

【符号の説明】

１０・・・指針本体、１０ａ・・・指針部、１１・・・
回動中心部、１２・・・空所、１２ａ、１２ｂ・・・反
射壁、１２ｃ・・・スリット部、２０、９１・・・ボ
ス、３０・・・キャップ、６０・・・計器本体、８１、
８２、９２、９３・・・光拡散板、８０、９０・・・一
体部材、９３ｃ・・・周壁部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G01D 11/28 G01D 13/22 G12B 13/28 G12B 11/04

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】計器本体（６０）に軸支される回動中心
部（１１）からその半径方向に延出する指針部（１０
ａ）と、前記回動中心部に設けた空所（１２）の前記指
針部の表面側に位置する内壁（１２ｃ）に装着された光
拡散板（８１、９２）とを有し、前記指針部の長手方向
及びその下側を臨むように前記空所に形成された傾斜状
反射壁（１２ａ、１２ｂ）により、前記回動中心部内に
その裏面から導入された光を反射して、前記指針部をそ
の表面全長に亘り発光させる導光性指針本体（１０）
と、前記指針部の前記回動中心部近傍に位置する両側壁及び
後壁を覆うキャップ（３０）と、前記傾斜状反射壁に対向する位置にて開口する前記キャ
ップの開口部（３１）を塞ぐように配設されて前記傾斜
状反射壁の反射光のうち前記開口部から外部への漏洩光
を和らげる調光板（８３、９２）とを備え、かつ、前記光拡散板と前記調光板とを含むように一体に
形成されて前記指針本体に組み付けてなる一体部材（８
０、９０）を具備する計器用発光指針。
【請求項２】計器本体（６０）にボス（２０、９１）
を介し軸支される回動中心部（１１）からその半径方向
に延出する指針部（１０ａ）と、前記回動中心部に設け
た空所（１２）の前記指針部の表面側に位置する内壁
（１２ｃ）に装着された光拡散板（８１、９２）とを有
し、前記指針部の長手方向及びその下側を臨むように前
記空所に形成された傾斜状反射壁（１２ａ、１２ｂ）に
より、前記回動中心部内にその裏面から導入された光を
反射して、前記指針部をその表面全長に亘り発光させる
導光性指針本体（１０）と、前記指針部の前記回動中心部近傍に位置する両側壁及び
後壁を覆うキャップ（３０）とを備えてなる計器用発光
指針において、前記ボスと前記光拡散板とを含むように一体に形成され
て前記指針本体に組み付けてなる一体部材（８０、９
０）を具備することを特徴とする計器用発光指針。
【請求項３】計器本体（６０）にボス（２０、９１）
を介し軸支される回動中心部（１１）からその半径方向
に延出する指針部（１０ａ）と、前記回動中心部に設け
た空所（１２）の前記指針部の表面側に位置する内壁
（１２ｃ）に装着された光拡散板（８１、９２）とを有
し、前記指針部の長手方向及びその下側を臨むように前
記空所に形成された傾斜状反射壁（１２ａ、１２ｂ）に
より、前記回動中心部内にその裏面から導入された光を
反射して、前記指針部をその表面全長に亘り発光させる
導光性指針本体（１０）と、前記指針部の前記回動中心部近傍に位置する両側壁及び
後壁を覆うキャップ（３０）と、前記傾斜状反射壁に対向する位置にて開口する前記キャ
ップの開口部（３１）を塞ぐように配設されて前記傾斜
状反射壁の反射光のうち前記開口部から外部への漏洩光
を和らげる調光板（８３、９２）とを備え、かつ、前記ボス、前記光拡散板及び前記調光板のうち少
なくとも二つを含むように一体に形成されて前記指針本
体に組み付けてなる一体部材（８０、９０）を具備する
計器用発光指針。
【請求項４】計器本体（６０）にボス（２０、９１）
を介し軸支される回動中心部（１１）からその半径方向
に延出する指針部（１０ａ）と、前記回動中心部に設け
た空所（１２）の前記指針部の表面側に位置する内壁
（１２ｃ）に装着された光拡散板（８１、９２）とを有
し、前記指針部の長手方向及びその下側を臨むように前
記空所に形成された傾斜状反射壁（１２ａ、１２ｂ）に
より、前記回動中心部内にその裏面から導入された光を
反射して、前記指針部をその表面全長に亘り発光させる
導光性指針本体（１０）と、前記指針部の前記回動中心部近傍に位置する両側壁及び
後壁を覆うキャップ（３０）と、前記傾斜状反射壁に対向する位置にて開口する前記キャ
ップの開口部（３１）を塞ぐように配設されて前記傾斜
状反射壁の反射光のうち前記開口部から外部への漏洩光
を和らげる調光板（８３、９２）とを備え、前記ボス、前記光拡散板及び前記調光板を含むように一
体に形成されて前記指針本体に組み付けてなる一体部材
（９０）を具備することを特徴とする計器用発光指針。
【請求項５】前記調光板が、光拡散板であることを特
徴とする請求項１、３、４のいずれか一つの記載の計器
用発光指針。