JP3504490B2 - セグメント及びセグメントの接合方法 - Google Patents
セグメント及びセグメントの接合方法Info
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Description
することにより掘削穴の軸方向に筒状壁体を構成するセ
グメント及びセグメントの接合方法に関するものであ
る。
穴の内面側にセグメント(主にコンクリート製あるいは
スチール製)を組み立てて筒状壁体を構築する、いわゆ
るシールド工法が一般的である。このシールド工法に用
いられるセグメントとしては平面長方形状で円弧版状の
ものが主流であり、これらセグメント同士をボルトによ
って接合していた。このボルトでセグメント同士を接合
する構造としては、セグメントの接合面の近傍に、セグ
メントの接合面同士を当接させた際に、互いに連通する
孔部を有する継手板を埋め込んでおき、これら継手板の
孔部へボルトを挿通させ、このボルトへナットを締結さ
せて接合させる構造が一般的である。また、相互のセグ
メントにナット部材であるインサート金具を埋め込んで
おき、隣接するセグメントに貫通させたボルトを締結さ
せて互いに接合させる構造もある。
現場にて継手の接合面に形成された孔部へボルトを挿通
させ、このボルトへナットを締結させたり、相互のセグ
メントに埋め込んだインサート金具へボルトを締結させ
るという極めて煩雑な作業を要するため組立時間の短縮
には限界があり、またロボットによる自動組み付けへの
適応が困難であった。さらには、二次覆工を省略する場
合にもボルト・ナットを取り付けるためにセグメントに
形成したボルトボックスの閉塞作業を行わなければなら
ず、施工の高速化、省力化を目指す上で新たな継手構造
の開発が急務となっているのが現状であった。
合させることができる接合構造として、セグメントの接
合面の対向位置に、C型の金具を埋め込んでおき、これ
らC型の金具に両端部が係合するI型の金具を嵌め込む
ことにより、C型の金具同士をI型の金具によって連結
させ、セグメントの接合面同士を接合させる構造が開発
されており、例えば、特開平7−269297号公報等
には、セグメントの周方向への接合面に、掘削穴の軸方
向へ沿う断面C字状の溝部を有する溝状部材をセグメン
トの幅全体にわたって設け、セグメントの周方向への接
合面同士を突き合わせることにより溝部から形成される
係合孔へ、I型の係合部材を挿入して溝状部材同士を連
結させるものが示されている。
うに、C字状の溝部を有する溝状部材をセグメントの幅
全体にわたって設けた構造の場合、この溝状部材を高精
度に形成しないと係合部材による連結強度が幅方向に沿
って偏ってしまう。
9号公報及び特開平9−242483号公報等に示され
ているように、セグメントの周方向への接合面に、掘削
穴の軸方向へ間隔をあけてC型金具を設け、セグメント
の周方向への接合面同士を突き合わせた状態にて、各C
型金具同士にI型(H型)の金具を掘削穴軸方向へそれ
ぞれ嵌合させてC型金具同士を連結させれば、セグメン
トの幅方向の複数箇所にてセグメントの接合を行うこと
ができ、セグメント同士を周方向に偏りなく接合させる
ことができるが、この場合、I型の金具をC型金具へ係
合させるために、プッシュロッドによって軸方向へ押し
込まなければならず、その作業が極めて煩雑であり、自
動組立には不向きであった。
平8−184296号公報、特開昭63−118497
号公報あるいは実開昭64−47899号公報等には、
接合面に複数のC型金具を間隔をあけて設け、セグメン
トの接合面を突き合わせた状態にてセグメントの内面側
からI型金具を嵌め込む技術も開示されているが、この
場合、内面側に開口部が形成されてしまうため、その閉
塞作業を行わなければならないという問題があった。
ので、強度低下を招くことなく、極めて容易に、軸方向
の複数箇所にて偏りや緩みなく接合することができ、し
かも、内面側における凹部の閉塞作業を行う必要のない
セグメント及びセグメントの接合方法を提供することを
目的としている。
に、請求項1記載のセグメントは、互いに接合端面同士
を合わせた状態で接合されて、トンネル壁体を構成する
セグメントであって、トンネル周方向へ互いに接合され
る接合端面には、それぞれ互いに対向しかつ端部が内方
に屈曲した係止片部を有する一対の鉤形の係止部が形成
された接合金具と、該接合金具の側部に形成されて前記
接合金具の係止部同士の間に形成された係合空間に連通
する開口部とを有し、前記接合金具は、板状の連結金具
本体の両側部に前記係合空間内に配置されて前記係止片
部と係合する係合部を有する連結金具によって連結され
てなり、前記接合金具には、その係合空間内へ前記開口
部から前記連結金具の一方側の係合部を挿入することに
より前記連結金具が保持されることを特徴としている。
載のセグメントにおいて、前記開口部に、この開口部を
閉鎖する開口部閉鎖部材が嵌合されることを特徴として
いる。請求項3記載のセグメントは、請求項1または請
求項2記載のセグメントにおいて、前記係合空間の内面
と前記係合部の外面との間に、前記接合金具の前記係合
空間へ一方側の係合部が挿入された連結金具を保持する
保持部材が設けられていることを特徴としている。
3のいずれか1項記載のセグメントにおいて、前記接合
金具の側部に、前記開口部を有する保持部が一体に形成
されていることを特徴としている。請求項5記載のセグ
メントは、請求項1〜4のいずれか1項記載のセグメン
トにおいて、前記接合金具に、アンカー筋が接続されて
なり、該アンカー筋によって互いに対向する接合端面の
接合金具同士が連結されていることを特徴としている。
互いに接合端面同士を合わせた状態で接合されて、トン
ネル壁体を構成するセグメントの接合方法であって、ト
ンネル周方向へ互いに接合される接合端面には、それぞ
れ互いに対向しかつ端部が内方に屈曲した係止片部を有
する一対の鉤形の係止部が形成された接合金具と、該接
合金具の側部に形成されて前記接合金具の係止部同士の
間に形成された係合空間に連通する開口部とを有し、前
記接合金具は、板状の連結金具本体の両側部に前記係合
空間内に配置されて前記係止片部と係合する係合部を有
する連結金具によって連結されてなり、互いに接合させ
るセグメントの一方のセグメントの接合端面の開口部か
ら前記接合金具の係合空間内へ前記連結金具の一方側の
係合部を挿入し、その後、一方のセグメントへ接合させ
る他方のセグメントを、その接合端面の開口部に前記連
結金具の他方の係合部を挿入させながら一方のセグメン
トへ近接させ、さらに、前記他方の係合部が前記接合金
具の係合空間内に挿入するようにスライドさせることを
特徴としている。
るいは請求項6記載のセグメントの接合方法によれば、
セグメントの接合端面に形成された開口部から連結金具
の一方の係合部を接合金具の係合空間内へ挿入させるこ
とにより、連結金具が、その他方の係合部が突出した状
態に保持される。そして、連結金具の他方の係合部を他
のセグメントの接合端面に形成された開口部へ挿入させ
た状態にて他のセグメントをスライドさせることによ
り、連結金具の両側部の係合部が、それぞれのセグメン
トの接合金具の係合空間内に配置されてセグメント同士
が連結される。
ば、接合金具の係合空間内へ連結金具の一方側の係合部
を挿入した状態にて、開口部を開口部閉塞部材によって
閉鎖させることにより、連結金具が、開口部側への移動
が規制された状態に保持される。請求項3記載のセグメ
ントによれば、接合金具の係合空間の内面と連結金具の
係合部の外面との間に設けられた連結金具保持部材によ
って、連結金具が接合金具にガタツキなく保持され、セ
グメント同士の接合作業が良好に行われる。
ば、接合金具の側部に一体に設けられた保持部の開口部
から接合金具の係合空間内へ容易に連結金具を挿入させ
ることが可能となる。また、この開口部を有する保持部
が接合金具に一体に形成されているので、セグメントの
接合端面にわざわざ開口部を形成する手間が省かれる。
請求項5記載のセグメントによれば、アンカー筋によっ
て互いに対向する接合端面の接合金具同士が連結されて
いるので、これら接合金具が確実にセグメントに固定さ
れるとともに、セグメントの製造時における接合金具の
設置の容易化が図られる。
メント及びセグメントの接合方法を図によって説明す
る。図1及び図2において、符号1は、セグメントであ
る。これらセグメント1は、平面視長方形状に形成され
たコンクリート製のものであり、これらセグメント1の
周方向への接合端面1aを互いに接合させることによ
り、掘削穴内にてトンネル壁体を構成するリングが構築
されるようになっている。そして、このリングを掘削穴
の軸方向へ互いに接合させることにより、掘削穴内にて
トンネル壁体が構築されるようになっている。
ント1は、互いに接合される周方向の接合端面1aに、
それぞれ掘削穴の軸方向に沿って複数のC型の接合金具
2が設けられており、これら接合金具2同士が、それぞ
れI型の連結金具3によって互いに連結されている。接
合金具2は、係止片部4を有する鉤形に形成された一対
の係止部5が互いに対向位置に設けられたもので、これ
ら係止部5同士によって形成された空間が、連結金具3
の両側部に形成された係合部6が挿入される係合空間7
とされている。
は、断面I字型に形成されたもので、板状の連結金具本
体8の両側部が接合金具2の係合空間7内に挿入される
前述の係合部6とされている。連結金具本体8は、接合
金具2を構成する係止部5の係止片部4同士の隙間より
も薄く形成されて挿入可能とされており、係合部6は、
係止片部4同士の隙間よりも厚く形成されている。即
ち、これら接合金具2の係合空間7内に連結金具3の両
側部に形成された係合部6がそれぞれ挿入され、これに
より、これら接合金具2同士が連結金具3によって連結
され、セグメント1同士が互いに接合されている。な
お、接合金具2には、アンカー筋9が設けられており、
これらアンカー筋9によって接合金具2が、セグメント
1を構成するコンクリートに強固に固定されている。
の軸方向抗口側、つまり、既設のリングへの接合側(図
1における上方側)に、前記係合空間7と連通する開口
部11が形成されている。これら開口部11には、図7
に示すように、例えば、ゴム等の弾性材料から形成され
た開口部閉鎖部材12が嵌め込まれており、これら開口
部閉鎖部材12によって接合金具2の係合空間7内に挿
入された連結金具3の掘削穴軸方向抗口側への移動が規
制されている。
ぞれの接合金具2の掘削穴の軸方向抗口側に、接合金具
2の係合空間7と連通する開口部13が形成されてい
る。なお、この他方の接合端面1a″に形成された開口
部13の内、接合金具2同士の間に形成された開口部1
3は、これら接合金具2間にわたる全体に形成され、こ
れにより、接合金具2同士が開口部13によって連通さ
れている。
た接合金具2の係合空間7は、連結金具3の係合部6の
挿入方向後方側へ向かって次第に広がるテーパ状に形成
されている。また、連結金具3は、他方側の接合端面1
a″の接合金具2の係合空間7内に挿入される係合部6
が、接合金具2の係止片部4と係合する係合面が、係合
空間7への挿入方向後方側へ向かって内方へ次第に傾斜
したテーパ面とされている。
場合について説明する。これらセグメント1同士を接合
させる場合は、まず、図8に示すように、既にトンネル
壁体に組み付けられたセグメント1の一方の接合端面1
a′に設けられた接合金具2に連結金具3を保持させ
る。ここで、この接合金具2へ連結金具3を保持させる
場合は、この接合金具2の側部に設けられた開口部11
に連結金具3の一方側の係合部6を、その正面側から挿
入する。そして、この連結金具3を掘削穴の軸方向切り
羽側、つまり、地盤を掘削するシールドマシンが設けら
れている側(図1における下方側)へ移動させる。この
ようにすると、この連結金具3の係合部6が、接合金具
2の係合空間7内に挿入される。そして、この状態にお
いて、各開口部11に開口部閉鎖部材12を嵌合させて
塞ぐ。このようにすると、図8に示すように、この開口
部閉鎖部材12によって連結金具3の開口部11側への
移動が規制される。
合端面1a′の接合金具2に、それぞれ連結金具3を保
持させたら、接合させる他のセグメント1の他方側の接
合端面1a″を、既設のセグメント1の一方側の接合端
面1a′に対して掘削穴の軸方向切り羽側へずらして近
接させる。このとき、他のセグメント1の他方側の接合
端面1a″に形成された開口部13に、既設のセグメン
ト1の一方側の接合端面1a′に保持させた連結金具3
を挿入させる。
方向抗口側へ移動させる。このようにすると、他のセグ
メント1の接合端面1a″の接合金具2の係合空間7内
に、連結金具3の係合部6が挿入される。これにより、
この連結金具3のそれぞれの係合部6が、それぞれのセ
グメント1の接合端面1aの接合金具2の係合空間7内
に配置され、この連結金具3によってそれぞれの接合金
具2が連結され、セグメント1同士がその接合端面1a
同士を互いに突き合わせた状態に接合される。
具2の開口部11に設けられた開口部閉鎖部材12によ
って掘削穴の軸方向切り羽側に押圧され、これにより、
他方の接合端面1a″側の接合金具2の係合空間7へ、
連結金具3の係合部6が押し込まれる。なお、開口部閉
鎖部材12としては、連結金具3の係合部6を、接合金
具2の係合空間7内へ最小必要締結力以上の押圧力にて
押し込む弾性を有するものが用いられる。
セグメントの接合方法によれば、一方のセグメント1の
接合端面1a′に形成された開口部11から連結金具3
の一方の係合部6を接合金具2の係合空間7内へ挿入し
て、開口部11に開口部閉鎖部材12を嵌合させること
により、連結金具3を、その他方の係合部6が突出した
状態に保持させることができる。そして、連結金具3の
他方の係合部6を他のセグメント1の接合端面1a″に
形成された開口部13へ挿入させた状態にて他のセグメ
ント1をスライドさせることにより、極めて容易に、連
結金具3の両側部の係合部6をそれぞれのセグメント1
の接合金具2の係合空間7内に配置させてセグメント1
同士を連結させることができる。
接合端面部分を切り欠いてセグメントの接合端面同士を
突き合わせた際に内面側に凹部が形成されるようにし、
この凹部から接合金具へ連結金具を嵌合させる構造と比
較して、接合作業の煩雑化や接合箇所における接合強度
の低下を招くことなく、セグメント同士を極めて容易に
接合させることができる。
係合部を有する連結金具を埋め込んで突出させ、この突
出させた連結金具に、セグメントの他方側の接合端面の
接合金具を係合させるものと比較して、接合端面からの
突出部分がないことより、セグメントを成形する型枠の
簡略化を図ることができ、これにより、このセグメント
成形用型枠の製作の容易化を図ることができる。しか
も、連結金具は、その係合部の接合金具への係合箇所に
て遊びが得られるので、この連結金具の挿入作業を容易
に行うことができる。
に保持させた連結金具3が開口部閉鎖部材12の弾性力
によって押圧されて、その係合部6が他方側の接合端面
1a″の接合金具2の係合空間7内に挿入されるもので
あるので、鋳物等によって成形される接合金具2の精度
から派生する連結金具3の接合金具2への係合位置のば
らつきを吸収することができ、常に、略一定の係止力に
て連結金具3を接合金具2に係止させることができる。
に、連結金具を接合金具同士へ差し込んで接合させる構
造と比較して、接合時における連結金具の挿入作業が不
要となり、セグメント組立時間の短縮を図ることがで
き、また、連結金具を挿入させるロボット等を不要とす
ることができ、コストの大幅な低減を図ることができ
る。また、他方側の接合端面1a″に設けられた接合金
具2の係合空間7を、連結金具3の係合部6の挿入方向
後方側へ向かって次第に広がるテーパ状に形成したの
で、接合金具2の係合空間7への連結金具3の係合部6
の挿入を容易に行うことができ、さらなる接合作業性の
向上を図ることができる。
金具3による接合金具2同士の接合箇所へ充填材として
モルタル等を充填しても良い。つまり、このように、接
合箇所にモルタルを充填することにより、連結金具3に
よる接合金具2同士の接合状態を確実に維持させること
ができるとともに、この接合箇所における止水効果を得
ることができ、これにより、連結金具3及び接合金具2
等の腐食を防止することができる。また、セグメント1
の他方の接合端面1a″は、接合金具2同士の間を連通
する開口部13によってそれぞれの接合箇所が連通され
ているので、接合箇所へのモルタルの充填を一箇所から
行うことができる。
に限ることはない。図9及び図10に示すものは、接合
端面1aが掘削穴軸方向に対して傾斜し、さらに、掘削
穴径方向に対して傾斜したセグメント1である。そし
て、このような接合端面1aが傾斜面とされたセグメン
ト1同士を接合させる場合も、まず、図11に示すよう
に、既設のトンネル壁体に組み付けられたセグメント1
の一方側の接合端面1a′の接合金具2の開口部11に
連結金具3の係合部6を挿入し、この連結金具3を掘削
穴軸方向切り羽側へ移動させて接合金具2の係合空間7
内に配置させ、開口部11に開口部閉鎖部材12を嵌め
込み、この状態において、接合させる他のセグメント1
を、掘削穴軸方向切り羽側へずらした位置から、連結金
具3の係合部6を接合金具2の係合空間7内へ挿入させ
ながら掘削穴軸方向抗口側へ移動させれば良い。
る接合金具2の数量は、上記の例に限定されることな
く、用途に応じて必要数だけ配置すれば良い。また、図
12に示すように、それぞれの接合端面1aに設けられ
た接合金具2の互いに対向するもの同士をアンカー筋9
によって連結させておくことにより、セグメント1の製
造時における接合金具2の設置の容易化を図ることがで
き、これにより、セグメント1の製造コストの低減を図
ることができる。
有する開口部閉鎖部材12を嵌合させ、この開口部閉鎖
部材12の弾性力によって連結金具3の係合部6を接合
金具2の係合空間7へ挿入させるようにしたが、開口部
閉鎖部材12として、例えば、連結金具3の係合部6を
接合金具2の係合空間7へ挿入した際に、その挿入力が
最小必要締結力に達した時点にて座屈するような、例え
ば発泡樹脂等の塑性変形する材料を用いても良い。
2が設けられたセグメント1であり、このセグメント1
の接合端面1aに設けられた接合金具2には、その側部
に、連結金具3が挿入可能な開口部11を有する保持部
21が形成されている。この接合金具2の保持部21に
は、その端部に係止部22が形成されており、これら係
止部22によって、図14に示すように、この開口部1
1に嵌め込んだ開口部閉鎖部材12の掘削穴軸方向抗口
側を係止して、この開口部閉鎖部材12を保持するよう
になっている。そして、この構造の接合金具2を有する
セグメント1によれば、接合金具2の側部に一体に設け
られた保持部21の開口部11から接合金具2の係合空
間7内へ容易に連結金具3を挿入させることができる。
また、この開口部11を有する保持部21が接合金具2
に一体に形成されているので、セグメント1の接合端面
1aにわざわざ開口部11を形成する手間を省くことが
でき、セグメント1の製造コストを低減させることがで
きる。
間7の内面と連結金具3の係合部6の外面との間にスポ
ンジ等からなる連結金具保持部材23を設けたものであ
り、接合金具2の係合空間7内に一方の係合部6を挿入
した際に、連結金具保持部材23によって連結金具3が
接合金具2にガタツキなく保持されて、他方のセグメン
ト1の接合を良好に行うことができるようになってい
る。なお、この連結金具保持部材23は、接合金具2の
係合空間7の内面あるいは連結金具3の係合部6の外面
のいずれか一方に設けておけば良い。
a′に形成された開口部11が、接合金具2の掘削穴軸
方向切り羽側に設けられたものであり、したがって、連
結金具3は、開口部11から挿入して、掘削穴軸方向抗
口側へ移動させることにより、一方の係合部6が接合金
具2の係合空間7内に挿入されるようになっている。そ
して、この構造においては、一方の接合端面1a′に設
けられた接合金具2の係合空間7及びこれら接合金具2
に係合する連結金具3の一方の係合部6がそれぞれ連結
金具3の挿入方向前方へ向かって次第に窄まるテーパ状
に形成されている。したがって、接合金具2の係合空間
7内へ連結金具3の一方の係合部6を挿入させると、こ
の連結金具3がある程度挿入された状態にて互いに係合
して、連結金具3の挿入方向つまり掘削穴軸方向抗口側
への移動が規制されるようになっている。そして、この
場合は、連結金具3の移動が規制されているので、開口
部11は、開口部閉鎖部材12として単にコンクリート
等を埋め込み、このコンクリートによって閉鎖すれば良
い。
する既設のセグメント1に連結金具3を保持させ、この
連結金具3が保持されたセグメント1の一方の接合端面
1a′に、他のセグメント1の他方の接合端面1a″を
接合させるようにしたが、これとは逆に、他方のセグメ
ント1の他方の接合端面1a″に予め連結金具3を保持
させ、この連結金具3を保持させた他方のセグメント1
の他方の接合端面1a″を、トンネル壁体に組み付けら
れた既設のセグメント1の一方の接合端面1a′へ接合
させても良いことは勿論である。
ント及びセグメントの接合方法によれば下記の効果を得
ることができる。請求項1記載のセグメント及び請求項
6記載のセグメントの接合方法によれば、セグメントの
接合端面に形成された開口部から連結金具の一方の係合
部を接合金具の係合空間内へ挿入することにより、連結
金具を、その他方の係合部が突出した状態に保持させる
ことができる。そして、連結金具の他方の係合部を他の
セグメントの接合端面に形成された開口部へ挿入させた
状態にて他のセグメントをスライドさせることにより、
極めて容易に、連結金具の両側部の係合部をそれぞれの
セグメントの接合金具の係合空間内に配置させてセグメ
ント同士を連結させることができる。これにより、従来
のように、セグメントの接合端面部分を切り欠いてセグ
メントの接合端面同士を突き合わせた際に内面側に凹部
が形成されるようにし、この凹部から接合金具へ連結金
具を嵌合させる構造と比較して、接合作業の煩雑化や接
合箇所における接合強度の低下を招くことなく、セグメ
ント同士を極めて容易に接合させることができる。
係合部を有する連結金具を埋め込んで突出させ、この突
出させた連結金具に、セグメントの他方側の接合端面の
接合金具を係合させるものと比較して、接合端面からの
突出部分がないことより、セグメントを成形する型枠の
簡略化を図ることができ、これにより、このセグメント
成形用型枠の製作の容易化を図ることができる。しか
も、連結金具は、その係合部の接合金具への係合箇所に
て遊びが得られるので、この連結金具の挿入作業を容易
に行うことができる。さらには、接合端面同士を突き合
わせた後に、連結金具を接合金具同士へ差し込んで接合
させる構造と比較して、接合時における連結金具の挿入
作業が不要となり、セグメント組立時間の短縮を図るこ
とができ、また、連結金具を挿入させるロボット等を不
要とすることができ、コストの大幅な低減を図ることが
できる。
金具の係合空間内へ連結金具の一方側の係合部を挿入し
た状態にて、開口部を開口部閉塞部材によって閉鎖させ
ることにより、連結金具を、開口部側への移動が規制さ
れた状態に保持させることができる。請求項3記載のセ
グメントによれば、接合金具の係合空間の内面と連結金
具の係合部の外面との間に設けられた連結金具保持部材
によって、連結金具を接合金具にガタツキなく保持させ
ることができ、セグメント同士の接合作業を良好に行う
ことができる。
金具の側部に一体に設けられた保持部の開口部から接合
金具の係合空間内へ容易に連結金具を挿入させることが
できる。また、この開口部を有する保持部が接合金具に
一体に形成されているので、セグメントの接合端面にわ
ざわざ開口部を形成する手間を省くことができ、セグメ
ントの製造コストを低減させることができる。請求項5
記載のセグメントによれば、アンカー筋によって互いに
対向する接合端面の接合金具同士が連結されているの
で、これら接合金具を確実にセグメントに固定させるこ
とができるとともに、セグメントの製造時における接合
金具の設置の容易化を図ることができ、これにより、セ
グメントの製造コストの低減を図ることができる。
ントの接合方法を説明するセグメント同士の接合箇所の
横断面図である。
ントの接合方法を説明するセグメント同士の接合箇所の
縦断面図である。
ントの接合方法を説明するセグメントの一方側の接合端
面の斜視図である。
ントの接合方法を説明するセグメントの一方側の接合端
面の正面図である。
ントの接合方法を説明するセグメントの他方側の接合端
面の斜視図である。
ントの接合方法を説明するセグメントの他方側の接合端
面の正面図である。
ントの接合方法を説明するセグメントの一方側の接合端
面の一部の正面図である。
手順を説明するセグメント同士の接合箇所の横断面図で
ある。
グメントの接合方法を説明するセグメント同士の接合箇
所の横断面図である。
セグメントの接合方法を説明するセグメント同士の接合
箇所の縦断面図である。
の接合手順を説明するセグメント同士の接合箇所の横断
面図である。
を示すセグメントの横断面図である。
れた接合金具の他の例を説明するセグメントの接合端面
の正面図である。
れた接合金具の他の例を説明するセグメントの接合端面
の正面図である。
メントの接合方法の他の例を説明する一方のセグメント
における連結金具が保持された接合金具の縦断面図であ
る。
セグメントの接合方法を説明するセグメント同士の接合
箇所の横断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに接合端面同士を合わせた状態で接
合されて、トンネル壁体を構成するセグメントであっ
て、 トンネル周方向へ互いに接合される接合端面には、それ
ぞれ互いに対向しかつ端部が内方に屈曲した係止片部を
有する一対の鉤形の係止部が形成された接合金具と、該
接合金具の側部に形成されて前記接合金具の係止部同士
の間に形成された係合空間に連通する開口部とを有し、 前記接合金具は、板状の連結金具本体の両側部に前記係
合空間内に配置されて前記係止片部と係合する係合部を
有する連結金具によって連結されてなり、 前記接合金具には、その係合空間内へ前記開口部から前
記連結金具の一方側の係合部を挿入することにより前記
連結金具が保持されることを特徴とするセグメント。 - 【請求項2】 前記開口部には、この開口部を閉鎖する
開口部閉鎖部材が嵌合されることを特徴とする請求項1
記載のセグメント。 - 【請求項3】 前記係合空間の内面と前記係合部の外面
との間に、前記接合金具の前記係合空間へ一方側の係合
部が挿入された連結金具を保持する保持部材が設けられ
ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
セグメント。 - 【請求項4】 前記接合金具には、その側部に、前記開
口部を有する保持部が一体に形成されていることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項記載のセグメント。 - 【請求項5】 前記接合金具には、アンカー筋が接続さ
れてなり、該アンカー筋によって互いに対向する接合端
面の接合金具同士が連結されていることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項記載のセグメント。 - 【請求項6】 互いに接合端面同士を合わせた状態で接
合されて、トンネル壁体を構成するセグメントの接合方
法であって、 トンネル周方向へ互いに接合される接合端面には、それ
ぞれ互いに対向しかつ端部が内方に屈曲した係止片部を
有する一対の鉤形の係止部が形成された接合金具と、該
接合金具の側部に形成されて前記接合金具の係止部同士
の間に形成された係合空間に連通する開口部とを有し、 前記接合金具は、板状の連結金具本体の両側部に前記係
合空間内に配置されて前記係止片部と係合する係合部を
有する連結金具によって連結されてなり、 互いに接合させるセグメントの一方のセグメントの接合
端面の開口部から前記接合金具の係合空間内へ前記連結
金具の一方側の係合部を挿入し、その後、一方のセグメ
ントへ接合させる他方のセグメントを、その接合端面の
開口部に前記連結金具の他方の係合部を挿入させながら
一方のセグメントへ近接させ、さらに、前記他方の係合
部が前記接合金具の係合空間内に挿入するようにスライ
ドさせることを特徴とするセグメントの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03938298A JP3504490B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | セグメント及びセグメントの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03938298A JP3504490B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | セグメント及びセグメントの接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236797A JPH11236797A (ja) | 1999-08-31 |
JP3504490B2 true JP3504490B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=12551475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03938298A Expired - Lifetime JP3504490B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | セグメント及びセグメントの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3504490B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3847072B2 (ja) * | 2000-10-13 | 2006-11-15 | 株式会社クボタ | 合成セグメント |
JP4990698B2 (ja) * | 2007-07-04 | 2012-08-01 | 株式会社大林組 | セグメントの継手金具 |
JP4866947B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2012-02-01 | 株式会社大林組 | セグメントの連結構造 |
JP4866948B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2012-02-01 | 株式会社大林組 | セグメントの連結構造 |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP03938298A patent/JP3504490B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11236797A (ja) | 1999-08-31 |
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