JP3504173B2 - マスク交換可能な印刷用コンビネーション・マスク版 - Google Patents

マスク交換可能な印刷用コンビネーション・マスク版

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JP3504173B2
JP3504173B2 JP02159499A JP2159499A JP3504173B2 JP 3504173 B2 JP3504173 B2 JP 3504173B2 JP 02159499 A JP02159499 A JP 02159499A JP 2159499 A JP2159499 A JP 2159499A JP 3504173 B2 JP3504173 B2 JP 3504173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装のた
めに、プリント配線板にハンダペーストを印刷する印刷
版用コンビネーション・マスク版において、支持枠に張
力をかけた状態の弾性シートを残した状態で維持したま
ま、マスクを交換することの出来る新規な印刷用コンビ
ネーション・マスク版とマスク装・脱着用治具並びにマ
スク交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷用コンビネーション・マスク
版は図14に示すように、支持枠9に所定の張力の下に
紗81を貼り付けた印刷版本体を使用して、紗81の中
央部にメタルからなるマスク4を接着固定する。次に、
該マスクの紗81を切断除去した後、該マスク周辺部の
紗81に硬化性樹脂剤を塗布・硬化させて、紗の目止め
を行うことにより作成する。
【0003】このような印刷用コンビネーション・マス
ク版のメタルからなるマスク4だけを交換可能とするこ
とは、電子部品実装メーカーより強く望まれていた。メ
タルからなるマスク周辺の紗の張力を維持したまま、該
マスクを交換し、更に交換したマスクに交換前と同じ張
力を均一に付加させることが困難なために、マスク交換
可能な印刷用コンビネーション・マスク版はなかった。
【0004】一方、交換可能なメタルマスク印刷版とし
ては、特開平7−242076号公報で印刷版支持枠の
内側に、メタルマスクを固定した支持内枠を装・脱着出
来るようにしたものや、特開平7−38231号公報に
はメタルマスクの四辺に金属製の張力緩衝部を設けたも
の、特開平7−507243号公報には印刷版支持枠の
二方向にのみメタルマスクに張力を付加するものが提案
されているが、これらはいずれも支持枠全面にメタルマ
スクを張った、いわゆるフル・メタルマスク印刷版であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の交換可能なメタ
ルマスク印刷版は、印刷機によっては700mm×10
00mmのような大きい印刷版を必要とするものがあ
り、それに合わせた大きさのメタルマスクを製作するの
は実用的ではない。また、メタルマスクへの張力の付加
が均一に行い難く、特にスキージングによる印刷におい
て、スキージの往復ストロークでメタルマスクがストロ
ーク方向にズレを生じやすい。また、特開平7−242
076号公報に記載されているように、メタルマスクの
支持内枠への固定で張力が付加されていないメタルマス
ク印刷版は、被印刷物であるプリント配線板への追従性
が悪く、プリント配線板との間で僅かな間隙でも生じれ
ば、ハンダペーストの滲み現象が発生し、印刷トラブル
の原因となる。
【0006】本発明者らは、従来のコンビネーション・
マスク印刷版の特性を保持し、マスクのみを交換可能と
した印刷用コンビネーション・マスク版を提供すること
を目的として鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷用コンビ
ネーション・マスク版であって、支持枠に張力下で接着
固定した弾性シートのマスク取付け部にマスク装着枠を
有し、該マスク装着枠には、フック式又は噛み合わせ式
嵌合部、及びマスク装・脱着用治具を装着するための複
数の開口部を設けたことを特徴とするマスク交換可能な
印刷用コンビネーション・マスク版にある。
【0008】また、本発明は、前記印刷用コンビネーシ
ョン・マスク版のマスク交換用の治具であって、版保持
台上面に、マスク装着枠の開口部に嵌合するための支持
ピンを固定した支持ピン台、及び版保持台の四辺に版固
定用具が取付けられており、かつ、該支持ピン台が版固
定用具に取り付けられた移動ネジ又はエアーシリンダー
によって移動可変とされていることによって、弾性シー
トの張力を維持しながらマスク交換が出来るようにした
ことを特徴とするマスク装・脱着用治具にある。
【0009】さらに本発明は、前記印刷用コンビネーシ
ョン・マスク版のマスクを代わりのマスクと交換する方
法であって、前記マスク装・脱着用治具の支持ピンに前
記印刷用コンビネーション・マスク版の弾性シートに取
り付けられたマスク装着枠の開口部を嵌合させて、マス
ク装・脱着用治具に当該マスク版を装着して、該治具で
弾性シートの張力を維持させた状態にし、次にマスク装
・脱着用治具の支持ピンを移動ネジ又はエアーシリンダ
ーによって内側に移動せしめ、マスクの張力を弱めてコ
ンビネーション・マスク版からマスクを取り外した後、
代わりのマスクをマスク装着枠に嵌合・固定し、次いで
マスク装・脱着用治具の支持ピンを元の位置に戻してマ
スクに弾性シートの張力を負荷せしめ、コンビネーショ
ン・マスク版をマスク装・脱着用治具から取り外すこと
を特徴とする弾性シートの張力を維持しながら交換を行
うマスク交換方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明のマスク交換可能な印刷用
コンビネーション・マスク版1の平面図である。マスク
交換可能な印刷用コンビネーション・マスク版1は、ア
ルミニウム製、ステンレス製又は鋳鉄製の支持枠9に所
定の張力をかけて張ったメッシュ・スクリーンやシート
材料のような弾性シートに取り付けられたマスク装着枠
6を介してメタルからなるマスク4が装着されている。
使用される弾性シートとしては、ポリエステル製又はス
テンレス製のメッシュ・スクリーンやシート材料のよう
な弾性シートが挙げられるが、メッシュ・スクリーンが
本発明に好適であるので以下メッシュ・スクリーンを使
用した場合の実施形態を示す。図2は、図1に示したマ
スク交換可能な印刷用コンビネーション・マスク版のX
−X′断面図である。
【0011】図3は、図1に示した支持枠9のコーナー
部分の拡大平面図で、図4は、図3を矢印方向から見た
拡大側面図である。該支持枠9は、クリアランス92を
有し、コーナー固定具91、位置支持ピン94と支持枠
長可変固定ネジ93で支持枠の長さを変更することが出
来る。高さ補正具95は、マスク4と支持枠9の高さを
同一にするための補正具であるが、支持枠9と同じ幅に
して支持枠の表面を保護するようにしてもよい。
【0012】図5は、図1のマスク装着枠6のコーナー
部分の拡大平面図、図6は、図5のX−X′断面図であ
る。マスク装着枠6には、メッシュ・スクリーン8にか
かる張力の集中を避けるためにクリアランス65が設け
てあり、更にマスク4の周辺部に設けられた嵌合部42
(図6に示す。)と噛み合うマスク装着枠6の嵌合部6
7及び図8、9で示すマスク装・脱着用治具7の複数の
支持ピン72と嵌合する複数の開口部64が設けられて
いる。
【0013】マスク装着枠6及び後記するマスク嵌合部
を有するマスク補強部材41は、メッシュ・スクリーン
8の強い張り張力を受けるので剛性率2×103 kg/
mm2 以上の金属材料あるいは複合樹脂材料であること
が好ましい。具体的には、アルミニウム(剛性率2.7
×103 kg/mm2 )、SUS304(剛性率8.0
×103 kg/mm2 )、炭素繊維複合材料(剛性率1
5×103 kg/mm2 )等が挙げられる。
【0014】図7は、本発明のマスク補強部材41を備
えたマスク4の平面図である。マスク4の四辺には、予
め開口部46及びコーナー部にマスク補強部材41の幅
に相当する切り込み43を設けておき、その開口部4
6、マスク補強部材41の開口部416が重なるように
位置合わせをして接着固定する。なお、図7において、
嵌合部42を記入したマスク4には開口部46を設ける
必要はなく本発明実施例1で示したものを使用する。
【0015】図8は、本発明のマスク交換可能な印刷用
コンビネーション・マスク版1のマスク交換の際に使用
するマスク装・脱着用治具7の平面図、図9は、図8の
X−X′断面図である。本発明の印刷用コンビネーショ
ン・マスク版のマスク交換用治具7は、版保持台71、
支持ピン72、支持ピン台73、支持ピン台移動ネジ7
4及び版固定用具75からなり、版固定用具75は版保
持台71に固定されている。支持ピン台73は、版固定
用具75に取り付けられた支持ピン台移動ネジ74によ
り、図8において上下あるいは左右に移動出来る。図示
してないが、支持ピン台移動ネジ74の代わりにトルク
機能を備えたエアーシリンダーを用いて支持ピン台73
を同様に移動してもよい。
【0016】本発明のマスク交換可能な印刷用コンビネ
ーション・マスク版1のマスク装着枠6の開口部64を
マスク装・脱着用治具7の支持ピン72に嵌合させてセ
ットし、該支持ピン台移動ネジ74又はエアーシリンダ
ーを使用して支持ピン台73で該版固定用具75に固定
することにより、支持ピン72と支持枠9を介してメッ
シュ・スクリーンの張力を維持し、マスク交換が出来る
ようにする。
【0017】図10〜13は、本発明のマスク交換可能
な印刷用コンビネーション・マスク版1の他の実施態様
を示す。図10のマスク交換可能な印刷用コンビネーシ
ョン・マスク版1は、固定長の支持枠9に所定の張力を
かけて張ったメッシュ・スクリーン8のような弾性シー
トに取り付けられたマスク装着枠6を介してメタルから
なるマスク4が装着されている。図11は、図10に示
したマスク交換可能な印刷用コンビネーション・マスク
版のX−X′断面図である。
【0018】図12は、図10のマスク装着枠6のコー
ナー部分の拡大平面図である。図13は、図12のX−
X′断面図である。マスク装着枠6は、メッシュ・スク
リーン8を挟んで印刷面部材61と二つのスキージ面部
材(1)62、スキージ面部材(2)63とから構成さ
れている。また、マスク装着枠6には、メッシュ・スク
リーン8にかかっている張力の集中を避けるためにクリ
アランス65が設けてあり、更にマスク4の周辺部に設
けられた開口部46とメタル補強部材41の開口部41
6が嵌合し合うマスク装着枠6の突起部68及びマスク
装・脱着治具7の複数の支持ピン72と嵌合する複数の
開口部64が設けられている。
【0019】次に、図1〜6、図8及び図9に従って、
本発明のマスク交換可能な印刷用コンビネーション・マ
スク版1の製造方法の1例及びマスクの交換手順を説明
する。
【0020】まず、支持枠9にメッシュ・スクリーン8
を所定の張力下で接着固定する。次にメッシュ・スクリ
ーン8の所定の位置にマスク装着枠6を接着固定する。
一方、マスク4の四辺に嵌合部42を有するマスク補強
部材41を接着固定する。次にマスク補強部材41に設
けられた嵌合部42の付いたマスク4をマスク装着枠6
に嵌合装着した後、該マスク4及びマスク装着枠6の複
数の開口部64の裏面のメッシュ・スクリーン8を切断
除去して、印刷用コンビネーション・マスク版1を製造
する。支持枠9としては従来の固定長支持枠9を使用す
ることも可能であるが、支持枠長可変機構を有する支持
枠を使用して、支持枠9を一旦短縮して、メッシュ・ス
クリーン8の張り張力を小さくすれば、マスク4の装着
が一層容易となる。
【0021】図10〜13に示したマスク装着枠6は、
メッシュ・スクリーン8を挟んで印刷面部材61と二つ
のスキージ面部材(1)62、及びスキージ面部材
(2)63とから構成された他の実施態様で、その製造
は、次の手順で行う。
【0022】まず、マスク支持枠9にメッシュ・スクリ
ーン8を所定の張力下で接着固定する。次ぎにメッシュ
・スクリーンの所定の位置にマスク装着枠6を構成する
開口部64及び66を有する印刷面部材61を接着固定
し、開口部64及び66に対応するメッシュ・スクリー
ン部分を除去する。次に開口部64を有するスキージ面
部材(1)62と複数の突起部68を有するスキージ面
部材(2)63を位置合わせを行って、メッシュ・スク
リーン8の他の面に接着固定する。この位置合わせで、
スキージ面部材(2)63の突起部68は、メッシュ・
スクリーン8を挟んで印刷面部材61の開口部66と嵌
合し、スキージ面部材(1)62の開口部64は、印刷
面部材61の開口部64と重なる。図示されていない
が、必要に応じて、印刷面部材61とスキージ面部材
(1)62を複数のピンで機械的に固定して一体化して
もよい。
【0023】一方、マスク4の四辺に設けられた開口部
46に、マスク補強部材41の開口部416を位置合わ
せして、該マスク補強部材41を接着固定する。このよ
うにして作成したマスク4の開口部46及び416をマ
スク装着枠6の突起部68に嵌合装着した後、該マスク
4の裏面のメッシュ・スクリーンを切断除去して、印刷
用コンビネーション・マスク版1を製造する。
【0024】印刷用コンビネーション・マスク版1のマ
スク4の交換に当たっては、マスク装・脱着用治具7の
支持ピン72にマスク装着枠6のすべての開口部64と
嵌合させることにより、マスク4にかかっている張力を
該治具7にかかるようにする。次にマスク装・脱着用治
具7の相対する支持ピン台73を版固定用具75に沿っ
て平行移動させ、支持台移動ネジ74又はエアーシリン
ダーでピン支持台73を固定する。更に別の面にある相
対するピン支持台73を版固定用具75に沿って平行移
動させ、移動ネジ74又はエアーシリンダーでピン支持
台73を固定することにより、マスク4を脱着する。こ
の際、本発明の枠長可変支持枠9(図3)を使用して枠
長を短縮して、メッシュ・スクリーンにかかっている張
力を小さくして、マスク4の脱着を容易にすることも出
来る。
【0025】次に、交換するマスク4′(以下、説明の
都合上「マスク4′」又は「メタルマスク4′」と称
し、図示はしない。)を該マスク装着枠6上に乗せ、マ
スク4′の開口部46及び416をマスク装着枠6の突
起部68に嵌合装着し、ピン支持台73を元の位置に戻
すことにより、マスク4′に張力がかかるようにすると
同時に枠長可変固定ネジ93を元の状態に戻して、マス
ク版1をマスク装・脱着用治具7から取り外して、マス
クの交換を終える。
【0026】マスク版の支持枠として、図3に示した支
持枠長可変機構を有する支持枠9を使用したマスク交換
について説明したが、従来の固定支持枠を使用してもよ
い。
【0027】
【実施例】以下、実施例を掲げて、更に本発明を具体的
に説明する。使用した印刷版用支持枠9は、40mm×
30mm角のSUS304製で、その外形サイズは、7
00mm×500mmである。使用したマスク装着枠6
は、幅20mm×厚さ2mmのSUS304製で、その
外形サイズは、450mm×250mmである。メッシ
ュ・スクリーン8は、ポリエステル製180メッシュの
ものを使用した。マスク4は予め嵌合部42又は開口部
46とコーナー部に切込み43を形成した硬質ニッケル
製マスクであって、そのマスクの四辺に嵌合部42又は
開口部416を有するニッケル製マスク補強部材41を
エポキシ系接着剤で接着固定して使用した。
【0028】[実施例1] まず、枠長可変支持枠9にメッシュ・スクリーン8を1
5kg/cmの張力下でゴム系接着剤を用いて接着固定
した。次にメッシュ・スクリーン8の中央部の位置に幅
20mm×厚さ2mmのSUS304製で、その外形サ
イズが450mm×250mmであるマスク装着枠6を
エポキシ樹脂系接着剤で接着固定した。次に嵌合部42
を有するニッケル製マスク補強部材41を接着固定した
硬質ニッケル製マスク4を装着した後、該マスク4の裏
面のメッシュ・スクリーン8及びマスク装着枠6の複数
の開口部64を切断除去し、最後に支持枠9のコーナー
部に高さ補正具95を接着固定して、図1及び図2に示
した印刷用コンビネーション・マスク版1を製作した。
テンションゲージSTG−75B((株)東プロ企画
製)を使用して測定したメッシュ・スクリーンの張り張
力は、0.95であって、マスクに均一に付加されてい
た。
【0029】マスク4の交換に当たっては、マスク装・
脱着用治具7の支持ピン72にマスク装着枠6の全ての
開口部64を嵌合させて、マスク4にかかっている張力
を該治具7にかかるようにした。そして枠長可変固定ネ
ジ93を緩めて、張力を緩めた。次にマスク装・脱着用
治具7の相対するピン支持台73を版固定用具75に沿
って支持ピン台移動ネジ74を使用して中央方向に平行
移動させて固定した。更に、別の面にある相対する支持
ピン台移動ネジ74を版固定用具75に沿って中央方向
に平行移動させ、固定することにより、マスク4を取り
外した。
【0030】次に交換するマスク4′を該マスク装着枠
6上に乗せ、マスク4′の四辺に設けられた嵌合部42
をマスク部装着枠6の嵌合部67と噛み合わせて、ピン
支持台73を元の位置に戻し、次に枠長可変固定ネジ9
3をもとの位置に戻すことにより、マスク4′に張力が
かかるようにし、マスク版1をマスク装・脱着用治具7
から取り外して、マスクの交換を終えた。メッシュ・ス
クリーンの張り張力は、0.95であって、交換前のコ
ンビネーション・マスク版1と同一であった。
【0031】
【実施例2】アルミ製固定支持枠9に実施例1と同様
に、メッシュ・スクリーン8を15kg/cmの張力下
でゴム系接着剤で接着固定した。次ぎにメッシュ・スク
リーン8の中央部の位置に幅20mm×厚さ2mmのS
US304製で、その外形サイズが450mm×250
mmであるマスク装着枠6の印刷面部材61をエポキシ
系接着剤で接着固定した。次ぎに印刷面部材61の開口
部64及び開口部66のメッシュ・スクリーンを切断除
去した。次に開口部64を有するスキージ面部材(1)
62と複数の突起部68を有するスキージ面部材(2)
63を位置合わせを行って、メッシュ・スクリーン8の
他の面に接着固定した。この際、スキージ面部材(2)
63の突起部68は、メッシュ・スクリーン8を挟んで
印刷面部材の開口部66と嵌合し、スキージ面部材
(1)62の開口部64は、印刷面部材61の開口部6
4と重なるように位置合わせを行った(図12,1
3)。更に、図示していないが印刷面部材61とスキー
ジ面部材(1)62を一体化させるために、複数のピン
で機械的に固定した。
【0032】次に、図7に示したように予め開口部46
及びコーナー部に切り込み43を設けたマスク4の四辺
に開口部416を有するマスク補強部材41を接着固定
した。そしてマスク4の開口部46及び416をマスク
装着枠6の突起部68に嵌合装着した後、該マスク4の
裏面のメッシュ・スクリーンを切断除去して、印刷用コ
ンビネーション・マスク版1を製造した。メッシュ・ス
クリーンの張り張力は、0.95であって、メタルマス
クに均一に付加されていた。
【0033】マスク4の交換は、マスク装・脱着用治具
7の支持ピン72にマスク装着枠6のすべての開口部6
4と嵌合させることにより、マスク4にかかっている張
力を該治具7にかかるようにした。次ぎに該治具7の相
対する支持ピン台73を版固定用具75に沿って平行移
動させ、トルク機能を加えたエアーシリンダーでピン支
持台73を固定する。更に別の面にある相対するピン支
持台73を版固定用具75に沿って平行移動させ、エア
ーシリンダーでピン支持台73を固定することにより、
マスク4を脱着した。
【0034】次ぎに交換するマスク4′を該マスク装着
枠6上に乗せ、マスク4′の開口部46及び416をマ
スク装着枠6の突起部68に装着し、ピン支持台73を
元の位置に戻すことにより、マスク4′に張力がかかる
ようにして、マスク版1をマスク装・脱着治具7から取
り外して、マスク交換を終えた。マスク交換後のメッシ
ュ・スクリーンの張り張力は、0.95であって、交換
前のコンビネーション・マスク版1と同一であった。
【0035】
【発明の効果】本発明では、マスクの四辺に嵌合部を有
する剛性のあるマスク補強部材を予め接着固定したマス
クを使用して、マスク装着枠の嵌合部に装着するので、
剛性の高いメタルマスクのみならず、剛性の低いプラス
チックマスクやメタル・プラスチック複合マスクとメッ
シュ・スクリーンとのコンビネーション・マスク版にも
適用出来る
【0036】本発明の印刷用マスク版は、マスクのみを
交換し、支持枠とメッシュ・スクリーンを繰り返し反復
使用することによる経済効果を有し、環境問題を軽減す
ると共に、マスク版の保管に当たって、マスクだけを保
管すればよいので、収納スペースが大幅に縮小出来る。
【0037】更に、本発明のマスク交換可能な印刷用コ
ンビネーション・マスク版は、支持枠に張力をかけた状
態のメッシュを残した状態を維持したまま、マスクを交
換出来るので、被印刷物であるプリント配線板への追従
性が従来のコンビネーション・マスク版同様に優れてお
り、また、マスク交換後や印刷版使用時に、必要に応じ
て支持枠長可変固定ネジで支持枠長の長さを変更して、
印刷版1の張り張力を調整出来るので、従来のコンビネ
ーション・マスク版以上の被印刷物への追従性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスク交換可能な印刷用コンビネーシ
ョン・マスク版の平面図である。
【図2】図1のX−X′断面図である。
【図3】図1のマスク交換可能な印刷用コンビネーショ
ン・マスク版の支持枠のコーナー部の拡大平面図であ
る。
【図4】図3の支持枠のコーナー部の側面の拡大平面図
である。
【図5】図1のマスク交換可能な印刷用コンビネーショ
ン・マスク版のマスク装着枠部の拡大平面図である。
【図6】図5のX−X′断面図である。
【図7】本発明の四辺にマスク補強部材を備えたマスク
の平面図である。
【図8】本発明のマスク交換可能な印刷用コンビネーシ
ョン・マスク版のマスク交換用治具の平面図である。
【図9】図8のX−X′断面図である。
【図10】マスク交換可能な印刷用コンビネーション・
マスク版の他の実施態様の平面図である。
【図11】図10のX−X′断面図である。
【図12】図10のマスク装着枠部の平面図である。
【図13】図12のX−X′断面図である。
【図14】従来の印刷用コンビネーション・マスク版の
平面図である。
【符号の説明】
1 マスク交換可能な印刷用コンビネーション・マ
スク版 4 マスク 41 マスク補強部材 416 開口部 42 嵌合部 43 切込み 46 開口部 6 マスク装着枠 61 印刷面部材 62 スキージ面部材(1) 63 スキージ面部材(2) 64 開口部 65 クリアランス 66 開口部 67 嵌合部 68 突起部 7 マスク装・脱着用治具 71 版保持台 72 支持ピン 73 支持ピン台 74 支持ピン台移動ネジ 75 版固定用具 8 メッシュ・スクリーン 81 紗 9 支持枠 91 コーナー固定具 92 クリアランス 93 支持枠長可変固定ネジ 94 位置支持ピン 95 高さ補正具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/24 101 B41F 15/34 H05K 3/12 610 H05K 3/34 505

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用コンビネーション・マスク版であ
    って、支持枠に張力下で接着固定した弾性シートのマス
    ク取付け部にマスク装着枠を有し、該マスク装着枠に
    は、フック式又は噛み合わせ式嵌合部、及びマスク装・
    脱着用治具を装着するための複数の開口部を設けたこと
    を特徴とするマスク交換可能な印刷用コンビネーション
    ・マスク版。
  2. 【請求項2】 弾性シートがポリエステル製又はステン
    レス製のメッシュ・スクリーンからなることを特徴とす
    る請求項1記載のマスク交換可能な印刷用コンビネーシ
    ョン・マスク版。
  3. 【請求項3】 マスクの四辺にフック式又は噛み合わせ
    式嵌合部を有するマスク補強部材を有し、かつ、マスク
    の4コーナーに切り込みを設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載のマスク交換可能な印刷用コンビネーシ
    ョン・マスク版。
  4. 【請求項4】 マスク装着枠が弾性シートを挟んで印刷
    面部材とスキージ面部材とから構成され、かつ、マスク
    装・脱着用治具の支持ピンと嵌合する複数の開口部を有
    することを特徴とする請求項1〜3の何れか記載のマス
    ク交換可能な印刷用コンビネーション・マスク版。
  5. 【請求項5】 マスク装着枠が剛性率2×103 kg/
    mm2 以上の金属材料あるいは複合材料からなることを
    特徴とする請求項1〜4項の何れか記載のマスク交換可
    能な印刷用コンビネーション・マスク版。
  6. 【請求項6】 マスク補強部材が剛性率2×103 kg
    /mm2 以上の金属材料あるいは複合材料からなること
    を特徴とする請求項3記載のマスク交換可能な印刷用コ
    ンビネーション・マスク版。
  7. 【請求項7】 支持枠が枠長可変機構を有することを特
    徴とする請求項1〜6項の何れか記載のマスク交換可能
    な印刷用コンビネーション・マスク版。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の印刷用コンビネーション
    ・マスク版のマスク交換用のマスク装・脱着用治具であ
    って、版保持台、該版保持台の面上の四辺に取り付けら
    れた版固定用具及びマスク装着枠の開口部に嵌合するた
    めの支持ピンを固定した支持ピン台からなり、かつ、該
    支持ピン台が版固定用具に取り付けられた移動ネジ又は
    エアーシリンダーにより移動可変とされていることによ
    って、弾性シートの張力を維持しながらマスク交換が出
    来るようにしたことを特徴とするマスク装・脱着用治
    具。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の印刷用コンビネーション
    ・マスク版のマスクを代わりのマスクと交換する方法で
    あって、請求項8記載のマスク装・脱着用治具の支持ピ
    ンにマスク装着枠の開口部を嵌合させて、マスク装・脱
    着用治具にコンビネーション・マスク版を装着して、該
    治具で弾性シートの張力を維持させた状態にし、次にマ
    スク装・脱着用治具の支持ピンを移動ネジ又はエアーシ
    リンダーによって内側に移動せしめ、マスクの張力を弱
    めて印刷用コンビネーション・マスク版からマスクを取
    り外した後、代わりのマスクをマスク装着枠に嵌合・固
    定し、次いでマスク装・脱着用治具の支持ピンを元の位
    置に戻してマスクに弾性シートの張力を負荷せしめ、印
    刷用コンビネーション・マスク版をマスク装・脱着用治
    具から取り外すことを特徴とする弾性シートの張力を維
    持しながら交換を行うマスク交換方法。
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