JP3502667B2 - 車両用ブレーキ操作装置 - Google Patents

車両用ブレーキ操作装置

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JP3502667B2
JP3502667B2 JP18131694A JP18131694A JP3502667B2 JP 3502667 B2 JP3502667 B2 JP 3502667B2 JP 18131694 A JP18131694 A JP 18131694A JP 18131694 A JP18131694 A JP 18131694A JP 3502667 B2 JP3502667 B2 JP 3502667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ブレーキ操作装置
に係り、特に、ペダルパッドに対する入力とプッシュロ
ッドに対する出力との比率を変更できる車両用ブレーキ
操作装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体に固設されたブラケットに回動可能
に配設され、ペダルパッドが踏み込まれて原位置から回
動させられることにより、プッシュロッドを押圧してブ
レーキ油圧を発生させる車両用ブレーキ操作装置がある
が、このような車両用ブレーキ操作装置の一種に、上記
ペダルパッドに対する入力(踏込み操作力)とプッシュ
ロッドに対する出力との比率(入出力比=出力/入力)
を変更できるようにしたものが提案されている。例えば
特開昭59−29550号公報に記載されている装置は
その一例であり、回動可能に配設されたブレーキペダル
にプッシュロッドと略直角な上下方向の長穴を形成し、
その長穴にプッシュロッドを連結するとともに車両の積
載荷重に応じて駆動装置によりその連結位置を変位さ
せ、レバー比(ブレーキペダルの回動中心からペダルパ
ッドまでの直線距離と、ブレーキペダルの回動中心から
プッシュロッドの連結位置までの直線距離との比)を変
化させることにより入出力比を変更し、積載荷重の相違
に拘らず略同程度の踏込み操作力で適度なブレーキ力が
得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の車両用ブレーキ操作装置は、ブレーキペダルに対
するプッシュロッドの連結位置を変化させて入出力比を
変更するものであるため、その連結位置の変位に伴って
プッシュロッドの姿勢が変化し、ブレーキブースタの軸
心に対してプッシュロッドが傾斜させられる。そして、
このようにプッシュロッドが傾斜した状態でブレーキペ
ダルが踏込み操作されると、ブレーキブースタ側で偏摩
耗が生じて好ましくないとともに、その摩擦によって動
力伝達効率が低下するなどの問題がある。また、プッシ
ュロッドの連結位置を変化させるための駆動装置をブレ
ーキペダルに配設しなければならないため、その配設ス
ペースを確保することが難しいとともに電気配線の取り
廻しが面倒である。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、プッシュロッドとの
連結位置を変化させることなく入出力比を変更できると
ともに、その入出力比を変更するための駆動装置を位置
固定のブラケットに配置できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、車両の運転席前方に回動可能
に配設されたペダルパッドが踏み込まれて原位置から回
動させられることにより、プッシュロッドを押圧してブ
レーキ油圧を発生させる車両用ブレーキ操作装置であっ
て、(a)前記車両の車体に固設されるブラケットと、
(b)そのブラケットに車幅方向と略平行な第1軸心ま
わりの回動可能に上側連結部が連結されて略下方へ吊り
下げられるとともに、前記プッシュロッドが係合させら
れる第1リンク部材と、(c)前記ブラケットに前記第
1軸心と略平行な第2軸心まわりの回動可能に上側連結
部が連結されて前記第1リンク部材と並列して略下方へ
吊り下げられる第2リンク部材と、(d)前記第1リン
ク部材および前記第2リンク部材の下側連結部にそれぞ
れ前記第1軸心および前記第2軸心と略平行な第3軸心
および第4軸心まわりの回動可能に連結されることによ
り、それら第1リンク部材および第2リンク部材と共に
4節回転連鎖を形成するとともに、前記ペダルパッドが
配設されたペダル本体と、(e)前記第2軸心をその軸
心と略直角な方向へ変位させて、前記第1軸心および前
記第3軸心を結ぶ第1直線とその第2軸心および前記第
4軸心を結ぶ第2直線との傾斜角度を変更する出力変更
手段とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】このような車両用ブレーキ操作装置において
は、第1,第2リンク部材およびペダル本体によって4
節回転連鎖が形成され、そのペダル本体に配設されたペ
ダルパッドが踏み込まれることにより、4節回転連鎖が
変形してプッシュロッドを押圧する。その場合に、出力
変更手段により第2軸心をその軸心と略直角な方向へ変
位させて、第1軸心および第3軸心を結ぶ第1直線と第
2軸心および第4軸心を結ぶ第2直線との傾斜角度を変
更すれば、踏込み操作時の入出力比が変化する。すなわ
ち、第1直線および第2直線が下開き状態となるように
上記傾斜角度を変更すれば、踏込み操作力が加えられた
ときに上側連結部と下側連結部とを結ぶ直線に沿って作
用する力に基づいてアシスト力が得られ、プッシュロッ
ドに対する出力は第3軸心の部分に踏込み操作力が単独
で作用した場合よりも大きくなる。逆に、第1直線およ
び第2直線が上開き状態となるように上記傾斜角度を変
更すると、プッシュロッドに対する出力は第3軸心の部
分に踏込み操作力が単独で作用した場合よりも小さくな
る。
【0007】このことを、図5および図6を参照しつつ
具体的に説明する。図5および図6は、かかる第1発明
の一態様を示す概略図で、第1,第2リンク部材20,
22の下側連結部における第3,第4軸心C,Dまわり
の回動可能にペダル本体28が連結されており、踏込み
操作時にはそれら第1,第2リンク部材20,22が各
上側連結部における第1,第2軸心A,Bの右まわりに
それぞれ回動させられる。ペダル本体28は図示しない
ストッパにより原位置が規定されており、上記第2軸心
Bが出力変更手段により第1軸心Aに接近させられた図
5の場合は、一対の第1,第2直線L,Mが下開き角度
αで前後方向へ拡がった状態となる。プッシュロッドは
左側の第1リンク部材20の連結点Eに連結されてお
り、図の如き踏込み操作前の原位置状態から図の左方向
へ押し込まれるようになっている。
【0008】図5の状態において、ペダルパッド32に
踏込み操作力Pが作用した場合のペダル本体28の釣り
合いを考えた場合、第3軸心Cまわりのモーメントの和
が零となる釣り合い条件から、第4軸心Dには図の右側
の第2リンク部材22からの力F1が作用し、点Eにお
いてプッシュロッドが連結された第1リンク部材20の
第3軸心Cには、破線で示すように上記力F1が踏込み
操作力Pと共に作用する。この力F1は、第2直線Mと
平行で第1直線Lに対して上記開き角度αを成してお
り、第1軸心Aに対して4節回転連鎖の外側すなわち図
の左側に長さSだけオフセットした状態でアシスト力と
して作用するため、F1×Sの大きさでその左側の第1
リンク部材20を第1軸心Aの右まわりに回動させよう
とするモーメントを生じ、その分だけプッシュロッドに
対する出力Q1が大きくなるのである。下開き角度αが
大きい程上記長さSは大きくなり、アシスト力が増大す
る。なお、プッシュロッドに対する出力Q1は、第1リ
ンク部材20のレバー比,すなわち上記力PおよびF1
が作用する第3軸心Cから第1軸心Aまでの直線距離
と、プッシュロッドの連結点Eから第1軸心Aまでの直
線距離との比に応じて増幅される。
【0009】これに対し、図6のように第2軸心Bが出
力変更手段により第1軸心Aから離間させられ、第1,
第2直線L,Mが上開き角度βで前後方向へ拡がってい
る場合には、第4軸心Dには図の右側の第2リンク部材
22からの力F2が作用するが、第3軸心Cに作用する
破線の力F2は、第1軸心Aまわりにおいて、上開き角
度βに対応するオフセット量Tで踏込み操作力Pによる
モーメントとは反対方向のモーメントを生じるようにな
り、アシスト力が負となってプッシュロッドに対する出
力Q2が低下する。上記アシスト力の正負は、第1,第
2リンク部材が互いに平行となる状態を境として下開き
状態であれば正、上開き状態であれば負となるが、実際
の装置においては必ずしも上開きおよび下開きに跨がっ
て変化させる必要はなく、例えばアシスト力が得られる
下開き状態においてその程度、すなわち第1直線と第2
直線との傾斜角度を変化させるだけでも良い。また、図
5および図6では、車両後方側に位置する第2リンク部
材22の方が車両前方側に位置する第1リンク部材20
よりもリンク長さ(上下連結点間距離)が長いため、踏
込み操作に伴って下開き角度が増大し、アシスト力が増
加する特性を有する。
【0010】このように、出力変更手段により第2軸心
を変位させることにより入出力比を変更できるため、例
えば車両の積載荷重に対応して入出力比を変化させるこ
とにより、積載荷重の相違に拘らず略同じ踏込み操作力
で適度なブレーキ力を発生させることができるなど、ブ
レーキの踏込み操作が容易となる。すなわち、積載荷重
が大きくて大きなブレーキ力が必要なときには大きなア
シスト力が得られるように、第1直線および第2直線の
下開き状態が拡大するように第2軸心を変位させる一
方、積載荷重が小さくて大きなブレーキ力が必要でない
ときには、アシスト力が小または負となるように両直線
の下開き状態が小さくなるか上開き状態となるように第
2軸心を変位させればよいのである。なお、運転者の好
みや筋力などに応じて、手動操作等で入出力比を変更で
きるようにしても良い。
【0011】
【第1発明の効果】ここで、かかる第1発明では第2リ
ンクの回動軸心である第2軸心を変位させて入出力比を
変更するようになっているため、従来のようにプッシュ
ロッドの連結位置を変位させて入出力比を変更する場合
に比較し、プッシュロッドの姿勢変化により偏摩耗や動
力伝達効率の低下を招くことがない。また、第2軸心を
変位させるための出力変更手段を位置固定のブラケット
に配設することが可能であるため、電動モータなどの駆
動装置を用いて第2軸心を変位させる場合でも、その駆
動装置等の配設スペースを容易に確保できるとともに電
気配線の取り廻しなども容易である。
【0012】また、本発明ではペダルパッドが踏み込ま
れることにより4節回転連鎖が変形してプッシュロッド
を押圧するようになっているため、踏込み操作時におけ
るペダルパッドの姿勢の変化特性は4節回転連鎖の形状
によって種々変化し、車両の構造や種類などに応じて所
望する変化特性が得られるように4節回転連鎖の形状を
設定することにより、踏込み操作を一層容易とすること
が可能である。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明の好適な態様で、前記ペダル本体は、前記ブラ
ケットに配設されたストッパにそのペダル本体または前
記第1リンク部材が当接させられることによって原位置
が規定されるとともに、前記出力変更手段は、前記ペダ
ル本体が前記原位置に保持された状態において前記第2
軸心を前記第4軸心まわりに回動させるように構成され
る。
【0014】
【作用および第2発明の効果】この場合には、前記第1
発明と同様の作用効果が得られるのに加えて、第2軸心
が第4軸心まわりに回動させられるため、第2軸心の変
位に拘らず原位置におけるペダル本体の位置および姿勢
が一定に維持され、入出力比の変更に伴って踏込み操作
に違和感を生じさせることがない。
【0015】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明は、
(a)前記出力変更手段が、前記ブラケットに前記第1
軸心と略平行な第5軸心まわりの回動可能に配設され、
前記第2軸心と前記第4軸心との間の離間距離と略同じ
距離だけその第5軸心から上方へ離間した位置におい
て、前記第2リンク部材の上側連結部を前記第2軸心ま
わりの相対回動可能に支持している調整部材を有するも
ので、(b)前記ストッパが、前記第4軸心が前記第5
軸心と略同心となる位置で前記ペダル本体または前記第
1リンク部材と当接させられて原位置を規定するように
前記ブラケットに配設されていることを特徴とする。
【0016】
【作用および第3発明の効果】この第3発明において
は、第5軸心まわりの回動可能に調整部材が配設され、
第2軸心と第4軸心との間の離間距離と略同じ距離だけ
第5軸心から上方へ離間した位置において第2リンク部
材が第2軸心まわりの回動可能に調整部材に取り付けら
れるとともに、ストッパによって第4軸心が第5軸心と
略同心となる状態でペダル本体の原位置が規定されるよ
うになっているため、調整部材が第5軸心まわりに回動
させられると第2軸心は上記第2発明と同様に第4軸心
まわりに回動させられ、これにより入出力比が変更され
る。したがって、この第3発明においても第2発明と同
様の作用効果が得られる。しかも、本発明では調整部材
を第5軸心まわりに回動させれば良いため、第2軸心を
ブラケットに形成された円弧形状の長穴などに沿って移
動させる場合に比較し、第2軸心を円滑に移動させるこ
とができる。
【0017】
【課題を解決するための第4の手段】第4発明は、前記
出力変更手段が、(a)前記傾斜角度を変化させるよう
に前記第2軸心を変位させる駆動装置と、(b)前記車
両の積載荷重を検出して積載荷重信号を出力する荷重セ
ンサと、(c)その荷重センサから出力される前記積載
荷重信号に基づいて、前記積載荷重が大きいほど前記第
1直線および第2直線が下開きとなるように前記駆動装
置を制御する制御装置とを備えて構成される。
【0018】
【作用および第4発明の効果】この場合には、積載荷重
が荷重センサにより検出されるとともに、その積載荷重
が大きいほど第1直線および第2直線が下開きとなるよ
うに、言い換えればアシスト力が増大して入出力比が大
きくなるように、制御装置により駆動装置が制御される
ため、同じ踏込み操作力でも積載荷重が大きい程大きな
ブレーキ力が発生させられるようになり、ブレーキ操作
が容易となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明が適用された車両用ブレー
キ操作装置10を示す一部を切り欠いた正面図であり、
図2は各構成要素の組付前の状態を示す斜視図、図3は
図1における III−III 断面図である。かかるブレーキ
操作装置10は、車体12に固設されたブラケット14
に設けられた車幅方向と略平行な支持軸16に上側連結
部が連結されて下方へ吊り下げられ、その支持軸16ま
わりの回動可能に配設された車両前後方向前側の第1リ
ンク部材20と、ブラケット14に回動可能に設けられ
た調整部材30の支持軸18に上側連結部が連結されて
第1リンク部材20と略並列に下方へ吊り下げられ、そ
の支持軸18まわりの回動可能に配設された車両前後方
向後側の第2リンク部材22と、それらリンク部材2
0,22の下側連結部にそれぞれ支持軸16と略平行な
一対の連結ピン24,26まわりの回動可能に連結され
て4節回転連鎖を形成するとともに下方へ延び出たペダ
ル本体28とを備えている。調整部材30は、支持軸1
6と略平行な一対のピン29,29(図3参照)を介し
てブラケット14に回動可能に配設されているととも
に、上記支持軸18も支持軸16と略平行に配設されて
第2リンク部材22を相対回動可能に支持している。
【0020】第1リンク部材20および第2リンク部材
22は、長手方向と直角な断面がコの字形状を成す板金
部材であり、比較的厚肉のペダル本体28を板厚方向の
両側から挟んだ状態でそのペダル本体28に連結ピン2
4,26を介して連結されている。支持軸18から連結
ピン26までの直線距離すなわち第2リンク部材22の
リンク長さは、支持軸16から連結ピン24までの直線
距離すなわち第1リンク部材20のリンク長さよりも長
くされている。調整部材30は、第2リンク部材22よ
りも大きなコの字断面形状を成している板金部品であ
り、支持軸18と連結ピン26との離間距離と略同じ距
離だけピン29から上方へ離間した位置において第2リ
ンク部材22の上側連結部を支持軸18まわりの相対回
動可能に支持している。ペダル本体28は略T字形状を
成して下方へ延び出しているとともに、その下端部は運
転席側へ略90°曲げられ、運転者により車両前方へ向
かって踏み込まれるペダルパッド32が設けられてい
る。支持軸16および18はボルトおよびナットにて構
成されており、第1リンク部材20および第2リンク部
材22の上側連結部に設けられた円筒状のハブ部との間
にはブッシュおよびスリーブが介挿されている。支持軸
16,18、連結ピン24,26,ピン29のそれぞれ
の軸心は、第1軸心,第2軸心,第3軸心,第4軸心,
第5軸心にそれぞれ相当する。
【0021】上記ペダルパッド32が踏み込まれてペダ
ル本体28が原位置から回動させられると、第1リンク
部材20にクレビス34を介して連結されたブレーキブ
ースタ36のプッシュロッド38が押圧され、図示しな
いマスターシリンダによってブレーキ油圧が発生させら
れる。上記クレビス34は支持軸16と略平行なピン4
0まわりの回動可能に第1リンク部材20の上下方向中
間部に連結されており、プッシュロッド38はブレーキ
ブースタ36から突き出すように付勢されている。その
付勢力によって第1リンク部材20が支持軸16の左ま
わりに戻り回動させられると、ペダル本体28に一体的
に固設された当接部33がブラケット14に取り付けら
れたストッパ42に当接させられ、この当接によりペダ
ル本体28の原位置が規定される。ストッパ42は、連
結ピン26とピン29とが略同心となる位置でペダル本
体28に当接させられ、その原位置を規定している。本
実施例では第1リンク部材20に連結されたプッシュロ
ッド38によってペダル本体28が原位置へ復帰させら
れるようになっているが、必要に応じてリターンスプリ
ングを配設することもできる。
【0022】前記調整部材30には、支持軸18の近傍
においてピン29と平行な軸心まわりの回動可能にナッ
ト部材44が設けられている一方、ブラケット14には
ピン29と平行な軸心まわりの回動可能に電動モータ4
6が配設されており、その電動モータ46の出力軸であ
るねじ軸48と上記ナット部材44とが螺合させられて
いる。そして、電動モータ46によりねじ軸48が回転
駆動され、ナット部材44がそのねじ軸48に沿って移
動させられると、調整部材30がピン29まわりに回動
させられ、支持軸18が軸心と直角な方向へ変位させら
れる。この実施例では、ペダル本体28が原位置に保持
された状態において連結ピン26とピン29とが略同心
とされるため、調整部材30がピン29まわりに回動さ
せられると、支持軸18はピン29と略同心の連結ピン
26まわりに回動させられることになり、調整部材30
の回動に拘らず連結ピン26が略一定位置に保持され
る。
【0023】支持軸18がピン29まわりに回動させら
れ、支持軸16に対して接近離間させられると、4節回
転連鎖の上側連結部(支持軸16,18の軸心)および
下側連結部(連結ピン24,26の軸心)をそれぞれ結
んだ第1直線Lと第2直線Mとの傾斜角度が変化し、入
出力比が変更される。図1は、調整部材30がピン29
の左まわりに回動させられて支持軸18が支持軸16に
接近させられ、第1直線Lおよび第2直線Mが下方へ向
かうに従って車両の前後方向へ拡がる状態、すなわち下
開き状態とされた場合で、比較的大きな入出力比が得ら
れる。図7は、図1の場合にペダルパッド32が踏込み
操作された状態である。一方、図4は、電動モータ46
の駆動によりナット部材44が電動モータ46の本体側
へ接近させられた場合、すなわち調整部材30がピン2
9の右まわりに回動させられて支持軸18が支持軸16
から離間させられ、第1直線Lおよび第2直線Mが上方
へ向かうに従って車両の前後方向へ拡がる状態、すなわ
ち上開き状態とされた場合で、図1に比較して入出力比
が小さくなる。
【0024】上記図1の場合について、図5を参照しつ
つ踏込み操作力Pとプッシュロッド38に対する出力と
の関係を検討すると、ペダルパッド32に踏込み操作力
Pが作用した場合のペダル本体28の釣り合いを考えた
場合、連結ピン24の軸心である点Cまわりのモーメン
トの和が零となる釣り合い条件から、連結ピン26の軸
心である点Dには第2リンク部材22から略上向きの力
F1が作用する。プッシュロッド38は第1リンク部材
20に前記ピン40の軸心である点Eで連結されてお
り、その出力側の第1リンク部材20の下側連結部にお
ける点Cには、破線で示すように上記力F1が踏込み操
作力Pと共に作用する。第1リンク部材20の釣り合い
を考えると、これらF1およびPの合力とプッシュロッ
ド38からの反力とが点Aまわりのモーメントにおいて
釣り合うこととなるが、各リンク部材20,22は下方
へ向かうに従って開き角度αで前後方向へ拡がっている
ため、力F1は、直線BDと平行で直線ACに対してそ
の開き角度αを成しており、点Aに対して4節回転連鎖
の外側すなわち図5の左側に長さSだけオフセットした
状態でアシスト力として作用する。このため、F1×S
の大きさでその左側の第1リンク部材20を点Aの右ま
わりに回動させようとする付加的なモーメントを生じ、
その分だけプッシュロッド38に対する出力Q1が大き
くなって入出力比が増加する。言い換えれば、小さい踏
込み操作力で大きなブレーキ力が必要な場合には、図1
の状態に4節回転連鎖の形状が変更されればよい。な
お、プッシュロッド38に対する出力は、第1リンク部
材20のレバー比,すなわち上記力PおよびF1が作用
する下側連結部Cから上側連結部Aまでの直線距離と、
プッシュロッド38が連結された点Eから上側連結部A
までの直線距離との比に応じて増幅される。
【0025】これに対し、図4の場合、すなわち図6の
ように第1直線Lおよび第2直線Mが上開き角度βで前
後方向へ拡がるように4節回転連鎖が構成されている場
合には、連結ピン26の軸心である点Dには図の右側の
第2リンク部材22からの力F2が作用するが、連結ピ
ン24の軸心である点Cに作用する破線の力F2は、支
持軸16の軸心である点Aまわりにおいて、上開き角度
βに対応するオフセット量Tで踏込み操作力Pによるモ
ーメントとは反対方向のモーメントとして作用し、アシ
スト力が負となってプッシュロッド38に対する出力Q
2が低下する。上記アシスト力の正負は、第1,第2リ
ンク部材20,22が互いに平行となる状態を境として
下開き状態であれば正となり、上開き状態であれば負と
なる。
【0026】図1の状態からペダル本体28が踏込み操
作されて全体が回動させられた場合、第2リンク部材2
2のリンク長さ(B−D)の方が第1リンク部材20の
リンク長さ(A−C)よりも長いため、図7に示すよう
に、前記直線L,Mの下方への開き程度αがペダル本体
28の踏込み操作に伴って開き角度α′まで徐々に拡大
する。この開き角度αに比例してオフセット量Sが大き
くなるため、上記アシスト力は、ペダル本体28の原位
置からの回動に伴って徐々に増大することになり、プッ
シュロッド38の押込み量の増加に伴って増大するマス
タシリンダの押込み抵抗に抗してプッシュロッド38を
押圧する出力が効果的にアシストされる。図1のように
調整された状態では、原位置から4節回転連鎖が前記下
開き状態を維持するので、第1,第2リンク部材20,
22の回動ストロークの全範囲で正のアシスト力が得ら
れる。
【0027】なお、図4の場合、原位置では直線L,M
が上開き状態でアシスト力が負であるが、ペダルパッド
32の踏込み過程で直線L,Mは下開き状態に変化し、
正のアシスト力が得られるようになる。また、図7のよ
うに踏込み操作された状態においては、直線CDが右下
がりとなるが、ペダルパッド32の踏込み操作時におけ
るペダル本体28の姿勢は、各リンク部材のリンク長さ
および連結位置によって種々変化するため、ペダルパッ
ド32の姿勢変化特性が所望の特性となるよう予め設定
することができる。
【0028】図1に戻って、前記電動モータ46は、そ
の駆動状態が制御装置50により制御されるようになっ
ているとともに、その制御装置50には、車体12に配
設されて積載荷重を検出する荷重センサ52から出力さ
れた荷重信号SWが供給されるようになっている。この
荷重信号SWが表す積載荷重の大小に従って、制御装置
50は電動モータ46を正逆回転方向へ駆動し、積載荷
重が大きい場合には、調整部材30をピン29の左まわ
りに回動させて第1直線Lおよび第2直線Mの傾斜を図
1のように下開き状態となるように変更し、入出力比を
大きくする一方、積載荷重が小さい場合には、調整部材
30をピン29の右まわりに回動させて第1直線Lおよ
び第2直線Mの傾斜を図4のように上開き状態となるよ
うに変更し、入出力比を小さくする。本実施例では駆動
装置としての電動モータ46,制御装置50,荷重セン
サ52,および調整部材30を含んで出力変更手段が構
成されている。かかる出力変更手段の作動は、常時行わ
れてもよいし、積載が行われた時点毎にマニュアルスイ
ッチの操作によって行われてもよい。
【0029】ここで、本実施例のブレーキ操作装置10
は、電動モータ46により調整部材30を回動して支持
軸18を変位させることにより、入出力比を変更するよ
うになっているため、従来のようにプッシュロッド38
の連結位置を変位させて入出力比を変更する場合に比較
し、プッシュロッド38の姿勢変化により偏摩耗や動力
伝達効率の低下を招くことがない。また、調整部材30
を回動させるための電動モータ46が位置固定のブラケ
ット14に配設されるため、その配設スペースを容易に
確保できるとともに電気配線の取り廻しなどが容易であ
る。更に、ペダルパッド32の踏込み操作時におけるそ
のペダルパッド32の姿勢の変化特性は、4節回転連鎖
の形状すなわち連結点の位置やリンク長さによって種々
変化し、車両の構造や種類などに応じて所望する変化特
性が得られるように適宜設定することができるため、踏
込み操作を一層容易とすることが可能である。
【0030】また、本実施例では、入出力比を変更する
際に支持軸18が連結ピン26まわりに回動させられる
ようになっているため、支持軸18の変位に拘らず原位
置におけるペダル本体28の位置および姿勢が一定に維
持され、入出力比の変更に伴って踏込み操作に違和感を
生じさせることがない。しかも、上記支持軸18はピン
29まわりの回動可能に設けられた調整部材30に配設
されているため、その調整部材30をピン29まわりに
回動させれば良く、支持軸18を円滑に移動させること
ができる。
【0031】また、本実施例では、積載荷重が荷重セン
サ52により検出されるとともに、その積載荷重が大き
いほど入出力比が大きくなるように制御装置50により
電動モータ46の作動が制御されるようになっているた
め、同じ踏込み操作力でも積載荷重が大きい程大きなブ
レーキ力が発生させられるようになり、ブレーキ操作が
容易となる。
【0032】また、第1,第2リンク部材20,22
は、各々の上側連結部から下側連結部までのリンク長さ
を比べたとき、車両前後方向前側の第1リンク部材20
のそれ(A−C)よりも車両前後方向後側の第2リンク
部材22のそれ(B−D)の方が長くされているため、
ペダルパッド32の踏込み操作に伴って4節回転連鎖は
下開き状態の傾向が大きくなり、入出力比が増大する。
このため、踏込み後期に大きな出力を必要とするブレー
キ操作装置10にとって特に有効である。
【0033】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、前述の実施例と共通する部分については同じ符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0034】図8の車両用ブレーキ操作装置60は、前
述の実施例と比較して出力変更手段の態様が異なる。か
かるブレーキ操作装置60においては、前記第1リンク
部材20および前記ペダル本体28が前記ブラケット1
4と略同じ構造のブラケット62に同様に配設されてい
るが、前記第2リンク部材22と略同様の構造である第
2リンク部材64の上側連結部を貫通させられた支持軸
66は、ブラケット62に形成された一対の長穴68に
挿し通されている。この一対の長穴68は、前記ピン2
9の軸心である第5軸心、すなわちストッパ42により
ペダル本体28が原位置に保持された状態における前記
連結ピン26の軸心(第4軸心)を中心とする円弧に沿
って設けられている。第2リンク部材64の上側連結部
にはクレビス形状のスライダ70が支持軸66と同心ま
わりの相対回動可能に連結されているとともに、ブラケ
ット62には前記電動モータ46と同様の電動モータ7
2が配設されており、その出力軸のねじ軸74とスライ
ダ70の雌ねじ部76とが螺合させられている。したが
って本実施例の場合には、電動モータ72によってねじ
軸74が回転駆動されることにより、スライダ70を介
して支持軸66が長穴68に沿って変位させられ、前記
実施例と同様に直線L,Mの傾斜角度が変化して入出力
比が変更される。本実施例では上記長穴68,スライダ
70,電動モータ72、および前記制御装置50,荷重
センサ52を含んで出力変更手段が構成されている。
【0035】本実施例のブレーキ操作装置60において
は、前述の実施例における基本的な作用効果が得られる
とともに、少ない部品点数で簡単に構成され得るため、
装置を安価に提供できる。また、支持軸66が直接ブラ
ケット62によって支持されるため、前述の実施例に比
べて高い構造強度が得られる。
【0036】図9は、第1リンク部材および第2リンク
部材の異なる態様を示しており、車両前後方向後側に第
1リンク部材80が配設されるとともに車両前後方向前
側に第2リンク部材82が配設されており、前記プッシ
ュロッド38が第2リンク部材82の上方を通って第1
リンク部材80に連結されている。第1リンク部材80
のリンク長さは第2リンク部材82のリンク長さよりも
長くされている。図示しない駆動装置によって第2リン
ク部材82が前記連結ピン26まわりに回動させられる
などして支持軸86(第2軸心)が軸心と直角な方向へ
変位させられると、第1リンク部材80側の支持軸84
と前記連結ピン24とを結ぶ第1直線Jと第2リンク部
材82側の支持軸86と連結ピン26とを結ぶ第2直線
Kとの傾斜角度が変化し、入出力比が変更される。ま
た、詳しい説明を省略するが、このような4節回転連鎖
の場合にも、下開き状態の場合に正のアシスト力が得ら
れるとともに上開き状態の場合に負のアシスト力が得ら
れる。
【0037】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0038】例えば、前記実施例では第2軸心である支
持軸18,66,86が何れも原位置における連結ピン
26(第4軸心)まわりに回動させられるように構成さ
れていたが、少なくとも第1直線L,Jと第2直線M,
Kとの傾斜角度を変更できれば支持軸18,66,86
の移動方向は適宜設定できる。
【0039】また、前記実施例では車両前後方向の後方
に位置するリンク部材22,64,80が前方に位置す
るリンク部材20,82よりもリンク長さが長くされて
いたが、必ずしもそのように構成する必要はない。
【0040】また、前記実施例では第1リンク部材2
0,80にプッシュロッド38がクレビス34を介して
ピン40まわりの回動可能に連結されていたが、プッシ
ュロッド38が押圧方向に案内されて離間可能に支持さ
れ、第1リンク部材20,80に対して当接係合させら
れるように構成されてもよい。
【0041】また、前記実施例では第1直線L,Jと第
2直線M,Kとの傾斜角度が下開き状態と上開き状態と
の間で変更されるように構成されていたが、下開き状態
の範囲だけで傾斜角度が変更されたり上開き状態の範囲
だけで傾斜角度が変更されたりしても、所望する入出力
比の変更幅が得られれば差支えない。
【0042】また、前記実施例では電動モータ46,7
2、制御装置50、荷重センサ52等によって出力変更
手段が構成されていたが、必ずしも荷重センサ52を配
設して積載荷重を検出し、制御装置50により電動モー
タ46,72を制御する必要はなく、運転者の判断によ
り適宜電動モータ46,72が作動させられても差し支
えない。
【0043】また、前記実施例では電動モータ46,7
2のねじ軸48,74とナット部材44および雌ねじ部
76との螺合により調整部材30,スライダ70の位置
を変更するとともに位置決めしていたが、これらに替え
て、例えばラックおよびそのラックと噛み合う歯車を配
設し、その歯車を電動モータ等で回転駆動して調整部材
30の回動角度を変更するなどしてもよいし、運転者が
手動操作で調整部材30やスライダ70の位置を変更す
るようにしてもよいなど、少なくとも第1直線L,Jと
第2直線M,Kとの傾斜角度を変化させるように第2軸
心を変位させて位置決めする種々の形態の出力変更手段
を採用できる。
【0044】また、前記実施例ではペダル本体28が一
体に構成されていたが、例えばペダルパッド32が設け
られた部分を車両前後方向の移動可能として、ペダルパ
ッド32の位置を前後調整できるようにすることも可能
である。
【0045】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用ブレーキ操作装
置の一部を切り欠いた正面図である。
【図2】図1のブレーキ操作装置の各構成要素の組付前
の状態を示す斜視図である。
【図3】図1における III−III 断面図である。
【図4】図1のブレーキ操作装置の第2軸心が変位させ
られて第1,第2直線が上開き状態とされた場合を示す
正面図である。
【図5】図1のブレーキ操作装置が下開き状態とされた
ときの踏込み操作力に基づいて各連結部に作用する力の
関係を説明する図である。
【図6】図1のブレーキ操作装置が上開き状態とされた
ときの踏込み操作力に基づいて各連結部に作用する力の
関係を説明する図である。
【図7】図1のブレーキ操作装置が図1の状態から踏込
み操作されたときの踏込み操作力に基づいて各連結部に
作用する力の関係を説明する図である。
【図8】出力変更手段の態様が異なる他の実施例を示す
正面図である。
【図9】第1リンク部材および第2リンク部材の態様が
異なる更に別の実施例を説明する概略図である。
【符号の説明】
10,60:車両用ブレーキ操作装置 12:車体 14,62:ブラケット 16,84:支持軸(第1軸心) 18,66,86:支持軸(第2軸心) 20,80:第1リンク部材 22,64,82:第2リンク部材 24:連結ピン(第3軸心) 26:連結ピン(第4軸心) 28:ペダル本体 29:ピン(第5軸心) 30:調整部材 32:ペダルパッド 38:プッシュロッド 42:ストッパ 46,72:電動モータ(駆動装置) 50:制御装置 52:荷重センサ A:第1軸心 B:第2軸心 C:第3軸心 D:第4軸心 L,J:第1直線 M,K:第2直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 65/32 B60T 7/06 G05G 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席前方に回動可能に配設され
    たペダルパッドが踏み込まれて原位置から回動させられ
    ることにより、プッシュロッドを押圧してブレーキ油圧
    を発生させる車両用ブレーキ操作装置であって、 前記車両の車体に固設されるブラケットと、 該ブラケットに車幅方向と略平行な第1軸心まわりの回
    動可能に上側連結部が連結されて略下方へ吊り下げられ
    るとともに、前記プッシュロッドが係合させられる第1
    リンク部材と、 前記ブラケットに前記第1軸心と略平行な第2軸心まわ
    りの回動可能に上側連結部が連結されて前記第1リンク
    部材と並列して略下方へ吊り下げられる第2リンク部材
    と、 前記第1リンク部材および前記第2リンク部材の下側連
    結部にそれぞれ前記第1軸心および前記第2軸心と略平
    行な第3軸心および第4軸心まわりの回動可能に連結さ
    れることにより、該第1リンク部材および第2リンク部
    材と共に4節回転連鎖を形成するとともに、前記ペダル
    パッドが配設されたペダル本体と、 前記第2軸心を該軸心と略直角な方向へ変位させて、前
    記第1軸心および前記第3軸心を結ぶ第1直線と該第2
    軸心および前記第4軸心を結ぶ第2直線との傾斜角度を
    変更する出力変更手段とを有することを特徴とする車両
    用ブレーキ操作装置。
  2. 【請求項2】 前記ペダル本体は、前記ブラケットに配
    設されたストッパに該ペダル本体または前記第1リンク
    部材が当接させられることによって原位置が規定される
    ようになっており、前記出力変更手段は、前記ペダル本
    体が前記原位置に保持された状態において前記第2軸心
    を前記第4軸心まわりに回動させるものである請求項1
    に記載の車両用ブレーキ操作装置。
  3. 【請求項3】 前記出力変更手段は、前記ブラケットに
    前記第1軸心と略平行な第5軸心まわりの回動可能に配
    設され、前記第2軸心と前記第4軸心との間の離間距離
    と略同じ距離だけ該第5軸心から上方へ離間した位置に
    おいて、前記第2リンク部材の上側連結部を前記第2軸
    心まわりの相対回動可能に支持している調整部材を有す
    るもので、前記ストッパは、前記第4軸心が前記第5軸
    心と略同心となる位置で前記ペダル本体または前記第1
    リンク部材と当接させられて原位置を規定するように前
    記ブラケットに配設されている請求項2に記載の車両用
    ブレーキ操作装置。
  4. 【請求項4】 前記出力変更手段は、 前記傾斜角度を変化させるように前記第2軸心を変位さ
    せる駆動装置と、 前記車両の積載荷重を検出して積載荷重信号を出力する
    荷重センサと、 該荷重センサから出力される前記積載荷重信号に基づい
    て、前記積載荷重が大きいほど前記第1直線および第2
    直線が下開きとなるように前記駆動装置を制御する制御
    装置とを備えている請求項1乃至3の何れかに記載の車
    両用ブレーキ操作装置。
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