JP3501349B2 - Crp測定用プロゾーン現象抑制剤、crpの測定方法、及びcrp測定試薬 - Google Patents
Crp測定用プロゾーン現象抑制剤、crpの測定方法、及びcrp測定試薬Info
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(C−reactive protein以下CRPと
いう)にCRP抗体を反応させて生成する抗原抗体複合
体に由来する濁りを測定して検体中のCRPを測定する
際に障害となるプロゾーン現象を抑制するためのCRP
測定用プロゾーン現象抑制剤、それを利用したCRPの
測定方法、及びそれを用いたCRP測定試薬に関する。
崩壊で増加する急性期蛋白の一種で、代表的な炎症マー
カーである。そのため、CRPの定量は、炎症・組織障
害を起こす種々の疾患の活動性、重症度、経過をみる際
に不可欠である。したがって、病院、臨床検査センター
等において、CRPはルーチンで測定されている。通
常、CRPの測定では、検体中のCRPと試薬中の抗C
RP抗体との反応により、抗原抗体複合体を生成させ、
その複合体からCRPを測定する方法(CRP測定系と
記載することもある)が利用されている。そのような方
法として、ラテックス凝集免疫測定法(以下ラッテクス
凝集法と記載することもある)、免疫比濁法(TIA
法)等によるものが知られている。一般に、ラテックス
凝集法は、ポリスチレン等の微粒子に抗体を感作させ
て、それを抗原と反応させ、生成する抗原抗体複合体に
由来する濁りを測定するものである。この方法では、抗
原と結合した場合の濁りの発生量が、抗体だけを用いた
場合よりも大幅に増大するため測定感度の高い方法であ
り、非特異的反応の影響も比較的、受けにくい。
P測定には、プロゾーン現象という原理的にどうしても
解決しえない問題がある。このことは、ラテックス凝集
法においてさえ免れることができない。なお、プロゾー
ン現象とは、抗体の等量以上の高濃度抗原で、抗原量が
増えるにつれて濁りが減少していく現象である。このこ
とは、CRPの血中濃度測定に際して、CRP濃度が高
く、すぐに適切な処置を必要とする患者でも、プロゾー
ン現象により実際より極めて低いCRP測定値を示すこ
とになり、ラテックス凝集法によるCRP測定法の最大
の欠点となっている。
いくつかの試みがなされている。例えば、濁り度を測定
し終わった反応液にさらに抗原であるCRPを追加し、
濁りがさらに上昇するか逆に減少するかによってプロゾ
ーン減少の有無を確認する方法もある。しかし、この方
法は、操作が煩雑なため一般的でない。また、特開昭6
2−218866号公報には、トリアルキルアミン、及
び第4級アンモニウム塩から選ばれる水溶性化合物を抗
原抗体反応系に添加する方法が提案されている。しか
し、この方法は、反応性、すなわち吸光度変化量を全体
的に低下させる方法によって測定範囲を広げており、そ
のため、低濃度領域の感度も低下させる難点がある。特
開平8−101196号公報には、アルブミン等の高分
子化合物にホスホリルコリンを2分子以上結合せしめた
高分子化合物を、プロゾーン現象抑制剤として用いるC
RP測定法が記載されている。しかし、この方法は、抑
制剤の調製法が煩雑であり実用に適用するためには改善
が求められている。
の抗原抗体反応を利用したCRP測定法に見られる上記
の問題を解決するための、CRP測定用プロゾーン現象
抑制剤、CRPの測定方法、及びCRP測定試薬を提供
することにある。
オンを含むCRP測定用プロゾーン現象抑制剤である。
また、本発明は、プロゾーン現象を有するCRP測定系
において、0.5mM〜1000mMの二価の金属イオ
ンを存在させてCRPを測定することを特徴とするCR
Pの測定方法である。さらにまた、本発明は、検体中の
CRPと、ラテックスに結合したCRP抗体とを混合し
て特異的に抗原抗体反応をさせ、それに由来する濁度を
測定することにより、該CRPを測定する方法におい
て、0.5mM〜1000mMの二価の金属イオンを存
在させて該抗原抗体反応をさせ、それに由来する濁度を
測定する際のプロゾーン現象を二価の金属イオンにより
抑制することを特徴とするCRPの測定方法である。さ
らにまた、本発明は、0.5mM〜1000mMの二価
の金属イオン、及び二価の金属イオン以外の非特異的反
応抑制剤との存在下に、検体中のCRPとCRP抗体と
を混合して抗原抗体反応をさせ、それに由来する濁度
を、二価の金属イオンによりプロゾーン現象を抑制し
て、測定してCRPを測定することを特徴とするCRP
の測定方法である。さらにまた、本発明は、必須成分と
して、 i) 非特異的反応抑制剤、 ii) 0.5mM〜1000mMの二価の金属イオン、
及び iii) ラテックスに結合したCRP抗体を含む、プロゾ
ーン現象を抑制してCRPを測定するためのCRP測定
試薬である。
ンとしては、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、
マンガンイオン、バリウムイオン、ニッケルイオン、コ
バルトイオン等が好適である。二価の金属イオンを供給
する化合物としては、二価の金属イオンを供給する水溶
性化合物であり、かつ、試薬の安定性や抗原抗体反応等
に特に問題を起こさない化合物が好ましく、塩化マグネ
シウム、酢酸マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化
マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化カルシウム、臭
化カルシウム、塩化マンガン、臭化マンガン、塩化バリ
ウム、臭化バリウム、塩化ニッケル、塩化コバルト、硫
酸コバルト等が好適である。
するCRP測定系において、通常、0.5mM〜100
0mMの濃度の二価の金属イオンを存在させて測定する
とより効果的にプロゾーン現象を抑制することができ
る。二価の金属イオンの濃度は、0.6mM〜500m
Mが好ましく、0.65mM〜400mMがさらに好ま
しく、0.7mM〜200mMが特に好ましく、0.7
5mM〜100mMが最も好ましい。二価の金属イオン
の濃度が高すぎると抗原抗体反応の阻害が起こりやすく
なることがあり、濃度が小さすぎるとプロゾーン現象に
対し抑制効果が小さくなることもある。
通常、公知の抗原抗体反応を利用したCRPの測定を、
二価の金属イオン存在下に行なうこと以外は、測定操
作、反応時間、測定波長等の測定条件をそのまま、実施
してもよい。また、この場合、自動分析装置に適用する
ことができる。さらにまた、本発明の測定方法に用いる
測定試薬においては、抗原抗体反応を阻害することによ
り測定感度の低下をまねく等の問題を起こさない限り、
緩衝剤、安定化剤、防腐剤、反応促進剤、反応抑制剤等
の通常のCRP測定試薬に含むことができる成分を、そ
のまま用いることができる。
を反応させて生成する抗原抗体複合体に由来する濁りを
測定してCRPを測定するCRP測定法であれば、ラテ
ックス凝集法、TIA法等のいずれの測定法も対象とな
るが、ラテックス凝集法の場合、特にプロゾーン現象が
問題となりやすい点から特に好適に用いられる。具体的
には、検体中のCRPと、ラテックスに結合したCRP
抗体とを混合し特異的に抗原抗体反応をさせ、それに由
来する濁度を測定することにより、該CRPを測定する
方法において、二価の金属イオンを存在させて抗原抗体
反応をさせるとプロゾーン現象を効果的に抑制すること
ができる。
体試料を例示できるが、特にこれらに限定されない。ラ
テックスに結合したCRP抗体は、現在、ラテックス凝
集法によるCRP測定試薬に用いられているものであれ
ば特に限定されないが、例えば、抗ヒトCRP抗体を含
むリン酸緩衝液に、平均粒径0.05μm〜0.1μm
のポリスチレンラテックスを添加して室温で撹拌した
後、所望によりウシアルブミンを加えて、次いで、得ら
れる混合物を遠心分離することにより、ラテックスに結
合したCRP抗体を製造することができる。CRP抗体
としては、ヒトCRPを動物に免疫して得られる抗血
清、免疫クロブリンG、免疫グロブリンA、免疫グロブ
リンM、それらの活性フラグメント、あるいは細胞融合
によって得られるCRPモノクローナル抗体などが挙げ
られる。
は、検体中のCRP抗原とCRP抗体との抗原抗体反応
を行なう際、さらに、二価の金属イオン以外に、非特異
的反応抑制剤を存在させる手段等により、非特異的反応
を抑制させることがCRPを正確に測定するために好ま
しい。ここで、非特異的反応とは、検体中のリウマチ因
子や加熱による非働化処理の結果生ずる熱変性蛋白質等
のCRP以外の成分が、CRP測定用試薬中のCRP抗
体と非特異的に反応して、CRP測定値の誤差を生じさ
せることをいう。本明細書では、非特異的反応を抑制す
るとは、通常、検体として例えば500U/mlのリウ
マチ因子(RF)を含むものを測定してもCRP測定値
への影響が0.5mg/dl以下の誤差であることをい
い、0.3mg/dl以下の誤差が好ましく、特に0.
1mg/dl以下の誤差がさらに好ましい。このような
非特異的反応を抑制するための非特異的反応抑制剤とし
ては、ジチオスレイトール(DTT)、2−メルカプト
エタノール等のチオール化合物、γ−グロブリン若しく
はその変性物(変性IgG)、Fc部位ブロック試薬
(抗Fc抗体のフラグメント)などが好適である。ここ
で、変性IgGとしては、γ−グロブリンが変性された
ものであれば限定されないが、尿素、塩酸グアニジン、
又は界面活性剤で変性させたγ−グロブリン、熱変性I
gGを例示できる。そのうち、尿素変性IgGが好まし
く、これは、例えば、γ−グロブリンを含むTris溶
液(pH7.5程度)に6当量程度の尿素を添加し、撹
拌することにより調製することができる。
在させてCRPを測定するには、例えば、必須成分とし
て i)非特異的反応抑制剤、 ii)0.5mM〜1000mMの二価の金属イオン、
及び iii)ラテックスに結合したCRP抗体を含む試薬を
用いることができる。実用的には、例えば、 i)非特異的反応抑制剤と0.5mM〜1000mMの
二価の金属イオンを含む第一試薬及び ii)ラテックスに結合したCRP抗体を含む第二試薬
を含むキットが特に好ましい。このキットを用いる場
合、本発明でCRPの測定は、以下のように行なうこと
ができる。まず、CRPを含む検体と上記第一試薬とを
一定の割合で混合し、一定の温度条件(好ましくは25
〜37℃)で、それに上記第二試薬を添加して抗原抗体
反応をさせ、抗原抗体反応に由来する濁りの変化とし
て、340〜800nmのうちの一定波長における吸光
度変化を求める。その値から、あらかじめ、検量線測定
用試料を用いて作成した検量線からCRP値を算出す
る。
CRP測定用プロゾーン現象抑制剤として入手容易な二
価の金属イオンを用いることにより、吸光度変化量を全
体的に低下させることなくプロゾーン現象を抑制するこ
とができる。
するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定される
ものではない。 実施例1及び比較例1二価の金属イオンの添加によるプロゾーン現象の抑制 (1)測定用試料 100mg/dlのCRP値を有する血清を10段階に
稀釈した血清を測定用試料(検体)とした。 (2)検量線作成用試料 CRP0mg/dlの試料と、CRP1.1mg/dl
を含む血清(ニットーボー製)を検量線作成用試料とし
た。 (3)反応用試薬 二価の金属イオンとしてマグネシウムイオン(MgCl
2 )、カルシウムイオン(CaCl2 )、バリウムイオ
ン(BaCl2 )、及びマンガンイオン(MnCl2 )
を用いた場合、第一試薬(緩衝液)としては、150m
MNaCl、15mMジチオスレイトール(非特異的反
応抑制剤)、所定量の上記二価の金属イオンを含む50
mM2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラ
ジニル]エタンスルホン酸(HEPES)―NaOH緩
衝液(pH7.5)を用いた。二価の金属イオンとして
ニッケルイオン(NiCl2 )、コバルトイオン(Co
SO4 )を用いた場合、第一試薬として上記の第一試薬
から、ジチオスレイトールを除いたものを用いた。比較
例1として、上記それぞれの第一試薬において二価の金
属イオンを含まないものを第一試薬として用いた。第二
試薬(抗CRP感作ラテックス懸濁液)は、CRP抗体
として抗ヒトCRP(ヤギ,ニットーボー製)を感作し
たラテックスを0.24%、および150mMNaCl
を含む50mMHEPES−NaOH緩衝液(pH7.
5)を用いた。
た。所定の測定用試料3μLに第一試薬150μLを加
え、37℃で5分間加温した後、第二試薬150μLを
加え、次いで、その5分後、700nmにおける吸光度
変化を求め、各試料の吸光度変化を求めてプロゾーン現
象の抑制効果を調べた。なお、吸光度変化は、第二試薬
添加後4.5分経過後の系の吸光度と0.5分経過後の
系の吸光度との差によって求めた。
2 )存在下に上記測定操作を行ったとき求めた吸光度変
化(×10000)のデータを示した。図1にはおい
て、MG−1.5、MG−3、MG−6、MG−12.
5、MG−25及びMG−50は、それぞれマグネシウ
ムイオンの濃度が1.5mM、3mM、6mM、12.
5mM、25mM及び50mMの場合の測定結果を示
す。同様に、図2にはカルシウムイオン(CaCl2 )
(CA−0.3、CA−0.7、CA−1.5及びCA
−3は、それぞれカルシウムイオン濃度が0.3mM、
0.7mM、1.5mM及び3mMの場合の測定結果を
示す)、図3にはバリウムイオン(BaCl2 )(BA
−0.3、BA−0.7、BA−1.5、BA−3及び
BA−6は、それぞれバリウムイオン濃度が0.3m
M、0.7mM、1.5mM、3mM及び6mMの場合
の測定結果を示す)、図4にはマンガンイオン(MnC
l2 )(MN−0.3、MN−0.7、MN−1.5及
びMN−3は、それぞれマンガンイオン濃度が、0.3
mM、0.7mM、1.5mM及び3mMの場合の測定
結果を示す)、図5にはニッケルイオン(NiCl2 )
(NI−6、NI−3、NI−1.5、NI−0.7及
びNI−0.3は、それぞれニッケルイオン濃度が6m
M、3mM、1.5mM、0.7mM及び0.3mMの
場合の測定結果を示す)、図6にはコバルトイオン(C
oSO4 )(CO−3、CO−1.5、CO−0.7及
びCO−0.3は、それぞれコバルトイオン濃度が3m
M、1.5mM、0.7mM及び0.3mMの場合の測
定結果を示す)での吸光度変化を示した。なお、図1〜
6において、BASEは、二価の金属イオンを含まない
場合(比較例1)の測定結果を示す。
価の金属イオンの存在下でも、プロゾーン現象の抑制効
果が認められた。また、検体のCRP濃度の上限が10
0mg/dlであるとすると、二価の金属イオンを含ま
ないとき(比較例1)には、プロゾーン現象のため20
mg/dl以下のみが信頼できる測定値であるが、二価
の金属イオンを入れた場合には、信頼できる測定値が少
なくとも30mg/dl以下と大幅に広がっていること
が判明した。さらにまた、マグネシウムイオンが6mM
以上、カルシウムイオンが0.7mM以上、バリウムイ
オンが1.5mM以上、マンガンイオンが0.7mM以
上、ニッケルイオンが0.7mM以上、コバルトイオン
が0.7mM以上の場合では、CRP100mg/dl
の検体においても検量域(30mg/dl)以上の測定
値を与え、過小測定値を与えないことが判明した。
l)とRF(ニットーボー製)を用い、測定用試料とし
て、RF20U/ml未満とCRP約1mgとを含む検
体、RF約500U/mlとCRP約1mgとを含む検
体の2種類の検体を調製した。 (1.2)非働化処理の影響をみるための検体 非働化未処理検体としてヒト血清(RF20U/ml未
満,CRP約1mg/dl)を用い、また、非働化処理
検体として、非働化未処理検体を56℃で30分間加熱
処理した検体(非働化処理検体)を測定試料として用い
た。 (2)検量線作成用試料 実施例1に用いた検量線作成用試料をそのまま用いた。
含まない試薬(比較例2に用いた試薬)の場合、第一試
薬(緩衝液)として、150mMNaClを含む50m
M2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニル]エタンスルホン酸(HEPES)―NaOH緩衝
液(pH7.5)を用い、また、第二試薬(抗CRP感
作ラテックス懸濁液)として、実施例1に用いた第二試
薬を、そのまま用いた。非特異的反応抑制剤を含みかつ
二価の金属イオンを含まない試薬(比較例3に用いた試
薬)の場合、第一試薬(緩衝液)として、比較例1に用
いた第一試薬に加えさらに15mMジチオスレイトール
を含む試薬を用いた。また、第二試薬は、実施例1に用
いた第二試薬をそのまま用いた。非特異的反応抑制剤と
二価金属イオンを含む試薬(実施例2に用いた試薬)の
場合、比較例2に用いた第一試薬の成分に加えさらに1
5mMジチオスレイトールと50mM塩化マグネシウム
を含む試薬を用いた。
の値からCRP値を算出した。 (5)結果 RFの影響をみるための検体を、非特異的反応抑制剤及
び二価の金属イオンのいずれをも含まない試薬、非特異
的反応抑制剤を含む試薬、非特異的反応抑制剤とマグネ
シウムイオンを含む試薬を用いて上記測定操作(4)を
行なって得られたCRP測定値を表1に示す。
特異的反応抑制剤を含む試薬、又は非特異的反応抑制剤
及び二価の金属イオンとを含む試薬を用いた場合には、
検体にRFを大量に含んでいてもほとんどCRP測定値
に影響がないことが判明した。次に、非働化処理の影響
をみるため、非働化未処理検体及び非働化処理検体を、
非特異的反応抑制剤を含む試薬、非特異的反応抑制剤と
マグネシウムイオンを含む試薬を用いて上記測定操作
(4)を行なって得られたCRP測定値を表2に示す。
特異的反応抑制剤を含む試薬、又は非特異的反応抑制剤
及び二価の金属イオンとを含む試薬を用いた場合、検体
を非働化処理してもほとんどCRP測定値に影響がなか
った。
を測定した場合の測定結果を示すグラフである。
測定した場合の測定結果を示すグラフである。
定した場合の測定結果を示すグラフである。
定した場合の測定結果を示すグラフである。
定した場合の測定結果を示すグラフである。
定した場合の測定結果を示すグラフである。
Claims (9)
- 【請求項1】 二価の金属イオンを含むCRP測定用プ
ロゾーン現象抑制剤。 - 【請求項2】 プロゾーン現象を有するCRP測定系に
おいて、0.5mM〜1000mMの二価の金属イオン
を存在させてCRPを測定することを特徴とするCRP
の測定方法。 - 【請求項3】 CRP測定系がラテックス凝集免疫測定
法による請求項2の測定方法。 - 【請求項4】 検体中のCRPと、ラテックスに結合し
たCRP抗体とを混合して特異的に抗原抗体反応をさ
せ、それに由来する濁度を測定することにより、該CR
Pを測定する方法において、0.5mM〜1000mM
の二価の金属イオンを存在させて該抗原抗体反応をさ
せ、それに由来する濁度を測定する際のプロゾーン現象
を二価の金属イオンにより抑制することを特徴とするC
RPの測定方法。 - 【請求項5】 0.5mM〜1000mMの二価の金属
イオン、及び二価の金属イオン以外の非特異的反応抑制
剤との存在下に、検体中のCRPとCRP抗体とを混合
して抗原抗体反応をさせ、それに由来する濁度を、二価
の金属イオンによりプロゾーン現象を抑制して、測定し
てCRPを測定することを特徴とするCRPの測定方
法。 - 【請求項6】 CRP抗体が、ラテックスに結合したC
RP抗体である請求項5のCRPの測定方法。 - 【請求項7】 非特異的反応抑制剤がチオール化合物ま
たは変性IgGである請求項5又は請求項6のCRPの
測定方法。 - 【請求項8】 二価の金属イオンが、マグネシウムイオ
ン、カルシウムイオン、バリウムイオン、マンガンイオ
ン、ニッケルイオン及びコバルトイオンのいずれかから
選ばれる請求項2〜7のいずれかの方法。 - 【請求項9】 必須成分として、 i) 非特異的反応抑制剤、 ii) 0.5mM〜1000mMの二価の金属イオン、
及び iii) ラテックスに結合したCRP抗体を含む、プロゾ
ーン現象を抑制してCRPを測定するためのCRP測定
試薬。
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JP34003198A JP3501349B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | Crp測定用プロゾーン現象抑制剤、crpの測定方法、及びcrp測定試薬 |
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