JP3500867B2 - 多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置

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JP3500867B2 JP24804596A JP24804596A JP3500867B2 JP 3500867 B2 JP3500867 B2 JP 3500867B2 JP 24804596 A JP24804596 A JP 24804596A JP 24804596 A JP24804596 A JP 24804596A JP 3500867 B2 JP3500867 B2 JP 3500867B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多気筒内燃機関の蒸
発燃料処理装置に関し、特に内燃機関の回転周期とパー
ジ制御弁の駆動周期が略同期する回転数領域において内
燃機関の空燃比の変動を抑制するようにパージ制御する
多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に内燃機関の蒸発燃料処理装置
は、燃料タンクから発生する蒸発燃料を一時的に貯蔵す
るキャニスタと内燃機関(以下単に機関と記す)の吸気
通路とを連通するパージ通路と、パージ通路内に設けら
れるパージ制御弁とを備える。パージ制御弁は機関の運
転状態に応じて所定の周期とデューティ比で開閉するよ
う駆動制御される。機関の回転周期とパージ制御弁の駆
動周期が略同期すると、キャニスタから吸気通路へパー
ジされたパージガスは特定の気筒に吸引されその気筒の
空燃比はリッチとなり、パージガスが吸引されない気筒
の空燃比はリーンとなり、機関の空燃比が変動する。ま
たリーンとなった気筒は失火する恐れがある。上記問題
を解決するため、機関の回転周期とパージ制御弁の駆動
周期が略同期する機関の回転数領域においてパージ制御
弁の駆動周期を他の駆動周期に切り換える技術が開示さ
れている(特開平6−241129号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−241129号公報に開示された技術は、機関
の回転周期とパージ制御弁の駆動周期が略同期する機関
の回転数領域の境界付近で機関の回転数が増減されると
きにパージ制御弁の駆動周期を急に切り換えるので、例
えば、デューティ比の0%および100%付近でパージ
ガスの流量が急に変化し空燃比が変動する。上記技術は
このパージガスの流量の急変により変動した空燃比を目
標空燃比とするように燃料噴射量を補正するが、機関の
空燃比が目標空燃比に安定するまでには時間を要し、そ
の間機関の空燃比は変動するという問題を生じる。それ
ゆえ本発明は上記問題を解決し機関の回転周期とパージ
制御弁の駆動周期が略同期しても機関の空燃比の変動を
抑制して排気の浄化性を向上するとともにリーン失火の
発生を抑制する多気筒内燃機関の蒸発燃料装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図である。前記問題を解決する本発明による多気筒内燃
機関の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク15から発生す
る蒸発燃料を一時的に貯蔵するキャニスタ37と、キャ
ニスタ37と機関1の吸気通路とを連通するパージ通路
39と、パージ通路39内に設けられ機関1の吸気通路
内に吸引されるパージガスの量を制御するパージ制御弁
41と、を備えた多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おいて、前記パージガスが各気筒に均等に分配されるよ
うに機関1の運転中絶えず、機関1の回転数とは独立し
てパージ制御弁41を駆動する周期を変更する周期変更
手段Aと、周期変更手段Aにより変更された周期に従
い、機関1の運転状態に応じて所定のデューティ比でパ
ージ制御弁41を開閉するパージ制御弁制御手段Bと、
を備えたことを特徴とする。
【0005】周期変更手段Aによりパージ制御弁を駆動
する周期をパージガスが各気筒に均等に分配されるよう
に機関の運転中連続的に、機関回転数とは独立して変更
するので、機関の空燃比の変動が抑制される。
【0006】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは、パージ制御弁41
を駆動する複数の異なる周期を有し、該複数の周期を所
定の順序で変更する。
【0007】周期変更手段Aによりパージ制御弁を駆動
する周期を複数設け、その複数の周期を所定の順序で切
り換えて、パージ制御弁制御手段Bによりパージ制御弁
41を駆動するので、機関の回転周期とパージ制御弁の
個々の駆動周期が連続して略同期する機関の回転数領域
が発生せず、それゆえ機関の回転数全域に渡って機関の
空燃比の変動が抑制される。
【0008】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置は、複数の周期の各周期に応じてパージ制御弁4
1を開弁するために必要最小限の開弁時間を設定するデ
ューティ比設定手段Cを備え、パージ制御弁制御手段B
は、デューティ比設定手段Cにより設定された必要最小
限の開弁時間に基づいてパージ制御弁41を駆動する。
【0009】デューティ比設定手段Cにより各周期に応
じてパージ制御弁41を開弁するために必要最小限の開
弁時間が設定され、設定された必要最小限の開弁時間に
基づいてパージ制御弁制御手段Bによりパージ制御弁4
1を駆動するので、パージ制御弁を確実に開弁する。
【0010】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置は、パージ制御の実行開始からの経過時間を測定
する経過時間測定手段Dを備え、周期変更手段Aは、経
過時間測定手段Dにより測定された経過時間が所定時間
を経過した後はパージ制御弁41を駆動する周期を所定
の周期に固定する。
【0011】経過時間測定手段Dによりパージ制御の実
行開始からの経過時間を測定し、パージ制御の実行開始
からの経過時間が短く、すなわち空燃比の変動に影響を
及ぼす程キャニスタ37に吸着されるベーパが多いとき
は、周期変更手段Aによりパージ制御弁41を駆動する
複数の周期を所定の順序で切り換えて、パージ制御弁制
御手段Bによりパージ制御弁41を駆動するので、機関
の空燃比の変動が抑制される。一方、パージ制御の実行
開始からの経過時間が長く、すなわちキャニスタ37に
吸着されるベーパが少なくなったときは、周期変更手段
Aにより駆動周期を1つに固定してもパージベーパ量が
少ないので空燃比の変動は抑制され、パージベーパ量の
気筒分配が平均化され、悪化しない。
【0012】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは、周期の変更をデュ
ーティ比により制限する周期変更制限手段Eを備える。
【0013】周期変更制限手段Eにより低いデューティ
比や高いデューティ比では周期変更を行わないように周
期変更を制限するので、パージガスの流量制御性の悪化
を抑制する。
【0014】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは、パージ制御弁41
を駆動する周期の開始時期と機関の回転位相とが、連続
的に一致しないように周期を変更する。
【0015】周期変更手段Aによりパージ制御弁を駆動
する周期の開始時期と機関の回転位相、すなわちクラン
ク角が連続的に一致しないように周期が設定されるの
で、機関の回転周期とパージ制御弁の駆動周期が連続し
て略同期することがなくなり、特定気筒にパージガスが
吸引されることが防止され、機関の空燃比の変動が抑制
される。
【0016】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは、今回の駆動周期に
パージされるガスが吸引される第1の気筒を判別する気
筒判別手段と、その気筒判別手段に基づいて、次回の駆
動周期にパージされるガスが吸引される第2の気筒を前
記第1の気筒と異なるように、今回の駆動周期を設定す
る駆動周期設定手段と、を備える。
【0017】気筒判別手段と駆動周期設定手段とにより
パージガスが同一気筒に連続的に吸引されなくなるの
で、パージガスの気筒分配が良好となり、機関の空燃比
の変動が抑制される。
【0018】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは今回の駆動周期の開
始時期における機関のクランク角に応じて今回の駆動周
期を補正する第1駆動周期補正手段を備える。
【0019】第1駆動周期補正手段により今回の駆動周
期の開始時期における機関のクランク角が次回の駆動周
期の開始時期における機関のクランク角と一致しないよ
うに駆動周期が補正されるので、パージガスの気筒分配
が良好となり、機関の空燃比の変動が抑制される。
【0020】本発明による多気筒内燃機関の蒸発燃料処
理装置において、周期変更手段Aは機関回転数の変化を
予測する回転数予測手段と、回転数予測手段により予測
された次回の駆動周期における機関回転数に基づいて、
今回の駆動周期を補正する第2駆動周期補正手段を備え
る。
【0021】回転数予測手段と第2駆動周期補正手段と
によりパージガスが同一気筒に連続的に吸引されないよ
うに次回の駆動周期を補正するので、過渡時のパージガ
スの気筒分配が良好となり、過渡時の機関の空燃比の変
動が抑制される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図2は、本発
明の一実施例に係る多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置
の全体構成図である。機関1の燃焼に必要な空気は、エ
アクリーナ2で濾過され、スロットルボデー5を通って
サージタンク11で各気筒の吸気管13に分配される。
なお、その吸入空気量は、スロットルボデー5に設けら
れたスロットル弁7により調節されるとともに、エアフ
ローメータ4により計測される。そのスロットル弁7の
開度は、スロットル開度センサ9により検出される。ま
た、吸入空気温度は、吸気温センサ3により検出され
る。さらに、吸気管圧力は、バキュームセンサ12によ
って検出される。
【0023】一方、燃料タンク15に貯蔵された燃料
は、燃料ポンプ17により汲み上げられ、燃料配管19
を経て燃料噴射弁21により吸気管13に噴射される。
吸気管13内ではそのような空気と燃料とが混合され、
その混合気は、吸気弁23を介して機関本体すなわち気
筒(シリンダ)1に吸入される。気筒1において、混合
気は、ピストンにより圧縮された後、イグナイタ及びス
パークプラグにより点火されて爆発・燃焼し、動力を発
生する。
【0024】なお、点火ディストリビュータ43には、
クランク軸が例えばクランク角(CA)に換算して72
0°CAごとに基準位置検出用パルスを発生する基準位
置検出センサ45、及び30°CAごとに位置検出用パ
ルスを発生するクランク角センサ47が設けられてい
る。また、機関1は、冷却水通路49に導かれた冷却水
により冷却され、その冷却水温度は、水温センサ51に
よって検出される。
【0025】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気弁
25を介して排気マニホルド27に放出され、次いで排
気管29に導かれる。なお、排気管29には、排気ガス
中の酸素濃度を検出する空燃比センサ31が設けられて
いる。さらにそれより下流の排気系には、触媒コンバー
タ33が設けられており、その触媒コンバータ33に
は、排気ガス中の未燃成分HC及び一酸化炭素COの酸
化と窒素酸化物の還元とを同時に促進する三元触媒が収
容されている。こうして触媒コンバータ33において浄
化された排気ガスが大気中に排出される。
【0026】また、この内燃機関は、活性炭(吸着剤)
36を内蔵したキャニスタ37を具備する。このキャニ
スタ37は、活性炭36の両側にそれぞれ燃料蒸気室3
8aと大気室38bとを有する。燃料蒸気室38aは、
一方ではベーパ捕集管35を介して燃料タンク15に連
結され、他方ではパージ通路39を介してスロットル弁
7より下流側の吸気通路すなわちサージタンク11に連
結される。そのパージ通路39には、パージガス量を制
御するパージ制御弁41が設置されている。このような
構成において、燃料タンク15で発生する燃料蒸気すな
わちベーパは、ベーパ捕集管35を通ってキャニスタ3
7に導かれ、キャニスタ37内の活性炭(吸着剤)36
に吸着されることにより一時的に貯蔵される。パージ制
御弁41が開弁すると、吸気管圧力は負圧のため、空気
が大気室38bから活性炭36内を通ってパージ通路3
9に送り込まれる。空気が活性炭36内を通過する際に
は、活性炭36に吸着されている燃料蒸気が活性炭36
から離脱される。かくして、燃料蒸気を含んだ空気すな
わちベーパが、パージ通路39を介してサージタンク1
1に導かれ、燃料噴射弁21から噴射された燃料ととも
に気筒1内で燃料として使用されることとなる。なお、
パージ通路39に導かれるベーパには、上述のように活
性炭36に一旦貯蔵された後にパージ通路39に導かれ
るものの他に、燃料タンク15から直接パージ通路39
に導かれるものも存在する。
【0027】機関1の電子制御ユニット(以下ECUと
記す)60は、後に詳細に説明する燃料噴射制御、並び
に、機関回転数及び各センサからの信号により、機関の
状態を総合的に判定し、最適な点火時期を決定して、イ
グナイタに点火信号を送るための点火時期制御などを実
行するマイクロコンピュータシステムである。ROM6
2に格納されたプログラムに従って、CPU61は、各
種センサからの入力信号をA/D変換回路64又は入力
インタフェース回路65を介して入力し、その入力信号
に基づいて演算処理を実行し、その演算結果に基づいて
出力インタフェース回路66を介して各種アクチュエー
タに制御信号を出力する。RAM63は、その演算・制
御処理過程における一時的なデータ記憶場所として使用
される。また、これらのECU60内の各構成要素は、
システムバス(アドレスバス、データバス及びコントロ
ールバスからなる。)69によって接続されている。次
にECU60の制御について説明する。
【0028】図3は本発明の一実施例に係る機関の制御
処理の基本的手順を説明するための概略フローチャート
である。ECU60は、ベースルーチンに従ってループ
動作するが、そのようなベースルーチンの処理中に、入
力信号の変化、機関回転、又は時間に同期した処理を割
り込み処理として実行する。すなわち、図3に示すよう
に、ECU60は、パワーオンされると、まず、所定の
イニシャライズ処理(ステップ102)を実行した後、
センサ信号及びスイッチ信号の入力(ステップ10
4)、機関回転数の計算(ステップ106)、アイドル
回転数の計算(ステップ108)、並びに自己故障診断
(ステップ110)を常時繰り返して実行する。また、
A/D変換回路(ADC)又は一部のセンサ若しくはス
イッチからの出力信号の取り込みは、割り込み処理とし
て実行される(ステップ122)。また、各気筒への燃
料噴射時期の計算および点火時期の計算結果は、回転に
同期したタイミングで対応するアクチュエータへ出力す
る必要があるためクランク角センサ47からの信号によ
る割り込み処理として実行される。その他一定時間周期
ごとに実行されるべき処理は、タイマー割り込みルーチ
ンとして実行される。
【0029】燃料噴射制御は、基本的には、エアフロー
メータ4により計測される吸入空気量とクランク角セン
サ47から得られる機関回転速度とに基づいて、燃料噴
射量すなわち燃料噴射弁21の噴射時間を演算し、所定
のクランク角に達した時点で燃料を噴射するものであ
る。そして、かかる演算の際、スロットル開度センサ
9、水温センサ51、吸気温センサ3等の各センサから
の信号に基づく基本的な補正、空燃比センサ31からの
信号に基づく空燃比フィードバック補正、そのフィード
バック補正値の中央値が理論空燃比となるようにする空
燃比学習補正、及びキャニスタパージに基づく補正を加
える。本発明は、特にキャニスタパージとそれに基づく
燃料噴射量補正に関連するものである。以下、本発明に
係る蒸発燃料処理制御に関連する燃料噴射量計算ルーチ
ン及びパージ制御ルーチン(タイマー割り込みにより実
行される。)について詳細に説明する。
【0030】図4〜図7は、本発明の一実施例に係る燃
料噴射量計算の処理手順を示す概略フローチャートであ
る。この燃料噴射量計算ルーチンは、所定の時間周期
(例えば1ms)ごとに発生するタイマー割り込みによ
り起動されるルーチンであり、空燃比(A/F)フィー
ドバック(F/B)制御(図4)、空燃比(A/F)学
習制御(図5)、ベーパ濃度学習制御(図6)、及び燃
料噴射時間(TAU)算出制御(図7)から構成され
る。以下、空燃比F/B制御から順次説明する。
【0031】空燃比F/B制御ではまず空燃比F/B条
件が成立するか否か、すなわち、(1) 機関始動時で
ない、(2) 燃料カット(F/C)中でない、(3)
冷却水温度≧40°C、(4) A/Fセンサ(空燃
比センサ)活性化完了、の全てが成立するか否かを判定
する(ステップ202)。その判定結果がYESのとき
には、空燃比(A/F)がリッチか否か、すなわち空燃
比センサ31の出力電圧が基準電圧(例えば0.45
V)以下か否かを判定する(ステップ208)。
【0032】ステップ208の判定結果がYESすなわ
ちA/Fがリッチのときには、前回もリッチであったか
否かを、空燃比リッチフラグXOXが1であるか否かに
基づいて判定する(ステップ210)。その判定結果が
NOのとき、すなわち前回はリーンであり、今回リッチ
に反転したときには、スキップフラグXSKIPを1に
セットし(ステップ212)、前回のスキップにおける
直前の空燃比フィードバック補正係数FAFと今回のス
キップにおける直前のFAFとの平均FAFAVを算出
し(ステップ214)、所定のスキップ量RSLだけ空
燃比フィードバック補正係数FAFを減量する(ステッ
プ216)。また、ステップ210の判定結果がYES
のとき、すなわち前回もリッチであったときには、所定
の積分量KILだけ空燃比フィードバック補正係数FA
Fを減量する(ステップ218)。ステップ216又は
218の実行後は、空燃比リッチフラグXOXを1にセ
ットして(ステップ220)、F/B制御を終え、次の
A/F学習制御(ステップ302)へ進む。
【0033】ステップ208の判定結果がNOすなわち
A/Fがリーンのときには、前回もリーンであったか否
かを、空燃比リッチフラグXOXが0であるか否かに基
づいて判定する(ステップ222)。その判定結果がN
Oのとき、すなわち前回はリッチであり、今回リーンに
反転したときには、スキップフラグXSKIPを1にセ
ットし(ステップ224)、前回のスキップにおける直
前の空燃比フィードバック補正係数FAFと今回のスキ
ップにおける直前のFAFとの平均FAFAVを算出し
(ステップ226)、所定のスキップ量RSRだけ空燃
比フィードバック補正係数FAFを増量する(ステップ
228)。また、ステップ222の判定結果がYESの
とき、すなわち前回もリーンであったときには、所定の
積分量KIRだけ空燃比フィードバック補正係数FAF
を増量する(ステップ230)。ステップ228又は2
30の実行後は、空燃比リッチフラグXOXを0にリセ
ットして(ステップ232)、F/B制御を終え、次の
A/F学習制御(ステップ302)へ進む。
【0034】なお、ステップ202の判定結果がNOの
とき、すなわちF/B条件が成立しなかったときには、
FAFAV及びFAFをそれぞれ基準値1.0に設定し
て(ステップ204,206)、F/B制御を終え、次
のA/F学習制御(ステップ302)へ進む。
【0035】次に、A/F学習制御(図5)について説
明する。まず、吸気管圧力で分けられたA/F学習領域
1〜7の内のいずれの学習領域j(j=1〜7)に現在
あるかを、現在の吸気管圧力に基づいて算出し、それを
tj(j=1〜7)とする(ステップ302)。なお、
吸気管圧力は、バキュームセンサ12によって検出され
る。次いで、求められた今回の学習領域tjが前回の学
習領域jと一致するかを判定する(ステップ304)。
一致せず、学習領域が変わったときには、今回の学習領
域tjをjに代入し(ステップ306)、スキップ数C
SKIPをクリアして(ステップ310)、A/F学習
制御を終え、ベーパ濃度学習制御(ステップ402)へ
進む。
【0036】ステップ304の判定結果がYESすなわ
ち今回の学習領域が前回の学習領域と一致するときは、
A/F学習条件が成立するか否か、すなわち、(1)
空燃比F/B中である、(2) 始動後増量及び暖機増
量の各増量がない、(3) 冷却水温度≧80°C、等
の各条件が全て成立するか否かを判定する(ステップ3
08)。成立しないときには、スキップ数CSKIPを
クリアして(ステップ310)、A/F学習制御を終
え、ベーパ濃度学習制御(ステップ402)へ進む。
【0037】ステップ308の判定結果がYESすなわ
ちA/F学習条件が成立するときには、スキップフラグ
XSKIPが1であるか否か、すなわちスキップ直後で
あるか否かを判定する(ステップ312)。その判定結
果がNOのとき、すなわちスキップ直後でないときに
は、A/F学習制御を終え、ベーパ濃度学習制御(ステ
ップ402)へ進む。その判定結果がYESのとき、す
なわちスキップ直後であるときは、スキップフラグXS
KIPを0クリアし(ステップ314)、スキップ数C
SKIPをインクリメントする(ステップ316)。次
いで、そのスキップ数CSKIPが所定値KCSKIP
(例えば、3)以上であるか否かを判定する(ステップ
318)。その判定結果がNOのときには、A/F学習
制御を終え、ベーパ濃度学習制御(ステップ402)へ
進む。
【0038】また、ステップ318の判定結果がYES
のときには、後に説明するパージ制御ルーチンで算出さ
れたパージ率PGRが0であるか否かを判定する(ステ
ップ320)。その判定結果がNOのとき、すなわちパ
ージ実行中であれば、A/F学習制御を終え、ベーパ濃
度学習制御(ステップ410)へ進む。他方、PGRが
0のとき、すなわちパージ実行中でなければ、F/B制
御のステップ204、214又は226にて設定された
FAFAVが所定値(例えば2%)以上ずれているか否
かに基づいて、当該学習領域jの学習値KGj(j=1
〜7)を変更する。すなわち、FAFAVが1.02以
上であれば(ステップ322でYES)、学習値KGj
を所定値xだけアップし(ステップ324)、FAFA
Vが0.98以下であれば(ステップ326でYE
S)、学習値KGjを所定値xだけダウンする(ステッ
プ328)。また、それ以外のときは、当該学習領域j
のA/F学習完了フラグXKGjを1とする(ステップ
330)。こうしてA/F学習制御を終えた後は、ベー
パ濃度学習制御(ステップ402)へ進む。上記パージ
率PGRは、パージガス量に対する吸入空気量の比で表
される。
【0039】次に、ベーパ濃度学習制御(図6)につい
て説明する。まず、ステップ402では、機関が始動中
か否かを判定する。すなわち機関のイグニッションキー
をオンにした後機関の回転数がクランキング回転数であ
るか否かを判別する。始動中でなければ、ベーパ濃度学
習制御を終え、TAU算出制御(ステップ452)へ進
む。始動中であれば、ベーパ濃度FGPGを基準値1.
0に設定し、またベーパ濃度更新回数CFGPGを0ク
リアする(ステップ404)。次いで、その他の初期化
処理を実行して、例えば前回のデューティ比DPGOと
前回のパージ率PGROを0にして(ステップ40
6)、ベーパ濃度学習制御を終える。
【0040】また、A/F学習制御のステップ320の
判定結果がNOのとき、すなわちA/F学習条件が成立
しかつパージ中のときに実行されるステップ410で
は、パージ率PGRが所定値(例えば0.5%)以上で
あるか否かを判定する。その判定結果がYESのときに
は、FAFAVが基準値1.0に対して所定値(±2
%)以内にあるか否かを判定する(ステップ412)。
そのような範囲内にあるときには、パージ率当たりのベ
ーパ濃度更新値tFGを0に設定し(ステップ41
4)、その範囲内になければ、次式、 tFG←(1−FAFAV)/(PGR*a) ここで a=所定値(例えば、2) に基づいて、パージ率当たりのベーパ濃度更新値tFG
を求める(ステップ416)。次いで、ベーパ濃度更新
回数CFGPGをインクリメントし(ステップ41
8)、ステップ428に進む。
【0041】ステップ410の判定結果がNOのとき、
すなわちパージ率PGRが0.5%より小さいときに
は、ベーパ濃度更新精度が悪いと判断されるため、空燃
比フィードバック補正係数FAFのずれが大きいか(例
えば、基準値1.0に対して±10%以上のずれがある
か)否かを判定する。すなわち、FAFが1.1より大
きいときには(ステップ420でYES)、ベーパ濃度
更新値tFGを所定値Yだけ減少させ(ステップ42
2)、FAFが0.9より小さいときには(ステップ4
20でNOかつステップ424でYES)、ベーパ濃度
更新値tFGを所定値Yだけ増大させる(ステップ42
6)。最後に、ステップ428において、以上の処理で
求められたベーパ濃度更新値tFGだけベーパ濃度FG
PGを修正して、ベーパ濃度学習制御を終え、TAU算
出制御(ステップ452)へ進む。
【0042】次に、TAU(燃料噴射時間)算出制御
(図7)について説明する。まず、ROM62にマップ
として格納されているデータを参照し、機関回転数と機
関負荷(機関1回転当たりの吸入空気量)とに基づいて
基本燃料噴射時間TPを求めるとともに、スロットル開
度センサ9、水温センサ51、吸気温センサ3等の各セ
ンサからの信号に基づく基本補正係数FWを算出する
(ステップ452)。なお、機関負荷は、吸気管圧力と
機関回転数とによって推定してもよい。次いで、現在の
吸気管圧力に対応するA/F学習補正量KGXを、隣接
する学習領域のA/F学習値KGjから補間により算出
する(ステップ454)。
【0043】次いで、ベーパ濃度FGPG及びパージ率
PGRより、パージA/F補正量FPGを、次式、 FPG←(FGPG−1)*PGR に基づいて算出する(ステップ456)。最後に、燃料
噴射時間TAUを、 TAU←TP*FW*(FAF+KGX+FPG) に基づいて算出する(ステップ458)。以上で、燃料
噴射量計算ルーチンが終了する。なお各気筒1に対応す
る各燃料噴射弁21は、このように算出された燃料噴射
時間TAUだけ別途のルーチンで算出される燃料噴射時
期の計算結果に基づき所定のクランク角度から開弁する
よう制御される。
【0044】図8、図9及び図10は、本発明の一実施
例に係るパージ制御の処理手順を示す概略フローチャー
トである。このパージ制御ルーチンは、所定の時間周期
(例えば1ms)ごとに発生するタイマー割り込みによ
り起動されるルーチンであり、D−VSV(パージガス
量を制御するパージ制御弁)41の開度を制御するため
のパルス信号のデューティ比(パルス信号のON時間の
割合)を決定し、そのパルス信号によってD−VSVを
駆動制御する。本ルーチンは、パージ率(PGR)算出
制御(図8)、周期切換制御(図9)、及びD−VSV
駆動制御(図10)から構成され、1msecの処理周期で
実行される。以下、パージ率算出制御から説明する。
【0045】パージ率算出制御(図8)では、まず、今
回の本ルーチンの走行がパージ制御弁制御用パルス信号
を立ち上げる(ONする)ことができる時期に当たる
か、すなわち所定のデューティ周期(例えばパージ制御
弁の駆動周波数が10Hzのときは100ms)に当た
るかを判定する(ステップ502)。デューティ周期で
あれば、パージ条件1が成立するか、すなわち燃料カッ
ト中でないという条件を除いてA/F学習条件が成立す
るかを判定する(ステップ504)。パージ条件1が成
立する場合には、さらにパージ条件2が成立するか、す
なわち燃料カット中でなくかつ当該学習領域jのA/F
学習完了フラグXKGj=1となっているかを判定する
(ステップ506)。
【0046】パージ条件2も成立する場合には、まず、
パージ実行タイマーCPGRをインクリメントする(経
過時間測定手段D)(ステップ512)。次いで、現在
の吸気管圧力をキーとして図11に示すマップ(ROM
62に格納されている。)を参照することにより、D−
VSV全開時におけるパージガス量PGQを求め、その
パージガス量PGQと吸入空気量QAとの比をとって、
D−VSV全開時のパージ率PG100を算出する(ス
テップ514)。次に、空燃比フィードバック補正係数
FAFが所定の範囲(定数KFAF85より大きく定数
KFAF15より小さい範囲)にあるか否かを判定する
(ステップ516)。
【0047】空燃比フィードバック補正係数FAFが±
15%未満で、ステップ516の判定結果がYESの場
合には、目標パージ率tPGRを所定量KPGRuだけ
アップするとともに、求められたtPGRが、パージ実
行時間CPGRに基づいて決定される最大目標パージ率
P%(図12に示すマップより求められる。)以下とな
るように制限する(ステップ518)。空燃比フィード
バック補正係数FAFが±15%以上で、ステップ51
6の判定結果がNOの場合には、目標パージ率tPGR
を所定量KPGRdだけ下げるとともに、ステップ51
8と同様に、求められたtPGRが、最小目標パージ率
S%、例えばS=0%(あるいは0.5%)以上となる
ように制限する(ステップ520)。このようにして、
パージに伴うA/F荒れを防止する。
【0048】次いで、こうして求められた目標パージ率
tPGRとVSV全開時のパージ率PG100とに基づ
いて、デューティ比DPGを次の式により算出する(ス
テップ522)。 DPG←(tPGR/PG100)*100
【0049】次に、実際のパージ率PGRを次式より算
出する(ステップ526)。 PGR←PG100*(DPG/100) 最後に、以上の処理で求められたデューティ比DPG及
びパージ率PGRに基づいて、前回のデューティ比及び
パージ率を記憶するためのDPGO及びPGROを更新
し(ステップ528)、図9の周期切換制御のステップ
608に進む。
【0050】一方、ステップ502でデューティ周期で
ないと判定された場合も、図9の周期切換制御のステッ
プ608へ進む。また、デューティ周期ではあるがステ
ップ504でパージ条件1が設立しなかった場合には、
関係するRAMのデータ、例えば前回のデューティ比D
PGOと前回のパージ率PGROを0にして初期化する
(ステップ508)。さらに、ステップ508実行後、
又はステップ506でパージ条件2が成立しなかった場
合には、デューティ比DPG及びパージ率PGRを0ク
リアして(ステップ510)、図9の周期変更制御のス
テップ602に進む。次に、本発明の周期変更手段Aを
遂行する周期変更制御(図9)の処理手順について説明
する。
【0051】図9は本発明の一実施例に係る第1の周期
変更制御の処理手順を示す概略フローチャートである。
まず、ステップ608では、駆動周期タイマーCDPG
Tの計数値CDPGをインクリメント(CDPG+1)
してステップ610へ進む。次いで、ステップ610で
は駆動周期タイマーCDPGTの計数値CDPGがイニ
シャライズ処理時の設定値T(=100(msec))以上
となったか否かを判別し、その判別結果がYESのとき
はステップ612へ進み、NOのときは図10のステッ
プ652へ進む。この設定値Tはイニシャライズ処理時
に本実施例ではパージ制御弁を駆動する2つの駆動周期
100(msec)、67(msec)のうち、基準となる周期
100(msec)を設定する。
【0052】次いで、ステップ612では、ステップ6
10で駆動周期タイマーCDPGTの計数値CDPGが
設定値T(=100)以上となり、すなわち100msec
が経過したので駆動周期タイマーCDPGTをクリアー
する。次いで周期切換フラグFLGPを反転し(ステッ
プ614)、ステップ616へ進む。この周期切換フラ
グFLGPはイニシャライズ処理で0にクリアーされて
おり、FLGP=0のときは100msec周期駆動中を示
し、FLGP=1のときは67msec周期駆動中を示す。
次いでステップ616では周期切換フラグFLGPが1
か0かを判別し、FLGP=1のときはTに67を設定
し(ステップ618)、図8のステップ522で算出さ
れたデューティ比DPGに67/100を乗算して新た
なDPGを算出し(ステップ620)、FLGP=0の
ときはTに100を設定する(ステップ624)。ステ
ップ620およびステップ624の実行後は図10のス
テップ632へ進む。次に、本発明のパージ制御弁制御
手段Bを遂行するD−VSV駆動制御(図10)の処理
手順について説明する。
【0053】図10は本発明の一実施例に係る第1のD
−VSV駆動制御の処理手順を示す概略フローチャート
である。まず、図9のパージ率制御のステップ620ま
たは624が実行された後、ステップ632では、図8
のステップ522で算出されたデューティ比DPGが0
か否かを判別し、その判別結果がYESすなわちパージ
制御中でないときはステップ648へ進み、NOのとき
すなわちパージ制御中のときはステップ644へ進み、
D−VSVへの通電をオンにする(ステップ644)。
次いで、ステップ646において、D−VSV通電終了
時刻TDPGを次式により求め、本ルーチンを終了す
る。 TDPG←DPG+TIMER ここで、TIMERは、パージ制御ルーチンの実行周期
ごとにインクリメントされるカウンタの値である。
【0054】図9のパージ率制御のステップ610の判
別結果がNOのとき、すなわちデューティ周期の切り換
わり時でないと判定された場合に実行される図10のス
テップ652では、現在のTIMERの値がD−VSV
通電終了時刻TDPGに一致するか否かを判定し、一致
しない場合はそのまま本ルーチンを終了し、一致する場
合にはステップ648へ進む。またステップ632の判
別結果がYESのときは、ステップ648へ進ム。ステ
ップ648ではD−VSVへの通電をオフにして本ルー
チンを終了する。以上で、パージ制御ルーチンの処理は
完了する。ここで従来技術による駆動周期と上述の本発
明の実施例による駆動周期および空燃比変動について以
下に説明する。
【0055】図13は従来技術と本発明によるパージ制
御弁の駆動周期の比較説明図である。本図は4気筒機関
の例を示し、横軸は時間を示す。上段(a)から下段
(e)の順に(a)は本発明により順次変換される駆動
周期を、(b)は本発明によるパージ制御弁の開弁タイ
ミングを、(c)は吸気行程となる気筒を、(d)は従
来技術による所定の駆動周期を、(e)は従来技術によ
るパージ制御弁の開弁タイミングを、それぞれ示す。従
来技術によれば、パージガスは#1と#3の気筒に吸引
されて空燃比がリッチとなり、#2と#4の気筒には吸
引されず空燃比がリーンとなり、それゆえ機関の排気ガ
スから検出される空燃比が変動し、排気の浄化性が悪化
することが判る。しかしながら、本発明によればパージ
ガスの気筒分配が適切であることが判る。
【0056】図8〜図12を用いて先に説明した実施例
では、2つの駆動周期100msecと67msecを交互に切
り換えてパージ制御弁を駆動する。これに対し従来技術
では、例えば駆動周期100msecまたは67msecの1つ
周期でパージ制御弁を駆動する。すると、駆動周期10
0msecまたは67msecに同期する機関の回転数の領域で
は特定の気筒例えば図13の例では主として#1と#3
にパージガスが吸引されてリッチとなり、その他の気筒
特に#2と#4の気筒には吸引されずリーンとなり、機
関の空燃比が変動する。しかしながら、本発明では、2
つの駆動周期100msecと67msecを交互に切り換えて
パージ制御弁を駆動するので、機関の空燃比の変動は抑
制され、リーン失火の発生も抑制される。また機関の回
転数が2つの駆動周期の和である167msecと同期した
場合でも、167msecに2回のパージガスが吸気管内へ
流入するので気筒分配が平均化され、機関の空燃比の変
動は抑制され、リーン失火の発生も抑制される。
【0057】図14は従来技術と本発明のパージ制御に
よる空燃比変動の差異を示す図である。縦軸は空燃比
(A/F)を示す。横軸において、吸気気筒1と示すの
は従来技術のパージ制御により、気筒1の吸気タイミン
グとパージ制御弁41の開弁タイミングとが一致した場
合を示し、順に吸気気筒3、4、2と示すのは同様に気
筒3、4、2の吸気タイミングとパージ制御弁41の開
弁タイミングとがそれぞれ一致した場合を示し、吸気気
筒1〜4と示すのは本発明のパージ制御により各気筒1
〜4の吸気タイミングとパージ制御弁の開弁タイミング
とが一致しない場合を示す。図14から判るように、特
に従来技術の吸気気筒1と示す例では、#4の気筒がリ
ーンとなり、#1の気筒がリッチとなることが判る。従
来技術の吸気気筒2と示す例でも、#4の気筒がリーン
となり、#1の気筒がリッチとなることが判る。従来技
術の吸気気筒3と示す例では#1および#4の気筒とも
に空燃比は略理論空燃比14.6近傍であり良好である
が、従来技術の吸気気筒4と示す例では#1の気筒の空
燃比は略理論空燃比14.6近傍であり良好であるが、
#4の気筒の空燃比はリーンとなることが判る。これに
対して、本発明の吸気気筒1〜4と示す例では#1の気
筒の空燃比は略理論空燃比14.6近傍であり良好であ
り、#4の気筒の空燃比も従来技術の例と比して空燃比
の変動量は小さく、リッチまたはリーンとならないこと
が判る。
【0058】以上本発明に係る実施例を説明してきた
が、本発明の周期変更手段は、機関の回転周期とパージ
制御弁の駆動周期が略同期する機関の回転数領域におい
てパージ制御弁の駆動周期を他の駆動周期に切り換える
技術(特開平6−241129号公報参照)が有する下
記の空燃比変動の問題を解決する。すなわちこの技術に
よれば、機関の回転数が変化しパージ制御弁の駆動周期
が切り換えられるとデューティ比によってはパージガス
の流量が急変し機関の空燃比が変動する。そしてこの変
動を吸収すべく機関の空燃比が目標空燃比になるように
空燃比フィードバック制御により制御しても、機関の空
燃比が安定するまでには時間を要する。しかしながら本
発明の周期変更手段によれば、機関の回転数が変化しパ
ージ制御弁の駆動周期が切り換えられると切り換えられ
た周期で所定回(例えば1回)デューティ制御され、そ
の後再び元の周期(2つの周期で切り換える場合)に切
り換えられ、これが繰り返される。その結果、パージ制
御弁の駆動周期が切り換えられる毎にデューティ比によ
ってパージガスの流量が周期的に変化しても気筒内のパ
ージガスの流量は時間的に平均化され、特定気筒に連続
してパージガスが流入したり、パージガスが流入しなく
なる気筒が発生したりすることはなく、すなわちパージ
ガスの気筒分配が平均化され空燃比の変動は抑制され
る。次に、第2のD−VSV駆動制御の処理手順につい
て以下に説明する。
【0059】図15は本発明の一実施例に係る第2のD
−VSV駆動制御の処理手順を示す概略フローチャート
である。図10のフローチャート(第1のD−VSV駆
動制御の処理手順)と異なるところは、図10のステッ
プ632と644の間にステップ633と634が追加
された点である。これらのステップ633と634を実
行することにより本発明のデューティ比設定手段Cが遂
行される。これらのステップ633と634についての
み以下に説明する。ステップ632でDPG=0でない
パージ制御中のときステップ633へ進み、ステップ6
33ではデューティ比DPGが最小使用値か否かを判別
する。ステップ633の判別結果がYESのときはステ
ップ644へ進み、NOのときはDPGに最小使用値を
設定し(ステップ634)、ステップ644へ進む。こ
の最小使用値は、パージ制御弁を開弁させるために必要
最小限の通電時間である。この最小使用値に相当する時
間以上通電しないとメカ的にパージ制御弁が作動せず、
全く開弁しない。また図15に示す例は最小使用値を各
駆動周期に対して設けずに共通の値に設定した場合を示
す。この場合の最小使用値は2つの駆動周期のうち、周
期の短い方の最小使用値に合わせる。次に、最小使用値
を各駆動周期に対して設ける場合の第3のD−VSV駆
動制御の処理手順について以下に説明する。
【0060】図16は本発明の一実施例に係る第3のD
−VSV駆動制御の処理手順を示す概略フローチャート
である。図10のフローチャート(第1のD−VSV駆
動制御の処理手順)と異なるところは、図10のステッ
プ632と644の間にステップ635〜642が追加
された点である。これらのステップ635〜642につ
いてのみ以下に説明する。また図16に示す例は、図1
5に示す例と較べて、前述の最小使用値を2つの駆動周
期に対してそれぞれDPGa、DPGbと設定した場合
を示す。ステップ632でDPG=0でないパージ制御
中のときステップ635へ進み、ステップ635では周
期切換フラグFLGPが1か0かを判別し、ステップ6
35でFLGP=1、すなわち67msec駆動周期中を示
すFLGP=1と判別されたときは、DPG≧DPGb
を判別し(ステップ636)、その判別結果がYESの
ときはステップ644へ進み、NOのときはDPGにD
PGbを設定し(ステップ638)、ステップ644へ
進む。一方、ステップ635でFLGP=0、すなわち
100msec駆動周期中を示すFLGP=0と判別された
ときは、DPG≧DPGaを判別し(ステップ63
6)、その判別結果がYESのときはステップ644へ
進み、NOのときはDPGにDPGaを設定し(ステッ
プ642)、ステップ644へ進む。次に、第2の周期
変更制御の処理手順について以下に説明する。
【0061】図17は本発明の一実施例に係る第2の周
期変更制御の処理手順を示す概略フローチャートであ
る。図9のフローチャート(第1の周期変更制御の処理
手順)と異なるところは、図9のステップ612と61
4の間にステップ613が追加され、さらに622が追
加された点である。これらのステップ613と622を
実行することにより本発明の経過時間測定手段Dが遂行
される。これらのステップ613と622についてのみ
以下に説明する。ステップ612実行後、ステップ61
3では図8のステップ512のパージ実行タイマーCP
GRが所定時間経過したか否かを判別し、CPGRが所
定時間経過するまではステップ614へ進み、図9で説
明した処理、すなわちステップ614〜620を実行す
る。CPGRが所定時間経過した後、ステップ622で
はFLGPを0に設定してステップ624へ進む。以上
により、パージ制御の実行開始からの経過時間が長く、
すなわちキャニスタに吸着されるベーパが少なくなった
ときは空燃比の変動は抑制されるので、パージ制御弁の
駆動周期ちして適切な1つの周期100msecに固定して
パージ制御弁を駆動した方が、パージガスの流量の制御
性を良くすることができる。
【0062】上記実施例では、パージ制御弁の複数の周
期として67msecと100msecの二つも周期を交互に切
り換える制御例で説明したが、本発明はこれに限定され
ない。例えば、三つ以上の複数の周期を切り換えたり、
交互ではなく一つの同じ周期を複数回(例えば、2回か
ら3回)繰り返して、その後別の周期に切り換えるな
ど、切換えパターンを機関の運転状態に応じて変更して
もよい。このパターンは予め実験等によって求め、適宜
設定することができることは言うまでもない。
【0063】図18は機関回転数に対応するデューティ
比を算出するマップを示す図である。本発明の周期変更
手段において、周期変更制限手段は、駆動周期Xの変更
をデューティ比により制限する。すなわち、機関の回転
数NEがN1領域にあり、かつデューティ比DPGがD
1≦DPG≦D3のときと、機関の回転数NEがN2領
域にあり、かつデューティ比DPGがD1≦DPG≦D
2のときにのみ駆動周期Xをaからbに変更し、それ以
外のときは駆動周期Xをaのままとする。機関の回転数
NEがN1領域にあり、かつデューティ比DPGがDP
G<D1またはD3<DPGのときと、機関の回転数N
EがN2領域にあり、かつデューティ比DPGがDPG
<D1またはD2<DPGのときにも駆動周期Xをaか
らbに変更すると、パージ流量が不安定となるので、上
記周期変更制限手段によりこの周期変更を禁止する。す
なわち、上記周期変更制限手段により低いデューティ比
や高いデューティ比では周期変更を行わないように周期
変更が制限され、パージガスの流量制御性の悪化が抑制
される。
【0064】次に、第3の周期変更制御の処理手順につ
いて以下に説明する。図19は本発明の一実施例に係る
第3の周期変更制御の処理手順を示す概略フローチャー
トである。本発明の周期変更手段において、気筒判別手
段と駆動周期設定手段はステップ710により遂行さ
れ、第1駆動周期補正手段はステップ720により遂行
され、回転数予測手段と第2駆動周期補正手段はステッ
プ712とステップ714により遂行される。まず、ス
テップ700では、駆動周期タイマーCDPGTの計数
値CDPGをインクリメント(CDPG+1)してステ
ップ702へ進む。次いで、ステップ702では駆動周
期タイマーCDPGTの計数値CDPGが後述の処理に
より算出されるパージ制御弁の実行駆動周期KSYUK
以上となったか否かを判別し、その判別結果がYESの
ときはステップ704へ進み、その判別結果がNOのと
きは図10のステップ652へ進む。このKSYUKと
してイニシャライズ処理時にはパージ制御弁の基準駆動
周期a=100(msec)を設定する。
【0065】次いで、ステップ704は、ステップ70
2で駆動周期タイマーCDPGTの計数値CDPGが実
行駆動周期KSYUKと一致したので駆動周期タイマー
CDPGTをクリアーする。次いで、ステップ706で
は、デューティ比DPGが気筒分配に影響及ぼす範囲内
(12<DPG<80)か否かを判別し、その判別結果
がYESのときはステップ710へ進み、その判別結果
がNOのときはステップ730へ進む。
【0066】ステップ710については図20、図21
を用いて後で詳細に説明するが、ステップ710では、
パージ制御弁の最適駆動周期SYUKを今回駆動周期の
開始時期における機関回転数NEに応じて図21に示す
マップから算出する。このマップは、次回の駆動周期に
パージされるガスが、今回の駆動周期にパージされたガ
スを吸引した気筒と異なる気筒に吸引されるように、今
回の駆動周期の終了時期、すなわち次回の駆動周期の開
始時期を設定するものである。ステップ712では、ス
テップ702で今回処理周期は今回の駆動周期の開始時
期であると判別されたので、次回駆動周期の開始時期に
おける予測機関回転数tNEを次式により算出する。 tNE=NE*(NEO/NE)*(KSYUK/SY
UK) ここで、NEは今回駆動周期の開始時の機関回転数、N
EOは前回駆動周期の開始時にステップ742で記憶さ
れた機関回転数、KSYUKは同様にステップ742で
記憶された前回の実行駆動周期、SYUKは図21に示
すマップから算出した最適駆動周期を示す。
【0067】ステップ714では、パージ制御弁の最適
駆動周期SYUKをステップ712で算出した次回駆動
周期の開始時期における予測機関回転数tNEに応じて
再び図21に示すマップから算出する。ステップ720
については図23、図24を用いて後で詳細に説明する
が、ステップ720では、先ず、クランク角補正処理、
すなわち今回の駆動周期の開始時期にクランク角がどの
位置にあるかを算出し、次回の駆動周期の開始時期に来
るクランク角を決定する。このクランク角の決定は、各
気筒の吸気行程を考慮して、蒸発燃料の均等な気筒分配
がなされるように行う。このクランク角の決定は、最適
駆動周期SYUKの変更によって行う。ステップ722
では、ステップ720で算出した最適駆動周期SYUK
を実行駆動周期KSYUKに設定し、ステップ740へ
進む。一方、ステップ706で、デューティ比DPGが
気筒分配に影響及ぼす範囲内(12<DPG<80)に
ないと判別されたときは、ステップ730へ進み、実行
駆動周期KSYUKを基準周期100msecに設定し、ス
テップ740へ進む。
【0068】次に、ステップ740では、デューティ比
DPGを次式により算出する。 DPG=DPG*KSYUK/a ステップ742では、今回駆動周期の開始時の機関回転
数NEとクランク角CCRNKを次回駆動周期の開始時
の機関回転数NEOとクランク角CCRNKOとして記
憶し、図10のステップ632へ進む。
【0069】次に、図19のステップ710については
図20、図21を用いて詳細に説明する。図20は図1
9のフローチャートにおける駆動周期算出ルーチン(ス
テップ710)の詳細を示すフローチャートであり、図
21は機関回転数に応じて最適駆動周期を算出するマッ
プを示す図である。まず、ステップ802では、今回駆
動周期の開始時の機関回転数NEに対応する最適駆動周
期SYUKを算出するため、前回駆動周期にステップ8
16で書き込んだマップ番号SYUKNOを読み込み、
nに設定する。このマップ番号の初期設定は0である。
ステップ804では、図21のマップからマップ番号S
YUKNOに対応する駆動周期SYUKn を算出する。
ここで、マップ番号SYUKNO=0はg−f−e間を
示し、SYUKNO=1はd−c間を示し、SYUKN
O=2はb−a間を示す。また、マップ番号0から1
(1から2)への移動とマップ番号1から0(2から
1)への移動は、回転数の変動によるハンチングを防止
するため、図示の如くシステリシスをもたせてある。
【0070】ステップ806では、ステップ804で算
出した駆動周期SYUKn が最大駆動周期 maxSYUK
(=100msec)より大きいか否かを判別し、その判別
結果がYESのときはステップ808へ進み、その判別
結果がNOのときはステップ810へ進む。ステップ8
08では、n=n−1を計算する。ステップ810で
は、ステップ804で算出した駆動周期SYUKn が最
小駆動周期 minSYUK(=65msec)より小さいか否
かを判別し、その判別結果がYESのときはステップ8
12へ進み、その判別結果がNOのときはステップ81
4へ進む。ステップ812では、n=n+1を計算す
る。すなわち、ステップ806〜812では駆動周期が
最小から最大の範囲内となるようにマップ番号SYUK
NO、すなわちnを変更する。ステップ814では、ス
テップ804で算出した駆動周期SYUKn を最適駆動
周期SYUKに設定する。ステップ816では、マップ
番号SYUKNOをnに設定する。
【0071】次に、図21のマップの作成方法を説明す
る。図22は機関回転数NEと駆動周期と第1気筒の吸
気回数との関係を示す図である。横軸は第1気筒の吸気
回数を示し、縦軸は機関回転数NEを示す。max で示す
直線は駆動周期100msecに対応し、min で示す直線は
駆動周期65msecに対応する。図22の点a〜gが図2
1の点a〜gに対応する。例えば、機関が720°CA
回転するサイクル時間は120000/NEで表される
ので、点aにおけるサイクル時間は、NE=4615r
pmであるので26msecであり、この位相を360°C
Aだけずらすには、駆動周期を65msec(=26*2.
5)に設定すればよく、一方、点bにおけるサイクル時
間は、NEが3000rpmであるので40msecであ
り、この位相を360°CAだけずらすには、駆動周期
を100msec(=40*2.5)に設定すればよいこと
が判る。このように図22から図21のマップを作成す
れば、次回の駆動周期の開始時期を360°CAずらす
ことができ、パージガスを吸引する気筒を蛙気ことがで
きる。なお、本実施例では、次回の駆動周期の開始時期
を360°CAずらすマップを作成する例を示したが、
180°CAずらすようにマップを作成してもよい。ま
た、8気筒機関では90°CAずらす等、気筒数に応じ
たマップを適宜作成できることは言うまでもない。
【0072】次に、図19のステップ720について図
23を用いて詳細に説明する。図23は図19のフロー
チャートにおける第1の駆動周期補正ルーチン(ステッ
プ720)の詳細を示すフローチャートである。ステッ
プ830では、今回駆動周期の開始時期における今回ク
ランク角CCRNKを読込む。ステップ831では、図
19のステップ742で記憶した前回クランク角CCR
NKOと今回クランク角CCRNKとを比較し、CCR
NK>CCRNKOのときはステップ832へ進み、C
CRNK≦CCRNKOのときはステップ836へ進
む。
【0073】ステップ832では、CCRNKとCCR
NKO+θとを比較する。ここでθは、次回駆動周期の
開始時期を90°CA以上ずらす角度に設定する。この
比較結果において、CCRNK>CCRNKO+θのと
きは、すでに今回駆動周期の開始時期の吸気気筒がずれ
ているので本ルーチンを終了し、CCRNK≦CCRN
KO+θのときは、SYUKに修正時間αを加算する
(ステップ834)。ここで、修正時間αは、次式で算
出する。 α=(120000/NE)*(1/4) ここで、120000/NEがクランク角720°CA
だけ回転する時間を意味するので、αは駆動周期の開始
時期を4気筒機関において1気筒だけずらすことを意味
する。また、修正時間αは、次回駆動周期の開始時にお
ける吸気気筒が今回駆動周期の開始時における吸気気筒
と異なるような駆動周期、例えばSYUK*(1/4)
に設定してもよい。なお、CCRNK<360°CAか
つCCRNKO>360°CAのときは、判別式をCC
RNK+720°CA>CCRNKO+θに変更する。
一方、ステップ836では、CCRNKとCCRNKO
−θとを比較し、CCRNK<CCRNKO−θのとき
は、すでに今回駆動周期の開始時期の吸気気筒がずれて
いるので本ルーチンを終了し、CCRNK<CCRNK
O−θのときは、SYUKから修正時間αを減算する
(ステップ838)。なお、CCRNK>360°CA
かつCCRNKO<360°CAのときは、判別式をC
CRNK−720°CA>CCRNKO−θに変更す
る。
【0074】次に、図19のステップ720について図
24を用いて詳細に説明する。図24は図19のフロー
チャートにおける第2の駆動周期補正ルーチン(ステッ
プ720)に係る図23に示すフローチャートの変形例
を示すものである。図24に示す第2の駆動周期補正ル
ーチンは、図23に示す第1の駆動周期補正ルーチンと
比較すると、ステップ850が追加された点と、ステッ
プ834をステップ854に、ステップ838をステッ
プ858に置き換えた点が異なるので、ステップ85
0、854および858のみ以下に説明する。ステップ
850では、今回駆動周期の開始時期に吸気行程となる
気筒が第1気筒であるかまたは第4気筒であるかを今回
駆動周期の開始時期におけるクランク角CCRNKから
判別し、その判別結果がYESのときはステップ830
へ進み、その判別結果がNOのときは気筒分配による空
燃比変動の影響は少ないと判断して本ルーチンを終了す
る。ステップ854では、基準駆動周期a(=100ms
ec)に修正時間αを加算し、ステップ858では、基準
駆動周期aに修正時間αを減算する。ステップ850、
ステップ854およびステップ858は、図23の計算
処理を単純化し、電子制御ユニットECU60における
CPU61の制御負荷を軽減するものである。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明による多気筒
内燃機関の蒸発燃料処理装置によれば、周期変更手段に
よりパージ制御弁を駆動する周期を複数設け、その複数
の周期を所定の順序で切り換えて、パージ制御弁制御手
段によりパージ制御弁を駆動するので、機関の回転周期
とパージ制御弁の個々の駆動周期が略同期する機関の回
転数領域は発生せず、それゆえ機関の回転数全域に渡っ
て機関の空燃比の変動が抑制され、排気の浄化性が向上
する。
【0076】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、デューティ比設定手段により各
周期に応じてパージ制御弁を開弁するために必要最小限
の開弁時間が設定され、デューティ比設定手段により設
定された必要最小限の開弁時間に基づいてパージ制御弁
制御手段によりパージ制御弁を駆動するので、パージ制
御弁を確実に開弁できる。
【0077】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、経過時間測定手段によりパージ
制御の実行開始からの経過時間を測定し、パージ制御の
実行開始からの経過時間が短く、すなわち空燃比の変動
に影響を及ぼす程キャニスタに吸着されるベーパが多い
ときは、周期変更手段によりパージ制御弁を駆動する複
数の周期を所定の順序で切り換えて、パージ制御弁制御
手段によりパージ制御弁を駆動するので、機関の空燃比
の変動が抑制される。一方、パージ制御の実行開始から
の経過時間が長く、すなわちキャニスタに吸着されるベ
ーパが少なくなったときは、周期変更手段によりパージ
制御弁を駆動する駆動周期を1つに固定しても空燃比の
変動は抑制され、パージガスの流量の気筒分配を平均化
でき、良好なパージ制御を達成できる。
【0078】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、周期変更制限手段により低いデ
ューティ比や高いデューティ比では周期変更を行わない
ように周期変更を制限するので、周期変更頻度が減少さ
れ、パージガスの流量制御性の悪化を抑制できる。
【0079】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、周期変更手段によりパージ制御
弁を駆動する周期の開始時期と機関の回転位相、すなわ
ちクランク角が連続的に一致しないように周期が設定さ
れるので、機関の回転周期とパージ制御弁の駆動周期が
連続して略同期することがなくなり、特定気筒にパージ
ガスが吸引されることが防止され、機関の空燃比の変動
が抑制される。
【0080】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、気筒判別手段と駆動周期設定手
段とによりパージガスが同一気筒に連続的に吸引されな
くなるので、パージガスの気筒分配が良好となり、機関
の空燃比の変動が抑制される。
【0081】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、第1駆動周期補正手段により今
回の駆動周期の開始時期における機関のクランク角が次
回の駆動周期の開始時期における機関のクランク角と一
致しないように駆動周期が補正されるので、パージガス
の気筒分配が良好となり、機関の空燃比の変動が抑制さ
れる。
【0082】また、本発明による多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置によれば、回転数予測手段と第2駆動周期
補正手段とによりパージガスが同一気筒に連続的に吸引
されないように次回の駆動周期を補正するので、過渡時
のパージガスの気筒分配が良好となり、過渡時の機関の
空燃比の変動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る多気筒内燃機関の蒸発
燃料処理装置の全体構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る機関の制御処理の基本
的手順を説明するための概略フローチャートである。
【図4】本発明の一実施例に係る空燃比フィードバック
制御の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図5】本発明の一実施例に係る空燃比学習制御の処理
手順を示す概略フローチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係るベーパ濃度学習制御の
処理手順を示す概略フローチャートである。
【図7】本発明の一実施例に係る燃料噴射時間算出制御
の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図8】本発明の一実施例に係るパージ率算出制御の処
理手順を示す概略フローチャートである。
【図9】本発明の一実施例に係る第1の周期変更制御の
処理手順を示す概略フローチャートである。
【図10】本発明の一実施例に係る第1のD−VSV駆
動制御の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図11】吸気管圧力と全開パージガス量との関係を示
す特性図である。
【図12】パージ実行時間と最大目標パージ率との関係
を示す特性図である。
【図13】従来技術と本発明によるパージ制御弁の駆動
周期の比較説明図であり、(a)は本発明により順次変
換される駆動周期を、(b)は本発明によるパージ制御
弁の開弁タイミングを、(c)は吸気行程となる気筒
を、(d)は従来技術による所定の駆動周期を、(e)
は従来技術によるパージ制御弁の開弁タイミングを、そ
れぞれ示す図である。
【図14】従来技術と本発明のパージ制御による空燃比
変動の差異を示す図である。
【図15】本発明の一実施例に係る第2のD−VSV駆
動制御の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図16】本発明の一実施例に係る第3のD−VSV駆
動制御の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図17】本発明の一実施例に係る第2の周期変更制御
の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図18】機関回転数に対応するデューティ比を算出す
るマップを示す図である。
【図19】本発明の一実施例に係る第3の周期変更制御
の処理手順を示す概略フローチャートである。
【図20】図19のフローチャートにおける駆動周期算
出ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図21】機関回転数に対応して最適駆動周期を算出す
るマップを示す図である。
【図22】機関回転数と駆動周期と第1気筒の吸気回数
との関係を示す図である。
【図23】図19のフローチャートにおける第1の駆動
周期補正ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図24】図19のフローチャートにおける第2の駆動
周期補正ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体(気筒) 11…サージタンク 15…燃料タンク 21…燃料噴射弁 31…空燃比センサ 37…キャニスタ 39…パージ通路 41…パージ制御弁(D−VSV) 47…クランク角センサ 60…電子制御ユニット(ECU) A…周期変更手段 B…パージ制御弁制御手段 C…デューティ比設定手段 D…経過時間測定手段 E…周期変更制限手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 301 F02D 41/02 301 F02D 45/00 362

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する蒸発燃料を一時
    的に貯蔵するキャニスタと、該キャニスタと機関の吸気
    通路とを連通するパージ通路と、該パージ通路内に設け
    られ該機関の吸気通路内へ吸引されるパージガスの量を
    制御するパージ制御弁と、を備えた多気筒内燃機関の蒸
    発燃料処理装置において、前記パージガスが各気筒に均
    等に分配されるように、前記機関の運転中絶えず機関回
    転数とは独立して前記パージ制御弁を駆動する周期を変
    更する周期変更手段と、前記周期変更手段により変更さ
    れた周期に従い、前記機関の運転状態に応じて所定のデ
    ューティ比で前記パージ制御弁を開閉するパージ制御弁
    制御手段と、を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関
    の蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記周期変更手段は、前記パージ制御弁
    を駆動する複数の異なる周期を有し、該複数の周期を所
    定の順序で変更する請求項1に記載の多気筒内燃機関の
    蒸発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 変更された各周期に対し、前記パージ制
    御弁を開弁するために必要最小限の開弁時間を設定する
    デューティ比設定手段を備え、前記パージ制御弁制御手
    段は、前記デューティ比設定手段により設定された開弁
    時間に基づいて前記パージ制御弁を駆動する請求項2に
    記載の多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 パージ制御の実行開始からの経過時間を
    測定する経過時間測定手段を備え、前記周期変更手段
    は、前記経過時間測定手段により測定された経過時間が
    所定時間を経過した後は前記パージ制御弁を駆動する周
    期を所定の周期に固定する請求項2に記載の多気筒内燃
    機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記周期変更手段は、前記周期の変更を
    デューティ比により制限する周期変更制限手段を備える
    請求項2に記載の多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記周期変更手段は、前記パージ制御弁
    を駆動する周期の開始時期と前記機関の回転位相とが、
    連続的に一致しないように該周期を変更する請求項1に
    記載の多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記周期変更手段は、今回の駆動周期に
    パージされるガスが吸引される第1の気筒を判別する気
    筒判別手段と、前記気筒判別手段に基づいて、次回の駆
    動周期にパージされるガスが吸引される第2の気筒を前
    記第1の気筒と異なるように、今回の駆動周期を設定す
    る駆動周期設定手段と、を備えた請求項6に記載の多気
    筒内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記周期変更手段は、今回の駆動周期の
    開始時期における機関のクランク角に応じて今回の駆動
    周期を補正する第1駆動周期補正手段を備える請求項6
    に記載の多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記周期変更手段は、機関回転数の変化
    を予測する回転数予測手段と、前記回転数予測手段によ
    り予測された次回の駆動周期における機関回転数に基づ
    いて、今回の駆動周期を補正する第2駆動周期補正手段
    を備える請求項6に記載の多気筒内燃機関の蒸発燃料処
    理装置。
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