JP2535884B2 - 内燃機関の燃料供給系異常検出装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給系異常検出装置

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JP2535884B2
JP2535884B2 JP62054431A JP5443187A JP2535884B2 JP 2535884 B2 JP2535884 B2 JP 2535884B2 JP 62054431 A JP62054431 A JP 62054431A JP 5443187 A JP5443187 A JP 5443187A JP 2535884 B2 JP2535884 B2 JP 2535884B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は空燃比のフィードバック制御及び学習制御が
実行され、且つ、燃料タンクや燃料通路内で発生した蒸
発燃料が吸気系に導入される内燃機関の燃料供給系の異
常を検出する内燃機関の燃料供給系異常検出装置に関す
る。
[従来の技術] 従来より、内燃機関への燃料供給量を制御するものと
して、三元触媒コンバータによる排気の浄化効率を向上
するため、内燃機関の排気系に設けられる空燃比センサ
により内燃機関に供給された燃料混合気の空燃比を検出
し、その検出信号に基づき内燃機関の負荷状態に応じて
算出される基本燃料供給量を補正して内燃機関への燃料
供給量を決定することで、内燃機関に供給される燃料混
合気を理論空燃比近傍に制御する(即ち空燃比のフィー
ドバック制御を実行する)空燃比制御装置が知られてい
る。またこの種の装置には、例えば特開昭60−65245号
公報に記載の如く、フィードバック制御実行時に基本燃
料供給量を補正するための補正係数(以下空燃比補正係
数という。)FAFが基準値となるように学習値FGを算出
し、この学習値FGに基づき上記基本燃料供給量を補正す
る、所謂学習制御を実行するよう構成されたものもあ
る。
また更にこのような空燃比制御装置を備えた内燃機関
では、例えば特開昭61−81541号公報に記載の如く、上
記空燃比センサ等,内燃機関への燃料供給量を決定する
のに用いられる各種センサ、或は燃料噴射弁等,燃料を
内燃機関に供給するための燃料供給装置、等の燃料供給
系の異常を、空燃比補正係数FAFに基づき検出するよう
されている。即ち空燃比補正係数FAFが基準値を中心と
して予め設定された範囲内にあるか否かを判断すること
で、燃料供給系が正常に動作しているか否かを判断して
いるのである。
[発明が解決しようとする問題点] ところが上記のように燃料供給系の異常を空燃比補正
係数FAFに基づき検出する場合、上述の学習制御が充分
機能しないと異常を誤って検出するといった問題があっ
た。つまり学習制御は、空燃比のフィードバック制御実
行時に空燃比が長時間リーン域にあり、空燃比補正係数
FAFが基準値より大きな値になるような場合には、その
値が基準値となるような学習値FGを増加し、逆に空燃比
が長時間リッチ域にあり、空燃比補正係数FAFが基準値
より小さな値になるような場合には、その値が基準値と
なるような学習値FGを減少させる、といった手順で学習
値FGを更新し、この学習値FGにより基本燃料供給量を補
正して基本燃料供給量を学習値FGとにより空燃比が理論
空燃比近傍となる燃料供給量を算出できるようにするた
めのものであるが、上記学習値FGは、例えば燃料タンク
内で発生した蒸発燃料を内燃機関の吸気系に導入した場
合等、フィードバック制御実行時に他の装置によって空
燃比が一時的にリッチ或はリーン側に移動された場合に
誤って更新してしまうことのないよう、内燃機関の全運
転領域にわたって徐々に更新するようされているので、
例えば車両の登板走行時等、内燃機関の運転条件が急変
するような場合には学習値FGがその運転条件に応じた値
に更新されるまでの時間がかかり、その間空燃比補正係
数FAFが所定範囲から外れて燃料供給系の異常が誤検出
されてしまうことが生ずるのである。
また上記特開昭60−65245号公報に記載のように、内
燃機関には通常、燃料タンク等の燃料供給装置内で発生
した蒸発燃料をキャニスタに蓄え、それを吸気通路のス
ロットルバルブより上流側に導入するよう構成されてい
るが、上記のように燃料供給系の異常を検出する際、内
燃機関のアイドル時以外の運転条件下で求められた空燃
比補正係数FAFによって異常を判断していると、異常を
誤検出してしまうこともある。つまり蒸発燃料は吸気系
のスロットルバルブより上流側に導入されるので、スロ
ットルバルブが全閉状態となるアイドル運転時には導入
されず、この場合には空燃比補正係数FAFが蒸発燃料に
よる影響を受けることはないのであるが、アイドル運転
時以外の運転時、特にスロットルバルブが開かれた直後
にあっては、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料が内燃機
関の吸気系に導入されるので、これによって空燃比が一
時的にリッチ側に大きくずれ、空燃比補正係数FAFが所
定範囲から外れて燃料供給系の異常が誤検出されてしま
うことが生ずるのである。
そこで本発明は、空燃比のフィードバック制御及び学
習制御を実行する空燃比制御装置を備え、且つ燃料供給
装置内の蒸発燃料が吸気系に導入される内燃機関の燃料
供給系の異常を、学習値FGの更新状態及び吸気系に導入
される蒸発燃料量に影響されることなく、常時精度良く
検出することのできる内燃機関の燃料供給系異常検出装
置を提供することを目的としてなされた。
[問題点を解決するための手段] 即ち上記問題点を解決するためになされた本発明は、
第1図に例示する如く、 空燃比のフィードバック制御条件成立時に、内燃機関
M1の負荷状態に応じて算出される基本燃料供給量Tpを、
内燃機関M1の排気系に設けられた空燃比センサM2からの
出力信号に基づき求められる空燃比補正係数FAF,及び該
空燃比補正係数FAFが基準値になるよう設定される学習
値FG,により補正し、内燃機関M1への燃料供給量τを制
御する空燃比制御装置M3が備えられ、しかも燃料供給装
置M4内で発生した蒸発燃料が吸気通路M5のスロットルバ
ルブM6より上流側に導入される内燃機関M1の燃料供給系
の異常を、上記フィードバック制御条件成立時に上記空
燃比制御装置M3で算出される空燃比補正係数FAFに基づ
き検出する、内燃機関の燃料供給系異常検出装置であっ
て、 空燃比のフィードバック制御条件成立時に、上記空燃
比補正係数FAFが予め設定された下限値以下か否かを判
断する判定手段M7と、 該判定手段M7で上記空燃比補正係数FAFが下限値以下
である旨判断され、その状態が、内燃機関M1がアイドル
運転と否アイドル運転とを複数回繰り返す間継続したと
き、燃料供給系の異常を検出する異常検出手段M8と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検
出装置を要旨としている。
[作用] 以上のように構成された本発明の燃料供給系異常検出
装置においては、判定手段M7が、空燃比のフィードバッ
ク制御時に空燃比制御装置3で算出される空燃比補正係
数FAFが下限値以下か否かを判断し、異常検出手段M8
が、その状態が内燃機関M1がアイドル運転と否アイドル
運転とを複数回繰り返す間継続している場合に、内燃機
関M1の燃料供給系の異常を検出する。
このため内燃機関M1の否アイドル運転時に燃料供給装
置M4内の蒸発燃料が吸気通路M5に導入され、そのときの
空燃比が一時的にリッチになって空燃比補正係数FAFが
下限値以下となっても、燃料供給系の異常が誤検出され
ることはない。また内燃機関M1の運転条件が急変し、学
習値FGの更新遅れによって空燃比補正係数FAFが一時的
に下限値以下となっても、アイドル運転と否アイドル運
転とを往復する間に学習値FGは充分更新されるので、こ
れによって燃料供給系の異常が誤検出されることはな
い。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず第2図は本発明が適用された内燃機関2及びその
周辺装置を表す概略構成図である。
図に於て4はエアクリーナ6を介して空気を吸入する
吸気管で、この吸気管4には、吸気温度を検出する吸気
温センサ8、スロットルバルブ10、スロットルバルブ10
の開度を検出するスロットル開度センサ12、及び内部の
圧力(吸気管圧力)を検出する吸気圧センサ14が備えら
れている。また吸気管4には図示しない燃料ポンプから
圧送された燃料を噴射する燃料噴射弁16が設けられ、燃
料噴射弁16から噴射された燃料とエアクリーナ6を介し
て吸入された空気とを混合して内燃機関2に供給できる
ようにされている。更に吸気管4のスロットルバルブ10
より上流側は、図示しない燃料タンク等で発生した蒸発
燃料を蓄えるキャニスタ18と連通され、スロットルバル
ブ10が開かれたとき吸気管4内部に生ずる負圧によって
蒸発燃料を導入できるようにされている。
一方内燃機関2には、上記吸気温センサ8、スロット
ル開度センサ12、及び吸気圧センサ14と共にその運転状
態を検出するため、冷却水温を検出する水温センサ20、
排気管22を流れる排気中の酸素濃度から内燃機関2に供
給された燃料混合気の空燃比を検出する空燃比センサ2
4、ディストリビュータ26のロータ26aの回転から内燃機
関2の回転数を検出する回転センサ28、及び、ディスト
リビュータ26のロータ26aの1回転に1回、即ち内燃機
関2のクランク軸2回転に1回、パルス信号を出力する
気筒判別センサ30、が備えられている。
尚、ディストリビュータ26はイグナイタ32から出力さ
れる高電圧を内燃機関2のクランク角に同期して各気筒
の点火プラグ34に分配するためのもので、点火プラグ34
の点火タイミングはイグナイタ32からの高電圧出力タイ
ミングにより決定される。
次に上記各センサからの検出信号は、電子制御回路40
に出力される。電子制御回路40は、各センサからの検出
信号に基づき燃料噴射弁16やイグナイタ32を駆動して、
空燃比制御や点火時期制御を実行するとともに、空燃比
制御実行時に算出される空燃比補正係数に基づき当該内
燃機関の燃料供給系が正常に動作しているか否かを判断
し、異常発生時には異常警告ランプ38を点灯してその旨
を報知するためのもので、従来より周知のマイクロコン
ピュータを中心とする論理演算回路として構成されてい
る。
即ち電子制御回路40には、予め設定された制御プログ
ラムに従って内燃機関2の空燃比制御や点火時期制御、
或は燃料供給系の異常検出制御を実行するセントラルプ
ロセシングユニット(CPU)42、CPU42で各種制御を実行
するための制御プログラムや初期データが記録されたリ
ードオンリメモリ(ROM)44、同じくCPU42で各種制御を
実行するための各種データが一時的に読み書きされるラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)46、CPU42で各種制御を実
行するのに必要な制御タイミングを発生するクロック信
号発生回路48、上記各センサからの検出信号を入力する
ための入力ポート50、及び燃料噴射弁16やイグナイタ32
或は異常警告ランプ38に駆動信号を出力する出力ポート
52が備えられ、上記各種制御を内燃機関2の運転状態に
応じて実行できるようにされている。
以下上記電子制御回路40で実行される空燃比補正係数
算出処理、学習値算出処理、及び燃料供給系の異常検出
処理を第3図乃至第5図に示すフローチャートに沿って
説明する。
まず第3図は上記電子制御回路40で所定時間(例えば
4m sec.)毎に実行され、空燃比制御を実行するために
用いられる空燃比補正係数FAFを算出する空燃比補正係
数算出処理を表すフローチャートである。
図に示す如く当該空燃比補正係数算出処理が開始され
ると、まずステップ100が実行され、吸気温センサ8、
スロットル開度センサ12、水温センサ20等から出力され
る検出信号に基づき、現在内燃機関2の運転状態が空燃
比のフィードバック制御条件を満足しているか否かが判
断される。そしてこのステップ100で現在内燃機関2の
運転状態が空燃比のフィードバック条件を満足していな
いと判断されると、ステップ110に移行し空燃比補正係
数FAFを1に設定してそのまま本ルーチンの処理を終了
する。
一方上記ステップ1002で空燃比のフィードバック制御
条件が成立している旨判断されるとステップ120に移行
し、空燃比センサ24からの検出信号に基づき現在内燃機
関2に供給されている燃料混合気の空燃比がリッチか否
かを判断する。そしてこのステップ120で空燃比がリッ
チである旨判断されると、次ステップ130でフラグFLを
リセットした後ステップ140に移行し、フラグFRがリセ
ット状態であるか否かを判断する。
このフラグFRは後述の処理で空燃比がリーン域にある
時リセットされるもので、フラグFRがリセット状態にあ
る場合には、上記ステップ140で現在空燃比がリーンか
らリッチに切り替わった直後であると判断してステップ
150に移行する。するとステップ150では現在算出されて
いる空燃比補正係数FAFから予め設定されているスキッ
プ定数RSを減算して空燃比補正係数FAFを更新し、次ス
テップ160でフラグFRをセットした後ステップ170に移行
する。尚スキップ定数RSは周知のように、空燃比がリー
ンからリッチ、或はリッチからリーンに切り替わったと
き、空燃比補正係数FAFをスキップ的に変化させて、空
燃比をリーン側、或はリッチ側に速やかに移行させるた
めのものである。
次に上記ステップ140でフラグFRがリセット状態にな
らないと判断された場合、即ち空燃比がリーンからリッ
チに切り替わった直後でない場合には、ステップ180に
移行する。そしてステップ180では空燃比補正係数FAFか
ら予め設定された積分定数KIを減算することで空燃比補
正係数FAFを更新し、ステップ170に移行する。尚積分定
数KIは周知のように、上記スキップ定数RSによって空燃
比補正係数FAFをスキップ的に変化させた後、空燃比補
正係数FAFを徐々に変化させて空燃比をリーン側或はリ
ッチ側に制御し過ぎないようにするためのもので、上記
スキップ定数RSに対して小さい値が設定される。
次に上記ステップ120で空燃比がリッチ域にないと判
断された場合、即ち空燃比がリーン域にあると判断され
た場合には、ステップ190が実行され、フラグFRがリセ
ットされる。続くステップ200ではフラグFLがリセット
状態にあるか否かによって、現在空燃比がリッチからリ
ーンに切り替わった直後であるか否かを判断する。そし
てフラグFLがリセット状態で、ステップ200で現在空燃
比がリッチからリーンに切り替わった直後であると判断
されると、次ステップ210を実行して空燃比補正係数FAF
にスキップ定数RSを加算することで空燃比補正係数FAF
を更新し、その後ステップ220でフラグFLをセットした
後、ステップ170に移行する。またフラグFLがリセット
状態でなく、ステップ200で現在空燃比がリッチからリ
ーンに切り替わった直後でないと判断されると、ステッ
プ230に移行し、空燃比補正係数FAFに積分定数KIを加算
して空燃比補正係数FAFを更新した後、ステップ170に移
行する。
このように空燃比補正係数FAFが更新されると今度は
ステップ170で上記更新された空燃比補正係数FAFが予め
設定された下限値以下か否かを判断する。そして空燃比
補正係数FAFが予め設定された下限値以下である場合に
はステップ240に移行し、異常検出処理で異常を判断す
るのに用いるフラグXFAFRがセット状態であるのか否か
を判断する。そしてフラグXFAFRがセットされておれば
そのまま本ルーチンの処理を終了し、フラグXFAFRがセ
ットされていなければ、次ステップ250に移行し、フラ
グXFAFRをセットし、異常検出処理で用いるカウンタCRI
CHをクリアした後本ルーチンの処理を終了する。
一方上記ステップ170で空燃比補正係数が予め設定さ
れた下限値以下でないと判断された場合にはステップ26
0に移行し、フラグXFAFRがセットされているか否かを判
断する。そしてフラグXFAFRがセットされておればステ
ップ270に移行してフラグXFAFRをリセット、カウンタCR
ICHをクリアした後本ルーチンの処理を終了し、逆にフ
ラグXFAFRがリセットされておればそのまま本ルーチン
の処理を終了する。
ここで上記ステップ170の以降の処理は、後述の異常
検出処理で当該内燃機関2の燃料系の異常を検出するた
めに実行される前述の判定手段M7に相当する処理で、本
実施例では空燃比補正係数FAFが内燃機関2の定常運転
時に生ずることのない下限値以下となったときには、燃
料供給系に異常が生じている疑いがあるとしてその旨を
表すフラグXFAFRをセット状態にすると共に、その旨が
初めて検出された場合には異常検出処理で異常を判断す
るために用いるカウンタCRICHを初期化し、逆に空燃比
補正係数FAFが下限値以下でない場合には、燃料供給系
に異常は生じていないものとして、フラグXFAFRをリセ
ットし、且つカウンタCRICHを初期化している。
次に第4図は上記空燃比補正係数算出処理で算出され
る空燃比補正係数FAFが常に基準値(即ち1)近傍の値
となるようにするための学習値FGを算出する学習値算出
処理を表すフローチャートである。尚この学習値算出処
理も上記空燃比補正係数算出処理と同様、電子制御回路
40で所定時間(例えば4m sec.)毎に実行される。
図に示す如く当該学習値算出処理が開始されると、ま
ずステップ300が実行され、例えば現在空燃比のフィー
ドバック制御が実行されており、且つ冷却水温が所定値
異常で吸気温が所定温度範囲内にあるといった学習条件
が成立しているか否かを判断し、学習条件が成立してい
なければそのまま本ルーチンの処理を終了する。
一方上記ステップ300で学習条件が成立していると判
断されると、ステップ310に移行して、今度は上記空燃
比補正係数算出処理で空燃比補正係数FAFが所定のスキ
ップ定数RSにより更新されたか否かを判断する。そして
空燃比補正係数FAFがスキップ定数RSにより更新された
場合には、次ステップ320に移行し、スキップ定数RSに
よる更新前の空燃比補正係数FAFを読み込み、ステップ3
30に移行し、逆に空燃比補正係数FAFがスキップ定数RS
により更新されていなければそのまま本ルーチンの処理
を終了する。
次にステップ330では、上記ステップ320で今回読み込
んだ空燃比補正係数FAF(n)と、前回読み込んだ空燃
比補正係数FAF(n−1)とに基づき空燃比補正係数FAF
の平均値FAFAVを算出する。そして続くステップ340では
この算出された平均値FAFAVが予め設定された上限値
(例えば1、02)を越えたか否かを判断し、上限値を越
えているような場合には空燃比補正係数FAFが上限値以
内に納まるように、ステップ350で現在の学習値FGから
所定値αを加算して学習値FGを更新した後、本ルーチン
の処理を終了する。
一方上記ステップ340で平均値FAFAVが上限値以下であ
る旨判断されると、今度はステップ360を実行し、平均
値FAFAVが予め設定された下限値(例えば0、98)を下
回ったか否かを判断する。そしてこのステップ360で平
均値FAFAVが下限値を下回ったと判断されると、ステッ
プ370で現在の学習値FGに所定値βを減算して学習値FG
を更新した後本ルーチンの処理を終了し、逆に平均値FA
FAVが下限値を下回っていないと判断されるとそのまま
本ルーチンの処理を終了する。
以上のように算出された学習値FGは、上記空燃比補正
係数FAFと共に、図示しない燃料供給量算出処理で燃料
噴射弁16から内燃機関2に供給する燃料量(具体的には
燃料噴射弁の開弁時間)τを算出するのに用いられる。
即ち燃料供給量τは、吸気圧センサ14を用いて検出され
た吸気管圧力Pと回転数センサ28を用いて検出された機
関回転数NEとから求められる基本燃料供給量TP、空燃比
補正係数FAF、学習値FG、周知のリーンバーン制御や燃
料カット制御を実行する際設定される減量補正係数K1、
及び内燃機関2の暖気運転時或は加速運転時に設定され
る増量補正係数K2をパラメータメータとする次式 τ=TP+FAF+(1+FG)+K1+K2 により算出されることから、空燃比のフィードバック制
御実行時には上記補正係数K1,K2を1に設定し、上記算
出された空燃比補正係数FAF及び学習値FGにより基本燃
料供給量TPを補正することにより空燃比を理論空燃比近
傍に制御することができ、また空燃比のフィードバック
制御を実行しないときには、学習値FGによって基本燃料
供給量TPを補正することで、燃料供給系の各種部品の経
時的変化や内燃機関の運転条件の変化によって空燃比が
リッチ又はリーンに大きくずれるのを防止することがで
きるのである。
次に第5図は上記空燃比補正係数算出処理で空燃比補
正係数FAFが予め設定された下限値以下になったときセ
ットされるフラグXFAFRに基づき内燃機関2の燃料供給
系の異常を検出する、前述の異常検出手段M8としての異
常検出処理を表すフローチャートである。
この処理は電子制御回路40で所定時間(例えば0、5s
ec.)毎に実行されるもので、処理が開始されるとまず
ステップ400を実行して、例えば現在空燃比のフィード
バック制御が実行されており、且つ冷却水温や吸気温が
所定の温度範囲内にあるといった異常検出実行条件が成
立しているか否かを判断し、異常検出実行条件が成立し
ていなければそのまま本ルーチンの処理を終了する。
一方上記ステップ400で異常検出実行条件が成立して
いると判断されると、ステップ410を実行してカウンタC
RICHをインクリメントした後、ステップ420に移行し、
その値が所定値異常か否か、即ち前回このカウンタCRIC
Hがクリアされた後当該異常検出処理が実行され、所定
時間(例えば5sec.)経過したか否かを判断する。そし
て上記ステップ410で否定判断されるとそのまま本ルー
チンの処理を終了し、肯定判断されると次ステップ430
に移行する。
ステップ430では上記カウンタCRICH値から、前回カウ
ンタCRICHがクリアされた後所定時間(30sec.)経過し
たか否かを判断する。そしてこのステップ430で肯定判
断されると現在内燃機関2の燃料供給系に異常は生じて
いないものとしてステップ435に移行し、カウンタCRICH
及びカウンタCJFAFRをクリアして本ルーチンの処理を終
了する。
一方上記ステップ430で否定判断されるとステップ440
に移行し、フラグXFAFRがセットされているか否か、即
ち燃料供給系に異常が生じている疑いがあるか否かを判
断する。そしてこのフラグXFAFRがリセットされてお
り、燃料供給系が正常に動作していると判断された場合
には、そのまま本ルーチンの処理を終了し、逆にフラグ
XFAFRがセットされており、燃料供給系に異常の疑いが
あるような場合には、ステップ450に移行し、カウンタC
RICHをクリアした後、ステップ460に移行する。
ステップ460ではスロットル開度センサ12を用いて検
出されるスロットル開度が所定値以下で、現在内燃機関
2はアイドル運転状態か否かを判断する。このステップ
460で内燃機関2はアイドル運転されていないと判断さ
れるとステップ470でフラグXFAROFをセットしてステッ
プ480に移行し、逆に内燃機関2はアイドル運転されて
いると判断されるとステップ490でフラグXFRONをセット
してステップ500に移行する。
そしてステップ480では上記ステップ490でセットされ
るフラグXFARONがセットされているか否か、即ち内燃機
関2のアイドル運転時に空燃比補正係数FAFが下限値以
下となって、上記ステップ490でフラグXFARONがセット
されたか否かを判断し、フラグXFARONがリセット状態で
あればそのまま本ルーチンの処理を終了する。
またステップ500では上記ステップ470でセットされる
フラグXFAROFがセットされているか否か、即ち内燃機関
2の否アイドル運転時に空燃比補正係数FAFが下限値以
下となって、上記ステップ470でフラグXFAROFがセット
されたか否かを判断し、フラグXFAROFがリセット状態で
あればそのまま本ルーチンの処理を終了する。
次に上記ステップ480でフラグXFARONがセット状態で
ある旨判断された場合、或はステップ500でフラグXFARO
Fがセット状態である旨判断された場合には、ステップ5
20でフラグXFARON及びフラグXFAROFをリセットした後、
ステップ530に移行し、カウンタCJFAFRの値をインクリ
メントする。そして続くステップ540では、カウンタCJF
AFRの値が所定値(例えば5)以上か否かを判断し、所
定値以上であれば燃料供給系に何等かの異常が生じてい
ると判断してステップ550での異常警告ランプ38を点灯
した後本ルーチンの処理を終了しそうでなければそのま
ま本ルーチンの処理を終了する。
以上説明したように本実施例では、空燃比補正係数算
出処理で空燃比補正係数FAFの値が予め設定された下限
値以下か否かによって、燃料供給系が正常に動作してい
るか否かを判断し、その判断によって燃料供給系に異常
が生じている疑いがあるとされると、異常検出処理で現
在内燃機関2がアイドル運転時であるか否アイドル運転
時であるかを判断して、内燃機関2がアイドル運転と否
アイドル運転とを5回以上往復して運転されてもその状
態が継続している場合に、燃料供給系に異常が生じたも
のとして異常警告ランプ38を点灯するようにされてい
る。
このため本実施例では車両の登板走行時等、内燃機関
2の運転条件が急変して学習値FGがその運転条件に応じ
た値に更新されるまでの間に空燃比補正係数FAFの値に
よって燃料供給系の異常が誤検出されるといったことは
ない。つまり本実施例では、内燃機関2がアイドル運転
と否アイドル運転を5回以上往復する間継続して空燃比
補正係数FAFが下限値以下となったときに異常を検出す
るので、学習値FGの更新送れによって一時的に空燃比補
正係数FAFが下限値以下となっても、その後アイドル運
転と否アイドル運転を繰り返す間に学習値FGが充分更新
されて、これにより燃料供給系の異常が誤検出されるこ
とはないのである。
また本実施例では、蒸発燃料が吸気管4に導入される
ことのない内燃機関2のアイドル運転時にも空燃比補正
係数FAFが下限値以下になったか否かを判断しているた
め、燃料タンク内で発生した蒸発燃料がキャニスタ18を
介して吸気管4に多量に導入され、これにより空燃比が
リッチ側に大きくずれて、空燃比補正係数FAFが下限値
以下となるような場合にも燃料供給系の異常が誤検出さ
れることはない。
尚本実施例において異常検出処理で実行されるステッ
プ430の処理は、以降の処理で実行される異常検出処理
を、空燃比補正係数算出処理で判断される燃料供給系が
正常に動作しているか否かの判断結果が少なくとも所定
時間以上経過した後実行させるためのもので、これによ
って空燃比補正係数FAFが一時的に下限値以下となった
ような場合にステップ430以降の処理がむやみに実行さ
れるのを防止できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の内燃機関の燃料供給系異
常検出装置においては、空燃比補正係数FAFが下限値以
下となり、その状態が内燃機関がアイドル運転と否アイ
ドル運転とを複数回繰り返す間継続している場合に燃料
供給系の異常を検出するようされている。このため内燃
機関の否アイドル運転時に吸気通路に導入される蒸発燃
料、或は内燃機関の運転条件の急変によって生ずる学習
値の更新遅れ、等によって燃料供給系の異常を誤検出す
ることはなく、その検出精度を向上することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を表すブロック図、第2図は実施
例の内燃機関及びその周辺装置を表す概略構成図、第3
図は電子制御回路で実行される空燃比補正係数算出処理
を表すフローチャート、第4図は同じく電子制御回路で
実行される学習値算出処理を表すフローチャート、第5
図は同じく電子制御回路で実行される異常検出処理を表
すフローチャート、である。 M1,2……内燃機関 M2,24……空燃比センサ M3……空燃比制御装置 M4……燃料供給装置(18……キャニスタ) M5……吸気通路(4……吸気管) M6,10……スロットルバルブ M7……判定手段、M8……異常検出手段 40……電子制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空燃比のフィードバック制御条件成立時
    に、内燃機関の負荷状態に応じて算出される基本燃料供
    給量を、内燃機関の排気系に設けられた空燃比センサか
    らの出力信号に基づき求められる空燃比補正係数,及び
    該空燃比補正係数が基準値になるよう設定される学習
    値,により補正し、内燃機関への燃料供給量を制御する
    空燃比制御装置が備えられ、しかも燃料供給装置内で発
    生した蒸発燃料が吸気通路のスロットルバルブより上流
    側に導入される内燃機関の燃料供給系の異常を、上記フ
    ィードバック制御条件成立時に上記空燃比制御装置で算
    出される空燃比補正係数に基づき検出する、内燃機関の
    燃料供給系異常検出装置であって、 空燃比のフィードバック制御条件成立時に、上記空燃比
    補正係数が予め設定された下限値以下か否かを判断する
    判定手段と、 該判定手段で上記空燃比補正係数が下限値以下である旨
    判断され、その状態が、内燃機関がアイドル運転と否ア
    イドル運転とを複数回繰り返す間継続したとき、燃料供
    給系の異常を検出する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検
    出装置。
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