JP3499306B2 - 色調整フィルターの駆動機構 - Google Patents
色調整フィルターの駆動機構Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像に光を照射し
て感光材料の感光面上に結像せしめる画像記録装置に用
いて好適な色調整フィルターの駆動機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、感光材料、例えば銀塩カラー感光
材料に反射又は透過原稿から直接カラー画像を記録する
装置として、該反射又は透過原稿に光源からの光を照射
し、この光(反射光又は透過光)を結像レンズ系を通し
て、銀塩カラー感光材料の感光面へ結像させる光学系を
備えた画像記録装置が一般的である。 【0003】この画像記録装置の結像レンズ系において
は、光源、複数のミラー、レンズユニット、及び色調整
フィルタユニットを備えており、原稿載置板上に載置さ
れた原稿に光を照射し、その反射画像光をレンズユニッ
ト及び色調整フィルタユニットを介して調光した後に露
光部に位置している感光材料へ走査露光するようになっ
ている。ここで、このような画像記録装置に用いて好適
な色調整フィルタユニットを既に本出願人が提案してい
る(特願平4−344251号)。 【0004】この本出願人が提案する色調整フィルタユ
ニットでは、三種(C、M、Y)の色フィルタのうちの
1つあるいは2つを光路内に進退させてカラーバランス
を調節するようになっており、高精度な色補正ができる
と共にこれら三種の色フィルタの交換を容易かつ高い位
置精度で行うことができる等の優れた利点がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した色
調整フィルタユニットでは、三種の色フィルタを光路内
に進退させる駆動機構として、2枚あるいは3枚のスラ
イドカム、及び2個あるいは3個のモータを用い、各モ
ータによってスライドカムを移動させることにより各色
フィルタを光路内に進退させる構成であるが、全体とし
て部品点数が多く構造が複雑であり、このため組付作業
性の悪化やコスト高の原因であった。特に、このような
駆動機構に用いられるモータは高価であり、さらに、各
スライドカムに位置検出用のセンサをそれぞれ設ける必
要があり、コスト高及び装置の小型化を阻害する大きな
要因であり、これらの点で改善の余地があった。 【0006】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の感
光面へ結像させるための結像レンズ系として用いられ、
簡単な構造でかつ少ない部品点数により構成することが
でき、高い精度を維持しつつ大幅なコストの低減を図る
ことができる色調整フィルターの駆動機構を得ることが
目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の色
調整フィルターの駆動機構は、色補正を行う第1乃至第
3の三種の色調整フィルターを、正逆方向に回転するモ
ータの駆動力によって光路上に進退させるための色調整
フィルターの駆動機構であって、前記モータに連結され
前記モータの回転に追従して正逆方向に回転すると共
に、前記第1の色調整フィルターに係合可能な第1凸部
と、前記第2の色調整フィルターに係合可能な第2凸部
とが一体に形成された第1のカムと、前記第1のカムと
同軸的に設けられ、前記第1のカムの前記正方向回転時
には前記第1のカムに従動して回転され、前記第1のカ
ムの前記逆方向回転時には前記第1のカムの前記逆方向
回転が伝達されず停止状態が維持されることで前記第1
のカムと相対回転可能とされると共に、前記第2の色調
整フィルターに係合可能な第3凸部と、前記第3の色調
整フィルターに係合可能な第4凸部とが一体に形成され
た第2のカムと、を備え、前記モータの正回転または逆
回転により、前記第1のカムまたは前記第2のカムを介
して前記第1乃至第3の色調整フィルターをそれぞれ独
立して移動させることを特徴としている。 【0008】 【作用】請求項1に記載の発明では、単一のモータを正
方向または逆方向に回転させることにより、第1のカム
または第2のカムを介して第1乃至第3の色調整フィル
ターをそれぞれ独立して移動させることができる。 【0009】すなわち、第1乃至第3の色調整フィルタ
ーのうち、第1の色調整フィルターは第1のカムの第1
凸部によってのみ移動され、第3の色調整フィルターは
第2のカムの第4凸部によってのみ移動される。ここ
で、第1のカムの正方向回転時には第2のカムは第1の
カムに従動して回転され、また、第1のカムの逆方向回
転時には第2のカムは第1のカムと相対回転可能とされ
る。したがって、第1のカムと第2のカムの従動範囲
(対移動可能範囲)を適宜設定することにより、例え
ば、先ず第2のカムを第1のカムに従動して回転させて
第3の色調整フィルターを移動させた後に、第1のカム
のみを回転させて(第2のカムとは相対回転させて)第
1の色調整フィルターを移動させることができる。すな
わち、モータの正回転または逆回転によって第1の色調
整フィルターと第3の色調整フィルターをそれぞれ独立
して移動させることができる。 【0010】一方、第2の色調整フィルターは、第1の
カムの第2凸部または第2のカムの第3凸部によって移
動される。この場合にも、第1のカムの正方向回転時に
は第2のカムは第1のカムに従動して回転され、また、
第1のカムの逆方向回転時には第2のカムは第1のカム
と相対回転可能とされる。したがって、第1のカムと第
2のカムの従動範囲(対移動可能範囲)を適宜設定する
ことにより、例えば、第2のカムを第1のカムに従動し
て回転させて第2の色調整フィルターを移動させること
ができると共に、第1のカムのみを回転させて(第2の
カムとは相対回転させて)第2の色調整フィルターを移
動させることもできる。すなわち、第2の色調整フィル
ターは、モータの正回転または逆回転によってそれぞれ
移動させることができる。 【0011】したがって、第1乃至第3の色調整フィル
ターのうち何れか1つを独立して移動させることができ
るのみならず、何れか2つの組み合わせであっても、単
一のモータで第1のカム及び第2のカムを正方向または
逆方向に回転させることによりそれぞれ独立して移動さ
せることができる。さらに、第1のカムに従動する第2
のカムにのみ位置検出用のセンサを設けることで、カム
(モータ)の回転制御が可能となる。 【0012】このように、本発明に係る色調整フィルタ
ーの駆動機構では、単一のモータによって第1乃至第3
の色調整フィルターをそれぞれ独立して移動させること
ができ、従来に比べて大幅に部品点数を低減することが
でき、組付性が向上し小型化及びコストの低減を図るこ
とができる。 【0013】 【実施例】図8には、本発明の実施例に係る色調整フィ
ルターの駆動機構が適用されたフィルターユニット50
を含んで構成される画像記録装置10の概略全体構成図
が示されている。 【0014】この画像記録装置10は、熱現像感光材料
へ画像を露光し、かつ受像材料へ熱現像転写して画像を
形成する装置である。 【0015】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12の上面には、原稿42を載置する
ための載置台13が設けられている。載置台13には、
矩形状の孔が設けられ透明ガラス板45が取付けられて
おり、さらに、透明ガラス板45上に装置奥側の辺を軸
として開閉可能な押えカバー15が取付けられている。 【0016】一方、画像記録装置10の機台12内には
感材マガジン14が配置されており、感光材料16がロ
ール状に巻取られて収納されている。この感光材料16
は、感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られて
いる。感材マガジン14の感光材料取出し口近傍には、
ニップローラ18およびカッタ20が配置されており、
感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出し
た後に切断することができる。カッタ20の側方には、
複数の搬送ローラ19、21、23、24、26、及び
ガイド板27が配置されており、所定長さに切断された
感光材料16を露光部22へ搬送することができる。 【0017】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。 【0018】露光部22の上方かつ前記透明ガラス板4
5の下方の空間部には、露光装置38が設けられてい
る。露光装置38は、ランプユニット46、ミラーユニ
ット48、フィルターユニット50、ミラーユニット5
2、及び、第6反射ミラー54を備えている。 【0019】ランプユニット46は、光源としての棒状
のハロゲンランプ56及び第1ミラー58から構成され
ており、また、ミラーユニット48は第2ミラー64及
び第3ミラー66から構成されており、さらに、ミラー
ユニット52は第4ミラー68及び第5ミラー70から
構成されている。この露光装置38は、通常(等倍)の
露光の際には、ハロゲンランプ56からの光を載置台1
3に載置された原稿42へスリット状に照射しながら、
ランプユニット46及びミラーユニット48が原稿42
(載置台13)に沿って移動し、原稿42からの反射光
を露光部22に位置する感光材料16へ走査露光するこ
とができる。また、倍率を変更して露光する際には、倍
率に応じてフィルターユニット50及びミラーユニット
52が移動されると共に、前述と同様にランプユニット
46及びミラーユニット48が原稿42に沿って移動し
て露光部22に位置する感光材料16へ走査露光するよ
うになっている。 【0020】ここで、露光装置38のフィルターユニッ
ト50について詳述する。図1及び図2にはフィルター
ユニット50の全体構成が斜視図にて示されている。ま
た、図3にはこのフィルターユニット50の平面図が示
されており、図4にはフィルターユニット50の主要部
の正面図が示されており、さらに図5にはフィルターユ
ニット50の主要部の側面図が示されている。 【0021】フィルターユニット50は、支持フレーム
72を備えている。支持フレーム72は側面視L字形に
形成されており、縦壁72Aの中央部には開口74が形
成されている。この支持フレーム72には、三個の色調
整フィルター76、78、80が取り付けられている。
図6及び図7に詳細に示す如く、各色調整フィルター7
6、78、80は、それぞれ三種(C、M、Y)の色補
正を行い薄肉膜状に形成されたフィルター板82、8
4、86を備えており、それぞれハウジング88に保持
されている。色調整フィルター76、78、80のハウ
ジング88は、共に同一の形状とされており、正面視に
おいて略コ字形に形成されると共にコ字形開口部分の両
端部には保持部90が設けられている。この保持部90
は、フィルター板82、84、86の端部に対応して対
向し合いかつ対向同士で互いに食い違って位置する凹凸
状に形成されており、この凹凸の対向間隙でフィルター
板82、84、86の端部を直接保持する構成である。 【0022】また、各色調整フィルター76、78、8
0のハウジング88には、長手方向一端部にそれぞれガ
イド棒92が挿通されている。このガイド棒92は支持
フレーム72にブラケット94を介して固定されてお
り、色調整フィルター76、78、80は、支持フレー
ム72(縦壁72A)の開口74にフィルター板82、
84、86が対向する位置でガイド棒92によって支持
されると共に、ガイド棒92に沿ってスライド移動可能
となっている。 【0023】さらに、ガイド棒92近傍のハウジング8
8の上端部には、それぞれアーム96、97、98が延
出されており、支持フレーム72に設けられ後に詳述す
るカム装置200にそれぞれ係合可能となっている。こ
のカム装置200は、同様に支持フレーム72(縦壁7
2A)に取付けられたフィルターモータ100によって
回転され、これにより、各アーム96、97、98に移
動力が作用して色調整フィルター76、78、80がそ
れぞれガイド棒92に沿って互いに独立して移動される
構成である。 【0024】一方、ハウジング88の他端部(アーム9
6、97、98と反対側の端部)には腕部122が延出
されており、支持フレーム72に屈曲成形されたガイド
枠124に対応している。すなわち、各色調整フィルタ
ー76、78、80はハウジング88の他端部が互いに
当接し合うと共に、両側に位置する色調整フィルター7
6、80のそれぞれ腕部122がガイド枠124に当接
しており、これにより、各色調整フィルター76、7
8、80(ハウジング88)は、ガイド棒92の軸線周
りの回転が阻止されガイド棒92の軸線に沿った方向に
のみ移動可能となっている。 【0025】ここで、カム装置200について詳述す
る。カム装置200は、第1のカム202と第2のカム
204とを備えている。第1のカム202は、支持フレ
ーム72(縦壁72A)に回転可能に支持されており、
ギヤ206が一体に形成されている。このギヤ206
は、フィルタモータ100の回転軸に固定されたピニオ
ン208に噛み合っている。このため、第1のカム20
2は、フィルタモータ100の回転に追従して正逆方向
に回転する。また、第1のカム202には、楕円状の第
1凸部210及び第2凸部212が周方向において互い
に反対側に位置して一体に形成されている。この第1凸
部210は色調整フィルター80のアーム98に係合可
能となっており、また、第2凸部212は色調整フィル
ター78のアーム97に係合可能となっている。 【0026】一方、第2のカム204は、前記第1のカ
ム202と同軸的に設けられており、第1のカム202
の所定の回転範囲においては、この第1のカム202の
軸芯部分に設けられたボス(図示省略)が引っ掛かるこ
とにより従動して回転され、また、前記従動回転範囲を
越える範囲においては第1のカム202と相対回転可能
とされている。また、第2のカム204には、楕円状の
第3凸部214及び第4凸部216が周方向において互
いに反対側に位置して一体に形成されている。この第3
凸部214は色調整フィルター78のアーム97に係合
可能となっており、また、第4凸部216は色調整フィ
ルター76のアーム96に係合可能となっている。さら
に、第2のカム204には、支持フレーム72に固定さ
れた保持スプリング218の先端部が圧接されており、
第2のカム204は何れの回転位置においてもこの保持
スプリング218によって保持されている。 【0027】さらに、第2のカム204の軸線方向先端
部には、扇状の検出片220が取り付けられている。こ
の検出片220は、支持フレーム72に配置されたポジ
ションセンサ222に対応しており、さらにポジション
センサ222は図示しない制御装置に接続されている。
これにより、第2のカム204の原点位置(ホームポジ
ション)を検出することができる構成である。 【0028】以上の構成のカム装置200により、フィ
ルタモータ100を正回転または逆回転させることによ
り、第1のカム202または第2のカム204を介して
アーム96、97、98を押圧して色調整フィルター7
6、78、80をそれぞれ独立して移動させることがで
きる。 【0029】また、フィルターユニット50には、支持
フレーム72にレンズ装置126が取り付けられてい
る。このレンズ装置126は、レンズ128及び絞り機
構部130を備えており、色調整フィルター76、7
8、80の側方(すなわち、開口74に対向する位置)
で支持フレーム72に一体的に固定されている。すなわ
ち、フィルターユニット50は、支持フレーム72によ
ってレンズ装置126を共に支持した構成となってお
り、レンズ装置126と共に単一のユニットとして構成
されている。 【0030】以上の構成のフィルターユニット50は、
ミラーユニット48の第3ミラー66とミラーユニット
52の第4ミラー68との間に配置されており、支持フ
レーム72の開口74(すなわち、各色調整フィルター
76、78、80、レンズ128及び絞り機構部13
0)が、原稿42からの反射光の光路上に位置してい
る。これにより、原稿42(ミラーユニット48の第3
ミラー66)からの反射光の結像及び色補正を行うよう
になっている。 【0031】また、画像記録装置10では、露光部22
の側方にスイッチバック部40が設けられており、さら
に、露光部22の下方には水塗布部62が設けられてい
る。感材マガジン14の側方を上昇し露光部22にて露
光された感光材料16は、一旦スイッチバック部40へ
送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によって、
露光部22の下方に設けられた搬送経路を経て水塗布部
62へ送り込まれる構成である。 【0032】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された感光材料16が送り
込まれるようになっている。 【0033】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が
塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて
巻き取られている。受材マガジン106の受像材料取出
し口近傍には、ニップローラ110が配置されており、
受材マガジン106から受像材料108を引き出すと共
にそのニップを解除することができる。ニップローラ1
10の側方にはカッタ112が配置されている。 【0034】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。 【0035】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。 【0036】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置され、加熱ドラム
116の表面を昇温できるようになっている。 【0037】無端圧接ベルト118は、5本の巻き掛け
ローラ134、135、136、138、140に巻き
掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛けロー
ラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116の外周
に圧接されている。 【0038】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。 【0039】剥離爪154によって剥離された感光材料
16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感
光材料収容箱178へ集積される。 【0040】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。 【0041】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170
及び受材排出ローラ172、173、175によって搬
送されてトレイ177へ排出される構成である。 【0042】次に、本実施例の作用を説明する。載置台
13(透明ガラス板45)に原稿42を載置し押えカバ
ー15の閉止後に、記録する画像の倍率や処理枚数等が
指定され、スタートの指示があると、画像処理が開始さ
れる。 【0043】すなわち、感材マガジン14がセットされ
た状態で、ニップローラ18が作動され、感光材料16
がニップローラ18によって引き出される。感光材料1
6が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感
光材料16が所定長さに切断される。 【0044】カッタ20の作動後は、感光材料16は、
反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露
光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時
に露光装置38が作動する。 【0045】露光装置38では、通常(等倍)の露光の
際には、ハロゲンランプ56からの光が載置台13に載
置された原稿42へスリット状に照射されながら、ラン
プユニット46及びミラーユニット48が原稿42(載
置台13)に沿って移動される。これにより、原稿42
からの反射光がランプユニット46の第1ミラー58、
ミラーユニット48の第2ミラー64及び第3ミラー6
6を経てフィルターユニット50へ至る。 【0046】フィルターユニット50では、レンズ12
8及び絞り機構部130によって結像及び濃度(光量)
調整が行われると共に、色調整フィルター76、78、
80によって色補正が行われる。すなわち、支持フレー
ム72に取付けられたフィルターモータ100によって
カム装置200が回転され、これにより、後に詳述する
如く各アーム96、97、98に移動力が作用して色調
整フィルター76、78、80がそれぞれ独立してガイ
ド棒92に沿って互いに移動され、光路上(支持フレー
ム72の開口74)に所定量進入した状態となり、原稿
42の色濃度に応じた色補正が行われる。 【0047】フィルターユニット50を通過した光は、
ミラーユニット52の第4ミラー68及び第5ミラー7
0を経た後に、第6反射ミラー54によって反射され
て、露光部20に位置する感光材料16へ走査露光され
る。 【0048】一方、倍率を変更して露光する際には、指
定される倍率に応じてフィルターユニット50及びミラ
ーユニット52が光路上の所定の位置へ移動されると共
に、前述と同様にランプユニット46及びミラーユニッ
ト48が原稿42に沿って移動して露光部20に位置す
る感光材料16へ走査露光される。 【0049】露光装置38によって露光された後の感光
材料16は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれた
後に、搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ
送り込まれる。水塗布部62では、感光材料16に水が
塗布され、さらに、スクイズローラ68によって余分な
水が除去されながら水塗布部62を通過する。さらに、
水塗布部62を通過した後の感光材料16は、スクイズ
ローラ68によって熱現像転写部104へ送り込まれ
る。 【0050】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。カッタ112の作動後は、ガイド板182によって
案内されながら搬送ローラ190、186、114によ
って搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状態と
なる。 【0051】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。 【0052】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。 【0053】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。これにより感光材料16と受像材
料108が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこ
の色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像
が得られる。 【0054】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ
先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪15
4が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116
の外周から剥離させる。さらに、剥離爪154の復帰移
動によってピンチローラ157が感光材料16を押圧
し、これにより、感光材料16はピンチローラ157に
よって押圧されながら屈曲案内ローラ142に巻き掛け
られ、下方へ移動され廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。 【0055】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。 【0056】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送されてトレイ177へ排出さ
れる。 【0057】ここで、画像記録装置10に適用されたフ
ィルターユニット50における色調整フィルター76、
78、80の移動について説明する。 【0058】フィルターユニット50では、カム装置2
00によって色調整フィルター76、78、80のうち
何れか1つを独立して移動させることができるのみなら
ず、何れか2つの組み合わせであってもそれぞれ独立し
て移動させることができる。この場合、色調整フィルタ
ー76、78、80のうち何れか1つのみを移動させる
態様が3パターンあり、さらに、何れか2つの組み合わ
せて移動させる態様が3パターンあり、以下においては
各々別個に説明する。なお、各図において、第1のカム
202及び第2のカム204の正方向回転を矢印Aで示
し、逆方向回転を矢印Bで示している。 【0059】先ず、色調整フィルター76、78、80
の全てが原点位置にあり、何れも光路上(支持フレーム
72の開口74)に進入していない場合には、図4に示
す如く、アーム96、97、98は何れも、第1凸部2
10乃至第4凸部216に非係合状態である。また、第
2のカム204に取り付けられた検出片220はポジシ
ョンセンサ222に対応して位置しており、第1のカム
202及び第2のカム204の原点位置(ホームポジシ
ョン)が検出されている。ここで、 1)色調整フィルター76(C色)のみを移動させる場
合。 【0060】この場合には、図9に示す如く、色調整フ
ィルター76の原点位置では、アーム96は第2のカム
204の第4凸部216に非係合状態である。この状態
から、フィルタモータ100を正方向に回転させると、
第1のカム202に従動して第2のカム204が回転さ
れ、第4凸部216がアーム96を押圧し、図10に示
す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動され
る。この時点においては、第1のカム202によって他
の色調整フィルター78、80も移動されるが、色調整
フィルター76を移動させた後にフィルタモータ100
を逆方向に回転させて第1のカム202のみを(第2の
カム204とは相対回転させて)元の位置に復帰させる
ことにより、他の色調整フィルター78、80が原点位
置に復帰される。この場合、第1のカム202を逆方向
に回転させても、第2のカム204は保持スプリング2
18によって保持されているため、色調整フィルター7
6の移動状態は維持される。 【0061】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76のみを移動させて光路内に進入させ
ることができる。 2)色調整フィルター80(Y色)のみを移動させる場
合。 【0062】この場合には、図11に示す如く、色調整
フィルター80の原点位置では、アーム98は第1のカ
ム202の第1凸部210に非係合状態である。この状
態から、フィルタモータ100を逆方向に回転させる
と、第1のカム202が回転され、第1凸部210がア
ーム98を押圧し、図12に示す如く色調整フィルター
80が所定の位置へ移動される。この際には、第1のカ
ム202は第2のカム204とは相対回転されるため
(第2のカム204は静止されているため)、色調整フ
ィルター76が移動されることはなく、また、第2凸部
212は第1凸部210と反対側に位置するため、色調
整フィルター78が移動されることはない。 【0063】このように、第1のカム202によって色
調整フィルター80のみを移動させて光路内に進入させ
ることができる。 3)色調整フィルター78(M色)のみを移動させる場
合。 【0064】この場合には、図4に示す如く、色調整フ
ィルター78の原点位置では、アーム97は第1のカム
202の第2凸部212及び第2のカム204の第3凸
部214の何れにも非係合状態である。この状態から、
フィルタモータ100を逆方向に回転させると、第1の
カム202が回転され、第2凸部212がアーム97を
押圧し、図13に示す如く色調整フィルター78が所定
の位置へ移動される。この際には、第1のカム202は
第2のカム204とは相対回転されるため、色調整フィ
ルター76が移動されることはなく、また、第1凸部2
10は第2凸部212と反対側に位置するため、色調整
フィルター80が移動されることはない。 【0065】また一方、色調整フィルター78の原点位
置からフィルタモータ100を正方向に回転させると、
第1のカム202に従動して第2のカム204が回転さ
れ、第2凸部212及び第3凸部214がアーム97を
押圧し、図14に示す如く色調整フィルター78が所定
の位置へ移動される。この時点において、第1凸部21
0は第2凸部212と反対側に位置するため色調整フィ
ルター80が移動されることはなく、第4凸部216は
第3凸部214と反対側に位置するため、色調整フィル
ター76が移動されることはない。さらに、この状態か
ら第1のカム202を逆方向に回転させても、第2のカ
ム204は保持スプリング218によって保持されてい
るため、色調整フィルター78の移動状態は維持され
る。 【0066】このように、第1のカム202または第2
のカム204の何れかによって色調整フィルター78の
みを移動させて光路内に進入させることができる。 4)色調整フィルター76(C色)及び色調整フィルタ
ー80(Y色)を移動させる場合。 【0067】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202に従動して第2のカム204が回転され、第
4凸部216がアーム96を押圧し、前述と同様に図1
0に示す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動
される。次いで、フィルタモータ100を逆方向に回転
させて第1のカム202のみを(第2のカム204とは
相対回転させて)回転させると、第1凸部210がアー
ム98を押圧し、前述と同様に図12に示す如く色調整
フィルター80が所定の位置へ移動される。この際に
は、第1のカム202は第2のカム204とは相対回転
されるため(第2のカム204は静止されているた
め)、色調整フィルター76が移動されることはなく、
また、第2凸部212は第1凸部210と反対側に位置
するため、色調整フィルター78が移動されることはな
い。さらに、第1のカム202を逆方向に回転させて
も、第2のカム204は保持スプリング218によって
保持されているため、色調整フィルター76の移動状態
は維持される。 【0068】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター80を移動させて光路
内に進入させることができる。 5)色調整フィルター76(C色)及び色調整フィルタ
ー78(M色)を移動させる場合。 【0069】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202に従動して第2のカム204が回転され、第
4凸部216がアーム96を押圧し、前述と同様に図1
0に示す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動
される。次いで、フィルタモータ100を逆方向に回転
させて第1のカム202のみを(第2のカム204とは
相対回転させて)回転させると、第2凸部212がアー
ム97を押圧し、前述と同様に図13に示す如く色調整
フィルター78が所定の位置へ移動される。この際に
は、第1のカム202は第2のカム204とは相対回転
されるため、色調整フィルター76が移動されることは
なく、また、第1凸部210は第2凸部212と反対側
に位置するため、色調整フィルター80が移動されるこ
とはない。さらに、第1のカム202を逆方向に回転さ
せても、第2のカム204は保持スプリング218によ
って保持されているため、色調整フィルター76の移動
状態は維持される。 【0070】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター78を移動させて光路
内に進入させることができる。 6)色調整フィルター78(M色)及び色調整フィルタ
ー80(Y色)を移動させる場合。 【0071】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202と共に第2のカム204が回転され、第2凸
部212及び第3凸部214が共にアーム97を押圧
し、前述と同様に図14に示す如く色調整フィルター7
8が所定の位置へ移動される。この際には、第1凸部2
10は第2凸部212と反対側に位置するため、色調整
フィルター80が移動されることはなく、また、第4凸
部216は第3凸部214と反対側に位置するため、色
調整フィルター76が移動されることはない。次いで、
フィルタモータ100を逆方向に回転させて第1のカム
202のみを(第2のカム204とは相対回転させて)
回転させると、第2凸部212がアーム97から離間
し、さらに、第1凸部210がアーム98を押圧して、
前述と同様に図12に示す如く色調整フィルター80が
所定位置へ移動される。この際には、第1のカム202
は第2のカム204とは相対回転され、かつ第2のカム
204は保持スプリング218によって保持されている
ため、色調整フィルター78の移動状態は維持される。 【0072】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター78を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター80を移動させて光路
内に進入させることができる。 【0073】以上説明した如く、フィルターユニット5
0のカム装置200においては、色調整フィルター7
6、78、80のうち、色調整フィルター80は第1の
カム202の第1凸部210によってのみ移動され、色
調整フィルター76は第2のカム204の第4凸部21
6によってのみ移動される。ここで、第1のカム202
の所定の回転範囲においては第2のカム204は第1の
カム202に従動して回転され、この従動回転範囲を越
える範囲においては第2のカム204は第1のカム20
2と相対回転可能とされる。したがって、例えば、先ず
第2のカム204を第1のカム202に従動して回転さ
せて色調整フィルター76を移動させた後に、第1のカ
ム202のみを回転させて(第2のカム204とは相対
回転させて)色調整フィルター80を移動させることが
できる。すなわち、フィルタモータ100の正回転また
は逆回転によって色調整フィルター76と色調整フィル
ター80をそれぞれ独立して移動させることができる。 【0074】一方、色調整フィルター78は、第1のカ
ム202の第2凸部212または第2のカム204の第
3凸部214によって移動される。この場合にも、第1
のカム202の所定の回転範囲においては第2のカム2
04は第1のカム202に従動して回転され、この従動
回転範囲を越える範囲においては第2のカム204は第
1のカム202と相対回転可能とされる。したがって、
例えば、第2のカム204を第1のカムに従動して回転
させて色調整フィルター78を移動させることができる
と共に、第1のカム202のみを回転させて(第2のカ
ム204とは相対回転させて)色調整フィルター78を
移動させることもできる。すなわち、色調整フィルター
78は、フィルタモータ100の正回転または逆回転に
よってそれぞれ移動させることができる。 【0075】したがって、色調整フィルター76、7
8、80のうち何れか1つを独立して移動させることが
できるのみならず、何れか2つの組み合わせであって
も、単一のフィルタモータ100で第1のカム202及
び第2のカム204を正方向または逆方向に回転させる
ことによりそれぞれ独立して移動させることができる。
さらに、第1のカム202に従動する第2のカム204
にのみ位置検出用の検出片220を設け、これの原点位
置(ホームポジション)を検出するポジションセンサ2
22を設けることで、フィルタモータ100の回転制御
が可能となる。 【0076】このように、本実施例に係るカム装置20
0(色調整フィルターの駆動機構)では、単一のフィル
タモータ100によって色調整フィルター76、78、
80をそれぞれ独立して移動させることができ、従来に
比べて大幅に部品点数を低減することができ、組付性が
向上し小型化及びコストの低減を図ることができる。 【0077】なお、前述した実施例においては、反射原
稿42の画像を露光する画像記録装置10にフィルター
ユニット50を適用した例を説明したが、透過原稿を用
いる画像記録装置であっても当然に適用可能である。 【0078】 【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る色調整フ
ィルターの駆動機構は、感光材料の感光面へ結像させる
ための結像レンズ系として用いられ、簡単な構造でかつ
少ない部品点数により構成することができ、高い精度を
維持しつつ大幅なコストの低減を図ることができるとい
う優れた効果を有している。
て感光材料の感光面上に結像せしめる画像記録装置に用
いて好適な色調整フィルターの駆動機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、感光材料、例えば銀塩カラー感光
材料に反射又は透過原稿から直接カラー画像を記録する
装置として、該反射又は透過原稿に光源からの光を照射
し、この光(反射光又は透過光)を結像レンズ系を通し
て、銀塩カラー感光材料の感光面へ結像させる光学系を
備えた画像記録装置が一般的である。 【0003】この画像記録装置の結像レンズ系において
は、光源、複数のミラー、レンズユニット、及び色調整
フィルタユニットを備えており、原稿載置板上に載置さ
れた原稿に光を照射し、その反射画像光をレンズユニッ
ト及び色調整フィルタユニットを介して調光した後に露
光部に位置している感光材料へ走査露光するようになっ
ている。ここで、このような画像記録装置に用いて好適
な色調整フィルタユニットを既に本出願人が提案してい
る(特願平4−344251号)。 【0004】この本出願人が提案する色調整フィルタユ
ニットでは、三種(C、M、Y)の色フィルタのうちの
1つあるいは2つを光路内に進退させてカラーバランス
を調節するようになっており、高精度な色補正ができる
と共にこれら三種の色フィルタの交換を容易かつ高い位
置精度で行うことができる等の優れた利点がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した色
調整フィルタユニットでは、三種の色フィルタを光路内
に進退させる駆動機構として、2枚あるいは3枚のスラ
イドカム、及び2個あるいは3個のモータを用い、各モ
ータによってスライドカムを移動させることにより各色
フィルタを光路内に進退させる構成であるが、全体とし
て部品点数が多く構造が複雑であり、このため組付作業
性の悪化やコスト高の原因であった。特に、このような
駆動機構に用いられるモータは高価であり、さらに、各
スライドカムに位置検出用のセンサをそれぞれ設ける必
要があり、コスト高及び装置の小型化を阻害する大きな
要因であり、これらの点で改善の余地があった。 【0006】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の感
光面へ結像させるための結像レンズ系として用いられ、
簡単な構造でかつ少ない部品点数により構成することが
でき、高い精度を維持しつつ大幅なコストの低減を図る
ことができる色調整フィルターの駆動機構を得ることが
目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の色
調整フィルターの駆動機構は、色補正を行う第1乃至第
3の三種の色調整フィルターを、正逆方向に回転するモ
ータの駆動力によって光路上に進退させるための色調整
フィルターの駆動機構であって、前記モータに連結され
前記モータの回転に追従して正逆方向に回転すると共
に、前記第1の色調整フィルターに係合可能な第1凸部
と、前記第2の色調整フィルターに係合可能な第2凸部
とが一体に形成された第1のカムと、前記第1のカムと
同軸的に設けられ、前記第1のカムの前記正方向回転時
には前記第1のカムに従動して回転され、前記第1のカ
ムの前記逆方向回転時には前記第1のカムの前記逆方向
回転が伝達されず停止状態が維持されることで前記第1
のカムと相対回転可能とされると共に、前記第2の色調
整フィルターに係合可能な第3凸部と、前記第3の色調
整フィルターに係合可能な第4凸部とが一体に形成され
た第2のカムと、を備え、前記モータの正回転または逆
回転により、前記第1のカムまたは前記第2のカムを介
して前記第1乃至第3の色調整フィルターをそれぞれ独
立して移動させることを特徴としている。 【0008】 【作用】請求項1に記載の発明では、単一のモータを正
方向または逆方向に回転させることにより、第1のカム
または第2のカムを介して第1乃至第3の色調整フィル
ターをそれぞれ独立して移動させることができる。 【0009】すなわち、第1乃至第3の色調整フィルタ
ーのうち、第1の色調整フィルターは第1のカムの第1
凸部によってのみ移動され、第3の色調整フィルターは
第2のカムの第4凸部によってのみ移動される。ここ
で、第1のカムの正方向回転時には第2のカムは第1の
カムに従動して回転され、また、第1のカムの逆方向回
転時には第2のカムは第1のカムと相対回転可能とされ
る。したがって、第1のカムと第2のカムの従動範囲
(対移動可能範囲)を適宜設定することにより、例え
ば、先ず第2のカムを第1のカムに従動して回転させて
第3の色調整フィルターを移動させた後に、第1のカム
のみを回転させて(第2のカムとは相対回転させて)第
1の色調整フィルターを移動させることができる。すな
わち、モータの正回転または逆回転によって第1の色調
整フィルターと第3の色調整フィルターをそれぞれ独立
して移動させることができる。 【0010】一方、第2の色調整フィルターは、第1の
カムの第2凸部または第2のカムの第3凸部によって移
動される。この場合にも、第1のカムの正方向回転時に
は第2のカムは第1のカムに従動して回転され、また、
第1のカムの逆方向回転時には第2のカムは第1のカム
と相対回転可能とされる。したがって、第1のカムと第
2のカムの従動範囲(対移動可能範囲)を適宜設定する
ことにより、例えば、第2のカムを第1のカムに従動し
て回転させて第2の色調整フィルターを移動させること
ができると共に、第1のカムのみを回転させて(第2の
カムとは相対回転させて)第2の色調整フィルターを移
動させることもできる。すなわち、第2の色調整フィル
ターは、モータの正回転または逆回転によってそれぞれ
移動させることができる。 【0011】したがって、第1乃至第3の色調整フィル
ターのうち何れか1つを独立して移動させることができ
るのみならず、何れか2つの組み合わせであっても、単
一のモータで第1のカム及び第2のカムを正方向または
逆方向に回転させることによりそれぞれ独立して移動さ
せることができる。さらに、第1のカムに従動する第2
のカムにのみ位置検出用のセンサを設けることで、カム
(モータ)の回転制御が可能となる。 【0012】このように、本発明に係る色調整フィルタ
ーの駆動機構では、単一のモータによって第1乃至第3
の色調整フィルターをそれぞれ独立して移動させること
ができ、従来に比べて大幅に部品点数を低減することが
でき、組付性が向上し小型化及びコストの低減を図るこ
とができる。 【0013】 【実施例】図8には、本発明の実施例に係る色調整フィ
ルターの駆動機構が適用されたフィルターユニット50
を含んで構成される画像記録装置10の概略全体構成図
が示されている。 【0014】この画像記録装置10は、熱現像感光材料
へ画像を露光し、かつ受像材料へ熱現像転写して画像を
形成する装置である。 【0015】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12の上面には、原稿42を載置する
ための載置台13が設けられている。載置台13には、
矩形状の孔が設けられ透明ガラス板45が取付けられて
おり、さらに、透明ガラス板45上に装置奥側の辺を軸
として開閉可能な押えカバー15が取付けられている。 【0016】一方、画像記録装置10の機台12内には
感材マガジン14が配置されており、感光材料16がロ
ール状に巻取られて収納されている。この感光材料16
は、感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られて
いる。感材マガジン14の感光材料取出し口近傍には、
ニップローラ18およびカッタ20が配置されており、
感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出し
た後に切断することができる。カッタ20の側方には、
複数の搬送ローラ19、21、23、24、26、及び
ガイド板27が配置されており、所定長さに切断された
感光材料16を露光部22へ搬送することができる。 【0017】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。 【0018】露光部22の上方かつ前記透明ガラス板4
5の下方の空間部には、露光装置38が設けられてい
る。露光装置38は、ランプユニット46、ミラーユニ
ット48、フィルターユニット50、ミラーユニット5
2、及び、第6反射ミラー54を備えている。 【0019】ランプユニット46は、光源としての棒状
のハロゲンランプ56及び第1ミラー58から構成され
ており、また、ミラーユニット48は第2ミラー64及
び第3ミラー66から構成されており、さらに、ミラー
ユニット52は第4ミラー68及び第5ミラー70から
構成されている。この露光装置38は、通常(等倍)の
露光の際には、ハロゲンランプ56からの光を載置台1
3に載置された原稿42へスリット状に照射しながら、
ランプユニット46及びミラーユニット48が原稿42
(載置台13)に沿って移動し、原稿42からの反射光
を露光部22に位置する感光材料16へ走査露光するこ
とができる。また、倍率を変更して露光する際には、倍
率に応じてフィルターユニット50及びミラーユニット
52が移動されると共に、前述と同様にランプユニット
46及びミラーユニット48が原稿42に沿って移動し
て露光部22に位置する感光材料16へ走査露光するよ
うになっている。 【0020】ここで、露光装置38のフィルターユニッ
ト50について詳述する。図1及び図2にはフィルター
ユニット50の全体構成が斜視図にて示されている。ま
た、図3にはこのフィルターユニット50の平面図が示
されており、図4にはフィルターユニット50の主要部
の正面図が示されており、さらに図5にはフィルターユ
ニット50の主要部の側面図が示されている。 【0021】フィルターユニット50は、支持フレーム
72を備えている。支持フレーム72は側面視L字形に
形成されており、縦壁72Aの中央部には開口74が形
成されている。この支持フレーム72には、三個の色調
整フィルター76、78、80が取り付けられている。
図6及び図7に詳細に示す如く、各色調整フィルター7
6、78、80は、それぞれ三種(C、M、Y)の色補
正を行い薄肉膜状に形成されたフィルター板82、8
4、86を備えており、それぞれハウジング88に保持
されている。色調整フィルター76、78、80のハウ
ジング88は、共に同一の形状とされており、正面視に
おいて略コ字形に形成されると共にコ字形開口部分の両
端部には保持部90が設けられている。この保持部90
は、フィルター板82、84、86の端部に対応して対
向し合いかつ対向同士で互いに食い違って位置する凹凸
状に形成されており、この凹凸の対向間隙でフィルター
板82、84、86の端部を直接保持する構成である。 【0022】また、各色調整フィルター76、78、8
0のハウジング88には、長手方向一端部にそれぞれガ
イド棒92が挿通されている。このガイド棒92は支持
フレーム72にブラケット94を介して固定されてお
り、色調整フィルター76、78、80は、支持フレー
ム72(縦壁72A)の開口74にフィルター板82、
84、86が対向する位置でガイド棒92によって支持
されると共に、ガイド棒92に沿ってスライド移動可能
となっている。 【0023】さらに、ガイド棒92近傍のハウジング8
8の上端部には、それぞれアーム96、97、98が延
出されており、支持フレーム72に設けられ後に詳述す
るカム装置200にそれぞれ係合可能となっている。こ
のカム装置200は、同様に支持フレーム72(縦壁7
2A)に取付けられたフィルターモータ100によって
回転され、これにより、各アーム96、97、98に移
動力が作用して色調整フィルター76、78、80がそ
れぞれガイド棒92に沿って互いに独立して移動される
構成である。 【0024】一方、ハウジング88の他端部(アーム9
6、97、98と反対側の端部)には腕部122が延出
されており、支持フレーム72に屈曲成形されたガイド
枠124に対応している。すなわち、各色調整フィルタ
ー76、78、80はハウジング88の他端部が互いに
当接し合うと共に、両側に位置する色調整フィルター7
6、80のそれぞれ腕部122がガイド枠124に当接
しており、これにより、各色調整フィルター76、7
8、80(ハウジング88)は、ガイド棒92の軸線周
りの回転が阻止されガイド棒92の軸線に沿った方向に
のみ移動可能となっている。 【0025】ここで、カム装置200について詳述す
る。カム装置200は、第1のカム202と第2のカム
204とを備えている。第1のカム202は、支持フレ
ーム72(縦壁72A)に回転可能に支持されており、
ギヤ206が一体に形成されている。このギヤ206
は、フィルタモータ100の回転軸に固定されたピニオ
ン208に噛み合っている。このため、第1のカム20
2は、フィルタモータ100の回転に追従して正逆方向
に回転する。また、第1のカム202には、楕円状の第
1凸部210及び第2凸部212が周方向において互い
に反対側に位置して一体に形成されている。この第1凸
部210は色調整フィルター80のアーム98に係合可
能となっており、また、第2凸部212は色調整フィル
ター78のアーム97に係合可能となっている。 【0026】一方、第2のカム204は、前記第1のカ
ム202と同軸的に設けられており、第1のカム202
の所定の回転範囲においては、この第1のカム202の
軸芯部分に設けられたボス(図示省略)が引っ掛かるこ
とにより従動して回転され、また、前記従動回転範囲を
越える範囲においては第1のカム202と相対回転可能
とされている。また、第2のカム204には、楕円状の
第3凸部214及び第4凸部216が周方向において互
いに反対側に位置して一体に形成されている。この第3
凸部214は色調整フィルター78のアーム97に係合
可能となっており、また、第4凸部216は色調整フィ
ルター76のアーム96に係合可能となっている。さら
に、第2のカム204には、支持フレーム72に固定さ
れた保持スプリング218の先端部が圧接されており、
第2のカム204は何れの回転位置においてもこの保持
スプリング218によって保持されている。 【0027】さらに、第2のカム204の軸線方向先端
部には、扇状の検出片220が取り付けられている。こ
の検出片220は、支持フレーム72に配置されたポジ
ションセンサ222に対応しており、さらにポジション
センサ222は図示しない制御装置に接続されている。
これにより、第2のカム204の原点位置(ホームポジ
ション)を検出することができる構成である。 【0028】以上の構成のカム装置200により、フィ
ルタモータ100を正回転または逆回転させることによ
り、第1のカム202または第2のカム204を介して
アーム96、97、98を押圧して色調整フィルター7
6、78、80をそれぞれ独立して移動させることがで
きる。 【0029】また、フィルターユニット50には、支持
フレーム72にレンズ装置126が取り付けられてい
る。このレンズ装置126は、レンズ128及び絞り機
構部130を備えており、色調整フィルター76、7
8、80の側方(すなわち、開口74に対向する位置)
で支持フレーム72に一体的に固定されている。すなわ
ち、フィルターユニット50は、支持フレーム72によ
ってレンズ装置126を共に支持した構成となってお
り、レンズ装置126と共に単一のユニットとして構成
されている。 【0030】以上の構成のフィルターユニット50は、
ミラーユニット48の第3ミラー66とミラーユニット
52の第4ミラー68との間に配置されており、支持フ
レーム72の開口74(すなわち、各色調整フィルター
76、78、80、レンズ128及び絞り機構部13
0)が、原稿42からの反射光の光路上に位置してい
る。これにより、原稿42(ミラーユニット48の第3
ミラー66)からの反射光の結像及び色補正を行うよう
になっている。 【0031】また、画像記録装置10では、露光部22
の側方にスイッチバック部40が設けられており、さら
に、露光部22の下方には水塗布部62が設けられてい
る。感材マガジン14の側方を上昇し露光部22にて露
光された感光材料16は、一旦スイッチバック部40へ
送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によって、
露光部22の下方に設けられた搬送経路を経て水塗布部
62へ送り込まれる構成である。 【0032】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された感光材料16が送り
込まれるようになっている。 【0033】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が
塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて
巻き取られている。受材マガジン106の受像材料取出
し口近傍には、ニップローラ110が配置されており、
受材マガジン106から受像材料108を引き出すと共
にそのニップを解除することができる。ニップローラ1
10の側方にはカッタ112が配置されている。 【0034】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。 【0035】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。 【0036】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置され、加熱ドラム
116の表面を昇温できるようになっている。 【0037】無端圧接ベルト118は、5本の巻き掛け
ローラ134、135、136、138、140に巻き
掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛けロー
ラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116の外周
に圧接されている。 【0038】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。 【0039】剥離爪154によって剥離された感光材料
16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感
光材料収容箱178へ集積される。 【0040】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。 【0041】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170
及び受材排出ローラ172、173、175によって搬
送されてトレイ177へ排出される構成である。 【0042】次に、本実施例の作用を説明する。載置台
13(透明ガラス板45)に原稿42を載置し押えカバ
ー15の閉止後に、記録する画像の倍率や処理枚数等が
指定され、スタートの指示があると、画像処理が開始さ
れる。 【0043】すなわち、感材マガジン14がセットされ
た状態で、ニップローラ18が作動され、感光材料16
がニップローラ18によって引き出される。感光材料1
6が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感
光材料16が所定長さに切断される。 【0044】カッタ20の作動後は、感光材料16は、
反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露
光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時
に露光装置38が作動する。 【0045】露光装置38では、通常(等倍)の露光の
際には、ハロゲンランプ56からの光が載置台13に載
置された原稿42へスリット状に照射されながら、ラン
プユニット46及びミラーユニット48が原稿42(載
置台13)に沿って移動される。これにより、原稿42
からの反射光がランプユニット46の第1ミラー58、
ミラーユニット48の第2ミラー64及び第3ミラー6
6を経てフィルターユニット50へ至る。 【0046】フィルターユニット50では、レンズ12
8及び絞り機構部130によって結像及び濃度(光量)
調整が行われると共に、色調整フィルター76、78、
80によって色補正が行われる。すなわち、支持フレー
ム72に取付けられたフィルターモータ100によって
カム装置200が回転され、これにより、後に詳述する
如く各アーム96、97、98に移動力が作用して色調
整フィルター76、78、80がそれぞれ独立してガイ
ド棒92に沿って互いに移動され、光路上(支持フレー
ム72の開口74)に所定量進入した状態となり、原稿
42の色濃度に応じた色補正が行われる。 【0047】フィルターユニット50を通過した光は、
ミラーユニット52の第4ミラー68及び第5ミラー7
0を経た後に、第6反射ミラー54によって反射され
て、露光部20に位置する感光材料16へ走査露光され
る。 【0048】一方、倍率を変更して露光する際には、指
定される倍率に応じてフィルターユニット50及びミラ
ーユニット52が光路上の所定の位置へ移動されると共
に、前述と同様にランプユニット46及びミラーユニッ
ト48が原稿42に沿って移動して露光部20に位置す
る感光材料16へ走査露光される。 【0049】露光装置38によって露光された後の感光
材料16は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれた
後に、搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ
送り込まれる。水塗布部62では、感光材料16に水が
塗布され、さらに、スクイズローラ68によって余分な
水が除去されながら水塗布部62を通過する。さらに、
水塗布部62を通過した後の感光材料16は、スクイズ
ローラ68によって熱現像転写部104へ送り込まれ
る。 【0050】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。カッタ112の作動後は、ガイド板182によって
案内されながら搬送ローラ190、186、114によ
って搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状態と
なる。 【0051】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。 【0052】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。 【0053】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。これにより感光材料16と受像材
料108が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこ
の色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像
が得られる。 【0054】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ
先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪15
4が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116
の外周から剥離させる。さらに、剥離爪154の復帰移
動によってピンチローラ157が感光材料16を押圧
し、これにより、感光材料16はピンチローラ157に
よって押圧されながら屈曲案内ローラ142に巻き掛け
られ、下方へ移動され廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。 【0055】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。 【0056】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送されてトレイ177へ排出さ
れる。 【0057】ここで、画像記録装置10に適用されたフ
ィルターユニット50における色調整フィルター76、
78、80の移動について説明する。 【0058】フィルターユニット50では、カム装置2
00によって色調整フィルター76、78、80のうち
何れか1つを独立して移動させることができるのみなら
ず、何れか2つの組み合わせであってもそれぞれ独立し
て移動させることができる。この場合、色調整フィルタ
ー76、78、80のうち何れか1つのみを移動させる
態様が3パターンあり、さらに、何れか2つの組み合わ
せて移動させる態様が3パターンあり、以下においては
各々別個に説明する。なお、各図において、第1のカム
202及び第2のカム204の正方向回転を矢印Aで示
し、逆方向回転を矢印Bで示している。 【0059】先ず、色調整フィルター76、78、80
の全てが原点位置にあり、何れも光路上(支持フレーム
72の開口74)に進入していない場合には、図4に示
す如く、アーム96、97、98は何れも、第1凸部2
10乃至第4凸部216に非係合状態である。また、第
2のカム204に取り付けられた検出片220はポジシ
ョンセンサ222に対応して位置しており、第1のカム
202及び第2のカム204の原点位置(ホームポジシ
ョン)が検出されている。ここで、 1)色調整フィルター76(C色)のみを移動させる場
合。 【0060】この場合には、図9に示す如く、色調整フ
ィルター76の原点位置では、アーム96は第2のカム
204の第4凸部216に非係合状態である。この状態
から、フィルタモータ100を正方向に回転させると、
第1のカム202に従動して第2のカム204が回転さ
れ、第4凸部216がアーム96を押圧し、図10に示
す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動され
る。この時点においては、第1のカム202によって他
の色調整フィルター78、80も移動されるが、色調整
フィルター76を移動させた後にフィルタモータ100
を逆方向に回転させて第1のカム202のみを(第2の
カム204とは相対回転させて)元の位置に復帰させる
ことにより、他の色調整フィルター78、80が原点位
置に復帰される。この場合、第1のカム202を逆方向
に回転させても、第2のカム204は保持スプリング2
18によって保持されているため、色調整フィルター7
6の移動状態は維持される。 【0061】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76のみを移動させて光路内に進入させ
ることができる。 2)色調整フィルター80(Y色)のみを移動させる場
合。 【0062】この場合には、図11に示す如く、色調整
フィルター80の原点位置では、アーム98は第1のカ
ム202の第1凸部210に非係合状態である。この状
態から、フィルタモータ100を逆方向に回転させる
と、第1のカム202が回転され、第1凸部210がア
ーム98を押圧し、図12に示す如く色調整フィルター
80が所定の位置へ移動される。この際には、第1のカ
ム202は第2のカム204とは相対回転されるため
(第2のカム204は静止されているため)、色調整フ
ィルター76が移動されることはなく、また、第2凸部
212は第1凸部210と反対側に位置するため、色調
整フィルター78が移動されることはない。 【0063】このように、第1のカム202によって色
調整フィルター80のみを移動させて光路内に進入させ
ることができる。 3)色調整フィルター78(M色)のみを移動させる場
合。 【0064】この場合には、図4に示す如く、色調整フ
ィルター78の原点位置では、アーム97は第1のカム
202の第2凸部212及び第2のカム204の第3凸
部214の何れにも非係合状態である。この状態から、
フィルタモータ100を逆方向に回転させると、第1の
カム202が回転され、第2凸部212がアーム97を
押圧し、図13に示す如く色調整フィルター78が所定
の位置へ移動される。この際には、第1のカム202は
第2のカム204とは相対回転されるため、色調整フィ
ルター76が移動されることはなく、また、第1凸部2
10は第2凸部212と反対側に位置するため、色調整
フィルター80が移動されることはない。 【0065】また一方、色調整フィルター78の原点位
置からフィルタモータ100を正方向に回転させると、
第1のカム202に従動して第2のカム204が回転さ
れ、第2凸部212及び第3凸部214がアーム97を
押圧し、図14に示す如く色調整フィルター78が所定
の位置へ移動される。この時点において、第1凸部21
0は第2凸部212と反対側に位置するため色調整フィ
ルター80が移動されることはなく、第4凸部216は
第3凸部214と反対側に位置するため、色調整フィル
ター76が移動されることはない。さらに、この状態か
ら第1のカム202を逆方向に回転させても、第2のカ
ム204は保持スプリング218によって保持されてい
るため、色調整フィルター78の移動状態は維持され
る。 【0066】このように、第1のカム202または第2
のカム204の何れかによって色調整フィルター78の
みを移動させて光路内に進入させることができる。 4)色調整フィルター76(C色)及び色調整フィルタ
ー80(Y色)を移動させる場合。 【0067】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202に従動して第2のカム204が回転され、第
4凸部216がアーム96を押圧し、前述と同様に図1
0に示す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動
される。次いで、フィルタモータ100を逆方向に回転
させて第1のカム202のみを(第2のカム204とは
相対回転させて)回転させると、第1凸部210がアー
ム98を押圧し、前述と同様に図12に示す如く色調整
フィルター80が所定の位置へ移動される。この際に
は、第1のカム202は第2のカム204とは相対回転
されるため(第2のカム204は静止されているた
め)、色調整フィルター76が移動されることはなく、
また、第2凸部212は第1凸部210と反対側に位置
するため、色調整フィルター78が移動されることはな
い。さらに、第1のカム202を逆方向に回転させて
も、第2のカム204は保持スプリング218によって
保持されているため、色調整フィルター76の移動状態
は維持される。 【0068】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター80を移動させて光路
内に進入させることができる。 5)色調整フィルター76(C色)及び色調整フィルタ
ー78(M色)を移動させる場合。 【0069】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202に従動して第2のカム204が回転され、第
4凸部216がアーム96を押圧し、前述と同様に図1
0に示す如く色調整フィルター76が所定の位置へ移動
される。次いで、フィルタモータ100を逆方向に回転
させて第1のカム202のみを(第2のカム204とは
相対回転させて)回転させると、第2凸部212がアー
ム97を押圧し、前述と同様に図13に示す如く色調整
フィルター78が所定の位置へ移動される。この際に
は、第1のカム202は第2のカム204とは相対回転
されるため、色調整フィルター76が移動されることは
なく、また、第1凸部210は第2凸部212と反対側
に位置するため、色調整フィルター80が移動されるこ
とはない。さらに、第1のカム202を逆方向に回転さ
せても、第2のカム204は保持スプリング218によ
って保持されているため、色調整フィルター76の移動
状態は維持される。 【0070】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター76を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター78を移動させて光路
内に進入させることができる。 6)色調整フィルター78(M色)及び色調整フィルタ
ー80(Y色)を移動させる場合。 【0071】この場合には、先ず、前述の1)と同様に
フィルタモータ100を正方向に回転させると、第1の
カム202と共に第2のカム204が回転され、第2凸
部212及び第3凸部214が共にアーム97を押圧
し、前述と同様に図14に示す如く色調整フィルター7
8が所定の位置へ移動される。この際には、第1凸部2
10は第2凸部212と反対側に位置するため、色調整
フィルター80が移動されることはなく、また、第4凸
部216は第3凸部214と反対側に位置するため、色
調整フィルター76が移動されることはない。次いで、
フィルタモータ100を逆方向に回転させて第1のカム
202のみを(第2のカム204とは相対回転させて)
回転させると、第2凸部212がアーム97から離間
し、さらに、第1凸部210がアーム98を押圧して、
前述と同様に図12に示す如く色調整フィルター80が
所定位置へ移動される。この際には、第1のカム202
は第2のカム204とは相対回転され、かつ第2のカム
204は保持スプリング218によって保持されている
ため、色調整フィルター78の移動状態は維持される。 【0072】このように、第2のカム204によって色
調整フィルター78を移動させた後に、フィルタモータ
100の逆回転によって第1のカム202のみを回転さ
せることにより色調整フィルター80を移動させて光路
内に進入させることができる。 【0073】以上説明した如く、フィルターユニット5
0のカム装置200においては、色調整フィルター7
6、78、80のうち、色調整フィルター80は第1の
カム202の第1凸部210によってのみ移動され、色
調整フィルター76は第2のカム204の第4凸部21
6によってのみ移動される。ここで、第1のカム202
の所定の回転範囲においては第2のカム204は第1の
カム202に従動して回転され、この従動回転範囲を越
える範囲においては第2のカム204は第1のカム20
2と相対回転可能とされる。したがって、例えば、先ず
第2のカム204を第1のカム202に従動して回転さ
せて色調整フィルター76を移動させた後に、第1のカ
ム202のみを回転させて(第2のカム204とは相対
回転させて)色調整フィルター80を移動させることが
できる。すなわち、フィルタモータ100の正回転また
は逆回転によって色調整フィルター76と色調整フィル
ター80をそれぞれ独立して移動させることができる。 【0074】一方、色調整フィルター78は、第1のカ
ム202の第2凸部212または第2のカム204の第
3凸部214によって移動される。この場合にも、第1
のカム202の所定の回転範囲においては第2のカム2
04は第1のカム202に従動して回転され、この従動
回転範囲を越える範囲においては第2のカム204は第
1のカム202と相対回転可能とされる。したがって、
例えば、第2のカム204を第1のカムに従動して回転
させて色調整フィルター78を移動させることができる
と共に、第1のカム202のみを回転させて(第2のカ
ム204とは相対回転させて)色調整フィルター78を
移動させることもできる。すなわち、色調整フィルター
78は、フィルタモータ100の正回転または逆回転に
よってそれぞれ移動させることができる。 【0075】したがって、色調整フィルター76、7
8、80のうち何れか1つを独立して移動させることが
できるのみならず、何れか2つの組み合わせであって
も、単一のフィルタモータ100で第1のカム202及
び第2のカム204を正方向または逆方向に回転させる
ことによりそれぞれ独立して移動させることができる。
さらに、第1のカム202に従動する第2のカム204
にのみ位置検出用の検出片220を設け、これの原点位
置(ホームポジション)を検出するポジションセンサ2
22を設けることで、フィルタモータ100の回転制御
が可能となる。 【0076】このように、本実施例に係るカム装置20
0(色調整フィルターの駆動機構)では、単一のフィル
タモータ100によって色調整フィルター76、78、
80をそれぞれ独立して移動させることができ、従来に
比べて大幅に部品点数を低減することができ、組付性が
向上し小型化及びコストの低減を図ることができる。 【0077】なお、前述した実施例においては、反射原
稿42の画像を露光する画像記録装置10にフィルター
ユニット50を適用した例を説明したが、透過原稿を用
いる画像記録装置であっても当然に適用可能である。 【0078】 【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る色調整フ
ィルターの駆動機構は、感光材料の感光面へ結像させる
ための結像レンズ系として用いられ、簡単な構造でかつ
少ない部品点数により構成することができ、高い精度を
維持しつつ大幅なコストの低減を図ることができるとい
う優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るフィルターユニットの全
体構成を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施例に係るフィルターユニットの全
体構成を示す分解斜視図である。 【図3】本発明の実施例に係るフィルターユニットの全
体構成を示す平面図である。 【図4】本発明の実施例に係るフィルターユニットの主
要部の構成を示す正面図である。 【図5】本発明の実施例に係るフィルターユニットの主
要部の構成を示す側面図である。 【図6】本発明の実施例に係るフィルターユニットの色
調整フィルターの構成を示す斜視図である。 【図7】本発明の実施例に係るフィルターユニットの色
調整フィルターの構成を示す分解斜視図である。 【図8】本発明の実施例に係るフィルターユニットが適
用された画像記録装置の概略全体構成図である。 【図9】本発明の実施例に係るフィルターユニットの第
3の色調整フィルターの原点位置及びカム装置の状態を
示す正面図である。 【図10】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第3の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図11】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第1の色調整フィルターの原点位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図12】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第1の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図13】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第2の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図14】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第2の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【符号の説明】 10 画像記録装置 38 露光装置 50 フィルターユニット 76 色調節フィルター(第3の色調節フィルター) 78 色調節フィルター(第2の色調節フィルター) 80 色調節フィルター(第1の色調節フィルター) 82 フィルター板 84 フィルター板 86 フィルター板 96 アーム 97 アーム 98 アーム 100 フィルタモータ 200 カム装置 202 第1のカム 204 第2のカム 210 第1凸部 212 第2凸部 214 第3凸部 216 第4凸部 220 検出片 222 ポジションセンサ
体構成を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施例に係るフィルターユニットの全
体構成を示す分解斜視図である。 【図3】本発明の実施例に係るフィルターユニットの全
体構成を示す平面図である。 【図4】本発明の実施例に係るフィルターユニットの主
要部の構成を示す正面図である。 【図5】本発明の実施例に係るフィルターユニットの主
要部の構成を示す側面図である。 【図6】本発明の実施例に係るフィルターユニットの色
調整フィルターの構成を示す斜視図である。 【図7】本発明の実施例に係るフィルターユニットの色
調整フィルターの構成を示す分解斜視図である。 【図8】本発明の実施例に係るフィルターユニットが適
用された画像記録装置の概略全体構成図である。 【図9】本発明の実施例に係るフィルターユニットの第
3の色調整フィルターの原点位置及びカム装置の状態を
示す正面図である。 【図10】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第3の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図11】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第1の色調整フィルターの原点位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図12】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第1の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図13】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第2の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【図14】本発明の実施例に係るフィルターユニットの
第2の色調整フィルターの移動位置及びカム装置の状態
を示す正面図である。 【符号の説明】 10 画像記録装置 38 露光装置 50 フィルターユニット 76 色調節フィルター(第3の色調節フィルター) 78 色調節フィルター(第2の色調節フィルター) 80 色調節フィルター(第1の色調節フィルター) 82 フィルター板 84 フィルター板 86 フィルター板 96 アーム 97 アーム 98 アーム 100 フィルタモータ 200 カム装置 202 第1のカム 204 第2のカム 210 第1凸部 212 第2凸部 214 第3凸部 216 第4凸部 220 検出片 222 ポジションセンサ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−194756(JP,A)
特開 平1−112232(JP,A)
特開 平3−144434(JP,A)
特開 昭57−101830(JP,A)
実開 平2−119245(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03B 27/00 - 27/80
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 色補正を行う第1乃至第3の三種の色調
整フィルターを、正逆方向に回転するモータの駆動力に
よって光路上に進退させるための色調整フィルターの駆
動機構であって、 前記モータに連結され前記モータの回転に追従して正逆
方向に回転すると共に、前記第1の色調整フィルターに
係合可能な第1凸部と、前記第2の色調整フィルターに
係合可能な第2凸部とが一体に形成された第1のカム
と、 前記第1のカムと同軸的に設けられ、前記第1のカムの
前記正方向回転時には前記第1のカムに従動して回転さ
れ、前記第1のカムの前記逆方向回転時には前記第1の
カムの前記逆方向回転が伝達されず停止状態が維持され
ることで前記第1のカムと相対回転可能とされると共
に、前記第2の色調整フィルターに係合可能な第3凸部
と、前記第3の色調整フィルターに係合可能な第4凸部
とが一体に形成された第2のカムと、 を備え、前記モータの正回転または逆回転により、前記
第1のカムまたは前記第2のカムを介して前記第1乃至
第3の色調整フィルターをそれぞれ独立して移動させる
ことを特徴とする色調整フィルターの駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26963594A JP3499306B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 色調整フィルターの駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26963594A JP3499306B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 色調整フィルターの駆動機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08137029A JPH08137029A (ja) | 1996-05-31 |
JP3499306B2 true JP3499306B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=17475101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26963594A Expired - Fee Related JP3499306B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 色調整フィルターの駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499306B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP26963594A patent/JP3499306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08137029A (ja) | 1996-05-31 |
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