JP3498981B2 - 連棟可能な移動建物 - Google Patents

連棟可能な移動建物

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JP3498981B2
JP3498981B2 JP27901093A JP27901093A JP3498981B2 JP 3498981 B2 JP3498981 B2 JP 3498981B2 JP 27901093 A JP27901093 A JP 27901093A JP 27901093 A JP27901093 A JP 27901093A JP 3498981 B2 JP3498981 B2 JP 3498981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブロックビルド可能な移
動建物を連棟とする構造に関する。詳しくは単体で居住
性のある方体の移動建物を結合して広い一フロアを得
ることのできる移動建物を連棟とする構造に関する。
【0002】
【従来の技術】連棟可能な移動建物としては特公昭60
−18779号公報に示されるブロックビルド建築構
造、特公平3−80947号公報に示されるノックダウ
ン式移動建物がある。前者では単位となる移動建物は中
間柱とパネル以外はブロックとなっていて分解できない
が後者は屋根、床、柱、パネルに分解可能となってい
る。
【0003】これらの移動建物を連棟とする場合の説明
をする。先ず前者についてのべる。
【0004】図35は二つの移動建物を連結した場合の
コーナ柱部分の水平断面図であり、右側が室内側であっ
て、図30〜32において夫々符号F部分に当る。ジョ
イント型コーナ柱3Aは軽Z形鋼のフランジに沿って複
数のボルト孔が穿設せられ、パッキン63を介して対接
し、ボルトナット64により座金66を介して締結せら
れるようになっている。ジョイント型コーナ柱3Aの両
端には直交してフランジ74が固着され下端のフランジ
74にのみボルト孔84があけられている。フランジ7
4の位置は図30〜図32の移動建物のブロック73−
1〜73−4において、一つは最下面と一致し、他の一
つはジョイント梁7(図37参照)の上面と一致して
いる。ジョイント型コーナ柱3Aをボルトナット64に
より結合するだけで各ブロックの開口部の垂直な端面に
おけるコーナ柱部分は結合される。
【0005】移動建物を上下に2階建以上とする場合は
コーナ柱の下側フランジ74又は床の下面の底板(図示
されないがフランジ74相当の平板)を図37に示すよ
うにジョイント支持金具78に載置し、この下側フラン
ジ74とジョイント支持金具78のボルト穴を挿通する
ボルトナット113で締結している)。又、図30の接
合面α−αの上部は図37に示すように室内側に出てい
るジョイント梁72間を通しボルトナット81で締結し
ている。この梁72間には屋根の外周枠82の垂下する
フランジ間にコーナ柱3A間に挟持したパッキン63が
挟持され、対向する谷樋83のフランジ間にはパッキン
63と同幅の気密材85が挿入されている。谷樋83の
全長にわたり、対向する谷樋83上にわたり気密材86
が当接され、その上に谷樋カバー88を重ねてある。
【0006】後者の特公平3−80947号公報のノッ
クダウン式移動建では、屋根に短い添柱、床に柱取付座
を設けてこれらにコーナ柱を取り付ける。そして横に隣
接するコーナ柱の連結は図36に示すように室内側にお
いて、コーナ柱3に取付フランジ19を設け、このコー
ナ柱3をジョイント75とボルト76、ナット77でも
って締結している。又、図34に示すように接合部上部
の桁状の屋根枠25間の結合は外周枠(屋根枠の一部)
24を上部の該屋根枠25と一体的に作り、垂下した外
周枠24のフランジ68を桁下に出してこのフランジ6
8をボルトナット69で締結している。又、移動建物を
2階建以上とする構成、谷樋間の構成は前者の従来例と
同様である。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】前記した特公昭6
0−18779号公報に示される前者の発明によれば、
図35に示すようにジョイント型コーナ柱3AはZ型鋼
形材を用いて室内側に突出している横に隣接する移動建
物のフランジを通しボルトナットで締結しており、締結
に際してこれらのフランジ間にコーナ柱3Aに全長にわ
たるパッキン63を挟持している。このため、パッキン
63を接着剤で予め一方のコーナ柱3Aに貼りつけてお
かねばならず、その準備作業に時間がかかる。又、上記
ボルトナット64を通すコーナ柱3Aのフランジのボル
ト穴を一致させて組立てる際、このボルト穴は室内側に
有り、移動建物の玉掛けを行う者は室外にいる。従っ
て、通常、移動建物を吊上げ操作している者と室内にい
て両移動建物の締結を行う者は互いに見ることは出来な
いのでこの位置合せは非常に困難で時間のかかる作業と
なる。横方向に隣接する移動建物の上部においては図3
7に示したように谷樋83間が大きな隙間をおいている
ので気密材85,86の施工をしなければならないが、
気密材86は谷樋83の全長にわたるものであり、桁方
向の谷樋83及び谷樋カバー88と気密材86を均一に
密接するのは困難で隙間が出来がちであり、強風による
吹き込みによって雨洩れの要因となる。
【0008】両従来例ともジョイント梁72、屋根枠2
5はボルトで締結しているので移動建物の接合部上部
も、ボルト穴の位置合せが必要であるが、このボルト穴
の位置を観察するのは移動建物内にいる者である。一方
移動建物を吊上げる玉掛け作業者は移動建物の外側に居
るので移動建物を微動してボルト穴位置を合せるにはボ
ルトの締結を行う者と移動建物を吊上げるクレーンを操
作する者との連絡が困難で移動建物のセットに非常に時
間がかかる。
【0009】特公平3−80947号公報に記載の発明
によれば図36に示したようにコーナ柱3同志の締結は
室内側でジョイント75を用いているため、当接部又は
その近くでボルト穴合せを行うのに比較して作業は短く
てすむ。しかし乍ら、このコーナ柱同志の締結も室内で
行うから、締結作業を行う者と移動建物の玉掛けを行う
者との連絡を適切に行うことは困難である。そしてコー
ナ柱3同志を締結後に図36に示すようにコーナ柱3間
の隙間にジョイント気密材114を嵌め込むが、この気
密材114はコーナ柱3の全長にわたるため挿入に大変
時間がかかるし、コーナ柱3間の隙間が平行でないと、
気密材114でこの隙間を埋めることができないし、又
隙間のせまい部分では気密材114を挿入するのが困難
となる。
【0010】上記のように各従来例共連棟とするのに作
業性の問題点があり、時間がかかる。又、組立上パッキ
ンの施工が適切に出来ない結果となるおそれがあり、雨
漏りにつながる。
【0011】本発明はクレーン付トラックで移動できる
移動建物において、縦方向及び横方向に連棟とする場合
の連結作業を短時間且つ容易に行えるようにすると共に
雨漏れのない連結部を備えた移動建物を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は直
方体をなし、複数接合して用いられる移動建物であっ
て、屋根の少くとも各角上に設けられ上階の移動建物を
支持する角支持具、床の外周下面に設けられた外向け
床フランジと、平面上で接合する移動建物の屋根に設
けられた屋根と屋根とを連結する屋根の連結装置上から
両側の屋根にわたる谷樋カバーで屋根と屋根との接合部
を覆うことによって、屋根と屋根とを雨仕舞可能に連結
可能であると共に平面上で接合する移動建物の各移動建
物上に移動建物を夫々接合し縦横に連棟状態における夫
々隣接する屋根と屋根との周縁、屋根と床との周縁を縦
又は横或は縦及び横に選択的に連結可能な連結装置であ
って、横に連結できる連結装置は移動建物の外部で連結
作業が可能なように移動建物の外部側に設けた連結装置
と、を有する移動建物において、前記連結装置は各移動
建物の同位置に夫々固設した取付部と連結部材を有し、
移動建物が平面上で接合した状態において、該取付部は
屋根の周縁に対向して設けられ、屋根の周縁の方向に沿
って見て逆L字形であって周縁上に根本側が固着されて
立設されボルト穴を備えた立上り部と立上り部先端から
屈折して互いに先端が対向する水平な座部を備え、該座
部は上方に接合する移動建物の床枠に接する高さを有
し、該連結部材は平面上で隣接する移動建物の屋根の連
結の場合は前記両取付部のボルト穴を夫々挿通する一本
の締結具であり、縦に隣接する移動建物の屋根と床の連
結は上階で隣接する移動建物の対向する床のフランジ上
にわたした床取付板と、下階の隣接する移動建物の対向
する取付部の座部下面にわたした屋根取付板と、床取付
板と屋根取付板を引寄せる締結具と、であり、縦横に連
結状態における一つの個所に集まる屋根と床を縦及び横
に連結する場合は、屋根に設けた対向する取付部の座部
下に両座部をわたって配され、前記取付部のボルト穴に
一致するめねじを両端及び、中間上面にめねじを有する
三方締め具と、各取付部のボルト穴を挿通して三方締め
具の左右のめねじにねじ込むねじ部材と、上階の移動建
物の床のフランジ上にわたした床取付板のボルト穴を挿
通して三方締め具の中間上面のめねじにねじ込むねじ部
材と、を備えたことを特徴とする移動建物である。
【0013】
【0014】 本発明の第の発明は屋根の外周材は屋
根を取巻く雨樋と、移動建物を互いに接して横方向で接
合する屋根部接合部材と、屋根部接合部材下端から屋根
の横架材よりも下方へ延出して内部側へ折曲したパネル
建込用フランジとを一体の板材の条材で構成したことを
特徴とする第1の発明に記載の移動建物である。
【0015】 本発明の第の発明は移動建物の接合状
態において、接合部上部のパネル建込用フランジに沿っ
て接合部天井カバーを固定し、この天井カバーは両接合
部をわたり溝が上方に向いた溝形状をしていることを特
徴とする第の発明に記載の移動建物である。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図11乃至図16は移動建物の単位ブロックの組立
状態を示し、図11は正面図、図12、図13は側面
図、図14は平面図、図15は床伏図、図16は背面図
である。図示のように組立状態では一つの方体のブロ
ックとなっており、これらのブロックは図17乃至図2
3に示すようなユニットからなっている。1は床、2は
屋根、3はコーナ柱、4は窓パネル、5は出入口パネ
ル、7は壁パネル、8は中間柱である。これらは分解さ
れてそれ以上には通常分解されない一つのユニットをな
すものである。
【0019】図24は床1とコーナ柱3の取合を示す平
面図、図38は図24の一部正面図である。床枠は図3
8に断面を示すように片側のみリップのある同形の溝形
鋼の桁11及び妻側枠部材12が夫々溝を外向にして方
形にして配され、それらの四隅を座板13及び座板13
に溶接された柱取付座14を介して溶接にて結合し、図
15に示すように桁11間に妻手に根太15を並列して
結合してある。座板13上の柱取付座14は角を大きく
面取りしたL形板材を座板13に立設してあり、該柱取
付座14の直角な部分が桁11と妻側枠部材12に溶接
されている。図38に示すように桁11、妻側枠部材1
2の上面の内部側の縁及び根太15に当接して床板16
が固定されている。図17に示すように桁11及び妻側
部材12にはブロック全体を吊上げ得るようにフック2
7が設けてある。
【0020】コーナ柱3は図24に示すように柱内側部
材17と柱外側部材18が溶接により一体となったもの
で中空のアングル形状をしている。柱内側部材17、柱
外側部材18は中空部より外部へ延出してパネル取付フ
ランジ19としてある。柱外側部材18の端部を折曲げ
た取付フランジ19に固定する部分にはパッキン20が
保持されている。柱外側部材18は外部側に面する部分
及びその両側の内外部方向の部材18Aの一部の下端は
座板13に当接し得るようになっており、柱外側部材の
内外部方向の部材18Aの残りの一部及び柱内側部材1
7の下端は桁11及び妻側枠部材12よりわずかに高い
位置にある。
【0021】柱外側部材18の内側には柱取付座14に
当接する補強材9が溶接してある。コーナ柱3は床の柱
取付座14に補強材9を当接し、柱外側部材18及び補
強材9のボルト孔を挿通してボルト22を床の柱取付座
14に固着したナット23にねじ込んで組立てるように
なっている。
【0022】図5は図14のA−A拡大断面図及び図1
4のB−B拡大断面図、図26は屋根の隅部の拡大平面
図、図25は図11のC−C拡大断面図である。図5に
示すように屋根の外周枠24はリップ24a,24b付
の異形断面であり、四方組みした横架材の屋根枠25
(桁側妻側共同形同寸)の上面に接する雨樋24Aと、
屋根枠25の外部側の面に接する屋根接合部材24B
と、屋根接合部材24B下方へ向って屋根枠25から更
に垂下して先端に内部側へ折曲したリップ24b付フラ
ンジ24cを備えたパネル建込用フランジ24Cが設け
てある。雨樋24Aを形成するために片側にリップ24
a付フランジ、他の片側、即ち外部側の縁を上方へ向っ
て膨出した突縁24dが設けてある。雨樋24Aは屋根
2の全周にわたるが屋根2の角では図26のあんこう3
0の位置にて竪樋への流し込み口25eが設けてある。
【0023】屋根接合部材24B、パネル建込用フラン
ジ24Cは雨樋24Aの突縁24dの外部側から垂下す
る一平面となっている。パネル建込用フランジ24Cは
図23の中間柱8、図20〜22のパネル4,5,7を
建込み固定するためのもので内外部方向に貫通する図示
されないボルト穴が複数設けてある。
【0024】 平面上、或は立面上、即ち横方向或は縦
方向で接合する移動建物を雨仕舞可能に連結可能である
と共に横方向に接合する移動建物の各移動建物上に夫々
移動建物を接合し、縦横に連棟状態における夫々隣接す
る屋根と屋根との周縁、屋根と床との周縁を縦又は横或
は縦及び横に選択的に連結可能な連結装置が設けてあ
る。
【0025】この連結装置は移動建物の同一個所に固設
した取付部と連結部材を有する。
【0026】図1は移動建物同志を横方向で接続する場
合の縦断面図である。雨樋24Aの上記突縁24d上の
雨溝側に、移動建物が横方向で接合した状態において、
対向する取付部6が設けてある。取付部6は突縁24d
の長手方向から見て逆L字形であって突縁24d上に根
本側が固着されて立設されボルト穴6aを設けた立上り
部6bと立上り部6b先端から屈折して互いに先端が対
向する水平な座部6cを備えている。座部6cは上方に
接合する移動建物の床枠の角に設けた座板13間におい
て桁11、妻側枠部材12下面に設けた中間座板55に
接する位置にある。
【0027】上記した連結部材は横方向、縦方向或は横
方向及び縦方向に移動建物を連結する三種のものがあ
る。横方向にのみ隣接する移動建物を連結する場合は図
1に示すように対向する取付部6のボルト穴6aを挿通
する一本の締結具例えばボルトナット60が連結部材と
なっている(A連結部と称する。図9参照)。
【0028】縦方向に隣接する移動建物を上下に連結す
る場合は図3に示すように上階の移動建物の床の桁11
又は妻側枠部材12に固定した中間座板55が下階の移
動建物の取付部6上に接し、上階の床の桁11又は妻側
枠部材12の下部フランジ上にわたした床側取付板21
と下階の対向する取付部6の座部6c下面にわたした屋
根側取付板67の夫々のボルト穴を挿通して締結部材例
えばボルト80を屋根側取付板67に固着したナット6
7aにねじ込み、各側の取付板21,67を引寄せて上
下の移動建物を固定してある(D連結部と称する)。こ
のような図1、図3に示す移動建物の横方向又は縦方向
のA連結部、D連結部は接合面に沿って異なる場所にお
いて選択的に行われる。
【0029】縦横に連棟状態における屋根と床を一つの
個所で縦横に連結する場合を図4に示す。屋根に設けた
対向する取付部6の座部6c下に両座部6cをわたって
配され、左右の両端に取付部6のボルト穴に一致するめ
ねじ87a及び中間上面にめねじ87bを有する三方締
め具87と、取付部6のボルト穴6aを挿通して三方締
め具87の左右のめねじ87aにねじ込むねじ部材とし
てボルト92と、上階の移動建物の桁11又は妻側枠部
材12等の床枠のフランジ上にわたした床側取付板21
のボルト穴を挿通して三方締め具87の中間上面のめね
じ87bにねじ込むねじ部材としてのボルト80を備え
ている(C連結部と称する)。
【0030】図9においては4つのブロックが集まって
2階建連棟としてある。図において、屋根2、床1の桁
方向にある連結部は多数表示してあるが説明のためのも
ので実施例は角支持部を除くと1〜3個所程度である。
【0031】このような移動建物が縦横に連結する部分
はA,C,D連結部を適宜配設する。又横方向に移動建
物を連結するA連結部が連棟状態において屋根に相当す
る部分に行われた場合は図1に示すように移動建物の接
合部を全長にわたり、A連結部を含めて谷樋カバー79
で覆う。
【0032】屋根2の角上では図5に示すように外周枠
24の突縁24d上に角支持具89が設けてある。角支
持具89は上階の移動建物の床枠の座板13がのると共
に座板13の穴84と一致する位置に穴90が設けてあ
る(E連結部という)。
【0033】図10に示すように横方向に並立する移動
建物のコーナ柱3間は座板13の端面同志を接すると、
締結ねじ部材のボルト95が挿通する隙間が設けられ、
コーナ柱3の内部側及び外部側に両コーナ柱3にわたる
内側当板96、外側当板97を当接し、ボルト95を内
側当板96のボルト穴96aを座金100を介して挿通
させ外側当板97に設けためねじ97aにねじ込んであ
る。内側当板96は平板であり、外側当板97は断面V
字形である。内部側において両コーナ柱3をわたる内側
カバー99がコーナ柱3の全長にわたって設けられてい
る。内側カバー99はコーナ柱3へ取り付けられる(取
付方法は図示されない)。
【0034】外部側にはコーナ柱3にわたって床の座板
13上から屋根2までの間に外側カバー101が設けら
れる。外側カバー101は座板13に立設した短いピン
102に嵌合する取付穴101aを備えており、屋根2
の下側からは垂直線上でピン102に対向するピン10
2よりも長いピンが垂下しており(図示されない)、こ
の屋根側のピンに外側カバー101に設けた上側の穴が
嵌合するようになっている。
【0035】屋根枠25の各角部にはL字形断面の添柱
26が溶着することにより結合されている(図18)。
【0036】図26に示すように屋根2の隅にはL形材
30cを屋根の外周枠24に溶接し雨水を導くあんこう
30を設けてあるが、屋根の外周枠24の端を仕切る仕
切り材30bにより屋根の外周枠24の下側への雨水の
浸入を防止してある。雨樋24Aは流し込み口25eを
退かせてあんこう30の縁にその端部が来る。図5に示
すように屋根の外周枠24の上側リップ24aにかぶせ
るようにしてルーフ材28が固定され、ルーフ材28の
下面には発泡スチロール等の断熱材94が固定されてい
る。断面が中空方形の屋根枠25の下面には断面Z形の
天井板支持材31を介在させて天井板32が屋根枠25
に固定されている。
【0037】図25に示すようにコーナ柱3は屋根の添
柱26に挿入され柱外側部材18の内面が添柱26の外
部側に面する面に接し、コーナ柱3のボルト孔を挿通し
てボルト35を添柱26に固着したナット36にねじ込
むことにより、屋根2とコーナ柱3を固定できるように
なっている。
【0038】中間柱8は図24に示すようにハット溝形
鋼37にフランジ部材38を溶着してある。中間柱8の
ウエブ内側には下部においては取付板39が中間柱8に
固定され、中間柱8から下方に突出している。中間柱8
のハット溝形鋼のリップ内にはパッキン40が保持され
ている。
【0039】図28に示すように中間柱8の下端は取付
板39のボルト孔を挿通してボルト41を床枠に固定し
たブラインドナット42にねじ込むことにより固定し、
図27に示すように中間柱8の上端は屋根の外周枠24
の下端のパネル建込用フランジ24Cのボルト孔を挿通
してボルト43を中間柱8のウエブ内に固定したブライ
ンドナット44にねじ込み外方へ引寄せてある。
【0040】窓パネル4、扉出入口パネル5、壁パネル
7は夫々高さは同一で同一幅のモジュールで作られてお
り、これらの外枠は同一構成であるから、出入口パネル
5により代表してのべる。
【0041】図24は出入口パネルの水平断面図、図2
9は出入口パネルの内外部方向の縦断面図である。同一
角パイプの竪枠45、上枠46、下枠47を方形に組
み、竪枠45の外周側に固定したコ字形断面の外周材4
8によりパネル枠内外に固定した室内の化粧板49、外
壁51を覆うと共に保持している。
【0042】上枠46の外部側には屋根枠の外周材24
へパネルを取付けるためのブラインドナット53が固定
されている。上枠46の上面には屋根枠25に接し得る
パッキン50が固定されている。下枠47にはZ形鋼の
取付フランジ54がフランジを垂直方向を向くように
し、ウエブを下枠47に接近し上側のフランジで化粧板
49を介在させて図示されないねじ部材により下枠47
に固定されている。
【0043】上記下枠47の一部を用いてサッシ取付枠
58を構成し、サッシ枠59が外部側から嵌め込まれサ
ッシ取付枠58に固定される。サッシ枠59内には引違
い戸66が1組嵌め込まれいる(図11参照)。サッシ
枠59の上枠の外部側には樋62が当接し樋62を内側
にして外壁材51がかぶせられている。
【0044】サッシ取付枠58の内部側面には化粧板4
9を介して飾りの額縁65が固定され、額縁65はサッ
シ枠59にも固定されている。
【0045】このような出入口に関する構成部分は窓パ
ネル4では窓61(図11、図12、図16参照)が構
成され、壁パネル7(図22)では何も設けないもので
ある。 このようなパネル4,5,7等の取付は床1、
屋根2、コーナ柱3、中間柱8が組立てられてから組立
てるように出来ている。図24はコーナ柱3と中間柱8
間にパネル10(窓パネル4、出入口パネル5、壁パネ
ル7等を代表して符号10とする)がある場合でパネル
10は図29において取付フランジ54下端を桁11或
は妻側枠部材12の外側になるように移動建物を組立て
た状態のブロックの外部側より、内倒し状態でけんどん
式に建込み、桁11又は妻側枠部材12上にのせる。そ
してパネル10を垂直に立てるとパネルの上部は屋根枠
の外周材24の下端のパネル建込用フランジ24C端に
当り、パッキン50は屋根の屋根枠25に圧接する。同
時にコーナ柱3、中間柱8が保持するパッキン20,4
0はパネル10の内部側垂直方向の角に当接する。そこ
で屋根枠の外周材24の下端のパネル取付フランジ24
Cのボルト孔を挿通してボルト69をブラインドナット
53にねじ込み、取付フランジ54のボルト孔を挿通し
てボルト71を桁11又は妻側枠部材12に固定してあ
るブラインドナット52にねじ込み締付ける。中間柱
8,8間にパネル10を組付ける場合も上記のようにコ
ーナ柱3と中間柱8間にパネル10を組付ける場合と同
様に組付ける。
【0046】以上、各個の構成と部分組立についてのべ
たが、全体の組立順序は床1にコーナ柱3を立て、コー
ナ柱3上にクレーン等の荷役機械で屋根2を降ろして固
定し、中間柱8を床1と屋根2間にわたして固定し、ブ
ロック同志の接合面を除いてコーナ柱3と中間柱8間及
び中間柱8,8間に夫々パネル10を建込み固定して出
来上りである。このような移動建物の完成ブロックを符
号73とする。
【0047】図30乃至図32はブロック73を複数
個、単層に配した例である。図30ではブロックは73
−1,73−2,73−3の三棟が用いられ、夫々桁手
側を接合しており、桁手側は中間柱8、パネル10を取
付けないのでワンフロアとなっているものである。
【0048】図31はブロック73−1,73−2,7
3−3,73−4を夫々桁手、妻手を接合面としてお
り、内部は中間柱8、パネル10を設けないで置くこと
ができるし、妻手側をを仕切って出入口パネル5を付し
て行き来のできる二部屋とすることもできる。
【0049】図32はブロック73−1,73−2の妻
手を接合面としたもので接合面は中間柱8、パネル10
はなくてもよく、又仕切って出入口パネル5を設けても
よい。
【0050】図9は2階建連棟式の例である。図に示す
ようにブロック73−1と73−2は桁手方向を接合面
として単層に接合され、ブロック73−1の上にブロッ
ク73−3、ブロック73−2の上にブロック73−4
を上下に接合し且つブロック73−3と73ー4を桁手
方向を接合面として横方向に接合してある。連結部は符
号A〜Eで示される。
【0051】以上のように本発明の移動建物では広狭ワ
ンフロア或は適宜仕切って間取りができる。又、2階建
以上の連棟も可能である。移動建物の一つのブロック7
3は組立てるときと全く逆の順序で分解される。分解さ
れると床1、屋根2は夫々重ねられるし、各パネル10
は混合して重ねることもできる。尚総て同一のモジュー
ルで作成してあるからパネル10を混合して重ねても、
大きさの種類が少ないので一つのブロックでは図33に
示すように床1の上に屋根2を重ねる。その時に添柱2
6で出来る空間にコーナ柱3、中間柱8、パネル10等
全てを格納する事が出来る。格納すると面積としては1
つのブロック73の床面積分であり、格納されたブロッ
クの上に順次他の格納されたブロックを積上げられ、一
つの組立てられたブロック73よりも高さがはるかに低
い。従って数個のブロック73の各構成ユニットを一つ
のブロック73の床面積大の場所に保管できるから従来
例のブロック建築の単位ブロックの保管に比較して極め
て小さい場所空間ですむ。尚コーナ柱3はL形であり組
合せて小さくなり、中間柱8は束ねて小さくすることが
できる。
【0052】次にブロック73を併せて広狭ワンフロア
ーの建物を得る場合の接合作業についてのべる。移動建
物のブロック73同志は座板13の端面を当接するよう
に置く(図10)。座板13同志が接すると図3のブロ
ックの接合面に直交する縦断面図(2階床を示す)に示
すように床の桁11又は妻側枠部材12同志の間は間が
あく。桁11間又は妻側枠部材12間には床板16端間
に床ジョイント材115が嵌め込まれる。
【0053】ブロック73の上部では図6に示すように
下部で座板13端が接すると屋根の夫々の外周材24の
屋根接合部材24B、パネル建込用フランジ24C面に
おいて当接する。上記においてこの接合部上部の天井側
の外観を整え、雨漏りを防止するため、天井カバー91
が設けてある。天井カバー91はパネル建込用フランジ
24Cに沿って下側から取り付ける。この取付けのた
め、パネル建込用フランジ24Cのリップ24bに天井
カバー取付具105を取り付けて、天井カバー91を挿
通して小ねじ112を天井カバー取付具105にねじ込
む。この天井カバー取付具105はパネル建込用フラン
ジ24Cに引っかける断面Z状の取付片105aと横の
取付片105aにわたり当接する連結板105bと、片
側の取付片105aと連結板105bを締結する小ねじ
105c(図7、図8参照)とでできている。
【0054】屋根2の回りの外周材24の屋根接合部材
24Bは図6に示すように床の座板13端面同志が接す
ると互いに接する。ここで既にのべたようにA連結部、
或はC連結部によりブロック73−1,73−2を連結
する。即ち、A連結部はブロック73−1,73−2上
において、図1に示すように取付部6のボルト穴6aを
挿通してボルトナット60で連結する。C連結部は図4
に示すように取付部6の下側に三方締め具87を挿入し
て取付部6のボルト穴6aを挿通して座金を介してボル
ト92を三方締め具87の左右のめねじ87aにねじ込
み、ブロック73−1と73−2の上部のみを連結して
おく。又、横に連結した移動建物の上に上階を設ける際
に縦のD連結部でもって上下を連結する際は一階のブロ
ック73−1,73−2を接合する際に、予め屋根側取
付板67を取付部6内に挿入しておく。上記の作業にお
いて、取付部6の位置合せと締結は移動建物の外側で行
ない、且つ組立てられた一つのブロックとなった移動建
物はトラッククレーンで玉掛けを行うので玉掛け作業者
と組立作業者は共に移動建物外に居るため、両者の連絡
は容易でブロック同志の位置合せに対して意志が通じ易
い。
【0055】次に図10に示すように移動建物のコーナ
柱3下部のB連結部の連結を行う。内側当板96は幅が
コーナ柱3間の隙間より小さい短冊形をしている。そし
てボルト95の挿通するボルト穴96aはこの当板96
の長手方向の中心から長手方向の一方の方へ片寄って設
けてある。ここで、外側当板97と内側当板96は予め
座金100を介して連結しておくが、ボルト95はわず
かに締込むと共にボルト95の首下に内側当板96を近
寄せておく。内側当板96のボルト穴96a位置は偏向
しているから、ボルト穴96aから長手方向の端までが
長い側が垂下する。
【0056】作業者は移動建物の外部側からコーナ柱3
間の隙間を通じて内側当板96側を挿入し、外側当板9
7をコーナ柱3の柱外側部材18に粘着剤を介して当接
する。すると内側当板96はコーナ柱3の内部側の面よ
りわずかに室内側に位置する。各B連結部について上記
のように、コーナ柱3間に行っておいてから、作業者は
内部側に入り、内側当板96を90度回転して図10の
位置にした上ボルト95を締込み両コーナ柱3,3間を
締結する。
【0057】次に2階のブロック73−3を1階のブロ
ック73−1に重ね、2階のブロック73−4を1階の
ブロック73−2の上に重ねる。その際1階のブロック
の夫々の角支持具89に2階のブロックの夫々の座板1
3が重ねられ、座板13のボルト穴84を角支持具89
のボルト穴90に一致させる。この穴の一致により、1
階のブロック73−1,73−2上の屋根2上の各取付
部6は2階のブロック73−3,73−4の床1の床枠
の中間座板55が当接する。ここで2階側から、図3に
示すように床枠(11又は12)間の間隙110から床
側取付板21を床枠(11又は12)の下フランジへ向
けて降ろして該フランジに当接させ、床側取付板21の
ボルト穴を挿通して座金を介してボルト80を屋根側取
付板67に固定した六角ナット67aにねじ込む。又図
4に示すように三方締め具87を用いてある個所も同様
にして床側取付板21を床枠(11又は12)の下側フ
ランジ間にわたした床側取付板21のボルト穴を挿通し
て座金を介してボルト80を三方締め具87の上側中間
のめねじにねじ込み固定する。
【0058】次に2階のブロック73−3,73−4同
志を横方向に連結するには図1に示すようにこれらのブ
ロックの屋根の取付部6のボルト穴6aを挿通してボル
トナット60でもって締結し、この締結部の上から接合
部全長にわたる谷樋カバー79をかぶせ固定する。この
谷樋カバー79の固定方法は例えば特公昭60−187
79号に示されているように角支持具89の下側へ、て
この先端を差込み押え込むものであり周知であるので説
明を省略する。2階のブロック73−3,73−4の接
合部コーナ柱3間は先にのべた1階のブロック73−
1,73−2の接合部コーナ柱3の締結と同方法で行な
い、同様に外側カバー101、内側カバー99を取りつ
ける。
【0059】天井カバー97の取付は図6に示すように
1,2階のブロック73−1,73−2,73−3,7
3−4について同様であり、連結板105bに溶接によ
り予め固定されている取付片105aを一方のブロック
側のパネル建込用フランジ24Cのリップ24bに引掛
け、連結板105bに固定されていない取付片105a
を他方のブロック側のパネル建込用フランジ24Cのリ
ップ24bに掛け、連結板105bに取り付けられてい
ない取付片105aと連結板105bを小ねじ105c
でもって固定する。そして連結板105bの近くで長手
方向を横切って内側に水止め111が設けられた天井カ
バー91を小ねじ112でもって連結板105bに固定
する。図8は図31のG部、即ち、ブロック73−1,
73−2,73−3,73−4の一個所にコーナ柱3が
集まる場所における天井カバー91を示すもので、天井
カバー91の端面間は隙間91aを設けてある。又、こ
の天井カバー91に直交する天井カバー91は図6、図
7に示す天井カバー91と同平面上にあり、互いに重な
らないように一方の天井カバー91の端を他方の天井カ
バー91の側面近くで終らせる。
【0060】ブロック同志の接合部における連結は以上
のとおり行われ、ブロック同志を分解する際は上記と逆
に連結部の連結を解く。
【0061】実施例はノックダウン式移動建物について
説明したが、1ブロックの移動建物の屋根、コーナ柱、
床が一体的で分階出来ない移動建物についても同様に実
施できる。
【0062】図31のG部の場合は図10のH部中心を
対称点として図10のような締結を四方向にて行なう。
だだし、H部では外側カバー101は必要もないので付
さない。
【0063】
【発明の効果】本発明の第1の発明は直方体をなし、複
数接合して用いられる移動建物であって、屋根の少くと
も各角上に設けられ上階の移動建物を支持する角支持具
と、床の外周下面に設けられた外向けの床フランジと、
平面上で接合する移動建物の屋根に設けられた屋根と屋
根とを連結する屋根の連結装置上から両側の屋根にわた
る谷樋カバーで屋根と屋根との接合部を覆うことによっ
て、屋根と屋根とを雨仕舞可能に連結可能であると共に
平面上で接合する移動建物の各移動建物上に移動建物を
夫々接合し縦横に連棟状態における夫々隣接する屋根と
屋根との周縁、屋根と床との周縁を縦又は横或は縦及び
横に選択的に連結可能な連結装置であって、横に連結で
きる連結装置は移動建物の外部で連結作業が可能なよう
に移動建物の外部側に設けた連結装置と、を有する移動
建物において、前記連結装置は各移動建物の同位置に夫
々固設した取付部と連結部材を有し、移動建物が平面上
で接合した状態において、該取付部は屋根の周縁に対向
して設けられ、屋根の周縁の方向に沿って見て逆L字形
であって周縁上に根本側が固着されて立設されボルト穴
を備えた立上り部と立上り部先端から屈折して互いに先
端が対向する水平な座部を備え、該座部は上方に接合す
る移動建物の床枠に接する高さを有し、該連結部材は平
面上で隣接する移動建物の屋根の連結の場合は前記両取
付部のボルト穴を夫々挿通する一本の締結具であり、縦
に隣接する移動建物の屋根と床の連結は上階で隣接する
移動建物の対向する床のフランジ上にわたした床取付板
と、下階の隣接する移動建物の対向する取付部の座部下
面にわたした屋根取付板と、床取付板と屋根取付板を引
寄せる締結具と、であり、縦横に連結状態における一つ
の個所に集まる屋根と床を縦及び横に連結する場合は、
屋根に設けた対向する取付部の座部下に両座部をわたっ
て配され、前記取付部のボルト穴に一致するめねじを両
端及び、中間上面にめねじを有する三方締め具と、各取
付部のボルト穴を挿通して三方締め具の左右のめねじに
ねじ込むねじ部材と、上階の移動建物の床のフランジ上
にわたした床取付板のボルト穴を挿通して三方締め具の
中間上面のめねじにねじ込むねじ部材と、を備えたこと
を特徴とする移動建物としたから、横方向のみを連結す
る場合は取付部を挿通する一本の締結具、例えば通しボ
ルトナットであり、然も移動建物外に取付部があるか
ら、移動建物の横方向の結合の位置合せが簡単で且つ締
結具は簡単である。縦方向のみを連結する場合は、屋根
側取付板を取付部座部下面にわたして固定具で両取付板
を引寄せればよいから、1階の移動建物を横方向に連結
後に屋根取付部に予め屋根側板取付板を屋根取付部に結
合すれば縦方向に重ねる移動建物を容易に連結できる。
又、移動建物を上下左右(縦横方向)に三方締め具を用
いて締結すると一個所で移動建物を横及び縦方向に締結
できるので取付部の数を少なくできる。又、気密材を接
合部に用いないので気密材施工工数が減少する。
【0064】
【0065】 本発明の第の発明は第1の発明におい
て屋根の外周材で雨樋と、屋根部接合部材とパネル建込
用フランジを一体的な板材の条材で構成したので雨仕舞
が良好で溶接等を外面に施さないで材料を鋼板とした場
合錆に強く、又屋根の外周材のみの断面係数が大きくな
り、屋根の剛性が高まる。
【0066】 本発明の第の発明は第の発明におい
て、接合部の天井カバーは溝が上方を向いた溝形として
いるため、内樋を兼ねることになり、万一の雨漏れ、結
露の滴下に対応でき、移動建物の連結部以外に天井には
ねじ類が見えないので意匠にすぐれる。
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】移動建物の屋根の横方向の連結部を示す縦断面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】移動建物の縦方向の連結部を示す縦断面図であ
る。
【図4】移動建物の横方向及び縦方向の連結部を示す縦
断面図である。
【図5】移動建物の添柱の部分の縦断面図である。
【図6】移動建物の横方向の連結部における天井の納ま
りを示す縦断面図である。
【図7】図6の一部断面で示す側面図である。
【図8】図6を下方からみる平面図である。
【図9】単位ブロックに組立てたノックダウン式移動建
物を連棟2階建とした斜視図である。
【図10】コーナ柱の連結部を示す水平断面図である。
【図11】単位ブロックの移動建物の正面図である。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】図11の右側面図である。
【図14】図11の屋根伏図である。
【図15】図11の床伏図である。
【図16】図11の背面図である。
【図17】床の斜視図である。
【図18】屋根の斜視図である。
【図19】コーナ柱の斜視図である。
【図20】窓パネルの正面図である。
【図21】出入口パネルの正面図である。
【図22】壁パネルの正面図である。
【図23】中間柱の斜視図である。
【図24】コーナ柱の床への取付及びパネルを示す水平
断面図である。
【図25】図11のC−C断面図である。
【図26】屋根の角部を示す平面図である。
【図27】中間柱の屋根への取付を示す縦断面図であ
る。
【図28】中間柱の床への取付を示す縦断面図である。
【図29】出入口パネルの縦断面図である。
【図30】単位ブロックの移動建物を組合せたレイアウ
トである。
【図31】単位ブロックの移動建物を組合せたレイアウ
トである。
【図32】単位ブロックの移動建物を組合せたレイアウ
トである。
【図33】移動建物を分解して格納した状態を示す側面
図である。
【図34】従来例の屋根部の横方向への連結を示す縦断
面図である。
【図35】従来例のコーナ柱の連結を示す水平断面図で
ある。
【図36】従来例のコーナ柱の連結を示す水平断面図で
ある。
【図37】従来例の上下の移動建物の縦横の連結部を示
す縦断面図である。
【図38】図24の一部断面図である。
【符号の説明】 1 床 2 屋根 3 コーナ柱 4 窓パネル 5 出入口パネル 6 取付部 7 壁パネル 8 中間柱 10 パネル 11 桁 12 妻側枠部材 13 座板 21 床側取付板 24 屋根の外周枠 60 ボルトナット 67 屋根側板取付板 80 ボルトナット 87 三方締め具 92 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/343 E04B 1/348

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体をなし、複数接合して用いられる
    移動建物であって、屋根の少くとも各角上に設けられ上
    階の移動建物を支持する角支持具と、床の外周下面に設
    けられた外向けの床フランジと、平面上で接合する移動
    建物の屋根に設けられた屋根と屋根とを連結する屋根の
    連結装置上から両側の屋根にわたる谷樋カバーで屋根と
    屋根との接合部を覆うことによって、屋根と屋根とを雨
    仕舞可能に連結可能であると共に平面上で接合する移動
    建物の各移動建物上に移動建物を夫々接合し縦横に連棟
    状態における夫々隣接する屋根と屋根との周縁、屋根と
    床との周縁を縦又は横或は縦及び横に選択的に連結可能
    な連結装置であって、横に連結できる連結装置は移動建
    物の外部で連結作業が可能なように移動建物の外部側に
    設けた連結装置と、を有する移動建物において、 前記連結装置は各移動建物の同位置に夫々固設した取付
    部と連結部材を有し、移動建物が平面上で接合した状態
    において、該取付部は屋根の周縁に対向して設けられ、
    屋根の周縁の方向に沿って見て逆L字形であって周縁上
    に根本側が固着されて立設されボルト穴を備えた立上り
    部と立上り部先端から屈折して互いに先端が対向する水
    平な座部を備え、該座部は上方に接合する移動建物の床
    枠に接する高さを有し、該連結部材は平面上で隣接する
    移動建物の屋根の連結の場合は前記両取付部のボルト穴
    を夫々挿通する一本の締結具であり、縦に隣接する移動
    建物の屋根と床の連結は上階で隣接する移動建物の対向
    する床のフランジ上にわたした床取付板と、下階の隣接
    する移動建物の対向する取付部の座部下面にわたした屋
    根取付板と、床取付板と屋根取付板を引寄せる締結具
    と、であり、縦横に連結状態における一つの個所に集ま
    る屋根と床を縦及び横に連結する場合は、屋根に設けた
    対向する取付部の座部下に両座部をわたって配され、前
    記取付部のボルト穴に一致するめねじを両端及び、中間
    上面にめねじを有する三方締め具と、各取付部のボルト
    穴を挿通して三方締め具の左右のめねじにねじ込むねじ
    部材と、上階の移動建物の床のフランジ上にわたした床
    取付板のボルト穴を挿通して三方締め具の中間上面のめ
    ねじにねじ込むねじ部材と、を備えたことを特徴とする
    移動建物。
  2. 【請求項2】 屋根の外周材は屋根を取巻く雨樋と、移
    動建物を互いに接して横方向で接合する屋根部接合部材
    と、屋根部接合部材下端から屋根の横架材よりも下方へ
    延出して内部側へ折曲したパネル建込用フランジとを一
    体の板材の条材で構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の移動建物。
  3. 【請求項3】 移動建物の接合状態において、接合部上
    部のパネル建込用フランジに沿って接合部天井カバーを
    固定し、この天井カバーは両接合部をわたり溝が上方に
    向いた溝形状をしていることを特徴とする請求項2に記
    載の移動建物。
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