JP3498642B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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卓二 永田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の換気装置と
して用いられ、ゴム製などの弾性を有するバタフライの
揺動により開口を開いて換気を可能とするとともに、開
口を閉じて外部からの異物の侵入を防止する車両用換気
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、タバコの煙などによ
り車室内の空気が汚れた場合に、その空気を車室外に速
やかに排出するために換気装置が必要である。またドア
の開閉時やエアコン使用時などに車室内の気圧が変化す
るのを防止するためにも換気装置が必要である。このよ
うな換気装置としては、例えば図5及び図6に示すよう
に、複数の開口201をもつ樹脂製のダクト本体200
と、開口201を覆うように外側から揺動自在に取付け
られたゴム製のバタフライ100とから構成された車両
用換気装置が知られている。
【0003】この車両用換気装置では、一般にバタフラ
イ100の上端部がダクト本体200に固定され、下端
部が揺動するように構成されている。また開口201の
開口面は鉛直方向に対して傾斜し、開口201の両側の
気圧が同等の場合にはバタフライ100は自重により開
口201の周縁部203及び開口201を縦断するリブ
202に当接して開口201を閉じるように構成されて
いる。
【0004】すなわちバタフライ100の自重をWと
し、鉛直方向に対して傾斜する角度をθとすれば、平常
時にはバタフライ100はW・sinθの力と自身の弾
性力との合力で開口201の周縁部203に押圧されて
いる。なおバタフライ100は約0.5mm程度の薄肉
に形成されているので、その重量は小さくW・sinθ
及び弾性力の値はきわめて小さい。そして車室内の気圧
が外気圧より高くなってW・sinθと弾性力の合力を
超えると、バタフライ100が揺動して開口201を開
くため、車室内の空気を外部へ容易に排出することがで
きる。一方、風が強い時や洗車時などに砂塵や水が開口
201へ向かっても、W・sinθにさらに風圧や水圧
が加わるため、バタフライ100は開口201の周縁部
に向かって押圧されて開口201を閉じる。したがって
開口201から車室内への異物の侵入が防止されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の車両用換気装置においては、バタフライ100が開口
201を閉じる際に、バタフライ100が開口201の
周縁部203及びリブ202の表面に当接したときに衝
突音が発生し、それが異音となって車室内の乗員に聞こ
えるという不具合があった。
【0006】このような不具合を防止するには、バタフ
ライ100と開口201の周縁部203の少なくとも一
方にフェルトなどの緩衝材を貼着することが有効であ
る。しかしながらフェルトなどの緩衝材を用いると、部
品点数が増加するためにコストアップになるという問題
がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、バタフライが開口周縁部へ当接する際の衝
突音を低減するとともにコストの増大を抑制することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の車両用換気装置の特徴は、開口をもつダクト本体
と、開口を一方側から覆うようにダクト本体に揺動自在
に取付けられた弾性を有する軟質板状のバタフライとか
らなり、バタフライが開口の周縁部に当接することで開
口を閉じる車両用換気装置において、ダクト本体は、開
口の開口面よりバタフライに向かって突出する突出高さ
が中央部ほど大きな断面円弧状の表面を有し上下方向に
延びる当接部をもち、バタフライは先ず当接部と当接
し、その後に開口の周縁部に当接して開口を閉じるよう
に構成されたことにある。
【0009】上記車両用換気装置において、当接部は開
口を仕切るリブに設けられていることが望ましい。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の車両用換気装置では、バ
タフライが開口を閉じる際には、バタフライは先ず当接
部と当接し、その後に開口の周縁部に当接する。したが
ってバタフライが開口周縁部に当接する際の衝突エネル
ギーが分散されるため、衝突音を低減することができ
る。また当接部はダクト本体あるいはバタフライの形成
時に同時に一体的に形成できるので、コストの増大も僅
かである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】 開口内にリブを形成し、リブの形状を、
開口面からの突出高さが中央部ほど大きな断面円弧状と
し、そのリブの表面を当接部とすることが好ましい。こ
のようなリブとすれば、バタフライが先ずリブに当接し
たときにリブの円弧形状に沿って滑らかに当接し、リブ
との接触面積が徐々に増しながら最後に開口の周縁部に
当接する。したがって衝突エネルギーを一層分散させる
ことができ衝突音を一層低減することができるととも
に、バタフライのヘタリを防止して長寿命とすることが
できる。
【0016】なお円弧状のリブは、上記したように開口
を縦断するように設けてもよいし、開口の対角線上に形
成してもよい。またリブの数にも制限がないが、あまり
多くすると通気抵抗が大きくなるので、1〜3本程度と
することが好ましい。複数のリブを設ける場合、そのう
ちの1本を円弧状とすれば足りるが、複数のリブを円弧
状とすることもできる。
【0017】ダクト本体はポリオレフィン、ABSなど
の硬質樹脂から形成することができる。また弾性を有す
る軟質板状のバタフライはゴム、熱可塑性エラストマー
などから形成することができ、シート状に形成したもの
を打ち抜きなどによりバタフライ形状とすればきわめて
安価に製造することができる。
【0018】そしてバタフライをダクト本体に揺動可能
に取付ける方法には特に制限がないが、ダクト本体に設
けられた突起をバタフライに設けられた貫通孔に挿通
し、突出した突起先端を溶融させて加締める熱カシメ法
で行うのが容易である。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0020】図1〜2に本発明の一実施例の車両用換気
装置であるダクトクォータベントを示す。このダクトク
ォータベントは、ポリプロピレン製のダクト本体1と、
ダクト本体1に揺動自在に取付けられたゴム製のバタフ
ライ2とから構成されている。
【0021】ダクト本体1は、車体に結合されるフラン
ジ基部10と、フランジ基部10に形成された3つの開
口11とから構成されている。フランジ基部10には内
気流入通路となる図示しない垂直筒部が結合され、開口
11は内気流入通路の出口側に形成されている。開口1
1の周縁部12は、それぞれフランジ基部10の開口面
に対して30度傾斜している。
【0022】そして開口11には、開口11内を上下方
向に縦断する3本のリブ13,14,15がそれぞれ平
行に形成され、中央のリブ14は表面が開口11の開口
面より突出する円弧状に形成されている。すなわちリブ
14の表面は、開口11の上端では開口面と一致し、下
方に向かうにつれて開口面からの突出高さが徐々に高く
なって、開口11の中央部で最も高くなり、それから徐
々に下降して開口11の下端では開口面と一致してい
る。またその両側のリブ13,15の表面は、開口11
の開口面と同一平面上に位置している。
【0023】バタフライ2は、前記開口11の開口面よ
り大きな面積をもち、厚さ0.5mmの板状に形成され
ている。そしてその上端が開口11の上部に熱カシメ法
により固定され、下端が揺動可能となっている。またバ
タフライ2は、開口11を閉じた状態ではリブ14に当
接している中央部が盛り上がった状態となるが、その状
態でもバタフライ2は開口11の周縁部12に当接して
開口11を閉じることができる大きさ及び軟質度に形成
されている。
【0024】上記のように構成された本実施例のダクト
クォータベントでは、通常状態ではバタフライ2は自重
及び弾性により開口11の周縁部12に圧接され、開口
11を閉じている。そして車室内の圧力が外気より僅か
に高くなると、その圧力は内気流入通路を介してバタフ
ライ2に伝わり、バタフライ2は周縁部12から離れる
方向へ揺動して開口11を開く。これにより車室内は外
部と連通され、図2の矢印で示すように、内気は図示し
ない垂直筒部を通り内気流入通路から開口11を通過し
て外部へ円滑に排出される。
【0025】一方、洗車時や強風時に水圧や風圧が外部
よりバタフライ2に作用すると、バタフライ2はその圧
力により開口11に押圧されて開口11を閉じる。これ
により車室内に水や外気が侵入するのが防止される。
【0026】そしてバタフライ2が開口11を閉じる際
には、バタフライ2は先ずリブ14に当接し、リブ14
の円弧状の表面形状に沿ってリブ14との接触面積を増
しながら接触し、最後に周縁部12及びリブ13,15
に当接する。したがってバタフライ2が開口11の周縁
部12に当接する際の衝突エネルギーが分散されるた
め、衝突音を低減することができる。
【0027】またバタフライ2は単純な平板形状である
ので、シート材の打ち抜きにより製造することができ、
ダクト本体1も1度の成形により製造することができ
る。そしてフェルトなどの別部品も不要である。したが
って製造が容易であり、安価なダクトクォータベントと
することができる。
【0028】 なお上記実施例では、開口11を上下方
向に縦断する1本のリブ14の表面を円弧状としたが、
リブ13,15の少なくとも一方も円弧状としてもよ
い。また図3に示すように、対角線方向に延びるリブ1
6の少なくとも一方の表面を円弧状としても同様に衝突
音を低減することができる。なお図3ではバタフライ2
の図示を省略しているが、バタフライ2は周縁部12の
上部に形成された突起18によって熱カシメ法により揺
動自在に固定される。
【0029】 また図4に示すように、ダクト本体1の
内気流入通路側の端部19及びフランジ基部10の端部
は、それぞれダクト本体1から外側へ拡がるような形状
とすることが好ましい。このようにすれば、空気の取り
入れ口及び吐出口における圧力損失が低減されるため、
上記実施例のダクトクォータベントに比べて換気性能及
び換気効率が向上する。
【0030】
【発明の効果】すなわち本発明の車両用換気装置によれ
ば、バタフライが開口を閉じる際に発生する衝突音をフ
ェルトなどの緩衝材を用いることなく低減することがで
き、コストの増大を抑制しつつ車室内の静粛性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車両用換気装置の斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の車両用換気装置の断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の車両用換気装置の他の態様
を示し、ダクト本体の開口部分の要部斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の車両用換気装置の他の態様
を示す断面図である。
【図5】従来の車両用換気装置の斜視図である。
【図6】従来の車両用換気装置の断面図である。
【符号の説明】
1:ダクト本体 2:バタフライ 10:フ
ランジ基部 11:開口 12:周縁部 13,14,
15:リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口をもつダクト本体と、該開口を一方
    側から覆うように該ダクト本体に揺動自在に取付けられ
    た弾性を有する軟質板状のバタフライとからなり、該バ
    タフライが該開口の周縁部に当接することで該開口を閉
    じる車両用換気装置において、 該ダクト本体は、該開口の開口面より該バタフライに向
    かって突出する突出高さが中央部ほど大きな断面円弧状
    の表面を有し上下方向に延びる当接部をもち、該バタフ
    ライは先ず該当接部と当接し、その後に該開口の周縁部
    に当接して該開口を閉じるように構成されたことを特徴
    とする車両用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記当接部は、前記開口を仕切るリブに
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用換気装置。
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