JP3498348B2 - ダンパーディスク - Google Patents

ダンパーディスク

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JP3498348B2
JP3498348B2 JP04913394A JP4913394A JP3498348B2 JP 3498348 B2 JP3498348 B2 JP 3498348B2 JP 04913394 A JP04913394 A JP 04913394A JP 4913394 A JP4913394 A JP 4913394A JP 3498348 B2 JP3498348 B2 JP 3498348B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この出願の発明は、トルク伝達系
のトルクを吸収するダンパーディスクに関するものであ
り、自動車の駆動系のエンジンと有段式歯車変速機との
間に介挿する摩擦クラッチのクラッチディスク等に適用
するのに好適なダンパーディスクに関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車の摩擦クラッチのクラッチディス
クに適用されるダンパーディスクは、周知のように、従
動軸たる変速機入力軸に連結するための内スプライン歯
を有したハブと、このハブの外周に一体形成されたフラ
ンジ部の一側にてハブに相対回転可能に支承されており
且つ駆動軸に連結されるディスクプレートと、前記フラ
ンジ部の他側にハブと相対回転可能に配置されており且
つハブ軸方向の連結ピンにより前記ディスクプレートに
一体回転するように連結されているサブディスクプレー
トと、前記フランジ部に形成された一対のトルク伝達面
と前記ディスクプレートおよび前記サブディスクプレー
トに形成された一対のトルク伝達面の間に配置されたト
ルク伝達用弾性部材と、前記フランジ部の内周寄り部分
と前記両ディスクプレートの内周寄り部分との間に介挿
されたヒステリシス機構とを備えてなる。 【0003】上記ダンパーディスクにおけるヒステリシ
ス機構は、クラッチを断続操作したとき見られる大きい
トルク変動を効果的に吸収するための大きなヒステリシ
スと、エンジンのトルク変動のような小さいトルク変動
を効果的に吸収するための小さなヒステリシスとを発生
できることが望ましい。 【0004】かかる要望に応え得る従来のダンパーディ
スクとしては、特開昭61−201933号公報に記載
のものが挙げられる。このダンパーディスクにおけるヒ
ステリシス機構は、第1および第2の高摩擦係数摩擦材
板をハブのフランジ部の両側に配置し、フランジ部のサ
ブディスクプレート側に配置した高摩擦係数摩擦材板と
サブディスクプレートとの間に第1のスラストプレート
を介挿し、この第1のスラストプレートをサブディスク
プレートに対して所定角度だけ相対回転自在に且つハブ
軸方向には相対移動自在に連結し、この第1のスラスト
プレートとサブディスクプレートとの間に第2のスラス
トプレートを介挿し、この第2のスラストプレートを第
1のスラストプレートに対し一体回転するがハブ軸方向
には相対移動自在に連結し、この第2のスラストプレー
トとサブディスクプレートとの間に低摩擦係数摩擦材板
を介挿し、両スラストプレート間にばねを撓んだ状態に
介挿してなり、或いは第1および第2の高摩擦係数摩擦
材板をハブのフランジ部の両側に配置し、フランジ部の
サブディスクプレート側に配置した高摩擦係数摩擦材板
とサブディスクプレートとの間に第1のスラストプレー
トを介挿し、この第1のスラストプレートをサブディス
クプレートに対して所定角度だけ相対回転自在に且つハ
ブ軸方向には相対移動自在に連結し、この第1のスラス
トプレートとサブディスクプレートとの間に低摩擦係数
摩擦材板を介挿し、フランジ部のディスクプレート側に
配置した高摩擦係数摩擦材板とディスクプレートとの間
に第2のスラストプレートを介挿し、この第2のスラス
トプレートをディスクプレートに対して一体回転するが
ハブ軸方向には相対移動自在に連結し、この第2のスラ
ストプレートとディスクプレートとの間にばねを撓んだ
状態に介挿してなるものである。これらヒステリシス機
構は、ヒステリシスを2つの高摩擦係数摩擦材板と1つ
の低摩擦係数摩擦材板により発生させているため、ヒス
テリシスの設定が容易であり(設計値が安定的に得られ
る)、構成部品点数が6点で済むという特徴がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のダンパーディスクにおいては、小さなトルク変動
時、つまりディスクプレートおよびサブディスクプレー
トがハブに対して所定角度未満の範囲で相対回転する時
には低摩擦係数摩擦材板と1つの高摩擦係数摩擦板(ハ
ブのフランジ部とディスクプレートとの間に位置する高
摩擦係数摩擦板)とによりヒステリシスを発生し、大き
なトルク変動時、つまりディスクプレートおよびサブデ
ィスクプレートがハブに対して所定角度範囲を越えて相
対回転する時には2つの高摩擦係数摩擦板によりヒステ
リシスを発生するので、小さなトルク変動時のヒステリ
シスと大きなトルク変動時のヒステリシスとの差をあま
り大きくすることができない。 【0006】高摩擦係数摩擦板の摩擦係数の上限や低摩
擦係数摩擦材板の摩擦係数の下限には材質の点などから
限度があるため、小さなトルク変動時のヒステリシスと
大きなトルク変動時のヒステリシスとの差が大きくでき
ないことは、適応できる伝達トルクの幅が小さく、ダン
パーディスクの伝達トルクが異なることによりヒステリ
シス機構の構成を変更しなければならなくなる可能性が
増大する。 【0007】この出願の発明は、小さなトルク変動時の
ヒステリシスと大きなトルク変動時のヒステリシスとの
差を従来のダンパーディスクに比べて大きくすることが
できるダンパーディスクを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的に従うこの出願
の発明にかかるダンパーディスクは、従動軸に連結する
ための内スプライン歯を有したハブと、このハブの外周
に一体形成されたフランジ部の一側にてハブに相対回転
可能に支承されており且つ駆動軸に連結されるディスク
プレートと、前記フランジ部の他側にハブと相対回転
能に配置されており且つハブ軸方向の連結ピンにより前
記ディスクプレートに一体回転するように連結されてい
るサブディスクプレートと、前記フランジ部に形成され
た一対のトルク伝達面と前記ディスクプレートおよび前
記サブディスクプレートに形成された一対のトルク伝達
面の間に配置されたトルク伝達用弾性部材と、前記フラ
ンジ部の内周寄り部分と前記両ディスクプレートの内周
寄り部分との間に介挿されたヒステリシス機構とを備え
たダンパーディスクであり、前記ヒステリシス機構は、
前記フランジ部と前記ディスクプレートとの間に介挿に
されている第1のスラストプレートと、この第1のスラ
ストプレートを前記ディスクプレートと前記ハブの何れ
か一方部材に対して所定角度だけ相対回転自在に且つハ
ブ軸方向には相対移動自在に連結する第1の連結手段
と、前記第1のスラストプレートと前記一方部材との間
に介挿されている第1の低摩擦係数摩擦材板と、前記デ
ィスクプレートと前記ハブの何れか他方部材と前記第1
のスラストプレートとの間に介挿されている高低摩擦係
摩擦材板と、前記フランジ部と前記サブディスクプレー
トとの間に介挿されている第2のスラストプレートと、
この第2のスラストプレートを前記サブディスクプレー
トに対して常時一体回転するがハブ軸方向には相対移動
自在に連結する第2の連結手段と、前記第2のスラスト
プレートと前記サブディスクプレートとの間に撓んだ状
態に介挿されているばね部材と、前記第2のスラストプ
レートと前記フランジ部との間に介挿されている第2の
低摩擦係数摩擦材板とから構成されているものである。 【0009】低摩擦係数摩擦材板の材質としては樹脂系
のものが好適であり、高摩擦係数摩擦材板の材質として
はゴム系のものが好適であるが、これらに限定されるも
のではない。 【0010】また、適応できる伝達トルクの幅を大きく
する観点から、小さなトルク変動時のヒステリシスと大
きなトルク変動時のヒステリシスとの比は2倍以上が好
ましく、このようにするためには低摩擦係数摩擦材の摩
擦係数と高摩擦係数摩擦材板の摩擦係数との比を3倍以
上とする。 【0011】 【作用】上記の如きダンパーディスクにおいては、駆動
軸からディスクプレートに入力されたトルクはディスク
プレートおよびサブディスクプレートから弾性部材を介
してハブのフランジ部に伝達され、ハブから従動軸に伝
達するものであり、弾性部材が伝達トルクに応じて弾性
変形することによりディスクプレートおよびサブディス
クプレートがハブに対して相対回転するものである。そ
して、トルク変動が小さいことによりディスクプレート
およびサブディスクプレートがハブに対して所定角度範
囲内で相対回転する時には第2の低摩擦係数摩擦材板が
サブディスクプレートと一体回転する第2のスラストプ
レートまたはハブのフランジ部と摩擦すると同時に第1
の低摩擦係数摩擦材板がディスクプレートとハブの何れ
か一方部材または第1のスラストプレートと摩擦する
とにより小さなヒステリシスが発生し、トルク変動が大
きいことによりディスクプレートおよびサブディスクプ
レートがハブに対して所定角度範囲を越えて相対回転す
る時には第2の低摩擦係数摩擦材板がサブディスクプレ
ートと一体回転する第のスラストプレートまたはハブ
のフランジ部と摩擦すると同時に高摩擦係数摩擦材板が
ディスクプレートとハブの何れか他方部材または第1の
スラストプレートと摩擦することにより、大きいヒステ
リシスが発生する。 【0012】このように、トルク変動が小さい時のヒス
テリシスが2つの低摩擦係数摩擦材板により発生し、ト
ルク変動が大きい時のヒステリシスが、つの低摩擦係
数摩擦材板と1つの高低摩擦係数摩擦材板により発生す
るため、トルク変動が小さい時のヒステリシスとトルク
変動が大きい時のヒステリシスとの差は、トルク変動が
小さい時のヒステリシスが1つの低摩擦係数摩擦材板と
1つの高低摩擦係数摩擦材板により発生し、トルク変動
が大きい時のヒステリシスが、2つの高低摩擦係数摩擦
材板により発生するようにした従来のダンパーディスク
に比べて大きくできるものであり、その結果、適用でき
る伝達トルクの幅が大きくなり、ヒステリシス機構の基
本的構成を変更することなく異なる伝達トルクのダンパ
ーディスクの設計が可能となる。 【0013】 【実施例】以下、この出願の発明に係るダンパーディス
クの実施例を図に基づいて説明する。 【0014】図1〜図4は第1実施例を示すものであ
り、自動車の摩擦クラッチのクラッチディスクである。
クラッチディスクAはダンパーディスクBのディスクプ
レート11の外周部にリベット22で固着した多数の波
付板ばね23の両側に摩擦材板である一対のフェーシン
グ24A,24Bをリベット25で固着したものであ
り、周知のようにクラッチ接続状態ではフェーシング2
4A,24Bが駆動軸としての図示しないエンジン・フ
ライホイールとプレッシャープレートとの間にスプリン
グ力で挟着され、またクラッチ遮断状態ではかかる挟着
を解除される。 【0015】ダンパーディスクBは、従動軸としての図
示しない有段歯車変速機の入力軸に連結するための内ス
プライン歯10aを有したハブ10と、このハブ10の
外周に一体形成されたフランジ部10bの一側(図1で
左側)にてハブ10に相対回転可能に支承されているデ
ィスクプレート11と、フランジ部10bの他側にハブ
10と相対可能可能に配置されており且つハブ軸方向の
4個の連結ピン12によりディスクプレート11に一体
回転するように連結されているサブディスクプレート1
3と、フランジ部10bに形成された4個の窓10cの
ダンパーディスク周方向に離間した一対の端面で形成さ
れる一対のトルク伝達面とディスクプレート11および
サブディスクプレート13に形成された4個の窓11
a,13aダンパーディスク周方向に離間した一対の端
面で形成される一対のトルク伝達面の間に配置された4
個の圧縮コイルスプリング(トルク伝達用弾性部材)1
4と、フランジ部10bの内周寄り部分と両ディスクプ
レート11,13の内周寄り部分との間に介挿されたヒ
ステリシス機構15とを備えている。 【0016】4個の連結ピン12はハブ10のフランジ
部10bの外周部に形成された切欠10dを貫通してお
り、連結ピン12が切欠10dのダンパーディスク周方
向に離間した一対の端面の1つに当接するすることでハ
ブ10に対する両ディスクプレート11,13の捩じれ
角度の最大値が規定される。 【0017】図2で左側に位置する圧縮コイルスプリン
グ14とフランジ部10bの窓10cの上側端面との間
には隙間δが与えてあり、図2で右側に位置する圧縮コ
イルスプリング14とフランジ部の窓の下端面との間に
も同じ隙間が与えてあり、負の捩じれの場合(図2で両
ディスクプレート11,13がハブ10に対して反時計
方向に相対回転する場合)はトルク−捩じれ角の特性が
途中で切り替わるようになっている。 【0018】ヒステリシス機構15は、フランジ部10
bとディスクプレート11との間に介挿にされている第
1のスラストプレート16と、この第1のスラストプレ
ート16とフランジ部10bとの間に介挿されている高
摩擦係数摩擦材板18と、第1のスラストプレート16
とディスクプレート11との間に介挿されている第1の
低摩擦係数摩擦材板17と、フランジ部10bとサブデ
ィスクプレート13との間に介挿にされている第2のス
ラストプレート19と、この第2のスラストプレート1
9とサブディスクプレート13との間に撓んだ状態に介
挿されているばね部材20と、第2のスラストプレート
19とフランジ部10bとの間に介挿されている第2の
低摩擦係数摩擦材板21とを備えている。 【0019】第2のスラストプレート19の内周にはサ
ブディスクプレート13の内周に形成された4個の切欠
13bに係合する4個の爪部19aが形成されている。
爪部19aの幅は切欠13bの幅と略同等であり、4個
の爪部19aおよび4個の切欠13bが90°間隔で形
成されていることによりサブディスクプレート13に対
する第2のスラストプレート19のダンパーディスク半
径方向への移動が規制され、また爪部19aと切欠13
bとの係合により第2のスラストプレート19がサブデ
ィスクプレート13に対して一体回転するがダンパーデ
ィスク軸方向へ移動自在に連結されている。第1のスラ
ストプレート16をディスクプレート11に対して所定
角度θだけ相対回転自在に且つハブ軸方向には相対移動
自在に連結するため、第1のスラストプレート16の外
周にはディスクプレート11に形成した4個の角孔11
bに係合する4個の爪部16aが形成されている。爪部
16aの幅は角孔11bの幅よりも小さくされており、
第1のスラストプレート16はディスクプレート11に
対して所定角度θだけ相対回転自在で且つダンパーデイ
スク軸方向へ移動自在に連結されている。 【0020】クラッチ接続状態ではフェーシング24
A,24Bを介してエンジン出力トルクがディスクプレ
ート11に入力され、かかるトルクはディスクプレート
11およびサブディスクプレート13から圧縮コイルス
プリング14を介してハブ10のフランジ部10bに伝
達され、ハブ10から有段式歯車変速機の入力軸に伝達
する。圧縮コイルスプリング14は伝達トルクに応じて
圧縮変形し、ディスクプレート11およびサブディスク
プレート13がハブ10に対して相対回転(捩じれ)す
る。 【0021】クラッチディスクAのトルク−捩じれ角特
性およびヒステリシスが図5に示されている。様々に変
化する伝達トクルレベルの或るトルクレベルにおいてト
ルク変動が小さいことによりディスクプレート11およ
びサブディスクプレート13がハブ10に対して所定角
度θの範囲内で相対回転する時には第2の低摩擦係数摩
擦材板21がサブディスクプレート13と一体回転する
第2のスラストプレート19またはハブ10のフランジ
部10bと摩擦すると同時に第1の低摩擦係数摩擦材1
7が第1スラストプレート16またはディスクプレート
11と摩擦することにより小さなヒステリシスH1 (図
5参照)が発生し、トルク変動が大きいことによりディ
スクプレート11およびサブディスクプレート13がハ
ブ10に対して所定角度θの範囲を越えて相対回転する
時には第2の低摩擦係数摩擦材板21がサブディスクプ
レート13と一体回転する第2のスラストプレート19
またはハブ10のフランジ部10bと摩擦すると同時に
高摩擦係数摩擦材板18が第1のスラストプレート16
またはフランジ部10bと摩擦することにより、大きい
ヒステリシスH2 (図5参照)が発生する。 【0022】図6は第2実施例を示すものであり、第1
実施例に対する構成上の相違点は、第1スラストプレー
ト16の外周に形成した4個の爪部16bをハブ10の
フランジ部10bに各窓10cと連続するように形成し
た4個の切欠10f(爪部16bの幅よりも大きい幅を
有する)に係合させることにより第1スラストプレート
16をハブ10に対して所定角度だけ相対回転自在であ
るがダンパーディスク軸方向に移動自在に連結し、第1
スラストプレート16とディスクプレート11との間に
高摩擦係数摩擦材板17を介挿し、第1スラストプレー
ト16とフランジ部10bとの間に第1の低摩擦係数摩
擦材板18を介挿した点にある。その他の構成は第1実
施例と同じである。 【0023】この第2実施例においては、トルク変動が
小さいことによりディスクプレート11およびサブディ
スクプレート13がハブ10に対して所定角度θの範囲
内で相対回転する時には第2の低摩擦係数摩擦材板21
がサブディスクプレート13と一体回転する第2のスラ
ストプレート19またはハブ10のフランジ部10bと
摩擦すると同時に第1の低摩擦係数摩擦材17が第1ス
ラストプレート16またはハブ10のフランジ部10b
と摩擦することにより小さなヒステリシスが発生し、ト
ルク変動が大きいことによりディスクプレート11およ
びサブディスクプレート13がハブ10に対して所定角
度θの範囲を越えて相対回転する時には第2の低摩擦係
数摩擦材板21がサブディスクプレート13と一体回転
する第2のスラストプレート19またはハブ10のフラ
ンジ部10bと摩擦すると同時に高摩擦係数摩擦材板1
8がデスクプレート11または第1のスラストプレート
16と摩擦することにより、大きいヒステリシスが発生
する。 【0024】第2実施例は、第1スラストプレート16
の爪部16bを厚みの大きいフランジ部10bの切欠1
0fに係合させているので、第1実施例に比べて爪部1
6bのフランジ部10bとの当接部の面圧を低くでき、
摩耗に対する耐久性を高くすることができる。 【0025】また、図1中の二点鎖線で示した部材26
は周知のダイヤフラムスプリングのレリーズレバー部で
あって、図の状態はクラッチ遮断のために最も押し込ま
れてクラッチディスクAに接近した状態を示している。
上記両実施例に示したように、ヒステリシス機構を構成
する部材のうちで第2スラストプレート19、ばね部材
20および第2の低摩擦係数摩擦材板21のみをフラン
ジ部10bとサブディスクプレート13との間に介挿す
ることはレリーズレバー部との干渉を避ける上で有利で
ある。 【0026】以上に説明した2つの実施例では、スラス
トプレート16,19とディスクプレート11,サブデ
ィスクプレート13,フランジ部10aとの連結を爪部
16a,19aと切欠11a,13a,10fとの係合
により行わせたが、これに限定されるものではなく、適
宜変更し得る。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、この出願の発明に
かかるダンパーディスクは、トルク変動が小さい時のヒ
ステリシスが2つの低摩擦係数摩擦材板により発生し、
トルク変動が大きい時のヒステリシスが、つの低摩擦
係数摩擦材板と1つの高低摩擦係数摩擦材板により発生
するため、トルク変動が小さい時のヒステリシスとトル
ク変動が大きい時のヒステリシスとの差は、トルク変動
が小さい時のヒステリシスが1つの低摩擦係数摩擦材板
と1つの高低摩擦係数摩擦材板により発生し、トルク変
動が大きい時のヒステリシスが、2つの高低摩擦係数摩
擦材板により発生するようにした従来のダンパーディス
クに比べて大きくできるものであり、その結果、適用で
きる伝達トルクの幅が大きくなり、ヒステリシス機構の
基本的構成を変更することなく異なる伝達トルクのダン
パーディスクの設計が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】この出願の発明にかかるダンパーディスクの第
1実施例の縦断面図であり、図2中の1−1線に沿う断
面図である。 【図2】図1の右方から見た部分破断図である。 【図3】図1の要部の拡大図である。 【図4】図3の左方から見た部分図である。 【図5】第1実施例のトルク−捩じれ角特性とヒステリ
シスを示す線図である。 【図6】この出願の発明にかかるダンパーディスクの第
2実施例の縦断面図である。 【符号の説明】 A・・・クラッチディスク B・・・ダンパーディスク 10・・・ハブ 10a・・・内スプライ歯 10b・・・フランジ部 10c・・・フランジ部の一対のトルク伝達面を形成す
る窓 10f・・・ハブの切欠 11・・・ディスクプレート 11a・・・ディスクプレートの一対のトルク伝達面を
形成する窓 11b・・・ディスクプレートの角孔 12・・・連結ピン 13・・・サブディスクプレート 13a・・・サブディスクプレートの一対のトルク伝達
面を形成する窓 13b・・・サブディスクプレートの切欠 14・・・圧縮コイルスプリング(弾性部材) 15・・・ヒステリシス機構 16・・・第1のスラストプレート 16a,16b・・・第1のスラストプレートの爪部 17・・・第1の低摩擦係数摩擦材板 18・・・高摩擦係数摩擦材板 19・・・第2のスラストプレート 19a・・・第2のスラストプレートの爪部 20・・・ばね部材 21・・・第2の低摩擦係数摩擦材板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 従動軸に連結するための内スプライン歯
    を有したハブと、 このハブの外周に一体形成されたフランジ部の一側にて
    ハブに相対回転可能に支承されており且つ駆動軸に連結
    されるディスクプレートと、 前記フランジ部の他側にハブと相対回転可能に配置され
    ており且つハブ軸方向の連結ピンにより前記ディスクプ
    レートに一体回転するように連結されているサブディス
    クプレートと、 前記フランジ部に形成された一対のトルク伝達面と前記
    ディスクプレートおよび前記サブディスクプレートに形
    成された一対のトルク伝達面の間に配置されたトルク伝
    達用弾性部材と、 前記フランジ部の内周寄り部分と前記両ディスクプレー
    トの内周寄り部分との間に介挿されたヒステリシス機構
    とを備えたダンパーディスクにおいて 前記ヒステリシス機構は、前記フランジ部と前記ディス
    クプレートとの間に介挿にされている第1のスラストプ
    レートと、 この第1のスラストプレートを前記ディスクプレートと
    前記ハブの何れか一方部材に対して所定角度だけ相対回
    転自在に且つハブ軸方向には相対移動自在に連結する第
    1の連結手段と、 前記第1のスラストプレートと前記一方部材との間に介
    挿されている第1の低摩擦係数摩擦材板と、 前記ディスクプレートと前記ハブの何れか他方部材と前
    記第1のスラストプレートとの間に介挿されている高摩
    擦係数摩擦材板と、 前記フランジ部と前記サブディスクプレートとの間に介
    挿されている第2のスラストプレートと、 この第2のスラストプレートを前記サブディスクプレー
    トに対して常時一体回転するがハブ軸方向には相対移動
    自在に連結する第2の連結手段と、 前記第2のスラストプレートと前記サブディスクプレー
    トとの間に撓んだ状態に介挿されているばね部材と、 前記第2のスラストプレートと前記フランジ部との間に
    介挿されている第2の低摩擦係数摩擦材板と から構成されているものであることを特徴とするダンパ
    ーディスク。
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