JP3497661B2 - 多段容積式真空ポンプ - Google Patents
多段容積式真空ポンプInfo
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- JP3497661B2 JP3497661B2 JP11706996A JP11706996A JP3497661B2 JP 3497661 B2 JP3497661 B2 JP 3497661B2 JP 11706996 A JP11706996 A JP 11706996A JP 11706996 A JP11706996 A JP 11706996A JP 3497661 B2 JP3497661 B2 JP 3497661B2
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- Japan
- Prior art keywords
- vacuum pump
- stage
- casing
- rotors
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/12—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
- F04C18/126—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with radially from the rotor body extending elements, not necessarily co-operating with corresponding recesses in the other rotor, e.g. lobes, Roots type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/001—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of similar working principle
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は多段容積式真空ポン
プに係り、特に半導体製造工程等に好適に使用され大気
圧から駆動することができる多段容積式真空ポンプに関
する。
プに係り、特に半導体製造工程等に好適に使用され大気
圧から駆動することができる多段容積式真空ポンプに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、一対のロータが同期しながら
反対方向に回転して吸入排気を行うルーツ型スクリュー
型及びクロウ型真空ポンプと呼ばれる真空ポンプが知ら
れている。一対のロータは、ケーシング内面及びロータ
同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆方向に
回転する。この種の真空ポンプはロータを多段にするこ
とにより、吸込側では約１０-3Ｔｏｒｒ、排気側では大
気圧となるように設計されている。
反対方向に回転して吸入排気を行うルーツ型スクリュー
型及びクロウ型真空ポンプと呼ばれる真空ポンプが知ら
れている。一対のロータは、ケーシング内面及びロータ
同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆方向に
回転する。この種の真空ポンプはロータを多段にするこ
とにより、吸込側では約１０-3Ｔｏｒｒ、排気側では大
気圧となるように設計されている。
【０００３】図８は従来のこの種の多段容積式真空ポン
プを示す要部断面図であり、ケーシングとポンプロータ
との関係を示す断面図である。また図９は図８のIX−IX
線断面図である。図８及び図９に示すように、一対のポ
ンプロータ（図８では一方のポンプロータのみ示す）２
１はケーシング２２に収容されており、ケーシング２２
の各段間部には円筒形の壁２２ｗが形成されている。図
８及び図９において、ある段の吸込口の圧力をＰ1 、吐
出口の圧力をＰ2 とし、次の段の吸込口の圧力をＰ2 、
吐出口の圧力をＰ3 とする。
プを示す要部断面図であり、ケーシングとポンプロータ
との関係を示す断面図である。また図９は図８のIX−IX
線断面図である。図８及び図９に示すように、一対のポ
ンプロータ（図８では一方のポンプロータのみ示す）２
１はケーシング２２に収容されており、ケーシング２２
の各段間部には円筒形の壁２２ｗが形成されている。図
８及び図９において、ある段の吸込口の圧力をＰ1 、吐
出口の圧力をＰ2 とし、次の段の吸込口の圧力をＰ2 、
吐出口の圧力をＰ3 とする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この種の真空ポンプで
は、図８に示すように１つの段（ガス圧縮部）と次の段
の間のロータの軸部周囲には、Ｐ1 、Ｐ2、Ｐ3 という
３つの圧力が存在し、 Ｐ1 → Ｐ2 Ｐ1 ← Ｐ2 Ｐ2 → Ｐ3 Ｐ2 ← Ｐ3 Ｐ1 → Ｐ3 Ｐ1 ← Ｐ3 という６方向のガスの流れが存在した。本発明は上述の
事情に鑑みなされたもので、各段と次段との間における
上記６方向のガスの流れのうち最も圧力差の大きいＰ1
→Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 の流れを減少させることにより、
ポンプ性能を向上させることができる多段容積式真空ポ
ンプを提供することを目的とするものである。
は、図８に示すように１つの段（ガス圧縮部）と次の段
の間のロータの軸部周囲には、Ｐ1 、Ｐ2、Ｐ3 という
３つの圧力が存在し、 Ｐ1 → Ｐ2 Ｐ1 ← Ｐ2 Ｐ2 → Ｐ3 Ｐ2 ← Ｐ3 Ｐ1 → Ｐ3 Ｐ1 ← Ｐ3 という６方向のガスの流れが存在した。本発明は上述の
事情に鑑みなされたもので、各段と次段との間における
上記６方向のガスの流れのうち最も圧力差の大きいＰ1
→Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 の流れを減少させることにより、
ポンプ性能を向上させることができる多段容積式真空ポ
ンプを提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は対向して配置された一対の多段状のポン
プロータを同期回転させて排気を行う多段容積式真空ポ
ンプにおいて、各段から次段への段間部に中間圧力室を
有したケーシングを設け、該ケーシングに前記一対のポ
ンプロータを収容し、該ポンプロータの段間軸部周囲を
前記中間圧力室内に位置させ、前記一対のポンプロータ
を同期回転させる２軸ブラシレス直流モータを備え、前
記ポンプロータは前記ケーシングに対して非接触で回転
することを特徴とするものである。
ため、本発明は対向して配置された一対の多段状のポン
プロータを同期回転させて排気を行う多段容積式真空ポ
ンプにおいて、各段から次段への段間部に中間圧力室を
有したケーシングを設け、該ケーシングに前記一対のポ
ンプロータを収容し、該ポンプロータの段間軸部周囲を
前記中間圧力室内に位置させ、前記一対のポンプロータ
を同期回転させる２軸ブラシレス直流モータを備え、前
記ポンプロータは前記ケーシングに対して非接触で回転
することを特徴とするものである。
【０００６】本発明によれば、ケーシング段間部の円筒
形の壁をなくし、中間圧力室を設ける。つまり、ポンプ
ロータの段間軸部周囲を前の段の圧縮後から次の段の圧
縮前の圧力で覆うことで、最も圧力差の大きいガスの流
れを減少させることができる。そのため、真空ポンプの
到達真空度を向上させることができる。これにより、半
導体製造工程で使用されるプロセスガスによる真空ポン
プ内部での腐食、生成物析出に対して有効な窒素ガスに
よる希釈の量を増加させることができ、ポンプの長寿命
化に寄与する。また、上記ケーシングを上下二つ割りケ
ーシングとすることで、組立性を向上させ、生産の効率
向上に寄与する。
形の壁をなくし、中間圧力室を設ける。つまり、ポンプ
ロータの段間軸部周囲を前の段の圧縮後から次の段の圧
縮前の圧力で覆うことで、最も圧力差の大きいガスの流
れを減少させることができる。そのため、真空ポンプの
到達真空度を向上させることができる。これにより、半
導体製造工程で使用されるプロセスガスによる真空ポン
プ内部での腐食、生成物析出に対して有効な窒素ガスに
よる希釈の量を増加させることができ、ポンプの長寿命
化に寄与する。また、上記ケーシングを上下二つ割りケ
ーシングとすることで、組立性を向上させ、生産の効率
向上に寄与する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明に係る多段容積式真空ポンプの
一実施例を図面を参照して説明する。図１は本発明のル
ーツ型真空ポンプを示す断面図であり、図２のI−I線断
面図である。図２は図１のII−II線断面図である。
一実施例を図面を参照して説明する。図１は本発明のル
ーツ型真空ポンプを示す断面図であり、図２のI−I線断
面図である。図２は図１のII−II線断面図である。
【０００８】図１および図２において、符号１はケーシ
ングであり、ケーシング１内に一対のポンプロータを構
成する多段状のルーツロータ２，２が配設されている。
各ルーツロータ２は両端部近傍で軸受３，３によって支
承されている。ルーツロータ２，２は２軸ブラシレス直
流モータＭによって回転駆動されるようになっている。
また、ケーシング１は、図２に示すように上下二つ割り
構造になっている。
ングであり、ケーシング１内に一対のポンプロータを構
成する多段状のルーツロータ２，２が配設されている。
各ルーツロータ２は両端部近傍で軸受３，３によって支
承されている。ルーツロータ２，２は２軸ブラシレス直
流モータＭによって回転駆動されるようになっている。
また、ケーシング１は、図２に示すように上下二つ割り
構造になっている。
【０００９】図３は図２のIII−III線断面図であり、図
４は図１のIV−IV断面図である。図２、図３および図４
は、ポンプ各断面における形状と圧力分布状況を示して
いる。即ち、ある段の吸込口の圧力がＰ1 、吐出口の圧
力がＰ2 、次の段の吸込口の圧力がＰ2 、吐出口の圧力
がＰ3 になっている状態が示されている。
４は図１のIV−IV断面図である。図２、図３および図４
は、ポンプ各断面における形状と圧力分布状況を示して
いる。即ち、ある段の吸込口の圧力がＰ1 、吐出口の圧
力がＰ2 、次の段の吸込口の圧力がＰ2 、吐出口の圧力
がＰ3 になっている状態が示されている。
【００１０】図５はケーシングとルーツロータの段間部
を示す要部断面図である。図５に示すように、一対のル
ーツロータ（図５では一方のルーツロータのみ示す）
２，２を収容するケーシング１には、ロータ段間部の軸
２ａの周囲が圧力Ｐ2（前の段の圧縮後から次の段の圧
縮前の圧力）で覆われるように、ケーシングの段間部の
円筒形の壁をなくし、中間圧力室４を設けている。これ
により、Ｐ1 →Ｐ2 、Ｐ1 ←Ｐ2 、Ｐ2 →Ｐ3 及びＰ2
←Ｐ3 のガスの流れは存在するが、圧力差の最も大きい
Ｐ1 →Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 のガスの流れが減少し、真空
ポンプの各段の圧縮比が改善される。
を示す要部断面図である。図５に示すように、一対のル
ーツロータ（図５では一方のルーツロータのみ示す）
２，２を収容するケーシング１には、ロータ段間部の軸
２ａの周囲が圧力Ｐ2（前の段の圧縮後から次の段の圧
縮前の圧力）で覆われるように、ケーシングの段間部の
円筒形の壁をなくし、中間圧力室４を設けている。これ
により、Ｐ1 →Ｐ2 、Ｐ1 ←Ｐ2 、Ｐ2 →Ｐ3 及びＰ2
←Ｐ3 のガスの流れは存在するが、圧力差の最も大きい
Ｐ1 →Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 のガスの流れが減少し、真空
ポンプの各段の圧縮比が改善される。
【００１１】図６は、２軸ブラシレス直流モータＭの詳
細を示す図であり、図１のVI−VI線断面図である。図１
および図６に示されるように、ルーツロータ２，２の主
軸端２ａ，２ａには、モータロータ５Ａ，５Ｂが固定さ
れている。即ち、モータロータ５Ａ，５Ｂは真空ポンプ
の吸込側の主軸端２ａ，２ａに固定されている。２つの
モータロータ５Ａ，５Ｂは、それぞれ２ｎ極（ｎは整
数）の永久磁石５ａ，５ｂを軸芯に対称に等間隔で磁束
がラジアル方向に発生するように周設している。
細を示す図であり、図１のVI−VI線断面図である。図１
および図６に示されるように、ルーツロータ２，２の主
軸端２ａ，２ａには、モータロータ５Ａ，５Ｂが固定さ
れている。即ち、モータロータ５Ａ，５Ｂは真空ポンプ
の吸込側の主軸端２ａ，２ａに固定されている。２つの
モータロータ５Ａ，５Ｂは、それぞれ２ｎ極（ｎは整
数）の永久磁石５ａ，５ｂを軸芯に対称に等間隔で磁束
がラジアル方向に発生するように周設している。
【００１２】また、図１および図６に示すように、モー
タロータ５Ａ，５Ｂの外周側には耐食性の良好な材料ま
たは樹脂からなるキャン７，７を介して１個のモータス
テータ６が配設されている。キャン７，７はモータロー
タ５Ａ，５Ｂの外周および片側の端面を覆っており、こ
れらキャン７，７により真空ポンプのポンプ部を密封し
ている。また、キャン７の内面およびモータロータ５
Ａ，５Ｂの外面は黒色になっている。モータステータ６
は、図１および図５に示すように、ウォータジャケット
９ａを具備した水冷のモータフレーム９と、積層された
ケイ素鋼板からなるモータステータコア６ａと、巻線８
ａ，８ｂとから構成されている。
タロータ５Ａ，５Ｂの外周側には耐食性の良好な材料ま
たは樹脂からなるキャン７，７を介して１個のモータス
テータ６が配設されている。キャン７，７はモータロー
タ５Ａ，５Ｂの外周および片側の端面を覆っており、こ
れらキャン７，７により真空ポンプのポンプ部を密封し
ている。また、キャン７の内面およびモータロータ５
Ａ，５Ｂの外面は黒色になっている。モータステータ６
は、図１および図５に示すように、ウォータジャケット
９ａを具備した水冷のモータフレーム９と、積層された
ケイ素鋼板からなるモータステータコア６ａと、巻線８
ａ，８ｂとから構成されている。
【００１３】モータステータコア６ａには、それぞれ６
枚の磁極歯Ｕ〜Ｚ，Ｕ１〜Ｚ１が円周等配に形成されて
いる。そして、磁極歯Ｕ〜Ｚ，Ｕ１〜Ｚ１には、両モー
タロータ５Ａ，５Ｂの軸線の中心面Ｃにおいて対称かつ
反対の磁極となるように巻線８ａ，８ｂがそれぞれ装着
されており、巻線８ｂは巻線８ａと反対巻きとなってい
る。前記水冷モータフレーム９に密着するとともにモー
タステータコア６ａ、巻線８ａ，８ｂおよびキャン７，
７の外面の全てを覆うようにゴムまたは樹脂等のモール
ド材１２が設けられている。また図１に示すようにモー
タフレーム９にはモータドライバ１０が固定されてい
る。
枚の磁極歯Ｕ〜Ｚ，Ｕ１〜Ｚ１が円周等配に形成されて
いる。そして、磁極歯Ｕ〜Ｚ，Ｕ１〜Ｚ１には、両モー
タロータ５Ａ，５Ｂの軸線の中心面Ｃにおいて対称かつ
反対の磁極となるように巻線８ａ，８ｂがそれぞれ装着
されており、巻線８ｂは巻線８ａと反対巻きとなってい
る。前記水冷モータフレーム９に密着するとともにモー
タステータコア６ａ、巻線８ａ，８ｂおよびキャン７，
７の外面の全てを覆うようにゴムまたは樹脂等のモール
ド材１２が設けられている。また図１に示すようにモー
タフレーム９にはモータドライバ１０が固定されてい
る。
【００１４】一方、ルーツロータ２，２の反モータ側の
軸端には、互いに噛み合う一対のタイミングギヤ１１，
１１（図１では一方のギヤのみ示す）が固定されてお
り、突発的な外部要因による一対のルーツロータ２，２
の同期のずれを防ぐようになっている。
軸端には、互いに噛み合う一対のタイミングギヤ１１，
１１（図１では一方のギヤのみ示す）が固定されてお
り、突発的な外部要因による一対のルーツロータ２，２
の同期のずれを防ぐようになっている。
【００１５】次に、前述のように構成された真空ポンプ
の作用を説明する。２軸ブラシレス直流モータＭのコイ
ル８ａ，８ｂにモータドライバ１０を介して通電する
と、モータステータコア６ａにはモータロータ５Ａ，５
Ｂをそれぞれ反転して回転させる空間移動磁界が形成さ
れる。一方、モータロータ５Ａ，５Ｂのそれぞれ永久磁
石５ａ，５ｂにより発生する磁界は、モータステータコ
ア６ａによって磁路が各モータロータ５Ａ，５Ｂ間で形
成され閉じるように構成されている。したがって、一対
のモータロータ５Ａ，５Ｂには、異磁極面で磁気カップ
リング作用が働き，必ず同期して相互に反対側に回転す
る。
の作用を説明する。２軸ブラシレス直流モータＭのコイ
ル８ａ，８ｂにモータドライバ１０を介して通電する
と、モータステータコア６ａにはモータロータ５Ａ，５
Ｂをそれぞれ反転して回転させる空間移動磁界が形成さ
れる。一方、モータロータ５Ａ，５Ｂのそれぞれ永久磁
石５ａ，５ｂにより発生する磁界は、モータステータコ
ア６ａによって磁路が各モータロータ５Ａ，５Ｂ間で形
成され閉じるように構成されている。したがって、一対
のモータロータ５Ａ，５Ｂには、異磁極面で磁気カップ
リング作用が働き，必ず同期して相互に反対側に回転す
る。
【００１６】モータロータ５Ａ，５Ｂの回転により、一
対のルーツロータ２，２は同期回転する。図７は一対の
ルーツロータ２，２の動作を説明する図であり、一対の
ルーツロータ２，２は、ケーシング１の内面及びロータ
２，２同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆
方向に回転する。一対のルーツロータ２，２が位相１か
ら位相４まで回転するにつれて、吸込側気体はロータ２
とケーシング１間に閉じ込められて吐出側に移送され
る。３葉ロータでは、１つのルーツロータで３ヶ所谷部
があるため、ポンプ１回転あたり６回排気されることに
なる。
対のルーツロータ２，２は同期回転する。図７は一対の
ルーツロータ２，２の動作を説明する図であり、一対の
ルーツロータ２，２は、ケーシング１の内面及びロータ
２，２同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆
方向に回転する。一対のルーツロータ２，２が位相１か
ら位相４まで回転するにつれて、吸込側気体はロータ２
とケーシング１間に閉じ込められて吐出側に移送され
る。３葉ロータでは、１つのルーツロータで３ヶ所谷部
があるため、ポンプ１回転あたり６回排気されることに
なる。
【００１７】本発明においては、上記排気動作の際に、
ロータ段間部の軸２ａの周囲が圧力Ｐ2（前の段の圧縮
後から次の段の圧縮前の圧力）で覆われるように、ケー
シング１の段間部の円筒形の壁をなくし、中間圧力室４
を設けている。これにより、Ｐ1 →Ｐ2 、Ｐ1 ←Ｐ2 、
Ｐ2 →Ｐ3 及びＰ2 ←Ｐ3 のガスの流れは存在するが、
圧力差の最も大きいＰ1 →Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 のガスの
流れが減少し、真空ポンプの各段の圧縮比が改善され
る。そのため、真空ポンプによる到達真空度が向上す
る。
ロータ段間部の軸２ａの周囲が圧力Ｐ2（前の段の圧縮
後から次の段の圧縮前の圧力）で覆われるように、ケー
シング１の段間部の円筒形の壁をなくし、中間圧力室４
を設けている。これにより、Ｐ1 →Ｐ2 、Ｐ1 ←Ｐ2 、
Ｐ2 →Ｐ3 及びＰ2 ←Ｐ3 のガスの流れは存在するが、
圧力差の最も大きいＰ1 →Ｐ3 及びＰ1 ←Ｐ3 のガスの
流れが減少し、真空ポンプの各段の圧縮比が改善され
る。そのため、真空ポンプによる到達真空度が向上す
る。
【００１８】なお、図１乃至図７に示す実施例において
は、ルーツロータの駆動源として２軸ブラシレス直流モ
ータを使用した例を説明したが、通常のモータを使用し
ても良いことは云うまでもない。
は、ルーツロータの駆動源として２軸ブラシレス直流モ
ータを使用した例を説明したが、通常のモータを使用し
ても良いことは云うまでもない。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ーシング段間部の円筒形の壁をなくし、中間圧力室を設
けることで真空ポンプの到達真空度を向上させることが
できる。これにより、半導体製造工程で使用されるプロ
セスガスによる真空ポンプ内部での腐食、生成物析出に
対して有効な窒素ガスによる希釈の量を増加させること
ができ、ポンプの長寿命化に寄与する。また、本発明に
よれば、上記ケーシングを上下二つ割りケーシングとす
ることで、組立性を向上させ、生産の効率向上に寄与す
る。
ーシング段間部の円筒形の壁をなくし、中間圧力室を設
けることで真空ポンプの到達真空度を向上させることが
できる。これにより、半導体製造工程で使用されるプロ
セスガスによる真空ポンプ内部での腐食、生成物析出に
対して有効な窒素ガスによる希釈の量を増加させること
ができ、ポンプの長寿命化に寄与する。また、本発明に
よれば、上記ケーシングを上下二つ割りケーシングとす
ることで、組立性を向上させ、生産の効率向上に寄与す
る。
【図１】本発明に係る多段容積式真空ポンプの一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】図１のII−II線断面図である。
【図３】図２のIII−III線断面図である。
【図４】図１のIV−IV線断面図である。
【図５】図１の要部拡大断面図である。
【図６】図１のVI−VI線断面図である。
【図７】図１におけるルーツロータの動作説明図であ
る。
る。
【図８】従来の多段容積式真空ポンプを示す要部断面図
である。
である。
【図９】図９は図８のIX−IX線断面図である。
１ ケーシング
２ ルーツロータ
３ 軸受
４ 中間圧力室
５Ａ，５Ｂ モータロータ
５ａ，５ｂ 永久磁石
６ モータステータ
６ａ モータステータコア
７ 樹脂キャン
８ａ，８ｂ 巻線
９ モータフレーム
１０ モータドライバ
１１ タイミングギヤ
１２ モールド材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小神野 宏明
東京都大田区羽田旭町11番１号 株式会
社 荏原製作所内
(56)参考文献 特開 平４−19385（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−5492（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−203280（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】 対向して配置された一対の多段状のポン
プロータを同期回転させて排気を行う多段容積式真空ポ
ンプにおいて、各段から次段への段間部に中間圧力室を
有したケーシングを設け、該ケーシングに前記一対のポ
ンプロータを収容し、該ポンプロータの段間軸部周囲を
前記中間圧力室内に位置させ、前記一対のポンプロータ
を同期回転させる２軸ブラシレス直流モータを備え、前
記ポンプロータは前記ケーシングに対して非接触で回転
することを特徴とする多段容積式真空ポンプ。 - 【請求項２】 前記ケーシングは上下二つ割り構造であ
ることを特徴とする請求項１記載の多段容積式真空ポン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11706996A JP3497661B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-15 | 多段容積式真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-117928 | 1995-04-19 | ||
| JP11792895 | 1995-04-19 | ||
| JP11706996A JP3497661B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-15 | 多段容積式真空ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH094579A JPH094579A (ja) | 1997-01-07 |
| JP3497661B2 true JP3497661B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=26455255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11706996A Expired - Lifetime JP3497661B2 (ja) | 1995-04-19 | 1996-04-15 | 多段容積式真空ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3497661B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100497982B1 (ko) * | 2004-10-01 | 2005-07-01 | (주)엘오티베큠 | 루츠형 로터와 스크루형 로터를 지닌 복합 드라이 진공펌프 |
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-
1996
- 1996-04-15 JP JP11706996A patent/JP3497661B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH094579A (ja) | 1997-01-07 |
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