JP2003153494A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

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JP2003153494A
JP2003153494A JP2001344240A JP2001344240A JP2003153494A JP 2003153494 A JP2003153494 A JP 2003153494A JP 2001344240 A JP2001344240 A JP 2001344240A JP 2001344240 A JP2001344240 A JP 2001344240A JP 2003153494 A JP2003153494 A JP 2003153494A
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Japan
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motor
stator
pump
resin material
vacuum pump
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JP2001344240A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kojima
善徳 小島
Nobuhito Miyashita
信人 宮下
Takanori Inada
高典 稲田
Kozo Matake
幸三 真武
Seiji Yanagisawa
清司 柳澤
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Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
Original Assignee
Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの冷却効果が大きく、且つ小型、軽量
な真空ポンプを提供すること。 【解決手段】 吸排気口及び対向して配置された一対の
ポンプロータ1−1(1−2)を備えたポンプPとモー
タMを具備し、該ポンプロータを該モータにて駆動回転
することにより、ガスの吸入排気を行う真空ポンプにお
いて、モータMはモータステータ11とモータロータ1
6−1(16−2)とを備え、該モータステータ11は
樹脂材12にて全体を覆い、且つ該樹脂材12にて該モ
ータステータ11の内周を密封すると共に、該モータス
テータ内周に密封用のステータキャン18−1(18−
2)を配置してキャンド構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空ポンプに係り、
特に半導体製造工程で使用するプロセスガス等外部に漏
出すると不都合なガスの吸入排気を行うのに好適な真空
ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一対のポンプロータが同期回転
してガスの吸入排気を行う容積式と呼ばれる真空ポンプ
が知られている。この容積式真空ポンプにはルーツ型や
スクリュー型等のタイプがあり、半導体製造工程におけ
る真空チャンバー内のプロセスガスの排気等に広く用い
られている。
【0003】図1は従来のルーツ型容積式真空ポンプの
構成例を示す断面図である。平行に配置された(図1は
側断面図にて1軸のみを示す)ポンプロータ101はタ
イミングギヤ102を介して相互に反転し、各段のロー
タ101a、101b、101cによってガス移送さ
れ、ガスの排気が行われる。このような多段式の真空ポ
ンプにおいては、排気時や真空到達時にポンプロータ1
01の温度はかなりの高温になる。
【0004】ポンプロータ101を駆動するモータMの
ポンプロータ103の温度もポンプロータ101の温度
と同様高温になる。また、ポンプ運転中のモータM自身
の発熱に加えて、前述のポンプロータ101の熱より、
モータMはさらに高温になるので、冷却を施さなければ
ならない。その冷却手段として図に示すように、モータ
フレーム104に冷却水用のジャケット105を設け、
冷却水入口105aから冷却水を供給し、冷却水出口1
05bから排出して冷却したり、冷却フィン106や冷
却ファン107を取り付けて冷却する必要があった。な
お、図中109はポンプロータ101を回転自在に軸支
する軸受である。
【0005】この結果、モータフレーム104の構造が
複雑になったり、その重量、占有スペース、コストの増
大という問題が生じ、これが真空ポンプ全体においては
その重量、大きさ、コストの増大という問題となる。こ
の問題はルーツ型だけでなくスクリュー型等、他のタイ
プの容積式真空ポンプにおいても同様の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、モータの冷却効果が大きく、且つ
小型、軽量な真空ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、吸排気口及び対向して配置さ
れた一対のポンプロータを備えたポンプとモータを具備
し、該ポンプロータを該モータにて駆動回転することに
より、ガスの吸入排気を行う真空ポンプにおいて、モー
タはモータステータとモータロータとを備え、該モータ
ステータは樹脂材にて全体を覆い、且つ該樹脂材にて該
モータステータの内周を密封すると共に、該モータステ
ータ内周に密封用のステータキャン部材を配置してキャ
ンド構造としたことを特徴とする。
【0008】上記のようにモータのステータの全体を樹
脂材にて覆うことにより、従来別部材としていたモータ
フレームを無くすることが可能となり、モータを小型
化、軽量化することが可能となり、これにより、真空ポ
ンプも小型化、軽量化することが可能となる。
【0009】また、モータのステータを覆った樹脂材は
密閉構造を構成し、且つモータステータ内周に密封用の
ステータキャン部材を配置してキャンド構造としたの
で、ポンプとモータを一体とした構成の真空ポンプとす
ることができ、ポンプの排気するガスがモータステータ
室に浸入することを防止することが可能となるが、何ら
かの理由によりモータステータ内周に配置した密封用の
ステータキャン部材が割れ、気密漏れを引き起こした場
合でもモータステータ全体を覆っている樹脂材が密封構
造になっているので、真空状態を保つことが可能であ
る。
【0010】また、何らかの理由によりポンプ停止と共
に、モータステータ内周に配置した密封用のステータキ
ャン部材が割れ、気密漏れが生じた場合において、真空
ポンプで排気していたガスがモータより外部に漏洩する
のを防止できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の真空ポンプにおいて、ステータキャン部材は樹脂材で
形成されることを特徴とする。
【0012】上記のようにステータキャン部材を樹脂材
で形成することにより、従来の金属製のステータキャン
部材による密封に比較し、軽量化が可能である。また、
金属製のステータキャンの場合は、導電体であるのでモ
ータロータの回転に伴い回転するモータロータ磁界やモ
ータステータの発生する回転磁界によりステータキャン
部材に発生する渦電流損失があり発熱やモータ効率の低
下を招いていたが、ここではステータキャン部材に材料
物性として電気絶縁体である樹脂材を用いるので、渦電
流損失をなくすことが可能となり、それによる発熱やモ
ータ効率の低下を防止できる。これにより高効率な真空
ポンプを実現できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の真空ポンプにおいて、全体が樹脂材で覆われた
モータのステータに冷水用パイプを一体的に成形したこ
とを特徴とする。
【0014】上記のように樹脂材で覆われたモータステ
ータに冷水用パイプを一体的に成形したことにより、従
来のモータフレームに取り付けた冷却水用のジャケット
に冷却水を流す方法に比較し、モータステータを覆う樹
脂そのものを冷却することになり、冷却効率を高め、且
つモータフレーム部材がない分軽量化が可能となる。こ
れにより冷却効率のよい真空ポンプを実現できる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の真空ポンプにおいて、モータス
テータの全体を覆う樹脂材と一体に樹脂材で該モータス
テータをポンプのケーシングに取り付ける取付部を設け
たことを特徴とする。
【0016】モータステータの全体を覆う樹脂材と一体
に樹脂材で取付部を設けたことにより、該取付部を介し
て樹脂材で覆われたモータステータをポンプのケーシン
グに直接取り付けることが可能となり、モータフレーム
部材を必要としないから、モータの小型化、軽量化が可
能となる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の真空ポンプにおいて、取付部に
は該取付部の強度を補強する補強部材を設けたことを特
徴とする。
【0018】上記のように樹脂材で形成された取付部の
強度を補強する補強部材、例えば取付部を保護するカバ
ー、取付部の樹脂材内に設けた補強部材を設けることに
より、モータフレームを設けなくとも強度を保つことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図2は本発明に係る真空ポンプ
の一例であるルーツ型容積式真空ポンプの構成を示す断
面図である。ポンプPのポンプロータ1−1、1−2は
ロータ1−1a、1−2a、1−1b、1−2b、1−
1c、1−2cとポンプ主軸2−1、2−2とから構成
されており、ポンプケーシング3内に配置されている。
なお、図示は省略するが、ポンプケーシング3には吸気
口と排気口が設けられており、ポンプロータ1−1、1
−2の回転により、吸気口に吸込んだガスを排出口から
排出するようになっている。
【0020】ポンプロータ1−1、1−2が取り付くポ
ンプ主軸2−1、2−2は軸受4、4により回転自在に
軸支される。ポンプロータ1−1、1−2はタイミング
ギヤ5を介して相互に反転して回転するようになってい
る。図3はルーツ型ロータの径方向の断面図(図2のX
−X矢視断面図)で排気作用を示す図である。
【0021】図4は図2におけるモータM部分の詳細を
示す図(図2のY−Y矢視断面図)である。モータMの
モータステータ11は樹脂材12にて全体が覆われてお
り、その外周部でポンプPに取り付ける部分に取付部1
3が該樹脂材12と一体に形成されている。モータステ
ータ11、該取付部13を介してボルト(図示せず)に
よりポンプケーシング3に取り付けられる。該取付部1
3には補強のためのカバー14及び樹脂材12の内部に
補強部材15が設けられている。なお、図4において、
24、25はそれぞれOリング等のシール部材である。
【0022】各々のポンプ主軸2−1、2−2にモータ
ロータ16−1、16−2が直結されている。各ロータ
室17−1、17−2はモータステータ11の内周を密
封する部材であるステータキャン18−1、18−2に
より密閉された空間となっている。なお、ステータキャ
ン18−1、18−2は樹脂材12と同一の樹脂材で形
成されている。
【0023】図5は図2におけるモータMの径方向の断
面(図4のZ−Z矢視断面)である。該モータMはポン
プPのポンプ主軸2−1、2−2に直結されたそれぞれ
のモータロータ16−1、16−2の軸16’−1、1
6’−2に永久磁石19が周設され、その外周にはステ
ータキャン18−1、18−2を間に介在させて磁極歯
20にコイル21を装着した電機子22が配置された構
成となっている。該電機子22に対向するモータロータ
16−1、16−2の永久磁石19は、該永久磁石19
間で電機子22を介して異磁極面で磁気カップリングを
構成し、磁極歯20はコイル21の通電時に両モータロ
ータ16−1、16−2間の中心軸Cにおいて対称の位
置で、且つ反対の磁極を形成するように構成され、同期
して反転するブラシレス直流モータを構成する。
【0024】以下、上記構成のモータMの動作を図6、
図7、図8を用いて説明する。モータロータ16−1、
16−2の外周には外周全周を囲むように複数の電機子
22が配置されている。該電機子22は60°の等角で
配設されている。該各電機子22は磁極歯U〜Z、U〜
Zとコイル21にて構成されている。該コイル21は両
モータロータ16−1、16−2間の中心線Cにおいて
対称となる位置においいて反対巻になっており、同一方
向の電流により反対の磁極が形成されるようになってい
る。
【0025】図6(a)の状態ではモータロータ16−
1の外周に位置する電機子22の磁極歯U、XにはN
極、磁極歯V、YにはS極が形成され、モータロータ1
6−2の外周に位置する電機子22の磁極歯U、Xには
S極、磁極歯V、YにはN極が同時に形成される。同様
に図6(b)においてはモータロータ16−1、16−
2が機械角30°進んだ位置での状態を示す。モータロ
ータ16−1の外周に位置する電機子22の磁極歯V、
YにはS極、磁極歯W、ZにはN極、モータロータ16
−2の外周に位置する電機子22の磁極歯V、YにはN
極、磁極歯W、ZにはS極が同時に形成される。更に機
械角30°進んだ状態が図6(c)で、モータロータ1
6−1の外周に位置する電機子22の磁極歯X、Uには
S極、磁極歯W、ZにはN極、モータロータ16−2の
外周に位置する電機子22の磁極歯X、UにはN極、磁
極歯W、ZにはS極が同時に形成される。このように連
続した回転力でモータロータ16−1、16−2は互い
に反対方向に回転する。
【0026】モータロータ16−1、16−2の永久磁
石19により発生する磁界は、電機子22によって磁路
が各モータロータ16−1、16−2で形成され閉じる
ように構成されているので、異磁極面で磁気カップリン
グ作用が働き必ず同期して回転する。
【0027】図7は図6に示すモータ動作時のコイル2
1への通電パターンのタイムチャートであり、モータロ
ータ16−1側(モータロータ16−1の外周に位置す
る)の磁極歯U〜Zのコイル21とモータロータ16−
2側(モータロータ16−2の外周に位置する)の磁極
歯U〜Zのコイル21への通電パターンを示している。
このタイムチャートに従い各コイル21への通電タイミ
ングを切り替えることでモータロータ16−1、16−
2は互いに同期して反転する。通電回路は省略するが、
既存の電気素子で構成することができる。
【0028】図8はモータロータ16−1と16−2に
対応するモータステータ11の磁極歯U〜Zのコイル2
U〜21Zの結線構成及びモータ回転時の電流Iの流れ
を示す図である。図8(a)は図6(a)の磁極歯U〜
Zのコイル21U〜21Zへの通電方向を、図8(b)は
図6(b)の磁極歯U〜Zのコイル21U〜21Zへの通
電方向を、図8(c)は図6(c)の磁極歯U〜Zのコ
イル21U〜21Zへの通電方向をそれぞれ示す。図示す
るように、コイル21U〜21Zは星型結線されており、
図7に示すタイムチャートのタイミングに従い各コイル
21U〜21Zに電流Iを通電する。
【0029】以上説明したモータMは、ポンプPのポン
プ主軸2−1、2−2に直結され互いに並列に配置した
2本のモータロータ16−1、16−2が該各モータロ
ータ16−1、16−2の外周全周に複数の電機子22
を配設し、各モータロータ16−1、16−2に周設し
た永久磁石19において電機子22を介して磁気カップ
リングを形成し、2軸間の中心線Cにて対称に隣り合う
位置の磁極歯U〜Zが異磁極になるように同時に通電
し、同期して反転することを可能としたものである。こ
れにより、軸受4に過大な偏心荷重をかけず、またタイ
ミングギヤ5にも過大な荷重をかけない高速で高効率の
直流ブラシレスモータが実現できる。
【0030】上記のように構成されたモータMにポンプ
Pは回転駆動される。運転中にポンプPにより排気され
るガスはモータMのロータ室17−1、17−2に浸入
するが、モータステータ11と隔絶するために設けられ
たステータキャン18−1、18−2により、モータス
テータ11へのガス接触を防止することができる。該モ
ータステータ11は樹脂材(ここでは不飽和ポリエステ
ル)12にて全体が覆われており、該樹脂材12にて密
閉された状態を構成するものである。
【0031】これにより、ポンプPの運転中に何らかの
理由により、ステータキャン18−1、18−2が破壊
し、密閉構造が壊れても、モータステータ11の全体を
覆っている樹脂材12の作り出す密閉構造により真空状
態を維持するものである。更に何らかの理由によりポン
プPの停止とともにステータキャン18−1、18−2
が破壊し、密閉構造が壊されても同様に樹脂材12の密
閉構造により、排気していたガスが外部に漏出すること
を防止できる。
【0032】また、該樹脂材12にて一体成形される取
付部13によりモータMをポンプPのポンプケーシング
3に取り付ける構成となっているので、モータフレーム
等の別部材が必要でなくなり真空ポンプの小型、軽量化
が可能となる。また、取付部13にはカバー14が設け
られ、樹脂材12の内部には補強部材15が設けられて
いるから、使用に耐え得る強度を充分確保できる。
【0033】また、従来、モータステータのキャン構造
のキャンは金属製であり、その物性が導電性なのでポン
プ運転時、モータにおいてはモータロータに周設してい
る永久磁石の磁界やモータステータの発生磁界により、
渦電流損失が発生しステータキャンでの発熱やモータ効
率の低下を招いていた。本発明に係る真空ポンプではモ
ータMのステータキャン18−1、18−2を電気絶縁
体である樹脂(ここではポリフェニレンスルフィルド
(PPS))にて成形している。これによりステータキ
ャン18−1、18−2で発生する渦電流損失をなくす
ことができるから、発熱をなくし、モータ効率の向上が
可能となる。
【0034】更に、真空ポンプにおいては、真空到達運
転や排気工程において各段階の圧縮工程により、ポンプ
ロータ1−1、1−2は発熱するものである。この発熱
によりポンプロータ1−1、1−2の温度が高温にな
り、熱伝導の作用により直結されるモータロータ16−
1、16−2の温度も高温になる。それゆえに可能な限
りモータMでの冷却を高め、効率良くする必要がある。
そこで本発明に係る真空ポンプにおいては、モータステ
ータ11を覆っている樹脂材12に冷却水を流すための
パイプ23を一体に形成している。
【0035】パイプ23には腐食防止のためステンレス
管を用い、これを螺旋状にモータステータ11に沿って
形成する(図5参照)ものである。このパイプ23に冷
却水を通水することにより、樹脂材12を直接冷却する
ので、冷却効率を高めることが可能となる。
【0036】なお、上記実施形態例では、ポンプPにル
ーツ型ポンプを用いる例を示したが、本発明に係る真空
ポンプのポンプPはルーツ型に限定されるものではな
く、スクリュー型等の他の方式のポンプにおいても同様
な効果が得られる。
【0037】また、上記実施形態例では、モータMに2
軸型ブラシレス直流モータを用いる例を説明したが、図
9に示すように、1軸型ブラシレス直流モータMを用
い、該モータMのモータロータ16をポンプPの一方の
ポンプロータ1−1のポンプ主軸2−1に連結するよう
にしても同様な効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0039】請求項1に記載の発明によれば、上記のよ
うにモータのステータの全体を樹脂材にて覆うことによ
り、モータフレームを無くすることが可能となり、モー
タを小型化、軽量化することが可能となり、これによ
り、真空ポンプも小型化、軽量化することが可能とな
る。
【0040】また、モータのステータを覆った樹脂材は
密閉構造を構成し、且つモータステータ内周に密封用の
ステータキャン部材を配置してキャンド構造としたの
で、ポンプとモータを一体とした構成の真空ポンプとす
ることができ、ポンプの排気するガスがモータステータ
室に浸入することを防止することが可能となる。また、
何らかの理由によりモータステータ内周に配置した密封
用のステータキャン部材が割れ、気密漏れを引き起こし
た場合でもモータステータ全体を覆っている樹脂材が密
封構造になっているので、真空状態を保つことが可能で
ある。
【0041】また、何らかの理由によりポンプ停止と共
に、モータステータ内周に配置した密封用のステータキ
ャン部材が割れ、気密漏れが生じた場合において、真空
ポンプで排気していたガスがモータより外部に漏洩する
のを防止できる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、ステータ
キャン部材を樹脂材で形成することにより、渦電流損失
をなくすことが可能となり、それによる発熱やモータ効
率の低下を防止できる。これにより高効率な真空ポンプ
を実現できる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、樹脂材で
覆われたモータステータに冷水用パイプを一体的に成形
したことにより、モータステータを覆う樹脂そのものを
冷却することになり、冷却効率を高め、且つモータフレ
ーム部材がない分軽量化が可能となる。これにより冷却
効率のよい真空ポンプを実現できる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、モータス
テータの全体を覆う樹脂材と一体に樹脂材で取付部を設
けたことにより、該取付部を介して樹脂材で覆われたモ
ータステータをポンプのケーシングに直接取り付けるこ
とが可能となり、モータフレーム部材を必要としないか
ら、モータの小型化、軽量化が可能となる。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、樹脂材で
形成された取付部の強度を補強する補強部材、例えば取
付部を保護するカバー、取付部の樹脂材内に設けた補強
部材を設けることにより、モータフレームを設けなくと
も強度を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のルーツ型容積式真空ポンプの構成例を示
す断面図である。
【図2】本発明に係るルーツ型容積式真空ポンプの構成
例を示す断面図である。
【図3】図2のX−X矢視断面図である。
【図4】図2におけるモータM部分の詳細を示す断面図
(図2のY−Y矢視断面図)である。
【図5】図2におけるモータMの径方向の断面図(図4
のZ−Z矢視断面図)である。
【図6】本発明に係るルーツ型容積式真空ポンプのモー
タMの動作を説明するための図である。
【図7】図6に示すモータ動作時のコイルへの通電パタ
ーンのタイムチャートである。
【図8】本発明に係るルーツ型容積式真空ポンプのモー
タMのコイルの結線構成を示す図である。
【図9】本発明に係るルーツ型容積式真空ポンプのモー
タMの他の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1−1 ポンプロータ 1−2 ポンプロータ 2−1 ポンプ主軸 2−2 ポンプ主軸 3 ポンプケーシング 4 軸受 5 タイミングギヤ 11 モータステータ 12 樹脂材 13 取付部 14 カバー 15 補強部材 16 モータロータ 16−1、2 モータロータ 17−1、2 ロータ室 18−1、2 ステータキャン 19 永久磁石 20 磁極歯 21 コイル 22 電機子 23 パイプ 24 シール部材 25 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 信人 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 稲田 高典 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 真武 幸三 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 柳澤 清司 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA06 AB06 BB12 BB32 CC07 5H607 AA00 AA02 BB01 BB07 BB09 BB14 CC01 CC05 CC07 CC09 DD01 DD08 DD19 FF07 GG08 HH01 JJ01 JJ10 KK00 KK07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸排気口及び対向して配置された一対の
    ポンプロータを備えたポンプとモータを具備し、該ポン
    プロータを該モータにて駆動回転することにより、ガス
    の吸入排気を行う真空ポンプにおいて、 前記モータはモータステータとモータロータとを備え、
    該モータステータは樹脂材にて全体を覆い、且つ該樹脂
    材にて該モータステータの内周を密封すると共に、該モ
    ータステータ内周に密封用のステータキャン部材を配置
    してキャンド構造としたことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、 前記ステータキャン部材は樹脂材で形成されることを特
    徴とする真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の真空ポンプにお
    いて、 前記全体が樹脂材で覆われたモータのステータに冷水用
    パイプを一体的に成形したことを特徴とする真空ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    真空ポンプにおいて、 前記モータステータの全体を覆う樹脂材と一体に樹脂材
    で該モータステータを前記ポンプのケーシングに取り付
    ける取付部を設けたことを特徴とする真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    真空ポンプにおいて、前記取付部には該取付部の強度を
    補強する補強部材を設けたことを特徴とする真空ポン
    プ。
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