JPH08254193A - 容積式真空ポンプ - Google Patents
容積式真空ポンプInfo
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- JPH08254193A JPH08254193A JP8331995A JP8331995A JPH08254193A JP H08254193 A JPH08254193 A JP H08254193A JP 8331995 A JP8331995 A JP 8331995A JP 8331995 A JP8331995 A JP 8331995A JP H08254193 A JPH08254193 A JP H08254193A
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- Japan
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- motor
- rotors
- vacuum pump
- positive displacement
- pair
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/12—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
- F04C18/14—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons
- F04C18/16—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with helical teeth, e.g. chevron-shaped, screw type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2240/00—Components
- F04C2240/40—Electric motor
- F04C2240/403—Electric motor with inverter for speed control
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/0085—Prime movers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ、マグネットカップリング、流体
継手、増速歯車等の別部品を用いずに、回転数可変制
御、モータ過負荷防止制御を実現することができる容積
式真空ポンプを提供する。 【構成】 対向して配置された一対のルーツロータ2,
2を同期回転させて排気を行う容積式真空ポンプにおい
て、一対のルーツロータ2,2にそれぞれ接続される一
対のモータロータ5A,5Bと、この一対のモータロー
タ5A,5Bに対向するモータステータ6とを具備した
ブラシレス直流モータMを設けた。
継手、増速歯車等の別部品を用いずに、回転数可変制
御、モータ過負荷防止制御を実現することができる容積
式真空ポンプを提供する。 【構成】 対向して配置された一対のルーツロータ2,
2を同期回転させて排気を行う容積式真空ポンプにおい
て、一対のルーツロータ2,2にそれぞれ接続される一
対のモータロータ5A,5Bと、この一対のモータロー
タ5A,5Bに対向するモータステータ6とを具備した
ブラシレス直流モータMを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容積式真空ポンプに係
り、特に回転数可変制御またはモータ過負荷防止制御を
行う容積式真空ポンプに関する。
り、特に回転数可変制御またはモータ過負荷防止制御を
行う容積式真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一対のロータが同期しながら
反対方向に回転して吸入排気を行うルーツ型真空ポンプ
やスクリュー型真空ポンプと呼ばれる容積式真空ポンプ
が知られている。一対のロータは、ケーシング内面及び
ロータ同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆
方向に回転する。該容積式真空ポンプは駆動源として誘
導電動機を用いており、回転数制御にはインバータにて
対応し、モータ過負荷防止制御には圧力スイッチによっ
て運転範囲を限定するか又はマグネットカップリングや
流体継手等の別部品を設けて駆動源と被駆動源とをスリ
ップさせることによって行ってきた。また真空ポンプを
小型化するための増速に対しては増速用の歯車を設けて
増速を実現していた。
反対方向に回転して吸入排気を行うルーツ型真空ポンプ
やスクリュー型真空ポンプと呼ばれる容積式真空ポンプ
が知られている。一対のロータは、ケーシング内面及び
ロータ同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆
方向に回転する。該容積式真空ポンプは駆動源として誘
導電動機を用いており、回転数制御にはインバータにて
対応し、モータ過負荷防止制御には圧力スイッチによっ
て運転範囲を限定するか又はマグネットカップリングや
流体継手等の別部品を設けて駆動源と被駆動源とをスリ
ップさせることによって行ってきた。また真空ポンプを
小型化するための増速に対しては増速用の歯車を設けて
増速を実現していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空ポ
ンプの回転数制御にインバータを用いた場合、瞬時停電
時にモータが停止するため、真空ポンプの連続運転を妨
げるという問題点があった。
ンプの回転数制御にインバータを用いた場合、瞬時停電
時にモータが停止するため、真空ポンプの連続運転を妨
げるという問題点があった。
【0004】またモータ過負荷防止のために圧力スイッ
チによって運転範囲を限定する場合には、運転範囲が所
定範囲に制限され好ましくないという問題点があった。
一方、マグネットカップリングや流体継手等の別部品を
設けて駆動源と被駆動源とをスリップさせる場合には、
部品点数が増加するためコスト高になるとともにスリッ
プに伴う動力損失が生ずるという問題点があった。
チによって運転範囲を限定する場合には、運転範囲が所
定範囲に制限され好ましくないという問題点があった。
一方、マグネットカップリングや流体継手等の別部品を
設けて駆動源と被駆動源とをスリップさせる場合には、
部品点数が増加するためコスト高になるとともにスリッ
プに伴う動力損失が生ずるという問題点があった。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、インバータ、マグネットカップリング、流体継手、
増速歯車等の別部品を用いずに、回転数可変制御(増減
速)、モータ過負荷防止制御を実現することができる容
積式真空ポンプを提供することを目的とする。
で、インバータ、マグネットカップリング、流体継手、
増速歯車等の別部品を用いずに、回転数可変制御(増減
速)、モータ過負荷防止制御を実現することができる容
積式真空ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、対向して配置された一対のポンプロータ
を同期回転させて排気を行う容積式真空ポンプにおい
て、前記一対のポンプロータにそれぞれ接続される一対
のモータロータと、この一対のモータロータに対向する
モータステータとを具備したブラシレス直流モータを設
けたことを特徴とするものである。
め、本発明は、対向して配置された一対のポンプロータ
を同期回転させて排気を行う容積式真空ポンプにおい
て、前記一対のポンプロータにそれぞれ接続される一対
のモータロータと、この一対のモータロータに対向する
モータステータとを具備したブラシレス直流モータを設
けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、一対のポンプロータを2軸ブ
ラシレス直流モータにより駆動することができ、モータ
ドライバへの外部信号によってポンプの回転数を可変と
することができるので、ポンプの排気量の制御が可能と
なる。またブラシレスモータの電流値を監視し、負荷状
況により回転数を増減させて過負荷防止制御を行うこと
ができ、ガス負荷変動に対する運転範囲の制限がなくな
る。
ラシレス直流モータにより駆動することができ、モータ
ドライバへの外部信号によってポンプの回転数を可変と
することができるので、ポンプの排気量の制御が可能と
なる。またブラシレスモータの電流値を監視し、負荷状
況により回転数を増減させて過負荷防止制御を行うこと
ができ、ガス負荷変動に対する運転範囲の制限がなくな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る容積式真空ポンプの一実
施例を図面を参照して説明する。図1は本発明をルーツ
型真空ポンプに適用した場合を示す断面図であり、図2
は図1のII−II線断面図である。
施例を図面を参照して説明する。図1は本発明をルーツ
型真空ポンプに適用した場合を示す断面図であり、図2
は図1のII−II線断面図である。
【0009】図1および図2において、符号1はケーシ
ングであり、ケーシング1内に一対のポンプロータを構
成するルーツロータ2,2が配設されている。各ルーツ
ロータ2は両端部近傍で軸受3,3によって支承されて
いる。ルーツロータ2,2は2軸ブラシレス直流モータ
Mによって回転駆動されるようになっている。
ングであり、ケーシング1内に一対のポンプロータを構
成するルーツロータ2,2が配設されている。各ルーツ
ロータ2は両端部近傍で軸受3,3によって支承されて
いる。ルーツロータ2,2は2軸ブラシレス直流モータ
Mによって回転駆動されるようになっている。
【0010】図3および図4は、2軸ブラシレス直流モ
ータMの詳細を示す図であり、それぞれ図1のIII−III
線断面図、IV−IV線断面図である。図3および図4に示
されるように、ルーツロータ2,2の軸端2a,2aに
は、モータロータ5A,5Bが固定されている。2つの
モータロータ5A,5Bは、それぞれ2n極(nは整
数)の永久磁石5a,5bを軸芯に対称に等間隔で磁束
がラジアル方向に発生するように周設している。本実施
例においては、各々のモータロータ5A,5Bはn=2
であり、S,N,S,Nの4極の永久磁石をそれぞれの
モータロータに周設してある。
ータMの詳細を示す図であり、それぞれ図1のIII−III
線断面図、IV−IV線断面図である。図3および図4に示
されるように、ルーツロータ2,2の軸端2a,2aに
は、モータロータ5A,5Bが固定されている。2つの
モータロータ5A,5Bは、それぞれ2n極(nは整
数)の永久磁石5a,5bを軸芯に対称に等間隔で磁束
がラジアル方向に発生するように周設している。本実施
例においては、各々のモータロータ5A,5Bはn=2
であり、S,N,S,Nの4極の永久磁石をそれぞれの
モータロータに周設してある。
【0011】モータロータ5A,5Bの外周側には樹脂
キャン7,7を介して1個のモータステータ6が配設さ
れている。モータステータ6の電機子6aには、それぞ
れ6枚の磁極歯U〜Z,U1〜Z1が円周等配に形成さ
れている。そして、磁極歯U〜Z,U1〜Z1には、両
モータロータ5A,5Bの軸線の中心面Cにおいて対称
かつ反対の磁極となるようにコイル8a,8bがそれぞ
れ装着されており、コイル8bはコイル8aと反対巻き
となっている。また、図1に示すようにモータステータ
6を収容するモータフレーム9には、モータドライバ1
0が固定されている。
キャン7,7を介して1個のモータステータ6が配設さ
れている。モータステータ6の電機子6aには、それぞ
れ6枚の磁極歯U〜Z,U1〜Z1が円周等配に形成さ
れている。そして、磁極歯U〜Z,U1〜Z1には、両
モータロータ5A,5Bの軸線の中心面Cにおいて対称
かつ反対の磁極となるようにコイル8a,8bがそれぞ
れ装着されており、コイル8bはコイル8aと反対巻き
となっている。また、図1に示すようにモータステータ
6を収容するモータフレーム9には、モータドライバ1
0が固定されている。
【0012】一方、ルーツロータ2,2の反モータ側の
軸端には、互いに噛み合う一対のタイミングギヤ11,
11(図1では一方のギヤのみ示す)が固定されてお
り、突発的な外部要因による一対のルーツロータ2,2
の同期のずれを防ぐようになっている。
軸端には、互いに噛み合う一対のタイミングギヤ11,
11(図1では一方のギヤのみ示す)が固定されてお
り、突発的な外部要因による一対のルーツロータ2,2
の同期のずれを防ぐようになっている。
【0013】次に、前述のように構成された容積式真空
ポンプの作用を説明する。図5はモータMの動作を説明
する説明図である。なお、図5では図解を簡略化するた
めに樹脂キャン7を省略している。2軸ブラシレス直流
モータMのコイル8a,8bにモータドライバ10を介
して通電すると、電機子6aにはモータロータ5A,5
Bをそれぞれ反転して回転させる空間移動磁界が形成さ
れる。
ポンプの作用を説明する。図5はモータMの動作を説明
する説明図である。なお、図5では図解を簡略化するた
めに樹脂キャン7を省略している。2軸ブラシレス直流
モータMのコイル8a,8bにモータドライバ10を介
して通電すると、電機子6aにはモータロータ5A,5
Bをそれぞれ反転して回転させる空間移動磁界が形成さ
れる。
【0014】すなわち、図5(a)の状態では磁極歯
U,XにはN極、磁極歯V,YにはS極が形成され、磁
極歯U1,X1にはS極、磁極歯V1,Y1にはN極が
同時に形成されるように通電するとモータロータ5A,
5Bは矢印で示すように、対向する方向に回転駆動され
る。
U,XにはN極、磁極歯V,YにはS極が形成され、磁
極歯U1,X1にはS極、磁極歯V1,Y1にはN極が
同時に形成されるように通電するとモータロータ5A,
5Bは矢印で示すように、対向する方向に回転駆動され
る。
【0015】同様に図5(b)において、磁極歯V,Y
にはS極、磁極歯W,ZにはN極が形成され、磁極歯V
1,Y1にはN極、磁極歯W1,Z1にはS極が形成さ
れ、更に図5(c)に示すように、磁極歯X,UにはS
極、磁極歯Y,VにはN極が形成され、磁極歯X1,U
1にはN極、磁極歯Y1,V1にはS極がそれぞれ同時
に形成されるように通電すると、モータロータ5A,5
Bは連続した回転力で矢印で示す対向する方向に回転駆
動される。
にはS極、磁極歯W,ZにはN極が形成され、磁極歯V
1,Y1にはN極、磁極歯W1,Z1にはS極が形成さ
れ、更に図5(c)に示すように、磁極歯X,UにはS
極、磁極歯Y,VにはN極が形成され、磁極歯X1,U
1にはN極、磁極歯Y1,V1にはS極がそれぞれ同時
に形成されるように通電すると、モータロータ5A,5
Bは連続した回転力で矢印で示す対向する方向に回転駆
動される。
【0016】モータロータ5A,5Bのそれぞれ永久磁
石5a,5bにより発生する磁界は、電機子6aによっ
て磁路が各モータロータ5A,5B間で形成され閉じる
ように構成されている。したがって、一対のモータロー
タ5A,5Bには、異磁極面で磁気カップリング作用が
働き,必ず同期して相互に反対側に回転する。
石5a,5bにより発生する磁界は、電機子6aによっ
て磁路が各モータロータ5A,5B間で形成され閉じる
ように構成されている。したがって、一対のモータロー
タ5A,5Bには、異磁極面で磁気カップリング作用が
働き,必ず同期して相互に反対側に回転する。
【0017】モータロータ5A,5Bの回転により、同
期された一対のルーツロータ2,2は、ケーシング1の
内面及びロータ2,2同士の間にわずかな隙間を保持し
て、非接触で逆方向に回転する。一対のルーツロータ
2,2の回転につれて、吸込側気体はロータ2とケーシ
ング1間に閉じ込められて吐出側に移送される。3葉ロ
ータでは、1つのルーツロータで3ヶ所谷部があるた
め、ポンプ1回転あたり6回排気されることになる。
期された一対のルーツロータ2,2は、ケーシング1の
内面及びロータ2,2同士の間にわずかな隙間を保持し
て、非接触で逆方向に回転する。一対のルーツロータ
2,2の回転につれて、吸込側気体はロータ2とケーシ
ング1間に閉じ込められて吐出側に移送される。3葉ロ
ータでは、1つのルーツロータで3ヶ所谷部があるた
め、ポンプ1回転あたり6回排気されることになる。
【0018】本発明においては、容積式真空ポンプの駆
動源として2軸ブラシレス直流モータMを設け、2軸ブ
ラシレス直流モータMのモータドライバ10に、回転数
可変制御機能、過負荷防止制御機能を付与している。回
転数可変制御はモータドライバ10に外部信号(例えば
DC0〜5V)を与えることによって行われる。
動源として2軸ブラシレス直流モータMを設け、2軸ブ
ラシレス直流モータMのモータドライバ10に、回転数
可変制御機能、過負荷防止制御機能を付与している。回
転数可変制御はモータドライバ10に外部信号(例えば
DC0〜5V)を与えることによって行われる。
【0019】図6は本発明におけるモータ特性とポンプ
運転の関係を示すグラフである。ブラシレス直流モータ
Mは、図6の破線で示すようにトルクに対して直線的な
回転数特性を持ち、低トルク時に回転数が高くなる。本
発明では、軸受の寿命等を考慮し、定格トルク(定格出
力点)以下の運転時には、ポンプ運転を所定の定速回転
に設定し、過回転数制御を行っている。
運転の関係を示すグラフである。ブラシレス直流モータ
Mは、図6の破線で示すようにトルクに対して直線的な
回転数特性を持ち、低トルク時に回転数が高くなる。本
発明では、軸受の寿命等を考慮し、定格トルク(定格出
力点)以下の運転時には、ポンプ運転を所定の定速回転
に設定し、過回転数制御を行っている。
【0020】ブラシレス直流モータMのトルクと電流と
の間には相関関係があり、トルクを大きくすると電流が
大きくなる。また、電流が大きくなるとジュール熱によ
り、コイルより発熱する。過負荷による発熱によって起
こるモータ焼損を回避するために、本発明では、モータ
ドライバ10によって電流値に対する設定値を設け、こ
の設定値を超えた場合、図6の垂下特性に示すようにポ
ンプ回転数を低下させることによりポンプ負荷を低減
し、過負荷を防止している。
の間には相関関係があり、トルクを大きくすると電流が
大きくなる。また、電流が大きくなるとジュール熱によ
り、コイルより発熱する。過負荷による発熱によって起
こるモータ焼損を回避するために、本発明では、モータ
ドライバ10によって電流値に対する設定値を設け、こ
の設定値を超えた場合、図6の垂下特性に示すようにポ
ンプ回転数を低下させることによりポンプ負荷を低減
し、過負荷を防止している。
【0021】またブラシレス直流モータMのモータロー
タ5A,5Bとモータステータ6間にキャン7からなる
隔壁を設けることにより、ポンプ外部と内部が完全に隔
離できるためポンプ性能向上、さらには外気侵入による
トラブル回避が可能となる。
タ5A,5Bとモータステータ6間にキャン7からなる
隔壁を設けることにより、ポンプ外部と内部が完全に隔
離できるためポンプ性能向上、さらには外気侵入による
トラブル回避が可能となる。
【0022】さらに本発明においては、ブラシレス直流
モータMを採用することにより、誘導電動機と比べモー
タロータ5A,5Bとモータステータ6間のギャップを
大きくとることができる。従来、金属キャンを使用し、
渦電流の発生により大きな損失をもたらしていたが、本
実施例ではキャンの肉厚を大きくできるため、キャンの
樹脂化が可能となり、キャン材による渦電流損失がゼロ
となる。すなわち、モータの効率向上を達成できる。
モータMを採用することにより、誘導電動機と比べモー
タロータ5A,5Bとモータステータ6間のギャップを
大きくとることができる。従来、金属キャンを使用し、
渦電流の発生により大きな損失をもたらしていたが、本
実施例ではキャンの肉厚を大きくできるため、キャンの
樹脂化が可能となり、キャン材による渦電流損失がゼロ
となる。すなわち、モータの効率向上を達成できる。
【0023】図7は本発明の第2実施例を示す図であ
り、本発明をスクリュー型真空ポンプに適用した場合を
示す断面図である。本実施例においては、ルーツロータ
に代わって一対のスクリューロータ2S,2S(図7で
は一方のロータのみ示す)が設置されている。スクリュ
ーロータ2S,2Sは、図1の実施例と同様に2軸ブラ
シレス直流モータMによって回転駆動されるようになっ
ている。その他の構成は、図1乃至図6に示す第1実施
例と同様である。本実施例においても、第1実施例と同
様の作用効果が得られる。
り、本発明をスクリュー型真空ポンプに適用した場合を
示す断面図である。本実施例においては、ルーツロータ
に代わって一対のスクリューロータ2S,2S(図7で
は一方のロータのみ示す)が設置されている。スクリュ
ーロータ2S,2Sは、図1の実施例と同様に2軸ブラ
シレス直流モータMによって回転駆動されるようになっ
ている。その他の構成は、図1乃至図6に示す第1実施
例と同様である。本実施例においても、第1実施例と同
様の作用効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に列挙する効果が得られる。 (1)ブラシレス直流モータのモータドライバに信号を
与えることにより、容積式真空ポンプの回転数を可変と
することでポンプの排気量の制御が可能となる。従来、
バルブ等を用い流量調整を実施していたが、別部品が不
要となる。また回転数制御用のインバータが不要とな
り、瞬時停電があってもモータが停止する恐れがなく、
真空ポンプの連続運転を確保できる。 (2)ポンプ回転数を低下させることによりポンプ負荷
を低減し、過負荷を防止することができる。過負荷防止
は、運転範囲が限定されるポンプに対して有効である。
特に排気口圧力に使用範囲があるメカニカルブースタポ
ンプでは、従来ある圧力以下でのみ運転可能であったも
のが、大気圧状態から補助ポンプと同時運転が可能とな
り、吸気圧力が高い所(大気圧付近)での排気速度を大
きくすることができ、真空チャンバの排気時間短縮がで
きるため有効となる。 (3)モータにキャンドモータを使用することができ
る。キャンドモータ化は、反応性、腐食性の高い流体を
扱う半導体製造装置において、軸貫通部からの大気漏れ
込みによる反応や腐食が防げるとともにポンプの性能向
上にも寄与する。 (4)キャン材質を非金属(例えば樹脂)とすること
で、渦電流の発生に起因するキャン損失がなくなるた
め、モータ効率が改善できる。また、ポンプとしてはラ
ンニングコストの低減となる。
に列挙する効果が得られる。 (1)ブラシレス直流モータのモータドライバに信号を
与えることにより、容積式真空ポンプの回転数を可変と
することでポンプの排気量の制御が可能となる。従来、
バルブ等を用い流量調整を実施していたが、別部品が不
要となる。また回転数制御用のインバータが不要とな
り、瞬時停電があってもモータが停止する恐れがなく、
真空ポンプの連続運転を確保できる。 (2)ポンプ回転数を低下させることによりポンプ負荷
を低減し、過負荷を防止することができる。過負荷防止
は、運転範囲が限定されるポンプに対して有効である。
特に排気口圧力に使用範囲があるメカニカルブースタポ
ンプでは、従来ある圧力以下でのみ運転可能であったも
のが、大気圧状態から補助ポンプと同時運転が可能とな
り、吸気圧力が高い所(大気圧付近)での排気速度を大
きくすることができ、真空チャンバの排気時間短縮がで
きるため有効となる。 (3)モータにキャンドモータを使用することができ
る。キャンドモータ化は、反応性、腐食性の高い流体を
扱う半導体製造装置において、軸貫通部からの大気漏れ
込みによる反応や腐食が防げるとともにポンプの性能向
上にも寄与する。 (4)キャン材質を非金属(例えば樹脂)とすること
で、渦電流の発生に起因するキャン損失がなくなるた
め、モータ効率が改善できる。また、ポンプとしてはラ
ンニングコストの低減となる。
【図1】本発明に係る容積式真空ポンプの一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の III−III 線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1におけるブラシレス直流モータの動作を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図6】容積式真空ポンプにおけるモータ特性とポンプ
運転の関係を示すグラフである。
運転の関係を示すグラフである。
【図7】本発明に係る容積式真空ポンプの他の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 ケーシング 2 ルーツロータ 3 軸受 5A,5B モータロータ 5a,5b 永久磁石 6 モータステータ 7 樹脂キャン 8a,8b コイル 9 モータフレーム 10 モータドライバ 11 タイミングギヤ 2S スクリューロータ
Claims (5)
- 【請求項1】 対向して配置された一対のポンプロータ
を同期回転させて排気を行う容積式真空ポンプにおい
て、前記一対のポンプロータにそれぞれ接続される一対
のモータロータと、この一対のモータロータに対向する
モータステータとを具備したブラシレス直流モータを設
けたことを特徴とする容積式真空ポンプ。 - 【請求項2】 前記ブラシレス直流モータの回転数の可
変制御を行い、ポンプ要項を変えることを特徴とする請
求項1記載の容積式真空ポンプ。 - 【請求項3】 前記ブラシレス直流モータの電流値を監
視し、負荷状況により回転数を増減させて過負荷防止制
御を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の容
積式真空ポンプ。 - 【請求項4】 前記ブラシレス直流モータをキャンドモ
ータとし、前記モータロータを前記モータステータから
隔離したことを特徴とする請求項2又は3記載の容積式
真空ポンプ。 - 【請求項5】 前記キャンドモータのキャン材として樹
脂を用いたことを特徴とする請求項4記載の容積式真空
ポンプ。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331995A JPH08254193A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 容積式真空ポンプ |
US08/425,872 US5814913A (en) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
TW084103887A TW267271B (ja) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | |
EP95105934A EP0678966B1 (en) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
DE69503301T DE69503301T2 (de) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | Mehrachsen-Elektromotor und mit einem solchen Motor kombinierte Verdrängungspumpe |
KR1019950009287A KR100346820B1 (ko) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | 다축전기모터 및 그에 결합된 용적형 진공펌프 |
US09/127,123 US6183218B1 (en) | 1994-04-21 | 1998-07-30 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
US09/732,739 US6447271B2 (en) | 1994-04-21 | 2000-12-11 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
US10/195,454 US6761542B2 (en) | 1994-04-21 | 2002-07-16 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
US10/851,339 US20040213686A1 (en) | 1994-04-21 | 2004-05-24 | Multishaft electric motor and positive-displacement pump combined with such multishaft electric motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331995A JPH08254193A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 容積式真空ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08254193A true JPH08254193A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13799116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8331995A Pending JPH08254193A (ja) | 1994-04-21 | 1995-03-15 | 容積式真空ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08254193A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005534842A (ja) * | 2002-05-29 | 2005-11-17 | ライボルト ヴァークウム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 二軸式真空ポンプ |
JP2008008302A (ja) * | 2001-09-06 | 2008-01-17 | Ulvac Japan Ltd | 多段式容積移送型ドライ真空ポンプの省エネ方法 |
US7338266B2 (en) | 2002-10-04 | 2008-03-04 | Ebara Densan Ltd. | Screw pump and method of operating the same |
KR101488081B1 (ko) * | 2013-04-11 | 2015-01-29 | 주식회사 나노켐 | 자동운전 기능을 갖는 보일러용 순환 펌프 |
JP2015220905A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 株式会社荏原製作所 | 電動モータを備えたポンプおよびその制御方法 |
JP2021513023A (ja) * | 2018-02-02 | 2021-05-20 | 中山市天元真空設備技術有限公司Zhongshan Tianyuan Vacuum Equipment Technology Co., Ltd. | 多段ルーツ型ドライ真空ポンプ |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP8331995A patent/JPH08254193A/ja active Pending
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