JP2000175390A - ブラシレスモータおよび密閉型コンプレッサ - Google Patents

ブラシレスモータおよび密閉型コンプレッサ

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JP2000175390A
JP2000175390A JP10346904A JP34690498A JP2000175390A JP 2000175390 A JP2000175390 A JP 2000175390A JP 10346904 A JP10346904 A JP 10346904A JP 34690498 A JP34690498 A JP 34690498A JP 2000175390 A JP2000175390 A JP 2000175390A
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JP
Japan
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reluctance
torque
rotor
magnet
brushless motor
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JP10346904A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Sekine
章芳 関根
Yoriyuki Takegawa
順之 武川
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットトルク、リラクタンストルク、あ
るいはマグネットトルクとリラクタンストルクとの和に
よる総合トルクの最大値を有効に利用し、より一層の効
率向上を図る。 【解決手段】 ロータ2は、マグネットトルクを発生す
るマグネットロータ部4と、これと同軸に結合された、
リラクタンストルクを発生するリラクタンスロータ部5
とを有している。これらロータ部4,5は、マグネット
ロータ部4のマグネットトルクおよびリラクタンスロー
タ部5のリラクタンストルクが同一の電流位相で共に最
大もしくは略最大になるように、軸中心に角度をつけて
結合されている。そのため、両者の最大値もしくは略最
大値の和によるモータトルクを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスモータお
よび当該ブラシレスモータを有する密閉型コンプレッサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術のひとつとし
て、特開平8−331783号公報に記載の永久磁石埋
め込みモータがある。これは、ロータ内に埋め込まれる
永久磁石を二層構造にし、この二層構造の永久磁石の間
に磁束の通路を形成するようにしたもので、これによ
り、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差に
よって発生するリラクタンストルクを大とし、マグネッ
トトルクとリラクタンストルクとの和による総合トルク
を大きくするようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
永久磁石埋め込みモータのマグネットトルクおよびリラ
クタンストルクは、ステータ巻線の電流位相に依存す
る。すなわち、マグネットトルクは、電流位相が0度の
ときに最大となり、電流位相が進むにつれて低下し、9
0度で0になる。これに対して、リラクタンストルク
は、電流位相が0度のときは0で、電流位相が進むにつ
れて上昇して45度で最大となり、電流位相が更に進む
につれて低下して90度で0になる。そのため、マグネ
ットトルクとリラクタンストルクとの和によって与えら
れる総合トルクは、20〜30度付近の電流位相で最大
となって、マグネットトルクの最大値を上回る。
【0004】しかしながら、このような永久磁石埋め込
みモータでは、マグネットトルクが最大になる電流位相
とリラクタンストルクが最大になる電流位相とが相違し
ているので、マグネットトルクおよびリラクタンストル
クの夫々の最大値を有効に利用することができず、電流
位相が20〜30度付近の、最大値よりも低い部分のマ
グネットトルクおよびリラクタンストルクが利用される
にすぎない。そのため、このような従来のモータではト
ルクの有効利用という面で問題があり、モータのより一
層の効率向上という観点からすれば、発生トルクの最大
値を利用することのできることが望まれる。
【0005】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、発生トルクの最大値を有効に利用する
ことができ、より一層の効率向上を図ることのできるブ
ラシレスモータを提供することにある。
【0006】また、本発明の別の目的は、そのようなブ
ラシレスモータを用いた密閉型コンプレッサを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、マグ
ネットトルクを発生するマグネットロータ部と、リラク
タンストルクを発生する、前記マグネットロータ部と同
極数のリラクタンスロータ部とを有し、前記マグネット
ロータ部のマグネットトルクおよび前記リラクタンスロ
ータ部のリラクタンストルクが共に同一の電流位相で最
大もしくは略最大になるように、前記マグネットロータ
部と前記リラクタンスロータ部とを軸中心に角度をつけ
て同軸に結合したロータを有するブラシレスモータによ
って、上記目的を達成する。
【0008】また、本発明においては、マグネットトル
クとリラクタンストルクとの和による総合トルクを発生
するマグネットロータ部と、リラクタンストルクを発生
する、前記マグネットロータ部と同極数のリラクタンス
ロータ部とを有し、前記マグネットロータ部の総合トル
クおよび前記リラクタンスロータ部のリラクタンストル
クが共に同一の電流位相で最大もしくは略最大になるよ
うに、前記マグネットロータ部と前記リラクタンスロー
タ部とを軸中心に角度をつけて同軸に結合したロータを
有するブラシレスモータによって、上記目的を達成す
る。
【0009】このような構成によれば、同一の電流位相
でマグネットロータ部のマグネットトルクまたは総合ト
ルクとリラクタンスロータ部のリラクタンストルクとが
最大もしくは略最大となるように、マグネットロータ部
とリラクタンスロータ部とが同軸に結合されてロータが
構成される。そのため、マグネットトルクおよびリラク
タンストルクの夫々の最大値もしくは略最大値との和、
あるいは、総合トルクおよびリラクタンストルクの夫々
の最大値もしくは略最大値との和によるモータトルクが
得られ、発生トルクの最大値を有効に利用することがで
きる。
【0010】更に、本発明においては、上述したブラシ
レスモータと、このブラシレスモータによって駆動され
るコンプレッサ手段と、前記ブラシレスモータおよび前
記コンプレッサ手段を収納し、前記コンプレッサ手段に
よって吸入圧縮された高圧冷媒を前記ブラシレスモータ
を通した後に吐出させる密閉ケースとを有する密閉型コ
ンプレッサによって、上記目的を達成する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1,図2および図3は本発明に
よるブラシレスモータの実施の形態の第1例を示す構成
図で、図2は図1のA−A断面を示す断面図、図3は図
1のB−B断面を示す断面図である。
【0012】図1において、1はステータ、2はロータ
である。ステータ1には図示しないステータ巻線が設け
られている。ロータ2は、同軸に結合されたマグネット
ロータ部4とリラクタンスロータ部5とを有し、ロータ
軸6に結合されている。ロータ軸6は図示しない軸受機
構を介して回転自在に軸支されている。マグネットロー
タ部4およびリラクタンスロータ部5は、磁極数が同一
で、本例では4極であり、また本例では、同径で、同一
長を有している。マグネットロータ部4はマグネットト
ルクを発生し、リラクタンスロータ部5はリラクタンス
トルクを発生する。前述したように、マグネットトルク
およびリラクタンストルクはステータ巻線の電流位相に
依存し、マグネットトルクが電流位相0で最大になるの
に対して、リラクタンストルクは45度進んだ電流位相
で最大になる。このようなマグネットトルクおよびリラ
クタンストルクが同一の電流位相で最大となるようにす
るため、後述するように、マグネットロータ部4とリラ
クタンスロータ部5とが軸中心に電気角で45度の角度
をつけて結合されている。
【0013】マグネットロータ部4は、図2に示すよう
に、コア7と、コア7の外周面にN極とS極とが交互に
なるように固着された4つの永久磁石8と、永久磁石8
の外周面を被う非磁性の保護管9とを有している。4つ
の永久磁石8は夫々の端が隣接する永久磁石に接してい
る。このようなマグネットロータ部4は、永久磁石8の
磁束とステータ巻線に流れる電流とによりマグネットト
ルクを発生する。Mdは永久磁石8の中心とマグネット
ロータ部4の中心を通るマグネットロータ部4のd軸で
あり、Mqはd軸Mdに対して電気角で90度ずれたマ
グネットロータ部4のq軸である。
【0014】リラクタンスロータ部5は、図3に示すよ
うに、互いに絶縁された電磁鋼板の積層構造からなるコ
ア10と、コア10に形成された4つの磁路構成部11
とを有している。磁路構成部11は、同心円状に交互に
形成された、ロータ軸6側に凸の円弧状の複数の磁路1
2とスリット13とによって形成されている。磁路12
は隣接する磁極間を磁気的に短絡し、スリット13は各
磁路12の間を磁気的に絶縁している。スリット13
は、リラクタンスロータ部5の外周面近傍まで、あるい
は、非磁性の接着剤の充填などによりリラクタンスロー
タ部5の外周面まで形成されている。このようなリラク
タンスロータ部5は、d軸インダクタンスとq軸インダ
クタンスとの差によってリラクタンストルクを発生す
る。Rdは隣接する磁路構成部11の中間とリラクタン
スロータ部5の中心を通るリラクタンスロータ部5のd
軸であり、Rqはd軸Rdに対して電気角で90度ずれ
たリラクタンスロータ部5のq軸である。
【0015】このようなマグネットロータ部4およびリ
ラクタンスロータ部5は、図3に示すように、マグネッ
トロータ部4のq軸Mqに対してリラクタンスロータ部
5のd軸Rdがロータ2の回転方向Xと逆方向に電気角
で45度の角度をなすように、同軸に結合されている。
なお、図2および図3において、14はステータ1の内
周面に形成された複数のティースで、ティース14によ
って区画された複数のスロット15に図示しないステー
タ巻線が設けられている。
【0016】このような構成で、マグネットロータ部4
に対して電流位相0でステータ巻線に電流を投入する
と、リラクタンスロータ部5がマグネットロータ部4に
対して電気角で45度ずれているので、リラクタンスロ
ータ部5においては電流位相が45度の進み位相にな
る。従って、電流位相0で、マグネットロータ部4のマ
グネットトルクが最大になるばかりでなく、リラクタン
スロータ部5のリラクタンストルクも最大になる。この
結果、モータトルクは、図4に示すように、マグネット
ロータ部4のマグネットトルクの最大値とリラクタンス
ロータ部5のリラクタンストルクの最大値との和にな
る。
【0017】図4は図1の構成における電流位相とマグ
ネットトルク,リラクタンストルク,モータトルクとの
関係を示す図で、曲線Aはマグネットロータ部4のマグ
ネットトルク、曲線Bはリラクタンスロータ部5のリラ
クタンストルク、曲線Cはモータトルクである。図4か
ら明らかなように、マグネットロータ部4に対して電流
位相0で運転することにより、マグネットトルクAの最
大値とリラクタンストルクBの最大値との和によってモ
ータトルクCが与えられるので、発生トルクの最大値を
極めて有効に利用することができる。
【0018】また、このような構成によれば、同一の電
流位相でマグネットトルクおよびリラクタンストルクが
最大になるように構成されているので、投入される電流
値の大きさの如何に拘らず固定位相で常に最大のモータ
トルクを得ることができ、電流位相の可変制御を行なう
必要がない。これに対して、従来技術で述べた永久磁石
埋め込みモータでは、ステータ巻線への投入電流の電流
値変化に対するマグネットトルクの変化割合とリラクタ
ンストルクの変化割合とが異なるので、電流値が変化す
ると、マグネットトルクとリラクタンストルクとの和に
よって与えられる総合トルクが最大になる電流位相が変
化する。従って、電流値の大きさの如何に拘らず最大の
総合トルクを常に得るためには、電流値の大きさに応じ
た電流位相の可変制御が必要になり、制御系の構成が複
雑化することとなる。
【0019】また、従来の永久磁石埋め込みモータで
は、同一のロータ内にマグネットトルクを発生させるた
めの永久磁石とリラクタンストルクを発生させるための
磁路とを共存させなければならないので、永久磁石と磁
路との関連を考慮しなければならず、例えば永久磁石の
配置,形状,量などについて自由度が制限される。これ
に対して、本例では、永久磁石が設けられるマグネット
ロータ部と磁路が形成されるリラクタンスロータ部とが
別々になっているので、マグネットロータ部では磁路の
ことを考慮せずに永久磁石を設けることができ、また、
リラクタンスロータ部では永久磁石のことを考慮せずに
磁路を形成することができ、自由度が制限されることが
ない。そのため、マグネットトルクおよび/またはリラ
クタンストルクを容易に大きくすることができる。
【0020】また、従来の永久磁石埋め込みモータで
は、ロータの全長にわたってリラクタンストルクを利用
するため、コギングに起因する騒音および振動が大きく
なるという問題があるが、本例では、リラクタンスロー
タ部がロータ全長よりも短いので、コギングの低減を図
ることができる。
【0021】更に、本例によれば、永久磁石はマグネッ
トロータ部に設けるだけでよく、また、マグネットトル
クの最大値を利用するので、従来の永久磁石埋め込みモ
ータと比べて永久磁石の量を少なくすることができる。
そのため、誘起電圧が小となり、モータの最高速を上げ
ることができる。最高速を上げる必要がない場合には、
ステータ巻線の巻数を増やすことができるので、ステー
タ巻線のインダクタンスの増加により、印加電圧のPW
M制御に起因する電流変化に基づく鉄損を低減すること
ができる。
【0022】図5は図1のマグネットロータ部の別の例
を示すA−A断面図で、図2のマグネットロータ部4に
代えて図1の構成に適用される。
【0023】本例のマグネットロータ部16は、互いに
絶縁された電磁鋼板の積層構造からなるコア17と、コ
ア17内にN極とS極とが交互になるように埋め込まれ
た4つの永久磁石18とを有している。4つの永久磁石
18は夫々の端が隣接する永久磁石の端と離間してお
り、それらの間にもコア17が存在している。このよう
なマグネットロータ部16は、マグネットトルクに加え
てリラクタンストルクを発生することができるが、マグ
ネットロータ部16に対して電流位相が0になるように
ステータ巻線に電流が投入される場合、マグネットトル
クは最大となるがリラクタンストルクは0になるので、
図2のマグネットロータ部4に代えて用いることができ
る。その他の構成等については前述した通りである。
【0024】このようなマグネットロータ部16の構成
によれば、図2のマグネットロータ部4のように永久磁
石8を保護するための保護管9を用いる必要がなくなる
ばかりでなく、印加電圧のPWM制御に起因する渦電流
による損失を低減することができる。すなわち、図2の
マグネットロータ部4の構成ではステンレス等の保護管
9にPWM制御に起因して渦電流が発生しやすいが、本
例のマグネットロータ部16の構成によれば、コア17
が互いに絶縁された電磁鋼板の積層構造であるため、渦
電流が発生しずらくなる。更に、マグネットロータ部1
6の外径を精度よく加工することができるため、ステー
タ1との間のギャップを小さくすることができ、永久磁
石18の磁束をより有効に利用することができる。
【0025】以上述べた本発明の実施の形態の第1例で
はマグネットロータ部とリラクタンスロータ部との組付
角を電気角で45度としたが、これに限定するものでは
なく、マグネットロータ部のマグネットトルクおよびリ
ラクタンスロータ部のリラクタンストルクの最大値もし
くは略最大値を利用することのできる組付角であればよ
い。また、本例ではマグネットロータ部およびリラクタ
ンスロータ部を同一長すなわち比率を1:1としたが、
これに限定するものではなく、この比率は任意に選定す
ることができる。例えば、マグネットロータ部の比率を
低くしリラクタンスロータ部の比率を高くすれば、永久
磁石の量を低減することができ、低コスト化を図ること
ができる。逆に、マグネットロータ部の比率を高くしリ
ラクタンスロータ部の比率を低くすれば、リラクタンス
ロータ部で発生するコギングを低減することができる。
【0026】図6,図7および図8は本発明によるブラ
シレスモータの実施の形態の第2例を示す構成図で、図
7は図6のC−C断面を示す断面図、図8は図6のD−
D断面を示す断面図である。なお、図1,図2および図
3と同符号のものは同一物を示している。
【0027】図6において、ロータ20は、マグネット
トルクとリラクタンストルクとの和による総合トルクを
発生するマグネットロータ部21と、これと同軸に結合
された、リラクタンストルクを発生するリラクタンスロ
ータ部22とを有している。本例の特徴は、マグネット
ロータ部21の総合トルクおよびリラクタンスロータ部
22のリラクタンストルクが同一の電流位相で最大もし
くは略最大になるように、マグネットロータ部21とリ
ラクタンスロータ部22とを軸中心に角度をつけて結合
することにある。
【0028】マグネットロータ部21は、図7に示すよ
うに、互いに絶縁された電磁鋼板の積層構造からなるコ
ア23と、コア23内にN極とS極とが交互になるよう
に埋め込まれた4つの永久磁石24とを有している。4
つの永久磁石24は夫々の端が隣接する永久磁石の端と
離間しており、それらの間にもコア23が存在してい
る。このようなマグネットロータ部21では、永久磁石
24によるマグネットトルクに加えて、ステータ巻線の
電流により発生する磁束がコア23の内部に流れ込むこ
とによりq軸インダクタンスが大きくなり、d軸インダ
クタンスとq軸インダクタンスとの差によってリラクタ
ンストルクが発生する。マグネットトルクとリラクタン
ストルクとの和による総合トルクは、前述したように、
20〜30度付近の電流位相で最大になり、マグネット
トルクの最大値を上回る。
【0029】リラクタンスロータ部22は、図8に示す
ように、図3のリラクタンスロータ部5と同一の構成を
有している。
【0030】このようなマグネットロータ部21および
リラクタンスロータ部22は、図8に示すように、マグ
ネットロータ部21のq軸Mqに対してリラクタンスロ
ータ部22のd軸Rdがロータ2の回転方向Xと逆方向
に電気角でα=45−θの角度をなすように、同軸に結
合されている。θはマグネットロータ部21の総合トル
クが最大もしくは略最大になる電流位相である。その他
の構成は実施の形態の第1例で述べた通りである。
【0031】図9は図6の構成における電流位相と総合
トルク,リラクタンストルク,モータトルクとの関係を
示す図で、曲線Dはマグネットロータ部21の総合トル
ク、曲線Eはリラクタンスロータ部22のリラクタンス
トルク、曲線Fはモータトルクである。モータトルクF
は総合トルクDとリラクタンストルクEとの和によって
あたえられる。マグネットロータ部21の総合トルクD
は、マグネットロータ部21のマグネットトルクD1と
リラクタンストルクD2との和によって与えられる。以
下、図9を併用して図6の構成の動作を説明する。
【0032】マグネットロータ部21の総合トルクDが
最大もしくは略最大になる電流位相θでステータ巻線に
電流を投入すると、リラクタンスロータ部22がマグネ
ットロータ部21に対して電気角でα=45−θずれて
いるので、リラクタンスロータ部22においては電流位
相がαの進み位相になる。従って、電流位相θで、マグ
ネットロータ部21の総合トルクDが最大もしくは略最
大になるばかりでなく、リラクタンスロータ部22のリ
ラクタンストルクEも最大もしくは略最大になる。この
結果、モータトルクFは、マグネットロータ部21の総
合トルクDおよびリラクタンスロータ部22のリラクタ
ンストルクEの最大値もしくは略最大値の和になり、発
生トルクを有効に利用することができる。
【0033】また、このような構成によれば、永久磁石
はマグネットロータ部だけに設ければよく、ロータ全長
にわたって設ける必要がないので、従来の永久磁石埋め
込みモータと比較して永久磁石の量を低減することがで
きる。そのため、誘起電圧が小となり、モータの最高速
を上げることができる。最高速を上げる必要がない場合
には、ステータ巻線の巻数を増やすことができるので、
ステータ巻線のインダクタンスの増加により、印加電圧
のPWM制御に起因する電流変化に基づく鉄損を低減す
ることができる。
【0034】更に、本例によれば、リラクタンスロータ
部の磁路を永久磁石を考慮せずに形成することができる
ので、リラクタンスロータ部のリラクタンストルクを容
易に大きくすることができる。なお、本例では、マグネ
ットロータ部21の総合トルクDが最大もしくは略最大
になる電流位相が電流値の大きさによって変化すること
となるが、リラクタンスロータ部22のリラクタンスト
ルクEが最大もしくは略最大になる電流位相は変わらな
いので、投入電流を電流位相θの固定位相としても、従
来の永久磁石埋め込みモータと比較してモータトルクの
低下は僅かであり、従って先の例で述べたように固定位
相で制御することが可能である。なお、このような場
合、最も使用される電流値に基づいて、総合トルクDお
よびリラクタンストルクEが共に最大もしくは略最大に
なるようにマグネットロータ部21とリラクタンスロー
タ部22との組付角が決定される。
【0035】図10は本発明によるブラシレスモータの
実施の形態の第3例を示す構成図で、図1と同符号のも
のは同一物を示している。本例の特徴は、ロータ30
を、ひとつのマグネットロータ部31と、このマグネッ
トロータ部31の両端に夫々同軸に結合された2つのリ
ラクタンスロータ部32,33とによって構成すること
にある。その他の構成は、実施の形態の第1例または第
2例で述べた通りである。すなわち、マグネットロータ
部31のマグネットトルクだけを利用する場合であれば
実施の形態の第1例のように構成し、マグネットロータ
部31のマグネットトルクとリラクタンストルクとの和
による総合トルクを利用する場合であれば実施の形態の
第2例のように構成すればよい。本例によれば、マグネ
ットロータ部31の両端からの漏れ磁束を有効に利用す
ることができる。
【0036】図11は本発明による密閉型コンプレッサ
の実施の形態の一例を示す構成図で、40は密閉ケー
ス、41はブラシレスモータ、42はコンプレッサ手段
である。
【0037】密閉ケース40は、円筒ケース43と、円
筒ケース43の上端面を閉塞する蓋体44と、円筒ケー
ス43の下端面を閉塞する底体45とによって形成され
ており、上部の高圧空間にブラシレスモータ41を収納
し,下部にコンプレッサ手段42を収納している。円筒
ケース43はその下端部に冷媒吸入パイプ46を有し、
蓋体44は冷媒吐出パイプ47およびブラシレスモータ
41に電源を供給する電源端子48を有している。
【0038】ブラシレスモータ41は、本例では、図1
で述べた構成を有している。なお、49はステータ1に
設けられたステータ巻線である。ステータ1は密閉ケー
ス40に固定されている。ブラシレスモータ41のロー
タ軸6の上端6aは、密閉ケース40に固着された支持
部材50に、ベアリング軸受51を介して回転自在に軸
支されている。ロータ軸6の下端6bは、密閉ケース4
0に固着されたブロック52の貫通孔53に主軸受54
を介して回転自在に支持されていると共に、下端6bの
端面とブロック52との間に介装されたスラスト軸受5
5を介して回転自在に保持されている。ロータ軸6の下
端6bにはロータ軸6の中心に対して偏心した偏心軸5
6が突設されており、後述するコンプレッサ手段42の
可動スクロール部材61に係合するようになっている。
更に、ロータ軸6は、ロータ2とブロック52との間
に、偏心軸56との回転バランスをとるためのバランサ
ー57を有している。
【0039】バランサー57は、ブロック52の上端に
設けられたカバー部材58によって外周囲が囲まれ、オ
イル溜り59に収納された潤滑油によって回転が阻害さ
れないようになっている。カバー部材58は、後述する
コンプレッサ手段42の冷媒通路70と接続される冷媒
通路60を有し、コンプレッサ手段42によって圧縮さ
れた高圧冷媒をブラシレスモータ41のロータ2の下端
面近傍に導くようになっている。
【0040】コンプレッサ手段42は可動スクロール部
材61および固定スクロール部材62を有している。可
動スクロール部材61は、上面に孔63を有し、下面に
渦巻状の可動スクロール64を有しており、孔63とブ
ラシレスモータ41のロータ軸6の偏心軸56との係合
を介して、ブラシレスモータ41により旋回駆動される
ようになっている。固定スクロール部材62は、可動ス
クロール部材61の可動スクロール64と噛合して圧縮
室65を形成する渦巻状の固定スクロール66を有する
と共に、ブロック52との結合を介して可動スクロール
部材61を旋回自在に保持している。可動スクロール6
4と固定スクロール66とによって形成される圧縮室6
5は、その最外周部分が冷媒吸入パイプ46に連通し、
中央部分が固定スクロール部材62に形成された吐出口
67に連通しており、圧縮された高圧冷媒が、吐出口6
7に設けられた逆止弁68を介して吐出室69に吐出
し、固定スクロール部材62およびブロック52の側部
に形成された冷媒通路70およびカバー部材58の冷媒
通路60を通してカバー部材58の開放上面から吐出す
るようになっている。
【0041】このような構成で、電源端子48を介して
ブラシレスモータ41のステータ巻線49に、ブラシレ
スモータ41のマグネットロータ部4に対して電流位相
0で電流を与えれば、前述したように、ブラシレスモー
タ41はマグネットロータ部4のマグネットトルクの最
大値とリラクタンスロータ部5のリラクタンストルクの
最大値との和によるモータトルクを発生し、コンプレッ
サ手段42の可動スクロール部材61を旋回駆動する。
従って、同一トルクでみれば、マグネットトルクの最大
値およびリラクタンストルクの最大値を利用する分、従
来の磁石埋め込みモータと比較して省エネ化を図ること
ができる。
【0042】可動スクロール部材61が旋回駆動される
と、吸入側の容積が増大して冷媒の吸入動作が行なわれ
ると共に、圧縮室65が吸入側から吐出側へ順次容積を
減少して圧縮動作が行なわれ、圧縮された高圧冷媒が冷
媒通路70および60を通してブラシレスモータ41が
設けられている高圧空間に送られる。その後、高圧冷媒
は、ブラシレスモータ41のステータ1とロータ2との
間などの間隙を通り、モータ41の回転による撹拌で潤
滑油が分離されて、冷媒吐出パイプ47から吐出供給さ
れる。なお、分離された潤滑油は、オイル溜り59に溜
り、吸入側との圧力差によりフィルタ71を通して主軸
受54等に供給された後に吸入側に戻り、吸入された冷
媒と共に再び圧縮され、潤滑およびシーリングに供され
る。
【0043】このような密閉型コンプレッサによれば、
ブラシレスモータ41がマグネットロータ部4およびリ
ラクタンスロータ部5を有しているので、マグネットト
ルクの最大値とリラクタンストルクの最大値との和によ
るモータトルクの最大利用に加えて、高温高圧になる密
閉ケース40の高圧空間にブラシレスモータ41のロー
タ2の磁極位置を検出するための検出手段を設けること
なく、ステータ巻線49の誘起電圧に基づくロータ2の
磁極位置検出によってセンサレス構成とすることがで
き、モータトルクの最大利用および構成の簡単化を併せ
て図ることができる。また、このような密閉型コンプレ
ッサによれば、ブラシレスモータ41に与えられる電流
値の大きさの如何に拘らず、固定位相で最大のモータト
ルクを得ることができ、電流位相の可変制御を行なう必
要がなく、コンプレッサの制御系の構成を簡単化するこ
とができると共に低コスト化を図ることができる。これ
に対して、従来技術で述べた永久磁石埋め込みモータで
は、前述したように、ステータ巻線に投入される電流値
が変化するとモータトルクが最大になる電流位相が変化
するので、電流値の変化に拘らず最大の総合トルクを常
に得るためには、負荷電流を検出し、負荷電流値の大き
さに応じて電流位相を可変制御しなければならず、コン
プレッサの制御系の構成が極めて複雑化することとな
る。
【0044】上述した密閉型コンプレッサでは図1の構
成のブラシレスモータを例に説明したが、これに限定す
るものではなく、図5のマグネットロータ部16を有す
るブラシレスモータ、図6の構成のロータ20を有する
ブラシレスモータ、および図10の構成のロータ30を
有するブラシレスモータを適用することも勿論可能であ
る。
【0045】密閉型コンプレッサに図6の構成のロータ
20を有するブラシレスモータを適用した場合には、前
述したように、マグネットロータ部21の総合トルクD
が最大になる電流位相が電流値の大きさによって変化し
ても、リラクタンスロータ部22のリラクタンストルク
Eが最大になる電流位相は変わらないので、従来の永久
磁石埋め込みモータと比較してモータトルクの低下は僅
かであり、従って投入電流を電流位相θの固定位相とす
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
グネットトルクを発生するマグネットロータ部およびリ
ラクタンストルクを発生するリラクタンスロータ部を有
し、これらロータ部の夫々のトルクが同一の電流位相で
最大もしくは略最大になるように、マグネットロータ部
とリラクタンスロータ部とを結合したロータを有するの
で、マグネットトルクおよびリラクタンストルクの最大
値もしくは略最大値の和によるモータトルクを得ること
ができ、発生トルクを極めて有効に利用することのでき
るブラシレスモータを提供することができる。また、ス
テータ巻線に投入される電流値の大きさの如何に拘ら
ず、固定位相で、最大もしくは略最大のマグネットトル
クおよびリラクタンストルクの和によるモータトルクを
得ることができ、制御系の構成が極めて容易になる。ま
た、マグネットロータ部では磁路のことを考えずに永久
磁石を設けることができ、リラクタンスロータ部では永
久磁石のことを考えずに磁路を形成することができるの
で、設計面における容易性および自由度を向上させるこ
とができる。また、リラクタンスロータ部がロータの一
部だけであるので、コギングの低減を図ることができ
る。更に、永久磁石の量を少なくすることができるの
で、モータの最高速を上げることができ、最高速を上げ
る必要がない場合には巻線数の増加によって鉄損の低減
を図ることができる。
【0047】また、上記構成において、マグネットロー
タ部を電磁鋼板の積層構造からなるコア内に永久磁石を
埋め込む構成にすれば、永久磁石の保護手段を設けるこ
とによる問題点を解消することができるばかりでなく、
ステータとのギャップをより小さくして永久磁石の磁束
をより有効に利用するようにすることができる。
【0048】また、本発明によれば、マグネットトルク
とリラクタンストルクとの和による総合トルクを発生す
るマグネットロータ部と、リラクタンストルクを発生す
るリラクタンスロータ部とを有し、これらロータ部の総
合トルクおよびリラクタンストルクが同一の電流位相で
最大もしくは略最大になるように、マグネットロータ部
とリラクタンスロータ部とを結合したロータを有するの
で、総合トルクおよびリラクタンストルクの最大値もし
くは略最大値の和によるモータトルクを得ることがで
き、発生トルクを極めて有効に利用することのできるブ
ラシレスモータを提供することができる。また、永久磁
石の量を少なくすることができるので、モータの最高速
を上げることができ、最高速を上げる必要がない場合に
は巻線数の増加によって鉄損の低減を図ることができ
る。更に、リラクタンスロータ部の磁路を永久磁石を考
慮せずに形成することができるので、リラクタンスロー
タ部のリラクタンストルクを容易に大きくすることがで
きる。
【0049】上記各構成において、ひとつのマグネット
ロータ部の両端に夫々リラクタンスロータ部を設けるよ
うにすれば、マグネットロータ部の両端からの漏れ磁束
を界磁としてより有効に利用することができる。
【0050】また、本発明によれば、このようなブラシ
レスモータとこのブラシレスモータによって駆動される
コンプレッサ手段とを密閉ケースに収納することによっ
てコンプレッサを構成するようにしたので、マグネット
トルクおよびリラクタンストルクの最大値もしくは略最
大値の和によるモータトルクの有効利用に加えて、磁極
検出手段を設けることなく、誘起電圧に基づくセンサレ
ス構成とすることができ、モータトルクの有効利用によ
る省エネ化および構成の簡単化を併せて図ることができ
る。また、ブラシレスモータに与えられる電流値の大き
さの如何に拘らず、固定位相で大きなモータトルクを得
ることができ、電流位相の可変制御を行なう必要がな
く、コンプレッサの制御系の構成を簡単化することがで
きると共に低コスト化を図ることができるなどの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の第1例を示す構成
図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態の第1例を示す構成
図で、図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態の第1例を示す構成
図で、図1のB−B断面を示す断面図である。
【図4】図4は図1の構成における電流位相とマグネッ
トトルク,リラクタンストルク,モータトルクとの関係
を示す図である。
【図5】図5は図1のマグネットロータ部の別の例を示
すA−A断面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態の第2例を示す構成
図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態の第2例を示す構成
図で、図6のC−C断面を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態の第2例を示す構成
図で、図6のD−D断面を示す断面図である。
【図9】図9は図6の構成における電流位相と総合トル
ク,リラクタンストルク,モータトルクとの関係を示す
図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態の第3例を示す
構成図である。
【図11】図11は本発明による密閉型コンプレッサの
実施の形態の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
2 ロータ 4,16,21,31 マグネットロータ部 5,22,32,33 リラクタンスロータ部 7,10,17,23 コア 8,18,24 永久磁石 11 磁路構成部 40 密閉ケース 41 ブラシレスモータ 42 コンプレッサ手段
フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC03 CE03 CF05 5H619 AA01 BB01 BB06 BB15 BB22 BB24 PP02 PP06 PP08 PP12 5H621 AA03 BB07 GA01 GA04 GA15 HH07 JK02 PP10 5H622 AA03 CA02 CA07 CA10 CA13 CB05 CB06 PP03 PP10 PP11 PP17 PP19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットトルクを発生するマグネット
    ロータ部と、 リラクタンストルクを発生する、前記マグネットロータ
    部と同極数のリラクタンスロータ部とを有し、 前記マグネットロータ部のマグネットトルクおよび前記
    リラクタンスロータ部のリラクタンストルクが共に同一
    の電流位相で最大もしくは略最大になるように、前記マ
    グネットロータ部と前記リラクタンスロータ部とを軸中
    心に角度をつけて同軸に結合したロータを有するブラシ
    レスモータ。
  2. 【請求項2】 前記マグネットロータ部が、互いに絶縁
    された電磁鋼板の積層構造からなるコアと、当該コア内
    に埋め込まれた永久磁石とを有する請求項1に記載のブ
    ラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 マグネットトルクとリラクタンストルク
    との和による総合トルクを発生するマグネットロータ部
    と、 リラクタンストルクを発生する、前記マグネットロータ
    部と同極数のリラクタンスロータ部とを有し、 前記マグネットロータ部の総合トルクおよび前記リラク
    タンスロータ部のリラクタンストルクが共に同一の電流
    位相で最大もしくは略最大になるように、前記マグネッ
    トロータ部と前記リラクタンスロータ部とを軸中心に角
    度をつけて同軸に結合したロータを有するブラシレスモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 1つの前記マグネットロータ部と2つの
    前記リラクタンスロータ部とを有し、前記リラクタンス
    ロータ部が前記マグネットロータ部の両側に夫々設けら
    れた請求項1又は3に記載のブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 マグネットトルクを発生するマグネット
    ロータ部と、リラクタンストルクを発生する、前記マグ
    ネットロータ部と同極数のリラクタンスロータ部とを有
    し、前記マグネットロータ部のマグネットトルクおよび
    前記リラクタンスロータ部のリラクタンストルクが共に
    同一の電流位相で最大もしくは略最大になるように、前
    記マグネットロータ部と前記リラクタンスロータ部とを
    軸中心に角度をつけて同軸に結合したロータを有するブ
    ラシレスモータと、 前記ブラシレスモータによって駆動されるコンプレッサ
    手段と、 前記ブラシレスモータおよび前記コンプレッサ手段を収
    納し、前記コンプレッサ手段によって吸入圧縮された高
    圧冷媒を前記ブラシレスモータを通した後に吐出させる
    密閉ケースとを有する密閉型コンプレッサ。
  6. 【請求項6】 マグネットトルクとリラクタンストルク
    との和による総合トルクを発生するマグネットロータ部
    と、リラクタンストルクを発生する、前記マグネットロ
    ータ部と同極数のリラクタンスロータ部とを有し、前記
    マグネットロータ部の総合トルクおよび前記リラクタン
    スロータ部のリラクタンストルクが共に同一の電流位相
    で最大もしくは略最大になるように、前記マグネットロ
    ータ部と前記リラクタンスロータ部とを軸中心に角度を
    つけて同軸に結合したロータを有するブラシレスモータ
    と、 前記ブラシレスモータによって駆動されるコンプレッサ
    手段と、 前記ブラシレスモータおよび前記コンプレッサ手段を収
    納し、前記コンプレッサ手段によって吸入圧縮された高
    圧冷媒を前記ブラシレスモータを通した後に吐出させる
    密閉ケースとを有する密閉型コンプレッサ。
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