JP5595782B2 - ドライ真空ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えたドライ真空ポンプ装置に関し、特にポンプを駆動する電動機の冷却機構及び真空ポンプのロータケーシングに特徴を有し小型化が適した多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えたドライ真空ポンプ装置に関する。
近年、大気圧から動作が可能で、クリーンな真空環境が容易に得られるドライ真空ポンプが、半導体製造設備等の幅広い分野で使用されている。特に半導体デバイスの製造は、300以上の工程数からなり、そこで使用される真空ポンプの数も非常に多い。そのため真空ポンプ装置の省フットプリント化は工場内の敷地面積を有効に利用する上で非常に重要である。特に真空ポンプ装置の幅に合せて複数の真空ポンプ装置を並べて設置することが多いため、幅を小さくすることが重要である。このような要望に応えるドライ真空ポンプとして、多段ルーツ型ドライ真空ポンプがある。
特表2006−2006号公報
多段ルーツ型ドライ真空ポンプにおいて、ポンプ部を駆動する電動機はフランジを介してポンプ部と一体に結合されている。そのためポンプ部で発生した熱がフランジを介して電動機のケーシングに伝達し、電動機自身が発生する熱にポンプ部からの熱も加わり、電動機ケーシングの温度が上昇するという問題がある。この対策として従来は電動機ケーシングのステータ外周部に冷却液を通す冷却液流路を形成し、該冷却液流路に冷却液を流して電動機ケーシングを冷却していた。そのため冷却液流路を形成する分電動機ケーシングの厚さを厚くしなければならず小型化の障害となっている。
また、ポンプ部のロータケーシングは上下に2分割する分割体で構成されており、該分割体を分割面で密接させ軸方向に等間隔で配列された複数本のボルトで両分割体を結合する構成を採用している。また、ポンプ部のロータケーシングには、各ロータ室で圧縮された気体を次段のロータ室に移送するための多段の気体流路が形成されており、両分割体を結合する複数のボルトは多段の気体流路の形成部分を避け、その外周側に軸方向に等間隔で配置していた。そのためロータケーシングの厚さ寸法が大きくなり、これが多段ルーツ型ドライ真空ポンプの幅寸法を大きくする原因となり、ドライ真空ポンプ装置の小型化の障害となるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、多段ルーツ型ドライ真空ポンプのポンプから電動機ケーシングに伝達する熱を遮断し、電動機を冷却する冷却機構を簡略化して電動機を小型化すると共に、ポンプ部のロータケーシングの分割体の結合構成に工夫を凝らし、ポンプ部を小型化し、装置全体の小型化が可能な多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えたドライ真空ポンプ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明はロータケーシングに回転自在に支持された2本の回転軸と、該2本の回転軸に固定された一対の多段のロータとを備え、ロータケーシングには2本の回転軸に沿って設けられた多段のロータ室と該各ロータ室の外周側に設けられた多段の気体流路と初段のロータ室に連通する吸込口と最終段のロータ室に連通する吐出口とが形成され、電動機により回転軸を回転することにより、吸込口から吸込まれた気体が初段のロータ室で圧縮され、気体流路を通って順次下段側のロータ室に移送され、最終段の前記ロータ室で圧縮された気体が吐出口から吐き出される構成の多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えたドライ真空ポンプ装置において、電動機はモータケーシングのポンプ側端部に形成されたフランジを介し多段ルーツ型ドライ真空ポンプのロータケーシングと一体的に連結されており、電動機はモータステータとモータロータを具備し、モータステータはモータケーシングに納められ、モータケーシングのフランジ内にロータケーシングからモータケーシングに伝達する熱を吸収して遮断する冷却液を通す冷却液流路を設け、モータケーシングの冷却液流路を設けた部分がモータステータを納めた部分と重ならないようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、上記ドライ真空ポンプ装置において、電動機はブラシレスDCモータであることを特徴とする。
また、本発明は、上記ドライ真空ポンプ装置において、電動機のロータは多段のロータの回転軸の一方の端部に固定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記ドライ真空ポンプ装置において、ロータ室の1段目のロータ室の軸方向の幅寸法は2段目のロータ室の軸方向の幅寸法の2倍以上としていることを特徴とする。
また、本発明は、上記ドライ真空ポンプ装置において、電動機の冷却は自然放熱であることを特徴とする。
本発明によれば、電動機と多段ルーツ型ドライ真空ポンプと連結するフランジ内に冷却液を通す冷却液流路を設け、該冷却液流路に冷却液を流すことにより、ポンプから電動機ケーシングに伝達しようとする熱は、該冷却液流路内を流れる冷却液に吸収され遮断されるから、電動機に伝わる熱は抑制され、電動機ケーシングに格別の冷却手段を設けることがない。これにより、電動機幅寸法を従来の電動機ケーシングに冷却液流路を設ける場合に比較し小型化できる。
本発明に係るドライ真空ポンプ装置が備える多段ルーツ型ドライ真空ポンプの縦断面構造を示す図である。 図1の多段ルーツ型ドライ真空ポンプの横断面構造を示す図である。 本発明と従来の多段ルーツ型ドライ真空ポンプのロータケーシングに結合ボルトの貫通位置を比較例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。先ず本発明に係るドライ真空ポンプ装置が備える多段ルーツ型ドライ真空ポンプを図1及び図2を用いて説明する。図1は多段ルーツ型ドライ真空ポンプの全体構成を示す縦断面図であり、図2は図1のA−A断面図である。本多段ルーツ型ドライ真空ポンプはポンプ部Pと電動機部(以下「モータ部」という)Mとからなる。ポンプ部Pは5段のポンプであり、2本の回転軸11a、11bに一対の5段のルーツ型のロータ12a、12b、12c、12d、12eがそれぞれ固定されている。回転軸11a、11bはそれぞれ軸受20、21により回転自在に支持されている。なお、以下の説明では、一対のロータ12a、12b、12c、12d、12eを総称して適宜ロータ12、12と称する。
ロータ12、12間、及びロータ12、12とロータケーシング14の内周面との間には微小な隙間が形成されており、ロータ12、12は、それぞれの回転軸11a、11bを中心として非接触で回転するようになっている。ロータ12a、12b、12c、12d、12eをそれぞれ収容して気体を移送するロータ室13a、13b、13c、13d、13eがそれぞれ2本の回転軸11a、11bに沿って直列に1つのロータケーシング14内に配置されている。ロータケーシング14の上面には図示しないカバー部材が取り付けられている。ロータケーシング14の上部には吸込口(図示せず)が形成されており、吸込口は初段のロータ室13aに連通している。ロータケーシング14の吐出口側面には第1のサイドケーシング26が固定されており、サイドケーシング26の側面には軸受ケーシング23が固定されている。サイドケーシング26には、最終段のロータ室13eに連通する吐出口(図示せず)が形成されている。
図1に示すように、軸受20の図中左側のモータ部Mにはモータ(例えばブラシレスDCモータ)22が用いられている。即ち、回転軸11a、11bの一方の端部にモータロータ22aが固定され、その周囲にモータステータ22bが配置されている。モータ22は図示しないインバータ装置等の電力供給装置により周波数可変電力の供給を受け、ソフトスタート等を含む真空ポンプの回転速度制御を行う。モータ22は、モータケーシング24の内部に配置されている。モータ22に、ブラシレスDCモータを採用すると、ロータ12、12は回転軸11a、11bを介してこのブラシレスDCモータ22により同期反転させられる。回転軸11a、11bの他方の端部には、それぞれタイミングギア29及び吐出側の軸受21が軸受ケーシング23に収容されている。軸受20、21はそれぞれ軸受ケース40、41に保持されており、これらの軸受ケース40、41はそれぞれモータケーシング24及び軸受ケーシング23に収容されている。
各ロータ室13a〜13eにおいては、2本の回転軸11a、11bにそれぞれ固定されたロータ12、12とロータケーシング14の内周面との間に閉じ込められた気体が吸込側から吐出側に移送される。ロータケーシング14は二重ケーシングとなっており、二重ケーシングを構成する内外周囲壁の間には気体流路15a、15b、15c、15dが設けられている。ロータ室13aの吐出側と次段のロータ室13bの吸込側は気体流路15aによって連通しており、ロータ室13a内のロータ12aによって圧縮された気体は気体流路15aを通ってロータ室13bの吸込側に移送される。このようにして、各段のロータ12、12によって圧縮された気体は、気体流路15a〜15dを通って吐出し側に順次移送され、吐出口に移送される。
一般に多段ルーツ型ドライ真空ポンプにおいて、初段のロータ室の容積は設計する真空ポンプの排気速度により決定される。このため、排気速度の大きな真空ポンプを設計する場合は、初段のロータ室の容積を大きくすることが必要となる。これに対し、最終段のロータ室の容積は、最終段のロータ室での前後の圧力差によって発熱(圧縮熱)、及びその圧力差に抗してロータを回転させるモータの消費電力を抑えるために小さくする必要がある。しかしながら、最終段のロータ室の容積を小さくすると、スムーズに排気できなくなる。このように、容積比と発熱とはトレードオフの関係にあるため、どの点を重視して真空ポンプを設計するかによって、容積比(圧縮比)を大きくするか小さくするかを決定することになる。ここでは、1段目のロータ室13aの軸方向の幅寸法を2段目のロータ室13bの幅寸法の2倍以上としている。そして順次3段目のロータ12c、4段目のロータ12d、5段目のロータ12eをその軸方向幅を所定の比で小さくしている。
モータ22に、ブラシレスDCモータを採用すると、モータ22の回転速度制御を行うことで、最終段のロータ室13eの容積を小さくしたまま排気速度を大きくすることができ、且つ発熱及びモータ消費電力を抑えることができる。つまり、通常のモータを使用した従来の真空ポンプに比べて、同じ排気速度を達成しつつ容積比(圧縮比)を大きくできると共に、発熱量を抑えることができる。また、2本の回転軸11a、11bを回転駆動する駆動源として上記のようにブラシレスDCモータ22を用いることで、モータとしての効率が良いだけでなく大きな負荷変動に対応することができ、更に起動時における圧縮動力の増大にも対応することができる。
ドライ真空ポンプの吐出口の近傍には軸受21が配置され、吸込側の軸受20と共に回転軸11a、11bを回転自在に支持している。軸受21は軸受ケーシング23内に収容され、軸受ケーシング23とロータケーシング14との間にはサイドケーシング26が配置されている。軸受ケーシング23とサイドケーシング26との間には図示しないOリングシール(シール部)が配置され、これにより軸受ケーシング23とサイドケーシング26との間の微小な隙間が封止されている。また、サイドケーシング26とロータケーシング14との間にも図示しないOリングシール(シール部)が配置され、これによりサイドケーシング26とロータケーシング14との間の微小な隙間が封止されている。軸受20はモータケーシング24内に収容されており、モータケーシング24とロータケーシング14との間には第2のサイドケーシング30が配置されている。サイドケーシング30とロータケーシング14との間には図示しないOリングシール(シール部)が配置されている。更に、サイドケーシング30とポンプ取付け側のフランジ31との間には図示しないOリングシール(シール部)が配置されている。
上記構成のドライ真空ポンプにおいて、モータ22を起動し、回転軸11a、11bを回転させると、ロータ12a、12b、12c、12d、12eが回転し、吸込口から吸込まれたガスはロータ室13a、13b、13c、13d、13e内のロータ12a、12b、12c、12d、12eで圧縮され、気体流路15a〜15dを通って吐出し側に順次移送され、吐出口から大気圧領域に排出される。
上記構成の多段ルーツ型ドライ真空ポンプにおいて、モータ部Mのモータケーシング24はポンプ取付け側のフランジ31を介してポンプ部Pのサイドケーシング30に連結されている。即ち、モータ部Mとポンプ部Pはフランジ31を介して一体に結合されている。ポンプ部Pの各段のロータ12、12によって圧縮された気体は、気体流路15a〜15dを通って吐出し側に順次移送される。この気体圧縮により圧縮熱が発生し、該圧縮熱ポンプ部Pのロータケーシング14、サイドケーシング30、及びモータ部Mのポンプ取付け側のフランジ31を介してモータケーシング24に伝達される。また、上記圧縮熱はポンプ部Pのサイドケーシング26を介して軸受ケーシング23にも伝達される。
上記のようにポンプ部Pで発生した気体圧縮熱はモータ部Mのモータケーシング24に伝達され、該モータケーシング24の温度が上昇しモータ22の特性に悪影響を与える。この対策として、ここではモータ部Mのポンプ取付け側のフランジ31の中に冷却液を流す冷却液パイプ32を埋め込み、該冷却液パイプ22に冷却水等の冷却液を流すことにより、ポンプ部Pのロータケーシング14からモータ部Mのモータケーシング24に伝達される熱を吸収し、遮断している。これにより、モータ部Mのモータケーシング24にはポンプ部Pから伝達される熱に対する格別の冷却手段を設けることはない。また、モータケーシング24から発生する熱はモータケーシング24からの自然放熱で賄える。なお、上記例ではモータ部Mのポンプ取付側のフランジ31中に冷却液パイプ32を埋め込んで冷却液流路を形成したが、フランジ31中に直接冷却液流路を形成してもよい。
従来、上記ポンプPからモータケーシング24に伝達される熱によるモータケーシング24の温度上昇を抑制するため、モータケーシング24中に冷却液を流す冷却液パイプを埋め込んでいた。このためモータケーシング24の厚さを大きくする必要があり、小型化の障害となっていた、ここでは上記のように厚さ寸法の大きいポンプ取付け側のフランジ31に冷却液パイプ22を埋め込むことで、モータケーシング24には格別の冷却手段を設けることなく、その分モータケーシング24の肉厚を薄くできモータ部Mの小型化軽量化を図ることができる。
ポンプ部Pのロータケーシング14は図2に示すように上下に分割された分割体14−1、14−2で構成され、両分割体14−1、14−2を互いに分割面を密接させ、複数本のボルト18で互いに結合している。従来この両分割体14−1、14−2結合は図3の点線で示すように(図では分割体14−2’のみを示す)、本実施形態例より肉厚がΔdだけ厚いロータケーシング14の分割体14−1’、14−2’を採用し、その分割体14−1’、14−2’の気体流路15a〜15dの外周側に直線状に等間隔に複数本(図では4本)のボルト18を貫通させて固定している。(なお、分割体14’−1の図示は省略するが上下が異なるだけでボルト18を貫通の貫通位置は分割体14’−2と同じである。)そのためロータケーシング14’の分割体14−1’、14−2’の肉厚が本実施形態のロータケーシング14の分割体14−1、14−2よりΔdだけ厚くなるという問題がある。
本実施形態では、消費電力の低減については、圧縮動力の削減とモータ効率向上を行っている。本ドライ真空ポンプはルーツ型の容積移送式真空ポンプであり、真空から大気まで数段に分けてガスを圧縮した排気する。本ポンプでは各段の圧縮比を最適化して、圧縮動力削減による消費電力低減を実現している。また、各段の圧縮比を最適化するにあたり、排気速度を確保するとともに、機械的損失を最小限に抑えた回転速度設定を行なっている。消費電力低減のためにブラシレス直流モータを採用するのが有効であるが、本実施形態では更にモータ鉄心の材料変更や巻き線の改良によりモータ効率向上を達成した。
本実施形態では、小型化を目的に、上記のようにポンプの圧縮比を最適化することでポンプ発熱を抑えたことにより、ボルト18の位置を変えられ、ロータケーシング14の肉厚を減らすことができた。更に、ポンプ圧縮比の最適化のため、機械的損失を抑えたポンプの回転速度を設定することにした。これはモータ22の鉄心の材料変更や巻線の改良を行うことでモータ効率を向上させることになり、モータ22の発熱量が抑えられ、冷却液パイプ32をフランジ31に設けるのみで発熱を抑えることが可能となった。
そのため図3の実線で示すように、両分割体を気体流路15aと15bの間、気体流路15bと15cの間、気体流路15cと15dの間、及び気体流路15が形成されていない部位で気体流路が形成されている円周位置に接近した部位にボルト18を貫通させるボルト貫通孔を形成し、該ボルト貫通孔にボルト18を貫通させて分割体14−1、14−2を結合している。これによりロータケーシング14の分割体14−1、14−2に幅方向の肉厚の薄い分割体を採用でき、その分多段ルーツ型ドライ真空ポンプの幅方向の寸法を小さくできる。即ち、ドライ真空ポンプ装置の小型化が可能となる。
また、ポンプ部P側の軸受ケーシング23内には軸受(例えば組合せアンギュラ玉軸受)21、21やタイミングギア29、29が配置されており、これらからの機械損による熱が発生する。この機械損熱による温度上昇を抑えるために軸受ケーシング23中に冷却液パイプ33を埋め込んで冷却液流路を形成している。なお、冷却液パイプ33を埋め込むのではなく、冷却液流路を軸受ケーシング23中に直接形成してもよい。
以上、本発明の実施形態例を説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態例では、1台の多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えるドライ真空ポンプ装置を例に説明したが、例えばメインポンプとブースタポンプというように、複数台の直列に接続した多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えることも当然可能である。
本発明は、電動機と多段ルーツ型ドライ真空ポンプと連結するフランジ内に冷却液を通す冷却液流路を設け、該冷却液流路に冷却液を流すことにより、ポンプから電動機ケーシングに伝達しようとする熱は、該冷却液流路内を流れる冷却液に吸収され遮断されるから、電動機に伝わる熱は抑制され、電動機で発生する熱は電動機ケーシングからの自然放熱で冷却できるから、ことになり、電動機ケーシングに格別の冷却手段を設けることがない。これにより、電動機ケーシングの幅寸法を従来の電動機ケーシングに冷却液流路を設ける場合に比較し薄くでき、その分電動機の小型軽量化が可能なドライ真空装置として利用できる。
11a 回転軸
11b 回転軸
12 ロータ
12a〜12e ロータ
13a〜13e ロータ室
14 ロータケーシング
14−1 分割体
14−2 分割体
15a〜15d 気体流路
18 ボルト
20 軸受
21 軸受
22 モータ
22a モータロータ
22b モータステータ
23 軸受ケーシング
24 モータケーシング
26 サイドケーシング
29 タイミングギア
30 サイドケーシング
31 フランジ
32 冷却液パイプ
33 冷却液パイプ

Claims (5)

  1. ロータケーシングに回転自在に支持された2本の回転軸と、該2本の回転軸に固定された一対の多段のロータとを備え、前記ロータケーシングには前記2本の回転軸に沿って設けられた多段のロータ室と該各ロータ室の外周側に設けられた多段の気体流路と初段のロータ室に連通する吸込口と最終段のロータ室に連通する吐出口とが形成され、電動機により前記回転軸を回転することにより、前記吸込口から吸込まれた気体が初段の前記ロータ室で圧縮され、前記気体流路を通って順次下段側のロータ室に移送され、最終段の前記ロータ室で圧縮された気体が前記吐出口から吐き出される構成の多段ルーツ型ドライ真空ポンプを備えたドライ真空ポンプ装置において、
    前記電動機はモータケーシングのポンプ側端部に形成されたフランジを介し前記多段ルーツ型ドライ真空ポンプの前記ロータケーシングと一体的に連結されており、
    前記電動機はモータステータとモータロータを具備し、
    前記モータステータは前記モータケーシングに納められ、
    前記モータケーシングのフランジ内に前記ロータケーシングから前記モータケーシングに伝達する熱を吸収して遮断する冷却液を通す冷却液流路を設け、前記モータケーシングの前記冷却液流路を設けた部分が前記モータステータを納めた部分と重ならないようにしたことを特徴とするドライ真空ポンプ装置。

  2. 請求項1に記載のドライ真空ポンプ装置において、
    前記電動機はブラシレスDCモータであることを特徴とするドライ真空ポンプ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のドライ真空ポンプ装置において、
    前記電動機のロータは前記多段のロータの回転軸の一方の端部に固定されていることを特徴とするドライ真空ポンプ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドライ真空ポンプ装置において、
    前記ロータ室の1段目のロータ室の軸方向の幅寸法は2段目のロータ室の軸方向の幅寸法の2倍以上としていることを特徴とするドライ真空ポンプ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドライ真空ポンプ装置において、
    前記電動機の冷却は自然放熱であることを特徴とするドライ真空ポンプ装置。
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