JP2019039395A - 多段ルーツポンプ - Google Patents

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修三 堤
Shuzo Tsutsumi
修三 堤
伊藤 秀明
Hideaki Ito
秀明 伊藤
一 黒澤
Hajime Kurosawa
一 黒澤
良平 小林
Ryohei Kobayashi
良平 小林
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Abstract

【課題】多段ポンプ室への気体、グリースの流入を効果的に抑制できる、軸長が短い廉価な構成の多段ルーツポンプを提供すること。【解決手段】多段ルーツポンプ1は、ポンプ軸部17Aとモータ軸部17Bを備えた1本の駆動軸17を用いているので、カップリングが不要であり、軸長が短く、廉価に製造できる。多段ポンプ室2における大気側との圧力差が小さい最小容量の大気側のポンプ室14の側にモータ3を隣接配置してある。駆動軸17における駆動軸モータ側軸受25にはグリース潤滑式軸受が使用される。この軸受の両側の大気側のポンプ室14と大気圧側のモータ3側との間の差圧が小さいので、差圧に起因するグリース漏れが抑制される。軸シールが経年劣化した場合でも、大気側のポンプ室14への大気流入量が少なく、真空側のポンプ室11に大気が流入する場合に比べて、ポンプ到達圧力に対する影響も少ない。【選択図】図1

Description

本発明は多段ルーツポンプに関し、更に詳しくは、多段ポンプ室を挟み、軸線方向の一方の側にモータが配置され、他方の側にギヤ室が配置された構成の多段ルーツポンプに関する。
多段ルーツポンプは、例えば、特許文献1に記載されているように、ポンプケーシング内において吸気側(真空側)から排気側(大気側)に向けて、容積を徐々に小さくした複数段のポンプ室が形成されている。各段のポンプ室を貫通して駆動軸、従動軸が配置されており、これらの軸には、各段のポンプ室内にそれぞれ配置されている一対のルーツロータが取り付けられている。容積の最も大きな真空側ポンプ室の側には、ポンプ駆動用のモータが配置され、そのモータ軸はカップリングを介してポンプの駆動軸の軸端部に連結されている。ポンプケーシングの反対側には、駆動軸の回転を従動軸に伝達するためのギヤ室が配置されている。また、駆動軸におけるカップリングの側の軸端部には、ポンプ冷却用のターボファンが取り付けられている。
多段ルーツポンプでは、ポンプケーシングの両側の端壁に形成した軸孔を貫通して駆動軸および従動軸が延びている。軸孔と各軸の間は軸シールによって気密状態となるようにシールされ、外部から大気がポンプ室内に流入しないようにしている。また、各軸の両側の軸端部を支持している軸受の側から、ポンプ室に潤滑用のオイルが流入しないようにしている。
国際公開第2008/152713号パンフレット
多段ルーツポンプでは、ルーツロータが取り付けられている駆動軸と、モータ軸とを、軸線方向に同軸に連結するためにカップリングが必要である。カップリングを取り付けるために、その分、ポンプ全体の軸長、ポンプ重量が増加し、製造コストも増加している。また、ポンプ冷却用のターボファンが、駆動軸におけるカップリング側の軸端部に取付けられる場合には、ターボファンの設置スペースを確保するために、駆動軸の軸長が一層長くなり、ポンプ全体の軸長も増加する。
ポンプ軸長を短くし、製造コストを低減するために、駆動軸の軸端部にモータ軸が一体形成された共通の回転軸を使用し、当該回転軸の軸端部にモータロータを取り付けたモータ一体型構造とし、カップリングを省略することが考えられる。
この場合には、カップリングを介さずにポンプ室とモータとが隣接配置され、これらの間の仕切り壁を貫通して延びる回転軸の軸孔を介して、空気漏れ、オイル漏れが生じやすくなる。例えば、摩耗などによる経年劣化により軸シールのシール性が低下すると、大気がポンプ室に流入してしまう。特に、モータに隣接配置されるポンプ室が、吸気側(真空側)のポンプ室の場合には、大気側とポンプ室側との間に大きな圧力差が生じる。この圧力差によって、大気がポンプ室内に流入しやすい。ポンプ室に大気が流入すると到達圧力が上昇し、ポンプ性能が低下する。また、圧力差によって、回転軸を支持している軸受の側から潤滑剤がポンプ室側に流出するおそれも高まる。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、ポンプ室への大気の流入を効果的に防止あるいは抑制でき、かつ、軸長が短く、廉価に製造可能な多段ルーツポンプを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の多段ルーツポンプは、
ポンプ軸線方向に配列された複数段のポンプ室を備えた多段ポンプ室と、
前記多段ポンプ室を前記ポンプ軸線方向に貫通して延びる駆動軸および従動軸と、
前記ポンプ室のそれぞれの内部に位置するように、前記駆動軸および前記従動軸のそれぞれに取り付けた複数対のポンプロータと、
駆動軸を回転駆動するモータと、
駆動軸の回転を従動軸に伝達するギヤ列を備えたギヤ室と、
を有しており、
多段ポンプ室を挟み、ポンプ軸線方向の一方の側にモータが配置され、他方の側にギヤ室が配置され、
複数のポンプ室には、ポンプ吸気口に連通する最大容積の真空側ポンプ室、およびポンプ排気口に連通する最小容積の大気側ポンプ室が含まれ、
真空側ポンプ室はギヤ室に隣接配置され、大気側ポンプ室はモータに隣接配置され、
駆動軸は、ポンプロータが取り付けられているポンプ軸部、およびモータロータが取り付けられているモータ軸部を備えた1本の軸であることを特徴としている。
本発明の多段ルーツポンプでは、ポンプ軸部とモータ軸部を備えた1本の駆動軸を用いており、ポンプ軸とモータ軸との間のカップリングを省略でき、ポンプ軸長を短くでき、ポンプ重量も低減でき、廉価に製造できる。
また、多段ポンプ室における大気側との圧力差が小さい最小容量の大気側ポンプ室の側の端に、モータを隣接配置してある。駆動軸におけるモータ側の軸受は固定側軸受となり、グリース潤滑式軸受が使用される。この軸受の両側の大気側ポンプ室と大気圧側のモータ側との間の差圧は、真空側ポンプ室と大気側との間の差圧に比べて小さく、差圧に起因してグリースが漏れ出すおそれが少ない。
更に、大気側ポンプ室とモータとの間をシールしている軸シールが摩耗等により経年劣化して、モータ側から大気側ポンプ室に大気が流入する場合がある。モータ側には、大気との圧力差が小さく、容積が小さな大気側ポンプ室が配置されている。軸シールが経年劣化した場合でも、圧力差の大きな真空側ポンプ室に大気が流入する場合に比べて、大気側ポンプ室への大気流入量が少ない。また、真空側ポンプ室に大気が流入する場合に比べて、大気側ポンプ室に大気が流入した場合におけるポンプ到達圧力に対する影響も少なくて済む。
ここで、製造コストの低減のためには、モータとして、廉価なビルトイン・タイプのインダクションモータを用いることができる。
また、モータ冷却用のファンとして、ターボファン等に比べて、冷却風量の大きなシロッコファンを使用することができる。シロッコファンは、モータから多段ポンプ室とは反対側に突出している駆動軸モータ側軸端部に取り付けることができる。
この場合、ポンプ軸長の増加を抑制するためには、シロッコファンの羽根部分が、モータの一部を取り囲む状態に配置することが望ましい。シロッコファンの一部がモータに対して径方向に重なった状態に配置されるので、その分、ポンプ軸長の増加を抑制できる。
次に、本発明の多段ルーツポンプにおいて、多段ポンプ室におけるモータ側端壁を貫通して延びる駆動軸モータ側軸孔と、当該駆動軸モータ側軸孔を貫通して延びる軸部分との間が、駆動軸モータ側軸シールによってシールされる。駆動軸モータ側軸孔内において、駆動軸モータ側軸シールは大気側ポンプ室の側に配置され、グリース封入型の駆動軸モータ側軸受はモータの側に配置される。この場合、駆動軸モータ側軸孔内において、駆動軸モータ側軸受と駆動軸モータ側軸シールとの間の隙間を、大気側に連通する大気連通室としておくことが望ましい。
到達運転時に、駆動軸モータ側軸受におけるモータの側は大気のままであり、その大気圧ポンプ室の側は真空側に移行するので、所定の差圧、例えば、最大で0.1MPaの差圧が、駆動軸モータ側軸受に作用する。この差圧に起因して、封入されているグリースが大気側ポンプ室の側に流出するおそれがある。本発明では、駆動軸モータ側軸受における大気側ポンプ室の側に、大気連通室を設けて、差圧を解消している。よって、差圧に起因する封入グリースの流出を防止あるいは抑制できる。
また、この差圧に起因して、駆動軸モータ側軸受を介して、気体が低圧側の大気側ポンプ室に流入することを防止あるいは抑制するために、駆動軸モータ側軸シールとして、軸線方向に所定の間隔で配置した第1、第2リップシールを備えた2段の接触式軸シールを用いることが望ましい。
また、接触式軸シールの摩耗による経年劣化に起因して、気体が大気側ポンプ室に流入する弊害を防止あるいは抑制するためには、駆動軸モータ側軸シールとして、ラビリンスシールからなる非接触式軸シールを用いることが望ましい。
これらの接触式軸シールと、非接触式軸シールとを併用することも可能である。この場合には、2段の接触式軸シールにおける第1、第2リップシールの間に、ラビリンスシールからなる非接触式軸シールを配置することができる。
従動軸の側においても、その従動軸モータ側軸端部は多段ポンプ室のモータ側端壁に形成した従動軸モータ側軸孔を貫通して延び、従動軸モータ側軸受によって支持される。従動軸モータ側軸端部と従動軸モータ側軸孔との間は、従動軸モータ側軸シールによってシールされる。この場合、従動軸モータ側軸シールを介して、気体が大気側ポンプ室に流入するおそれがあり、従動軸モータ側軸受の封入グリースが漏れ出るおそれがある。
従動軸モータ側軸端部の側から大気側ポンプ室に大気が流入することを防止あるいは抑制するために、従動軸モータ側軸孔および従動軸モータ側軸端部を覆い隠すためのエンドカバーを、Oリングなどを挟み、モータ側端壁に対してシール状態に取り付けることが望ましい。また、封入グリースの流出を防止するために、駆動軸モータ側軸受の場合と同様に、従動軸モータ側軸受に対しても、従動軸モータ側軸孔内において、従動軸モータ側軸受と従動軸モータ側軸シールとの間の隙間を、大気側に連通させておくことが望ましい。
一方、多段ルーツポンプ運転時には、ギヤ室に隣接配置されている多段ポンプ室の真空側ポンプ室に、急激な圧力変化が生じることがある。急激な圧力変化に起因して、ギヤ室に貯留されている潤滑用のオイルが真空側ポンプ室の側に移動するおそれがある。
急激な圧力変化に起因して、ギヤ室内のオイルが多段ポンプ室の側に向けて移動することを防止するために、潤滑剤流出防止構造を設けることが望ましい。本発明の潤滑剤流出防止構造は、ギヤ室に連通する圧力緩衝用の第1ダンパー室と、第1ダンパーに、オイル捕捉用のフィルタおよびオリフィスを経由する連通路を介して連通している圧力緩衝用の第2ダンパー室とを備えている。第2ダンパー室と真空側ポンプ室の間に、駆動軸ギヤ室側軸シール、従動軸ギヤ室側軸シールが配置される。
本発明の潤滑剤流出防止構造では、駆動軸ギヤ室側軸シールおよび従動軸ギヤ室側軸シールと、ギヤ室の間に、オリフィスを介して連通する第1ダンパー室と第2ダンパー室が配置されている。これらを介して、真空側ポンプ室の側に生じる急激な圧力変化が軽減される。また、2段のダンパー室を設けることで、圧力変化のダンパー効果を向上させているので、効果的に圧力変化を軽減できる。更に、ギヤ室の側から低圧側の第1ダンパー室に移動するオイルはミスト状になる可能性がある。本発明では、オリフィスの手前にオイルフィルタを配置してあるので、このオイルフィルタによってミスト状のオイルが捕捉され、ポンプ側の第2ダンパー室の側にオイルミストが侵入することを防止できる。
(a)および(b)は、それぞれ、本発明の実施の形態に係る多段ルーツポンプを、その中心軸線を含む水平面で切断した場合の概略断面図、および、中心軸線を含む垂直面で切断した場合の概略断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図1(a)および(b)における駆動軸および従動軸のモータ側の軸端部分の構造を示す概略部分断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図1(a)および(b)における潤滑剤流出防止構造が組み込まれているギヤ室側の部分を示す概略部分断面図である。 図1の多段ルーツポンプの改変例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る多段ルーツポンプを説明する。図1(a)は、本実施の形態に係る多段ルーツポンプを、そのポンプ中心軸線を含む水平面で切断した場合の概略断面図であり、図1(b)は、ポンプ中心軸線を含む垂直面で切断した場合の概略断面図である。
(全体構成)
多段ルーツポンプ1は、多段ポンプ室2、モータ3およびギヤ室4を備えている。多段ポンプ室2を挟み、ポンプ中心軸線1aの方向の一方の側にモータ3が配置され、他方の側にギヤ室4が配置されている。多段ポンプ室2は、筒状のポンプハウジング5と、その両端を封鎖する状態に取り付けたモータ側軸受ハウジング6(モータ側端壁)およびギヤ室側軸受ハウジング7(ギヤ室側端壁)とによって区画形成されている。ギヤ室4は、ギヤ室側軸受ハウジング7に取り付けたカップ形状のギヤ室ハウジング8の内部に形成されている。多段ルーツポンプ1は、想像線で示すように、ケーシング9によって全体が覆い隠されている。また、ポンプ中心軸線1aが水平となる横置き状態で使用される。
多段ポンプ室2は、ポンプ中心軸線1aの方向に複数のポンプ室に区画されている。本例では4段のポンプ室を備えており、ギヤ室4の側からモータ3の側に向けて、真空側のポンプ室11、中段のポンプ室12、13および大気側のポンプ室14が、この順序に配列されている。真空側のポンプ室11が最大容積のポンプ室であり、大気側のポンプ室14が最小容積のポンプ室であり、上流側の中段のポンプ室12は大気側のポンプ室11よりも小さな容積のポンプ室であり、下流側の中段のポンプ室13は、それよりも更に小さな容積のポンプ室である。
真空側のポンプ室11は中段のポンプ室12に連通し、ポンプ室12はポンプ室13に連通し、ポンプ室13は大気側のポンプ室14に連通している。また、真空側のポンプ室11はポンプ吸気口15に連通し、大気側のポンプ室14はポンプ排気口16に連通している。ポンプ吸気口15は、ポンプハウジング5におけるギヤ室側軸受ハウジング7の側の端部の上側部分に形成されている。ポンプ排気口16は、ポンプハウジング5におけるモータ側軸受ハウジング6の側の端部の上側部分に形成されている。
多段ポンプ室2の内部を、駆動軸17および従動軸18が貫通して延びている。駆動軸17および従動軸18は、水平方向に一定の間隔を開けて、平行に延びている。駆動軸17の中心軸線がポンプ中心軸線1aである。駆動軸17は、多段ポンプ室2を貫通して延びるポンプ軸部17Aおよびモータ3を貫通して延びるモータ軸部17Bを備えた1本の軸である。駆動軸17のポンプ軸部17A、および従動軸18には、各ポンプ室11〜14内に位置するように複数対のまゆ型ロータ21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bが取り付けられている。
モータ3は例えばインダクションモータであり、筒状のモータハウジング31と、この内周面に組み付けたモータステータ32と、モータステータ32の内側に同軸に配置したモータロータ33とを備えている。モータロータ33は、その中心を貫通して延びている駆動軸17のモータ軸部17Bに同軸に固定されている。このように、本例では、モータ3として、ビルトイン・タイプのインダクションモータを用いている。
駆動軸17におけるモータ軸部17Bの先端側の軸端部17bは、モータステータ32から突出している。この軸端部17bの先端部には、モータ冷却用のシロッコファン34が取り付けられている。
駆動軸17は、駆動軸モータ側軸受25および駆動軸ギヤ室側軸受26によって、回転自在の状態で支持されている。駆動軸モータ側軸受25は、モータ側軸受ハウジング6に形成した一方の駆動軸モータ側軸孔6aに装着されており、駆動軸17におけるポンプ軸部17Aとモータ軸部17Bとの間の軸部分17aを支持している。駆動軸ギヤ室側軸受26は、ギヤ室側軸受ハウジング7に形成した駆動軸ギヤ室側軸孔7aに装着されており、駆動軸17のポンプ軸部17Aにおける駆動軸ギヤ室側軸端部17cを支持している。
同様に、従動軸18は、従動軸モータ側軸受27および従動軸ギヤ室側軸受28によって回転自在の状態で支持されている。従動軸モータ側軸受27は、モータ側軸受ハウジング6に形成した他方の従動軸モータ側軸孔6bに装着されており、従動軸18の従動軸モータ側軸端部18aを支持している。従動軸ギヤ室側軸受28は、ギヤ室側軸受ハウジング7に形成した従動軸ギヤ室側軸孔7bに装着されており、従動軸18の従動軸ギヤ室側軸端部18bを支持している。
本例では、固定側軸受である駆動軸モータ側軸受25および従動軸モータ側軸受27として、グリース封入式の軸受を用いている。反対側の可動側軸受である駆動軸ギヤ室側軸受26および従動軸ギヤ室側軸受28は、オイル潤滑式の軸受であり、ギヤ室4に貯留された潤滑用のオイル41によって潤滑される。
駆動軸17の駆動軸ギヤ室側軸端部17cおよび従動軸18の従動軸ギヤ室側軸端部18bの先端部は、それぞれ、ギヤ室4内に突出している。駆動軸ギヤ室側軸端部17cには駆動側タイミングギヤ42が取り付けられ、従動軸ギヤ室側軸端部18bには従動側タイミングギヤ43が取り付けられている。駆動側タイミングギヤ42および従動側タイミングギヤ43は相互にかみ合っており、駆動軸17の回転に同期して、従動軸18が反対方向に同期回転するようになっている。
(等圧構造)
図2(a)は、図1(a)における駆動軸17のモータ側の軸端部分の構造を示す概略部分断面図であり、図2(b)は図1(b)における駆動軸17、従動軸18のモータ側の軸端部分の構造を示す概略部分断面図である。
これらの図を参照して説明すると、モータ側軸受ハウジング6における駆動軸モータ側軸孔6aの先端側に、駆動軸モータ側軸受25が装着されている。駆動軸モータ側軸孔6aの内周面と、駆動軸17の軸部分17a(本例では、この軸部分に取り付けた円筒状カラーの外周面)との間は、駆動軸モータ側軸シール51によってシールされている。駆動軸モータ側軸シール51はポンプ室14の側に配置されており、駆動軸モータ側軸受25はモータ3の側に配置されている。また、駆動軸モータ側軸受25と駆動軸モータ側軸シール51との間の隙間は大気連通室52となっている。大気連通室52は、モータ側軸受ハウジング6を貫通してその外周面に開口する大気連通路53に連通している。
このように、駆動軸モータ側軸受25における多段ポンプ室2の側が大気連通室52となっている。駆動軸モータ側軸受25における多段ポンプ室2の側が反対側のモータ3の側と同様に大気圧状態になる。多段ルーツポンプ1の運転時に、多段ポンプ室2の側が真空状態になっても、大気連通室52による等圧構造によって、駆動軸モータ側軸受25は両側が実質的に等圧状態(大気圧状態)に保持され、封入グリースが多段ポンプ室2の側に真空吸引されて漏れ出ることがない。
(2段の接触式軸シールと非接触式軸シールを併用した軸シール構造)
次に、本例の駆動軸モータ側軸シール51は、ポンプ中心軸線1aの方向に所定の間隔で配置した1段シール部54および2段シール部55を備えた2段の接触式軸シールを備えている。1段シール部54は例えば1連のリップシールからなり、2段シール部55は例えば2連のリップシールからなる。また、1段シール部54と2段シール部55の間には、ラビリンスシールからなる非接触式軸シール56が配置されている。
多段ルーツポンプ1の運転時には、多段ポンプ室2の側は真空になる。モータ3の側は大気圧状態のままであり、多段ポンプ室2の側は真空になり、駆動軸モータ側軸シール51の両側に圧力差が発生する。圧力差によって、気体が真空側である多段ポンプ室2の側に流入すると、ポンプ到達圧力が上昇してしまう。本例では、2段の接触式軸シール構造を採用しているので、圧力差に起因して、多段ポンプ室2の側に流入する気体の量を低減でき、到達圧力の上昇を抑制できる。
また、リップシールからなる接触式軸シール構造では、回転する駆動軸17に押圧されているリップ先端が摩耗する。経年劣化によりリップ先端の摩耗が進むと、シール性能が低下し、多段ポンプ室2の側に流入する気体の量が増加し、到達圧力が上昇する。本例では、接触式軸シール構造に、ラビリンスシールからなる非接触式軸シール構造を併用している。これにより、接触式軸シール構造の経年劣化に起因して多段ポンプ室2の側に流入する気体の増加を抑制できる。非接触式軸シール構造を追加しても駆動軸17のイナーシャは増加しないので、ポンプ起動時の負荷が増加することがない。
なお、駆動軸モータ側軸シール51として、非接触式軸シール構造を単独で使用可能な場合もある。この場合には、接触式軸シール構造を採用する場合に比べて駆動軸17のイナーシャが小さくなり、ポンプ起動時の負荷を低減できる。
(従動軸のモータ側軸端部の気密シール構造)
次に、図2(a)を参照して、従動軸モータ側軸端部18aのシール構造を説明する。モータ側軸受ハウジング6を貫通して延びる従動軸モータ側軸孔6bに装着した従動軸モータ側軸受27によって、従動軸モータ側軸端部18aが回転自在の状態で支持されている。従動軸モータ側軸孔6bの内周面と従動軸モータ側軸端部18aの外周面(本例では、この軸端部に取り付けた円筒状カラーの外周面)との間は、例えば、リップシールなどの軸シール57によってシールされる。軸シール57はポンプ室14の側に配置されており、従動軸モータ側軸受27はモータ3の側に配置されている。
多段ルーツポンプ1の運転時には、軸シール57の多段ポンプ室2の側には真空が作用し、従動軸モータ側軸受27の側は大気圧状態のままである。この圧力差によって、気体が大気側から軸シール57を介して多段ポンプ室2の側に流入する可能性がある。また、従動軸モータ側軸受27の封入グリースが多段ポンプ室2の側に漏れ出る可能性がある。
本例では、モータ側軸受ハウジング6における従動軸モータ側軸孔6bの先端開口を、エンドカバー58によって封鎖している。エンドカバー58は、Oリングなどのシール材59を挟み、気密状態で、モータ側軸受ハウジング6に取り付けられている。このように、従動軸18の軸端部分を気密シール構造とすることで、軸シール57の経年劣化などに起因する多段ポンプ室2への流体漏れ量の増加を防止あるいは抑制できる。
また、従動軸モータ側軸受27にも、駆動軸モータ側軸受25の場合と同様に、等圧構造が付設されている。図2(a)に示すように、従動軸モータ側軸受27と軸シール57との間の隙間59aは、従動軸モータ側軸端部18aに形成した連通穴59bを介して、大気側に連通している。従動軸モータ側軸受27における多段ポンプ室2の側が反対側と同様な圧力状態に維持される。多段ルーツポンプ1の運転時に、多段ポンプ室2の側が真空状態になっても、連通穴59bによる等圧構造によって、従動軸モータ側軸受27の両側は、実質的に等圧状態に保持され、封入グリースが多段ポンプ室2の側に吸引されて漏れ出ることがない。
(潤滑剤流出防止構造)
図3(a)および(b)、はそれぞれ、図1(a)および(b)における潤滑剤流出防止構造が組み込まれているギヤ室側の部分を示す概略部分断面図である。これらの図を参照して説明すると、ギヤ室側軸受ハウジング7に形成した一対の軸孔7a、7bを貫通して、駆動軸ギヤ室側軸端部17cおよび従動軸ギヤ室側軸端部18bがギヤ室4内に延びている。駆動軸ギヤ室側軸端部17cは駆動軸ギヤ室側軸受26によって支持され、従動軸ギヤ室側軸端部18bは従動軸ギヤ室側軸受28によって支持されている。
駆動軸17の側において、軸孔7aと駆動軸ギヤ室側軸端部17cとの間は、一定の間隔で配置したリップシール61a(第1軸シール)およびリップシール61b(第2軸シール)からなる2段の軸シール61によって、シールされている。同様に、従動軸18の側において、軸孔7bと従動軸ギヤ室側軸端部18bとの間は、一定の間隔で配置したリップシール62a(第1軸シール)およびリップシール62b(第2軸シール)からなる2段の軸シール62によって、シールされている。
ここで、多段ルーツポンプ1の運転時において、多段ポンプ室2の側に、大気から真空側に、急激な圧力変化が生じた場合等に、多段ポンプ室2と大気圧側のギヤ室4との間に大きな圧力差が生じる。この圧力差によって、軸シール61、62を介して、ギヤ室4の側のオイルが多段ポンプ室2の側に移動するおそれがある。本例では、以下に述べるように、ギヤ室側軸受ハウジング7に潤滑剤流出防止構造を設けて、ギヤ室4から多段ポンプ室2へのオイルの移動を防止している。
詳細に説明すると、本例のギヤ室側軸受ハウジング7は、第1軸受ハウジング71(第1壁板)および第2軸受ハウジング72(第2壁板)からなる2分割構造のハウジングである。第2軸受ハウジング72は板状のハウジングであり、多段ポンプ室2のポンプハウジング5に取り付けられ、多段ポンプ室2の端壁部分を形成している。第1軸受ハウジング71は第2軸受ハウジング72にギヤ室側から取り付けられている。第1軸受ハウジング71の反対側の端面に、ギヤ室ハウジング8が取り付けられている。
第1、第2軸受ハウジング71、72を貫通して、一対の軸孔7a、7bが形成されている。第1軸受ハウジング71の各軸孔内周面部分における第2軸受ハウジング72の側の端に、軸シール61、62の一方のリップシール61a、62aが取り付けられている。第2軸受ハウジング72の各軸孔内周面部分における第1軸受ハウジング71の側の端に、軸シール61、62の他方のリップシール61b、62bが取り付けられている。また、第1軸受ハウジング71の各軸孔内周面部分におけるギヤ室側の端に、駆動軸ギヤ室側軸端部17cを支持する駆動軸ギヤ室側軸受26、従動軸ギヤ室側軸端部18bを支持する従動軸ギヤ室側軸受28が取り付けられている。なお、駆動軸ギヤ室側軸端部17c、従動軸ギヤ室側軸端部18bには、それぞれ、円筒状カラーが装着されており、これらの外周面と、軸孔7a、7bとの間が、軸シール61、62によってシールされている。
第1軸受ハウジング71には、各軸孔7a、7bをそれぞれ取り囲む状態に、圧力緩衝用の環状の第1ダンパー室73が形成されている。第1ダンパー室73は、内周側が軸孔7a、7bの内周面に開口する開口端73a(第1開口端)となっている。図3(b)には、軸孔7aの側のみを示してある。
多段ルーツポンプ1を横置きに設置した状態において、第1ダンパー室73における下端に位置する部分は、第1軸受ハウジング71に形成した横方向に延びる下部連通路74を介して、ギヤ室4における下側に形成されるオイル溜め部分4aに連通している。下部連通路74を省略して、第1ダンパー室73をギヤ室4とは別個の室とすることもできる。
多段ルーツポンプ1を横置きに設置した状態において、第1ダンパー室73における上端に位置する部分は、第1軸受ハウジング71に形成した上方に延びる上部連通路75の下端に連通している。上部連通路75の上端部には所定サイズの網目のオイルフィルタ76が取り付けられている。上部連通路75におけるオイルフィルタ76の上側部分は、オリフィス77が配置された下方に延びる連通路78を介して、第1軸受ハウジング71の側の圧力緩衝用の第2ダンパー室79に連通している。第1軸受ハウジング71におけるオイルフィルタ76が取り付けられている部分の上方には、カバー71aが取り付けられている。カバー71aを外して、オイルフィルタ76の部分に外部からアクセス可能である。
次に、第2ダンパー室79は、第1、第2軸受ハウジング71、72における合わせ面の部分において、軸孔7a、7bを取り囲む状態に形成されている。第2ダンパー室79には、軸孔7a、7bに直交する方向に延びる連通路80の外周端が連通している。連通路80は第2ダンパー室79よりも狭い幅の通路であり、その内周端は、リップシール61a、61bの間、および、リップシール62a、62bの間を通って、軸孔7a、7bの内周面に開口した開口端80a(第2開口端)となっている。
本例では、ギヤ室側軸受ハウジング7に、潤滑剤流出防止構造を備えた通気路が形成されている。通気路は、軸孔7a、7bにおけるギヤ室側の部分に連通する開口端73aから、第1ダンパー室73、オイルフィルタ76が配置された上部連通路75、オリフィス77が配置された連通路78、第2ダンパー室79および第2ダンパー室79を介して、軸孔7a、7bの軸シール61、62の側の部分に連通する開口端80aに至る。
オリフィス77を介して連通する第1、第2ダンパー室73、79が配置されている。これらによる2段階の圧力緩衝効果によって、多段ポンプ室2に生じる急激な圧力変化に起因するギヤ室4の側の圧力変化が大幅に緩和される。急激な圧力変化に起因して、オイルが、ギヤ室4から軸シール61、62を介して多段ポンプ室2の側に移動することを確実に防止あるいは抑制できる。
ギヤ室4から第1ダンパー室73に移動し、圧力低下によってミスト状になったオイルは、上部連通路75に配置されているオイルフィルタ76に付着して捕捉される。オイルフィルタ76に付着したオイルは、ここから下方に落下する。ミスト状のオイルが、第2ダンパー室79の側に移動し、ここを介して、多段ポンプ室2の側に移動することを確実に防止できる。
(改変例)
上記の例では、モータ冷却用のファンとして、ターボファン等に比べて、冷却風量の大きなシロッコファン34を使用している。シロッコファン34は、モータから多段ポンプ室とは反対側に突出している駆動軸モータ側軸端部17bの先端に取り付けられている。ここで、ポンプ軸長の増加を抑制するためには、シロッコファンの羽根部分が、モータのモータステータ32の一部を取り囲む状態に配置すればよい。例えば、図4に示す多段ルーツポンプ1Aでは、駆動軸モータ側軸端部17bの先端に取り付けたシロッコファン34Aにおいて、その円筒状の羽根部分の一部が、モータ3の外周を取り囲む状態に配置されている。これにより、シロッコファン34Aの一部が、モータ3に対して径方向に重なった状態に配置され、その分、ポンプ軸長の増加を抑制できる。
1、1A 多段ルーツポンプ
1a ポンプ中心軸線
2 多段ポンプ室
3 モータ
4 ギヤ室
4a オイル溜め部分
5 ポンプハウジング
6 モータ側軸受ハウジング
6a 駆動軸モータ側軸孔
6b 従動軸モータ側軸孔
7 ギヤ室側軸受ハウジング
7a 駆動軸ギヤ室側軸孔
7b 従動軸ギヤ室側軸孔
8 ギヤ室ハウジング
11、12、13、14 ポンプ室
15 ポンプ吸気口
16 ポンプ排気口
17 駆動軸
17A ポンプ軸部
17B モータ軸部
17a 軸部分
17b 駆動軸モータ側軸端部
17c 駆動軸ギヤ室側軸端部
18 従動軸
18a 従動軸モータ側軸端部
18b 従動軸ギヤ室側軸端部
21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24b まゆ型ロータ
25 駆動軸モータ側軸受
26 駆動軸ギヤ室側軸受
27 従動軸モータ側軸受
28 従動軸ギヤ室側軸受
31 モータハウジング
32 モータステータ
33 モータロータ
34、34A シロッコファン
41 オイル
42 駆動側タイミングギヤ
43 従動側タイミングギヤ
51 駆動軸モータ側軸シール
52 大気連通室
53 大気連通路
56 非接触式軸シール
57 軸シール
58 エンドカバー
59a 隙間
59b 連通穴
61 軸シール
61a、61b リップシール
62 軸シール
62a、62b リップシール
71 第1軸受ハウジング
71a カバー
72 第2軸受ハウジング
73 第1ダンパー室
73a 開口端
74 下部連通路
75 上部連通路
76 オイルフィルタ
77 オリフィス
78 連通路
79 第2ダンパー室
80 連通路
80a 開口端

Claims (10)

  1. ポンプ軸線方向に配列された複数のポンプ室を備えた多段ポンプ室と、
    前記多段ポンプ室を前記ポンプ軸線方向に貫通して延びる駆動軸および従動軸と、
    前記ポンプ室のそれぞれの内部に位置するように、前記駆動軸および前記従動軸のそれぞれに取り付けた複数対のポンプロータと、
    前記駆動軸を回転駆動するモータと、
    前記駆動軸の回転を前記従動軸に伝達するギヤ列を備えたギヤ室と
    を有しており、
    前記多段ポンプ室を挟み、前記ポンプ軸線方向の一方の側に前記モータが配置され、他方の側に前記ギヤ室が配置され、
    複数の前記ポンプ室には、ポンプ吸気口に連通する最大容積の真空側ポンプ室、およびポンプ排気口に連通する最小容積の大気側ポンプ室が含まれ、
    前記真空側ポンプ室は前記ギヤ室に隣接配置され、前記大気側ポンプ室は前記モータに隣接配置され、
    前記駆動軸は、前記ポンプロータが取り付けられているポンプ軸部、および前記モータのモータロータが取り付けられているモータ軸部を備えた1本の軸である多段ルーツポンプ。
  2. 請求項1において、
    前記駆動軸における前記ポンプ軸部と前記モータ軸部との間の軸部分を回転自在の状態で支持する駆動軸モータ側軸受と、
    前記駆動軸における前記ギヤ室内に延びるギヤ室側軸端部を回転自在の状態で支持している駆動軸ギヤ室側軸受と
    を有しており、
    前記駆動軸モータ側軸受はグリース封入式の軸受であり、
    前記駆動軸ギヤ室側軸受はオイル潤滑式の軸受である多段ルーツポンプ。
  3. 請求項1において、
    前記モータを冷却するためのシロッコファンを有しており、
    前記シロッコファンは、前記モータから前記多段ポンプ室とは反対側に突出している前記駆動軸のモータ側軸端部に取り付けられている多段ルーツポンプ。
  4. 請求項3において、
    前記シロッコファンの羽根部分は、前記モータのモータステータの一部を取り囲む状態に配置されている多段ルーツポンプ。
  5. 請求項2において、
    前記多段ポンプ室におけるモータ側端壁を貫通して延びる駆動軸モータ側軸孔と、当該駆動軸モータ側軸孔を貫通して延びる前記軸部分との間をシールしている駆動軸モータ側軸シールを有しており、
    前記駆動軸モータ側軸孔内において、前記駆動軸モータ側軸シールは前記大気側ポンプ室の側に配置され、前記駆動軸モータ側軸受は前記モータの側に配置され、
    前記駆動軸モータ側軸孔内における前記駆動軸モータ側軸受と前記駆動軸モータ側軸シールとの間の隙間は、大気側に連通する大気連通室である多段ルーツポンプ。
  6. 請求項5において、
    前記駆動軸モータ側軸シールは、
    前記ポンプ軸線方向に所定の間隔で配置した第1、第2リップシールを備えた2段の接触式軸シール、および、
    ラビリンスシールからなる非接触式軸シール
    のうちの少なくとも一方である多段ルーツポンプ。
  7. 請求項5において、
    前記駆動軸モータ側軸シールは、
    前記ポンプ軸線方向に所定の間隔で配置した第1、第2リップシールを備えた2段の接触式軸シールと、
    前記第1、第2リップシールの間に配置したラビリンスシールからなる非接触式軸シールと
    を備えている多段ルーツポンプ。
  8. 請求項5において、
    前記多段ポンプ室の前記モータ側端壁に形成した従動軸モータ側軸孔と、
    前記従動軸モータ側軸孔を貫通する前記従動軸の従動軸モータ側軸端部と、
    前記従動軸モータ側軸孔内において、前記従動軸モータ側軸端部を回転自在の状態で支持する従動軸モータ側軸受と、
    前記従動軸モータ側軸受に対して前記大気側ポンプ室の側に位置し、前記従動軸モータ側軸孔と前記従動軸モータ側軸端部との間をシールしている従動軸モータ側軸シールと、
    前記従動軸モータ側軸孔内における前記従動軸モータ側軸受と前記従動軸モータ側軸シールとの間の隙間を大気側に連通している連通穴と
    を備えている多段ルーツポンプ。
  9. 請求項5において、
    前記多段ポンプ室の前記モータ側端壁に形成した従動軸モータ側軸孔と、
    前記従動軸モータ側軸孔を貫通する前記従動軸の従動軸モータ側軸端部と、
    前記従動軸モータ側軸孔および前記従動軸モータ側軸端部を覆い隠すエンドカバーと
    を有しており、
    前記エンドカバーは、前記モータ側端壁に対して気密状態に取り付けられている多段ルーツポンプ。
  10. 請求項4において、
    前記多段ポンプ室におけるギヤ室側端壁に貫通する状態に形成した駆動軸ギヤ室側軸孔および従動軸ギヤ室側軸孔と、
    前記駆動軸ギヤ室側軸孔を貫通して延びる前記駆動軸の駆動軸ギヤ室側軸端部と、
    前記従動軸ギヤ室側軸孔を貫通して延びる前記従動軸の従動軸ギヤ室側軸端部と、
    前記駆動軸ギヤ室側軸孔と前記駆動軸ギヤ室側軸端部との間をシールしている駆動軸ギヤ室側軸シールと、
    前記従動軸ギヤ室側軸孔と前記従動軸ギヤ室側軸端部との間をシールしている従動軸ギヤ室側軸シールと、
    前記駆動軸ギヤ室側軸シールおよび前記従動軸ギヤ室側軸シールと、前記ギヤ室との間に位置するように、前記ギヤ室側端壁に設けた潤滑剤流出防止構造と
    を有しており、
    前記潤滑剤流出防止構造は、
    前記ギヤ室に連通する圧力緩衝用の第1ダンパー室と、
    前記第1ダンパー室に、オイル捕捉用のフィルタおよびオリフィスを経由して連通している圧力緩衝用の第2ダンパー室と
    を備えている多段ルーツポンプ。
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