JP2009092042A - 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構 - Google Patents

回転ロータ式ポンプの軸受保護機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2009092042A
JP2009092042A JP2007265694A JP2007265694A JP2009092042A JP 2009092042 A JP2009092042 A JP 2009092042A JP 2007265694 A JP2007265694 A JP 2007265694A JP 2007265694 A JP2007265694 A JP 2007265694A JP 2009092042 A JP2009092042 A JP 2009092042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
bearing
housing
screw
vacuum pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007265694A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Fujii
理之 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2007265694A priority Critical patent/JP2009092042A/ja
Publication of JP2009092042A publication Critical patent/JP2009092042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】排気室側が高温になっても簡易な構成で軸受周辺の温度上昇を抑えることのできる回転ロータ式ポンプを提供する。
【解決手段】吸気口と排気口が形成された排気室を形成するハウジング内に回転ロータが収納され、排出ガスを吸気口から吸収し、排気口から排気する回転ロータ式ポンプにおいて、該回転ロータはロータ軸端部でハウジングに対して軸受を介して回転自在に支持され、該軸受とハウジング内に形成された排気室との間に断熱空間を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転ロータ式ポンプにおける軸受の保護機構に関する。特に一対のスクリューロータを持つ真空ポンプの軸受保護機構に関する。
ガスを排気するために用いられる回転ロータ式ポンプのロータを回転自在に支持するための軸受を支持している軸受ハウジングは、回転ロータ式ポンプを圧縮機として用いた場合は、ガスの圧縮熱により軸受ハウジングが高温になり、軸受も高温になる。また、回転ロータ式ポンプを真空ポンプとして用いる場合は、排気時にガスが断熱圧縮されるため、軸受ハウジングが高温になり、軸受も高温になる。そのため、軸受の寿命が短くなるという問題があった。
特に、半導体製造装置に使用される回転ロータ式真空ポンプは、半導体製造装置のチャンバー内で、半導体製造プロセスに用いられるガスを吸気する必要がある。ポンプで吸入されるガスには、昇華性を有するものがあり、これらを吸気する回転ロータ式真空ポンプにおいては、回転ロータ式真空ポンプ内部で上記の上記吸入ガスが圧力の上昇とともに固体化し主として粉体として析出してしまう問題があった。
上記プロセスガスが回転ロータ式真空ポンプの排気室内で固形物として析出すると、その析出物(反応生成物)は非常に硬い場合もあり、排気室内でロータ間やロータとハウジングとの間で噛み込むと、ロータを破壊してしまうという問題があった。また、ガスが排気される排気管路の内面に析出すると、排気効率が低下してしまうという問題もあった。
上記のような問題を解決するためには、ポンプハウジングの温度を高く維持して、プロセスガスや反応生成ガスが気体の状態を維持しながら排気させるのが効果的である。しかしながら、軸受ハウジングに支持されている軸受の温度が上昇しすぎると、軸受の寿命が短くなってしまう。そのため、ポンプハウジングの温度は、軸受の寿命を考慮すれば、適度に低い温度に抑えておく必要がある。
そこで、下記特許文献1のように、軸受ハウジングに冷却流路を通して水冷して、軸受ハウジングの温度を比較的低く保持する技術が開示されている。
以下、図7を用いて、特許文献1に開示されている真空ポンプについて説明する。図7に示す回転ロータ式真空ポンプ20は、複数のポンプ室が形成されているポンプハウジング21とポンプ室(例えば、ポンプ室22)内に内設されるロータ23、23’と、該ロータ23、23’に固設される回転軸3、3’と、該回転軸3、3’を回転させる駆動機構14とを有する。回転軸3、3’は、互いに平行に設けられており、この回転軸3、3’にそれぞれロータ23、23’が固設されている。
ハウジング22には、吸気口5側から第一段目ポンプ室31、第二段目ポンプ室32、第三段目ポンプ室33、第四段目ポンプ室34、第五段目ポンプ室35と、5つのポンプ室が形成されており、第一段目ポンプ室31から第五段目ポンプ室35に向かって、順番にポンプ室の容積が小さくなっている。
また、排気口側軸受ハウジング10のハウジング22とは反対側には、ギアハウジング11が設けられており、このギアハウジング11に設けられているギア室11aに、回転軸3、3’に取付けられる形でタイミングギア14、14’が配置されている。このギアハウジング11に設けられるギア室11aには、回転軸3、3’の回転を潤滑する目的で潤滑油が充填されており、そして、ギアハウジング11のリアハウジング10とは反対側にモータ等の駆動機構を含む駆動部14が備えられている。
さらに、吸気口側軸受ハウジング9には回転軸3、3’を吸気口5側で回転自在に支持する為に、回転軸挿通孔と吸気側軸受7、7’が設けられている。一方、排気口側軸受ハウジング10にも、回転軸3、3’を排気口36側で回転自在に支持するために、回転軸挿通孔と排気側軸受8、8’が設けられている。これら吸気側軸受7、7’、排気側軸受8、8’により回転軸3、3’がポンプハウジング21に対して回転可能に支持されている。
また、排気口側軸受ハウジング10には、排気側軸受8、8’よりも第五段目ポンプ室35側にシール部材13、13’が設けられている。このシール部材13、13’により、排気室側からプロセスガスが軸受側に漏れることと、軸受側から排気室側へ油が漏洩することを防止している。
さらに、ポンプハウジング21内に、冷媒流路42が形成されている。この冷媒流路42は、排気側軸受8、8’とシール部材13、13’とが設けられている排気側軸受ハウジング10に形成されている。
特開2004−300964号公報
しかしながら、回転ロータ式圧縮機や回転ロータ式真空ポンプ等の回転ロータ式ポンプのように軸受周辺が高温になる場合、複雑な冷却配管や冷却装置を軸受周辺に配置しなければならなかった。特に、特許文献1のように軸受ハウジングに冷却流路を通して水冷して、軸受ハウジングの温度を比較的低く保持する方法では、軸受を冷却すると同時に、リアハウジングの端面(軸受ハウジングとの合せ面)や、軸受ハウジングの排気室の壁面を構成する部分も冷却されることになる。そのため、軸受ハウジングの端面のうち排気室に近い部分や、軸受ハウジングの排気室の壁面を構成する部分のほうが温度が低くなる場合もあるので、これらポンプハウジングの温度が低い部分にプロセスガスが固体化するのを防止できるとは言えず、ポンプのトラブルを招きやすい。また、プロセスガスの固体化を防止するためにポンプハウジングの温度をさらに上昇させると、結局は軸受周辺の温度も高くなり、ポンプの寿命や信頼性の低下、コスト高を招く。このように、排気室内でのプロセスガスの固体化を防止しつつ、軸受等の寿命を維持するのは従来の技術では困難であった。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、排気室側が高温になっても簡易な構成で軸受周辺の温度上昇を抑えることのできる回転ロータ式ポンプを提供することを課題とする。特に、半導体装置製造分野のようなプロセスガスの凝縮が問題となる領域においては、該プロセスガスの凝縮が防止できるように、排気室の温度を比較的高く維持できるとともに、軸受等が配置される近傍では、温度を比較的低くして、軸受等の寿命を維持しつつ、排気室内でのプロセスガスの凝縮を防止することができる真空ポンプを提供することを課題とする。
上記課題を解決する為に、本発明の回転ロータ式ポンプの軸受保護機構は、吸気口と排気口が形成された排気室を形成するハウジング内に回転ロータが収納され、排出ガスを吸気口から吸収し、排気口から排気する回転ロータ式ポンプにおいて、該回転ロータはロータ軸端部でハウジングに対して軸受を介して回転自在に支持され、該軸受とハウジング内に形成された排気室との間に断熱空間を設けたことを特徴とする。
上記の構成においては、金属と比較して熱伝導率の低い断熱空間が、比較的低温に維持しなければならない軸受と比較的高温になる排気室との間を隔てているので、軸受を排気室と比較して低温に維持することができる。該断熱空間は、排気室と軸受との間で軸受ハウジングのロータ軸周辺に中空部を形成するだけの簡単な構造とすることができる。このような構成にすれば、排気室で発生した熱が軸受へ伝わらないように空間で遮断できるとともに、軸受ハウジングを構成する金属部分も空間を形成することにより、排気室と軸受との間の熱伝達経路の断面積を狭くすることができ、金属部分で軸受へ移送される熱量を減らすことができる。さらに、排気室と軸受との間の熱伝達経路も長くすることができるので、排気室と軸受間の熱抵抗が大きくなり、熱エネルギーを伝わりにくくすることができる。以上より、断熱効果が大幅に向上する。
特に、昇華性のガスが発生する半導体製造装置に使用した場合、排気室側を高温にかつ軸受を低い温度に維持することができる。本発明を一対のスクリューロータを持つスクリュー式真空ポンプに適応した場合、排気側でのプロセスガスの圧縮作用が急激で排気口付近のハウジングが特に高温になるため、効果が大きい。
さらに、本発明の回転ロータ式ポンプの軸受保護機構は、前記軸受に対して排気室とは反対側の回転ロータ軸一端側に回転ロータの駆動部を配置し、該駆動部と前記軸受との間の前記断熱空間内に冷却手段を配置するとよい。
このような構成にすることにより、駆動部を構成するモータからの発熱が軸受に伝達し、軸受が高温になることによる軸受の不具合を防止することができる。冷却手段としてはアルミ系や銅系等の熱伝導率のよい材質を用いた冷却プレートを用い、軸受ハウジングと駆動手段の間に配置する。冷却プレートは駆動手段から熱を吸収するように駆動手段と密着させ、軸受ハウジングから熱を奪わないように軸受ハウジングとは非接触で配置するのが良い。しかし、排気室の発熱量が多く軸受ハウジングが高温になってしまう場合は、冷却プレートを軸受ハウジングにも接触させて熱を吸収する構成とする。冷却プレートには冷却水循環用の経路を形成し、冷却水を循環させることにより、冷却効果は向上する。
特に、昇華性のガスが発生する半導体製造装置に使用した場合、排気室側を高温にかつ軸受を確実に低い温度に維持することができる。本発明を一対のスクリューロータを持つスクリュー式真空ポンプに適応した場合、排気側でのプロセスガスの圧縮作用が急激で排気口付近のハウジングが特に高温になるため、効果が大きい。
以上のように、請求項1の発明の回転ロータ式ポンプにおいては、断熱空間が、比較的低温に維持しなければならない軸受と比較的高温になる排気室との間を隔てているので、軸受を排気室と比較して低温に維持することができる。該断熱空間は、排気室と軸受との間で軸受ハウジングのロータ軸周辺に中空部を形成するだけの簡単な構造とすることができる。
また、請求項2の発明の回転ロータ式ポンプにおいては、駆動部を構成するモータからの発熱が軸受に伝達し、軸受が高温になることによる軸受の不具合を防止することができる。
以下、本発明に係る真空ポンプの実施の形態について図面に基づき説明する。図5は本願発明に係る二段スクリュー式真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。
ここで、図5の第一のスクリュー式真空ポンプ(第一の真空ポンプ、回転ロータ式ポンプ、片持ち式回転ポンプ、前段真空ポンプもしくはブースタポンプ)1Aについて、図1及び図2を用いて説明する。
図1は第一のスクリュー式真空ポンプ(第一の真空ポンプ、回転ロータ式ポンプ、片持ち式回転ポンプ、前段真空ポンプもしくはブースタポンプ)1Aの実施の形態を模式的に示す断面図である。また、図2は図1のA−A断面図である。
図示するように、この第一のスクリュー式真空ポンプ1Aは、縦置に配置された一対のスクリューロータ102,103を備え、この一対のスクリューロータ102、103は排気室ハウジング171の内部に収納されている。排気室を形成するハウジング(排気室ハウジング)171はロータハウジング104、上端ハウジング172及び軸受ハウジング173により構成されている。
前記一対のスクリューロータ102、103と排気室ハウジング171により複数の作動室107が形成される。この作動室107はロータハウジング104及び上端ハウジング172に形成された吸気口153からプロセスガス(反応生成ガス)を吸入し、前記一対のスクリューロータ102、103の回転に伴いプロセスガス(反応生成ガス)を圧縮してロータハウジング104の側面に形成された排出口(排気口)154から排気する。
スクリューロータ102、103と排気室ハウジング171とで吸気口153と排出口(排気口)154とが常に連通しないように仕切られ、 吸気側のスクリューロータ102、103と排気室ハウジング171で排気室168の吸気側が閉じるまでの位置において、ロータハウジング104に形成されている吸気口153の下端部には、反応生成物を収容するための窪み173が設けられている。また、スクリューロータ102,103の上部の吸気口153には反応生成物の塊がダイレクトに排気室168に落下しないように邪魔板174が配置されている。
スクリューロータ102、103と排気室ハウジング171間はスクリューロータ102、103の端面も含めて微小隙間とされるが、大気側に配置され、大気のシール機能も必要となる第二のスクリュー式真空ポンプと比較して隙間は大きくてもよい。
また、第一のスクリュー式真空ポンプ(前段真空ポンプもしくはブースタポンプ)1Aで容積圧縮して排気することにより、大気へ排気するための動力が大きな第二のスクリュー式真空ポンプ(後段真空ポンプもしくはメインタポンプ)1Bを小型化することができ、省エネとなる。
スクリューロータ102は、ロータ部材156と回転軸部材105により構成されている。ロータ部材156はアルミニウム系の素材、回転軸部材105は鉄系の素材でできている。ロータ部材156は中空ロータであり、中空部分には鉄系の素材でできた筒部材157が焼嵌めもしくは冷嵌めされている。このように、アルミニウム系の素材でできたロータ部材156に鉄系の素材でできた筒部材157を焼嵌めもしくは冷嵌めすることにより、温度上昇した際にアルミ系の素材のほうが鉄系の素材よりも熱膨張しても、焼嵌めもしくは冷嵌めによる鉄系素材の圧縮とアルミ系素材の膨張が緩衝し、ロータ部材156と筒部材157との間に隙間を生じにくくすることができた。また、ロータ部材156と筒部材157間の接合面を円筒形状とし、両部材の回転軸合わせを容易にできるようにしている。筒部材157の下端にはロータ部材156と軸方向の相対位置が変わらないように段部166が設けられている。がさらに、筒部材157の内周に上部に行くにしたがって狭くなるテーパを設け、さらに回転軸部材105の上端にも端部に行くにしたがって細くなる筒部材157のテーパと同形状のテーパを設けてある。そして筒部材157と回転軸部材105のテーパ部を圧密着させることによりロータ部材156と筒部材157の回転軸を一致させ、さらには回転軸部材105との回転軸とも一致させる。筒部材157と回転軸部材105は同じ鉄系の素材であり、温度変化による熱膨張量の違いはほとんどない。筒部材157と回転軸部材105とは、円筒部材157の上面と回転軸部材105の上端に締結されたボルト159との間に皿バネ158を配置することにより圧密着される。スクリューロータ102の上端部にはロータ部材156の中空部に反応性生物が堆積しないように蓋160が締結されている。
同様に、スクリューロータ103は、ロータ部材161と回転軸部材108により構成されている。ロータ部材161はアルミニウム系の素材、回転軸部材108は鉄系の素材でできている。ロータ部材161は中空ロータであり、中空部分には鉄系の素材でできた筒部材162が焼嵌めもしくは冷嵌めされている。このように、アルミニウム系の素材でできたロータ部材161に鉄系の素材でできた筒部材162を焼嵌めもしくは冷嵌めすることにより、温度上昇した際にアルミ系の素材のほうが鉄系の素材よりも熱膨張しても、焼嵌めもしくは冷嵌めによる鉄系素材の圧縮とアルミ系素材の膨張が緩衝し、ロータ部材161と筒部材162との間に隙間を生じにくくすることができた。また、ロータ部材161と筒部材162間の接合面を円筒形状とし、両部材の回転軸合わせを容易にできるようにしている。筒部材162の下端にはロータ部材161と軸方向の相対位置が変わらないように段部167が設けられている。さらに、筒部材162の内周に上部に行くにしたがって狭くなるテーパを設け、さらに回転軸部材108の上端にも端部に行くにしたがって細くなる筒部材162のテーパと同形状のテーパを設けてある。そして筒部材162と回転軸部材108のテーパ部を圧密着させることによりロータ部材161と筒部材162の回転軸を一致させ、さらには回転軸部材108との回転軸とも一致させる。筒部材162と回転軸部材108は同じ鉄系の素材であり、温度変化による熱膨張量の違いはほとんどない。筒部材162と回転軸部材108とは、筒部材162の上面と回転軸部材108の上端に締結されたボルト164との間に皿バネ163を配置することにより圧密着される。スクリューロータ103の上端部にはロータ部材161の中空部に反応性生物が堆積しないように蓋165が締結されている。
スクリューロータ102、103のように軽量なアルミニウム系素材や中空部を設けてスクリューロータ102、103をできるだけ軽量にすることにより、共振周波数を高くしてスクリューロータ102、103を高速回転できるようにした。これにより、第一の真空ポンプ(前段真空ポンプもしくはブースタポンプ)が小型になり、シール性を向上できるので排気効率のよい第一の真空ポンプ(前段真空ポンプもしくはブースタポンプ)を構成することができる。
スクリューロータ102は、ロータの回転軸部105が、回転軸部105の下方で上部に設けられた軸受106、101及び下部に設けられた軸受123によりロータハウジング104内で回転自在に支持されている。軸受106と排気室168との間には排気室内のプロセスガス(反応生成ガス)が軸受側に漏れて軸受に堆積したり潤滑油を汚染しないように、さらには軸受側106の潤滑油が排気室168側に漏れないように軸シール169が設けられている。また、軸受106、101、123は皿ばね(図示なし。)等で与圧をかけられている。
また、スクリューロータ103も同様に、ロータの回転軸部108が、回転軸部108の下方で上部に設けられた軸受109、110及び下部に設けられた軸受124によりロータハウジング104内で回転自在に支持されている。軸受109と排気室168との間には排気室内のプロセスガス(反応生成ガス)が軸受側に漏れて軸受に堆積したり潤滑油を汚染しないように、さらには軸受側109の潤滑油が排気室168側に漏れないように軸シール170が設けられている。軸受109、110、124は皿ばね(図示なし。)等で与圧をかけられている。
軸受106,101の外輪は、鉄系の素材でできた円柱形状の軸受支持部材175の内周に圧接固定され、軸受支持部材175の外周部分はアルミ系の素材でできた軸受ハウジング175に圧接固定している。軸受支持部材175の下端には軸受の外輪と軸受ハウジング175に対して軸方向で位置決めし易いように回転軸の放射方向に突出部180が形成されている。同様に、軸受109,110の外輪は、鉄系の素材でできた軸受支持部材177に圧接固定され、軸受支持部材177はアルミ系の素材でできた軸受ハウジング176に圧接固定している。軸受支持部材177の下端には軸受の外輪と軸受ハウジング176に対して軸方向で位置決めし易いように回転軸の放射方向に突出部181が形成されている。このように軸受106,101、109、110の外輪とほぼ同じ熱膨張率を持つ軸受支持部材175、177を介して熱膨張率の異なる(大きな)アルミ系の素材でできた軸受ハウジング176に固定することにより、軸受106,101、109,110の外輪と軸受支持部材175,177との間に隙間の変化ができないようにできる。
さらに、軸受ハウジング176には軸受106,101、109,110と排気室168とを熱的に断熱するための中空部182が形成されている。このように排気室168で発生した排気ガスの圧縮熱等の熱が、軸受106,101、109,110へ伝達しないように、排気室168と軸受106,101、109,110との間の熱伝導経路に空間を設けることにより、軸受106,101、109,110へ熱が伝達しにくくなり、軸受106,101、109,110が高温になることによる破壊を防止することができる。この中空部182は軸受106,101、109,110の周辺に設けることにより、軸受ハウジング176を介して軸受106,101、109,110へ熱が伝わる熱伝導経路を長くできるので、より断熱効果が向上する。さらに、低温で固体となる反応生成ガスが流れる場合、反応生成物が堆積しないように、反応生成ガスが流れる経路(吸気口153→排気室168→排気口154)を高温にして真空ポンプを運転する必要があるが、中空部182により高温に維持されている排気室168周辺の熱が、軸受106,101、109,110へ伝達するのを防止するという効果もある。
排気室ハウジング171を構成するロータハウジング104、上端ハウジング172及び軸受ハウジング173は、アルミ系の素材でできたロータ部材161と同じアルミ系の素材で構成されており、熱膨張率を同等とすることによりスクリューロータ102,103と排気室ハウジング171との隙間が温度により変化しないようにしている。さらに排気室ハウジング171がアルミ系の素材でできているので熱伝導率が良く排気口153付近で発生した熱を吸気口154側へ移送し易くなり、排気室168の温度を均一にし易い。
ロータハウジング104の周辺には排気室168内の温度を制御するためのアルミ系の素材でできた伝熱プレート183が密着されている。該伝熱プレートには冷却媒体(水等)もしくは加熱媒体(高温高圧蒸気等)を流すための経路184が形成されており、加熱・冷却はこれらの媒体で行う。例えば、タングステン系等の高温で固化する反応生成ガスを排気する場合は、排気室を低温に維持する必要があり、経路184に冷却水を流す。
軸受ハウジング176の下端であり、軸受ハウジング176を介して軸受106,101、109,110へ熱が伝わる熱伝導経路と接する位置にはアルミ系の素材でできた冷却プレート185が配置されている。中空部182だけでは十分に軸受106,101、109,110を低温に維持できない場合、前記冷却プレート185が配置されていることにより、軸受106,101、109,110へ伝導する熱量を減らすことができるので、軸受106,101、109,110の温度上昇を抑えることができる。
該冷却プレート185には冷却水等の媒体を流すための冷却経路186が形成されており、冷却効率をより向上させている。
さらに、前記冷却プレート185はモータハウジング187とも接しており、モータ113も冷却することができる。さらにモータハウジング187の外周には第二の冷却プレート188が密着しており、該第二の冷却プレート188によってもモータ113は冷却される。また、第二の冷却プレート188には冷却水等の媒体を流すための冷却経路189が形成されており、冷却効率をより向上させている。
回転軸部105の下端部にはタイミングギア111が設けられ、回転軸部108の下端部にはタイミングギア112が設けられており、タイミングギア111及び112が互いに噛み合うことにより、スクリューロータ102及び103が同期して非接触で回転するように構成されている。
回転軸部108の軸受110とタイミングギア112間にはモータ113の永久磁石方式の回転子150が固定され、キャン151によりキャンド化されている。真空ポンプ駆動して排気室168内が真空になるとモータ113側も真空に引かれるので、キャン151で回転子150側を大気と分離することにより排気室168への大気の漏洩を防止している。また、運転開始時等に排気口153の圧力が大気圧よりも高くなると、排気室168内のプロセスガスがモータ113側に漏れることもある。この場合、モータがキャンド化されていることによりプロセスガスが大気へ漏れることを防止できる。キャン151の外側にはモータ113の電磁石方式の固定子152が固定されており、インバータによりスクリューロータ103の回転数を制御している。さらに、該回転運動をタイミングギア111及び112を介してスクリューロータ102を伝達することによりスクリューロータ102及び103は同期して非接触で回転するように構成されている。
タイミングギア111及び112はオイルハウジング125で仕切られた潤滑油126が貯留されているオイル室127内に収納されている。タイミングギア111及び112には図示していない潤滑油供給手段により潤滑油が供給されるように構成されている。さらに、タイミングギア111及び112の軸方向の厚みを変え、軸方向底面を合わせて配置することによりタイミングギア111から回転の遠心力によりタイミングギア112へ飛ばされた潤滑油がタイミングギア112との段差部分で止められて、タイミングギア111及び112との噛み合い部分を潤滑するように構成されている。
次に、図5の第二のスクリュー式真空ポンプ(回転ロータ式ポンプ、片持ち式回転ポンプ、後段真空ポンプもしくはメインポンプ)1Bについて、図3及び図4を用いて説明する。
図3は第二のスクリュー式真空ポンプ(回転ロータ式ポンプ、片持ち式回転ポンプ、後段真空ポンプもしくはメインポンプ)1Bの実施の形態を模式的に示す断面図である。 また、図4は図3のB−B断面図である。
図示するように、このスクリュー式真空ポンプ1Bは、縦置に配置された一対のスクリューロータ202,203を備え、この一対のスクリューロータ202、203は排気室ハウジング271の内部に収納されている。排気室ハウジング271はロータハウジング204、上端ハウジング272及び軸受ハウジング276により構成されている。
前記一対のスクリューロータ202、203と排気室ハウジング271により複数の作動室207が形成される。この複数の作動室207は上端ハウジング272に形成された吸気口253からプロセスガス(反応生成ガス)を吸入し、前記一対のスクリューロータ202、203の回転に伴いプロセスガス(反応生成ガス)を移送してロータハウジング204の下端の側面に形成された排出口(排気口)254から排気する。
上端ハウジング272、つまり下記説明の構造をもつ片持ちのスクリューロータ202,203の上部には、第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154と第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253との間の中間圧が脈動した際に、脈動を緩衝するための脈動防止空間290が形成されている。例えば、極端な場合として真空状態から急激に大気圧を排気すると、脈動の最高圧力は大気圧以上(場合によっては大気圧の数倍以上)となり、第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154と第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253との間で脈動が生じると、圧力の低い第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの軸受109側へプロセスガスが漏れ、故障の原因となる。また、中間圧に圧力変化の大きい脈動が生じると、第一のスクリュー式真空ポンプ1A及び第二のスクリュー式真空ポンプ1Bのような片持ちのスクリューロータの場合、スクリューロータを曲げる方向に偏った力が発生し、スクリューロータ間もしくはスクリューロータとハウジング間で接触が生じ破壊の原因となる。特に、第一のスクリュー式真空ポンプは例えば一対のスクリューロータを3条と4条、4条と6条というように並列に複数の作動室が形成され、容積圧縮して排気しているため、排気端面での各作動室の圧力が異なり、スクリューロータに対して曲げる方向への力が大きくなる。第二のスクリュー式真空ポンプでは、両スクリューロータを1条とし、容積圧縮しないで排気する構造であり、第一のスクリュー式真空ポンプのスクリューロータと比較して軸径も小さいので、第一の真空ポンプと比較してスクリューロータに対して曲げる方向への力はそれほど大きくはならない。
上端ハウジング272内に形成された脈動防止空間290には反応生成物が排気室268内に侵入しないように吸気口253と排気室268間を仕切るようにトラップ部材291が配置されている。トラップ部材291は下端から上端に行くにしたがって先細りとなる中空構造で、上端ハウジング272とトラップ部材291との間に形成される溝部292に反応生成物が堆積するような構成となっている。上端ハウジング272を上面フランジと吸気口253が形成された側面ハウジングという構成にすることにより、該上面フランジを取り外すだけで、前記溝部292に堆積した反応生成物を掃除することができる。
スクリューロータ202、203と少なくともロータハウジング204間は微小隙間とされる。
スクリューロータ202は、ロータ部材256と回転軸部材205により構成されている。ロータ部材256及び回転軸部材205は鉄系の素材でできている。ロータ部材256は中空ロータであり、ロータ部材256の内周に上部に行くにしたがって狭くなるテーパを設け、さらに回転軸部材205の上端にも端部に行くにしたがって細くなるロータ部材256のテーパと同形状のテーパを設けてある。そしてロータ部材256と回転軸部材205のテーパ部を圧密着させることによりロータ部材156と回転軸部材205との回転軸を容易に一致させることができる。ロータ部材256と回転軸部材205は同じ鉄系の素材であり、温度変化による熱膨張量の違いはほとんどない。ロータ部材256と回転軸部材205とは、ロータ部材256の中空内上面と回転軸部材205の上端に締結されたボルト259との間に皿バネ258を配置することによりテーパ部で圧密着される。スクリューロータ202の上端部にはロータ部材256の中空部に反応性生物が堆積しないように蓋260が締結されている。
同様に、スクリューロータ203は、ロータ部材261と回転軸部材208により構成されている。ロータ部材261及び回転軸部材208は鉄系の素材でできている。ロータ部材261は中空ロータであり、ロータ部材261の内周上部に行くにしたがって狭くなるテーパを設け、さらに回転軸部材208の上端にも端部に行くにしたがって細くなり、ロータ部材261のテーパと同形状のテーパを設けてある。そしてロータ部材261と回転軸部材208のテーパ部を圧密着させることによりロータ部材261と回転軸部材208との回転軸を容易に一致させることができる。ロータ部材261と回転軸部材208は同じ鉄系の素材であり、温度変化による熱膨張量の違いはほとんどない。ロータ部材261と回転軸部材208とは、ロータ部材261の中空内上面と回転軸部材208の上端に締結されたボルト264との間に皿バネ264を配置することによりテーパ部で圧密着される。スクリューロータ203の上端部にはロータ部材261の中空部に反応性生物が堆積しないように蓋265が締結されている。
第一のスクリュー式真空ポンプは、排気容量を得るために、スクリューロータが大きくなり、回転部の重量は重くなる。しかしながら、運転中の排気室168は分子流領域付近であり、スクリューロータ間及びスクリューロータとロータケーシング間等の隙間は広くできるため、熱膨張係数の大きな材料でも使用が可能である。従って、第一のスクリュー式真空ポンプのスクリューロータは、熱膨張係数は大きいが軽量であるアルミ系の材料が最適である。
それに対し、第二のスクリュー式真空ポンプは第一のスクリュー式真空ポンプより排気容量が小さいため、スクリューロータ部は小型であるが、大気の逆流を抑えるためのシール機能が必要なため、スクリューロータ間及びスクリューロータとロータケーシング間等の隙間を狭くする必要がある。従って、第二のスクリュー式真空ポンプのスクリューロータは、密度は大きいが熱膨張係数は小さい鉄系の材料が最適である。
スクリューロータ202は、ロータの回転軸部205が、回転軸部205の下方で上部に設けられた軸受206、201及び下部に設けられた軸受223によりロータハウジング204内で回転自在に支持されている。軸受206と排気室268との間には排気室内のプロセスガス(反応生成ガス)が軸受側に漏れて軸受に堆積したり、潤滑油を汚染しないように、さらには軸受側206の潤滑油が排気室268側に漏れないように軸シール269が設けられている。また、軸受206、201、223は皿ばね(図示なし。)等で与圧をかけられている。
また、スクリューロータ203も同様に、ロータの回転軸部208が、回転軸部208の下方で上部に設けられた軸受209、210及び下部に設けられた軸受224によりロータハウジング204内で回転自在に支持されている。軸受209と排気室268との間には排気室内のプロセスガス(反応生成ガス)が軸受側に漏れて軸受に堆積したり、潤滑油を汚染しないように、さらには軸受側209の潤滑油が排気室268側に漏れないように軸シール270が設けられている。軸受206、201、223は皿ばね(図示なし。)等で与圧をかけられている。
軸受206,201の外輪は、鉄系の素材でできた円柱形状の軸受支持部材275の内周に圧接固定され、軸受支持部材275の外周部分は鉄系の素材でできた軸受ハウジング276に圧接固定している。軸受支持部材275の下端には軸受の外輪と軸受ハウジング276に対して軸方向で位置決めし易いように回転軸の放射方向に突出部280が形成されている。同様に、軸受209,210の外輪は、鉄系の素材でできた軸受支持部材277に圧接固定され、軸受支持部材277は鉄系の素材でできた軸受ハウジング276に圧接固定している。軸受支持部材277の下端には軸受の外輪と軸受ハウジング276に対して回転軸方向で位置決めし易いように回転軸の放射方向に突出部281が形成されている。軸受支持部材275、277は後記する空部282内で軸受を支持するように配置される。
このように軸受支持部材275、277を介して軸受206,207、209,210の外輪を軸受ハウジング276に固定することにより、中空部282と軸受206,207、209,210を軸方向で直列に配置せずに、真空ポンプの軸方向長を短くすることもできる。
さらに、軸受ハウジング276には軸受206,207、209,210と排気室268とを熱的に断熱するための中空部282が形成されている。このように排気室268で発生した排気ガスの圧縮熱等の熱が、軸受206,207、209,210へ伝達しないように、排気室268と軸受206,207、209,210との間の熱伝導経路に空間を設けることにより、軸受206,207、209,210へ熱が伝達しにくくなり、軸受206,207、209,210が高温になることによる破壊を防止することができる。この中空部282は軸受206,207、209,210の周辺に設けることにより、軸受ハウジング176を介して軸受206,207、209,210へ熱が伝わる熱伝導経路を長くできるので、より断熱効果が向上する。さらに、反応生成ガスを排気する場合、反応生成物が堆積しないように、反応生成ガスが流れる経路(吸気口253→排気室268→排気口254)を高温にして真空ポンプを運転する必要があるが、中空部282により高温に維持されている排気室268周辺の熱が、軸受206,207、209,210へ伝達するのを防止するという効果もある。
排気室ハウジング271を構成するロータハウジング204、上端ハウジング272及び軸受ハウジング276は、鉄系の素材でできたロータ部材161と同じ鉄系の素材で構成されており、熱膨張率を同等とすることによりスクリューロータ202,203と排気室ハウジング271との隙間が温度により変化しないようにしている。
ロータハウジング204の周辺には排気室268内の温度を制御するためのアルミ系の素材でできた伝熱プレート283が密着されている。該伝熱プレート283には冷却媒体(水等)もしくは加熱媒体(高温高圧蒸気等)を流すための経路284が形成されており、加熱・冷却はこれらの媒体で行う。例えば、タングステン系等の高温で固化する反応生成ガスを排気する場合は、排気室を低温に維持する必要があり、経路284に冷却水を流す。このように鉄系の素材よりも熱伝導率のよいアルミ系素材でできた伝熱プレート283をロータハウジング204に密着させて、ロータハウジング204の均熱化をしている。
軸受ハウジング276の下端であり、軸受ハウジング276を介して軸受206,207、209,210へ熱が伝わる熱伝導経路と接する位置にはアルミ系の素材でできた冷却プレート285が配置されている。中空部282だけでは十分に軸受206,207、209,210を低温に維持できない場合、前記冷却プレート285が配置されていることにより、軸受206,207、209,210へ伝導する熱量を減らすことができるので、軸受206,207、209,210の温度上昇を抑えることができる。
該冷却プレート285には冷却水等の媒体を流すための冷却経路286が形成されており、冷却効率をより向上させている。
さらに、前記冷却プレート285はモータハウジング287とも接しており、モータ213も冷却することができる。さらにモータハウジング287の外周には第二の冷却プレート288が密着しており、該第二の冷却プレート288によってもモータ213は冷却される。また、第二の冷却プレート288には冷却水等の媒体を流すための冷却経路289が形成されており、冷却効率をより向上させている。
回転軸部205の下端部にはタイミングギア211が設けられ、回転軸部208の下端部にはタイミングギア212が設けられており、タイミングギア211及び212が互いに噛み合うことにより、スクリューロータ202及び203が同期して非接触で回転するように構成されている。
回転軸部208の軸受210とタイミングギア212間にはモータ213の永久磁石方式の回転子250が固定され、キャン251によりキャンド化されている。第二のスクリュー式真空ポンプの排気口254側が詰まると、排気口254付近の圧力が大気圧よりも高くなることもあり、排気室268内のプロセスガスがモータ213側に漏れる。この場合、モータ213がキャンド化されていることによりプロセスガスが大気へ漏れることを防止できる。キャン251の外側にはモータ213の電磁石方式の固定子252が固定されており、インバータによりスクリューロータ203の回転数を制御している。さらに、該回転運動をタイミングギア211及び212を介してスクリューロータ202の伝達することによりスクリューロータ202及び203は同期して非接触で回転するように構成されている。
タイミングギア211及び212はオイルハウジング225で仕切られた潤滑油226が貯留されているオイル室227内に収納されている。タイミングギア211及び212には図示していない潤滑油供給手段により潤滑油が供給されるように構成されている。さらに、タイミングギア211及び212の軸方向の厚みを変え、軸方向底面を合わせて配置することにより、タイミングギア211から回転の遠心力によりタイミングギア212へ飛ばされた潤滑油がタイミングギア212との段差部分で止められて、タイミングギア211及び212との噛み合い部分を潤滑するように構成されている。
反応生成ガスは圧力が高くなると固化しやすい種類のものもあるため、大気側に配置されている第二のスクリュー式真空ポンプ1Bのロータハウジング204の側面には排気室内に不活性ガスを注入し、反応生成ガスを希釈して反応生成物ができにくくするための不活性ガス注入路295が設けられている。
最後に図5を用いて、前記第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154と第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253を直列に連結して縦置き二段スクリュー式真空ポンプ300の構成について説明する。
図5に示すように、前記第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154、第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253及び中間配管301で形成されている排気経路は水平になるように配置することにより、コンダクタンスをほとんど落とすことなく、前記第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154と第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253を接続することができる。
また、中間配管301を用いないで第一のスクリュー式真空ポンプ1Aの排気口154と第二のスクリュー式真空ポンプ1Bの吸気口253を接続してもよい。
スクリューロータ部分の修理やメンテナンス等を行う場合は、第一のスクリュー式真空ポンプ及び第二のスクリュー式真空ポンプの各々の軸受ハウジングとロータハウジングとの締結を解除しロータハウジングとともにロータハウジングよりも上部に配置されている上端ハウジング等を取り外すことにより、容易にスクリューロータ部分を作業者に対して露出することができ、作業性が向上するとともに、組立も容易となる。
回転ロータ式流体ポンプ、片持ち式回転流体ポンプ、回転ロータ式真空ポンプ、片持ち式回転真空ポンプ等に適応可能である。特に、半導体製造工程で使用されるプロセスガスを排気するための片持ちスクリュー式真空ポンプ、その中でも該片持ちスクリュー式真空ポンプを複数台を直列に連結した多段片持ちスクリュー式真空ポンプに適用できる。
本願発明に係る二段スクリュー式真空ポンプの第一のスクリュー式真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 本願発明に係る二段スクリュー式真空ポンプの第二のスクリュー式真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。 図3のB−B断面図である。 本願発明に係る二段スクリュー式真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。 従来技術を示した説明図である。
符号の説明
1A 第一のスクリュー式真空ポンプ
102,103 スクリューロータ
104 ロータハウジング
105 回転軸部材
101、106、109、110、123、124 軸受
107 作動室が形成
113 モータ
111、112 タイミングギア
125 オイルハウジング
126 潤滑油
150 回転子
151 キャン
152 固定子
153 吸気口
154 排出口(排気口)
156 ロータ部材
157 筒部材
166 段部
158、163 皿バネ
159、164 ボルト
160、165 蓋
168 排気室
169、170 軸シール
171 排気室ハウジング
172 上端ハウジング
173 軸受ハウジング
174 邪魔板
175、177 軸受支持部材
182 中空部
183 伝熱プレート
184 経路
185 冷却プレート
186、189 冷却経路
188 第二の冷却プレート

Claims (2)

  1. 吸気口と排気口が形成された排気室を形成するハウジング内に回転ロータが収納され、排出ガスを吸気口から吸収し、排気口から排気する回転ロータ式ポンプにおいて、該回転ロータはロータ軸端部でハウジングに対して軸受を介して回転自在に支持され、該軸受とハウジング内に形成された排気室との間に断熱空間を設けたことを特徴とする回転ロータ式ポンプの軸受保護機構。
  2. 前記軸受に対して排気室とは反対側の回転ロータ軸一端側に回転ロータの駆動部を配置し、該駆動部と前記軸受との間の前記断熱空間内に冷却手段を配置したことを特徴とする請求項1に記載の回転ロータ式ポンプの軸受保護機構。
JP2007265694A 2007-10-11 2007-10-11 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構 Pending JP2009092042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265694A JP2009092042A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265694A JP2009092042A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009092042A true JP2009092042A (ja) 2009-04-30

Family

ID=40664256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007265694A Pending JP2009092042A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009092042A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226369A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Ebara Corp ドライ真空ポンプ装置
JP2014163340A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Ebara Corp 真空ポンプ
JP2015519508A (ja) * 2012-05-08 2015-07-09 ステファン ラルフSTEFFENS, Ralf スピンドルコンプレッサ
CN108026771A (zh) * 2015-09-25 2018-05-11 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 用于冷却压缩机或真空泵的方法和应用这种方法的压缩机或真空泵
US10731649B2 (en) 2015-09-25 2020-08-04 Atlas Copco Airpower, Naamloze Vennootschap Method for cooling a compressor or vacuum pump and a compressor or vacuum pump applying such a method
CN112664453A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 株式会社荏原制作所 真空泵装置
EP4067658A3 (en) * 2021-03-29 2022-11-02 Ebara Corporation Vacuum pump apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226369A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Ebara Corp ドライ真空ポンプ装置
JP2015519508A (ja) * 2012-05-08 2015-07-09 ステファン ラルフSTEFFENS, Ralf スピンドルコンプレッサ
JP2014163340A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Ebara Corp 真空ポンプ
CN108026771A (zh) * 2015-09-25 2018-05-11 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 用于冷却压缩机或真空泵的方法和应用这种方法的压缩机或真空泵
KR20180054831A (ko) * 2015-09-25 2018-05-24 아틀라스 캅코 에어파워, 남로체 벤누트삽 압축기 또는 진공 펌프의 냉각 방법 및 이 방법을 적용한 압축기 또는 진공 펌프
US10731649B2 (en) 2015-09-25 2020-08-04 Atlas Copco Airpower, Naamloze Vennootschap Method for cooling a compressor or vacuum pump and a compressor or vacuum pump applying such a method
CN108026771B (zh) * 2015-09-25 2020-10-02 阿特拉斯·科普柯空气动力股份有限公司 用于冷却压缩机或真空泵的方法和应用这种方法的压缩机或真空泵
KR102166972B1 (ko) * 2015-09-25 2020-10-19 아틀라스 캅코 에어파워, 남로체 벤누트삽 압축기 또는 진공 펌프의 냉각 방법 및 이 방법을 적용한 압축기 또는 진공 펌프
CN112664453A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 株式会社荏原制作所 真空泵装置
EP3808982A1 (en) * 2019-10-15 2021-04-21 Ebara Corporation Vacuum pump with thermal insulation
EP4067658A3 (en) * 2021-03-29 2022-11-02 Ebara Corporation Vacuum pump apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101286187B1 (ko) 다단형 건식 진공펌프
JP2009092042A (ja) 回転ロータ式ポンプの軸受保護機構
EP2361352B1 (en) Scroll-type fluid displacement apparatus with improved cooling system
KR101173168B1 (ko) 다단형 건식 진공펌프
EP1146232B1 (en) Scroll fluid machine
EP2119915B1 (en) Two-stage screw compressor and refrigerating device
JP3370046B2 (ja) 多段圧縮機
JP5073754B2 (ja) 多段式ドライポンプ
EP1479916B1 (en) Scroll fluid machine
JP3965507B2 (ja) 多段スクリュースピンドル圧縮機
WO2006061558A1 (en) Vacuum pump with heat sink on rotor shaft
EP3808982A1 (en) Vacuum pump with thermal insulation
WO2004083643A1 (en) Positive-displacement vacuum pump
JPH0243038B2 (ja)
JP3941484B2 (ja) 多段式真空ポンプ
JP2009092039A (ja) 2段スクリュー式真空ポンプ
JP2009092038A (ja) 縦置きスクリュー式真空ポンプ
JP2005105829A (ja) ドライポンプ
KR101886668B1 (ko) 스크롤식 유체 기계
JPH10281089A (ja) 真空ポンプ
JP2009092040A (ja) 2段真空ポンプ
JP2004300964A (ja) 真空ポンプ
KR100298424B1 (ko) 스크류형진공펌프의수냉식냉각장치
JP4168332B2 (ja) シール装置および該シール装置を用いたスクロール式流体機械
JP2009092041A (ja) 片持ち式回転ポンプ