JP3497622B2 - 水槽を有する厨房キャビネット - Google Patents

水槽を有する厨房キャビネット

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JP3497622B2 JP21663795A JP21663795A JP3497622B2 JP 3497622 B2 JP3497622 B2 JP 3497622B2 JP 21663795 A JP21663795 A JP 21663795A JP 21663795 A JP21663795 A JP 21663795A JP 3497622 B2 JP3497622 B2 JP 3497622B2
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隆司 下村
圭以子 則包
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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し台・システム
キッチン等の水槽を有する厨房キャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厨房キャビネットとして
以下の如きものは知られている。その1つは、水槽の後
部上縁の後方の天板部分に形成された開口に上面開放の
容器がその上部において取り付けられ、この容器にかご
等からなるポットが着脱自在に嵌められ、このポットに
洗剤容器・洗い具等が収納されるようになされたもので
ある。他の1つは、水槽の後部側壁が後方に凹湾曲させ
られて水槽内にくぼみが形成され、このくぼみにかごが
着脱自在に取り付けられ、このかごに洗剤容器・洗い具
等が収納されるようになされたものである。
【0003】
【従来技術の欠点】前記従来の厨房キャビネットには以
下の如き欠点があった。前者はポット及び容器の洗浄が
行いにくく、後者は洗剤容器・洗い具等に常時水がかか
るため非衛生的であるという欠点があった。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】本発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。本発明は、
水槽の後部上縁の後方の天板部分に、前方及び上方にの
み開放した洗剤容器・洗い具等を載置するための段落ち
凹部が形成され、この段落ち凹部前部の左右側方の天板
部分又は段落ち凹部前部に左右一対の取付具が設けら
れ、これら取付具に物品落下防止桟が渡され、この物品
落下防止桟は、左右一対の垂直部と、これら垂直部上端
に連設された本体とを有しており、前記物品落下防止桟
が垂直状態を越えて前方には揺動しないようにして前後
揺動自在となされているものである。
【0005】
【発明の作用】本発明は以下の如き作用をなすものであ
る。水槽の後部上縁の後方の天板部分に、前方及び上方
にのみ開放した洗剤容器・洗い具等を載置するための段
落ち凹部が形成されているので、従来の技術の欄で説明
した前者の従来技術に比較して段落ち凹部の洗浄が行な
いやすく、また、水槽の上部に段落ち凹部が位置するの
で、従来の技術の欄で説明した後者の従来技術に比較し
て段落ち凹部に載置した洗剤容器・洗い具等に水がかか
りにくく、その結果、洗剤容器・洗い具等を水気の少な
い衛生的な状態に保持することが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、この説明において、前と
は図1下側を、後とは同図上側をいい、左とは図1左側
を、右とは同右側をいう。
【0007】厨房キャビネットである流し台1は、キャ
ビネット本体と、このキャビネット本体の上面を覆う金
属製等の天板2と、この天板2の開口に設けられた金属
製等の水槽3とを有している。前記天板2は、バックガ
ード5及び作業面6等を有している。
【0008】前記天板2の、水槽3を囲む部分に、水槽
3から飛散する水が作業面6等に極力拡がらないように
するための水縁切り段落ち部8が形成されている。前記
水縁切り段落ち部8の後部8aには水栓9が取り付けら
れている。また、水縁切り段落ち部8の後部8aには、
前方及び上方にのみ開放した液体又は粉体の洗剤が入れ
られた洗剤容器・洗い具(洗いスポンジ、たわし等)等
を載置するための段落ち凹部11が形成されている。前
記段落ち凹部11の底面11aは前方に向かって下り傾
斜していると共に、少なくとも右側部に多数の平面形状
円形の水切り突起12が上向き突設されている。即ち、
水切り突起12の上面に洗い具を載せれば、洗い具の下
方に水流下のための通路が形成されることになるので、
洗い具から滴り落ちる水をスムーズに排出することが出
来る。
【0009】前記段落ち凹部11の前部の左右側方の天
板2の部分(水縁切り段落ち部8の後部8a)に左右一
対の取付具16が以下のようにして取り付けられてい
る。即ち、取付具16は、それに設けられたねじ棒17
を天板2に形成された貫通孔18に嵌めた後、そのねじ
棒17にナット19をねじ嵌めることによって、天板2
に取り付けられている。なお、必要に応じて、取付具1
6と天板2との間にパッキン(図示略)が介在される。
前記取付具16には側方に開放した断面円形の凹所20
が形成され、左側の取付具16の凹所20の開口は左側
を向くようになされ、また、右側の取付具16の凹所2
0の開口は右側を向くようになされている。
【0010】前記取付具16に後で詳述する手段によっ
て金属細棒からなる物品落下防止桟22が渡されてい
る。この物品落下防止桟22は、左右一対の垂直部23
と、これら垂直部23の上端に連設された本体24と、
垂直部23の下端に相互に対向するようにして連設され
た水平軸部25とを有している。そして、前記水平軸部
25が、相互に外方に拡げられた後、物品落下防止桟2
2の弾性を利用して取付具16の凹所20に回転自在に
嵌められている。前記本体24は、左右の垂直部23の
上端に連設された前方突出部24aと、これら前方突出
部24aに連設された左右の水平部24bと、これら左
右の水平部24bをつなぐ正面形状略V字状の折曲部2
4cとを有しており、前記折曲部24cの下端が段落ち
凹部11の底面11aに当接していて物品落下防止桟2
2が垂直状態を越えて前方に揺動しないようになされて
いる。換言すれば、物品落下防止桟22は、垂直状態位
置と後方側に倒れて水平状態となる位置との間で揺動自
在となされている。なお、水平軸部25と凹所20との
嵌合状態をやや無理嵌めとする等の手段によって、物品
落下防止桟22にそれを倒す所定値以上の力が加わらな
い限り、物品落下防止桟22は垂直状態を保持するよう
になされている。このような構造により、段落ち凹部1
1の底面11aの前側部を掃除する際には、物品落下防
止桟22を後方に倒すことによって、物品落下防止桟2
2が邪魔とならないようにして、掃除を容易に行うこと
が出来る。
【0011】
【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 (1)物品落下防止桟22の形状及び素材は任意であ
る。 (2)取付具16にストッパーを設けて、これらストッ
パーによって物品落下防止桟22の揺動範囲を規制し
て、物品落下防止桟22が、垂直状態位置と後方側に倒
れて水平状態となる位置との間で揺動自在となるように
してもよい。 (3)この明細書において、物品落下防止桟22が垂直
状態とは、完全に垂直状態のみならずほぼ垂直状態をも
含むものである。 (4)物品落下防止桟22が垂直状態を越えて前方には
揺動しないようになされているのは、物品落下防止桟2
2が、洗剤容器・洗い具が水槽3側に倒れるのを阻止す
るためのものであるからである。 (5)取付具16を段落ち凹部11の底面11aに取り
付けるようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。 請求項1の発明によれば、水槽の後部上縁の後方の天
板部分に、前方及び上方にのみ開放した洗剤容器・洗い
具等を載置するための段落ち凹部が形成されているの
で、従来の技術の欄で説明した前者の従来技術に比較し
て段落ち凹部の洗浄が行ないやすく、また、水槽の上部
に段落ち凹部が位置するので、従来の技術の欄で説明し
た後者の従来技術に比較して段落ち凹部に載置した洗剤
容器・洗い具等に水がかかりにくく、その結果、洗剤容
器・洗い具等を水気の少ない衛生的な状態に保持するこ
とが出来る。 請求項1の発明によれば、段落ち凹部の底面の前側部
を掃除する際には、物品落下防止桟を後方に倒すことに
よって、物品落下防止桟が邪魔とならないようにするこ
とが出来る。 請求項2の発明によれば、折曲部の下端が段落ち凹部
の底面に当接していて物品落下防止桟が垂直状態を越え
て前方に揺動しないようになされているので、簡単な構
造によって物品落下防止桟の揺動規制を行うことが出来
る。 請求項2の発明によれば、水平軸部が取付具に回転自
在に嵌められていて、物品落下防止桟が揺動するように
なされているので、物品落下防止桟を揺動させる機構を
簡単なものとすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う一部破砕の拡大矢視
図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 流し台(水槽を有する厨房キャビネット) 2 天板 3 水槽 11 段落ち凹部 16 取付具 22 物品落下防止桟 23 垂直部 24 本体 24a 前方突出部 24b 水平部 24c 折曲部 25 水平軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−36448(JP,U) 実開 昭62−59466(JP,U) 特許3140646(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/12 - 1/33 A47B 77/00 - 77/18 A47J 47/00 - 47/20 A47B 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽の後部上縁の後方の天板部分に、前
    方及び上方にのみ開放した洗剤容器・洗い具等を載置す
    るための段落ち凹部が形成され、この段落ち凹部前部の
    左右側方の天板部分又は段落ち凹部前部に左右一対の取
    付具が設けられ、これら取付具に物品落下防止桟が渡さ
    れ、この物品落下防止桟は、左右一対の垂直部と、これ
    ら垂直部上端に連設された本体とを有しており、前記物
    品落下防止桟が垂直状態を越えて前方には揺動しないよ
    うにして前後揺動自在となされている水槽を有する厨房
    キャビネット。
  2. 【請求項2】 前記物品落下防止桟が、左右一対の垂直
    部と、これら垂直部上端に連設された本体と、垂直部下
    端に連設された水平軸部とを有しており、前記水平軸部
    が取付具に回転自在に嵌められ、前記本体が、左右の水
    平部と、これら左右の水平部をつなぐ正面形状略V字状
    の折曲部とを有しており、前記折曲部の下端が段落ち凹
    部の底面に当接していて物品落下防止桟が垂直状態を越
    えて前方に揺動するのを阻止している請求項1記載の水
    槽を有する厨房キャビネット。
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