JP3497242B2 - 電解コンデンサの実装構造 - Google Patents

電解コンデンサの実装構造

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JP3497242B2
JP3497242B2 JP13282494A JP13282494A JP3497242B2 JP 3497242 B2 JP3497242 B2 JP 3497242B2 JP 13282494 A JP13282494 A JP 13282494A JP 13282494 A JP13282494 A JP 13282494A JP 3497242 B2 JP3497242 B2 JP 3497242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサの実装
構造に関し、特に、オープンモードの保安機構を備えた
電解コンデンサの実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサ(アルミニウム電解コン
デンサ)では、不具合が発生したときにオープンモード
となる保安機構として、コンデンサケースの開放端側に
固定された封口部材がコンデンサケース内の圧力上昇に
よって外側に向かって変形し、この封口部材の変形に基
づいて、コンデンサ内の電気的接続が絶たれるものが案
出されている。このような保安機構を内蔵した電解コン
デンサでも、基板への実装方法は、従来の電解コンデン
サと同様であり、封口部材の外部端子をブスバーなどに
直接ねじ止めする方法、または、外部端子を回路基板に
直接はんだ付けする方法が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、外部端子と基板側とを直接固定すると、封口部
材と基板とが外部端子を介して完全に固定された状態に
あるため、保安機構の作動時に封口部材の変形が妨げら
れるという問題点がある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
封口部材の変形を利用したオープンモードの保安機構の
作動を妨げることなく、基板側との電気的接続を可能と
する電解コンデンサの実装構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、ケースの開放端側に固定された封口
部材がケース内圧の過上昇によって外側に向かって変形
し、この変形に基づいてコンデンサ内部の電気的接続が
絶たれる保安機構を有する電解コンデンサと、この電解
コンデンサの封口部材側で実装される回路基板、シャー
シなどの基板との間には、封口部材の変形を可能とする
隙間を封口部材の表面側に確保しながら、電解コンデン
サを基板側に固定するコネクタ部材と、封口部材に固着
されている外部端子と基板側とを電気的接続し、封口部
材の変形に基づくコネクタ部材に対する外部端子の変位
を可能とする接続手段とを設けたことに特徴を有する。
【0006】本発明において、コネクタ部材には、電解
コンデンサが装着されるコンデンサ装着部と、このコン
デンサ装着部に封口部材側から挿入された電解コンデン
サの横カール部に係合してそれを保持する突起と、コン
デンサ装着部の先端側において、外部端子との間に封口
部材の変形を可能とする隙間を隔てた位置に形成され、
基板側に電気的接続しながら固着された固定用端子とを
設け、接続手段には、固定用端子と外部端子とを電気的
接続する変形自在な線材を用いることが好ましい。
【0007】本発明の別の形態では、コネクタ部材に対
し、電解コンデンサが装着されるコンデンサ装着部と、
このコンデンサ装着部に封口部材側から挿入された電解
コンデンサの横カール部に係合してそれを保持する突起
と、コンデンサ装着部の先端側において、外部端子との
間に封口部材の変形を可能とする隙間を隔てた位置に形
成され、基板側に電気的接続しながら固着された固定用
端子と、この固定用端子に電気的接続しながら、コンデ
ンサ装着部に向けて固定された中継端子とを設け、外部
端子と中継端子とは、一方側の端子が他方側の端子に対
して変位可能な状態でばね性をもって保持することによ
り、外部端子の基板に対する変位を可能にする前記の配
線手段を構成していることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明において、電解コンデンサをコネクタ部
材を介して基板に実装すると、電解コンデンサと基板と
の間において、封口部材の表面側には、保安機構の作動
時に生じる封口部材の変形を可能とする隙間が確保され
た状態にある。従って、保安機構の作動時には、封口部
材の変形が可能である。しかも、電解コンデンサと基板
側との間には、封口部材の変形に基づく外部端子の変位
を可能とする接続手段が介在している。従って、通常時
には、電解コンデンサの電気的な動作に支障がないとと
もに、保安機構の作動時にも、接続部材は、封口部材の
変形を妨げない。それ故、封口部材の変形を利用したオ
ープンモードの保安機構の作動を妨げることなく、電解
コンデンサを基板に実装できる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図1〜図7に示す実施例につい
て説明する。
【0010】〔実施例1〕図1は、実施例1に係る電解
コンデンサの基板への実装構造を示す部分断面図であ
る。
【0011】図1において、電解コンデンサ21(アル
ミニウム電解コンデンサ)は、コンデンサ素子22が収
容されたケース23、このケース23の内部を密封状態
とするために、その開放端側に固定された封口部材2
4、封口部材24の外側に突出する外部端子25、コン
デンサ素子22から引き出されたリード27を備えてい
る。封口部材24は、ケース23の内部に向いた内蓋1
と、ケース23の外部に向いた外蓋2とによって構成さ
れている。内蓋1は樹脂製で、ケース23の内面と略接
触するようなディスク状である。
【0012】図2に内蓋1の裏面側の構造を示すよう
に、内蓋1には、その中心を対称の中心とする1対のリ
ベット端子孔3および圧力伝達孔4が形成されており、
対峙する孔同士を結んだ線が略直角に交わるようになっ
ている。
【0013】再び、図1において、ケース23の内部に
は、リベット端子孔3を通ってリベット30がケース2
3の内部に突出しており、この突出した接続端31にリ
ード27が接続している。リベット端子孔3は、接続端
31を通すには十分な大きさであるが、リード27は進
入できない大きさの孔である。
【0014】従って、接続端31がリベット端子孔3内
に引っ込んだ場合でも、リード27はこれに追従してリ
ベット端子孔3の内部に進入することはなく、接続端3
1とリード27との接続が破壊されるようになってい
る。この際に、接続端31とリード27との接続部分
は、破壊位置を規定する弱点部分になる。なお、コンデ
ンサ素子22側の圧力は、圧力伝達孔4を介して外蓋2
に伝達されるようになっている。
【0015】本例では、内蓋1のケース23の内部に面
した側1aに1対の補強用突起5が形成されている。こ
の補強用突起5は、リベット端子孔3の外側に配置さ
れ、リード27を接続端31に導き、所定の位置に保持
する役割も果たしている。補強用突起5は、ケース23
内の圧力の上昇により、内蓋1の変形を最小限に止める
ためのものであり、内蓋1の外面等に設置しても良いこ
とはもちろんである。
【0016】図3に外蓋2の表面側を示すように、外蓋
2は、金属製で、ケース23の内周に合致した略ディス
ク状である。そして、その外周部には立ち上がった形状
のつば11が形成されており、このつば11の内側に
は、外周に沿って溝12が形成されている。従って、図
1に示すように、内蓋1に引き続き外蓋2をケース23
の開放端に挿入したのち、溝12にシリコンゴム等のパ
ッキン9を挿入し、ケース23の開放端の端部をパッキ
ン9に向かって折り返して、上カール部28aを形成す
ると、封口部材24は、上カール部28aと横カール部
28bとに挟まれてそこに固定され、耐圧性のあるシー
ルが完了する。
【0017】外蓋2には1対のリベット端子外孔13が
形成されている。リベット端子外孔13も、リベット3
0が挿通する孔であり、リベット端子孔3と同様に、外
蓋2の中心が対称の中心となるように形成されている。
リベット端子外孔13には、そこを通ってケース23内
の電解液の蒸気や圧力がケース外にリークすることを防
止するため、シリコンゴム製等のブッシュ8が嵌められ
ており、このブッシュ8を介してリベット30が外蓋2
に固定されている。
【0018】外蓋2は、薄い金属板で形成されている
が、その形状および強度は、ケース23の内部で通常発
生する圧力に対しては十分な強度を備えている。外蓋2
には、その略中央でリベット端子外孔13を分断するよ
うに、薄肉部14が形成されている。従って、ケース2
3内の圧力が上昇すると、その圧力が外蓋2に伝達さ
れ、外蓋2は薄肉部14を頂点とした山形に変形可能で
ある。
【0019】外蓋2の外面2bには、さらに、樹脂製の
絶縁体であるスペーサー15が配置されており、リベッ
ト端子外孔13を貫通して外面2bに突出したリベット
30は、外部端子25と接続されている。スペーサー1
5は、外部端子25の配置位置を結ぶように連続的に成
形されており、その連結部、すなわち、中心には、外蓋
2の変形を阻害しないように薄肉部16が形成されてい
る。従って、外蓋2が内圧の上昇によって山形に変形す
ると、これに応じてスペーサー15も山形に変形する。
【0020】本例では、電解コンデンサ21を基板Bに
実装する場合には、図4のように外蓋2の外側に向けて
の変形を可能とする隙間Sを封口部材24の表面側に確
保しながら、電解コンデンサ21を基板Bに固定するコ
ネクタ部材40を用いている。また、外部端子25と基
板Bの側との電気的接続は、外蓋2の変形に基づいて変
形自在な線材からなる接続部材51を用いてある。
【0021】すなわち、コネクタ部材40は、電解コン
デンサ21が装着されるコンデンサ装着部41と、この
コンデンサ装着部41に封口部材24側から挿入された
電解コンデンサ21の横カール部28bに係合してそれ
を保持する突起40bとが形成されている。また、コン
デンサ装着部41の先端側では、外部端子25から蓋材
2の変形を可能とする隙間Sを隔てた位置で底部43に
固定された固定用端子44を有している。固定用端子4
4は、基板BのホールHに嵌め込んだ後にはんだ付け可
能な爪状の端子である。また、底部43には、固定用端
子44の近傍位置に貫通孔45が形成されている。
【0022】このような構成のコネクタ部材40には、
以下のようにして、電解コンデンサ21が固定される。
まず、外部端子25に配線部材51をはんだ付けしてお
き、この配線部材51の先端側を貫通孔45から外部に
引き出しておく。ここで、外部端子25に配線部材51
を圧着により接続する場合もある。この状態から、コン
デンサ装着部41に封口部材24の側から電解コンデン
サ21を挿入すると、その横カール部28bに突起40
bが嵌合して、コネクタ部材40に電解コンデンサ21
が固定される。この状態で、外部端子25および封口部
材24の表面側には、保安機構の作動時に、封口部材2
4が外側に向けて変形できる隙間Sが形成される。次
に、配線部材51の先端側を固定用端子44の基部44
1にはんだ付けする。しかる後に、電解コンデンサ21
と一体化したコネクタ部材40を基板Bに実装する。す
なわち、固定用端子44を基板BのホールHに挿入した
後に、基板Bの回路パターンと固定用端子44とをはん
だ付けする。その結果、電解コンデンサ21と一体化し
たコネクタ部材40は、固定用端子44を介して基板B
に固定されるので、電解コンデンサ21が基板Bに実装
されたことになる。
【0023】このように電解コンデンサ21を実装して
おけば、以下のように、保安機構が作動するのに支障が
ない。すなわち、図4に示すように、ケース23内の圧
力が過上昇すると、その圧力が圧力伝達孔4を介して外
蓋2に伝達される。外蓋2は、伝達された圧力の上昇に
呼応して、中心の薄肉部14に沿って外側に向けて変形
し、薄肉部14を頂点として山形となる。従って、外蓋
2に固定されたリベット30は、外蓋2の変形に引っ張
られて外側へ移動する。この移動が進むと、リード27
と接続していたリベット30の接続端31は、リベット
端子孔3の内部に引き込まれる。ここで、リード27
は、リベット端子孔3の内部に進入できないため、リー
ド27と接続端31との接続が破壊され、このコンデン
サ21はオープン状態となる。
【0024】このようにして、保安機構が作動すると、
外蓋2が外側に向けて変形するが、本例では、封口部材
24および外部端子25の表面側には、保安機構の作動
時に生じる外蓋2の変形および外部端子25の変位を可
能とする隙間Sを確保してあるため、保安機構の作動に
支障がない。また、電解コンデンサ21と基板Bとの間
では、保安機構の作動時に外蓋2の変形に基づいて変形
自在な配線部材51が介在しているため、配線部材51
は、外蓋2の変形を妨げない。それ故、封口部材24の
変形を利用したオープンモードの保安機構の作動を妨げ
ることなく、電解コンデンサ21を基板Bに実装でき
る。
【0025】〔実施例1の変形例〕実施例1において、
コネクタ部材40の固定用端子44と、電解コンデンサ
21の外部端子25とをリード線などの変形可能な配線
部材51をはんだ付けなどで電気的接続している。そこ
で、外部端子25の形状については、はんだ付けしやす
いように、図5(a)に示す丸棒状の比較的長い外部端
子25a、または、図5(b)に示す角棒状の比較的長
い外部端子25bを用いることが好ましい。
【0026】また、封口部材24の構成については、上
記実施例の構成に限定されず、封口部材24がケース内
圧の過上昇によって外側に向かって変形し、この変形に
基づいて、コンデンサ内部の電気的接続を絶つ保安機構
を構成できれば、同様な効果が得られその封口部の構成
を限定するものではない。
【0027】さらに、コネクタ部材40については、図
1に示すように、コンデンサ装着部41を構成する筒部
分と、その底部43とを一体に成型したものに限らず、
別体で構成しておき、配線部材51のはんだ付けなどを
終えた後に、筒部分の内面に形成した突起40bなどを
利用して、筒部分の所定の位置に底部43を位置決めし
た後に、それらを一体化してもよい。
【0028】〔実施例2〕図6は、実施例2に係る電解
コンデンサの実装構造を示す説明図である。本例の実装
構造でも、基本的には、実施例1と同様に、ケースの開
放端側に固定された封口部材がケース内圧の過上昇によ
って外側に向かって変形し、この変形に基づいて、コン
デンサ内部の電気的接続が絶たれる保安機構を有する電
解コンデンサを基板に実装しており、電解コンデンサ本
体、それに内蔵された保安機構、および基板などの構成
が共通している。従って、以下の説明では、同じ機能を
有する部分には、同じ符号を付して、それらの図示およ
び詳細な説明を省略するとともに、図6には、本例の実
装構造の要部のみを図示してある。
【0029】図6において、電解コンデンサ21を基板
Bに実装するにあたって、本例では、基板Bの側に電気
的接続しながら固定される固定用端子61が一方面側に
固着され、この固定用端子61に電気的接続する中継端
子62が他方面側に突出する状態に固着されたコネクタ
部材60を用いている。
【0030】ここで、中継端子62は、固定用端子61
に接続する基部621の側の径が太く、先端側が薄くて
径の細い形状になっている。
【0031】これに対して、電解コンデンサ21の封口
部材24の側にビス75で固着されている外部端子70
は、金属板を折り返した構造になっており、その折り返
し部分に相当するばね部71と、それに対峙する受け部
72とが形成されている。ここで、ばね部71は、受け
部72に押圧する状態にある。
【0032】このように構成した外部端子70およびコ
ネクタ部材60を用いて、電解コンデンサ21は、図7
(a)に示すように、基板Bに実装される。
【0033】まず、基板BのホールHに対して、コネク
タ部材60の固定用端子61を挿入した後に、固定用端
子61をはんだ付けにより基板Bの側に電気的接続しな
がら固定する。ここで、はんだフラックスを除去する必
要がある場合には、この状態のうちに基板洗浄を行なっ
ておく。基板洗浄用の溶剤によっては、電解コンデンサ
に支障をもたらすことがあるからである。
【0034】次に、コネクタ部材60の内部に対して、
電解コンデンサ21を封口部材24の側から装着する。
この装着にあたっては、外部端子70のばね部71と受
け部72との間に中継端子62を差し込むようにして、
コネクタ部材60に電解コンデンサ21を装着する。こ
の装着を行うだけで、外部端子70と中継端子62と
は、その表面側に封口部材24の変形を可能とする隙間
Sを確保しながら、外部端子70(一方側の端子)が中
継端子62(他方側の端子)をばね性をもって保持す
る。その結果、電解コンデンサ21は、コネクタ部材6
0を介して基板Bに実装されたことになる。
【0035】この状態から、電解コンデンサ21の内圧
が上昇すると、保安機構が作動して、図7(b)に示す
ように、封口部材24が外側に向けて膨らみ、この変形
により、コンデンサ内の電気的接続が絶たれる。この
間、封口部材24の表面側には、隙間Sが確保されてい
るため、封口部材24の変形は、妨げられない。
【0036】また、封口部材24が変形すると、この変
形に基づいて、外部端子70は、封口部材24に向けて
浮き上がり気味に、かつ側方に移動しようとする。ここ
で、外部端子70は、ばね部71のばね性で中継端子6
2を保持しているだけであるため、中継端子62は、ば
ね部71と受け部72との接合面に沿って相対的に変位
する。従って、外部端子70の変位が妨げられない。そ
れ故、本例でも、封口部材24の変形を利用したオープ
ンモードの保安機構の作動を妨げることなく、電解コン
デンサ21を基板Bに実装できる。
【0037】〔実施例2の改良例〕なお、実施例2で
は、封口部材24に固着されている一対の外部端子70
が対称に配置されているが、図8に示すように、外部端
子70を非対称に配置することによって、極性を容易に
判別できるようにし、誤挿入を防止してもよい。
【0038】外部端子70の形状と、中継端子62の形
状を逆にして、中継端子62がばね性をもって、外部端
子70を保持するようにしてもよい。図9は、本発明の
他の実施例で、上述の図1の実施例において、底部4
3、固定用端子44を用いず、コネクタ部材40を基板
Bに固定し、配線部材51を基板Bの配線と接続しても
よい。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明では、封口部材の
表面側には、保安機構の作動時に生じる封口部材の変形
を可能とする隙間を確保した状態で電解コンデンサを基
板に実装し、しかも、電解コンデンサと基板側との間に
は、保安機構の作動時に封口部材の変形に基づいて変形
自在な接続手段が介在している。従って、本発明によれ
ば、封口部材の変形を利用したオープンモードの保安機
構の作動を妨げることなく、電解コンデンサを基板に実
装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電解コンデンサの実装
構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す電解コンデンサの封口部材(内蓋)
の底面図である。
【図3】図1に示す電解コンデンサの封口部材(外蓋)
の平面図である。
【図4】図1に示す電解コンデンサ内の圧力が上昇した
ときの保安機構の動作を示す説明図である。
【図5】(a)、(b)は、実施例1に係る電解コンデ
ンサの外部端子の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例2に係る電解コンデンサ要部の
構造を示す説明図である。
【図7】(a)は、図6に示す電解コンデンサをコネク
タ部材を介して基板に実装した状態を示す説明図、
(b)は、図6に示す電解コンデンサの保安機構が作動
した状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例2の改良例に係る電解コンデン
サの外部端子の構造を示す斜視図である。
【図9】本発明のその他の実施例に係る電解コンデンサ
の実装構造を示す断面図である。
【符号の説明】
21・・電解コンデンサ 22・・コンデンサ素子 23・・ケース 24・・封口部材 25、70・・外部端子 28b・・横カール部 40、60・・・コネクタ部材 40b・・突起 44、61・・・固定用端子 51・・・配線部材 62・・・中継端子 71・・・ばね部 72・・・受け部 S・・隙間 B・・基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村橋 秀樹 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋 目仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニチコン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−215925(JP,A) 実開 昭57−26835(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/12 H01G 9/00 321

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの開放端側に固定された封口部材
    がケース内圧の過上昇によって外側に向かって変形し、
    この変形に基づいてコンデンサ内部の電気的接続が絶た
    れる保安機構を有する電解コンデンサと、この電解コン
    デンサの封口部材側で実装される基板との間には、 前記封口部材の変形を可能とする隙間を前記封口部材の
    表面側に確保しながら、前記電解コンデンサを固定する
    接続手段であるコネクタ部材を設けたことを特徴とする
    電解コンデンサの実装構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記コネクタ部材
    は、前記電解コンデンサが装着されるコンデンサ装着部
    と、このコンデンサ装着部に前記封口部材側から挿入さ
    れた前記電解コンデンサの横カール部に係合してそれを
    保持する突起と、前記コンデンサ装着部の先端側におい
    て、前記外部端子との間に前記封口部材の変形を可能と
    する隙間を隔てた位置に形成され、前記基板側に電気的
    接続しながら固着された固定用端子とを有し、 前記接続手段は、前記固定用端子と前記外部端子とを電
    気的接続する変形自在な線材であることを特徴とする電
    解コンデンサの実装構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記コネクタ部材
    は、前記電解コンデンサが装着されるコンデンサ装着部
    と、このコンデンサ装着部に前記封口部材側から挿入さ
    れた前記電解コンデンサの横カール部に係合してそれを
    保持する突起と、前記コンデンサ装着部の先端側におい
    て前記外部端子との間に前記封口部材の変形を可能とす
    る隙間を隔てた位置に形成され、前記基板側に電気的接
    続しながら固着された固定用端子と、この固定用端子に
    電気的接続しながら、前記コンデンサ装着部に向けて固
    定された中継端子とを有し、 前記外部端子と前記中継端子とは、一方側の端子が他方
    側の端子に対して変位可能な状態でばね性をもって保持
    することにより、前記外部端子の前記基板に対する変位
    を可能とする前記配線手段を構成していることを特徴と
    する電解コンデンサの実装構造。
JP13282494A 1994-06-15 1994-06-15 電解コンデンサの実装構造 Expired - Fee Related JP3497242B2 (ja)

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