JP3495978B2 - セメント含有物の固着防止方法 - Google Patents

セメント含有物の固着防止方法

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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生コン車のホッ
パ、フローガイド又はシュートにおけるセメント含有物
の固着を防止する方法に関する。 【0002】 【従来技術】セメントを主材料として用いる物質である
セメントペースト、セメントミルク、モルタル、グラウ
ト、コンクリートなど(以下セメント含有物)の含有物
の運搬には、生コン車、ミキサー車、およびトラックア
ジテータ車(以下生コン車)が用いられる。 【0003】しかし、荷卸し作業中には、前記セメント
含有物の飛散、または接触などによる、前記セメント含
有物の付着が起こる。該セメント含有付着物は、水との
接触により水酸化カルシウムを生成し、経時的に成長し
た結晶が複雑に絡み合い、水分の蒸発と相まって早期に
硬化する。 【0004】ホッパ、フローガイド及びシュートは、前
記セメント含有物の付着が起きやすい部位である。ホッ
パ、フローガイド又はシュートにセメント含有物が付着
すると、セメント含有物の荷卸しの際の滑らかな流動、
および降下の妨げになり、荷卸しの効率が低下する。し
たがって、ホッパ、フローガイド又はシュートには、荷
卸し作業中に前記セメント含有物が付着するのを極力抑
制し、かつ、それ以前の荷卸し作業の際に発生した前記
セメント含有物の残余付着物がないことが、荷卸し作業
を効率よく行うためには必須である。 【0005】一般的には、荷卸し作業が終わるたびに、
セメント含有付着物の除去作業が行われる。しかし、該
除去作業を荷卸し現場で終了することは、発生する廃棄
物の処理の問題から実行困難である。そのため、除去作
業は、セメント含有物の製造工場に帰着後にも行われる
が、その時点では付着物の硬化が進行してしまってい
て、除去が容易ならざることが多い。 【0006】そして前記除去作業は工具による掻き落と
し行為、または洗浄ブラシなどの作業工具を補助的に用
いる行為などの手作業で行われるが、これは必ずしも効
率的ではなく、除去作業には多大の労力と時間を要する
ことを余儀なくされているのが現状である。 【0007】これらの理由により、ホッパ、フローガイ
ド及びシュートにおけるセメント含有物の現場での除去
作業が不要で、かつ帰着後の除去作業を極力短時間で終
了するための方法、すなわち、荷卸し中のセメント含有
物の付着を極力抑え、さらに、残余付着物の硬化を抑制
する方法の開発が望まれている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の問題点を解決し、生コン車のホッパ、フローガイド、
シュートなどのセメント含有物が付着し易い箇所におけ
るセメント含有物の除去を容易にする方法を提供するこ
とにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、既存の付着防止剤、
および安定剤または遅延剤を効率的に使用することによ
り、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成す
るに至った。 【0010】 すなわち、本発明は、付着防止剤を生コ
ン車のホッパ及び/又はフローガイド及び/又はシュー
ト各内面側部所定の箇所へ積載前に帯状に塗布し、荷卸
し終了直後に安定剤または遅延剤を、生コン車のフロー
ガイド及び/又はシュート部に付着したセメント含有物
に塗布することを特徴とする、生コン車のホッパ及び/
又はフローガイド及び/又はシュートにおけるセメント
含有物の固着防止方法に関する。 【0011】かくして、本発明のセメント含有物固着防
止方法によれば、生コン車へのセメント含有物の固着を
抑制することができる。具体的には、生コン搬出前に付
着防止剤をホッパ及び/又はフローガイド及び/又はシ
ュート部内面の、搬出中に生コンが付着しやすい部位に
帯状に塗布することによって該付着を抑制することがで
きる。また、荷卸し直後に安定剤または遅延剤を付着し
たセメント含有物に直接塗布すれば、荷卸し最中に付着
したセメント含有物の硬化の遅延によって事後の洗浄が
極めて容易になるため、セメント含有物の製造工場に帰
着後に行う洗浄が容易になる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明するが、これは本発明をよりわかりやす
く説明するためのものであって、本発明の範囲を制限す
るものではない。生コンが積入れされる際に、ホッパ→
ドラムを通過し、現場等で生コンが搬出される際には、
図1に示すようにドラム4→フローガイド2→シュート
3を順次通過していく。したがって、生コン搬出前に付
着防止剤を、ホッパ、フローガイド及びシュート内部側
面に、斜線で示すように帯状に塗布しておく(図2〜
4)。 既存の付着防止剤は、次の要件を満たせば好適
に使用することができる。例えば、付着発生原因となる
セメント含有物、一般的に、生コン・レディーミクスト
コンクリートの品質に変化を示すような成分またはセメ
ントと反応し変化を示す成分が有害量含まれていない物
質であり、液状の物質が好適に用いられる。 【0013】付着防止剤としては、メチルフェニルシリ
コーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、ジメチ
ルシリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイ
ル、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル、アル
コール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオ
イル、エポキシ変性シリコーンオイル、メルカプト変性
シリコーンオイル、その他の変性させたシリコーンオイ
ルに耐熱向上剤や粘性改良剤などを単独もしくは複合的
に混合配合したシリコーンオイルなどが使用できる。ま
た、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジア
ルキルトリメチルアンモニウムクロライドなどのアルキ
ル基の配された4級アンモニウム塩、例えば、アルキル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライドなどのベンジ
ル基の配された4級アンモニウム塩や特殊なアルキルア
ミン基の配された4級アンモニウム塩を単独もしくは複
合的に配合された混合物を用いることもできる。さら
に、アルキルアミノ酢酸塩、アルキルアミン酢酸塩、ア
ルキルアミノアミン塩酸塩などのカチオン界面活性剤、
アルキルジメチルベタインなどの両性界面活性剤、ラウ
リン酸やバルミチン酸、ステアリン酸などの高級脂肪
酸、またはこれらのナトリウムなどの金属塩とメタノー
ル、ブタノール、ステアリルアルコールグリセリンなど
の低価アルコールまたはアルキルポリオールとのエステ
ルを単独もしくは複合的に混合配合した混合油や懸濁状
の水溶液、あるいは羊毛油、動物油、鉱物油などの油脂
類が使用できる。例としては「CRクリーン」(山文油
化(株)製)などが挙げられる。 【0014】また本発明の方法において、搬出後には、
前記付着防止剤塗布部及びその周辺のセメント含有物付
着部位に、安定剤または遅延剤を直ちに塗布することが
望ましい。安定剤としては、JIS A 5308附属書10の品質
規格の適合するものはいずれも好適に使用することがで
き、例としては「デルボ(登録商標)クリーン110」
((株)エヌエムビー製)が挙げられる。さらに、遅延
剤としては、JIS A 6204の「減水剤遅延形」、「AE減
水剤遅延形」や「高性能AE減水剤遅延形」の品質規格
に適合するようなセメントの水和反応を抑制するものな
どが挙げられる。典型的にはケイ弗化物や糖類を含んだ
もの、例えば「ポゾリス(登録商標)No.89・減水剤
遅延形」((株)エヌエムビー)などが用いられる。 【0015】 【発明の効果】本発明によるセメント含有物固着防止法
によれば、ホッパ、フローガイド及びシュートへのセメ
ント含有物の固着を低減し、さらにその付着を固化を遅
らせることができるので、生コン車の帰着後に行うセメ
ント含有物の洗浄を容易にできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】は、生コン車体右側面から見た、ホッパ、フロ
ーガイド、シュート及びドラムを表す図である。 【図2】は、ホッパ内部側面における付着防止剤を塗布
する部位(斜線部)を表した平面図である。 【図3】は、フローガイド内部側面における付着防止剤
を塗布する部位(斜線部)を表した正面図である。 【図4】は、シュート内部における付着防止剤を塗布す
る部位(斜線部)を表した正面図である。 【符号の説明】 1・・・ホッパ 2・・・フローガイド 3・・・シュート 4・・・ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−58313(JP,A) 特開 昭56−34417(JP,A) 特開 平10−296714(JP,A) 特開 平5−69434(JP,A) 登録実用新案3026147(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28C 5/00 B28C 7/16 B60P 3/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 付着防止剤を生コン車のホッパ及び/又
    はフローガイド及び/又はシュート各内面側部所定の箇
    所へ積載前に帯状に塗布し、荷卸し終了直後に安定剤ま
    たは遅延剤を、生コン車のフローガイド及び/又はシュ
    ート部に付着したセメント含有物に塗布することを特徴
    とする、生コン車のホッパ及び/又はフローガイド及び
    /又はシュートにおけるセメント含有物の固着防止方
    法。
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