JP4892218B2 - 付着コンクリート洗浄液および生コンクリート取扱装置の洗浄方法 - Google Patents
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Description
しかし、ミキサを十分に洗浄するには多量の水が必要となるだけでなく、付着した生コンクリートを完全に除去することはできないためにドラムに付着硬化したコンクリートを定期的に手作業で除去しなければならない、という問題を有している。
また、このような問題は、生コンクリートを運搬するアジテータ車のミキサに限らず、硬化前のコンクリート、モルタル、セメントペースト等を取り扱う混練装置や搬送装置(本発明では、これらを総称して「生コンクリート取扱装置」という)においても同様に生じるものであり、これらの生コンクリート取扱装置においてもこのような問題の解決が望まれている。
また、好ましくは、前記有機エステル化合物が、酢酸エチル又は酢酸メチルである。
また、好ましくは、さらに、メタノール、エタノール又はアセトンの少なくとも何れか1種が配合されてなる。
尚、本発明において、セメント硬化体とは、コンクリート、モルタル、セメントペースト等に例示される如く、セメント成分を含み、該セメント成分が水和反応によって硬化してなるものをいう。
また、有効成分である有機エステル化合物は、生コンクリート取扱装置を構成する金属とは反応せず、これを侵食する虞もない。
中でも、酢酸エチルや酢酸メチルを好適に使用することができる。酢酸エチルや酢酸メチルを用いた場合、洗浄液の浸透性が高くなるとともに、生成したカルボン酸カルシウム塩が水溶性で且つ結晶性のものであり、しかも生成時の膨張圧が高いという優れた効果がある。
水100重量部に対して前記有機エステル化合物が0.1重量部未満であると、該有機エステル化合物による洗浄作用が発揮され難くなる虞があり、100重量部を超えるとセメント硬化体との反応に使用されない有機エステル化合物が増加して不経済になる虞や、生コンクリート取扱装置内部に有機エステル化合物が残留して洗浄後に該装置を使用する際、新たな生コンクリートに悪影響を及ぼす虞がある。
斯かる添加剤を用いることにより、生コンクリート取扱装置表面とセメント硬化体との界面に沿って本発明の付着コンクリート洗浄液が浸透し、その界面においてカルボン酸のカルシウム塩が生成することとなり、生コンクリート取扱装置表面からセメント硬化体を速やかに剥離させることができる。
本発明に係るコンクリートミキサ洗浄方法は、上述のような付着コンクリート洗浄液を生コンクリート取扱装置内に供給し、該生コンクリート取扱装置に付着したセメント硬化体と該付着コンクリート洗浄液中の有機エステル化合物とを接触させ、生コンクリート取扱装置表面からセメント硬化体を剥離させることにより、該セメント硬化体を除去し、生コンクリート取扱装置を洗浄するものである。
また、コンクリートミキサを洗浄する場合、付着コンクリート洗浄液としては、上述のような有機エステル化合物と水との混合液を用いることが好ましい。
コンクリートミキサの内部に洗浄液を収容した状態で該コンクリートミキサを回転させると、該コンクリートミキサの攪拌作用によって洗浄液が攪拌され、有機エステル化合物をコンクリートミキサ内全体へと速やかに行きわたらせることができ、しかも、回転によってコンクリートミキサ自体が振動するため、これらの相乗効果によって付着したコンクリートを短時間で剥離させることができる。
付着コンクリート洗浄液と砂利とをともに攪拌すれば、該砂利の衝突によってセメント硬化体に微細なクラックを生じさせ、該クラックを介して前記有機エステル化合物をセメント硬化体の内部へと速やかに浸透させることができる。
そして、セメント硬化体内部におけるカルボン酸カルシウム塩の膨張作用と、攪拌による砂利の衝突作用とが相俟って、コンクリートミキサ表面からのセメント硬化体の剥離が大幅に促進されることとなる。
即ち、砂利を併用することにより、セメント硬化体中への有機エステル化合物の浸透が促進されるとともに、脆くなったセメント硬化体の剥離も促進されるため、極めて効率よくコンクリートミキサを洗浄することが可能となる。
また、排出される内容物には、剥離したセメント硬化体、砂利、水分、カルボン酸のカルシウム塩、その他汚泥分等が含まれているが、未反応の有機エステル化合物が高濃度で残留している場合には、これを再利用することも可能である。有機エステル化合物と固形分とを分離する際には、ろ過等の公知の方法を採用することができる。
コンクリートが付着した50Lパン型ミキサに酢酸エチル100mlをスプレーによって噴霧し、その後、該パン型ミキサに蓋をして12時間静置した。静置後、該ミキサーを水洗することにより、付着したコンクリートを殆ど全て除去することができた。
ドラム内にコンクリートが付着したアジテータ車を用意し、ドラムが水平になるまで該アジテータ車の前輪を持ち上げた状態で、酢酸エチル10リットルと水40リットルとを混合してなる付着コンクリート洗浄液50リットルを該ドラム内に供給し、該ドラムを10分間回転させた後、12時間静置した。静置後にドラム内を水洗すると、ドラムに付着したコンクリートを殆ど全て除去することができた。
Claims (6)
- アルカリ加水分解反応によりカルボン酸を生成し、該カルボン酸のカルシウム塩が少なくとも結晶性又は水溶性の何れかである有機エステル化合物を有効成分とする付着コンクリート洗浄液であって、前記有機エステル化合物が、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、アジピン酸ジエチル、セバシン酸2−エチルオキシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピルからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする付着コンクリート洗浄液。
- 水100重量部に対し、前記有機エステル化合物が0.1〜100重量部配合されてなることを特徴とする請求項1記載の付着コンクリート洗浄液。
- 前記有機エステル化合物が、酢酸エチル又は酢酸メチルであることを特徴とする請求項1又は2記載の付着コンクリート洗浄液。
- さらに、メタノール、エタノール又はアセトンの少なくとも何れか1種が配合されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の付着コンクリート洗浄液。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の付着コンクリート洗浄液を生コンクリート取扱装置内に供給し、該生コンクリート取扱装置に付着したコンクリート、モルタル、セメントペースト等のセメント硬化体と該付着コンクリート洗浄液中の有機エステル化合物とを接触させ、該生コンクリート取扱装置表面から付着したセメント硬化体を剥離させることを特徴とする生コンクリート取扱装置の洗浄方法。
- 前記付着コンクリート洗浄液とともに砂利を入れ、攪拌することを特徴とする請求項5記載の生コンクリート取扱装置の洗浄方法。
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