JP3495076B2 - ゴムクロ−ラ及びその成型法 - Google Patents
ゴムクロ−ラ及びその成型法Info
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Description
ンドレス構造及びそのエンドレス成型法に係るものであ
る。
機械や土木作業機械等の大型機械の走行部にもゴムクロ
−ラが採用されており、この無端のゴムクロ−ラ中には
その長手方向に抗張体としてスチ−ルコ−ドが列をなし
て埋設されている。しかるに、通常は有端のゴムクロ−
ラ基体を加硫成型し、その両端より突出させたスチ−ル
コ−ドをオ−バ−ラップさせ、この部位を未加硫ゴムを
もって再加硫してエンドレスとしているため、そのエン
ドレス部はスチ−ルコ−ドがオ−バ−ラップしてゴム弾
性体中に存在する。従って、ゴムクロ−ラ全体としては
エンドレス部が他の部位に比べて剛性がアップすること
となる。
の長手方向の断面図であり、図中、21はゴムクロ−ラ
の基体を構成するゴム弾性体、22はスチ−ルコ−ド、
23はオ−バ−ラップ部のゴム弾性体、24、240 は
ゴム弾性体21、23中に埋設される芯金、25はゴム
ラグである。
の有端のゴム弾性体の例であって、図5にあっては、ゴ
ム弾性体の両端部から突出するスチ−ルコ−ド221 、
222 部位のゴム231 、232 は加硫又は未加硫状態
とされるものであって、他方、図6の例にあっては、ス
チ−ルコ−ド221 、222 部位にはこの時点ではゴム
(図5での231 、232 )がなく、これをエンドレス
時に未加硫ゴムを充填して加硫成型する方式のものであ
る。
クロ−ラのスプロケットやアイドラ−への巻き付き時
に、巻き付き抵抗が局部(エンドレス部)的に大きくな
り、これが振動の原因となったり、ゴムクロ−ラの屈曲
疲労の原因となる。そして、オ−バ−ラップ部のゴム剥
離やスチ−ルコ−ドの突出による故障に至ることともな
る。又、かかるゴムクロ−ラの走行時にスプロケットと
の間で石の噛み込み等の過負荷が加えられた際、このエ
ンドレス部分は他の部位に比べて伸びが小さく、このた
めにスチ−ルコ−ドがオ−バ−ラップしているエンドレ
ス部分の接着面の剪断破壊を生ずることもあった。本発
明はかかる従来の技術によるゴムクロ−ラの問題点を解
消し、エンドレス部の屈曲抵抗及び屈曲疲労の低減を目
的とするものであり、更には、ゴムクロ−ラの寿命を向
上させることを主眼としている。
成するため鋭意研究を進めた結果、次の構成とすること
により解決をみたものである。即ち、本発明の第1のゴ
ムクロ−ラは、有端のゴム弾性体の長手方向に一定の間
隔をもって芯金が埋設され、前記芯金の外周側で、かつ
その長手方向に坑張体としてスチ−ルコ−ドが列をなし
て埋設され、その両端より突出するスチ−ルコ−ド端を
上下にオ−バ−ラップさせて当該部位の再加硫を行って
エンドレス構造としたゴムクロ−ラであって、前記エン
ドレス部のオ−バ−ラップさせたスチ−ルコ−ド両端部
を、ゴム弾性体中に埋設される隣り合う芯金に対し1ピ
ッチの波型で、かつ上下のスチ−ルコ−ドが同じ向きで
重なって波打つように付型させたことを特徴とするゴム
クロ−ラである。そして、好ましくは、エンドレス部の
オーバーラップさせたスチ−ルコ−ド両端部が、ゴムク
ロ−ラの厚さ方向に波型に付型されることによって、ゴ
ムクロ−ラのエンドレス部位の剛性が他の部位の剛性に
近くなるようにしたものである。
法としては、ゴムクロ−ラの抗張体となる有端スチ−ル
コ−ドの両端部を除いてその中央をゴム弾性体中の芯金
の外周側に埋設させて加硫成型してゴムクロ−ラ基体を
得、前記スチ−ルコ−ドの両端部はゴムクロ−ラの厚さ
方向に波型をもつモ−ルドにて圧接して同じ波型に癖付
けし、次いでこのスチ−ルコ−ド両端部を上下にオ−バ
−ラップさせて波打ちを重ね、この部位を再加硫してエ
ンドレスとしたことを特徴とするもので、スチ−ルコ−
ド両端部に、隣合う芯金に対し1ピッチの波型を癖付け
させた成型法に係るものである。
ゴムクロ−ラのエンドレス部にあって、オ−バ−ラップ
された部位のスチ−ルコ−ドが波型化されているため曲
げ剛性等はそれほど大きくならず、例えば石の噛み込み
等にあって過負荷をここで吸収することになる。そし
て、本発明の第2のゴムクロ−ラの成型法にあっては、
オ−バ−ラップ部のスチ−ルコ−ド両端部を、ゴムクロ
−ラ基体を加硫成型すると同時に波型に癖付けするもの
であって、得られたゴムクロ−ラは極めて特徴のある構
造となったものである。
のゴムクロ−ラの成型法を図面をもって更に詳細に説明
する。図1は本発明のゴムクロ−ラのエンドレス部にお
ける長手方向断面図である。図中、1はゴムクロ−ラの
基体を構成するゴム弾性体、2はこのゴム弾性体1の長
手方向に向けて列をなして埋設された坑張体としてのス
チ−ルコ−ドであり、その両端21 、22 がゴム弾性体
1の端部より突出するものである。3はスチ−ルコ−ド
21 、22 をオ−バ−ラップしてエンドレスとした部位
のゴム弾性体である。4、40 はゴム弾性体1の幅方向
に横並べされて埋設された芯金であり、スチ−ルコ−ド
2、21 、22 はこの外周側に埋設されている。
2 には波型が付型されており、この波型は隣り合う芯金
4〜40 、40 〜4間で1ピッチの波型が、厚さ方向に
同じ向きで重なって波打つように付型されている。この
ように、スチ−ルコ−ド2の両端21 、22 に波型が付
型され、この部分が上下にオ−バ−ラップされているも
のであり、ゴムクロ−ラのスチ−ルコ−ド2のオ−バ−
ラップ部の剛性は、この波型の付型によって伸び等がも
たらされ、エンドレス部全体として曲げ剛性等が低減さ
れることとなる。この例ではこの波型の付型は芯金4〜
40 、40 〜4間で厚さ方向に1ピッチのものである
が、場合によっては更に波型の付型をゴムクロ−ラの幅
方向にしたものであってもよい。
プロケットに巻き掛け時に張力が掛るが、この際、スチ
−ルコ−ド端の付型された波型が変形し、オ−バ−ラッ
プ部の剛性が低減されることとなる。このため、ゴムク
ロ−ラ全体としての剛性がほヾ均等化されるものとなる
のである。
の成型法を示す主要状態図であり、スチ−ルコ−ド2の
中央部位は上下にゴムクロ−ラの内外表面を形作るモ−
ルド11、12をもって未加硫ゴムを加圧加熱して、図
示しない芯金と共に加硫してゴムクロ−ラの基体を形成
する。
付型するものであって、スチ−ルコ−ド2の先端21 側
には波型をもつモ−ルド13と、ラグ形状をもつモ−ル
ド14にてはさみつけ、スチ−ルコ−ド21 に波型を癖
付けさせることとなる。この場合、スチ−ルコ−ド21
にはゴム5が半加硫の状態をなしてゴムラグ6の概略の
形状をなしている。
ゴムクロ−ラの内周面の形状をもつモ−ルド15と波型
の形をもつモ−ルド16とでスチ−ルコ−ド22 をはさ
みつけて波形を癖付けさせるものである。これら波形の
癖付けはこの例では2ピッチであり、従って、スチ−ル
コ−ド21 、22 をオ−バ−ラップさせるには図1に示
すようにその中央に芯金40 を埋め込んでゴムを加硫す
ることになる。尚、このスチ−ルコ−ド22 にも半加硫
状態のゴム7が略ゴムクロ−ラの内周面側を形成して一
体とされている。スチ−ルコ−ド2は、図3に示すよう
に、通常は列状をなして両側より未加硫ゴムシ−ト8、
9が圧接され、この未加硫ゴム8、9によって覆われた
スチ−ルコ−ド列とされているものであり、図3は図2
のA−A線での断面を示すが、スチ−ルコ−ド21 は表
面近傍に列状をなして埋設されている。尚、スチ−ルコ
−ド21 、22 の一方面におけるゴムは場合によっては
加硫されていてもよいが、半加硫状態としておくのが次
のエンドレス工程にとって都合がよい。
む各モ−ルド13、14、15、16の温度を下げてお
けばよく、このため、各モ−ルドに図示しない水路を備
えてこれに通水して低温状態とすることが通常行われて
いる。
1に示すように上下にオ−バ−ラップさせ、この未
(半)加硫ゴム5、7を改めて加硫させることによっ
て、ゴムクロ−ラが成型されることとなるのである。こ
の際、スチ−ルコ−ド21 、22 同士は直接接触しない
方がよく、図3にて示すようにスチ−ルコ−ド21 、2
2 の表面が前述した未加硫ゴム8、9にて囲まれている
ことによってこれが達成されることとなる。
バ−ラップ部の剛性が低減され、ゴムクロ−ラ全体とし
ての剛性がほヾ均等化されるものとなるのである。この
ため、機体に生ずる振動が低減され、ゴムクロ−ラの屈
曲疲労が改善されることとなったのである。
おける長手方向断面図である。
要状態図である。
手方向の断面図である。
る前の段階の有端のゴム弾性体の長手方向の断面図であ
る。
る前の段階の有端のゴム弾性体の他の例の長手方向の断
面図である。
体、 2‥‥ゴム弾性体1の長手方向に向けて埋設されたスチ
−ルコ−ド、 21 、22 ‥‥スチ−ルコ−ドの両端部、 3‥‥スチ−ルコ−ド21 、22 をオ−バ−ラップして
エンドレスとした部位のゴム弾性体、 4、40 ‥‥ゴム弾性体1の幅方向に横並べされて埋設
された芯金、 5、7‥‥スチ−ルコ−ド21 、22 におけるゴム、 6‥‥ゴムラグ、 8、9‥‥スチ−ルコ−ド2の両側に圧接する未加硫ゴ
ムシ−ト、 11、12‥‥スチ−ルコ−ド2の中央部位のゴムクロ
−ラの内外表面を形作るモ−ルド、 13、14‥‥スチ−ルコ−ド2の先端21 側に適用す
るモ−ルド、 15、16‥‥スチ−ルコ−ド2の先端22 側に適用す
るモ−ルド、 21‥‥従来のゴムクロ−ラの基体を構成するゴム弾性
体、 22‥‥スチ−ルコ−ド、 221 、222 ‥‥ゴム弾性体の両端部から突出するス
チ−ルコ−ド、 23‥‥スチ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部のゴム弾性
体、 231 、232 ‥‥スチ−ルコ−ド221 、222 の部
位のゴム、 24、240 ‥‥ゴム弾性体21、23中に埋設される
芯金、 25‥‥ゴムラグ。
Claims (4)
- 【請求項1】 有端のゴム弾性体の長手方向に一定の間
隔をもって芯金が埋設され、前記芯金の外周側で、かつ
その長手方向に坑張体としてスチ−ルコ−ドが列をなし
て埋設され、その両端より突出するスチ−ルコ−ド端を
上下にオ−バ−ラップさせて当該部位の再加硫を行って
エンドレス構造としたゴムクロ−ラであって、前記エン
ドレス部のオ−バ−ラップさせたスチ−ルコ−ド両端部
を、ゴム弾性体中に埋設される隣り合う芯金に対し1ピ
ッチの波型で、かつ上下のスチ−ルコ−ドが同じ向きで
重なって波打つように付型させたことを特徴とするゴム
クロ−ラ。 - 【請求項2】 エンドレス部のオーバーラップさせたス
チ−ルコ−ド両端部が、ゴムクロ−ラの厚さ方向に波型
に付型されている請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 ゴムクロ−ラの抗張体となる有端スチ−
ルコ−ドの両端部を除いてその中央をゴム弾性体中の芯
金の外周側に埋設させて加硫成型してゴムクロ−ラ基体
を得、前記スチ−ルコ−ドの両端部はゴムクロ−ラの厚
さ方向に波型をもつモ−ルドにて圧接して同じ波型に癖
付けし、次いでこのスチ−ルコ−ド両端部を上下にオ−
バ−ラップさせて波打ちを重ね、この部位を再加硫して
エンドレスとしたことを特徴とするゴムクロ−ラの成型
法。 - 【請求項4】 スチ−ルコ−ド両端部に、隣り合う芯金
に対し1ピッチの波型を癖付けさせた請求項第3項記載
のゴムクロ−ラの成型法。
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---|---|---|---|
JP3764794A JP3495076B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | ゴムクロ−ラ及びその成型法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3764794A JP3495076B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | ゴムクロ−ラ及びその成型法 |
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---|---|
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ID=12503451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1994
- 1994-02-09 JP JP3764794A patent/JP3495076B2/ja not_active Expired - Fee Related
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