JP2000177659A - ゴムクロ−ラのエンドレス構造 - Google Patents

ゴムクロ−ラのエンドレス構造

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JP2000177659A
JP2000177659A JP10358310A JP35831098A JP2000177659A JP 2000177659 A JP2000177659 A JP 2000177659A JP 10358310 A JP10358310 A JP 10358310A JP 35831098 A JP35831098 A JP 35831098A JP 2000177659 A JP2000177659 A JP 2000177659A
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Japan
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rubber
endless
main
cord
auxiliary
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JP10358310A
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English (en)
Inventor
Shingo Kato
信吾 加藤
Takaharu Nakayama
高治 中山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ゴムクロ−ラのエンドレス構造に係
るものである。 【解決手段】有端のゴム弾性体の長手方向にメインコ−
ドが列をなして埋設され、その両端をオ−バ−ラップさ
せてゴム弾性体を無端化してなる、ゴムクロ−ラのエン
ドレス構造であって、前記オ−バ−ラップ部の少なくと
も外周側に位置するメインコ−ド端にて形成される端部
ラインを補助コ−ドにて覆い、かつ前記のメインコ−ド
端部ラインと補助コ−ドの方向を異ならせたことを特徴
とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムクロ−ラのエ
ンドレス構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年に至り、農業機械のみならず、建設
機械や土木作業機械等の大型機械の走行部にもゴムクロ
−ラが採用されており、この無端のゴムクロ−ラ中には
その長手方向に抗張体としてメインコ−ドクロ−ラのエ
ンドレス構造であって、(スチ−ルコ−ド)が列をなし
て埋設されている。しかるに、通常は有端のゴムクロ−
ラ基体を加硫成型し、その両端より突出させたメインコ
−ドをオ−バ−ラップさせ、この部位を未加硫ゴムをも
って再加硫してエンドレスとしているため、そのエンド
レス部はメインコ−ドがオ−バ−ラップしてゴム弾性体
中に存在する。従って、ゴムクロ−ラ全体としてはエン
ドレス部が他の部位に比べて剛性がアップすることとな
る。
【0003】図7は従来のゴムクロ−ラのエンドレス部
の長手方向の断面図であり、図中、21はゴムクロ−ラ
の基体を構成するゴム弾性体、22はメインコ−ド、2
3はオ−バ−ラップ部のゴム弾性体、24はゴム弾性体
21、23中に埋設される芯金、25はゴムラグであ
る。
【0004】図8、図9はエンドレス成型する前の段階
の有端のゴム弾性体の例であって、図8にあっては、ゴ
ム弾性体の両端部から突出するメインコ−ド22a、2
2b部位のゴム23a、23bは加硫又は未加硫状態と
されるものであって、他方、図9の例にあっては、メイ
ンコ−ド22a、22b部位にはこの時点ではゴム(図
2での3a、3b)がなく、これをエンドレス時に未加
硫ゴムを充填して加硫成型する方式のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、かかるゴム
クロ−ラのスプロケットやアイドラ−への巻き付き時
に、巻き付き抵抗が局部(エンドレス部)的に大きくな
り、これが振動の原因となったり、ゴムクロ−ラの屈曲
疲労の原因となる。そして、オ−バ−ラップ部のゴム剥
離やメインコ−ドの突出による故障に至ることともな
る。又、かかるゴムクロ−ラの走行時にスプロケットと
の間で石の噛み込み等の過負荷が加えられた際、このエ
ンドレス部分は他の部位に比べて伸びが小さく、このた
めにメインコ−ドがオ−バ−ラップしているエンドレス
部分の接着面の剪断破壊を生ずることもあった。
【0006】本発明はかかる従来の技術によるゴムクロ
−ラの問題点を解消し、エンドレス部の屈曲抵抗及び屈
曲疲労の低減を目的とするものであり、更には、ゴムク
ロ−ラの寿命を向上させることを主眼としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するため鋭意研究を進めた結果、次の構成とすること
により解決をみたものである。即ち、有端のゴム弾性体
の長手方向にメインコ−ドが列をなして埋設され、その
両端をオ−バ−ラップさせてゴム弾性体を無端化してな
る、ゴムクロ−ラのエンドレス構造であって、前記オ−
バ−ラップ部の少なくとも外周側に位置するメインコ−
ド端にて形成される端部ラインを補助コ−ドにて覆い、
かつ前記のメインコ−ド端部ラインと補助コ−ドの方向
を異ならせたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のゴムクロ−ラのエンドレ
ス部にあって、前記オ−バ−ラップ部の少なくとも外周
側に位置するメインコ−ド端にて形成される端部ライン
を補助コ−ドにて覆い、かつ前記のメインコ−ド端部ラ
インと補助コ−ドの方向を異ならせ、この状態を保って
エンドレス部に充填された未加硫ゴムを加硫して無端状
のゴムクロ−ラを得るものであって、この部位に比較的
柔軟性のある補助コ−ドを所定の角度をもって配置する
ことから、得られたゴムクロ−ラの曲げ剛性等はそれほ
ど大きくならず、例えば石の噛み込み等にあって従来の
ような不具合はないものとなった。
【0009】尚、オ−バ−ラップ部の内周側に位置する
メインコ−ド端にて形成される端部ラインをも補助コ−
ドにて覆うこともよいが、この場合には内周側より覆う
ことも可能である。しかるに、メインコ−ドのオ−バ−
ラップ部全体を補助コ−ドで覆うのは好ましくなく、こ
の場合にはこのオ−バ−ラップ部はそれだけ剛性が高く
なってしまうという欠陥が生まれる。
【0010】本発明のゴムクロ−ラの構造について更に
具体的に言えば、例えば端部ラインをメインコ−ドの埋
設方向に対して直角に形成し、補助コ−ドをメインコ−
ドに対して角度を付けてなるエンドレス構造であり、或
いは端部ラインをメインコ−ドの埋設方向に対して角度
を持って形成し、補助コ−ドをメインコ−ドに対して直
角に配置したものである。尚、メインコ−ドのオ−バ−
ラップ部の端部ラインは必ずしも直線状でなくてもよ
く、相互に入れ子状をなしていたり、湾曲をなしていて
もよい。
【0011】そして、補助コ−ドはメインコ−ドよりも
柔軟性を有するのがよく、補助コ−ドとしてはナイロ
ン、ポリエステル、ケブラ−、場合によってはメインコ
−ドよりも細目のスチ−ルコ−ドが用いられ、これらが
簾状をなし、或いはキャンバス状をなして用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のゴムクロ−ラのエンドレス構
造を図面をもって更に詳細に説明する。図1は本発明の
ゴムクロ−ラのエンドレス部における長手方向断面図で
あり、図2はメインコ−ド及び補助コ−ドのみを取り出
した平面図である。図中、1はゴムクロ−ラの基体を構
成するゴム弾性体、2はこのゴム弾性体1の長手方向に
向けて列をなして埋設されたメインコ−ド(スチ−ルコ
−ド)であり、その両端2a、2bがゴム弾性体1の端
部より突出するものである。3はメインコ−ド2a、2
bをオ−バ−ラップさせてエンドレスとした部位に充填
したゴム弾性体である。4はゴム弾性体1の幅方向に横
並べされて埋設された芯金、5はゴムラグである。
【0013】さて、メインコ−ド2の両端部2a、2b
はこの例では幅方向に一直線状のラインLをなしてオ−
バ−ラップされており、これに対してケブラ−繊維より
なる補助コ−ド10が約30度の角度をなしてゴムクロ
−ラの外側に添えられたものである。尚、かかる補助コ
−ド10は通常は薄い未加硫ゴムシ−トにてコ−トされ
ているものであり、これが加硫接着ゴム層となるもので
ある。
【0014】補助コ−ド10の方向とメインコ−ド2の
オ−バ−ラップ部の端部ラインLの方向とが同一方向
(この例ではメインコ−ド2に直角方向)である場合に
は、端部ラインLにおいてゴムクロ−ラにかかる引っ張
り力に抗する補助コ−ド10が存在しないため、比較的
容易に破断してしまうので補助コ−ド10にはメインコ
−ド端部のラインLに対して角度θを持たせることが必
要であり、好ましくは、30度以上の角度が保たれるの
がよい。尚、メインコ−ド2のラインLはゴムラグ5と
重なる構造とするのが好ましい。
【0015】このように、メインコ−ド2の両端2a、
2b2 のオ−バ−ラップ部に対して補助コ−ド10の
方向を特定したことから、ゴムクロ−ラのメインコ−ド
2のエンドレス部の剛性はそれほど高くはならず、ゴム
クロ−ラ全体として曲げ剛性のアンバランスが解消し、
しかも引っ張り力に十分対抗することができることとな
った。
【0016】図3は本発明の第2例を示す図2と同様の
平面図である。この例では、メインコ−ド2の両端部2
a、2bは幅方向に約30度の角度を持ってラインLを
なしてオ−バ−ラップされており、これに対してケブラ
−繊維よりなる補助コ−ド10がメインコ−ド2に対し
て直角にしてゴムクロ−ラの外側に添えられたものであ
る。
【0017】図4〜図6は本発明のゴムクロ−ラのエン
ドレス部を示す他の例であり、夫々図2と同様の平面図
である。この例のゴムクロ−ラはいわゆる内周駆動型ゴ
ムクロ−ラであり、エンドレス部はゴムクロ−ラの全域
に渡っている例である。これらの例でも分かるようにメ
インコ−ド2の両端2a及び2bのオ−バ−ラップにて
形成されるラインLは任意であり、補助コ−ド10はこ
れらのオ−バ−ラップ部ラインLに合致しないようにこ
れを覆うように添えられることとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明のゴムクロ−ラにあっては、エン
ドレス部の剛性が低減され、ゴムクロ−ラ全体としての
剛性がほヾ均等化されるものとなるのである。このた
め、機体に生ずる振動が低減され、ゴムクロ−ラの屈曲
疲労が改善されることとなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のゴムクロ−ラのエンドレス部に
おける長手方向断面図である。
【図2】図2は図1のエンドレス図におけるメインコ−
ドと補助コ−ドのみを取り出した平面図である。
【図3】図3は本発明のエンドレス構造の第2例を示す
図2と同様の平面図である。
【図4】図4は本発明のエンドレス構造の第3例を示す
図2と同様の平面図である。
【図5】図5は本発明のエンドレス構造の第4例を示す
図2と同様の平面図である。
【図6】図6は本発明のエンドレス構造の第5例を示す
図2と同様の平面図である。
【図7】図7は従来のゴムクロ−ラのエンドレス部の長
手方向の断面図である。
【図8】図8は従来のゴムクロ−ラのエンドレス成型す
る前の段階の有端のゴム弾性体の長手方向の断面図であ
る。
【図9】図9は従来のゴムクロ−ラのエンドレス成型す
る前の段階の有端のゴム弾性体の他の例の長手方向の断
面図である。
【符号の説明】
1‥ゴムクロ−ラの基体を構成するゴム弾性体、 2‥メインコ−ド、 2a、2b‥メインコ−ドの両端部、 3‥エンドレス部のゴム弾性体、 4‥芯金、 5‥ゴムラグ、 10‥補助コ−ド、 L‥オ−バ−ラップ部のメインコ−ド端のライン、 θ‥補助コ−ドの角度。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有端のゴム弾性体の長手方向にメインコ
    −ドが列をなして埋設され、その両端をオ−バ−ラップ
    させてゴム弾性体を無端化してなる、ゴムクロ−ラのエ
    ンドレス構造であって、前記オ−バ−ラップ部の少なく
    とも外周側に位置するメインコ−ド端にて形成される端
    部ラインを補助コ−ドにて覆い、かつ前記のメインコ−
    ド端部ラインと補助コ−ドの方向を異ならせたことを特
    徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  2. 【請求項2】 端部ラインをメインコ−ドの埋設方向に
    対して直角に形成し、補助コ−ドをメインコ−ドに対し
    て角度を付けてなる請求項第1項記載のゴムクロ−ラの
    エンドレス構造。
  3. 【請求項3】 端部ラインをメインコ−ドの埋設方向に
    対して角度を持って形成し、補助コ−ドをメインコ−ド
    に対して直角に配置してなる請求項第1項記載のゴムク
    ロ−ラのエンドレス構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256602A (ja) * 2005-02-17 2006-09-28 Bridgestone Corp ゴムクロ−ラ
JP2008201227A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Bridgestone Corp ゴムクローラのジョイント構造
JP2010047080A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Bridgestone Corp ゴムクローラ

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