JP3494049B2 - 可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置 - Google Patents
可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置Info
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Description
御して吸入空気量を制御する可変動弁エンジンのブロー
バイガス還元装置に関する。
動装置を用いて、吸気弁及び排気弁を駆動し、これらの
開閉動作を任意に制御するものがある(特開平8−20
0025号公報参照)。
費向上を目的として、吸気弁の動作を制御、例えば、吸
気弁の開時期を上死点近傍に固定し、吸気弁の閉時期を
制御(早閉じ制御)することにより、吸入空気量を制御
して、ノンスロットル運転を行うものが注目され、その
開発が進められている。
ジンにおいては、スロットル弁を用いて吸入空気量を制
御するため、スロットル弁下流には負圧が発生し、その
負圧によりブローバイガスの還元(クランクケース内の
ベンチレーション)を行うことが可能である。
動弁エンジンにおいては、可変動弁装置を用いて吸入空
気量を制御するため、スロットル弁が無く、負圧の発生
を期待できないため、クランクケース内のベンチレーシ
ョンを行えず、エンジンオイルの劣化に対し、大きく影
響を及ぼす。
弁エンジンにおいて、好適にクランクケース内のベンチ
レーションを行うことのできるブローバイガス還元装置
を提供することを目的とする。
る発明では、吸気弁の動作を制御して吸入空気量を制御
する、ノンスロットル運転を行うスロットル弁の無い可
変動弁エンジンにおいて、エンジン本体内のブローバイ
ガス滞留部と吸気通路とを2系統の配管によりそれぞれ
異なる位置にてつなぎ、各配管に一方向弁(チェック
弁)を互いに逆向きに介装して、可変動弁エンジンのブ
ローバイガス還元装置を構成する。
かう流れを許容する一方向弁を介装した第1配管を、吸
気通路において吸気脈動の影響の大きい吸気弁近傍に接
続し、エンジン本体内のブローバイガス滞留部側に向か
う流れを許容する一方向弁を介装した第2配管を、吸気
通路において吸気脈動の影響の小さいエアクリーナ近傍
に接続したことを特徴とする。
かう流れを許容する一方向弁を介装した第1配管を、エ
ンジン本体内のブローバイガス滞留部のうちピストンか
らのブローバイガスによる圧力変動の大きいクランクケ
ース内に接続し、エンジン本体内のブローバイガス滞留
部側に向かう流れを許容する一方向弁を介装した第2配
管を、エンジン本体内のブローバイガス滞留部のうち圧
力変動の小さい部位(例えばロッカカバー、シリンダヘ
ッド内)に接続したことを特徴とする。
本体内のブローバイガス滞留部と吸気通路とを2系統の
配管によりそれぞれ異なる位置にてつなぎ、第1配管に
ついては、エンジン本体内から吸気通路へブローバイガ
スを還流させるように、一方向弁を設けることにより、
吸気通路内の脈動によるエンジン本体内との差圧発生時
にエンジン本体内のブローバイガスを吸い出すことがで
きる。
エンジン本体内へ新気を供給するために、吸気通路とエ
ンジン本体内とをつなぐが、エンジン本体内のボリュウ
ムが吸気通路内の脈動をダンピングしてしまうのを防止
すべく、この配管にも一方向弁を設けることで、脈動に
よる逆流(脈動のダンピング)の発生を防止できる。
弁エンジンにおいても、吸気通路内の脈動を利用するこ
とにより、クランクケース内のベンチレーションが可能
となり、エンジンオイルの劣化等を防止できる。
体内からブローバイガスを導く第1配管を、吸気通路に
おいて吸気脈動の影響の大きい吸気弁近傍に接続し、エ
ンジン本体内へ新気を供給する第2配管を、吸気通路に
おいて吸気脈動の影響の小さいエアクリーナ近傍に接続
することで、上記のベンチレーション効果を増大するこ
とができる。
へブローバイガスを導く第1配管を、エンジン本体内の
ブローバイガス滞留部のうちピストンからのブローバイ
ガスによる圧力変動の大きい(言い換えれば高負荷時に
おいてブローバイガス発生量の増加により正圧になり易
い)クランクケース内に接続し、吸気通路側から新気を
供給する第2配管を、エンジン本体内のブローバイガス
滞留部のうち圧力変動の小さい部位(圧力変動の影響を
受けにくい部位)に接続することで、上記のベンチレー
ション効果を増大することができる。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置の全体図、
図2はエンジン本体内の要部断面図である。
シリンダヘッド3及びロッカカバー4から構成される。
シリンダブロック2及びシリンダヘッド3には、図2に
示すように、各気筒のピストン5により燃焼室6が形成
される。
には、点火栓7を囲むように、吸気ポート8及び排気ポ
ート9が開口し、これらの開口部に電磁駆動式の吸気弁
10及び排気弁11が備えられる。
(可変動弁装置)の基本構造を図3に示す。弁体30の
弁軸31にプレート状の可動子32が取付けられてお
り、この可動子32はスプリング33,34により中立
位置に付勢されている。そして、この可動子32の下側
に開弁用電磁コイル35が配置され、上側に閉弁用電磁
コイル36が配置されている。
磁コイル36への通電を停止した後、下側の開弁用電磁
コイル35に通電して、可動子32を下側へ吸着するこ
とにより、弁体30をリフトさせて開弁させる。逆に、
閉弁させる際は、下側の開弁用電磁コイル35への通電
を停止した後、上側の閉弁用電磁コイル36に通電し
て、可動子32を上側へ吸着することにより、弁体30
をシート部に着座させて閉弁させる。
に連通させて吸気通路(吸気マニホールド)12が取付
けられると共に、排気ポート9に連通させて排気通路
(排気マニホールド)13が取付けられる。
にエアクリーナ14が設けられ、サージタンク(吸気マ
ニホールドの容積部)15より下流側の各気筒へのブラ
ンチ部に各気筒毎に電磁駆動式の燃料噴射弁16が設け
られる。
ンクケース17内と、吸気通路12の吸気弁10近傍と
をつなぐ第1配管18が設けられ、この第1配管18に
は、クランクケース17側から吸気通路12側へ向かう
流れのみを許容する一方向弁(チェック弁)19が介装
されている。
傍(フィルタエレメント下流側)と、ロッカカバー4内
とをつなぐ第2配管20が設けられ、この第2配管20
には、エアクリーナ14側からロッカカバー4側へ向か
う流れのみを許容する一方向弁(チェック弁)21が設
けられている。
ガス滞留部と吸気通路12とを2系統の配管18,20
によりそれぞれ異なる位置にてつなぎ、各配管18,2
0に一方向弁19,21を互いに逆向きに介装してあ
る。
する一方向弁19を介装した第1配管18を、吸気通路
12において吸気脈動の影響の大きい吸気弁10近傍
(A)に接続し、エンジン本体1内のブローバイガス滞
留部側に向かう流れを許容する一方向弁21を介装した
第2配管20を、吸気通路12において吸気脈動の影響
の小さいエアクリーナ14近傍(B)に接続してある。
する一方向弁19を介装した第1配管18を、エンジン
本体1内のブローバイガス滞留部のうちピストン5から
のブローバイガスによる圧力変動の大きいクランクケー
ス17内(C)に接続し、エンジン本体1内のブローバ
イガス滞留部側に向かう流れを許容する一方向弁21を
介装した第2配管20を、エンジン本体1内のブローバ
イガス滞留部のうち圧力変動の小さい部位であるロッカ
カバー4内(D)に接続してある。
れを許容する一方向弁19を介装した第1配管18を、
エンジン本体1内にてピストン5からのブローバイガス
による圧力変動の大きいクランクケース17内から、吸
気通路12にて吸気脈動の大きい吸気弁10近傍に接続
する。また、エンジン本体1側に向かう流れを許容する
一方向弁21を介装した第2配管20を、吸気通路12
にて吸気脈動の小さいエアクリーナ14近傍から、エン
ジン本体1内にて圧力変動の小さいロッカカバー4内に
接続する。
ス17)、シリンダヘッド3内、及びロッカカバー4内
は、ブローバイ内部通路22により連通している。この
エンジンでは、ポンプロスの低減による燃費向上を目的
として、コントロールユニット23により、エンジン運
転条件(主にアクセル開度及びエンジン回転数)に基づ
いて、電磁駆動式の吸気弁10及び排気弁11の開閉動
作を制御、特に吸気弁5の開時期IVOを上死点近傍に
固定し、吸気弁5の閉時期IVCを可変制御することに
より、吸入空気量を制御して、ノンスロットル運転を行
う。
射量は、エンジン運転条件に基づいて制御するが、燃料
噴射量は、基本的には、図示しないエアフローメータに
より計測される吸入空気量に基づいて、所望の空燃比と
なるように制御する。
条件に基づいて制御し、トルク上の最適点火時期(MB
T)又はノック限界に制御する。このエンジンにおい
て、エンジン本体1内のブローバイガス滞留部と吸気通
路12とを2系統の配管18,20によりそれぞれ異な
る位置にてつなぎ、第1配管18については、エンジン
本体1内から吸気通路12へブローバイガスを還流させ
るように、一方向弁19を設けることにより、吸気通路
12内の脈動によるエンジン本体1内との差圧発生時に
エンジン本体1内のブローバイガスを吸い出す。
12からエンジン本体1内へ新気を供給するために、吸
気通路12とエンジン本体1内とをつなぐが、エンジン
本体1内のボリュウムが吸気通路12内の脈動をダンピ
ングしてしまうことを防止するため、この配管20にも
一方向弁21を設けることで、脈動による逆流(脈動の
ダンピング)が発生するのを防止する。
弁エンジンにおいても、吸気通路12内の脈動を利用す
ることにより、クランクケース17内のベンチレーショ
ンが可能となり、エンジンオイルの劣化等を防止でき
る。
スを導く第1配管18を、吸気通路12において吸気脈
動の大きい吸気弁10近傍(A)に接続し、エンジン本
体1内へ新気を供給する第2配管20を、吸気通路12
において吸気脈動の小さいエアクリーナ14近傍(B)
に接続することで、図4に示す各部A,Bの圧力変動イ
メージからわかるように、上記効果を増大し、クランク
ケース17のベンチレーション性能を向上させることが
できる。
導く第1配管18を、エンジン本体1内のブローバイガ
ス滞留部のうちピストン5からのブローバイガスによる
圧力変動の大きい(言い換えれば高負荷時においてブロ
ーバイガス発生量の増加により正圧になり易い)クラン
クケース17内(C)に接続し、吸気通路12側から新
気を供給する第2配管20を、エンジン本体1内のブロ
ーバイガス滞留部のうち圧力変動の小さい部位であるロ
ッカカバー4内(D)に接続することで、図4に示す各
部C,Dの圧力変動イメージからわかるように、上記効
果を増大し、クランクケース17のベンチレーション性
能を向上させることができる。
1内のブローバイガス滞留部のうち圧力変動の小さい部
位を、シリンダヘッド3内としてもよい。また、可変動
弁装置としては、電磁駆動式のものに限らず、油圧駆動
式のもの等を用いることもできる。
のブローバイガス還元装置の全体図
Claims (3)
- 【請求項1】吸気弁の動作を制御して吸入空気量を制御
する、ノンスロットル運転を行うスロットル弁の無い可
変動弁エンジンにおいて、 エンジン本体内のブローバイガス滞留部と吸気通路とを
2系統の配管によりそれぞれ異なる位置にてつなぎ、各
配管に一方向弁を互いに逆向きに介装したことを特徴と
する可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置。 - 【請求項2】吸気通路側に向かう流れを許容する一方向
弁を介装した第1配管を、吸気通路の吸気弁近傍に接続
し、エンジン本体内のブローバイガス滞留部側に向かう
流れを許容する一方向弁を介装した第2配管を、吸気通
路のエアクリーナ近傍に接続したことを特徴とする請求
項1記載の可変動弁エンジンのブローバイガス還元装
置。 - 【請求項3】吸気通路側に向かう流れを許容する一方向
弁を介装した第1配管を、エンジン本体内のブローバイ
ガス滞留部のうちピストンからのブローバイガスによる
圧力変動の大きいクランクケース内に接続し、エンジン
本体内のブローバイガス滞留部側に向かう流れを許容す
る一方向弁を介装した第2配管を、エンジン本体内のブ
ローバイガス滞留部のうち圧力変動の小さい部位に接続
したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可変
動弁エンジンのブローバイガス還元装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35862198A JP3494049B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35862198A JP3494049B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 可変動弁エンジンのブローバイガス還元装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000179322A JP2000179322A (ja) | 2000-06-27 |
JP3494049B2 true JP3494049B2 (ja) | 2004-02-03 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3494049B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242018A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 可変動弁エンジン |
JP2006242012A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 可変動弁エンジン |
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-
1998
- 1998-12-17 JP JP35862198A patent/JP3494049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006242018A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 可変動弁エンジン |
JP2006242012A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 可変動弁エンジン |
JP4523456B2 (ja) * | 2005-03-01 | 2010-08-11 | 本田技研工業株式会社 | 可変動弁エンジン |
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---|---|
JP2000179322A (ja) | 2000-06-27 |
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