JP3493756B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、操作部材の摺動操作に
よりスイッチの切り換えを行うスイッチ装置に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のスイッチ装置として、図
5及び図6に示す構成のものが存在する。このものは、
基板A と、基板A に取着されたスイッチB と、基板A 及
びスイッチB を内方に収容する器体C と、基部D1から延
設されて器体A の外方へ連通する連通孔C1から突出した
状態にある操作部D2を摺動操作することにより押圧部D3
が押圧してスイッチB を切り換える成形材料製の操作部
材と、を備えている。 【0003】詳しくは、操作部材D は、操作部D2に設け
られた溝状の支持部D4でもって、器体C の連通孔C1の内
縁部に摺動自在に支持されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のスイッ
チ装置にあっては、操作部材D は、その操作部D2に溝状
の支持部D4が設けられているために、金型による圧締加
工等で成形するには、図6に示すように、圧締面の凹凸
が深くなった複雑な金型E を用いなければならず、金型
成形が容易なものとはいえなかった。 【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、操作部材の金型成形が容
易なスイッチ装置を提供することにある。 【0006】 【0007】【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために 、請求項記載のものは、基板と、基板に取着さ
れたスイッチと、基板及びスイッチを内方に収容し得る
器体と、基部から延設されて器体の外方へ連通する連通
孔から突出した状態にある操作部を摺動操作することに
よって押圧部が押圧してスイッチを切り換える成形材料
製の操作部材と、を備えたスイッチ装置において、前記
基板が前記器体に収容される前の状態にあるとき、前記
操作部材の操作部が前記連通孔から抜けるのを規制する
規制部が前記器体の内方面に設けられた構成にしてい
る。 【0008】 また、請求項記載のものは、上記のも
のにおいて、前記連通孔の周縁部は、前記操作部に対し
て前記規制部と反対側が局部的に薄く形成された構成に
している。 【0009】 【0010】【作用】 請求項記載のものによれば、操作部が連通孔
に配設された操作部材は、その基部が器体の規制部に規
制されることによって、操作部が脱落するのを規制され
るから、基板が器体に収容されるまでの間、仮固定する
ことができる。 【0011】 更に、請求項記載のものによれば、操
作部が連通孔から脱落するのを規制部により規制される
状態は、操作部材の基部を器体の規制部の近傍に位置さ
せた状態で、操作部に対して規制部と反対側で局部的に
薄く形成された周縁部に沿って、操作部が連通孔の外方
へ向かって押圧されることにより、局部的に薄くなって
機械的強度の弱くなった周縁部を操作部が撓ませて、基
部が規制部に位置決めされることによって容易に形成さ
れる。 【0012】 【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図4に基づいて
以下に説明する。このスイッチ装置は、器体1 、基板2
、スイッチ3 、操作部材4 を備えて構成されている。 【0013】器体1 は、プラスチック等の成形材料製で
あって、内方1aから外方1bへ連通する連通孔1cが底部1d
近くに穿設されている。この連通孔1cの内方1a側の周縁
部1eは、底部1dから離れた部分に、連通孔1cから遠くな
るにつれて浅く切り欠かれた切り欠き部1fが設けられ、
局部的に薄く形成されている。また、この連通孔1cより
も底部1d寄りの内方面1gには、詳しくは後述するが、操
作部材4 の操作部4bが連通孔1cから脱落するのを規制す
る規制部1hが連通孔1cの両側にそれぞれ設けられてい
る。この規制部1h及び前述した切り欠き部1fは、操作部
材4 が配設された状態では、操作部材4 に対して互いに
反対側に位置している。 【0014】基板2 は、プリント配線板等でなってお
り、回路パターン(図示せず)がその表面に設けられて
いる。 【0015】スイッチ3 は、スイッチ本体3aと、スイッ
チ本体3aから突出した突起状の2個のスライド部3bと、
で構成されている。詳しくは、このスイッチは、そのス
イッチ本体3aが基板2 の縁端部2a近くに取着して回路パ
ターンに接続され、スライド部3bがスライド動作して切
り換えが行われる。 【0016】操作部材4 は、プラスチック等の成形材料
により、図3に示すように、コア10a 及びこのコア10a
に向かって圧締されるキャビティー10b からなる金型10
で成形されたものであり、基部4aとその基部4aからそれ
ぞれ逆方向へ延設された操作部4b及び2個の押圧部4cと
で構成されている。 【0017】次に、この操作部材4 を器体1 に配設する
手順を図4(a)及び(b)に基づいて以下に説明す
る。操作部材4 の基部4aを、同図(a)に示すように、
器体1の規制部1hの近傍に位置させた状態で、操作部4b
に対して基部4aと反対側の切り欠き部1fのために局部的
に薄く形成されて機械的強度の弱くなった周縁部1eに沿
って、操作部4bが連通孔1cの外方1bへ突出するよう、矢
示する方向へ回転しながら押圧されることにより、操作
部4bがその周縁部1eを撓ませることによって、同図
(b)に示すように、基部4aが器体1 の規制部1hに位置
決めされて、操作部4bが連通孔1cから脱落しないよう規
制されるようになり仮固定される。こうして仮固定され
た操作部材4 は、スイッチ3 を取着した基板2 が器体1
に収容されることにより、操作部4bが連通孔1cから突出
するよう基板2 の縁端部2aでもって摺動自在に支持され
る。このとき、基板2 に取着されたスイッチ3 のスライ
ド部3bは、図2に示すように、操作部材4 の2個の押圧
部4cの間に位置している。 【0018】次に、このものの操作部材4 の摺動操作に
ついて説明する。この操作部材4 の操作部を掴んで、連
通孔1cに沿って摺動操作すると、操作部材4 の2個の押
圧部4cの間に位置するスイッチ3 のスライド部3bが押圧
されてスライド動作し、スイッチ3 の切り換えが行われ
る。 【0019】かかるスイッチ装置にあっては、操作部4b
が連通孔1cから突出するよう基部4aが基板2 の縁端部2a
でもって摺動自在に支持された操作部材4 は、従来例の
ように、操作部4bに溝状の支持部を設けなくてもよくな
るから、金型による圧締加工等で成形するのに、圧締面
の凹凸が深い複雑な金型10を用いなくてもよくなり、よ
って、金型成形が容易なものとなる。 【0020】また、押し込まれて操作部4bが連通孔1cか
ら突出した状態で配設された操作部材4 は、その基部4a
が器体1 の規制部1hに規制されることによって、操作部
2bが脱落するのを規制されるから、基板2 が器体1 に収
容されるまでの間、仮固定することができるので、作業
者が手で押さえて仮固定しなくてもよくなり、作業性を
高くすることができる。 【0021】また、操作部4bが連通孔1cから脱落するの
を規制部1hにより規制される状態は、操作部材4 の基部
4aを器体1 の規制部1hの近傍に位置させた状態で、操作
部4bに対して基部4aと反対側で局部的に薄く形成された
周縁部1eに沿って、操作部4bが連通孔1cの外方1bへ向か
って押圧されることにより、局部的に薄くなって機械的
強度の弱くなった周縁部1eを操作部4bが撓ませて、基部
4aが規制部1hに位置決めされて容易に形成されることに
よって容易に形成されるので、工具等を用いて周縁部を
撓ませなくてもよくなり、作業性を高くすることができ
る。 【0022】 【0023】 【0024】また、本実施例では、外方へ向かって押し
込まれた操作部材4 の操作部4bは、仮固定のときに連通
孔1cから突出した状態で配設されているが、連通孔1cか
ら突出しない状態で連通孔1cに配設されるものであって
もよい。 【0025】また、本実施例では、操作部材4 の操作部
4bに対して規制部1hと反対側の周縁部1eは、切り欠き1f
が設けられて局部的に薄く形成されているが、空洞部等
が設けられて局部的に薄く形成されたものでもよい。 【0026】 【0027】【発明の効果】 請求項記載のものは、操作部が連通孔
に配設された操作部材は、その基部が器体の規制部に規
制されることによって、操作部が脱落するのを規制され
るから、基板が器体に収容されるまでの間、仮固定する
ことができるので、作業者が手で押さえて仮固定しなく
てもよくなり、作業性を高くすることができる。 【0028】 また、請求項記載のものは、操作部が
連通孔から脱落するのを規制部により規制される状態
は、操作部材の基部を器体の規制部の近傍に位置させた
状態で、操作部に対して規制部と反対側で局部的に薄く
形成された周縁部に沿って、操作部が連通孔の外方へ向
かって押圧されることにより、局部的に薄くなって機械
的強度の弱くなった周縁部を操作部が撓ませて、基部が
規制部に位置決めされることによって容易に形成される
ので、工具等を用いて周縁部を撓ませなくてもよくな
さらに作業性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。 【図2】同上のX−X断面図である。 【図3】同上の操作部材を金型成形する状態の断面図で
ある。 【図4】同上の操作部材を器体に配設する手順を示す断
面図である。 【図5】従来例の縦断面図である。 【図6】同上の操作部材を金型成形する状態の断面図で
ある。 【符号の説明】 1 器体 1a 内方 1b 外方 1c 連通孔 1e 周縁部 1g 内方面 1h 規制部 2 基板 2a 縁端部 3 スイッチ 4 操作部材 4a 基部 4b 操作部 4c 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−274961(JP,A) 特開 平5−74270(JP,A) 特開 昭61−243623(JP,A) 実開 平4−10937(JP,U) 実開 昭64−18549(JP,U) 実開 昭59−48008(JP,U) 実開 昭60−87019(JP,U) 実開 平4−85541(JP,U) 実開 平3−39223(JP,U) 実開 平2−131228(JP,U) 実開 平2−119328(JP,U) 実開 昭63−199430(JP,U) 実開 昭61−186128(JP,U) 実開 昭61−161925(JP,U) 実開 昭61−44726(JP,U) 実開 昭59−190037(JP,U) 実開 昭58−105184(JP,U) 実開 平5−50634(JP,U) 実開 平4−116337(JP,U) 実開 平1−73902(JP,U) 実開 昭63−199432(JP,U) 実開 昭63−55648(JP,U) 実開 昭63−55342(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 15/10 H01H 15/02 H01H 3/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板と、基板に取着されたスイッチと、
    基板及びスイッチを内方に収容し得る器体と、基部から
    延設されて器体の外方へ連通する連通孔から突出した状
    態にある操作部を摺動操作することによって押圧部が押
    圧してスイッチを切り換える成形材料製の操作部材と、
    を備えたスイッチ装置において、 前記基板が前記器体に収容される前の状態にあるとき、
    前記操作部材の操作部が前記連通孔から抜けるのを規制
    する規制部が前記器体の内方面に設けられ前記連通孔
    の周縁部は、前記操作部に対して前記規制部と反対側が
    局部的に薄く形成されたことを特徴とするスイッチ装
    置。
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