JPH10334761A - 押しボタンスイッチの取付け構造 - Google Patents

押しボタンスイッチの取付け構造

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JPH10334761A
JPH10334761A JP14616597A JP14616597A JPH10334761A JP H10334761 A JPH10334761 A JP H10334761A JP 14616597 A JP14616597 A JP 14616597A JP 14616597 A JP14616597 A JP 14616597A JP H10334761 A JPH10334761 A JP H10334761A
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JP
Japan
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key
cover
holder
push button
button switch
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JP14616597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Igarashi
宏 五十嵐
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーのデザイン上の制約を与えないように
できる、押しボタンスイッチの取付け構造を提供するこ
とである。 【解決手段】 ホルダ29が、カバー24によって覆わ
れるフレーム32側に保持された状態とされながら、キ
ートップ22が、キー孔23内に受け入れられるように
位置決めされる。好ましくは、キートップ22とキー孔
23との位置合わせを容易にするため、キートップ22
がキー孔23の開口面の延びる方向に所定の範囲だけ変
位可能なように、ホルダ29がフレーム32側に保持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押しボタンスイ
ッチの取付け構造に関するもので、特に、フレームとこ
れを覆うカバーとを備える機器に対して、キートップが
カバーに設けられたキー孔内に受け入れられながらキー
孔から表出するように、押しボタンスイッチを取り付け
る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば印字装置のような機器を所望の
態様で動作させるため、このような機器には、オペレー
タにより押圧操作される押しボタンスイッチが設けられ
ることがある。図7には、この発明にとって興味ある押
しボタンスイッチの従来の取付け構造が断面図をもって
図解的に示されている。
【0003】図7を参照して、押しボタンスイッチ1
は、押圧操作されるキートップ2と、キートップ2を細
径の連結部3で連結することによってキートップ2を押
圧操作により変位するように保持するホルダ4と、キー
トップ2の押圧操作による変位により作動するキー接点
5とを備えている。他方、このような押しボタンスイッ
チ1を取り付ける機器6は、そこに内蔵される各種要素
を保持するためのフレーム(図示を省略。)と、このフ
レームを覆うカバー7とを備えている。カバー7は、樹
脂成形品であり、その成形時において、下面側に、基板
8をカバー7に固定するためにねじ9が螺合されるボス
10が一体的に成形されるとともに、ホルダ4を位置決
めするための位置決め突起11が一体的に成形される。
また、カバー7には、キートップ2を受け入れながらこ
れを表出させるためのキー孔12が設けられている。
【0004】このような構成において、押しボタンスイ
ッチ1の取付け構造に注目すると、押しボタンスイッチ
1に備える要素は、すべてカバー7側に保持されている
ことがわかる。すなわち、キー接点5は、基板8上に設
けられ、この基板8はねじ9によってカバー7に固定さ
れるとともに、キートップ2を保持するホルダ4は、基
板8とカバー7との間で位置決め突起11により位置決
めされることによってカバー7側に保持されている。
【0005】このような押しボタンスイッチ1の取付け
構造によれば、押しボタンスイッチ1がカバー7に対し
て予め位置決めされているので、機器6の組立時におい
て、図示しないフレームを覆うようにカバー7を装着す
るだけでよく、そのため、キートップ2がキー孔12内
に適正に受け入れられるように、カバー7とフレーム等
の他の要素とを位置合わせする必要がない、という利点
が奏される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような押しボタンスイッチ1の取付け構造は、機器6
の外観のデザイン、特にカバー7のデザインに対して、
一定の制約を与えることがある。一具体例について説明
すると、図7において想像線で示すように、カバー7
に、デザイン上の問題から、張出部13を設けることが
望まれる場合、このようなカバー7を、たとえば射出成
形を適用して樹脂から一体的に成形しようとするなら
ば、用いる成形用金型はスライドコアを組み込んだもの
でなければならない。すなわち、高品質の樹脂成形品を
得るためには、成形品の肉厚をできるだけ一定にするこ
とが好ましく、そのためには、張出部13の内面側に
は、凹部が形成されるようにしなければならない。その
結果、スライドコアを備えない通常の金型を用いた場合
には、張出部13の内面側に形成される凹部を規定する
金型部分は、離型の際の障害となるため、この金型部分
は、スライドコアによって構成しなければならないので
ある。
【0007】ところが、このような張出部13の内面側
を成形するためのスライドコアは、離型を可能にするた
めには、キー孔12の開口面の延びる方向にスライドす
るように設けられなければならないが、図7に示したカ
バー7の場合には、スライドコアがスライドすべき部分
に、ボス10や位置決め突起11を突出させて設けなけ
ればならないので、このようなスライドコアを適用する
ことができない。その結果、カバー7に張出部13を形
成するといったデザインを単純には採用することができ
ない。
【0008】そこで、この発明の目的は、カバーのデザ
イン上の制約を与えないようにできる、押しボタンスイ
ッチの取付け構造を提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、押圧操作さ
れるキートップと、キートップを押圧操作により変位す
るように保持するホルダと、キートップの押圧操作によ
る変位により作動するキー接点とを備える、押しボタン
スイッチを、フレームとこのフレームを覆うカバーとを
備える機器に対して、キートップがカバーに設けられた
キー孔内に受け入れられながら当該キー孔から表出する
ように取り付ける構造に向けられるものであって、上述
した技術的課題を解決するため、請求項1に記載の発明
は、ホルダがフレーム側に保持された状態とされなが
ら、キートップがキー孔内に受け入れられるように位置
決めされていることを特徴としている。
【0010】このように、ホルダがフレーム側に保持さ
れた状態とされながら、キートップがキー孔内に受け入
れられるように位置決めされていると、カバー側には、
押しボタンスイッチの保持のためのボスや位置決め突起
等の突出形状を付与する必要がない。請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の発明において、キートップが
キー孔の開口面の延びる方向に所定の範囲だけ変位可能
なように、ホルダがフレーム側に保持されていることを
特徴としている。
【0011】このようなホルダの保持態様によれば、カ
バーの組み込み時において、キートップがキー孔内に適
正に位置されるように、ホルダのフレームに対する位置
を調整することができる。請求項3に記載の発明は、請
求項2に記載の発明において、ホルダには、係合部が設
けられ、フレーム側には、遊びをもって係合部を受け入
れる被係合部が設けられることを特徴としている。
【0012】これら係合部と被係合部との組合せは、請
求項2に記載の発明のように、キートップがキー孔の開
口面の延びる方向に所定の範囲だけ変位可能なように、
ホルダをフレーム側に保持することを可能にするもので
ある。請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記
載の発明において、ホルダが、カバーと対向する面を有
し、この対向する面とカバーとの間に弾性体が配置され
ることを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の発明のように、キートッ
プがキー孔の開口面の延びる方向に所定の範囲だけ変位
可能なように、ホルダがフレーム側に保持されるとき、
カバーの組み込み後においても、ホルダが不所望にもが
たつくことがある。請求項4に記載の弾性体は、このが
たつきを防止するように作用する。請求項5に記載の発
明は、請求項4に記載の発明において、ホルダが、複数
のキートップを保持し、カバーには、複数のキートップ
をそれぞれ別々に受け入れる複数のキー孔が設けられる
ことを特徴としている。
【0014】もし、ホルダががたつく状態で取り付けら
れているとすれば、上述のように、ホルダが複数のキー
トップを保持する場合において、いずれかのキートップ
を押圧操作したとき、この押圧操作が他のキートップに
も及び、押圧操作されない他のキートップもわずかに動
くことがある。特に、上述のように、カバーに、複数の
キートップをそれぞれ別々に受け入れる複数のキー孔が
設けられるときには、他のキートップの動きは、わずか
でも目立ち、この押しボタンスイッチが取り付けられる
機器の高級感を損なわせることがある。したがって、請
求項5に記載のように、ホルダが、複数のキートップを
保持し、カバーには、複数のキートップをそれぞれ別々
に受け入れる複数のキー孔が設けられるときには、請求
項4に記載のように、弾性体を配置して、がたつきを防
止することに、より大きな意義がある。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の発明において、カバーが、樹脂成
形品であり、キー孔が設けられる部分の、フレーム側に
向く面が、キー孔の開口面の延びる方向にスライドする
ように成形用金型に組み込まれるスライドコアによって
成形されることを特徴としている。このように、カバー
におけるキー孔が設けられる部分の、フレーム側に向く
面が、キー孔の開口面の延びる方向にスライドするよう
に成形用金型に組み込まれるスライドコアによって成形
されるときには、カバー側には、押しボタンスイッチの
保持のためのボスや位置決め突起等の突出形状を付与す
ることが実質的に不可能である。それゆえに、このよう
な場合には、請求項1に記載のように、ホルダがフレー
ム側に保持された状態とされることに、より大きな意義
がある。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれかに記載の発明において、機器が印字装置で
あることを特徴としている。印字装置には、所望の態様
で印字動作させるために操作されるスイッチ手段が設け
られ、このようなスイッチ手段として、押しボタンスイ
ッチがしばしば用いられている。したがって、この発明
は、このような印字装置に有利に適用することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は、この発明の一
実施形態による押しボタンスイッチの取付け構造を説明
するためのものである。この実施形態に係る取付け構造
は、図2に外観を示すような印字装置21に適用されて
いる。図2には、3個の押しボタンスイッチ25のため
の3個のキートップ22が図示されるとともに、これら
キートップ22をそれぞれ別々に受け入れる3個のキー
孔23が設けられたカバー24が図示されている。
【0018】図2の線I−Iに沿う拡大断面図が図1に
示され、図2の線III−IIIに沿うカバー24の拡
大断面図が図3に示されている。また、図4は、図1に
示した部分の平面図であり、カバー24の図示を省略し
ている。なお、図4においても、図2に示した切断線I
−Iに相当する切断線I−Iが示されている。図1およ
び図4を主として参照して、3個の押しボタンスイッチ
25の各々は、押圧操作される前述のキートップ22を
備えるとともに、キートップ22の押圧操作による変位
により作動するキー接点26を備えている。また、押し
ボタンスイッチ25は、各キートップ22を細径の連結
部27および28でそれぞれ連結することによってキー
トップ22を押圧操作により変位するように保持するホ
ルダ29を備えている。このホルダ29は、3個の押し
ボタンスイッチ25に共通して1個用意され、したがっ
て、3個のキートップ22を保持している。
【0019】これらホルダ29およびキートップ22を
形成する構造物30は、図5に単独で示されるような平
面形態を有していて、たとえば、樹脂から一体的に成形
される。前述したキー接点26は、図1に示すように、
基板31上に設けられる。この基板31は、フレーム3
2上に取り付けられる。フレーム32は、印字装置21
に内蔵されるその他の各種要素を保持するためのもの
で、前述したカバー24は、このフレーム32を覆うよ
うに取り付けられる。
【0020】カバー24は、樹脂成形品であり、このカ
バー24に設けられている前述の3個のキー孔23は、
図3によく示されている。キートップ22は、図1に示
すように、キー孔23内に受け入れられながらキー孔2
3から表出している。なお、図1では、キートップ22
がキー孔23から突出しているが、このような突出は必
須ではない。
【0021】図6は、図4に示した部分から、図5に示
した構造物30を除去した状態を示すもので、そこに
は、基板31およびフレーム32の一部が図示されてい
る。なお、図6において、基板31は、極めて省略的に
図示され、その上に設けられるキー接点26等の種々の
電気的要素等の図示が省略されている。以下に詳述する
ように、この実施形態においては、ホルダ29がフレー
ム32側に保持された状態とされながら、キートップ2
2がキー孔23内に受け入れられるように位置決めされ
ている。
【0022】ホルダ29には、たとえばL字状に延びる
複数の係合部33、34および35が設けられている。
他方、フレーム32側には、これら係合部33、34お
よび35をそれぞれ受け入れる被係合部36、37およ
び38が設けられている。より特定的には、被係合部3
6は、フレーム32に設けられ、被係合部37および3
8は、基板31に設けられている。なお、この実施形態
では、被係合部36、37および38は、孔として形成
されているが、凹部または切欠き等、他の形状のもので
置き換えられてもよい。
【0023】このように、係合部33、34および35
が、それぞれ、被係合部36、37および38に受け入
れられて係合することにより、ホルダ29はフレーム3
2側に保持された状態となる。係合部33、34および
35に与えられたL字状の形態は、印字装置21の組立
工程中に不可避的に与えられることのある振動等によ
り、ホルダ29をフレーム32側から不所望にも脱落さ
せないように作用する。
【0024】また、上述した係合部33、34および3
5は、それぞれ、遊びをもって被係合部36、37およ
び38内に受け入れられており、それによって、キート
ップ22は、キー孔23の開口面の延びる方向に所定の
範囲だけ変位可能とされている。したがって、カバー2
4の組み込み時において、各キートップ22が各キー孔
23内に適正に位置されるように、ホルダ29のフレー
ム32に対する位置を調整することができる。
【0025】また、ホルダ29におけるカバー24に対
向する面とカバー24との間には、図1および図4に示
されるように、たとえばスポンジ等からなる弾性体39
が配置される。弾性体39は、好ましくは、ホルダ29
側またはカバー24側に接着剤または粘着剤を介して予
め接合される。このようにして、弾性体39は、カバー
24の組み込み後において、ホルダ29におけるカバー
24に対向する面とカバー24との双方に弾性的に接触
し、それによって、前述したように、ホルダ29が所定
の範囲だけ変位可能なようにフレーム32側に保持され
ていても、ホルダ29およびキートップ22を備える構
造物30が不所望にもがたつくことが有利に防止され
る。
【0026】このがたつきの防止は、以下のような利点
をももたらす。前述したように、ホルダ29が、複数の
キートップ22を保持しているとき、構造物30ががた
つく状態で取り付けられているとすれば、いずれかのキ
ートップ22を押圧操作したとき、この押圧操作が他の
キートップ22にも及び、押圧操作されない他のキート
ップ22もわずかに動き、好ましい操作感が得られない
ことがある。特に、この実施形態のように、カバー24
に、複数のキートップ22をそれぞれ別々に受け入れる
複数のキー孔23が設けられるときには、操作されない
他のキートップ22の動きは、わずかでも目立ち、この
押しボタンスイッチ25が取り付けられる印字装置21
の高級感が損なわれることがある。したがって、弾性体
39を配置して、がたつきを防止することにより、各キ
ートップ22の操作感および印字装置21の高級感を高
めることができる。
【0027】この実施形態において、カバー24に注目
すると、図2および図3に示されているように、たとえ
ばデザイン上の理由から、張出部40が設けられてい
る。このような張出部40を備えるカバー24を、一体
的な樹脂成形により得ようとすれば、離型を可能にする
ため、スライドコアが組み込まれた成形用金型を用いな
ければならない。このスライドコアは、キー孔23の開
口面の延びる方向にスライドして、張出部40の内面側
の凹部を成形するとともに、カバー24におけるキー孔
23が設けられる部分の、フレーム32側に向く面を成
形することになる。このとき、カバー24におけるキー
孔23が設けられる部分の、フレーム32側に向く面に
は、ボスや突起等の突出形状が付与されていないので、
スライドコアのスライド動作が阻害されることはなく、
したがって、スライドコアを用いた成形技術を問題なく
適用することができる。
【0028】以上、この発明を、図示した実施形態に関
連して説明したが、この発明の範囲内において、その他
の実施形態も可能である。たとえば、この発明にとって
特徴的構成である、ホルダ29がフレーム32側に保持
された状態とされることは、図示した実施形態のよう
に、カバー24のデザイン上あるいは成形上の問題を解
決することを目的とする場合には限らない。単に、印字
装置21の組立工程上の問題等から、ホルダ29がフレ
ーム32側に保持された状態とされることもあり得る。
【0029】また、キートップ22がキー孔23の開口
面の延びる方向に所定の範囲だけ変位可能なように、ホ
ルダ29がフレーム32側に保持されるようにするた
め、係合部33〜35と遊びをもってこれら係合部33
〜35を受け入れる被係合部36〜38との組合せが用
いられたが、他の機械的要素が用いられてもよい。ま
た、このような変位可能な構成が採用されなくてもよ
い。
【0030】また、上述のように、ホルダ29が変位可
能なようにフレーム32側に保持された場合に生じ得る
がたつきを防止するため、弾性体39がホルダ29にお
けるカバー24に対向する面とカバー24との間に配置
されたが、他の部分に配置されてもよい。また、このよ
うな弾性体は、この発明にとって必須ではない。また、
この発明は、ホルダが単に1個のキートップを保持する
押しボタンスイッチにも適用することができる。また、
ホルダが複数のキートップを保持する場合、カバーに
は、これらキートップを共通に受け入れるキー孔が設け
られていてもよい。
【0031】また、この発明は、カバーが樹脂成形品で
ない場合にも適用することができる。また、この発明
は、図示したような印字装置21に限らず、他の印字装
置、さらには、押しボタンスイッチが取り付けられる機
器であれば、どのような機器に対しても適用することが
できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、ホルダがフレーム側に保持された状態とされな
がら、キートップがキー孔内に受け入れられるように位
置決めされているので、カバー側には、押しボタンスイ
ッチの保持のためのボスや位置決め突起等の突出形状を
付与する必要がなく、カバーの形状を簡単なものにする
ことができる。
【0033】さらに、請求項1に記載の押しボタンスイ
ッチの取付け構造を備える機器の組立工程は、フレーム
側の上にホルダを載置し、その上にカバーを載置する、
というように、常に上からの作業によって進めることが
できるので、工程の途中で、組立部品を一時的に上下逆
にしたりする作業をなくすことができ、工程を能率的に
進めることができるとともに、工程を実施するための設
備を簡略化することができ、さらに、組立部品の損傷も
防止することができる。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、ホルダ
は、キートップがキー孔の開口面の延びる方向に所定の
範囲だけ変位可能なように、フレーム側に保持されてい
るので、ホルダおよびキートップに寸法誤差が生じた
り、カバーに寸法誤差が生じたり、あるいは組立上の誤
差が生じたりしても、ホルダのフレームに対する位置を
調整することによって、キートップがキー孔内に適正に
位置されるようにすることができる。したがって、寸法
誤差あるいは組立誤差に対する許容度が増し、そのた
め、部品コスト等の製造コストを低減させることができ
るとともに、製品の歩留りを向上させることができる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、ホルダに
は、係合部が設けられ、フレーム側には、遊びをもって
係合部を受け入れる被係合部が設けられる、という簡単
な構成によって、上述したように、キートップがキー孔
の開口面の延びる方向に所定の範囲だけ変位可能なよう
に、ホルダをフレーム側に保持する、という構成を実現
することができる。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、ホルダ
が、カバーと対向する面を有し、この対向する面とカバ
ーとの間に弾性体が配置されるので、上述のように、キ
ートップがキー孔の開口面の延びる方向に所定の範囲だ
け変位可能なように、ホルダがフレーム側に保持されて
も、カバーの組み込み後において、ホルダが不所望にも
がたつくことが有利に防止され、押しボタンスイッチの
操作性および高級感を高めることができる。
【0037】請求項5に記載の発明のように、ホルダ
が、複数のキートップを保持し、カバーには、複数のキ
ートップをそれぞれ別々に受け入れる複数のキー孔が設
けられている場合、上述した弾性体による、がたつき防
止は、より効果的に作用する。すなわち、もし、ホルダ
ががたつく状態で取り付けられているとすれば、いずれ
かのキートップを押圧操作したとき、この押圧操作が他
のキートップにも及び、押圧されない他のキートップも
わずかに動くことがあり、良好な操作感を阻害してしま
う。また、特に、カバーに、複数のキートップをそれぞ
れ別々に受け入れる複数のキー孔が設けられるときに
は、他のキートップの動きは、わずかでも目立ち、この
押しボタンスイッチが取り付けられる機器の高級感が損
なわれることがある。したがって、このような場合にお
いて、弾性体を配置して、がたつきを防止することは、
より大きな意義をもつ効果として評価することができ
る。
【0038】請求項6に記載の発明では、カバーが樹脂
成形品であり、キー孔が設けられる部分の、フレーム側
に向く面が、キー孔の開口面の延びる方向にスライドす
るように成形用金型に組み込まれるスライドコアによっ
て成形されるので、カバーを、一体的な樹脂成形品によ
り得ようとするときには、そのような成形が容易になる
とともに、金型コストも低減させることができる。ま
た、スライドコアを用いた成形技術も問題なく適用で
き、したがって、カバーに対するデザインの自由度が増
す。
【0039】請求項7に記載の発明によれば、この発明
が適用される機器が印字装置であるので、印字装置に備
える押しボタンスイッチの取付け構造を上述のように構
成することにより、印字装置において、上述したような
効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による押しボタンスイッ
チ25の取付け構造を示す、図2または図4の線I−I
に沿う断面図である。
【図2】図1に示した押しボタンスイッチ25の取付け
構造が適用される機器の一例としての印字装置21の外
観を示す斜視図である。
【図3】図2に示した印字装置21のカバー24の一部
を拡大して示す、図2の線III−IIIに沿う断面図
である。
【図4】図1に示した押しボタンスイッチ25の取付け
構造を、カバー24が除去された状態で示す平面図であ
る。
【図5】図4に示したキートップ22およびホルダ29
を備える構造物30を単独で示す平面図である。
【図6】図4に示した基板31およびフレーム32の一
部を示す平面図である。
【図7】この発明にとって興味ある押しボタンスイッチ
1の従来の取付け構造を図解的に示す断面図である。
【符号の説明】
21 印字装置(機器) 22 キートップ 23 キー孔 24 カバー 25 押しボタンスイッチ 26 キー接点 27,28 連結部 29 ホルダ 31 基板 32 フレーム 33,34,35 係合部 36,37,38 被係合部 39 弾性体 40 張出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧操作されるキートップと、前記キー
    トップを押圧操作により変位するように保持するホルダ
    と、前記キートップの押圧操作による変位により作動す
    るキー接点とを備える、押しボタンスイッチを、フレー
    ムと前記フレームを覆うカバーとを備える機器に対し
    て、前記キートップが前記カバーに設けられたキー孔内
    に受け入れられながら当該キー孔から表出するように取
    り付ける構造であって、 前記ホルダが前記フレーム側に保持された状態とされな
    がら、前記キートップが前記キー孔内に受け入れられる
    ように位置決めされていることを特徴とする、押しボタ
    ンスイッチの取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは、前記キートップが前記キ
    ー孔の開口面の延びる方向に所定の範囲だけ変位可能な
    ように前記フレーム側に保持されている、請求項1に記
    載の押しボタンスイッチの取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記ホルダには、係合部が設けられ、前
    記フレーム側には、遊びをもって前記係合部を受け入れ
    る被係合部が設けられる、請求項2に記載の押しボタン
    スイッチの取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記ホルダは、前記カバーと対向する面
    を有し、前記対向する面と前記カバーとの間に弾性体が
    配置される、請求項2または3に記載の押しボタンスイ
    ッチの取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記ホルダは、複数の前記キートップを
    保持し、前記カバーには、複数の前記キートップをそれ
    ぞれ別々に受け入れる複数の前記キー孔が設けられる、
    請求項4に記載の押しボタンスイッチの取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記カバーは、樹脂成形品であり、前記
    キー孔が設けられる部分の、前記フレーム側に向く面
    は、前記キー孔の開口面の延びる方向にスライドするよ
    うに成形用金型に組み込まれるスライドコアによって成
    形される、請求項1ないし5のいずれかに記載の押しボ
    タンスイッチの取付け構造。
  7. 【請求項7】 前記機器は、印字装置である、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の押しボタンスイッチの取付
    け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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