JP3492253B2 - 地理情報システム - Google Patents
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Description
ムに係わり、特に、予め決められた地図処理、例えば地
図編集等を行う際に2バイト領域単位で丸めた簡易直交
座標値とその簡易直交座標値に対応する切捨てた丸め誤
差とを用いて地図処理を行い、それ以外の地図処理、例
えば地図表示、地図検索等を行う際に簡易直交座標値だ
けを用いた地図処理を行う地理情報システムに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、地理情報システムは、地図ファ
イルや属性ファイル等を有する記憶部と、情報制御部や
表示制御部やファイル管理部等を有する制御部と、地図
領域を表示する表示部と、手動操作可能な入力部とを備
えている。 【0003】地図ファイルは、地図上の各種の地物の形
状を複数点の直交座標値で表し、複数点の直交座標値で
表した各種の地物を組み合わせることにより形成した各
地の地図情報を格納し、属性ファイルは、地図情報に対
応した属性情報を格納している。情報制御部は、表示制
御部やファイル管理部等を統括制御するように働き、表
示制御部は、供給された各種情報を表示に適した表示情
報に変換するように働き、ファイル管理部は、記憶部と
の間で情報の入出力を行うように働くものである。そし
て、情報制御部は、入力部の操作によって表示部で表示
すべき地図領域が選択された際に、選択された地図領域
に対応する選択領域地図情報及び属性情報を記憶部から
読み出し、読み出した選択領域地図情報及び属性情報を
表示部に供給し、選択された地図領域を表示部の表示画
面に表示させる。 【0004】ところで、既知の地理情報システムにおい
ては、各種の地物を複数点の直交座標値で表す際に、4
バイト領域で表した高精度直交座標値を用いたものと、
2バイト領域で表した簡易直交座標値を用いたものとが
ある。 【0005】図5は、既知の地理情報システムにおける
4バイト領域で表した高精度直交座標値と2バイト領域
で表した簡易直交座標値の関係を図示した説明図であ
る。 【0006】図5において、Pは地物の形状を表す1つ
の直交座標値であり、Oは4バイト領域で表した高精度
直交座標の原点、O’は2バイト領域で表した簡易直交
座標の原点である。 【0007】図5に示されるように、4バイト領域で表
した高精度直交座標は、地図上の広い範囲を1つの直交
座標に設定しているもので、その原点Oから直交座標値
PまでのX軸方向の長さxと、Y軸方向の長さyとによ
って高精度直交座標値P(x、y)が形成される。これ
に対して、2バイト領域で表した簡易直交座標は、地図
上の狭い範囲、例えば10cm単位に丸めた多数のメッ
シュ部分をそれぞれ1つの直交座標に設定したもので、
各メッシュ部分の左下頂点を原点O’と定め、その原点
O’から直交座標値PまでのX軸方向の長さaと、Y軸
方向の長さbにより簡易直交座標値P(a、b)が形成
される。 【0008】この場合、直交座標値Pが高精度直交座標
値P(x、y)で表される地理情報システムにおいて
は、地図上の長さの単位をmmに選んだとき、高精度直
交座標値P(x、y)を4バイト領域で表す必要があ
る。これに対して、直交座標値Pが簡易直交座標値P
(a、b)で表される地理情報システムにおいては、地
図上の広い範囲を多数のメッシュ部分で分割し、それぞ
れ分割したメッシュ部分の1頂点を原点O’にし、その
原点O’に対する相対座標値を求めればよいので、地図
上の長さの単位をmmに選んだときであっても、簡易直
交座標値P(a、b)を2バイト領域で表せば足りる。 【0009】そして、直交座標値Pが高精度直交座標値
P(x、y)で表される地理情報システムは、記憶部の
地図ファイルに4バイト領域で表した各高精度直交座標
値P(x、y)が格納され、一方、直交座標値Pが簡易
直交座標値P(a、b)で表表される地理情報システム
は、記憶部の地図ファイルに2バイト領域で表した各簡
易直交座標値P(a、b)が格納される。 【0010】 【発明が解決しようとしている課題】直交座標値Pが高
精度直交座標値P(x、y)で表される前記既知の地理
情報システムは、各種の地物の形状を複数個の高精度直
交座標値で表す際に、大規模な地物の形状を正確に表す
ことができるだけでなく、小規模な地物の形状も無理な
く比較的正確に表すことができるという利点を有してい
るものの、各高精度直交座標値P(x、y)を4バイト
領域で表しているため、各高精度直交座標値P(x、
y)を格納している地図ファイルの記憶容量が必然的に
大きくならざるを得ず、その結果、地理情報システムの
製造コストが上昇したり、地理情報システムの全体構造
が大きくなったりする。 【0011】また、直交座標値Pが高精度直交座標値P
(x、y)で表される前記既知の地理情報システムは、
選択された地図領域を表示部に表示したり、地図領域の
検索を行ったりしている限り、各種の地物の形状をそれ
程正確に表示しなくても、十分にその形状を認識するこ
とができるので、各高精度直交座標値P(x、y)を4
バイト領域で表すことの必然性がなく、後述する直交座
標値Pが簡易直交座標値P(a、b)で表される前記既
知の地理情報システムを用いれば足りることになる。 【0012】一方、直交座標値Pが簡易直交座標値P
(a、b)で表される前記既知の地理情報システムは、
各簡易直交座標値P(a、b)を2バイト領域で表して
いるため、各簡易直交座標値P(a、b)を格納してい
る地図ファイルの記憶容量を小さくすることができ、地
理情報システムの製造コストの上昇が抑えられ、地理情
報システムの全体構造が大きくならないという利点を有
しているものの、各簡易直交座標値P(a、b)をmm
単位で表した際に、約65m四方の地図領域を表すこと
ができるに留まるので、広い地域をmm単位で表したい
場合に、その広い地域を約65m四方の地図領域で分割
し、多くの地図領域を設ける必要があり、その結果、選
択された地図領域を表示したり、その地図領域の検索を
行ったりするときに、地図領域の表示を行ったり、地図
領域の検索結果を得たりする際に多くの情報処理過程が
必要になって多くの時間を要することになる。 【0013】 本発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたもので、その目的は、所定単位長で丸めた2
バイト領域の簡易直交座標値及びそのときに切捨てた丸
め誤差(以下、これを切捨てた値という)を簡易直交座
標値の属性データとして記憶部に格納し、高精度の情報
処理を必要とするときだ高精度直交座標値に切替える地
理情報システムを提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による地理情報システムは、地図上の各種の
地物を複数点の直交座標値で表し、前記各種の地物を組
み合わせて形成した各地の地図情報を格納した地図ファ
イル、及び、属性データを格納した属性ファイルを有す
る記憶部と、各種情報を統括制御する情報制御部、各種
情報を表示情報に変換する表示制御部、及び、前記記憶
部との間で情報を入出力するファイル管理部を有する制
御部と、前記表示制御部で得られた表示情報を表示する
表示部と、手動操作により前記各地の地図情報の中から
処理すべき地図領域を選択する入力部とを備え、前記制
御部は、前記入力部で処理すべき地図領域を選択したと
き、その地図領域に該当する選択領域地図情報及び属性
情報を前記記憶部から読み出し、読み出した選択領域地
図情報及び属性情報を前記表示部に供給して前記処理す
べき地図領域を表示する地理情報システムにおいて、前
記記憶部に格納される各地の地図情報を表す多くの直交
座標値を記憶する際に、前記地図ファイルにそれぞれの
直交座標値を2バイト領域単位で丸めた簡易直交座標値
として格納するとともに、前記属性ファイルに前記簡易
直交座標値を得る際に切捨てた丸め誤差を当該簡易直交
座標値の属性データとして格納し、前記制御部に選択動
作する高精度座標値算出部を設け、前記制御部は、前記
入力部により高精度の処理を必要とする地図処理が選択
されたとき、前記地図ファイルから読み出した簡易直交
座標値及び前記属性ファイルから読み出した当該簡易直
交座標値に対応する丸め誤差を前記高精度座標値算出部
に供給して高精度直交座標値を算出させ、算出した高精
度直交座標値を用いて当該地図処理を実行させるととも
に、前記入力部により高精度の処理を必要としない地図
処理が選択されたとき、前記高精度座標値算出部を用い
ることなく、前記地図ファイルから読み出した簡易直交
座標値だけを用いて当該地図処理を実行させるように制
御している構成を具備する。 【0015】 【0016】 前記構成によれば、地図ファイルに格納
される各種の地物の形状を表す複数個の直交座標値を、
所定単位長で丸めた2バイト領域で表した簡易直交座標
値とし、また、所定単位長で丸めたときに切捨てた値を
その簡易直交座標値の属性データとして属性ファイルに
格納しているもので、この地理情報システムが通常の地
図処理、例えば地図領域の表示または地図領域の検索
等、決められた地図処理に該当しない地図処理を行うと
きは、地図ファイルに格納されている2バイト領域で表
した簡易直交座標値を用いて前記地図処理を行い、一
方、この地理情報システムが高精度の地図処理、例えば
地図領域の編集等、決められた地図処理を行うときは、
地図ファイルに格納されている簡易直交座標値と属性フ
ァイルに格納されている簡易直交座標値に対応する属性
データを読み出し、読み出した簡易直交座標値と属性デ
ータから高精度直交座標値を算出し、その算出した高精
度直交座標値をを用いて地図処理を行っているので、地
図ファイルの記憶容量が小さいもので済み、記憶部のコ
ンパクト化が図れるとともに、必要に応じて選択的に高
精度の地図処理を行うことが可能になる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【0018】図1は、本発明による地理情報システムの
一つの実施の形態を示すブロック構成図である。 【0019】図1において、1は制御部、2は記憶部、
3は表示部、4は入力部、5はファイル管理部、6は情
報制御部、7は表示制御部、8は高精度座標値算出部、
9は地図ファイル、10は属性ファイルである。この場
合、制御部1は、ファイル管理部5と情報制御部6と表
示制御部7と高精度座標値算出部8とを備え、記憶部2
は、地図ファイル9と属性ファイル10とを備えてい
る。 【0020】そして、ファイル管理部5は、記憶部2に
接続されるとともに情報制御部6に接続され、情報制御
部6の制御によって、記憶部2に接続されたときに記憶
部2から情報を読み出しまたは記憶部2に情報を書き込
む。情報制御部6は、入力部4に接続され、ファイル管
理部5、表示制御部7及び高精度座標値算出部8を内蔵
プログラムに従って統括的に制御する。表示制御部7
は、表示部3に接続されるとともに情報制御部6に接続
され、情報制御部6の制御によって、情報制御部6から
供給された各種の情報を表示に適した表示情報に変換す
る。高精度座標値算出部8は、情報制御部6に接続さ
れ、情報制御部6の制御によって、高精度直交座標値を
必要とする情報処理を行う場合、その高精度直交座標値
を算出する。 【0021】ここにおいて、地図ファイル9は、各種の
地物の形状をそれぞれ複数個の直交座標値で表わし、各
種の地物の組み合わせによる各地の地図情報をデータベ
ースの形で格納しているファイルであって、各直交座標
値を2バイト領域単位で丸めた簡易直交座標値で格納し
ている。属性ファイル10は、各種の地物の直交座標値
を2バイト領域単位で丸めた簡易直交座標値として地図
ファイル9に格納した際に、それぞれの簡易直交座標値
を得るときに切捨てられた値をその簡易直交座標値の属
性データとして格納しているファイルである。 【0022】表示部3は、カラー液晶表示装置またはカ
ラー陰極線管等の汎用的なカラーディスプレイであっ
て、表示制御部7から供給された表示情報に従ったカラ
ー画像を表示する。入力部4は、マウス等の手動操作可
能な汎用機器である。 【0023】また、高精度座標値算出部8は、本発明に
おいて新たに採用しているもので、情報制御部6で高精
度直交座標値を必要する情報処理を行う場合に、情報制
御部6は、ファイル管理部5を通して簡易直交座標値を
地図ファイル9から読み出すとともに、属性ファイル1
0から簡易直交座標値に対応した属性データを読み出
し、読み出した簡易直交座標値及び属性データをファイ
ル管理部5を通して受領した後高精度座標値算出部8に
供給し、高精度座標値算出部8で簡易直交座標値及び属
性データから対応する高精度直交座標値を算出する。算
出された高精度直交座標値は、情報制御部6に送り返さ
れ、情報制御部6内で高精度直交座標値を用いた情報処
理が行われる。 【0024】ここで、図2(a)、(b)は、図1に図
示の地理情報システムに用いられている地図ファイル9
及び属性ファイル10の各フォーマットの一例を示す説
明図であって、(a)は地図ファイル9のフォーマッ
ト、(b)は属性ファイル10のフォーマットである。 【0025】図2(a)に示されるように、地図ファイ
ル9は、第1乃至第N(複数)の地物格納データが各別
のデータ領域に格納されているもので、最初の領域に格
納されている地物の数、本例においてはNが格納され、
その次の領域に第1の地物格納データ、その次の領域に
第2の地物格納データ、… … …、最後の領域に第N
の地物格納データがそれぞれ格納されている。そして、
第1の地物格納データは、地物識別キー欄、地物構成点
数欄、第1地物構成点(X座標)欄、第1地物構成点
(Y座標)欄からなり、その他に、第2地物構成点(X
座標)欄や第2地物構成点(Y座標)欄等が地物構成点
の数だけ設けられている。第2の地物格納データ、…
… …、第Nの地物格納データも、図2(a)に図示さ
れていないが、第1の地物格納データと同じ各欄からな
っている。 【0026】図2(b)に示されるように、属性ファイ
ル10は、第1乃至第N(複数)の属性データが各別の
データ領域に格納されているもので、最初の領域に格納
されている属性データの数、本例においてはNが格納さ
れ、その次の領域に第1の属性データ、その次の領域に
第2の属性データ、… … …、最後の領域に第Nの属
性データが格納されている。そして、第1の属性データ
は、地物識別キー欄、地物構成点数欄、第1地物構成点
(X座標)の切捨て値欄、第1地物構成点(Y座標)の
切捨て値欄からなり、その他に、第2地物構成点(X座
標)の切捨て値欄や第2地物構成点(Y座標)切捨て値
欄等が地物構成点の数だけ設けられている。第2の属性
データ、… … …、第Nの属性データも、図2(b)
に図示されていないが、第1の属性データと同じ各欄か
らなっている。 【0027】また、図4は、地図ファイル9に格納され
ている簡易直交座標値と属性ファイル10に格納されて
いる切捨て値との対応関係を示す説明図である。 【0028】図4に図示されるように、キーAで表され
るある1つの地物について、その形状が4個の高精度直
交座標点P1(P1x、P1y)、P2(P2x、P2
y)、P3(P3x、P3y)、P4(P4x、P4
y)で表わされるとき、地図ファイル9には、2バイト
領域で表される簡易直交座標点P1x’、P1y’、P
2x’、P2y’、P3x’、P3y’、P4x’、P
4y’がそれぞれ格納され、また、属性ファイル10に
は、各簡易直交座標点の切捨て値として、△P1x、△
P1y、△P2x、△P2y、△P3x、△P3y、△
P4x、△P4yがそれぞれ格納されている。 【0029】図4に図示の例において、丸める長さの単
位を100mm(10cm)に設定したとすると、 P1x=P1x’×100+△P1x、 P1y=P1y’×100+△P1y、 P2x=P2x’×100+△P2x、 P2y=P2y’×100+△P2y、 P3x=P3x’×100+△P3x、 P3y=P3y’×100+△P3y、 P4x=P4x’×100+△P4x、 P4y=P4y’×100+△P4y、で表される。 【0030】次いで、図3は、図1に図示の地理情報シ
ステムにおいて情報処理が行われる際の動作経緯を示す
フローチャートである。 【0031】ここで、図3に図示のフローチャートを用
い、この実施の形態による地理情報システムの動作を説
明する。 【0032】まず、ステップS1において、利用者が入
力部4を操作し、地図領域選択情報を発生させると、情
報制御部6は、その地図領域選択情報に基づき、ファイ
ル管理部5を通して記憶部2から対象となる地物の形状
に対応した簡易直交座標値及びその属性データを読み出
す。 【0033】次に、ステップS2において、情報制御部
6は、読み出した簡易直交座標値を表示制御部7に供給
する。表示制御部7は、供給された簡易直交座標値を表
示に適した表示情報に変換し、この表示情報を表示部3
に供給し、その表示画面上に地物の形状として表示す
る。 【0034】次いで、ステップS3において、情報制御
部6は、入力部4の操作によって、新たに地図領域の拡
大・縮小・スクロールを行う地図領域選択情報が発生し
たか否かを判断する。そして、新たに地図領域の拡大・
縮小・スクロールを行う地図領域選択情報が発生したと
判断した(Y)ときは次のステップS4に移行し、一
方、新たに地図領域の拡大・縮小・スクロールを行う地
図領域選択情報が発生していないと判断した(N)とき
は他のステップS5に移行する。 【0035】続いて、ステップS4において、新たに地
図領域の拡大・縮小・スクロールを行う地図領域選択情
報が発生したことに伴い、情報制御部6は、地図領域の
拡大・縮小・スクロールに対応する簡易直交座標値及び
属性データをファイル管理部5を通して記憶部2から読
み出し、読み出した簡易直交座標値及び属性データを表
示制御部7を通して表示部3に供給し、表示部3の表示
画面に拡大・縮小・スクロールされた地図領域を表示す
る。この表示を行った後、ステップS2に戻り、再び、
ステップS2以降の動作を繰り返し実行する。 【0036】また、ステップS5において、情報制御部
6は、入力部4の操作によって新たに地図領域を検索す
る地図領域選択情報が発生したか否かを判断する。そし
て、新たに地図領域を検索する地図領域選択情報が発生
したと判断した(Y)ときは次のステップS6に移行
し、一方、新たに地図領域を検索する地図領域選択情報
が発生されず、新たに地図領域を編集する地図領域選択
情報が発生したと判断した(N)ときは他のステップS
8に移行する。 【0037】次に、ステップS6において、新たに地図
領域を検索する地図領域選択情報が発生したことに伴
い、情報制御部6は、地図領域の検索処理に必要な簡易
直交座標値及び属性データをファイル管理部5を通して
記憶部2から読み出し、読み出した簡易直交座標値及び
属性データを表示制御部7を通して表示部3に供給し、
表示部3の表示画面に表示内容に基づいて所要の地図領
域の検索を行う。 【0038】次いで、ステップS7において、情報制御
部6は、所要の地図領域の検索の結果を表示部3の表示
画面に表示する。この表示を行った後、ステップS2に
戻り、再び、ステップS2以降の動作を繰り返し実行す
る。 【0039】一方、ステップS8において、情報制御部
6は、新たに地図領域を編集する地図領域選択情報が発
生したことに基づいて、編集すべき対象となる地物(編
集対象地物)を選択する。 【0040】次に、ステップS9において、情報制御部
6は、編集対象地物に関連する簡易直交座標値及びその
簡易直交座標値を得る際に切捨てた値である属性データ
をファイル管理部5を通して記憶部2から読み出す。 【0041】次いで、ステップS10において、情報制
御部6は、読み出した簡易直交座標値とその属性データ
を高精度座標値算出部8に供給し、簡易直交座標値とそ
の属性データから4バイト領域で表される高精度直交座
標値を算出する。算出された高精度直交座標値は情報制
御部6に送り返される。 【0042】続いて、ステップS11において、情報制
御部6は、高精度座標値算出部8から供給された高精度
直交座標値を用いて、編集対象地物を編集する情報処理
を実行する。 【0043】続く、ステップS12において、情報制御
部6は、編集対象地物に対する編集結果が得られると、
その編集結果を地図ファイル9及び属性ファイル10に
格納するため、2バイト領域で表される新たな簡易直交
座標値と、新たな簡易直交座標値を得たときに切捨てた
値とを作成し、新たな簡易直交座標値を地図ファイル9
に格納し、切捨てた値を属性ファイル10に格納する。
この簡易直交座標値及び切捨てた値がそれぞれ格納され
た後、ステップS2に戻り、再び、ステップS2以降の
動作を繰り返し実行する。 【0044】この場合、図3に図示のフローチャート
は、通常、CD−ROM等の記録媒体に収納されている
動作プログラムを用いて行われる。 【0045】なお、前記実施の形態においては、2バイ
ト領域単位で丸めた簡易直交座標値を、10cm単位の
長さで丸めた例として説明したが、本発明による簡易直
交座標値の丸めの長さの単位は10cmである場合に限
定されるものでなく、2バイト領域で表されるものであ
れば、他の長さ単位を用いてもよい。 【0046】また、前記実施の形態においては、決めら
れた情報処理が地図領域の編集を行う場合を例に挙げて
説明したが、本発明による決められた情報処理は地図領
域の編集を行う場合に限られるものでなく、高精度直交
座標値を用いた情報処理を必要とするものであれば、他
の情報処理であってもよい。 【0047】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、地理情
報システムが通常の地図処理、例えば地図領域の表示ま
たは地図領域の検索等、決められた情報処理に該当しな
い情報処理を行うときは、地図ファイルに格納されてい
る2バイト領域で表した簡易直交座標値を用いて前記情
報処理を行い、一方、地理情報システムが高精度の地図
処理、例えば地図領域の編集等、決められた情報処理を
行うときは、地図ファイルに格納されている簡易直交座
標値と属性ファイルに格納されている簡易直交座標値に
対応する属性データを読み出し、高精度直交座標値で読
み出した簡易直交座標値と属性データから高精度直交座
標値を算出し、その算出した高精度直交座標値を用いて
情報処理を行っているので、地図ファイルの記憶容量が
小さくて済み、記憶部のコンパクト化が図れるととも
に、必要に応じて選択的に高精度の情報処理を行うこと
が可能になる効果がある。
形態を示すブロック構成図である。 【図2】図1に図示の地理情報システムに用いられてい
る地図ファイル及び属性ファイルの各フォーマットの一
例を示す説明図である。 【図3】図1に図示の地理情報システムにおいて、情報
処理が行われる際の動作経緯を示すフローチャートであ
る。 【図4】地図ファイルに格納されている簡易直交座標値
と属性ファイルに格納されている切捨て値との対応関係
を示す説明図である。 【図5】既知の地理情報システムにおける4バイト領域
で表した高精度直交座標値と2バイト領域で表した簡易
直交座標値の関係を図示した説明図である。 【符号の説明】 1 制御部 2 記憶部 3 表示部 4 入力部 5 ファイル管理部 6 情報制御部 7 表示制御部 8 高精度座標値算出部 9 地図ファイル 10 属性ファイル
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 地図上の各種の地物を複数点の直交座標
値で表し、前記各種の地物を組み合わせて形成した各地
の地図情報を格納した地図ファイル、及び、属性データ
を格納した属性ファイルを有する記憶部と、各種情報を
統括制御する情報制御部、各種情報を表示情報に変換す
る表示制御部、及び、前記記憶部との間で情報を入出力
するファイル管理部を有する制御部と、前記表示制御部
で得られた表示情報を表示する表示部と、手動操作によ
り前記各地の地図情報の中から処理すべき地図領域を選
択する入力部とを備え、前記制御部は、前記入力部で処
理すべき地図領域を選択したとき、その地図領域に該当
する選択領域地図情報及び属性情報を前記記憶部から読
み出し、読み出した選択領域地図情報及び属性情報を前
記表示部に供給して前記処理すべき地図領域を表示する
地理情報システムにおいて、前記記憶部に格納される各
地の地図情報を表す多くの直交座標値を記憶する際に、
前記地図ファイルにそれぞれの直交座標値を2バイト領
域単位で丸めた簡易直交座標値として格納するととも
に、前記属性ファイルに前記簡易直交座標値を得る際に
切捨てた丸め誤差を当該簡易直交座標値の属性データと
して格納し、前記制御部に選択動作する高精度座標値算
出部を設け、前記制御部は、前記入力部により高精度の
処理を必要とする地図処理が選択されたとき、前記地図
ファイルから読み出した簡易直交座標値及び前記属性フ
ァイルから読み出した当該簡易直交座標値に対応する丸
め誤差を前記高精度座標値算出部に供給して高精度直交
座標値を算出させ、算出した高精度直交座標値を用いて
当該地図処理を実行させるとともに、前記入力部により
高精度の処理を必要としない地図処理が選択されたと
き、前記高精度座標値算出部を用いることなく、前記地
図ファイルから読み出した簡易直交座標値だけを用いて
当該地図処理を実行させるように制御していることを特
徴とする地理情報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26604199A JP3492253B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 地理情報システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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